2回
2025/09 訪問
【★5.0】CPが6点とか7点【2922-2】
2025.9 前菜の盛り合わせ
2025.9 二番札の箱うに
2025.9 北海道吉岡産生うに(二番札)と一番出汁餡の冷製パスタ
2025.9 古山果樹園産さくら白桃
2025.9 古山果樹園産さくら白桃の采女牛サーロイン巻きフライ キャヴィア添え
2025.9 沼ノ内産1.5kgサイズ伊勢海老
2025.9 沼ノ内産1.5kgサイズ伊勢海老お造り
2025.9 いわき梅田水産 初物天然トラフグ 身の湯引きとてっぴ胡麻醤油
2025.9 米沢牛 タン、ハラミ、ツラミ
2025.9 米沢牛タン
2025.9 米沢牛ハラミ
2025.9 うに入りホッキ飯
2025.9 米沢牛ツラミ
2025.9 旅館の若旦那が獲った地物天然すっぽん小鍋
2025.9 イタリア産ポルチーニ いわき梅田水産ウシノシタ(舌平目)ジャージー牛乳ソース
2025.9 米沢牛の冷製麻婆豆腐(豆腐は裏漉してエスプーマ)
2025.9 いわき梅田水産穴子白焼き
2025.9 地物煮鮑
2025.9 地物煮鮑 空芯菜 鰹出汁と赤ワインとジャージーバターのソース
2025.9 茄子トリュフ(夕方に採れ立て地物茄子と黒トリュフ)
2025.9 塩谷岬産ホッキ貝しゃぶしゃぶ
2025.9 米沢牛タンしゃぶ黒酢ソース
2025.9 獲れてすぐ神経〆した伊勢海老ガーリックソテー イタリア産ポルチーニ
2025.9 アオザメのフカヒレ
2025.9 アオザメのフカヒレ 五穀米のおこげ
2025.9 采女牛シャトーブリアン
2025.9 采女牛シャトーブリアン筋(すじ)タレ和え
2025.9 伊勢海老のお味噌汁
2025.9 地物石鯛
2025.9 北海道産秋刀魚
2025.9 地物メヒカリ炙り
2025.9 かんぴょう巻き
2025.9 デザート盛り合わせ
2025.9 地物苺コンポートのカキ氷
2025.9 桃ジュース
2025.9 小菓子(クッキーなど)
2025/09/19 更新
2024/12 訪問
【★4.4】高級食材の絨毯爆撃!【2922】
6,111文字★
大将のコース(27,500円、内税)滞在時間:約3時間
東京から福島県に来ております。
渡邉達也氏が腕を奮う同店(3.61)。
フジテレビ『料理の鉄人』でお馴染みの、道場六三郎氏に師事して、銀座、佐世保、金沢、
和食に限らずフレンチや中華まで19年もの修業を経て2008年に地元いわきで独立。
ネット予約サイト一休.comレストランで空き枠を見つけてお邪魔しました。
訪問動機は水戸「レストランオオツ(4.40)」マダムからのご紹介。
最初は個室に通されたのですがオオツさんとの関係がバレてカウンター席に移動。
(オオツさんが気を利かせ危険人物がやって来る可能性を事前に伝えていたようです。)
そんなわけで一見客なのにVIP待遇となってしまいました。
「美味いもん屋」を自称する通りジャンルレスに繰り広げられる高級食材の絨毯爆撃。
いわき梅田水産という地元のマニアックな仲買人さんからお店で使う魚介の8割を仕入れ。
レストランオオツでこの梅田さんのエドアブラザメを食べたのが同店を知る端緒。
福島県の食べログNo.1「HAGI(4.46)」も御用達という凄腕の仲買人さんなのです。
豊洲市場で(昨冬は)キロ25,000円だった天然トラフグの白子も地物であればお手頃なのか。
ドカーンと見たこともないような超大振りサイズがリゾット仕立てで登場。
銀座であればこのトラフグ白子リゾットだけで5,000円は下らないと思います。
それ以外にも、キャヴィアと超巨大サイズの車海老、加納ガニ、フカヒレ、トリュフ、鮑、
カラスミや冬のスペシャリテ「どぶ汁」など40種類ぐらいの料理を堪能。
高級食材とは思えぬ使用量の凄まじさに最後のほうは提供を辞退したぐらいです。
薬味のわさびが混ぜ物だったり美味しさに関しては気になる部分もあったのですが、
(そういえば道場六三郎氏の門下生が料理長を務める他店も混ぜわさびだった経験あり)
コストパフォーマンスに関しては全国でもトップクラスという印象で満足度を底上げ。
田酒(1合 1,100円)、haccobaはなうたホップス(Glass 1,650円)など飲んで、
お店で追加払いとなったドリンク代が2人で8,250円。
コース代金は一休.comレストランで事前決済。
・大将のコース(27,500円)
01.地物野菜(サツマイモ、インゲン豆、柿)白和え
02.地物春菊お浸し 地物鰈(かれい)昆布〆乗せ
03.いわき梅田水産10時半に水揚げした超特大天然車海老サッと火入れ キャヴィア盛り
04.ふろふき大根(地物聖護院大根、昆布出汁に追い鰹)
05.金沢産焼き加能ガニ
06.いわき梅田水産沼之内産天然トラフグ厚切り湯引き てっぴ ポン酢
07.フカヒレ煮込み(湯は、親鶏、もみじ、乾燥野菜、塩)チンゲン菜 糯米
08.米澤佐藤畜産米沢牛タンのタタキ 土浦柴沼醤油醸造の諸味(もろみ)
09.自家製カラスミ食べ比べ(炙ったのと生に近いの)近所のおばあちゃんの大根添え
10.いわき梅田水産天然トラフグ白子リゾット(福島県のお米「福、笑い」に鰹出汁バター)カンボジア産生黒胡椒
11.米沢牛タン焼き 塩漬け1年の胡瓜 京都産フレッシュ筍
12.地物の平飼い半熟玉子 トリュフソース掛け
13.地物鮑(あわび)ステーキ 肝ソース添え
14.米沢牛ハツ 自家製柚子胡椒乗せ
15.アンコウのどぶ汁仕立て
16.加能ガニ解し身の蟹味噌和え 三杯酢添え
17.桑名産蜆(しじみ)沖漬け(残り汁はお湯割りに)
18.ファーム白石の里芋「長兵衛」の芋饅頭(海老と鮑入り)
19.トラフグ唐揚げ(頭と身)
20.茨城産白魚 自家製昆布醤油
21.いわき梅田水産蒸しアンキモ冷菜
22.干す前のカラスミ炙り 鬼おろし添え
23.タンサキ煮込み
24.黒豚モツ煮込み
25.米沢牛シャトーブリアン
26.采女牛ランプ
27.香の物(胡瓜と蕪)|生姜の甘酢漬け(ガリ)
28.沼之内産真鯛(握り)
29.北海道産ホッキ貝(握り)
30.車海老のお味噌汁
31.塩釜産(左)と大間産(右)の本鮪赤身食べ比べ(握り)
32.いわき梅田水産鰆(握り)
33.地物11時間前に水揚げしてすぐ〆た真鯵(握り)
34.トラフグ白子(握り)
35.いくら手巻き
36.静岡産メロン(フレッシュ or スムージー)福島伊達産ゼネラルレクラーク(洋梨)
37.須賀川おがわ農園いちご
38.ゼネラルレクラークのゼリー|ジャージーアイスクリーム|善哉(ぜんざい)|温かい煎茶
39.コーヒー
お土産:三択カード当たれば福島産米「福、笑い」300g(2合)プレゼント
食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点、表示価格は内税です
【3.5】地物野菜(サツマイモ、インゲン豆、柿)白和え
50,000円を超えるような都心の和食に比べると白和えに少し野暮ったさを覚えるも、
濃厚な味わいは好みに合って、特にフレッシュな柿との組み合わせが良かったです。
【3.4】地物春菊お浸し 地物鰈(かれい)昆布〆乗せ
チョコッと鰈が乗っていますが春菊との相乗効果までは覚えず。
個人的には別々に食べてみたかったです。
【3.8】いわき梅田水産10時半に水揚げした超特大天然車海老サッと火入れ キャヴィア盛り
豊洲市場であれば1尾2,500円ぐらいとなりそうな超巨大サイズの車海老が登場。
サッと火を入れたレアーな車海老のタルタルにキャヴィアをドッサリ乗せています。
海老とキャヴィアの組み合わせでは、オオツの伊勢海老とキャヴィアが最高位ですが、
それは都心であれば1皿15,000円~20,000円であろう超贅沢品。
アミューズ2皿、前菜4皿、魚1皿、肉1皿、デザート3皿という構成のレストランオオツ。
同店は3倍ぐらい料理の数が出てくるので一撃の威力では及ばないとしても、
40種類ぐらいの料理の中にこれが含まれるのは素直に凄いと思います。
【3.5】ふろふき大根(地物聖護院大根、昆布出汁に追い鰹)
海老と蟹の間にホッと一息つけるような優しい料理。
【3.7】金沢産焼き加能ガニ
ご主人は師事した道場六三郎氏の指示で金沢でも働いていたそうですが、
現地で築いたルートで加能ガニ(石川県で水揚げされるオスのズワイガニ)も仕入れていました。
【3.8】いわき梅田水産沼之内産天然トラフグ厚切り湯引き てっぴ ポン酢
厚切りカットならではブリンとした弾力を楽しめる天然トラフグ。
臼杵の現地で食べた豊後水道のトラフグ(しかも食べ方が大分流)には及ばずもまずまずの旨味。
【3.7】フカヒレ煮込み(湯は、親鶏、もみじ、乾燥野菜、塩)チンゲン菜 糯米
冒頭で申し上げたように中華料理の修業経験もお持ちというご主人。
フカヒレの湯(タン)は鉄人クラスの専門店ほど複雑玄妙には思わなかったですが、
一般的な中華料理店クラスには美味しくて、40種類ぐらい出てくる中での1皿というのが驚き。
【4.2】米澤佐藤畜産米沢牛タンのタタキ 土浦柴沼醤油醸造の諸味(もろみ)
キャヴィア料理はオオツ、蟹は北陸現地、フグは大分といった本場(本職)には及ばずも、
牛タンに関してはアワード焼肉店を巡っても最高峰と思える存在に出会えていません。
(そもそも畜産副生物に分類されるタンは東京の芝浦では銘柄指定不可だったりします。)
同店は米沢牛のタンという希少部位の入手ルートを確立しており、
それを艶めかしいぐらいレアーなタタキに仕上げる火入れ技術で昇華させていました。
こういう独自性の強い料理のほうが筆者の評価は高くなります。
【3.7】自家製カラスミ食べ比べ(炙ったのと生に近いの)近所のおばあちゃんの大根添え
50,000円を超えるような都心の和食に比べるとネットリ感に劣りますが、
一般的なカラスミよりも全然美味しくて「和の鉄人」道場六三郎氏の直弟子だけあります。
【3.9】いわき梅田水産天然トラフグ白子リゾット(福島県のお米「福、笑い」に鰹出汁バター)カンボジア産生黒胡椒
再訪も含めればアワード店に300回(軒ではない)ぐらいは行っていると思いますが、
こんな馬鹿デカい大きさにカットした天然トラフグの白子が出てくるのは初めての経験。
豊洲経由ではなくて地元の水産会社から仕入れている恩恵でしょう。
大振りには代償もあって表面と内層に火入れの齟齬が生じてしまって、
レアーに過ぎる中心部分が少し気になりましたが何ともラグジュアリー。
【3.9】米沢牛タン焼き 塩漬け1年の胡瓜 京都産フレッシュ筍
タタキを絶賛していたら「サービス」と仙台スタイルのような焼き物も出てきました。
先ほどのタタキほど火入れに妙味ないですがモノは良いので美味しい。
そして12月初旬に京都でフレッシュな筍が採れることに驚きました。
【4.0】地物の平飼い半熟玉子 トリュフソース掛け
『美味しんぼ』第15集によればパリのフォージュロンが原型という卵料理の定番。
ご主人がフレンチでも修業経験をお持ちなのは冒頭で申し上げた通り。
トリュフソースに何か別のキノコも刻んで入れているように思いますが、
邪魔にならず嵩増しに成功しており、トリュフと半熟玉子の相性の良さも鉄板。
【4.0】地物鮑(あわび)ステーキ 肝ソース添え
40種類ぐらいの料理が出てきて27,500円なのに鮑を半割りにしたステーキまで登場。
前述の白子が銀座であれば5,000円は下らないでしょうけど、
この鮑も銀座であれば同じぐらいの高値となりそう。
【3.5】米沢牛ハツ 自家製柚子胡椒乗せ
火入れは良いのですがタンほど脂ノリが良くない部位なので、
もっと下品に胡麻油葱塩で和えるような食べ方のほうが好みに合いそうでした。
【4.4】アンコウのどぶ汁仕立て
同店の冬のスペシャリテ。
これでもかとアンキモがたっぷり沈んでいる超濃厚タイプ。
アッサリ嗜好の人には合わないと思いますがコッテリ嗜好の人には桃源郷。
和食の専門店だけあって吸い地も田舎料理とは思えないぐらい洗練されています。
【3.8】加能ガニ解し身の蟹味噌和え 三杯酢添え
ギッシリと甲羅に解し身を詰めており驚愕。
蟹の処理に関しては物足りなさを覚える部分もありますが圧倒的にボリューミー。
これは他の料理にも共通している同店の方向性。
【3.6】桑名産蜆(しじみ)沖漬け(残り汁はお湯割りに)
えっ!?蜆ってこんなに大きいの?と驚嘆したぐらい大振り。
桑名ということで最初は蛤(はまぐり)かと思ったほどです。
貝特有の癖が少し気になりましたが、残り汁のお湯割りは二日酔いの予防にも良さそう。
【3.7】ファーム白石の里芋「長兵衛」の芋饅頭(海老と鮑入り)
芋饅頭も悪くないですが中に海老と鮑が入っており何ともゴージャス。
【3.7】トラフグ唐揚げ(頭と身)
翌週に食べた長崎産(豊洲経由)の天然トラフグ(唐揚げ)よりは旨味が大味。
とはいえ27,500円コースで40種類ぐらい出てくる中でトラフグの唐揚げは歓喜。
【3.5】茨城産白魚 自家製昆布醤油
アフタヌーンティーセットみたいな盛り付けのヌンシラウオ。
【4.0】いわき梅田水産蒸しアンキモ冷菜
腹を裂いてすぐに血抜きしたというクリアーなアンキモ。
クオリティは余市産(アンキモの最高級ブランド産地)のほうが上かも知れませんが、
キロ20,000円を超える高級品なので大量には出てきません。
同店は地元の水産会社から仕入れているので仕入れ値を抑えられるのでしょう。
どぶ汁に凄い量のアンキモが入っていたのに「追いアンキモ」してきました。
フェブリクください。
【3.7】干す前のカラスミ炙り 鬼おろし添え
ご主人曰く焼きタラコ(明太子)があるならと。
高級な天ぷらに行くとカラスミを揚げますが、そんな味わいでレアーな火入れも良し。
【3.5】タンサキ煮込み
牛すじの塩煮込みを思わせるような味わい。
【3.3】黒豚モツ煮込み
ベースが八丁味噌なのか名古屋の「どて」に近いです。
【4.0】米沢牛シャトーブリアン
【4.0】采女牛ランプ
シンプルに塩とわさびで味わう、黒毛和牛のレアーなステーキ。
米沢牛のシャトーブリアンには脂っ濃いからとカットした端も付けて。
食べ比べと地元福島県の采女(うねめ)牛まで出てきてクレイジー。
1皿が都心フレンチのヴィアンドみたいなボリューム感なのです。
わさびが混ぜ物なところだけ残念でしたが肉質も火入れも上々。
同じ赤身でもヒレ(シャトーブリアン)よりランプのほうが脂が強そうなものですが、
コッテリ濃厚な米沢に対して采女はアッサリ淡麗な肉質で面白かったです。
・握り
【3.2】沼之内産真鯛【3.4】北海道産ホッキ貝【3.7】車海老のお味噌汁
【3.5】塩釜産(左)と大間産(右)の本鮪赤身食べ比べ
【3.7】いわき梅田水産鰆(さわら)【3.8】地物11時間前に水揚げしてすぐ〆た真鯵
【3.7】トラフグ白子【3.5】いくら手巻き
握りはご主人に代わって二番手さんのご担当となります。
小振りで端正、地方都市の街場寿司よりも洗練されており、高級路線といった本格派。
まずは地物の真鯛が出てきましたが熟成やわらかタイプ。
その割には旨味が弱くて、真鯛は西日本のほうが強いのかも知れません。
北海道産というホッキ貝は特有の癖が少し気になるところ。
超巨大な車海老の頭から強力な出汁が溢れてくるお味噌汁は文句なしに美味しい。
トロではなくて赤身ですが塩釜産と大間産の本鮪食べ比べ。
塩釜産がアッサリ、大間産がコッテリしており、回遊魚でも産地によって変わるのだと感心。
脂ノリノリといった冬の鰆(しかも地物)が真鯛や本鮪よりも好印象。
11時間前に水揚げしたというフレッシュな真鯵も地物ならではの美味しさでしょうか。
トラフグの白子はリゾットで食べた後の二番煎じとなってしまうので不利でしたが、
白子やいくらといった高級食材を楽しめた点は満足。
干瓢巻きも勧められましたが、流石に食べ過ぎを覚えてきたので謹んで辞退。
・デザート
【3.7】静岡産メロン(フレッシュ or スムージー)福島伊達産ゼネラルレクラーク(洋梨)
【3.5】須賀川おがわ農園いちご
【3.5】ゼネラルレクラークのゼリー|ジャージーアイスクリーム|善哉(ぜんざい)
メロンはフレッシュ(果肉そのまま)かスムージーか選べるので2人でシェア。
果肉をそのまま食べるほうが美味しいぐらい良質。
硬めな口当たりですが地物の洋梨も乙な味わいでした。
いちごは甘みや旨味がもう少し欲しかったですが大粒で食べ応えあります。
最後は、ゼリー、アイス、ぜんざいのトリプル盛りという、デザートまでもがクレイジー。
甘い物は別腹なので何とかなりましたが高級食材を腹パンになるまで貪れて大満足。
2024.12 地物野菜(サツマイモ、インゲン豆、柿)白和え
2024.12 地物春菊お浸し 地物鰈(かれい)昆布〆乗せ
2024.12 いわき梅田水産10時半に水揚げした超特大天然車海老サッと火入れ キャヴィア盛り
2024.12 ふろふき大根(地物聖護院大根、昆布出汁に追い鰹)
2024.12 金沢産焼き加能ガニ
2024.12 いわき梅田水産沼之内産天然トラフグ厚切り湯引き てっぴ ポン酢
2024.12 フカヒレ煮込み(湯は、親鶏、もみじ、乾燥野菜、塩)チンゲン菜 糯米
2024.12 米澤佐藤畜産米沢牛タンのタタキ 土浦柴沼醤油醸造の諸味(もろみ)
2024.12 自家製カラスミ食べ比べ(炙ったのと生に近いの)近所のおばあちゃんの大根添え
2024.12 いわき梅田水産天然トラフグ白子リゾット(福島県のお米「福、笑い」に鰹出汁バター)カンボジア産生黒胡椒
2024.12 米沢牛タン焼き 塩漬け1年の胡瓜 京都産フレッシュ筍
2024.12 地物の平飼い半熟玉子 トリュフソース掛け
2024.12 地物鮑(あわび)ステーキ 肝ソース添え
2024.12 地物鮑(あわび)ステーキ 肝ソース添え
2024.12 米沢牛ハツ 自家製柚子胡椒乗せ
2024.12 アンコウのどぶ汁仕立て
2024.12 加能ガニ解し身の蟹味噌和え 三杯酢添え
2024.12 桑名産蜆(しじみ)沖漬け(残り汁はお湯割りに)
2024.12 芋饅頭(ファーム白石の里芋「長兵衛」、海老、鮑)
2024.12 トラフグ唐揚げ(頭と身)
2024.12 茨城産白魚 自家茨城産白魚 自家製昆布醤油製昆布醤油
2024.12 いわき梅田水産蒸しアンキモ冷菜
2024.12 干す前のカラスミ炙り 鬼おろし添え
2024.12 タンサキ煮込み
2024.12 黒豚モツ煮込み
2024.12 米沢牛シャトーブリアン
2024.12 采女牛ランプ
2024.12 香の物(胡瓜と蕪)|生姜の甘酢漬け(ガリ)
2024.12 沼之内産真鯛
2024.12 北海道産ホッキ貝
2024.12 車海老のお味噌汁
2024.12 塩釜産(左)と大間産(右)の本鮪赤身食べ比べ
2024.12 いわき梅田水産鰆
2024.12 地物11時間前に水揚げしてすぐ〆た真鯵
2024.12 トラフグ白子
2024.12 いくら手巻き
2024.12 静岡産メロンと福島伊達産ゼネラルレクラーク(洋梨)
2024.12 静岡産メロンスムージー
2024.12 須賀川おがわ農園いちご
2024.12 ゼネラルレクラークのゼリー|ジャージーアイスクリーム|善哉(ぜんざい)|温かい煎茶
2024/12/23 更新
2,379文字★
東京から福島県に来ております。
レストランオオツ(4.36)のマダムも原価率どうなっているのかと驚愕する同店(3.67)。
本日は早朝4時に豊洲市場まで足を運んで二番札の箱うにを仕入れたそう。
(いわき市から何故に東京の豊洲市場かは突っ込まないでおきます。)
OMAKASE掲載鮨店でうにを追加したら1万円ぐらい支払いアップしたことありますが、
二番札のうになんて都心で食べたら一体いくら取られるのやら。
加えて地物1.5kgという超巨大な活け伊勢海老(神経〆の伊勢海老も出てきて食べ比べ)、
キャヴィア、トラフグ、米沢牛の黒タン、すっぽん、あわび、黒トリュフ、ポルチーニ、
アオザメのフカヒレに采女牛のシャトーブリアンなど腹パンになるまで押し寄せてきました。
都心の高級店にもそこそこ行っている筆者には分かりますぞ。
このコース内容を銀座や六本木で求めたら軽く10万円を超えることが。
薬味のわさびがいつの間にか擂り立て本わさびに変わったようで全体的な満足度も向上。
01.前菜の盛り合わせ
01-01.鰹(かつお)生姜叩き乗せ
01-02.インゲン豆 黄身酢
01-03.自家製蒟蒻(こんにゃく)
01-04.ほうれん草お浸し しらす乗せ
01-05.くじらベーコン
01-06.生キクラゲ 生姜醤油和え
01-07.茹で生落花生
01-08.煮蛤と実山椒
01-09.ツブ貝旨煮
01-10.能登産岩もずく酢
02.北海道吉岡産生うに(二番札)と一番出汁餡の冷製パスタ
03.古山果樹園産さくら白桃の采女牛サーロイン巻きフライ キャヴィア添え
04.沼ノ内産1.5kgサイズ伊勢海老お造り
05.いわき梅田水産 初物天然トラフグ 身の湯引きとてっぴ胡麻醤油
06.米沢牛タン
07.米沢牛ハラミ
08.うに入りホッキ飯
09.米沢牛ツラミ
10.旅館の若旦那が獲った地物天然すっぽん小鍋
11.イタリア産ポルチーニ いわき梅田水産ウシノシタ(舌平目)ジャージー牛乳ソース
12.米沢牛の冷製麻婆豆腐(豆腐は裏漉してエスプーマ)
13.いわき梅田水産穴子白焼き
14.地物煮鮑 空芯菜 鰹出汁と赤ワインとジャージーバターのソース
15.茄子トリュフ(夕方に採れ立て地物茄子と黒トリュフ)
16.塩谷岬産ホッキ貝しゃぶしゃぶ
17.米沢牛タンしゃぶ黒酢ソース
18.獲れてすぐ神経〆した伊勢海老ガーリックソテー イタリア産ポルチーニ
19.アオザメのフカヒレ 五穀米のおこげ
20.采女牛シャトーブリアン
21.采女牛シャトーブリアン筋(すじ)タレ和え
22.伊勢海老のお味噌汁|生姜の甘酢漬け(ガリ)|香の物(きゅうり)
23.地物石鯛(握り)
24.北海道産秋刀魚(握り)
25.地物メヒカリ炙り(握り)
26.かんぴょう巻き
27.デザート盛り合わせ
27-1.自家製ジャージー牛乳パンナコッタ いわき産ブルーベリー
27-2.シャインマスカット
27-3.自家製善哉(ぜんざい)
27-4.桃ゼリー
27-5.熱い緑茶
28.地物苺コンポートのカキ氷|熱い焙じ茶
29.ホットコーヒー|桃ジュース|小菓子(クッキーなど)
まずは10種類もの前菜をチョコチョコ楽しめて気分上々。
蛤(はまぐり)やツブ貝といった貝類の旨味が素晴らしいですし、
ご主人が山で採ってアク抜きしたという実山椒も良いアクセント。
そして東京の豊洲市場までわざわざ仕入れに行ってくださった二番札の箱うに。
当初は「はだての生うに」を狙っていたそうですが本日は入荷なく、
こちらの二番札のうにが我々の前に登場、クリアーかつ濃厚な味わいでメチャクチャ美味しい。
冷製パスタに関しては淡白に過ぎて改善点もあるように思うのですが生うには圧倒的でした。
意外なヒットだったのが桃をサーロインで巻いた「肉巻きフライ」のキャヴィア添え。
キャヴィアの塩味と桃の甘みとの相性良くてフレンチ顔負けといった組み合わせの妙味。
古山果樹園は1個300万円(3万円でも30万円でもなく300万円)という超高級桃の生産者。
ご主人も1個5万円の桃まではお召し上がりになったことがあるそう。
先日1kgの房州海老(伊勢海老)に驚愕したのですが同店はそれを超える1.5kgサイズ。
地元の市場で最も大きな活け伊勢海老を仕入れてくださったそう。
シンプルにお造りで味わえば極上、薬味の本わさびも伊勢海老の甘みを引き立てます。
初物という天然トラフグのブリブリ食感と旨味の強さが堪りません。
ご主人の独自ルートで仕入れた、米沢牛の、タン、ハラミ、ツラミ。
カルビやロースと異なり畜産副生物に分類されるこれらは仕入れるのが至難。
個人的にはカルビやロースより好きな部位。
同じく米沢牛の挽き肉を使用した麻婆豆腐は何と豆腐を裏漉してエスプーマ。
ヌーベルシノワといった変化球ですが美味しい。
挽き肉に米沢牛を使っているのも反則的。
この時点でもう20種類を超える料理を味わって都心であれば10万円コースとなりそうですが、
地物という煮鮑を狂ったような分厚いカットで出してきて驚嘆。
鰹出汁と赤ワインとジャージーバターのソースも美味しくて「追いソース」リクエスト。
トロトロの茄子に黒トリュフ、大振りかつレアーな火入れのホッキ貝も秀逸。
是非食べて欲しいとタンしゃぶ。
活けとは違うのだと神経〆した伊勢海老がガーリックソテーに。
イタリア産のポルチーニまで加える大盤振る舞い。
希少なアオザメのフカヒレ、同じく希少な、地元ならでは采女牛のシャトーブリアン。
ここにきて中華の主菜とフレンチの主菜まで出てくるという狂乱の宴。
最後は握りにデザートの至れり尽くせりで本日も高級食材で腹パンという夢世界。