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1回
昼の点数：4.6
2023/08 訪問
昼の点数：4.6
【冷やし2023】冷かけラーメン …… 鮮烈な「讃岐感」駆け抜ける一杯。
冷かけラーメン 950円
2023/08/11 更新
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神戸で「冷やし巡り」をしようと計画し、検索しているうちにこちらの一杯がヒットした。
ヴィジュアル面から、明らかに僕の好みと見受けられた。
訪店。迷いなく「冷かけラーメン」をオーダー。「薬味セット」など、追加オプションがあったが、ネギのみがあしらわれたデフォルトのものにした。冷製スープと麺のみを存分に味わってみたかった。
着丼。透明度の高いスープに艶やかな中太ストレート麺が端正に浮かんでいる。画像でも美しく輝いていたが、実物の一杯はその数倍もきらびやかで、魅力的だ。
逸る気持ちをおさえ、まずはスープを一口……。
その瞬間、僕は、自分がいま香川県のうどん店にいるのではないか、という錯覚に陥った。
その原因は、もちろんスープにあった。
実に美しく澄んだスープでありながら、苦味を感じるほどにイリコ＝煮干しの成分が抽出されまくっている。この見た目にそぐわぬ力強さを秘めた冷製スープが、僕の精神を香川県に瞬間移動させたようである。
店のPOPに「鶏と魚介のWスープ」とあるのだから、鶏ガラやその他魚介から出汁も加わっているのであろうが、それらを包括する、極めて強いイリコ感がこの一杯の輪郭をハッキリと形作っている。
麺も秀逸。中太ストレート麺は歯を押し返す弾力を備えた剛麺に仕上がっており、この一杯からあふれ出す「讃岐感」の一因として十二分に力を発揮している。
麺量220gという盛りの良さだが、麺もスープもあっという間になくなった。
このラーメンの作り手が「讃岐感」を狙ったのかどうかは定かでない。
ただ、「冷かけ」というネーミングからも、この一杯が讃岐うどんから何らかのインスパイアを受けて作られたのではないか、と僕は推察する。
であるならば、僕は作り手に対し、手を叩いて申し上げたい。「見事な讃岐感ですよ」と。
まあ、とにかく、素晴らしかった。感服した。
僕、これ、大好き。