2回
2019/09 訪問
【★4.5】スーシェフが抜けても北島亭は健在(ただ以前より薄味になった気がする)【0700-2】
2019.9 北海道産生ウニのコンソメゼリー寄せ カリフラワーのクリーム添え(単品価格 5,000円)
2019.9 鶏白レバーのムースのタルト ポルト酒のジュレと(単品価格 4,200円)
2019.9 仏ブルターニュ産オマール海老とカナダ産松茸 温製サラダ(単品価格 4,200円)
2019.9 仏ランド産フォアグラのポアレ 黒いちじくとじゃが芋のピューレ添え(単品価格 4,200円)
2019.9 あかざえびのポアレ じゃが芋のガレット添え(単品価格 5,000円、コース+1,000円)
2019.9 山口県産マナガツオのポアレ 穴子のブランダード添え(単品価格 4,200円)
2019.9 鳥取県産大山地鶏のロースト 丸ごと1羽のローストチキン(単品価格 8,000円)
2019.9 鳥取県産大山地鶏のロースト 丸ごと1羽のローストチキン(単品価格 8,000円)胸肉
2019.9 オーストラリア産仔羊の岩塩包み焼きタイム風味(単品価格 12,000円)
2019.9 オーストラリア産仔羊の岩塩包み焼きタイム風味(単品価格 12,000円)
2019.9 メインの付け合わせ(トランペット茸、ジャガイモ、タマネギ)
2019.9 仔羊のスペアリブ
2019.9 鳥取県産大山地鶏のロースト 丸ごと1羽のローストチキン(単品価格 8,000円)腿肉、手羽、首、尾
2019.9 キーツマンゴー
2019.9 ラム酒のクレームブリュレ
2019.9 プティフール
2019.9 ジャガイモのヴィシソワーズ トリュフ風味
2019.9 グリュイエールチーズを練り込んだシュー
2019/09/06 更新
2014/10 訪問
【0700】あるべきフレンチ
3,524文字★
食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
ガッツリ系フレンチの名店、四ツ谷の北島亭。
グランメゾンのような雰囲気やサービスは無いですが、
純粋にフレンチの料理を楽しみたい人には最高のお店。
料理の味付けは濃い目ですが絶妙な美味しさ。
塩が強いのは本場フランスのほうがその傾向が強いですし、
日本人の味覚に合う範囲に抑えているようにも感じます。
そしてドーンと出てくる料理の量が素晴らしい。
お腹いっぱいに美味しい料理をたくさん味わえて、
充足感と満腹感を得てお店から帰れる幸せ。
プティフールは食べ切れずに持ち帰りが通例のようです。
翌日まで北島亭の幸せの余韻が続きます。
自分は雰囲気や接客は最低限あれば十分なので、
北島亭こそ最高のフレンチと思えてしまいます。
ガッツリ、男前フレンチなどと呼ばれるだけありました。
店内はテーブル席で20席ぐらい。
厨房からは怒鳴り声が聞こえてきたりします。
雰囲気重視での利用には向かないかも知れませんが、
それだけ真剣に料理に取り組んでいるのでしょう。
実際に出てくる料理はどれも素晴らしい美味しさ。
飲み物はフレンチなのでやはりワインに。
おすすめグラスワインセット(5杯6,000円)にして、
発泡白、白、赤、白、赤と楽しんでいました。
銘柄の説明は無いので詳細は不明。
料理は12,000円(税・サ別)のコースを電話で事前予約。
スペシャリテの生ウニのコンソメゼリー寄せ、
仔羊の岩塩包み焼きはリクエスト。
リクエストしたスペシャリテ以外はお店におまかせ。
色々な料理を味わえるよう配慮してくれています。
冷前菜、温前菜、メインは2種類ずつの提供で、
5人で適当にシェアして味わっていました。
食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
【4.3】つぶ貝のドレッシング和え
塩も酸味も強めなのですが、締まった良い味で鮮烈。
1品目のアミューズからお店の料理の方向性と、
その実力の高さが分かります。
濃い味付けでも行き過ぎないギリギリのバランス感覚。
剛の味に見えてその裏には緻密な計算もありそうです。
つぶ貝も殻から簡単に取れて食べやすく好印象。
【4.1】マッシュルームのクリームスープ
濃厚、とにかく濃厚でスープだけで酒の肴になりそう。
塩も強く不健康そうな飲み物なのですが、
不健康なものほど美味しいので困ったものです。
【3.5】生ウニのコンソメゼリー寄せ
北島亭のスペシャリテの1つ。
たっぷりの生ウニをコンソメジュレと、
カリフラワークリームソースで頂きます。
2万円や3万円の寿司や和食のお店に比べると、
ウニ自体の旨味は劣るでしょうか。
美味しいのですが他の料理に比べると平凡。
ウニの性能の違いが戦力の決定的差に。
【3.8】北海道厚岸生牡蠣のマリネ
生牡蠣にフワンボワーズ、生クリーム、カラスミ。
カラスミは自家製で市販のカラスミより半生食感。
フランボワーズの酸味と生クリームの濃厚さが、
意外と生牡蠣と合っていて驚きました。
組み合わせの妙を感じる1品。
【4.2】セップ茸のソテー
セップ茸(仏語)=ポルチーニ茸(伊語)。
見た目から肉料理に思えましたがキノコだけ。
しかしこのセップ茸が下手な肉より肉感があって、
食べ応えと充足感を得られて肉以上に満足。
ナッツのような風味とも言われますが、
肉には無いキノコならではの香りが蠱惑的。
美味しいキノコを食べると秋を感じます。
【4.8】フォアグラのポワレ
火入れ絶妙なとろけるフォアグラ。
上には濃厚なクリームソースと芳醇な香りのトリュフ。
付け合わせにトウモロコシのガレット。
口に入れると溶けてなくなってしまうフォアグラ。
脂肪肝でありながら脂っ濃さをあまり感じず、
ソースと合わせても「重さ」がありません。
これは凄いフォアグラです。
付け合わせのガレットもこれまた非凡。
モッチリ食感でトウモロコシの甘さがガレットと調和。
フォアグラと合わせても相性抜群。
フレンチではガチョウ(鴨)の餌のトウモロコシを、
関連性のある食材としてフォアグラによく合わせます。
しかし凡店のトウモロコシは甘さが気になって、
フォアグラと合わせたくないことのほうが多いです。
北島亭は違いました、本当に別次元な1皿。
【4.3】マナガツオのポワレ
京料理でも高級魚として知られるマナガツオ。
その身とヒレをポワレにした1皿。
クミンの香りがして京料理とは異なる装いです。
絶品だったのがカリカリのヒレ。
魚って意外と身より頭やヒレのほうが旨味が強く、
北島亭はそういうところをよく分かっています。
身だけ出したほうがお上品に見えるのでしょうが、
味重視ならヒレは絶対に外せません。
もちろん白身の身も旨味濃厚で文句無し。
付け合わせの野菜まで抜かりなく美味しいです。
【4.4】仔羊の岩塩包み焼き
北島亭のスペシャリテの1つ。
棒状の仔羊の肉をクレピーヌ(網脂)で巻いて、
岩塩で包んで焼き上げたようです。
まずはカット前の姿を黒い皿に乗せてお披露目。
タイム、セージ、ローズマリーでしょうか。
羊には定番のハーブ。
このハーブの香りが食欲をそそるのです。
カットされた仔羊肉の火入れはミディアムレアー。
少し血が滴るぐらい生肉感が残っており、
口にすると肉質のやわらかさにウットリします。
赤身メインの部位ですが旨味も申し分なし。
羊料理としてはかなりのレベルの高さ。
カブリというあばら骨の山盛りも別皿で提供。
少し筋っぽく脂身ばかりの部位ではありますが、
赤身肉とはまた違ったワイルドな食べ応え。
脂からはハーブでも消せない羊臭さを感じますが、
羊好きなら両方楽しめると思います。
【5.0】イチボのステーキ
今まで食べたステーキの中で最高かも知れません。
火入れがパーフェクト。
とろけるお肉の食感に牛肉の凄まじい旨味。
ソースの味付けもステーキを引き立てています。
感動に打ち震えるぐらいの素晴らしい美味しさ。
イチボって牛の臀部の先の部分でモモ肉の一部。
あまり美味しい部位という印象は無かったのですが、
焼肉屋のイチボやTボーンステーキとは別格の味。
調理技術でイチボがここまで美味しくなるのかと感嘆。
付け合わせの万願寺唐辛子など野菜も美味しい。
もう北島亭の料理は全てが美味しいのです。
【3.3】スイカ
女性用はサイコロカット、男性用は豪快カット。
【4.2】デセール
・ヴァローナチョコレートの
フランボワーズ入りガナッシュのタルト
・フランス産栗のモンブラン アイスクリーム添え
・紅茶(アールグレイ)のブランマンジェ
キャラメルアイスクリーム添え
・クレーム・キャラメル(プリン)
・クレーム・ブリュレ
5人で5種類のデセールを選択してシェアしました。
まだまだ食べられるとお店にアピールしたところ、
チョコタルトとモンブランが豪快カットで登場。
90度にカットされた化物タルトです(特別仕様)。
何より驚いたのがどのデセールも凄く美味しいこと。
食べログで4.00以上の洋菓子専門店に匹敵するレベル。
フレンチのデセールでこんなに美味しいのは初めて。
本当に北島亭は全てに抜かりなしです。
量にも味にも大満足。
美味しいデセールで甘美なるひととき。
【4.5】プティフール
大量のデセールで力尽きたのでこちらはテイクアウト。
レーズンクリームのバターサンドだけはその場で。
そして翌日にプティフールに感激しておりました。
こういう焼菓子って日持ち重視のお菓子であって、
味は洋生菓子に劣るものと思っていました。
しかし北島亭のプティフールはどれも半生食感。
日持ちより味重視で作っていそうな仕上がりです。
しっとりした生地から感じる甘さや旨味が鮮烈。
食べることを止められない尋常ならざる美味しさ。
洋菓子専門店の焼菓子を遥かに凌駕するレベル。
専門店ではやはり日持ち重視で作っているのでしょう。
フレンチの名店だからこそ出来るのであろう、
日持ち無視で味だけ重視の焼菓子たち。
北島亭の余韻は翌日にも続くのです。
【3.3】ミカン
こちらも定番のお土産のようです。
5人でお会計107,026円、1人あたり約21,405円。
2万円を超えるので絶対額は安くないのですが、
それ以上の価値を感じる圧巻の美味しさ。
ジビエの季節にはベキャスもお勧めだとか。
普段使いできる価格帯のお店ではありませんが、
たまの贅沢にはこんなお店が理想です。
2014.10 イチボのステーキ
2014.10 つぶ貝のドレッシング和え
2014.10 マッシュルームのクリームスープ
2014.10 生ウニのコンソメゼリー寄せ
2014.10 北海道厚岸生牡蠣のマリネ
2014.10 セップ茸のソテー
2014.10 フォアグラのポワレ
2014.10 マナガツオのポワレ
2014.10 仔羊の岩塩包み焼き
2014.10 仔羊の岩塩包み焼き
2014.10 仔羊の岩塩包み焼きのおまけ(あばら骨の部分)
2014.10 スイカ(女性用)
2014.10 スイカ(男性用)
2014.10 ヴァローナチョコレートのフランボワーズ入りガナッシュのタルト
2014.10 フランス産栗のモンブラン アイスクリーム添え
2014.10 紅茶(アールグレイ)のブランマンジェ キャラメルアイスクリーム添え
2014.10 クレーム・キャラメル(プリン)
2014.10 クレーム・ブリュレ
2014.10 プティフール
2017/05/31 更新
1,194文字★
4品えらんでボリュームコントロールコース(税サ込14,160円)滞在時間:約3時間★★
4品えらんでボリュームコントロールコース(12,000円、税サ込14,160円)
01.アミューズ(グリュイエールチーズを練り込んだシュー)
02.ジャガイモのヴィシソワーズ トリュフ風味
03.北海道産生ウニのコンソメゼリー寄せ カリフラワーのクリーム添え(単品価格 5,000円)
03.鶏白レバーのムースのタルト ポルト酒のジュレと(単品価格 4,200円)
03.仏ブルターニュ産オマール海老とカナダ産松茸 温製サラダ(単品価格 4,200円)
04.仏ランド産フォアグラのポアレ 黒いちじくとじゃが芋のピューレ添え(単品価格 4,200円)
04.あかざえびのポアレ じゃが芋のガレット添え(単品価格 5,000円、コース+1,000円)
05.山口県産マナガツオのポアレ 穴子のブランダード添え(単品価格 4,200円)
06.鳥取県産大山地鶏のロースト 丸ごと1羽のローストチキン(単品価格 8,000円)
06.オーストラリア産仔羊の岩塩包み焼きタイム風味(単品価格 12,000円)
06.メインの付け合わせ(トランペット茸、ジャガイモ、タマネギ)
06.仔羊の後料理(スペアリブ)
07.口直し(キーツマンゴー)
08.デセール(ラム酒のクレームブリュレ)
09.プティフール
10.ハーブティー
11.お土産(みかん)
長きに渡り北島亭(4.14)の右腕(スーシェフ)だった大石シェフが独立。
2019年9月2日に「銀座 大石」を立ち上げました。
その影響もあるのかフォアグラに関しては前回ほどの感動を得られなかったのですが、
鶏白レバーのムースのタルトをはじめ料理はどれもハズレ無く美味しかったです。
(臭みの出やすい白レバーを扱いながら臭み皆無で「大人のチョコレートタルト」といった味わい。)
「男前フレンチ」などと表現される同店だけあって料理のボリュームが相変わらず凄まじく、
こうやってガッツリと貪ることで、人間の本能に訴求するような美味しさを楽しめます。
そしてフランス現地を思い出すようなアタリ(塩)の強さも同店の特徴だったのですが、
大石シェフが抜けた影響なのか今回は塩の強さをあまり感じない現代的な味付けとなっていました。
なお本日は4品を選べる12,000円のコースを4人で注文。
冷前菜は4人で4種類、温前菜は4人で2種類、魚料理は4人で1種類、メインは4人で2種類、選択可能。
単品価格の隣にコースで選択したときのプラス料金も記載されており、
今回は「あかざえびのポアレ(+1000円)」を食べたので4人中2人はコース13,000円(+税サ)に。
あわび(千葉県産)は重量によって変動する時価で7,000円~15,000円とのことでした。