7回
2021/10 訪問
【★5.0】10人中8人は苦手でも残り2人にとっては究極の美味【0111-7】
2021/10/13 更新
2020/02 訪問
【★5.0】レバー以外は若焼き可能【0111-6】
472文字★
梅割り(200円)
煮込みにアブラ入れて(200円)
ハツ生(200円)
ハツ生お酢(200円)
タン赤いの(200円)
テッポウにハツ入れてお酢(200円)
レバボイル(200円)
レバタレ(200円)
シロ塩(200円)
シロタレよく焼き(200円)
ガツ塩(200円)
カシラ塩若焼き(200円)
アブラ多いの塩(200円)
アブラ多いのタレ(200円)
ナンコツタレ(200円)
相変わらす平日の13時台(開店前)から大行列している同店(3.77)。
おでん二毛作(3.57)で1時間ぐらい飲んでから15時過ぎに訪れたところ入店待ちは5名のみ。
ホネやツルは味わえませんが少し時間をズラしたほうが待たずに入れます。
コンプライアンス遵守の姿勢からレバーは「よく焼き」のみ提供(ボイルはあります)となり、
若焼き注文する機会が無くなってしまったのですが、尋ねたところレバー以外は若焼き可能とのこと。
本日はカシラを若焼きで楽しんでおりました。
いつも通りどのモツもクオリティ高くて、千べろ酒場の最高峰という評価に揺るぎなし。
2020.2 タン赤いの(200円)
2020.2 梅割り(200円)
2020.2 アブラ多いの塩(200円)
2020.2 ハツ生お酢(200円)
2020.2 煮込みにアブラ入れて(200円)
2020.2 テッポウにハツ入れてお酢(200円)
2020.2 レバタレ(200円)
2020.2 ガツ塩(200円)
2020.2 ナンコツタレ(200円)
2020.2 シロ塩(200円)
2020.2 カシラ塩若焼き(200円)
2020.2 ハツ生(200円)
2020.2 アブラ多いのタレ(200円)
2020/02/17 更新
2018/04 訪問
【0111-5】タン焼けない
591文字★
梅割り(200円)
煮込みアブラ入れて(200円)
テッポウにアブラ少ないの入れて(200円)
ハツ生(200円)
タン赤いの(200円)
レバ塩(200円)
シロタレ(200円)
アブラ多いのタレ(200円)
コブクロ、テッポウ、タンは生(ボイル済みです)でしか提供されないので、
語尾に「生」と付けなくても自動的に生が出てきます。
テッポウ(コブクロも)は2本ではなく1本+別の部位というルールのようで、
コブクロとの組み合わせが通称「シンキ」、今回はコブクロ売り切れだったのでアブラ生とセットに。
久しぶりのアブラ生ですが、茹でて常温となっている状態でも脂が固まっておらず美味しい。
豚のカシラアブラは脂肪ではなくコラーゲンとも聞きます。
融点がバラ肉の脂身や背脂より低いのかも知れません。
そういえばレバーの生がオッケーだった時代は「レバ生お塩」が同店での定番でした。
タン生お塩は可能なのでしょうか。
しかし「タン塩」と注文するとタンの塩焼きをリクエストしていると思われてしまうかも知れません。
タンの焼き物は提供していない同店。
初心者あるあるで「タン塩よく焼き」とか注文して「タン焼けない」と冷たくあしらわれるのも同店の定番。
いつか「タン赤いのよく焼き素焼きお酢」とか分かっている風に注文して、
「タン焼けない」とバッサリ切り捨てられてみたいものです。
2018/05/25 更新
2018/04 訪問
【0111-4】この日はハツ
384文字★
梅割り(200円)
煮込みアブラ入れて(200円)
テッポウ生ハツ生入れて(200円)
ハツ生(200円)
タン生(200円)
レバボイル(200円)
アブラ多いの塩(200円)
アブラ多いのタレ(200円)
ハツ塩(200円)
ガツ塩(200円)
レバタレ(200円)
これはモツ焼き屋の宿命なのですが、その日によってクオリティにブレが生じることが多いです。
前回はレアーな火入れで官能的だったタン生が今回はしっかり火が入って弾力ある硬めの食感に。
アブラ「多いの」で注文したのに肉が多めに入っていたりと微妙な差異が生じます。
(なおアブラ多いのはおかわりしたら脂身ばかりの串が出てきました。)
こういう違いを楽しめるようになったらモツ上級者なのでしょうか。
今回はハツが特に良質でした。
相変わらずの千べろ価格でコストパフォーマンス突き抜けています。
2018.4 テッポウ生ハツ生入れて(200円)
2018.4 梅割り(200円)
2018.4 アブラ多いの塩(200円)
2018.4 タン生(200円)
2018.4 ハツ生(200円)
2018.4 レバボイル(200円)
2018.4 煮込みアブラ入れて(200円)
2018.4 レバタレ(200円)
2018/05/03 更新
2018/03 訪問
【0111-3】煮込みも細かく部位指定できます
582文字★
梅割り(200円)
煮込みハツモトのところ(200円)
煮込みアブラのところ(200円)
テッポウ生ハツ入れて(200円)
ハツ生(200円)
タン生(200円)
レバボイル(200円)
アブラ多いの素焼き(200円)
アブラ多いのタレ(200円)
アブラ多いの味噌(200円)
レバ塩(200円)
カシラ塩(200円)
ガツ素焼き(200円)
シロタレよく焼き(200円)
平日16時ぐらいには並びも少なくなるのですが、この日は16時40分にタンとハツが売り切れに。
シンキ(テッポウ生とコブクロ生のセット)を注文するもコブクロが売り切れており、
コブクロの代わりにハツを入れてテッポウ生(ボイル済みです)を楽しんでいました。
規制前は本当に生で楽しめたレバーも、今では完全なボイルでの提供に。
しかし扱う豚レバーのクオリティが最上位クラスなのが同店。
ボイルされたレバーでも下手なフレンチのレバーパテより美味しくて感動があります。
煮込みはデフォルト注文でも色々な部位が入って美味しいのですが、特定部位のリクエストも可能。
クニュクニュ食感を好むのであればハツモト、脂っ濃いのが好きであればアブラのところ。
これだけ自分好みに我儘に注文できて煮込み1皿200円。
「東京五大煮込み」と呼ばれるだけあって同店の煮込みはコストパフォーマンス最強です。
2018/05/01 更新
2018/03 訪問
【0111-2】生や若焼きが不可能になっても美味しいレバー
554文字★
梅割り(200円)
煮込み(200円)
ハツ生(200円)
ガツ生(200円)
タン赤いのお酢(200円)
アブラ多いの塩(200円)
アブラ多いのタレ(200円)
アブラ少ないのタレ(200円)
レバタレ(200円)
カシラタレ(200円)
シロよく焼き塩(200円)
ナンコツよく焼きタレ(200円)
開店時間が14時30分からとなっておりました。
13時50分にお店の前に行ったのですが鬼の行列&開店まであと40分。
少し時間を潰して15時過ぎから並ぶことにしました。
モツ焼き屋でありながらラーメン屋レベルに回転が早いので、20分ぐらいの待ちですんなり入店。
16時ぐらいには行列も10人以下となっていました。
開店から1時間半が経つことで、開店前から鬼のように並びまくっていたお客さんが捌けていき、
(普通のサラリーマンは来れない)平日16時ぐらいが一番の狙い目なのかも知れません。
モツは相変わらず1串100円とは思えないほどボリューミー&ハイクオリティ。
生や若焼きが不可能となってしばらく注文していなかったレバーですが火が通っていてもプリプリ美味しい。
レバー自体のクオリティが凄まじいのでしょう。
飲んで食べてガチの千べろ価格、モツラーにとってコスパ最強店の座は揺るぎません。
2018/03/22 更新
2016/01 訪問
【0111】東の名店は平日昼から大行列
5,040文字★
規制強化によりレバーは「よく焼き」だけに。
茹でたレバーも新メニューとして登場したのですが火入れは強め。
レバ生やレバを若焼きで楽しめた時代に比べると楽しみは減りました。
とはいえシロ、アブラ、ガツなどの美味しさはトップクラス。
深みのあるタレもモツの美味しさを引き立てます。
不健康極まりない「アブラタレ」の中毒的な美味しさが堪りません。
ハツ生、タン生(いずれもボイル)の火入れは以前と同じように思います。
依然として都内のモツ焼き屋でも最上位クラスの満足度。
昼間から行列に並ぶのは過酷ですが、それだけの価値は感じられるお店です。
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13:30 宇ち多゛の行列に並ぶ
14:00 宇ち多゛(ギリギリ1巡目で入店)
14:30 栄寿司
15:00 炭火焼鳥中村屋
16:00 鳥房→ギブアップ
立石ツアー1軒目、久しぶりに口開けから宇ち多゛に。
ホネは無理でしたがツルを味わえたのは嬉しいところ。
初訪問時1皿170円だったのがこの10年で1皿200円に。
皿勘定の都合で1皿の3倍の値段となるビール大瓶は、
特にコストパフォーマンスが低下してしまっています。
この日もお酒は梅割り(200円)。
単体で飲むと寶焼酎の主張が強くて美味しくはないのですが、
モツと合わせるとこのケミカルな味が何故か美味しい。
これほど組み合わせの妙を感じるお酒も無いです。
下町の叡智でしょうか。
1串100円になってしまいましたが、どのモツも美味しい。
同席者にはガツ塩も好評でした。
焼いて美味しいガツって意外と少ないのです。
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マイレビュアー様と新年初営業日から宇ち入りしてきました。
この日は毎年御年賀のタオルを頂けます。
宇ち多゛ファンには垂涎の記念品かも知れません。
14時開店なのに13時前から1巡目満席となる大行列。
まだお店の前に並べないからと線路沿いに異様な行列が出来ていました。
ホネ(箸)は聞くまでもなく売り切れ。
ツル塩を久しぶりに味わえたのは良かったです。
翌日はフレンチでジビエ料理を食べていたりもしましたが、
1串90円でも1万円を超える高級フレンチより美味しい。
モツ好きな人間にとってはそう思えるはずです。
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立石に平日の昼2時から行列する酒場あり。
下町の酒都とも呼ばれる立石を代表する1軒であり、
東京の大衆酒場を代表する1軒でもある宇ち多゛です。
料理のメニューは3種類しか書かれていないのですが、
店内はバラエティ溢れる注文が飛び交います。
メニューに「もつ焼き」と書いてありますが、
実際にそう注文しても無視されます。
(たまに早口で説明してくれるときもあります。)
常連になればなるほど細かい注文が出来て楽しいお店なのです。
モツ初心者では注文の仕方を覚えるだけでも大変だと思います。
20代半ばに初めてこのお店を訪問しようと思った頃は、
平日昼から大の大人が行列する異様な光景に二の足を踏んでいました。
思い切って入ってみれば2串170円(当時)で美味しいモツを楽しめ、
注文も他の人の注文を真似れば何とかなります。
人生の大先輩からも色々とお言葉を頂けて、
慣れればどんどん居心地の良いお店になっていきます。
昭和の雰囲気溢れる雑多なお店なので、
万人受けするお店ではないとも思います。
お店の立地は京成線の立石駅から徒歩1~2分。
京成立石駅南側に隣接する立石仲見世に入ってすぐ。
常時行列しているのですぐに分かります。
店内はカウンターやテーブル合わせて40席ほど。
席のスペースは狭く、満員のなか肩を寄せ合って飲むことになります。
知らない人と会話する率が最も高かった酒場でもあります。
入口は2つありますが表口(魚屋側)に並ぶのが基本のように思います。
どちらに並んでも店員さんが仕切ってくれますが、
裏口(栄寿司側)に並ぼうとすると表に回るよう言われたこともありました。
平日昼間から常時行列していますが回転は早いので行列は苦になりません。
押上まるいで行列している人を見ると酔狂かと思いますが、
こちらは客の平均滞在時間が30分程度なのでそれほど待ちません。
厨房の焼き台は炭火。
14時の開店時間には常連客が常連席をキープしています。
本来は常連向けのお店なので、一見さんはお邪魔する気持ちを持つべきでしょう。
席は店員さんの指定した席に座ることになります。
飲み物は梅割(180円)を注文。
宝酒造の寶焼酎25度を梅シロップで割った下町ドリンク。
グラスのサイズからすると90mlぐらいでしょうか。
安い焼酎のストレートに梅シロップを数滴垂らしただけという、
アルコール度数25度のハードな飲み物。
危険な飲み物なのでチェイサー代わりに烏龍茶を頼む人もいます。
初訪問当時は百年の孤独や鳥飼といったブランド焼酎に傾倒していた頃でした。
こんなもの飲めるかと瓶ビール(540円)を飲んでいました。
生ビールがあれば…などと思っていました。
現在宇ち多゛では梅割ばかり飲んでいます。
慣れとは恐ろしいものです。
脂っ濃いモツと梅割は相性が良く、ハマると中毒になっていくのです。
しかも1杯180円という驚異的廉価。
5杯半までという制限はありますが(人によってもっと少ない数で制限となります)、
これを5杯も飲んだら常人は足もとがふらつきます。
昼間から夢の世界へトリップできます。
酒だけでなく料理も1皿180円なので千べろ可能な酒場です。
モツも美味しいので千べろ酒場としては最強の1軒と思います。
徒歩圏に住む自分は交通費ゼロなので本当に千円で気持ち良くなれます。
お店には千葉や神奈川から遠路遥々訪れる客も多数。
(このお店は知らない人とよく話すので、どこから来たのかよく聞くのです。)
飲み代より高い交通費をかけてもやって来るファンも多数います。
ちなみにお会計は皿勘定で180の倍数となるのが基本。
皿を重ねるのはレストランではマナー違反となりますが、
こちらでは逆に皿を重ねるのがマナーとなります。
料理まずはレバタレ若焼き(2串180円)。
メニューにはモツ焼きとしか書いていませんが、
常連客は当然のように部位指定、味指定、焼き方指定をして注文します。
部位ですがモツ焼きはシロ、レバ、ハツ、ガツ、カシラ、アブラ、ナンコツ、ツルの8種。
タン、テッポウ、コブクロもありますがこちらは生(ボイル)だけで焼けません。
逆にカシラとツルに生はなく、ツルは希少品で早い時間に売り切れます。
初心者はよく「タン塩」とか注文して「タンは焼けない」と冷たくあしらわれます。
その他にも「新規」や「箸」といった特殊注文もあります。
またアブラ少ないの、多いの、タン赤いの、など更に細かい指定も可能です。
自分の好みにあったチョイスが出来るので通えば通うほどハマっていくのです。
一見さんからすると何て長い注文の仕方かと、面倒臭いと思うかも知れませんが、
常連になるとこのシステムは凄くありがたいのです。
味はタレ、塩、味噌、素焼きの4種類で好みでお酢を加える人もいます。
味噌は煮込みの味噌と同じ味です。
素焼きは醤油がかかり、人によっては素焼きお酢で酢醤油にします。
塩焼きにお酢をかけてサッパリ頂くというのも乙です。
焼き方は若焼き、よく焼きで焼き加減を好みで調整。
何も言わなければ普通に焼いてくれます。
個人的にレバーは若焼きが一番だと思います。
シロやアブラはタレのよく焼きでこんがり焼けたのも好きなのです。
注文してすぐにレバタレ若焼きが到着。
常時満員で40人近いお客さんの注文を捌きながらこの早さは凄いです。
(若焼き以外のものも提供スピードは早いのです。)
しかも串のサイズは90円でありながら大きく、
さらに炭火で焼いてこれだけ早いのだから驚きです。
満員でありながらのこの早さに慣れてしまうと、他店で不満を感じてしまいます。
お店の回転の早さの一因は提供スピードの早さにもあります。
この早さはモツ焼き屋の規範となって欲しいぐらいです。
レバーを口にすると表面は温かく中は冷たいです。
焼き方にうるさい人は中もほんのり温かいのがレアだと言うかも知れませんが、
1串90円でこのクオリティの高さは日本でもトップクラスでしょう。
まずモツの質が90円とは思えない良質さ。
1串100円以上ならもっと美味しいモツ焼きも存在しますが、
この安さでこの味は驚きです。
タレも香ばしくて深い味、自分好みのタレの味でモツ焼きにもピッタリです。
今日のレバーは当たりのようです。
長く通えば分かりますが、宇ち多゛ほどの名店でも日によってモツの質はバラツキます。
モツ焼き屋は同じお店でも日によって質が変わるので評価も難しいのです。
土曜日のモツは金曜日に屠蓄したモツなので土曜日はお勧めできません。
平日昼に訪問してこそ真価を味わえるお店だと思います。
ツルタレも注文しますが平日の3時半で早くも売り切れ。
ツルとは豚のペニスの部分でゲテモノのように思われるかも知れませんが、
これが独特の弾力ある美味で人気の逸品なのです。
早い時間にしか味わえない希少品です。
煮込み(180円)を注文します。
煮込みにも細かい指定は可能で、フワを入れて貰ったりと人によって様々。
煮込みには14時の開店と同時に売り切れるホネという希少品もあります。
豚のアゴの部分で大きめの骨に肉がビッチリついています。
値段の倍以上の価値ある食べ応えある一品です。
これは注文すると個数分の箸が配られることになります。
そのため「箸」と注文する人もいるのです。
なお「新規」はテッポウ生とコブクロ生のセット。
これも早い時間に売り切れます。
煮込みですが180円とは思えないボリュームです。
味噌の味がドライで薄いようにも感じるのですが、
よく煮込まれた豚モツはトロミがついておりなかなか美味。
東京五大煮込みとも呼ばれますが、味は5店のうち4位と思います。
ただしコストパフォーマンスは1位です。
煮込みに梅割り3杯で720円、少食でお酒に弱い人ならそれでも十分でしょう。
タン赤いのお酢(180円)も注文します。
タンは生しかないので焼き方を指定する必要はありません。
これも早い時間に売り切れる人気商品です。
こちらは串に刺さっていません。
おそらく塊で茹でた豚タンをスライスして、
それをさらに切り分けているのでしょう。
爪楊枝がついてくるので、楊枝で刺して頂きます。
赤いのは少しレアな部位で血が滴ります。
タン生に続いてはハツ生(2串180円)。
こちらはお酢はかけずに頂きます。
かつてはレバ生お酢orレバ生お塩が定番でしたが、
レバ刺しへの風当たりの強くなった現在は生で一番好きなのはハツです。
軽くボイルしてありますが生と遜色ない美味しさだと思います。
プリプリのハツはアッサリしながら旨味あり。
アッサリしている部位なのでお酢は不要で醤油だけで美味しいです。
梅割り3つに料理4品でお会計1,260円。
お通し代も席料も無く、座って飲めてこの安さ。
昭和の雰囲気漂う店内は飲兵衛のテーマパーク。
モツは美味しく量もあり、酒はほとんどストレートの焼酎。
日本でも唯一無二の名酒場だと思います。
平日2時から行列する酒場なんて他にあるのでしょうか。
ぞんざいな接客だったり雑多な雰囲気だったりするので、
人によって合う合わないは大きいとも思います。
合う人には最高の大衆酒場であり、モツ焼き屋としてもレベルは高いです。
可能であれば平日昼2時から毎日通って常連になりたい、
そう思わせる魅力たっぷりの酒場なのです。
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2012年9月初投稿、2013年1月更新、2015年1月、3月更新、2016年1月更新
2016.1 ガツ塩(2串1皿200円)
2016.1 煮込み(200円)
2016.1 シロ塩よく焼き(2串1皿200円)
2016.1 梅割り(200円)
2016.1 アブラタレ(2串1皿200円)
2016.1 タンお酢(200円)
2015.3 ハツ生(2串1皿200円)
2015.3 ツルタレ(2串1皿200円)
2013.1 新年恒例の銘入り御年賀タオル
2017/05/22 更新
2,679文字★
10月に入って緊急事態宣言が解除され、長きに渡り飲兵衛を苦しめた禁酒法が緩和されました。
しかも都内の新型コロナウイルス新規感染者数はピーク時の100分の1まで減少。
ウィズコロナの時代となって自粛を余儀なくされてきたモツ活を再開する絶好のタイミング。
再開第1弾に訪れたのはキングオブ大衆酒場とも評される同店(3.77)。
しかし考えることは誰しも同じなのか、平日14時45分に訪れたところ30人を超える過酷な行列。
コロナ前より行列が伸びているような印象で約1時間も待つ羽目に。
店内では黙食が推進されておりペチャクチャ大声で喋っていると注意されるようになりました。
席に着いてまず注文するのは梅割り(200円)、寶焼酎25度を梅シロップで割ったという凶器。
そういえば先日フレンチでワインペアリング(11,858円)を楽しんだのですが、
アルコール19.5度のシェリー酒に二酸化炭素を加えてスパークリング化。
強いお酒の口当たりをまろやかに変えていましたが同店の梅割りも発想は同じでしょう。
同店の梅割りはシェリーより凶悪で、この日も飲み過ぎたオッチャンが地面に倒れ込んでいました。
いつものようにタン生ハツ生(生と言っても軽く湯掻いてあります)、
東京五大煮込みとも呼ばれる豚のモツ煮込みなど注文するのですが全て1皿200円(内税)。
フレンチでコース料理にペアリングなんて楽しむとサービス料だけで2,500円を超えますが、
同店は2,500円あれば腹が膨れるまで豚モツを貪れてベロベロになるまで酔えます。
この日食べたモツの中でツートップと思ったのがレバボイルとアブラ多いのタレ。
脂が乗って白く変色したレバー(白レバー)は「豚のフォアグラ」といったところでしょうか。
レバ刺しで楽しめた時代もありましたが規制の厳しくなった現在は火を通しての提供。
しかし本日のレバボイルは偶々なのかネットリ感を残す絶妙な火入れで超絶な美味しさ。
都心に在るロブション系の某百名店フレンチはコース料理で14,520円も取るのに、
オプション料金として1,815円を更に支払わないと出てこないフォアグラ。
同じ月にフォアグラもレバボイルも食べたので比較してみたのですが、
臭みを感じて閉口したロブション系のフォアグラより同店のレバボイルのほうが美味しいです。
1,815円のフォアグラを200円のレバボイルが上回ってしまうのがモツ焼き屋の面白さ。
フォアグラの最高峰と謳われるメゾンミトー社のフォアグラなら分かりませんが、
下町最高品質の豚レバーは凡庸なクオリティのフォアグラなんて軽く凌駕します。
ソースペリグー(トリュフソース)やバルサミコ酢とは楽しめませんが、
豚レバーの素材力が圧倒的なのでチープな醤油とお酢で食べても感動的に美味しい。
フレンチではペアリングとしてフォアグラに貴腐ワインを出してきたりしますが、
豚の白レバー(フォアグラ)に貴腐ワインを思わせる梅シロップがマリアージュ。
ケミカルな梅割りを初めて飲んだときは「こんなの人が飲むものじゃない」と言ってたのに、
今では(冗談でも)貴腐ワインに例えるのだから慣れとは恐ろしいものです。
同店で料理にペアリングさせるお酒は梅割りオンリー。
お新香など一部を除いて料理は全て豚モツなので梅割りを飲んでおけば間違いないです。
かつてはビールを注文することもありましたが安く酔える梅割りで十分な身体になりました。
そしてツートップのもう1つがアブラ多いのタレ。
アブラ(同店のアブラはカシラアブラ)なんて食べられる人がそもそも少数派なのに、
多いの(同店ではカシラアブラの脂身比率を指定可能)で注文する人は更に少ないです。
しかし生存本能に訴えるようなガツンとくる旨味の強さが堪りません。
10人中8人ぐらいは脂身ばかりなこの部位を苦手に感じると思うのですが、
喜んで食べることが可能な残り2人にとっては究極の美味。
濃厚な味わいのタレ焼きにしてコッテリ感を更に増すほうが筆者のオススメ。
これだけ美味しい豚モツですが世界的にも歴史的にも何故か評価が低いです。
豚が禁忌のムスリムはモツ以前に豚を食べることが不可能。
ブラジルの国民食とされるフェイジョアーダは黒豆と豚モツの煮込み料理ですが、
黒人奴隷が主人の食べない豚モツを活用したことがルーツなんて言われます。
タイ料理で豚モツを多用するのは北部の貧しい地域。
仏教や生類憐れみの令などの影響か、明治時代まで表向き肉食が禁忌とされてきた我が国も、
モツが庶民のご馳走になってからの歴史は浅いと思います。
(猪を山鯨と呼んだり鹿を紅葉と呼んで食べていたとしても。)
イスラム圏においては宗教的理由となるのでどうしようもないですが、
豚モツが避けられた理由の1つとして昔は流通が良くなかったことも影響していると考えます。
熟成可能(長期熟成で生ハムにすることも可能)な肉に比べてモツは鮮度が命。
どうしても足が早くて臭みなど出やすいです。
しかし流通の発達した現代においては朝挽きの豚モツを当たり前のように食べられます。
過去の歴史的経緯もあって不当に低く評価されている豚モツを安く仕入れて、
大衆文化として発達したのが東京のモツ焼き屋ではないでしょうか。
フレンチなど高級レストランが扱わないので最高品質の豚モツが下町に流れてきます。
東京には日本全国から豚が集まってくるので、屠場で選抜されたその美味しさは高級食材以上。
もちろん安さと美味しさの代償はいくつかあって、まずメニューが代わり映えしないです。
料理を撮影しても数年前の姿と全く同じ。
ハイペースで通うと飽きますし(なお同店には毎日通う常連さんもいらっしゃいます)、
尿酸値やコレステロールの数値が悪化するという弊害もあるかも知れません。
そしてフレンチを巡っていると記念日を祝う女の子に良く遭遇したのですが、
同店を記念日に利用したら(一部マニアを除いて)もう会ってくれなくなると思います。
フレンチで求められるのは美味しさだけにあらず、雰囲気や非日常感も重視されるのです。
ある意味では下町の非日常感を楽しめる同店ですが基本的には普段使いのお店。
安さと美味しさに特化しており、その美味しさに関しては3万円のフレンチすら凌駕。
もっとも同店を美味しいと楽しめるのは、ブランド意識や既存の価値観に舌が左右されない、
一部の食にマニアックな人間に限られるのかも知れません。