2回
2014/11 訪問
我がソウルフードは遠くにありて。
再訪
油そば 850円
丼に醤油ダレと、スープの寸胴から掬って麺上げとオタマですり潰した背脂を入れ、極太の平打ち麺が盛られる。具は、チャーシュー、茹でたもやしとキャベツ、卵黄。
掻き混ぜると、油がよく抜けた背脂と卵黄が醤油ダレと調和してマイルドな醤油加減になり、モチモチの麺にベットリと絡む。
ラーメンより小ぶりに刻まれた、ここの絶品チャーシューも、味がよく染み込んだ柔らかい肉の感触を失っていない。
丼と共に黒胡椒とラー油が出されるが、それらは全く使わずに最後まで飽きずに食べてしまった。
ちょうど1年ぶりの訪問。
実は油そば自体が初めてである。
開店当初からのメニューだが、食性が極めて保守的な為、ずっと隣の人が食べているのを眺めているだけだった。最近やっと汁なしそばの類に関心を持ち、油そばの初体験は是非ここでと、取っておいた次第。
基本的には熱いスープのラーメンが好きだが、食べてみると、これもアリだという気になる。 (2014年11月20日訪問)
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2年ぶりの東京で、まず何をおいても、髭を訪ねる。
ここは、開店した当初から僕が名古屋に引越すまでの5年間、週一回は通った店。因みに、僕のプロフィール写真はずっとここの“チャーシューメン”である。
環七の大森東交差点を少し大井埠頭方向に行った所にあり、最寄り駅は京急線の平和島駅だが、この辺は大森本町という町である。
開店15分前に到着。まだ人影は無い。店内から漏れる、スープを仕込む匂いと、カーテン越しに見える明かりにホッとする。
11時28分、髭の店主さんが登場。嬉しいことに、顔を覚えていてくれた。
「2年経ちますか」などと話しながら、「チャーシューメン」800円の食券を買って入店。
振り返ると10人程並んでいる。店が無事に続いているかなどと心配する必要は、全く無かったようだ。
店内は9席のカウンターのみ。
油っぽい床、ラジオの音、使用禁止の右端の席、奥の製麺機、焼酎の瓶、何も変わっていない。
たかが2年では別に変わらないか、と考え直し、席に着いて食券をカウンターの棚の上に置く。カウンターには胡椒、唐辛子粉、醤油ダレが置いてある。
5杯分が一度に作られ、出す前にニンニクを入れるか聞かれる。いらないと伝えると、すぐに食券を置いた場所にラーメンが置かれ、それをこぼさないように下ろして食べる。
チャーシューメンは、ブツ切りの大きいバラ肉が4個入っている。肉にも脂身にもいい味が染み込んでいて、歯応えはあるが、サクッと嚙み切れる。相変わらず絶品の肉塊だ。
山盛りのもやしキャベツは、作るラーメンの分だけ大きな鍋で茹でられるので、シャキシャキで熱い。
麺は太めの平打ち麺で、モチモチしている。以前は太麺なのに茹で時間が2分で、もっとゴワゴワしていたような記憶があるが、久しぶりなので僕の感覚が変わったのかもしれない。
スープは見た目ほどしょっぱくはなく、油浮きも程々。もっとも、ここは油の量がその時々で違うので、たまたま少なかっただけかもしれないが、そのお陰もあってか、2年ぶりの髭のチャーシューメンを、意外と楽に完食することができた。
ここの店主さんは大食いチャレンジの類は嫌いなので、初入店での大盛り注文は厳禁。普通盛りで一般の店の約3倍。大盛りにすると、その約3倍の麺が入るので、店主さんが大盛りを注文した客に丼を見せながら、普通の店の8倍ありますよ、と言うのは決して大げさではない。それをたった200円増し(開店当初は100円増しだった)で提供しているのだから、頼んでおいて残されたら気分も悪くなろうというものだ。僕は一度も大盛りを注文したことはなく、普通盛りのチャーシューメンを確実に完食するのみである。
ここのラーメンは僕にとってのソウルフード。また東京に来たら食べに来ようと思う。 (2013年11月23日訪問)
油そば 850円 2014.11.20
チャーシューメン 800円 2013.11.23
チャーシューメンの肉 2013 11.23
油そば提供と共に出される胡椒とラー油。2014.11.20
胡椒、唐辛子粉、醤油ダレ 2013.11.23
店舗外観(開店直前)2013.11.23
2019/10/25 更新
ラーメン 800円 (ニンニクあり)
スープは醤油の綺麗な色が出ていて豚出汁の香りも良く、弾力のある太麺とのバランスも絶妙。
豚はサクッと歯が入って繊維でほぐれる赤身と、味の良く染みた脂身を持つ、文句無しの逸品。
全体が良く混じり合ってくると、もう食べる手が止まらない。
スープと油をまとった麺と豚、もやし、キャベツを混ぜながら完食・完飲。
僕にとっては文句無し最高のラーメン。
環七通りの大森東交差点から大井埠頭方面に200mほど。
出入り口が2ヶ所あるが、券売機があるのは平和島駅方向から来て奥側。
券売機が店内設置になり、以前の店から引き継いだ年代物ではなく、新しい物に代わっていた。
ラーメン800円の食券を買い、夕方6時頃で先客1名だったので、好きな席に着いて食券をカウンターの高台に置く。
券売機の場所と型式以外、以前と何か変わったかなと見回してみたが、思い付かなかった。
最後に来た5年前は油そばを食べたので、ラーメンは実に6年ぶり。 (2019年10月10日利用)
更に詳しくは → https://wdlibaston.blogspot.com/2019/10/blog-post_14.html 【動画付き】