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昼の点数:4.6
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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【冷やし2025】ダッチニボラ 〜喉の渇き癒えるほどの清涼冷製スープ〜
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2025/08/24 更新
結論から言うと度肝を抜かれた。
6月中旬、最高気温30度超えの昼下がりであった。
大師道から森林植物園と歩き、谷上駅へと抜けて、電車で三宮へと戻ってきた。すぐにでも喉へ大量のビールを流し込みたいところであったが、まずは冷やしを腹におさめよう。そう思いながら検索をかけ、以前から訪れたかった「キングニボラ」へとたどり着いた。
券売機。あまり詳細を調べずに来たのだが、冷やしの限定「ゲソラ」が終了し、新たに「ダッチニボラ」がラインナップされていた。イカ好きの身としては少し残念だったが、冷やしの限定が存在したことにはホッとした。迷わず食券を購入。
だが、「ダッチニボラ」とはいったい何なのであろう? そう思いながら、カウンターに腰掛け、その途端に疑問が氷解した。カウンター横の壁に水出しコーヒーの抽出機が据え付けられており、コーヒー豆が詰め込まれるであろう中心部の空洞に煮干しが詰め込まれていたのである。
なるほど、ダッチコーヒーのダッチかーー
俄然、興味が湧いてきた。実に面白いスープ抽出法である。水出しの煮干しスープとは如何なものか。ワクワクしながら着丼を待った。
果たして、その一杯が供される。
黄金色の澄んだスープと、整えられた麺と、煮干し一匹。具材は別皿に供され、あまりにも潔い一杯である。煮干しと麺を極めてシンプルに味合わせようという、作り手の意図を感ぜずにはいられない。
ワクワクさせる。まずスープ。
えっ! うまー!
煮干しと、塩。極めて繊細に、だが十二分にクリアに、煮干しと塩、これだけである。
この二つの要因が、脳髄に直接訴えかける美味さである。生臭さは皆無。ただ小魚の旨味と、塩分。この二つが美しく満たされたスープだ。
そう、このスープは美しい。削ぎ落とされた極限の美である。こんなにも美しいスープに出会ったことがあったろうか?
思わず丼内の半量ほどのスープを飲んでしまう。これはいかん。麺も楽しまなければ。これまた美しく盛り整えられた麺に箸をつける。
スルッ、シャキッ、ツルツルツルッ!
うーむ、麺もこれまたいい。細身の直線的な麺が極上の冷製スープをともない清流の如く口腔内をサラサラ流れ進む。
麺をある程度食べすすんだところで、具材として供された酢橘をひと絞りしてみる。
あらー! これまたすごい!
極めてクリアに煮干しの旨味を湛えたスープに、柑橘の酸味、甘味が加わることで、極上の清涼感を演出する。もはや清涼飲料水である。ゴクゴクいってしまった。
僕はどちらかというと、かなり麺に重きを置いた麺好きであると自負している。
こんな僕が、麺より先にスープを完飲してしまった。長い麺生活の中でも、おそらく初めてのことであろう。
余談にはなるが、山歩きで汗をたっぷりかいて下界に降りた僕は、まず冷やしを一杯やっつけあと、中華の店でグイッとビールを流し込む計画であった。だから、こちらの店ではあえて水も飲まずに冷やしと対峙したわけである。次の店で最高のビールを飲んでやろう、と。
ところがこの「ダッチニボラ」を食べた後は、どうだろう。ビール欲が雲散霧消していたのである。このあまりにも爽やかな清涼飲料スープを飲んでしまったがために、喉の渇きがすっかり癒えてしまったのだ。
なんということだろう。僕の計画を丸潰しにしてしまうほどの究極冷製スープ。
いやー、本当に驚いた。こんな一杯があるのか。これだから麺活はやめられない。まだまだ世の中には極上麺がたくさんあるに違いない。
感動に打ち震えながら、店を後にした。