『サイフォン(小岩)2015年8月以前(2014年6月まで)』やっぱりモツが好きさんの日記

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春は山菜・夏は川魚・秋は茸・冬は獣肉・モツは一年中

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日記詳細

食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会(三次会)で利用。

いなかむらのママからタムさんが早くも辞めたとの情報を入手。
先月末(5月末)に大ケンカして別れたらしいです。

それから小岩に行く機会がなく確認できなかったのですが、
この日は小岩で韓国料理オフ会だったので3軒目に利用。
サイフォンのオーナーであるママからタム辞めたと直接確認。

今はエスさんだかエーさんだかイサーン出身のコックさんが、
お店の厨房で腕を奮っているようです。
短い間でしたがタムさんのサブで働いていた人でしょう。
メニューを見ると料理の種類が少なくなっているようでした。

しかし4月に金町から小岩に移転してリニューアルオープン。
タムさんも共同経営者になったと聞いていたのですが、
まさかこんなに早く辞めるとは思いませんでした。

この日食べた料理は以下の通り。

ヤムタクライ(レモングラスサラダ)
ラープムー(イサーン風豚挽肉とモツのサラダ)
カオマンガイ(タイ式チキンライス)
サービスで貰った鶏モモ肉のタイ風味噌炒め

中瓶2本飲んで3人でお会計5,000円、1人あたり約1,666円。

ヤムタクライは標準より美味しいのですが味付けがちょっと単調。
タムさんやいなかむらのシェフが作るヤムタクライのほうが、
複雑玄妙な味わいで一枚上手と思ってしまいました。
またヤムタクライの海老の火入れが強め。
タイ人でありながら火加減の妙を感じるタムさんとは違うのです。

ラープムーはレバーや皮などモツ入りなのは良いのですが、
モッタリとした香草使いでイマイチでした。
レバーも火入れが強くてタムさんとの違いを強く感じます。

カオマンガイはライスがジューシーでタムさんに近い見た目。
鶏肉も臭みなくジューシーに処理されていて好印象。
ただ味が濃いのがかなり気になりました。
鶏肉もライスもしょっぱくて味のバランスが悪いです。
もう少し控えめな味付けであればかなり高評価のカオマンガイに。

一番美味しかったのはサービスで貰った鶏モモ肉。
南部料理のクワクリンガイに少し似ていました。
バイマックルー香る味噌の濃厚さと鶏モモ肉がバッチリ合っていました。

標準以上に美味しい料理を楽しめるのは間違いないですが、
前任のタムさんがあまりにも偉大だったので比べると見劣りはします。
遠方からわざわざ訪れるほどのお店ではなくなってしまいました。
美味しいタイ料理を味わえる良店ではあります。

タムさんが去ったことにより評価を5.0から3.5に下方修正。
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食べログのレビュアー様ら7人でのオフ会(二次会)で利用。
今週3回目のサイフォンオフ会。
本日も豚小家からの2軒目で利用。
食べた料理は以下の通り。

ソムタムプーパラー(イサーン風青パパイヤサラダ)
ラープムークルアンナイ(イサーン風豚モツサラダ)
パッペッムーパーサトー(猪とサトー豆のレッドカレー炒め)
ムーヤーン(豚肉の炙り焼き)
ヤムマクアパオ(焼き茄子サラダ)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
ネームクルック(ソーセージとおこげのサラダ)
カオマンガイ(タイ式チキンライス)

お会計18,400円、1人あたり約2,628円。

前述の通り今週は3回訪問したのですが、大当たりは無し。
いずれも平常運転といった印象でした。
平常運転でも値段以上の価値ある美味しさではあります。

この日は猪とサトー豆(ねじれふさ豆)があるということで、
レッドカレー炒めで食べていました。
サトー豆はタイ南部の臭い豆で独特の味を楽しめます。
その臭さは翌朝身を持って体験することになるそうです。

この日一番の発見だったのがラープムーとディルの相性の良さ。
ディルは魚と相性の良いハーブなのかと思っていましたが、
豚モツのラープともバッチリ合うので驚きでした。
ディルは近所のスーパーで120円ぐらいで売っているので、
これからは毎回持ち込んでも良いかも知れません。
ヤムタレーとの相性も確かめてみたいです。

豚小家と2軒合わせて1人あたり約5,311円。
お腹パンパンになるまで食べてお酒も飲んで、
この安さと美味しさは都内では小岩ぐらいかも知れません。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会(二次会)で利用。
昨日に続いて連日の小岩タイ料理オフ会。
本日は豚小家からの2軒目で利用。
食べた料理は以下の通り。

ピッガイトード(1,000円)手羽先など鶏の唐揚
ソムタムプーパラー(1,500円)イサーン風青パパイヤサラダ
ヤムマクアパオ(1,000円)焼き茄子サラダ
コームーヤーン(1,200円)豚トロの炙り焼き
ゴイヌゥア(1,500円)生牛肉とセンマイのサラダ
カオマンガイ(1,200円)タイ式チキンライス

お会計14,200円、1人あたり3,550円。

昨日の料理は日本人向けアレンジに感じたので、
この日はタイ人のお客さんが食べているものを指差し、
同じものをタイ人仕様で作ってくれとのアピール。

鶏の足、手羽先、キンカン、レバー、ボンジリの唐揚は、
スイートチリソースが付くだけで普通の唐揚。
インパクトがあったのはソムタムのほう。

どす黒い見た目のソムタムはイサーン仕様のクセの強い味。
発酵した小魚、沢蟹、カリンのようなタイの野菜など、
臭くてえぐみがあって独特な食材と青パパイアを和えています。
発酵の旨味とそこそこの辛さがあって日本人には向かない味。
しかし食べられる人にとっては美味しい料理なのです。
豚の皮(キャップムー)などと合わせても良さそう。

ゴイヌゥアも同じく日本人には好みの分かれる味。
牛生肉、センマイに香草やラープ(煎り米)を和えています。
タムさんならではの香草使いを感じられる独特の料理。
クセのある食材をこう合わせてくるかと驚きます。
メニューにはビギナーには出せないとも書いてある料理です。

他のレビュアーさんが帰った後も店内で食べており、
サービスでドリアンを貰ったりしていました。
ただドリアンは先日いなかむらで食べたほうが美味しかったです。
食材のレベルはやはりいなかむらより劣る印象。
シェフの腕は最高クラスなのでそれを活かす環境が欲しいところ。
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食べログのレビュアー様ら7人でのオフ会で利用。
今回は中野方面の皆さまと小岩でタイ料理オフ会です。
食べた料理は以下の通り。

トードマンクン(1,000円)海老のすり身揚げ
ヤムアボカド(1,200円)アボカドサラダ
ソムタムターイ(1,000円)青パパイヤサラダ
コームーヤーン(1,200円)豚トロの炙り焼き
ネームクルック(1,500円)ソーセージとおこげのサラダ
グラポプラーナムデーン(値段不明)魚の浮き袋スープ
チューシークン(1,500円)揚げ海老レッドカレーソース
ヤムマクアパオ(1,000円)焼き茄子サラダ
カオマンガイ(1,200円)タイ式チキンライス

ジンロのボトルを2本入れて7人でお会計18,200円。
少食のメンバーが多かったこともあり、1人あたり2,600円。

初めてお店に来た人が多いとママに言ってしまったところ、
本日の料理は日本人仕様のぬるめで出てきてしまいました。
ヤムアボカド、ソムタムターイはタムさんにしては甘口。
ただ一般的な日本人にはこれでも辛いです。
他のタイ人客にガチイサーン仕様のソムタム出してましたが、
どす黒い見た目で我々のソムタムとは完璧に別物でした。

トードマンクンはフードプロセッサーで挽いて作ってました。
挽き立てでフワフワ食感、まあ無難な美味しさ。
スイートチリソースをつけるとタイの味に。

代々木公園のタイフェスで出していたというネームクルック、
グラポプラーナムデーンも注文。
ネームクルックはタムさんらしい香草使いでなかなか鮮烈。
ただ辛さはやっぱりいつもより抑えていました。

グラポプラーはとろみのついたスープで中華料理のよう。
魚の浮き袋は干して戻して揚げたりしているようで、
クラゲとかさらしクジラとかそんな食感。

ぽぱいさんが茄子嫌いの煉蔵さんへ注文した嫌がらせメニュー、
ヤムマクアパオ(焼き茄子サラダ)。
これが意外とナイスチョイスでした。
焼いた茄子の香ばしさが料理と凄く良く合うのです。
前にいなかむらで食べたことのあるメニューでしたが、
今回のほうが茄子の香りが立っていて遥かに美味しかったです。
これは本日一番の発見でした。

今回はお店側で気を遣ってしまったみたいです。
辛さ控えめで初心者向けといった味でしたが、
それでも2,600円で飲み食いできる料理としてはかなりの美味しさ。
ヤムマクアパオはまた注文してみようと思います。
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食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会で利用。

土日は代々木公園のタイフェスに出店。
月曜日は疲れをとるためお休みとのこと。
17日~19日はお店が閉まっているかも知れないので、
訪問を考えている方は電話確認をお勧めします。

開店当初は実施予定だったランチ営業は早くも休止。
このあたりはタイ人らしくマイペンライなのでしょうか。

マイペンライの権化とも思えるシェフのタムさん。
この日の料理は全体的に4.0ぐらいの出来でした。
最近は毎週のように食べてますが同じ味だったことがありません。
食べた料理は以下の通り。

コームーヤーン(豚首肉の炙り焼き)
ラープムー(イサーン風豚挽肉とモツのサラダ)
ヤムタレー(海鮮サラダ)
アンキモ(タイ語の料理名は不明)
ネームとナムプリック(タイフェスに出すソーセージ)
プーオップナムチム(渡り蟹の蒸しもの)
カオマンガイ(タイ式チキンライス)

ジンロのボトル1本入れて3人でお会計12,800円。
1人あたり約4,266円。

この日良かったのはアンキモ。
タムさんの裏メニューだそうで普段は多分無いです。
唐辛子やバイマックルーで生臭さの消えたアン肝。
とろりと濃厚で意外とタイの味付けとも合います。
アン肝にはポン酢かと思っていましたが目から鱗でした。
こういう発見があるからタイ料理店は何度行っても面白いです。

タイフェスに出す予定のソーセージもちょっと貰ってました。
唐辛子とニンニクのナムプリックと一緒に。
ネーム(ソーセージ)だけですと酸味がやや強めですが、
ナムプリックと一緒に食べると複雑な味になって美味しいです。
タイフェスのために大量に作ったそう。

雌の渡り蟹(冷凍)があるとのことで蒸して貰いました。
玉子にやや臭みを感じた点は残念。
ヤムプードンで食べたほうが美味しかったかも。

本日はタイフェス前で食材の在庫があまりなかったようです。
今月中にまた行きます。
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ゴールデンウィークも小岩のタイ料理店。
サイフォン→いなかむらとハシゴしていました。

・サイフォンで食べた料理(ジンロ2本で1人4,000円弱)
ヤムホイクレン
ムーマナオ
クンチェーナンプラー
カイヨーマーガパオ
ガイシャラオ
コームーヤーン
クントートガティアムプリックタイ

・いなかむらで食べた料理(シンハーとジンロ1本で1人3,000円弱)
タップワーン
タムクン
ネームクルック
カオソーイ
カオマンガイ
ドリアン(味見)
メーンダー(味見)

サイフォンは20人ぐらいのお客さん、いなかむらは満席。
ゴールデンウィークということもあってか両店とも大繁盛。
サイフォンではカオマンガイが品切れになってしまうほどでした。

前回同様にサイフォンは食材の入荷がイマイチ。
このあたりにはお店のママの力の差を感じます。
ドリアンやメーンダーまで店内に揃え、食材や香草が豊富ないなかむら。
ママと料理人の強力タッグで闘えているという印象。
タムさんのほうはバックアップが弱く孤軍奮闘。

今回食べたタムさんの料理の中ではコームーヤーンがピカイチ。
先日感動級のガイヤーンを食べましたが、そのときのスパイス使いを思い出しました。
コームーヤーンだけなら5.0近い評価。
とはいえコームーヤーン以外は4.0届かないぐらいの印象。
ヤムホイクレン、カイヨーマーガパオ、ガイシャラオと前に比べるとランクダウン。
食材の影響なのか料理人のテンションの影響なのか。
ゴールデンウィーク明けも再訪して確かめてみたいと思います。

いなかむらは相変わらず安定した美味しさ。
特に料理人の出身であるチェンマイの料理は間違いなし。
タムクンも良かったですし、カオソーイは同行者たちから大絶賛。

1個3,500円するというドリアンも少しお裾分けして貰っていたのですが、
ドリアンの美味しさにビビりました。
臭いを嗅ぐとタクアンの古漬けを発酵させたような臭みがあるのですが、
クリーミーでまったりとした甘さが何とも言えない美味しさ。

またメーンダーの柑橘系の果実のような香りも素晴らしい。
昆虫なのに何故こんなに良い香りをしているのか。
昆虫食というか香辛料の一種としても使えそうな印象です。

この日の勝ち負けをあえて判定すると4.5対4.0でいなかむらに軍配。
タムさんがいなかむらにいた時代が黄金時代ではあったのですが、
残念ながら現在は小岩で対立する立場。
今後も両店から目が離せません。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
注文した料理は以下のとおり。

ガイシャラオ(1,200円)鶏の酒蒸し
ヤムタクライ(1,200円)レモングラスサラダ
タップワーン(1,200円)イサーン風豚レバーサラダ
カイヨーマーガパオ(1,200円)ピータンのバジル炒め
プラーヌンマナオ(1,700円)魚のライム蒸し
パークン(1,200円)海老の辛味噌和え
カオマンガイ(1,200円)タイ式チキンライス

ジンロのボトルを2本入れてお会計18,500円。
1人あたり3,700円。


過去2回のオフ会が大好評で今月早くも3回目のオフ会を企画。
タムさんの性格的にそろそろ五月病になりそうな危惧もあったのですが、
悪い予感は残念ながら当たってしまいました。

1品目のガイシャラオから前回のものより香りが弱いです。
芳醇な香りが失われており食べる前からテンションダウン。

ヤムタクライは悪くなかったのですが、
タップワーンはレバーの中心に臭み。
味付けもモッタリしていて、いつものキレを感じません。

タムさんの奥さんにお勧めの料理を尋ねても、
ゴールデンウィークなので食材があまり無いとのこと。
ガパオの在庫はあるようなのでカイヨーマーガパオを注文しましたが、
こちらも前回ほどのキレを感じなかったです。

鯛があると大皿で大きな鯛を出してくれましたが、遠くからでも感じる臭み。
危険な予感がしましたがその鯛でプラーヌンマナオを注文。
これが大失敗でした。
鮮度の良くない魚なので火入れを強くしないといけなかったのでしょう。
パサパサの鯛は味も大味といった感じで不味かったです。
さらにタレの味付けもぼんやりしており全然ダメ。

いなかむら時代にタムさんの鱸のプラーヌンマナオを食べたときは、
4.0ぐらいの印象だったのですが今回は2.0ぐらい。
前回はどの料理も信じられないぐらい美味しかったのですが、
この1週間で別人の料理のように変わっていました。

パークンもタムさんのサラダ系料理の中ではかなり酷い出来。
タレも美味しくないですし香草使いも全然ダメでした。
海老の火入れも強めでタムさんらしさを感じられません。
個別採点すると2.5ぐらい。
1週間前と同じ料理人なのかと、本当に不思議になります。

カオマンガイも他店よりは美味しいのですが、
ベストコンディションには程遠かったです。
最初の香らないガイシャラオを見たときから嫌な予感はしていたのですが、
今日のタムさんは絶不調だったようです。

平均的なタイ料理店よりは遥かに美味しいのですが、
わざわざ小岩に足を運んで頂くレベルの味ではなかったです。
点数で申し上げれば全体的に3.5ぐらいでしょうか。
過去数十回タムさんの料理を食べたなかでもワースト3に入るぐらい、
本日の料理は精彩を欠いていました。

今回は参加者の皆さまに期待させて申し訳なかったと詫びを入れるレベル。
このレビューは黒歴史としてそのうち抹消します。
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食べログのレビュアー様ら6人でのオフ会で利用しました。
注文した料理は以下のとおり。

ヤムタクライ(1,200円)レモングラスサラダ
タップワーン(1,200円)イサーン風豚レバーサラダ
チューシークン(1,500円)揚げ海老レッドカレーソース
カイヨーマーガパオ(1,200円)ピータンのバジル炒め
ガイシャラオ(1,200円)鶏の酒蒸し
ヤムホイクレン(1,200円)赤貝サラダ
ソムタムターイ(1,000円)青パパイヤサラダ
カオパップリックゲーンラーカイチアオ(値段不明)玉子焼き乗せ辛チャーハン
カオマンガイ(1,200円)タイ式チキンライス

前回残ったジンロのボトルをキープしていたこともあるのですが、
お会計6人で14,500円、1人あたり約2,416円と超破格の安さ。
しかも味は日本で最高峰と思われる超絶品。
食べログのシステム上5.0までしか採点できませんが6.0ぐらいの満足度。
タイ料理はやはり人数を集めて食べに行ったほうが楽しめます。

タムさんの料理は今まで数十回食べに行っているのですが、
毎回新しい発見があることも魅力の1つかも知れません。

今回初めて食べたガイシャラオは目から鱗の料理でした。
酒で蒸したという鶏肉にカナー(カイラン菜)を添えた料理。
スイートチリソースみたいな見た目のオレンジ色のタレも一緒に。

鶏の下味は弱めなので鶏、カイラン菜、タレと全て一緒に食べるのがポイント。
鶏肉に地鶏のような硬い歯応えを感じるのですが、
酒蒸ししたことによる芳醇な香り、カイラン菜のシャッキリ食感、
複雑な味付けのタレが一体となって未体験の美味しさを味わえます。

聞くところによると鶏は廃鶏を使っているそう。
卵を産めなくなった鶏で、市場では廃棄品のような扱いとなっているようです。
捨て値、あるいはタダで引き取られるような原価の安い鶏。

そんな鶏がタムさんの調理で地鶏級の美味しい鶏料理に。
高級食材を美味しく料理する料理人は多いですが、
安い食材をここまで美味しい料理に変える料理人は稀有。
よくぞ日本に来てくれたと思うタイ料理界の鬼才タムさん。

飲兵衛で気分屋らしく料理の美味しさにムラもあるのですが、
お店の共同経営者となった今のタムさんはパチンコで言えば確変状態。
どの料理も過去最高クラスの味で出してきます。

味という点で今日一だったのはヤムホイクレン。
いなかむら時代に食べたときは缶詰のような赤貝だったのですが、
今回の赤貝(と思われる貝)は粒が大きくプックリとしています。
貝に特有のクセがあるのですがレモングラスなど香草が上手くマッチ。
クセを美味しさに変えてしまうような調理技術の高さを感じます。

タムさんにおまかせで炭水化物メニューを頼んで出てきたのが、
カオパップリックゲーンラーカイチアオ。
一言で形容すると香草たっぷりオムチャーハンでしょうか。

ガパオ(ホーリーバジル)、バイマックルー入りの香るチャーハン。
赤いチャーハンで唐辛子もたっぷり入っているのでしょう、かなりの辛さ。
上には油多めで焼き上げた玉子焼き(薄焼き玉子)。
ケチャップ代わりにカオマンガイに使うような赤いタレ。

オムライスって個人的にはあまり好きな料理ではないのですが、
これは進んで食べたいと思う味でした。
かなりの辛さで香草もたっぷりなので日本人には好みが分かれそうですが、
オムライスの究極進化形態とも思える料理と感じます。

前回に続いて今回もどの料理も素晴らしい出来。
確変状態のタムさんの料理を味わえる今はチャンスです。
タムさんファンは無理をしてでも小岩に行く価値アリでしょう。
できれば確変ではなく、今のレベルをずっと維持していって欲しいです。
今後も定期的に再訪していこうと思います。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。
注文した料理は以下のとおり。

タップワーン(1,200円)イサーン風豚レバーサラダ
ヤムタレー(1,200円)海鮮サラダ
トードゴップ(1,200円)カエルの唐揚げ
ガイヤーン(1,000円)イサーン風ローストチキン
ヤムタクライ(1,200円)レモングラスサラダ
トムセップ(1,500円)イサーン風豚モツスープ
カオマンガイ(1,200円)タイ版海南鶏飯

ジンロのボトル(3,000円)2本空けてお会計4人で15,500円。
日本最高クラスのタイ料理を飲み食いして1人あたり3,875円。
さすが小岩と思う破格の安さ。

都心であれば体感的に1人6~7,000円はすると思いました。
安いうえに都心のタイ料理店とは異次元の凄まじい美味しさ。
こんなに安くて美味しい飲食店は都内ではモツ焼き屋ぐらい。

タップワーンはタムさんならではの絶妙な火加減。
先日のガオラオで確認したとおりモツの質は金町時代より上。
タムさんはお店の共同経営者となったようで、
彼もかなりヤル気を出しているのでしょう。
タムさんの奥さんもママとしてお店をサポートしています。

ヤムタレーは激辛クラスの凄まじい辛さ。
しかし辛さやタレの美味しさが海鮮素材を引き立てます。
海老、イカ、渡り蟹の火入れもレバー同様に素晴らしい。

トードゴップはカエルの唐揚げ、揚げニンニクも散らされて。
カエルは骨の中心に近い部分に少し臭みを感じましたが、
鶏手羽先の唐揚げと言われても分からないぐらい鶏に近い味。
珍食材好きの方にはお勧めできると思います。
ママによればパッゴップ(カエル炒め)のほうがお勧めとのこと。

なおお店の香草の仕入れは水曜日と土曜日だそうです。
オープン直後の土日にお客さんが沢山入ったようで、
この日はガパオ(ホーリーバジル)とミントが品切れ。
カイヨーマーガパオは回避してガイヤーンを注文。
ママにお勧めを尋ねるとガイヤーンを推されたのです。

このガイヤーンがかなり良かったです。
タイ料理店で何軒もガイヤーンは食べてきましたが、
今まで美味しいと思うことはなかった料理。

しかしタムさんのガイヤーンは異次元。
骨付き鶏モモ肉の周りにスパイスや煎り米を塗っているのでしょう。
鶏肉から香ばしい香りがして肉の味を昇華させています。
おそらくブロイラーでしょうが下手な地鶏より美味しくなっています。
これぞタイ料理の技術と唸る味と香り。

ガパオやミントが無いのでサラダ系もヤムタクライを注文。
タクライとはタイ語でレモングラスのことです。
刻みネギのようになったレモングラスは食べても美味しいのです。
海老やイカなど海鮮食材も入っていますが、
ヤムタレーとはまた違った味や風味を楽しめます。

新メニューでチェンマイ風のトムセップヌアも加わったようですが、
タムさんはイサーン出身なのでトムセップはイサーン風で注文。
タイ語で言えばトムセップムーイサーンでしょうか。

酸味とモツの旨味の効いたスープが土鍋でドーンと出てきます。
卓上にガスコンロがセットされてそこで保温。
レバー、ガツ、コブクロ、カシラっぽい肉、豚足など豚モツたっぷり。
さらに炒めた唐辛子、レモングラス、パクチーがスープに散らされて。
カー(タイの生姜)は姿は確認できませんがスープに味が出ています。

豚足からは八角の香りがしてこれが美味しかったです。
タムさんのトムセップは何度か食べましたが豚足入りは初めて。
ゴリゴリしたタイプの豚足ではなく煮込まれてトロリとした食感。
個人的に酸っぱい料理はあまり得意ではないのですが、
今まで食べたトムセップの中でも最高傑作と思います。

最後はカオマンガイで〆ます。
今日のカオマンガイの米は日本米と餅米のブレンドなのか、
いつもより炊き上がりがやわらかい印象。
それでもショウガなどが入ったライスが良い香りを放ちます。
鶏肉にもしっかり下味がついており鶏臭さとは無縁。
盛り付けはやや乱雑でしたが味は超一流。
小岩より美味しいカオマンガイにはまだ出会えません。

ランチ営業もしておりますがコックさんは別の人。
タイ料理界最高シェフの味を楽しみたいなら夜に訪問してください。
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金町のサイフォンが2014年4月3日小岩に移転。
つまりタイ料理の鬼才タムシェフが小岩に戻るということ。
タムさんの前の職場のいなかむらも近くにあるのですが、
タイ人はマイペンライなので大丈夫なのでしょうか。
日本人の感覚からすると仁義なき戦いのように見えてしまいます。

とはいえタイ料理ファンとして小岩は垂涎の地になりました。
いなかむら、サイフォン、クンヤーイ、ワラポーンなど、
美味しいタイ料理店が乱立する超激戦区です。

日本語の得意でないタイ人からの伝聞なので不確かなのですが、
こちらのお店はタムさんも共同経営者となるようです。
ランチ営業も開始。
タムさんだけでなくコックさん2人体制になるとのこと。

お店の立地はJR総武線の小岩駅から徒歩4~5分。
南口ロータリーから左手のサンロードへ。
サンロードを進み大忠青果、サンクスのある交差点で右折。
小岩中央通五番街を道なりに直進。
右手にドンキホーテ、左手に湯宴ランドが見えてきますが、
さらに路地を進んで行くと左手にお店。
かつてはフィリピンパブだった場所だそうです。

店内はかなり広く50席ぐらいはありそうです。
フィリピンパブの居抜きなのでソファー席。
カラオケやミラーボールなども設置されています。
レストランの雰囲気を求める人には向かないかも知れません。

新しくできたランチメニューを見ると夜より安い値段。
夜は1,200円のカオマンガイが900円。
南部イスラム料理のマッサマンカレーまでメニューに。
タムさんは東北部イサーン出身で東北料理に魅力を感じますが、
ランチメニューも今後色々試していきたいと思います。

タムさんから夜の新しいメニューも勧められたのですが、
メニューが全部タイ語で書いてあるので解読できませんでした。
タムさんも日本語はあまり得意ではないのです。
タイ語で書いてあるのでタイ人向けメニューなのでしょう。
こちらもかなり気になります。

この日食べたのはガオラオムー。
豚の血入りスープでモツがたっぷり入ったイサーン仕様。
タムさんに何食べたいか聞かれて何でも良いと答えたら、
やはり彼の得意な豚モツ料理を出してくれました。

豚のフワ(肺)、シロ(腸)、ガツ(胃)、ナンコツ、
首肉(トントロ)などに野菜がたっぷり入っています。
血のスープなのでコクが強くて美味しいです。

香草に関しては夜にラープなどを食べてから判断したいですが、
モツの質は金町で食べたときより良いように感じました。
ナンプラー、唐辛子、酢、砂糖のタイ調味料4点セットで、
スープの味を好みに調整して完食。

タイ料理は大人数で色々な料理を味わって真価を発揮する料理。
今回は1人での訪問で開店祝いの挨拶といったところ。
人数を集めて近日中に再訪したいです。
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