2回
2017/11 訪問
【1199-2】舌骨入りの煮込とタンスジのために並ぶ価値アリ!
499文字★
着席してテーブルの上にカメラを置いたところ「撮らないで」と言われたので完全撮影禁止のようです。
店名のじんちゃんは店主のあだ名が由来。
先着4名のみ限定の煮込みに入る骨付き肉は、正確には舌骨(ぜっこつ)という部位とのこと。
食べた料理は以下の通り。
もつ煮込(390円)
ガツ刺(140円)
コブクロ(140円)
ハツ(140円)
タン(140円)
カシラ(140円)
アブラ(140円)
タンスジ(140円)
シロ(140円)
テッポウ(140円)
ツクネ(140円)
この日は前回と異なり自家製レバーパテ、ハラミがメニューに無かったです。
煮込みに舌骨が入っているのは先着4杯まで。
タンスジも2本で売り切れとなっていました、何と出会えるかは並んだ時間と運によるのでしょう。
そして厨房を覗くと塊で仕入れたモツを包丁で引いて適度な大きさに切り分け、
串打ちしたばかりのモツ焼きを炭火で焼き上げていきます。
久遠の空(中野)もこのスタイルですが、やはり打ちたてのモツのほうが美味しいと思います。
最後のツクネも豚とのことで豚モツの魅力を余すところなく堪能。
2017/11/27 更新
2017/04 訪問
【1199】モツ焼き上級者の楽園
3,033文字★
ドリンクはお一人様5杯まで
ノンアルコールメニュー無し
1杯だけの場合は席料徴収
フード注文は最初の1回だけ
客側で紙に書いて提出
子袋刺を注文したら焼き物のコブクロは注文不可
シロ、テッポウは1人どちらか1本まで
タンスジなど希少部位は早い者(並んでいた)順
もつ煮込は最初の4名のみホネ(顎骨)入り
2回転2時間制
入口の前に並ぶの禁止
焼き物(タンスジだけかも)の撮影禁止
埼玉屋(東十条)を筆頭に独自ルールが多いモツ焼き業界ですが同店もルール多数。
「お客様は神様だ」などと飲食店に幻想を抱いている人は発狂してしまいそうなお店。
それが本郷三丁目のモツ焼きの名店じんちゃんです。
早い者勝ちメニューがあるということで平日の開店1時間前から一番乗り。
(そして入口の前には並ぶなと無愛想に言われていきなりの洗礼)。
30分前ぐらいで6人、開店時間には10人以上が並んでいました。
店内は厨房を囲むL字カンターに12席ぐらい、椅子はチープなパイプ椅子。
先頭に並んでいたのでお店の一番奥に座ります。
四文屋を思い出すようなメニューの札(四文屋出身との噂)。
焼き台の火力は炭火でした。
飲み物は瓶ビール(580円)を注文、銘柄は赤星でサイズは中瓶。
生ビールはキリンラガーの中ジョッキで550円。
ホッピーはセット450円(ナカ250円)となります。
食べた料理は以下の通り。
自家製レバーパテ(630円)
子袋刺(140円)
ガツ刺(140円)
ナンコツ刺(250円)
もつ煮込(390円)
タンスジ(140円)
ハラミ(140円)
カシラ(140円)
ハツ(140円)
タン(140円)
レバ(140円)
テッポウ(140円)
アブラ(140円)
ツクネ(140円)
冷菜や煮込を出してから焼き台で串を焼いていくという流れ。
何しろ店主1人で料理もドリンクも接客もこなしているので、
注文は紙に書く、料理の注文は1回だけというルールになっているのでしょう。
まず最初に出てきたのが自家製というレバーパテ。
ラップに包まれたパテは、バターのように固められていてそれをスライス。
焼き台でバゲットを炙って大葉の上に盛り付ければ完成です。
添えられたバゲットこそ凡庸でしたが肝心のパテは高級フレンチでも出会えない非凡なる逸品。
まずレバー臭さが全く無くて素材としてのレバー(おそらく豚)の素晴らしさに驚愕。
バターナイフでカットするとボロボロ崩れるのですが、
融点は高いようで口に入れると滑らかに蕩けていきます。
レバーならではの濃厚な旨味が口の中に溢れてきて至福のひと時。
これだけでも並んだ価値があるというものです。
子袋刺、ガツ刺、ナンコツ刺は「刺」といってもボイル済み。
いずれも臭みが少なくて扱う素材のクオリティの高さが分かります。
この日は特にガツ刺が気に入りました。
そして同店のスペシャリテとも思う、先着4名までの「ベスト4」もつ煮込。
濃厚な味噌仕立てでシロ以外にホネ(豚の顎骨)も入っています。
宇ち多゛(立石)では平日12時から2時間並んで運が良ければゲット出来るホネ。
それだけ希少部位ということでもあるわけですが、
骨周りにビッチリと肉が付いていてボリューミーなのも特長。
魚でも肉でも骨周りは旨味が強くて美味しいというのが定説であります。
さて濃厚な味噌でトロトロに煮込まれたシロとホネ。
クタクタになったシロに味噌が染み込んでいてこれだけで超絶に美味しい。
豚モツの煮込みで飛び抜けて美味しいお店って意外と少ないのですが、
同店の煮込みは数少ない飛び抜けて美味しい豚モツ煮込み。
更に凄かったのがホネでホロホロ解けていく肉を貪るとその旨味に驚愕。
食べログで4.00を超える高級フレンチや高級イタリアンでも煮込み料理が出てきますが、
そられを軽く超越してしまっている美味しさで採点すれば4.9~5.0満点ぐらい。
(ちなみにスタミナ苑の牛ホルモンの煮込みが5.0級という評価です。)
同じ月に食べログ4.00超えイタリアンでメインに豚肉の煮込み料理が出てきたのですが、
美味しさという点では同店のホネのほうが10馬身差ぐらいの圧勝です。
宇ち多゛で2時間並んで食べるホネより美味しい。
岸田屋(月島)、大はし(北千住)、山利喜(森下)が東京三大煮込みと言われますが、
個人的にはスタミナ苑(鹿浜)、じんちゃん、岸田屋を三大煮込みに推薦したいです。
美味しさだけであれば3万円のフレンチやイタリアンでもメインを張れるレベル。
それでいて390円という異常な安さもまさにモツならではの魅力でしょう。
焼き物タイムになるとカウンター上部に皿が置かれて、
やきとん(モツ焼き)が焼き上がるたびに皿に放り込まれていきます。
(スピード重視なので置き方は荒いです。)
焼き物は全体的に火入れ強めですがジューシーさは残しており、
1串140円ではあるものの値段以上に大串なのでコストパフォーマンス良好。
総じて4.0級の満足度は得られるであろうレベルの高さ。
まずタンスジはタンの切り落としのような部位が1串にギッシリ刺さっていてお得。
茹でたり蒸したりといった下処理をしているのでしょうか、タンモトではないのにやわらか。
タンの中心のタンモトに比べると脇役とも思える部位を見事に昇華させていました。
速攻で売り切れていたのでこれも早く並んだ者だけの特典でしょう。
ハラミとカシラはともに脂ノリが少なくアッサリしかしジューシー。
ハツ、レバーは自分の理想よりウェルダンな火入れですが素材が良いのか十分美味しい。
タンは所謂タンモトの部位でしょうか、脂ノリ良くて下手な焼肉屋の牛タンを超越。
一般的には牛タンに味の面で劣る豚タンですが一部の例外店では豚のほうが美味しいのです。
テッポウは「蕩けるやわらかさこそ信条」といったソフトなタイプでゴム感など皆無。
パリッとした豚小家(小岩)のテッポウよりえん家(池袋)に近いやわらかさ。
アブラは豚の角煮のような肉々しいタイプで、宇ち多゛の「アブラ少ないの」に似ています。
ツクネはナンコツ入りでフワフワホロホロとした食感に特長。
コースのような構成で2時間近く滞在して限界の5杯(瓶ビール含む)までお酒も堪能。
一般的なモツ焼き屋の倍ぐらいの支払いにはなってしまいましたが、
モツ好きであれば3万フレンチのコースより満足度が高くなる圧巻の内容。
もちろん値段の安さの代償として行列必至、サービス皆無、狭い、などなどマイナス点もあって、
そもそも独自ルールの多いモツ焼き屋に慣れていない人では雰囲気に気圧されて楽しめないとも思いますが、
モツ焼き屋に通い慣れている上級者のモツラーであればここはまさに天国。
短所も多いけど長所も突き抜けている、古き良きモツ焼き屋のビジネスモデルを実践している名店。
現在では秋元屋系など接客サービスが向上した新興モツ焼きも増えてきていますが、
味で勝負のクラシックな同店が不動の人気店となっていることに嬉しさもあります。
2017.4 子袋刺(140円)
2017.4 自家製レバーパテ(630円)
2017.4 ガツ刺(140円)
2017.4 もつ煮込(390円)
2017.4 ナンコツ刺(250円)
2017.4 店舗外観
2017/06/06 更新
【実体験に基づくご注意事項】
ドリンクはお一人様5杯まで
ノンアルコールメニュー無し
1杯だけの場合は席料徴収
ホッピーをおかわりするときはジョッキをカウンター上部に上げて瓶はそのまま手元に
フード注文は最初の1回だけ
客側で紙に書いて提出
子袋刺を注文したら焼き物のコブクロは注文不可
シロ、テッポウは1人どちらか1本まで
タンスジなど希少部位は早い者(並んでいた)順
もつ煮込は最初の4名のみ骨付き肉(舌骨)入り、この舌骨やタンスジが絶品なので並ぶ価値アリ
2回転2時間制
入口の前に並ぶの禁止
撮影禁止(着席してテーブルにカメラを置いたら「撮らないで」と言われた)
2017/11/26 更新