銀座の夜の物語さんのマイ★ベストレストラン 2014

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夜な夜な都心部を徘徊するチョイ悪オヤジの”食物語”

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銀座の夜の物語 (男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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銀夜が2014年のマイ・ベストレストランを選ぶにあたってのキーワードは次の三つです。
 1.本物の素材・最高の素材
 2.大好きな日本料理(世界遺産 ”和食”)
 3.ご主人や料理人、お店の方々との距離感


1位に選らんだ『かぶと』の天然鰻、3位の『福治』の豊後水道の天然とらふぐ、9位の『金竜山』の牛タン、10位の『きた福』の活蟹は、どこのお店にも負けない最高の素材。まさに超一級品ばかりです。
特に『かぶと』の鰻、『福治』のふぐは感動ものですね。多少高くても、間違いなく食べる価値があります。

日本料理からは2位の『銀座 座屋』、4位の『虎白』、5位の『石かわ』、6位の『おかもと』、7位の『樋口』、8位の『龍吟』がランクイン。どのお店も甲乙付け難い良店で、これからも何度も通わせてもらうことになるでしょう。

そして、たくさんのお店にお邪魔させていただいて、その中からこれら10店舗を選ばせてもらった最大の要因は、何と言っても店主の方との距離感の近さです。
それは接客やサービスといった言葉とは少し趣きが違い、どれだけ相手に親しみが湧き、どれだけ垣根なく色々な話ができるか、といったニュアンスです。肌と肌の触れ合いみたいなものですかね。
私はそういったことを大切にしていますし、これからも重要視していきたいと思っています。

2014を振り返ると、数え切れないほど多くのお店に伺い、たくさんの料理人の方々と素晴らしい料理の数々に出会うことができました。
本当に幾多の感動をありがとうございました。
そして来たるべき2015年もどうぞ宜しくお願い致します。

2014年12月吉日 銀夜拝

マイ★ベストレストラン

1位

かぶと (池袋、要町、北池袋 / うなぎ)

2回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 2.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/08訪問 2017/02/28

たまには養殖鰻も悪くない

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]2.5*10%+[CP]5.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.88(4.9)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


その日天然鰻が食べられるかどうかは、行ってみないと分かりません。
ただ私くらいの常連になると、極端に言えば天然鰻1匹入荷があれば食べられるといった感じになるので、逆に養殖モノを食べる機会は滅多にありません。

この夜は珍しく養殖の日。
藤森さんに申し訳なさそうに伝えられると、顔で笑って心で泣いて…といった気持ちになります。
いつも行ってる私はいいのですが、たまにだったり初めてだったりする連れはちょっと可哀そう。。。

でも、お陰様でお会計はいつもの半分以下。
これだけ色々な部位や量もしっかり食べてのこのお値段。
鰻が高い今だからこそ、尚更コスパが光ります。

通い始めた頃は、私も当然に養殖鰻から始めたのですからね。
初心にかえって、「たまには養殖鰻も悪くない」ですよ!笑
【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]2.5*10%+[CP]5.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.88(4.9)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.7.1x再訪

6月から年内は毎月予約が入っている『かぶと
私は幾ら払っても旨い天然鰻が食べたい人なので、その辺は大将から藤森さんに代わっても安心して任せられます。

ちなみにこの日は四国の四万十川からの天然鰻。
支流と汽水、即ち同じ川と言えども上流で獲れた鰻と河口で獲れた鰻の食べ比べ。
何ともオツではありませんか。

尚、周りのお客さんの次の予約取りを聞いていると来年の2月とか3月とか。。。苦笑
もう半年先どころではなくなっているようです。


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■2016.6.1x再訪

大将が引退してからの初『かぶと』になります。
落ち着くまでは暫し距離を置こうと、3カ月ほど待っての訪問です。

大将から藤森さんへバトンタッチされ、いったい何が変わったのか?はたまた何が変わっていないのか?これを確かめに行った訳です。
何と言ってもあれだけアクの強い大将でしたから、勿論それだけのキャリアと経験に裏付けされたものなのですが、これを『かぶと』歴4年程度、弱冠35歳の藤森さんが受け継ぐのは大変なことだと想像に難くありません。

私が受けた印象は、藤森さんは藤森さんなりにその辺をきちんとわきまえ、料理のスタイルは全く変わりませんが ”接客” という部分に関しては飲食業の原点に立ち返って基本に忠実にこなしていました。まだまだギコチナイところは多く見受けられましたが。。。
でも大将と同じ接客スタイルができるハズがありませんので、若女将と新しく採用しているバイトの子も含めて地道に努力を続けるしかありませんね。

この日は霞ケ浦の天然鰻をいただきました。
藤森さんが一人で捌いて、一人で焼くので時間が掛かるのは致し方ありません。
でも少なくとも ”天然” という素材を食べた限り、味に大きな変化は見られず、これは一安心です。

一日も早く名実共に藤森さんの『かぶと』になるように頑張ってもらいたいですし、応援してゆきたいと思います。


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■2016.3.2x再訪

3月も残すところ数日。
寂しいですが、ついにこの日がやってきてしまいました。。。涙
鰻の ”神” は3月いっぱいで引退です。まだ還暦を過ぎたばかりだというのに。

昨年の7月からは9カ月連続、必ず毎月1回はお邪魔し続けましたが、本当にこの日が来てしまうとは信じられない気持ちです。

お別れの日は「備中吉井川」の天然鰻が出迎えてくれました。
最後の最後まで ”天然鰻” にこだわった面倒な客(=私です!笑)に、可能な限り全力投球で応えてくれた心優しい大将です。

この日も目の前の特等席で大将の動きを目に焼き付けようと、その一挙手一投足を食い入るように見続けていました。
そして大将が丹精込めて焼き上げた白焼きの厚みと歯応えと湧き出る脂を…たぶん少し涙ぐみながら、じっくりと噛み締めていただきました。

40年という長い歳月を鰻と共に過ごしてきた大将ですから、きっとその寂しさは計り知れないでしょうね。
これからは女将さんと一緒に、仲良くのんびり過ごして欲しいものです。

先日、大将から葉書を頂戴しました。
あとを継ぐ藤森さんを呉々も宜しくと添え書きがありました。
若い藤森さんがモンスター店舗『かぶと』を、今後どんな店にしていくのか?それはそれで楽しみでもあります。
数カ月おいて、新たな体制で落ち着いた頃、また様子を伺いにお邪魔したいと思います。

最後に1枚、もう見ることのできない大将の最後の雄姿をアップさせてもらいます。
仕事してる男の姿はカッコいいですね!


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■2016.2.x再訪


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■2016.1.x再訪

大将から「来年の3月末で引退して、弟子の藤森さんの店を譲る」と聞いて以来、月イチで必ず来店を続けています。
この3月までは毎月です。

昨年12月も今回も、冬場はほとんど獲れない天然鰻を私のために用意してくれました。
産卵で海に戻った鰻が稀に定置網に掛かることがあるそうで、銀腹(ギンバラ)鰻と呼ばれます。

ここ『かぶと』の常連は多いですが、毎回@30,000円以上払って天然鰻だけを食べ続ける客はそう多くないはず。
回数を重ね続け、お陰様で大将との信頼関係を構築することができ、かっこよく言えば店主と客の ”絆” みたいなものがあると勝手に思っています。

そんな大将が焼く鰻を食べることができるのもあと数回。
一回一回の訪問を大切に心に刻みつつ、カウントダウンに入っているところです。
大将との会話、大将の真剣な眼差し、そして最高の鰻を噛み締めながら。。。


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■2015.12.x再訪


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■2015.11.1x再訪


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■2015.10.1x再訪


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■2015.9.1x再訪


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■2015.8.1x再訪


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■2015.7.2x再訪


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■2015.5.1x再訪


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■2015.2.1x再訪

約2か月ぶりの訪問。
冬場は天然鰻が獲れないので頻繁に来ることはありませんが、春に向けての ”顔つなぎ” を兼ねて予約を入れておいた次第です。
この日は久しぶりの養殖を覚悟して、まだ天然を食べさせるのは勿体ない『かぶと』初参戦の若者3人を連れて行きました。

お店にお邪魔するのは今年初ですが、大将とは2週間ほど前に外でご一緒したので別にご無沙汰ではありません。
色々なお付き合いができるのは ”常連冥利” に尽きますね。
本当に大将には可愛がってもらっています。

あちこちで相変わらず ”大将節” がスパークしていましたが、私のテーブル席は蚊帳の外。
連れて行った連中はホント恵まれています(笑)

天然を食べてしまうと養殖ものはどうしても物足りなくなってしまうのは致し方なし。
それでもお初の3人は常に「美味しい」「旨い」を連発。

お土産の鰻重弁当を3つ足してお会計が66,000円余り。
弁当も一折につき2尾の鰻を使っているので、おそらく最低@5,000円はするでしょうから、実質4名で約5万円。
いわゆるおまかせは、この日は串9本と心臓、白焼き、蒲焼き、これに奴とお新香を各2つずつ追加し、ビールと日本酒で各3杯ずつのお値段ですからホント納得お得!

次はボチボチ天然ものが入りそうな4月後半と5月前半に予約を取って帰りました。


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■2014.12.x再訪

子供なんかに食わすものじゃない…と思いつつ、鰻好きの息子に押し切られ、遂に『かぶと』デビューを果たすことになりました(笑)

とは言え、12月に入ると天然ものは獲れなくなってくると聞いていたので、息子クラスには養殖もので十分だとタカを括っていたのですが…なんと大将が頑張って天然鰻を準備してくれていました。
しかも「下り鰻(落ち鰻)」です。

大将から話を聞いたことはありますが、本当に食べられるとは思いませんでした。
普通の川で獲る鰻と違い、産卵のために川を下り、海に入った鰻をこう呼ぶのです。
その体の色から別名 ”銀腹鰻” とも呼ばれます。
大将が捌いて串打ちした鰻を、焼く前に私たちの目の前にぶら下げて、色を見せながらそんな説明をしてくれました。

それにしても今日の鰻は大きい!
いままで天然ものは毎回7~800gサイズのものでしたが、この日の鰻は1kgもの。
桶に入っている時も、他の養殖ものとは全く大きさが違って唖然としましたが、板場で捌かれだした頃から他のお客さんもヒソヒソと話題にしているのが聞こえてくるくらいです。

当然に食っても旨い!!!
大きさはもとより、肉厚さ、弾力、歯応え、口内に広がる香りと濃厚な旨み、更にはにじみ出る脂、そしてその脂の旨さ…これぞ天然ものの醍醐味であり、その対価を払う価値があるってものです。

息子は完全にノックアウト。
子供のクセにこんないいものを食べていると、ホント将来困ることになるでしょう(笑)

何度も通わせてもらった今年の『かぶと』を締めくくるに相応しいシロモノでしたねぇ~
大将、来年もひとつ宜しくお願いします。

2015年の初かぶとは2月中旬に予約済み。
さすがにこの日は天然鰻は食べられないでしょうから、若手メンバーでも連れてお邪魔しましょうか。
万一天然ものに遭遇できたら、宝くじに当たったようなもの…大将もそんなふうに言ってましたしね。

実はその前に、大将とは秘密のイベントがあるんですけどね(笑)
ホント楽しみです!


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■2014.11.1x再訪

私の顔を見るなり大将が「今日もいい天然をかき集めておいたよ~」とご機嫌!
嬉しいですねぇ~!
ちなみに静岡産とのことでした。

この日も4名での訪問でしたが、いつものテーブル席ではなく、大将の目の前のカウンター席に横並びです。
これもまた、嬉しいですねぇ~!

12月にも予約は入れていますが、もしかしたらこの日が年内最後の天然鰻になってしまうかも…です。
冬場は鰻の活動が停止してしまうので、なかなか獲れなくなるとのこと。
噛みしめて、噛みしめて、いただきましたよ(笑)

仲間内でカウンターだったので、いつにも増して大将と色々な話ができて有意義な一日となりました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.9.2x再訪

今宵は4人で入口脇のテーブル席に。

この日は、入った途端から大将のテンションが異常に高い(笑)
「○○さん、今日は腹いっぱいにするよ。まかせてよ!」

約半年で5回お邪魔しましたが、大将との呼吸も意志の疎通も、その他もろもろ…相当に進化しましたね。
今だから言えますが、最初は正直おっかなびっくりでしたから(笑)

この日の静岡産の天然鰻は脂の乗り具合、脂の旨み、身の厚さ、歯応え弾力…どれをとってもパーフェクトに感じました。
生涯最高に旨い鰻でした。
これじゃ、私の顔を見るなり大将が気合入っている訳ですね。

連れの3人はこの日が初めて。
初めてがこれじゃ、「旨い、旨い」って言うのは当たり前だけど、こっちはそれなりの年月と大枚はたいてやっとここまで辿り着いたんだよね。
だから感謝してもらわないとバチが当たるゾ!笑

大将は、私の中でもはや ”神” の域に、大将に捌かれ焼かれた天然鰻は ”神の子” ですね。

この日の鰻は本当にイイものだったんですね。
お会計も過去にないビックリ14万3,000円!
鰻食って@36,000円は確かに強烈だけど、その旨さや感動、歓びはもっと強烈でしたから…満足、満足、ありがとうございます。

勝手な独り言ですが、

やっと大将が本気を出してくれたのかなぁ。
本気を出してもいい客と認めてくれたのかなぁ。
最高の鰻を仕入れ、最高の技で仕上げ、コイツに最高に旨い鰻を食わせてみてやろうと思ってくれたのかなぁ。

あんまり生意気言うと、次行った時怒られちゃうから…このへんにして(笑)
ご馳走様でした!


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■2014.8.12 皆さん "500いいね!" ありがとうございます♡
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■2014.8.x再訪

「3Bは嫌いだぁ!」と大声でジョーク?を飛ばす大将(笑)
一抹の不安を拭いきれず、私の中で女子禁制だった『かぶと』で遂に初デート♡

一応相手は選んで、20代も後半に向かいつつあるお付き合いも長い子。
事前に下話もしっかりしての訪問です。

18時半予約で15分前に目の前の駐車場に車を停めました。
なんと、この時間で満席!
席が空くまで車でエアコンを付けて待機していました。
ジャスト18時30分に窓越しに大将から手招きをされて店内に。とりあえずカウンター奥に座り、ものの5~6分で大将の目の前の特等席に移動を命じられました(笑)

大将に先手を打って「大将にBスは嫌いだぁ~って言われないように選りすぐりの美女と来たからねっ」とウィンク。
あの口ぶりからすると、お目の高い大将から何とかギリギリ合格をもらえたようでしたね(笑)

この日も天然鰻オンリー!
たらいの中でニョロニョロ動く静岡産の天然モノは、少しサイズが小さめ。
大将も「今日のは前回に比べるとちょっと小さいんだよね。ごめんねぇ~」なんて感じでした。
その分、この日は串をいつもよりも多めに出してもらいました。お気遣いすみません!

引き合いの一番多いこの時期に、天然鰻のフルコースを堪能できるありがたみを噛み締めながらいただきました。
連れも大満足で「今まで食べた鰻と全然違う!ホント美味しぃ~い!」と上機嫌。

大将、お陰様で鼻が高いです(笑)


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■2014.6.2x再訪

この日は遂に天然ものオンリー!
しかも静岡産と岡山産(備中高梁川)の東西2種類を食べ比べ!

天然ものの「肉厚さ」「歯応え&弾力」「上質な脂」「旨味の濃さ」をまさに堪能しました。

3ヶ月連続の訪問で、オヤジさんにもすっかり顔と名前を覚えられ、”毒舌” よりも ”人間味” を強く感じるようになりました…

この日はテレビ番組「ソロモン流」の撮影が入っていて、多少落ち着かなかったですが、TVカメラに向かっては相変わらずマイペースに毒を吐き続けるオヤジさんでした(笑)

お会計は4名で8万円ちょっと。一人当たり2万円強でした。
前回のハーフ&ハーフと比べると、さほどアップしていませんね。

もう完全に ”病み付き” です!笑


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■2014.5.1x再訪

待ちに待った『かぶと』再訪です!

次は ”天然と養殖の食べ比べ” と大将と約束して帰ったので、滅茶苦茶楽しみにしていました。
食べ比べと言われたので、前回と全く同じメンバー4人で行きました。

この日も全部大将にお任せ。
前回と基本的な流れは一緒でしたが、

 ①桶に入った本日の主役たちを目の前で見せてもらいました。天然は「琵琶湖」と「熊本」産の2種類だそうです。天然モノと養殖モノの違いだけでなく、天然モノ同士の産地による違いも感じろ!とのお達しです(笑)

 ②天然鰻の肝焼きをいただきました。大きくてプリップリで弾力、歯応え抜群!臭みも苦味もありません。4人に串2本分というまさに貴重品。嬉しいですね。

 ③蒲焼きと白焼きは、おのおの養殖2尾と天然琵琶湖産1尾、天然熊本産1尾という構成で提供されました。天然モノ、特に琵琶湖産の弾力と身の厚みには本当に驚かされました。

お会計はというと…
前回養殖モノで@10,000円でしたが、今回はグンと跳ね上がって4名で72,000円余り、@18,000円でした。

お金なら幾らでも払うので、もっと食べさせて欲しい…そんな気分にさせられた夜でしたね(笑)

次回は来月、今度は「天然オンリーで」と更なるステップを踏むことになりました。
またまた楽しみです。

近場で軽く二次会をして、お店の目の前の100円パーキングに車を取りに戻ってきたら、ちょうど最後のお客さんを送り出した大将とバッタリ!
ねじり鉢巻きを外して、深々と頭を下げた大将に見送られながら車に乗り込みました。

これだけの繁盛店を切り盛りしているんだから、やっぱり
「毒舌なだけじゃないんだな…」(笑)

ホントの偶然でしたが、大将のそんな一面が見られて、更に深みにハマりそうな予感です!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


食べログ「鰻」カテゴリー5,000軒余りの頂点に君臨するのがこちら『かぶと』です。
今日現在4.26点でダントツの1位です。

お店はというと…池袋にご縁のある方にはちょっと失礼な言い方かも知れませんが、普段池袋に出没しない私の勝手なイメージからすると”ザ・池袋”そのものでした。
そしてこれまた鰻屋さんらしく、奥に細長い正に”鰻の寝床”的な形をしているのです(笑)

4名での訪問。入ってすぐ右の唯一のテーブル席に案内されました。
あとはカウンターが8~10席ほどと、奥でよく見えませんでしたが座敷に2名×2でしょうか。

いずれにしてもこれだけの有名店で、席数も限られているので、とにかく常に満席でした。
出れば入るの繰り返しで、我々のテーブル席もご多分に洩れず次の予約が入っており、食後は一息つく間もなく退散と相成りました。

店に入って真っ先に驚かされたのは、誰もが指摘されているご主人の毒舌(笑)
一般的には「べらんめぇ調」とでも言うのですかねぇ…気風がいいと言えばそれまでですし、江戸っ子だねと言えばそうかもしれません。

客商売ということだけ考えれば「?」が全くない訳ではありませんが、自分がやっていること、自分の技術、自分が客に提供しているものに絶対的な自信を持っていますね、こちらのご主人は。
もちろんその裏返しは”責任”という言葉になるのでしょうが、「不味いものがあったら、お金はいらない!」と開口一番宣言されましたから、こちらは何も言える訳がありません。

文字にできないこともあるので、こればっかりはご自身の耳で聞いていただき、ご判断いただくしかないと思いますよ。
最初はさすがに戸惑ったものの、それでも私なんかは波長が合った方だと思いますが、好き嫌いは分かれることだけは間違いないですね。

そしてご主人に全てをお任せして、身も心も財布も預けて(ちょっと大袈裟ですか?)、この日の鰻がスタートしました。

 1.奴(国産大豆 天然苦汁使用)・・・とにかく旨い豆腐だから食べてくれ!というご主人のおすすめ。まずはそのまま、続いて対馬産藻塩をつけて。

 2.えり(頭)焼き 食べ比べ・・・関東風に蒸したえりはフワフワで口溶けがいいですが、ご主人に言わせればこの店で一番クソな食べ物だそうです。このあとの蒸さない関西風と食べ比べるために敢えて提供している感じですね。そして次の串を口に入れた時の驚き!少し骨っぽさはありますが、歯ごたえ、食感、旨味、荒々しさが全く違います。「目から鱗」というのは正にこれを言うのですね。いきなりヤラれました。

 ※但し、ご主人は蒸す=関東風がダメで、蒸さない=関西風がいいと言っているのではなく、蒸さなくても関西に美味しい鰻を出す店なんかまずないと言っています。自分は関東人だし、親方も関東だけど、鰻は蒸してはいけないと教わったとのこと。そして、自分が凄い訳ではなく普通なのであって、他がダメなんだとも。ここにも”謙虚な自信家”がいましたね。

 3.ひれ焼き(尾びれ・腹びれ・背びれ)

 4.心臓・・・長さ1cm弱の小さな心臓です。まだドクッドクッと動いています。さすがにこれは演出の意味合いが大半なのでしょうか、ご主人も「噛まないで、飲み込んで!」とのことでした(笑)

 5.有機野菜のお新香

 6.一口蒲焼き・・・いつも食べている蒲焼と弾力が違いすぎます。しかしご主人に言わせればこれも当て馬。このあとの3本の引き立て役に過ぎません。

 7.ばら身・・・マグロでいう中落ちの部分です。丁寧に集めて、串1本に約30尾分の鰻が使われているそうです。レアモノですね。塩焼きでいただきます。

 8.尻尾・・・しっぽは鰻で一番旨いと言われている部分だそうです。脂がのっていて圧倒的な旨さです!
 
 9.くしまき・・・しっぽの付け根の部分にあたる希少部位です。こちらも塩でいただきます。この日は4名なのに2本しか出してもらえないほどの貴重な一品です。7~9は普通は捨てるところ。これを少しずつ集めて串にしているから、どうしても数に限りがあるのだとか。とは言え、それができるのも大量に鰻を捌くお店ならではですからね。

10.肝焼き・・・内臓全部を使った肝焼きは甘味すら感じてしまいます。ご主人も「肝が苦いなんて嘘。そんなのは悪い鰻を使っている。」と一刀両断でした。

11.レバー・・・1片が1尾分。数えたら1串が丁度10尾分のレバーを使っていました。タレではなく塩で焼いていますが、それでも臭みもなくフォアグラのような味と食感です。個人的には、串の中ではこの日一番でした!

12.白焼き・・・蒸さずに焼いただけの白焼き。まずはそのままで、そのあと岩塩か対馬産藻塩を付けて。そして、最後に鰻の切れ端に醤油を垂らして食べるように言われました。他の店で山葵と醤油で食べることの多い白焼きが、いかに不味いかがよく分かるとの理由です。ご主人は、その日その場で比較させて、味の違い旨さの違いを理解させたい、本当の美味しさを知ってもらいたいと考えているのですね。

13.蒲焼き・・・ご飯、肝吸いもでました。〆に相応しい濃厚なタレの風味、厚みと歯ごたえのある鰻、名残惜しいので普段よりよく噛んで食べました(笑)ダメもとで鰻の追加はできるのか、ご主人にではなくアシスタントの藤森くんに小声で聞いてみましたが、捌くのに時間が掛かるので無理とのこと。

そんなことを言っているうちに次の予約の方が来たので、あわただしくお会計となりました。
4人で4万円をわずかに切る数字。
思わず「こんなに安いのぉ~!」と声に出しそうになりました。

私、お恥ずかしながらこの瞬間まで、これだけ旨いのだから天然鰻を食べているに決まっていると信じて疑いませんでした。
そのくらい旨かったです。
鰻として、他と比較するのがおこがましいくらい圧倒的な旨さでした。

それなのにこれが養殖ものだったなんて…唖然ですよ、本当に。
でもお会計の金額を聞いたら、さすがにこれは養殖だと思わざるを得ませんからね。私にもそのくらいの分別はあります。

ご主人、その辺までお見通しなのか、来月予約をお願いした私にこう言いました。
「次来た時は天然ものを食べさせてやるよ。天然が入ったら必ず取っておくから。養殖と天然を食べ比べたら、その旨さが分かるから…」

一方、こんな茶目っ気もありましたよ。
「今日は申し訳ない。自分から鰻そのものの味を知ってもらうため、俺がいいって言うまで山椒を使っちゃダメだなんて言っておきながら、最後まで言い忘れちゃったよ。」
ですって(笑)

この日も色々食べ比べをさせてもらいましたが、次回の”天然鰻”と”養殖鰻”の食べ比べが本当のクライマックスなのでしょう。
そしてご主人自慢の香りの強い紀州の山椒を、蒲焼に少々かけて食べてみたいですね(笑)

もう、待ち遠しくて、待ち遠しくて…

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2位

銀座 座屋 (銀座一丁目、東銀座、宝町 / 日本料理、日本酒バー、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/03訪問 2016/06/10

”謙虚な自信家” 中野さんは ”魚の魔術師” です

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]4.0*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=5.00(5.0)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.3.2x再訪

東京ドームでの開幕シリーズを観戦し、銀座でお買い物をした後、3カ月ぶりに『銀座 座屋』へ伺いました。
私にとって、旨い魚を食べたい時に真っ先に頭に浮かぶお店。
中野料理長との付き合いも長くなり、完璧にホーム感覚で利用できるお店になっています(笑)

いつもの席に案内され、阿吽の呼吸で料理が提供されます。
この時期は貝類がいいとのことで、貝尽くしの逸品から始まり、終わりに近くなったふぐの白子も。ところどころに季節の山菜が脇役として登場します。
気張ることも、着飾る必要もない揺るぎない信頼関係。。。いいですね。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.12.2x再訪

今年最後の『銀座 座屋
お店も年内最終営業日でした。

中野さんも普段にも増して腕によりをかけて、この日は料理だけで12品。
香箱蟹から始まり、天然トラフグ、氷見の寒ブリ、あん肝、間人蟹、のどぐろ…などなど。
肉は一切なしで、オール魚介です。
私の好みを知り尽くしていますね(笑)

心の底から堪能し、今年最後の客として店をあとにしました。
この一年に感謝です!


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■2015.11.3x再訪

プチ同窓会4名で利用。
4名でも普段はカウンター席なので、この日初めて個室を使いました。


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■2015.9.1x再訪

相変わらずの「魚の魔術師」ぶりに感嘆の嵐!
このところ、いつも中野さんにおまかせ。コースの値段もよく分かりません。

他の席と違うものが食べられる喜びは優越感以外の何ものでもありません。


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■2015.5.3x再訪

家族の記念日に。
本人からのリクエストが、こちら『銀座 座屋』でした。
生意気だな…と思いつつも、我が息子よく分かってるなと褒めてやりたい気分です!笑


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■2015.2.1x再訪

昨年末に久しぶりにお邪魔して、あらためて『銀座 座屋』の素晴らしさを実感して以来、3ヵ月連続の訪問となりました。

料理長の中野さんと「娘の受験が無事終わったら家族そろってお邪魔します」と約束していましたので、その約束を果たした形になりました。
親としては、約束が守れる結果となり、本当に嬉しい限りです。

中野さんもいつにも増して気合を入れて、素敵な料理の数々を振る舞ってくれました。
クールな中野さんのことですから、ホントはいつもと変わらぬ全力投球だと思いますが、そんな風に感じてしまうところは所詮私も人の親といったところでしょうか(笑)

お祝いの紅白椀として出された、キンキ(紅)とフグの白子(白)を紅白に見立てた霙(みぞれ)椀には大量の金箔が。
祝い八寸にはわざわざ赤飯を炊いていただいたり、紅白の敷紙や水引でデコレーションも。
デザートにもお祝いプレートを娘の名入りで用意してくれたり、普段使わない白いイチゴまで仕入れてとちおとめと合わせて紅白イチゴを表現してくれたり…。
処々に中野さんの気遣いと優しさが伝わってくるコース構成で、嬉しくもあり、ありがたくもあり…感謝感激でした。

初めて行った家族も、私の前パブでかなりハードルが上がっていたにもかかわらず、とても感動し喜んでくれました。
やはり中野さんの ”魚懐石” はスゴイですね。
家内も子供達も、随分いろいろな所に連れていっているので、私が言うのもナンですが相当舌が肥えていますから(笑)

中野さん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
お蔭で父親の面目躍如です!


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■2015.1.2x再訪

年末に続いての訪問となった『銀座 座屋
今回も中野料理長に完全おまかせでお願いしました。
魚が旨すぎて、すっかり病み付きですね(笑)

以前、私が中野料理長に付けたニックネームは ”謙虚な自信家” ですが、今やこれにプラスして ”魚の魔術師” と呼ばせてもらいましょう。
毎回毎回、色々な旬の魚を様々な料理にして私を喜ばせてくれます。
これだけ魚づくしの日本料理店もホント珍しいと思います。

この日のコース内容はこんな感じです。

 1.鼈(すっぽん)と下仁田葱 百合根の柚子釜蒸し

 2.”緑タグ” 間人蟹 蟹酢で

 3.トラフグのたたき

 4.お造り サヨリ 金目鯛昆布〆 鮃 ノドグロの炙り

 5.定番! 鰹の藁焼き

 6.白味噌仕立てのお椀 トラフグの白子 鯨のコロ 海老芋 千葉県大浦牛蒡

 7.赤座海老 炭火でさっと炙って

 8.仙台牛の酒粕焼き 寒鰤の酒盗焼き 金柑蜜煮 姫大根 チシャトウ他野菜類

 9.冬野菜の揚げ出し 九条葱 ほぐした伊勢海老 紫ブロッコリー 人参 蓮根 蕪

10.釜炊きご飯 高知県四万十川の清流で作られたヒノヒカリ 鰹の藁焼きの粕漬け 鰹の佃煮 香の物 味噌汁 土佐ジローの卵

11.デザート

豪華なお椀が今日のナンバーワンですね。
白味噌が鯨のコロの旨みを最大限引き出している感じがします。

焼き物の寒鰤も最高に旨い!

また、お造りの華やかさと、素材の良さ、バリエーションには毎回驚かされます。
間人蟹、トラフグの叩き、サヨリ、金目鯛昆布〆、鮃、ノドグロの炙り、鰹の藁焼きがいわゆる刺身ですからね。
ホント凄いです。

余りの旨さに、連れもすっかりノックアウト。
ご飯の美味しさに感動した!だって。エッ?そこかい(笑)
でも白いご飯で提供するのは、それはそれで勇気のいることですし、ある意味自信の表れでもありますよね。
二人して「白飯 → 土佐ジローの卵かけご飯 → 塩ご飯 → おこげ」の黄金のカルテットを最後まで堪能しました。

4~5杯ずつ飲んでお会計は約54,000円。
思わず「安っ!」と声が出掛りました。
   

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.12.1x再訪

年末にご挨拶も兼ねてお邪魔したかった『銀座 座屋
希望日に予約が取れず、電話対応の女性から電話を代わった中野料理長に「今年はお会いできそうにありません。」とご挨拶をしたものの心残りになっていたところ、あるうら若き女性とのデートが舞い込んできました。
月曜日だったので「もしや…」と思い、それでも本心はダメ元で電話をしてみたら、何と滑り込みセーフ(笑)

いつもは事前予約の2万円のコースをお願いしているのですが、今年の冬は蟹のコース25,000円も準備しているとのこと。
蟹も食べたいですが、蟹ばかりよりいつも通り色々な美味しい魚を食べたくもあったので、その辺を率直に伝えました。
「中野さん、何を食べさせてくれるのかなぁ…」と期待に胸を膨らませながら、予約の電話を切りました。

さて当日。
事務所の前で待ち合わせた彼女とタクシーに。
同じ銀座ですが、対角線上にある『銀座 座屋』は歩くには遠く、タクシーに乗るには近すぎ(笑)
寒かったので、結局タクシーに乗り込みました。
最近は、ワンメーターでも露骨に嫌な顔をする運転手が少なくなったので、こんな時は助かりますね。

二人で連れ立って階段を下り、店内へ。
いつものカウンター手前から2席だけが空いているのが目に入り、思わずホッとします。
なんと言っても中野さんの目の前の特等席ですからね。

久しぶりだったので、無駄話もしながら…この日の料理が始まりました。
ざっとこんな内容です。

 1.香箱蟹 酢橘 蟹酢で
    この時期、日本料理では定番の香箱蟹。北陸地方で獲れるメスのズワイガニの呼称です。鋏を使った盛り付けが粋ですね。

 2.アンコウと海老芋の唐揚げ
    鮟鱇、海老芋ともに季節の食材。ちょうどこの日、年明けの新年会で新橋の『鮎正』に ”あんこう鍋” の予約を十数名で入れたところ。何か縁がありますね(笑)

 3.お造り5点盛り 鯨の赤身 ウツボたたき 天然とらふぐ 鰤 アオリイカ
    いつにも増して豪華なお造り。種類も食べさせ方もバリエーションに富んでいて、食べ応えがあります。とらふぐは皇室献上ものクラスとか。早くも中野ワールドにグイッと引き込まれてしまいました。

 4.鰹の藁焼き 山葵 ニンニク 塩で
    この店定番の鰹藁焼き。中野さんがこれを誰かにやらせているのを見たことがありません。東京では生姜醤油で食べることが多い鰹のタタキですが、本場高知では山葵、にんにくスライスを乗せ、塩でいただきます。初めて来た連れコのために、中野さんが目の前でデモンストレーションをしてくれました。

 5.クエ鍋 肝 胃袋 紫白菜 人参 葱 厚揚げ ポン酢
    32キロもの巨大クエを使った小鍋。クエの皮と身の境目の脂身の旨みが濃くてめちゃくちゃ美味しい。”鍋はクエが一番” と思っている私ですが、その中でも最高ランクでしたね。また肝や胃袋も、記憶の限りでは初めていただいたと思います。クエの上質な脂が溶け出した出汁は、上品さに濃厚な旨みと香りが加わっており何とも言えない旨さ。アツアツを完飲しました。

 6.焼き物
   (1)仙台牛のサーロイン 大浦ごぼう 芽くわい
   (2)雲子と帆立の柚子釜焼き ブロッコリー 百合根
    焼き物は肉と魚がそれぞれ。この日唯一の肉でしたが、仙台牛サーロインは肉の味が濃くしっかりとしていて、脂もしつこくないので、私のような中年のオッサンが少量を美味しくいただくのにピッタリですね。幻の大浦牛蒡が付け合わせとは驚きです。

 7.京丹後市 間人港 間人蟹(たいざがに)
   (1)蟹足のレアしゃぶしゃぶ 蟹味噌のディップで
   (2)蟹足の炭火焼き 蟹味噌のディップで
   (3)甲羅酒
   (4)蟹足の天ぷら 塩で
    この日のメインは何と!何と!!何と!!!日本海で獲れるブランド・ズワイガニの最高峰 ”間人蟹” でした。二人で丸々一杯ですよぉ~テンションが上がるじゃないですか。ホント最高潮です。あの噂には聞く、通称 ”緑タグ” ってやつです。これを足からカットして見せてもらいましたよ。「協進丸」が獲ってくれたそうです、ありがとうございます(笑) 半分冗談だとは思いますが、私のために逆算して買い付けたと中野さんが言ってました。築地にすら入らない、本当に特別な蟹なのですよ。実際食べてみると、味噌の深みが違いすぎですね。中野さんもディップと甲羅酒で、ある意味ベタですが、味噌の旨さを前面に押し出した形です。

 8.お食事 炊き上がりの土鍋ご飯 味噌汁
   ご飯のおかず 鰹のたたきの粕漬け 鰹のフレーク 2年物の沢庵など
   (1)まずは白いお米そのままで、米本来の味を楽しみます。本当にびっくりするほどつやつやで雑味がありません。
   (2)二膳目は土佐ジローの卵かけご飯。混ぜすぎない、醤油はご飯の方に掛けるなど、美味しく食べるためにかなりきめ細かい指導が入ります(笑)
   (3)三膳目は塩を一つまみ掛けて。米の甘みが引き立ちます。ホント美味しいですねぇ~。
   (4)最後は強火で仕上げた「おこげ」です。どこか懐かしい、いい香りです。

 9.甘味 柿の戻しシャーベット 紅茶のババロアとアイス
    デザートまで旨いっス(笑) 熟れた柿を凍らせてから程よくもどしたもの…とろける食感と中の方はシャリシャリとシャーベット状でいい塩梅です。最後はハブ茶でほっこりと。

いやぁ~とんでもなく良かったですね。
とにかく魚が旨い!感服しました。
無理してお邪魔した甲斐がありました。あり過ぎです(笑)
もう少し、モノの分かる女性を連れて行けば良かったと、今になって反省しているくらいです。

お会計は二人で6万数千円。
お酒もその他ドリンクも結構飲みましたので、この内容なら申し分なしです。

「普通はね、美味しいと褒められてからドヤ顔するものなんだけど、ここの中野さんは料理を出す前からドヤ顔するんだよね…」
なんて連れのコと話していたら、
「自信のないものは出せませんから。」
とキッパリ!
”謙虚な自信家” 中野さんに益々期待です。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.4.1x再訪

早く再訪したいと思っていた、こちら『銀座 座屋』にやっとお伺いできました。
前回から2ヶ月半ほど経っていますが、季節も冬から春へと大きく様変わり。

前回は2万円の特別コースで下関のフグがスペシャリテでしたが、さあ今回は何を食べさせてくれるのでしょうか?
期待に胸が膨らみます。
もちろん予約時に同じ2万円コースを2名でお願いしました。

この日も二つの個室とカウンターは満席。
でも中野料理長の目の前の二席にご案内してもらい、しかも私のことをちゃんと覚えていてくれるのですから、ホント嬉しいですよね。
何といっても、中野さんと話しもし易いですし、仕事ぶりも手先の動きもよぉ~く見える特等席ですから。

そして、この日はどんな感じだったかと言うと…
今回は「これ!」という食材に特化したものではなく、コース全体に旬の魚の数々を散りばめた、魚好きには堪らない凄いコースでした。

〆を除く12品で山形牛のしゃぶしゃぶと筍の炭火焼とトマト以外の9品は、主役と言うかほぼ魚しか使っていない料理でした。
色々な魚を色々な調理法を駆使して、素晴らしいお皿に素敵な盛り付け、私を全く飽きさせないパーフェクトな構成ですね。
非の打ちどころがありません。
感激です!

再訪ですし、楽しいデートでしたので、写真は撮りましたがメモは一切取らず。
それにしても…この歳になると、記憶力なんて全くアテになりませんね(笑)
せっかく中野料理長がこと細かく説明してくれたのに、今この口コミを書きながら、あらためてちゃんとメモればよかったなぁ…と反省したりもします。
詳細は写真を見て下さい。

今回は自分の中で、こちらが素晴らしいお店であることを再確認できたことが最大の収穫です。
更に”和食大好き!”な連れの子がとても喜んでくれて、それがまたポイント高かったりもします。

今宵も中野さんの握手と見送りを受けながら、二人肩を寄せ合って夜の銀座の街に消えてゆきました…(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


銀座2丁目、すぐそこが昭和通りといった雑居ビルの地下に入っています。
ホテルモントレ銀座から目と鼻の先ですね。

こちら高知の本店(座屋)も食べログで4点を超すお店。
神戸にも支店(座屋)があります。

銀座店は2008年10月1日にオープンしたそうで、丸5年を越え6年目に入ったところだそうです。
ちなみに高知も神戸も10月1日オープンで、ちょっとしたこだわりがあるようです(笑)
今年の10月1日には、何とスペインに海外初出店を果たすとのこと。こちらにはオーナー(料理人だそうです)自らが行って腕を振るうみたいですね。

そんなことも含めいろいろな話が聞けたのも、料理長の目の前のカウンター席に案内されたから。
入って左側がL字カウンターで7~8席、その中がオープンキッチン、右側が素敵な障子風の引戸が付いた個室(連結可能な4名席×2)となっています。
カウンター席はかなりゆったりめ、開放感のある洒落た空間で、デートにもピッタリな落ち着いた雰囲気です。

料理長の中野寿孝さん、若い(たぶん30代)ですが職人気質で一見取っ付き難そうなタイプでもありますが、打ち解けてくるといろいろ話もしてくれます。
料理人は”年数ではなく中身”と言い切る彼ですが、料理人歴は18年、こちらに来る前は歩いて1分の『うち山』で修業されていたとのこと。そちらの親方の紹介でオープン1年後の『銀座 座屋』に移られたそうです。
汐留のソフトバンクの上のホテルにもいた…というような話も出た気がするので、『うち山』の前はコンラッドにもいたのですかね。

そんな中野料理長曰く、高知の食材やお酒にはこだわっているが、土佐料理のお店ではないとのこと。
ちなみに店名は「ゆっくりしていって下さい。」の意の方言だとか。

ホール・スタッフはいないお店で、厨房に料理長ほか若い弟子が3~4名がいて、料理やドリンクの上げ下げも対応します。
料理長のいない隙に若い子にちょっと聞いてみたら「滅茶苦茶厳しい方です…」との返事。でも顔は生き生きとして目は輝いていました。

まずはビールで乾杯しましたが、こちらは高知の全18酒蔵の日本酒を取り揃えているのが”ウリ”ということもあり、料理長に料理に合わせてセレクトしていただくようお願いしました。
この日は、安芸虎1,100円 → 豊の梅1,400円 → 美丈夫1,500円 → 文佳人1,200円 といった流れで提供されました。
豊の梅は、高知では一升瓶の早飲み大会に使われるお酒なんですって(笑)
酒の弱い私は、日本酒にもあった美丈夫ポンカン800円や仙頭の梅酒800円をチビチビと。

さて料理のコースの方は10,000円・13,000円・15,000円・20,000円(各税込・おそらくサービス料はなし)の4種類。
いつものように予約時に一番高い20,000円至高のコースをお願いしました。
こちらは料理長おまかせの季節の特別コースで、当日のスペシャル食材は下関の”とらふぐ”でした。

具体的な内容は、

 1.焼き胡麻豆腐

 2.前菜盛り

 3.お造り~平目塩昆布和え・アオリイカ・伊勢海老の炙り…3種3様の素晴らしいお造り。塩昆布で和えた平目は甘味も引き立ってグッド。伊勢海老の食欲をそそる香ばしさ、微妙な火の入れ具合も最高ですね。

 4.鰹の藁焼き2種…席に座った瞬間から気になっていた厨房奥の藁の束。これを使って目の前で料理長自ら鰹の藁焼きをライブで!わさび+にんにくスライス+塩で温かいうちにと…ビックリする旨さ。口どけ。モノが違います。歯鰹(歯が鋭いのでそう呼ばれる)という種類で、腹の一番いい部分を使っているとのことですが、美味しいのは個体差とのこと、即ちいいものは旨い!ということですね。もう一種は事前に藁焼きしたものを味噌漬けしたもの。アクセントにはいいですが、やっぱり目の前で仕上げたものにはかないません。

 5.鮑と雲子の酒粕椀…冬場らしく体が温まる酒粕椀。優しい味を黒七味で締めます。鮑がやわらか~い。

 6.金目鯛の蒸し物と海老芋

 7.下関とらふぐ肝和え…絶品です!何の肝で和えているのですかねぇ…不覚にも聞きそびれました。このようなふぐの食べ方は初めてです。食材をよく知っている方の料理だと感心しました。

 8.山形牛 下仁田葱ソース&とらふぐの醤油麹焼…山形牛もとらふぐも目の前の炭火の上でじっくりと時間を掛けて焼かれたもの。醤油麹でまったりとした味に仕上がったふぐは絶妙ですねぇ~

 9.お食事~ヒノヒカリ土鍋炊きご飯・伊勢海老の味噌汁・香の物…こちらのお店自慢の土鍋炊きご飯。敢えて白飯で炊いて、そこから4種類の美味しい食べ方を提案してくれます。
  ①まずはそのまま。87歳のお婆さんが、この店のために四万十川の清水を使って作る無農薬米ヒノヒカリをいただきます。
  ②四万十川の上流で放し飼いにされた土佐ジローの卵かけご飯。小ぶり(40.g)で殻の硬い卵です。軽く5回ほど混ぜて、先にご飯に醤油をかけ、卵を流してこれまた軽~く、ザックリと混ぜて食べます。その間、料理長にジッと監視されています。物凄いこだわりを感じますね。
  ③塩ひとつまみで。米本来の甘味が引き立ち、日本人で良かったなぁ…と幸せを感じる瞬間です。
  ④醤油を垂らした”おこげ”です。苦味もなく、とても香ばしいですよ。

10.フルーツの黒豆カスタードがけ

このような素晴らしい料理の数々をいただきました。
”料理長おまかせの至高のコース”の名に恥じない、納得の構成・内容でした。

素材への追求とこだわり、これからもこの姿勢を貫いて欲しいと思います。

お会計の方は@20,000円のコース3名と前記ドリンクで69,000円でした。
おそらく金額からするとコースは税込、サービス料はないのだと思います。
一人あたり23,000円はとてもお得感がありますね。率直にそう思いました。

エレベータに乗る私たちを見送った後、必死に階段を駆け上がり、一人一人握手をしながら再び見送ってくれた料理長。
そんな彼の武骨な手の温もりが、寒風の中、いつまでも私の掌から消えませんでした。

  • お造り5点盛り 鯨の赤身 ウツボたたき 天然とらふぐ 鰤 アオリイカ 2014.12.1x
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

ふぐ 福治 (東銀座、銀座、築地市場 / ふぐ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2014/12訪問 2014/12/27

ここは確実にホンモノの美味し~いふぐを喰わせてくれます

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]4.0*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.95(5.0)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


■2014.12.2x再訪

今月二回目の『福治

この日は2名なのでカウンター席です。
昨年末に一緒に来た彼女から「是非もう一度!」という強いリクエストがあっての訪問です。

白子も食べたいと言うので、いつも通り松コースに白子焼きを追加で。
ご主人曰く、この時期がふぐは一番旨いそうですよ。
ここはいつも旨いですが(笑)

実は体調不良明けだったのですが、脂の少ないふぐで助かりました。
何日かぶりにお腹いっぱい食べましたが、以降は絶好調に戻りましたね。

デザートはいくつかからチョイスできるのですが、いつも決まってメロンです。
メロンが毎回あまりに美味しいので、ご主人に聞いてみたところ、クラウンメロンの里である静岡県袋井市の名人永田正己さん(生産者No.388)のものだそうです。
その筋では超有名な生産者の方だそうで、市場には出回らないので直接買い付けているようですね。

帰りはご主人と女将さんにお見送りを受けながらエレベータに。
また来年も旨いふぐを喰わせて下さい!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.12.x再訪

寒くなって来ると、いよいよ「ふぐ」の季節が到来です。
ふぐと言えば『福治』ですね。
私の中では、ふぐはココ!と決めているレベルのお店。
現在食べログで4.47点、オールジャンル全国で10位前後にランクされている名店中の名店です。

早々と1ヵ月半前に電話予約。
白子焼きも食べたかったので、ご主人(矢菅 健さん)にその旨を伝えて押さえておいてもらいました。
ここの白子は大きくてトロトロで、ネットリとまとわりつくような触感と濃い旨み…ホント最高なんですよ!

予約が早かった分、首を長くしてキリンさん状態でしたが、ついに待ちに待った日が訪れました。
当日は4名で伺いました。

20時と遅い時間でしたが、店内はびっくりするくらい活気に溢れています。
我々の後にも、二回転目のお客さんが何組も入ってきます。
この客単価で、このお客さんの数…さすが『福治』恐るべしですねぇ。

この日は掘り炬燵の個室にご案内いただきました。
隣が中国人の団体で、少しばかりうるさく気になりましたが、そのうち帰って行きました。
ご主人曰く、御多分に漏れず外国人のお客さんが物凄く増えているとのこと。
何でも初めてふぐを食べたのに、唐揚げをいたく気に入って、いきなり12個も食べたロシア人もいたとか(笑)

料理は、いつもどおり松コース33,000円(サ・税別)に事前予約の白子を人数分お願いしました。
ちなみに「松」にはふぐ刺し、ふぐちりの他に唐揚げが付いています。

まずはヒレ酒から。
スタッフの方が、私たちの目の前でヒレに火を付けて炙ってから熱燗のなかに投入。そして直ぐに蓋をします。
しばらく待って…それから蓋を取ると、うん~♪何とも良い香りが広がりますね。
普段は燗酒を飲まない私ですが、ここに来た時はやはりヒレ酒です。

この日の前菜は「車海老のぬた」と「ふぐの煮凝り」でした。
あとはいつも通り「ふぐ刺し(皮の湯引きは別皿で提供)」→「ふぐ唐揚げ」→「ふぐ白子焼き(追加・時価)」→「ふぐちり」→「雑炊」→「水菓子(メロン)」の順です。
詳細は過去の投稿をご覧ください。

この日は最初からご主人が付っきり。
料理を自ら運んでくれ、もみじ(ここのもみじは結構辛いですよ)や葱などの薬味を入れてタレを作ってくれたり、無駄話をしたり…笑
鍋から後は完全看護状態に(爆)
他のお客さんに申し訳ないくらいご主人を独占しています。

余りに長居しすぎて、ご主人、途中で足が疲れたと見えて、掘り炬燵の中に足を入れて談笑が続きます。
なんというか、すごく距離感が縮まったような気がして、とても嬉しかったですね。
ご主人にお願いしてツーショットの写真まで撮らせてもらいましたが、それはさすがにアップしません。でも普段と変わらないあの柔和な笑顔が素敵で、ホントいい写真が撮れましたよ。

今年は例年に比べて幾らか漁獲高が少ないとのこと。
そんな中、豊後水道で一本釣りされた天然のトラフグにこだわり続けるご主人。
これを客に提供し続けるには仕入れ続けるしかありませんが、その秘訣は「良いものを値切らずに買う」こと。
どこかで聞いたセリフだと思えば『かぶと』のオヤジも言ってましたね。

本当にいいものを安定供給するには、値切ってなんていられないんですね。
業者との信頼関係が一番なので、いい魚が入ったら「まずあそこに届ける」という関係を構築しないと他に持っていかれてしまう。
そうやって長年積み重ねてきたからこそ、なんでしょうねぇ…いつもこれだけのふぐを食べさせてもらえるのは。

もちろん、4人で19万円台のお会計は一般的に言ったら高いです。
ただ代わりのお店は存在しませんし、ここのふぐを食べたら納得せざるを得ない金額だと思います。

やっぱりご主人は魂を込めてふぐ屋をやってますよ。
モノが違いますから。違いすぎます。
それは食べれば分かります。

今月もう一度予約を入れています。
ですからこの日は年末のご挨拶なしで。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.1.2x再訪

4名で訪問。
早めの時間だったので店内を一回りしてみました。
入って右側がカウンター5席、正面が掘りごたつの4名個室×3室、左に4名テーブル、その奥が連結式の4名テーブル個室×2の29席でしょうか。

今日も、ふぐさし+唐揚げ+ふぐちりが楽しめる松コース33,000円サ・税別をオーダーしました。
途中、白子が無性に食べたくなり3名が追加オーダー(@7,000円サ・税別×3)しました。

こちらで初めていただいたほんのり塩味の”ふぐ白子焼”は、見た目は餅にしか見えません(写真参照)が、「ふわふわ」「とろとろ」「濃厚」で旨い!以外の言葉が見当たりません。
ちなみに写真の大きさの白子(オスの精巣)は3kg前後のとらふぐから2つ採れるそうです。
白子は今が旬で食べられるのは3月まで、4月からは産卵期に近づき不味くなるとご主人が言ってましたね。
1人前=1個7,000円(サ・税込で8,000円超)はさすがに高いですが、食べる価値は間違いなくあると思います。

また早めに行った恩恵で、今日はふぐちり(鍋)から〆の雑炊はご主人が付っきりで対応してくれました。
お蔭で作業も接客も丁寧なご主人の人柄に触れられると同時にいろいろな話も聞かせてもらえました。
そして何より優しい笑顔が柔和でステキです!

経歴はこんな感じです。

 1.ご主人は昭和43年(今から46年前)に料理の世界に入った。
 2.こっち(東京)の出身だが、飛騨高山の精進料理店で修業を始める。
 3.その後大阪でふぐに出会って修業。
 4.その後銀座で開店。

肝心のふぐについては…

 1.ふぐと言えば下関だが、下関はふぐが集まるところ、加工工場が集積するところで実際はあまる獲れない。
 2.実際に一番いいふぐが獲れるのは大分・豊後水道。
 3.大分・築地・時には大阪の業者から”大分産ふぐ”にこだわって仕入れをしている。ただ仕入れる側も本当に高いと思う、とも。
 4.養殖ものなんて絶対ダメ。中国なんて山の上のプールで薬を投入して養殖してる、と憤慨していました。
 5.一本釣りと延縄(はえなわ)で獲れるが、延縄は2~3時間後に引き上げるのでふぐが弱るので、やはり一本釣りが一番とのこと。
 6.3kg・40~50cm前後・すらっとしたスタイルが最高のもの。10kgサイズもいるが美味しくない。
 7.締めて3日~4日間、布巾を巻いて2~3度の冷蔵庫で寝かして柔らかくする。締めたばかりは硬くて食べられない。だから”活ふぐ”なんてありえないとも。
 8.毒は肝臓と卵(卵巣)にある。
 9.ふぐは骨のある魚なので、遠慮なく手で持って食べて欲しい。決してマナーに反するようなことはないとも。

アルコールなし、烏龍茶のみで4名18万円は強烈と言えば強烈。
でもここでしか味わうことのできない”究極の上質”が確かに存在します。

肉の『金竜山
魚の『福治

素材に徹底的にこだわったこの両店は、私の中では本当に特別な存在です。

今日は、いろいろ勉強になりました。
ご主人、ありがとうございます。


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言わずと知れたふぐ料理の最高峰『福治』(ふくじ)を訪問。
銀座で25年余り、著名人の常連も多い老舗です。
食べログ全国TOP100ランクイン(今日現在4.39点)、ミシュランも☆☆付です。

銀座5丁目、中央通りから昭和通りに向けて3本目の道路の左角2軒目、大変失礼ながらかなり年季の入ったビルの3Fにその店はあります。
ビル1Fはクロネコヤマトの集配所、4Fは雀荘といった、客単価30,000円以上のお店が入っているとはとても思えません。
とは言え、路上に(移動式)看板やメニュー・ボードがあり、ビルの案内板や袖看板にもまぎれもなく『ふぐ福治』とあります。

4~5人乗れるか?という感じの古ぼけたエレベータで3Fへ。
さほど広くもなく、古ぼけたエレベータ・ホールにライトアップされた大きめの花瓶に花木が生けてあり、やっと飲食店ぽい雰囲気を少し感じながら、あらためて入口扉脇の『ふぐ福治』のネームプレートを確認して店内に入ります。

内装は濃い目の色の木(ウッド)をふんだんに使ったクラシカルな雰囲気。
良く言えば形式張ってなく、どこか懐かしく落ち着ける雰囲気、悪く言えば高級店(高級店の定義も難しいですが…)らしからぬ質素な作りとでも表現できましょうか。
店内は入って右手が厨房とカウンター席、左側がテーブル席と個室が3つ?でしょうか、都合30席余りに見えます。

ふぐは季節ものなので10月から翌4月の半年余りの提供とのこと。
豊後水道の天然白とらふぐのみを使用しているこだわりよう。

ふぐ料理コースは竹26,000円(別別)と松33,000円(別別)の2種類で、違いはふぐ唐揚が入っているか、いないかだけです。
唐揚2切れで7,000円(単品だと8,000円です)は少々驚かされますが、黙って一番高いコースを頼む主義の私ですから当然「松」をお願いしました。

 1.お通し(ふぐの煮こごりとエビ)…メニューに「お通し」と書いてありますから、こんなものでしょう。

 2.ふぐさし…少し厚めに切られた何とも言えない歯ごたえ。身や皮などの各部位で味、食感の違いが楽しめます。ポン酢ではなく”すだち+塩”で食べるのがふぐの甘味が引き立って最高に旨いと思います。こんなふぐを食べたことがありません。

 3.ふぐ唐揚…一切れは骨なし。もう一切れは骨あり。私の舌では部位の違いを感じ分けることまではできませんが、とにかく肉厚でジューシーでプリップリで激ウマです。

 4.ふぐちり…白菜、春菊、豆腐、そしてふぐが4切れくらい。唐揚の後だけにポン酢で食べるふぐはかなりあっさりと感じられ、食が進みます。下品かもしれませんが、私は手も使ってカブリ付いてしまいます。鍋は〆の雑炊まで全てお店の方が目の前でやってくれます。

 5.雑炊(+香の物)…本当に言葉では表現できないというか想像できないような旨味、出汁が出ていて、これが作り物ではなく”天然”の本物の味なんだと痛感させられます。

 6.水菓子(メロン)…今日はメロンor柿のチョイスでした。

サービス料10%と消費税が付いたら料理コースだけで@40,000円近くですが、コスパがいいとは言いませんが、これだけのものを出されたら本当に何も言えません。

アットホームで家族的で腰の低いサービス、接客もこの店の雰囲気に完全にマッチしていてグッドです。
帰る時なんか、厨房も含め全スタッフがありがとうございます!って深々と頭を下げてくれて、何だかとても気持ちいい気分になります。

ここは本当にいいもの、最高の素材を気取らず、肩肘張らず食べられます。
お値段は高級店、サービス雰囲気は庶民的、そんな感じの素敵な一流のお店ですね。

最低年1回、寒くなったら必ず訪問すべき店にリストアップさせてもらいました!

  • ふぐ刺し(4人前) 2014.12.x
  • <追加>ふぐ白子焼き 時価 2014.12.x
  • ふぐ唐揚げ 2014.12.x

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4位

虎白 (飯田橋、牛込神楽坂、神楽坂 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/03訪問 2016/06/29

料理ばかりでなく人柄・おもてなし・雰囲気の全てがハイクオリティなお店

【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.5*15%+[雰囲気]5.0*10%+[CP]5.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=5.23(5.0)
 ※「料理・味」「サービス」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.3.1x再訪

個人的には、日本料理店としてのあらゆる要素が最もバランスよく、そして高いクオリティが保たれていると感じている『虎白』です。

石川さん譲りの ”王道” 日本料理と小泉さん独自の若く新しい感性が巧みにミックスされた料理の数々は言うまでもなく、明るく開放的で精神的にも肉体的にも窮屈でない空間、小泉さんを筆頭に若い衆やサービス担当の女性陣の腰の低さや物腰の柔らかさ、常識的というか良心的な値段設定などなど。。。
総合的に「非の打ち所がない」お店として通い続けています。

そしていつも「とてもいい気分」でお店を後にすることができます。
私と一緒に『虎白』を訪れた人は、みんな異口同音に「また連れて行ってほしい!」と言ってくれます。
それもまたこの店に通ってしまう大きな理由でしょうね。


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■2016.1.x再訪

新春初割烹は贔屓の『虎白』で。
一年のスタートに相応しいチョイスです!

小泉さんをはじめ皆さんに新年のご挨拶をしてから着席。
今年も素晴らしい料理の数々と心のこもったおもてなしを宜しくお願い致します。


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■2015.11.1x再訪

このところ、2カ月弱のサイクルで再訪が続いている神楽坂『虎白

目新しい料理と王道を巧みに組み合わせた丁寧で繊細な料理の数々。
小泉さんの人柄、着物のお姉さんの気立て、お店全体が醸し出す暖かみ…全部好きです!

そして昨日、ミシュランガイド2016東京で三ツ星獲得の嬉しいニュースが飛び込んで来ました!!!
おめでとうございます、小泉さん。もちろん石川大将も。

ミシュランと私の尺度は必ずしも一緒とは思いませんが、やはり自分が贔屓にしてきたお店が数少ない三ツ星に選ばれるのは ”食道楽冥利” に尽きるというもの。
食べログの「Myおすすめレストラン」の1位に長らく据えさせていただいておりましたから、その喜びはひとしおです。

次回は年明け早々の予約。
一段と予約が取りにくくなりそうですが、まだまだ通い続けたいと思います。


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■2015.10.x再訪


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■2015.8.x再訪


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■2015.6.1x再訪


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■2015.1.1x再訪

年明け、初の神楽坂エリア訪問は大好きな大好きな『虎白』です。
先ずは新年の挨拶とお節のお礼を小泉さんに伝えてから、カウンター席への着席となりました。

私がこの店をここまで推すのは、美味しいとか美しいとかは当然として、日本料理の枠にとらわれない自由な発想と表現力、それでいて日本料理から決して逸脱しない匙加減の巧みさ、そして一つ一つの料理に隠された止め処ない ”手間” を密かに感じられることでしょうか…。
分かったようなことを言ってスミマセン、小泉さん。

今宵も19,000円のコース(のはずです)。
二回目の来店以降、特に聞かれませんし、言いもしませんから(笑)
コース内容は以下のとおりです。

 1.先付 甘鯛 銀杏 聖護院蕪すり流し

 2.逸品 鼈(すっぽん)煮凝り

 3.凌ぎ 鰤飯蒸し

 4.お椀 松葉蟹真丈

 5.お造り 鮍(カワハギ) 肝和え

 6.焼物 鰆(さわら) 海老芋 醤油餡

 7.冷し物 和牛 椎茸 鶉温泉卵 トリュフ

 8.煮物 のど黒 葱 水菜 白味噌仕立て

 9.お食事 香箱蟹の炊込みご飯 味噌汁 香の物

10.デザート 黒糖寒天 ブランデーゼリー 胡桃 焦がし砂糖スープ

今宵も個性豊かな料理の数々を堪能。
流れるようなコースも悪くありませんが、一品一品しっかりと立ち止れる『虎白』の料理、小泉さんの料理はやはり素晴らしいですね。

感動と歓びを期待しつつ…今年も宜しくお願いします。

この後は最近お決まりのコース『歯車』へ。
神楽坂の夜がお気に入りの私です。


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■2014.10.2x再訪

先週の『神楽坂 石かわ』に続いての『虎白』再訪です。

香り高く、それでいて濃厚すぎないトリュフソース。
和の領域から飛び出そうで、決して飛び出ていない…。
さすがです。

炭火で焼いて、それから蒸して、揚げた鰻。
表面がカリッとパリッと、そして中はふっくら。
手間を掛けた分、しっかり美味しくなっていますね。

スッポンの骨や甲羅を炭火で焼いてからとった極上の出汁。
のどぐろは素材の旨さをそのまま生かして…。
丹念に裏ごしされた甘鯛の真丈と炭の薫りが食欲をそそる焼き茄子は抜群の相性。
〆は香り高い松茸ご飯。千切りにされ、土鍋に散りばめられた松茸の美しさは、さすがの職人芸とため息が…。

今宵も ”小泉劇場” に酔いしれました。

念のため、この日のコース内容。

 1.先付 海老芋 トリュフソース

 2.揚物 鰻 銀杏 梅の香り

 3.凌ぎ 鮑飯蒸し

 4.お椀 鼈(すっぽん) 白胡麻豆腐

 5.お造り 金目鯛炙り

 6.焼物 のど黒 蕪 山椒味噌

 7.冷し物 蔵王鴨 無花果 胡瓜

 8.煮物 甘鯛真丈 焼き茄子 水蓮菜 葱

 9.お食事 松茸の炊込みご飯 味噌汁 香の物

10.デザート 黒糖の寒天寄せ ラム酒の氷とソース 松の実

二週続けてハシゴして、やはり「石かわ」は「石かわ」であり、「虎白」は「虎白」であると実感しましたね。


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■2014.9.2 皆さん "500いいね!" ありがとうございます♡
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■2014.8.2x再訪

前回お邪魔した時にお願いしたカウンター席での予約。
約2か月ぶりの再訪となりました。

その間に総本山ミシュラン☆☆☆『神楽坂 石かわ』にも伺うことができ、こちらのグループの熱狂的ファンになりつつある自分がいます。

直線のカウンターはわずか6席。
2名客が3組で埋まってしまうので、やはり予約は2か月先くらいになってしまうようです。

今宵も美味しい料理とお酒を堪能。
一応、この日のコース内容と簡単な感想を列記しておきます。

 1.先付 焼き玉蜀黍 砕き鮎 柚子の香り/蒸して焼いてすりつぶした?とにかく手間を掛けた玉蜀黍です

 2.凌ぎ トリュフ茶碗蒸し/クセになる味…たまらなく濃厚でクリーミーで香り高いですね

 3.揚物 穴子俵揚げ くちこ/穴子の背骨かと思ったらくちこでした(笑)

 4.お椀 毛蟹真丈 山口県産早松茸/真丈のフワフワ感が絶品!松茸もいい香りです

 5.おまけ(笑) 毛蟹 蟹味噌/お椀に使われた毛蟹の味噌です

 6.お造り 天草産活け鱧/湯引きをしていない歯応えの強い天然鱧 バナーで皮目を炙った鱧も添えられていました

 7.焼物 太刀魚 万願寺唐辛子 白芋茎/腹身の部分の脂ののりが半端なし 太刀魚ってこんなに美味しい魚でした??笑

 8.冷し物 鮑 賀茂茄子 白胡麻餡/温かい料理に挟まれて、口休め的に ”涼” を感じる一品ですね

 9.煮物 すっぽん飛龍頭(がんもどき) 水蓮菜 葱 スナップエンドウ/すっぽんのがんもは敵なしの旨さ!もちろんすっぽんのスープも優しいですねぇ~

10.お食事 のど黒の炊込みご飯 味噌椀/名前だけでノックアウト 旨くなかったら怒るぞ~くらいの勢いで焼いたのど黒好きです

11.デザート メロンスープ ラム酒と氷とムース 黒蜜かけ/いろいろ混ざり合って、夏の夜の〆のサッパリの完成です 

少々酔っ払い過ぎましたが、小泉さんに近所のバー『歯車』の予約をお願いしてお会計を。
四合瓶で25,000円する八海山「金剛心」(新潟)を空けた上に鄙願 大吟醸(新潟)や黒龍 龍(福井)などを追加しましたので、お酒代がかさんで金額は2名で76,000円あまり。
でもこれを高いと思わせないだけのモノがここにはありますね。さすがです。

小泉さんと女将さんにお見送りを受けたばかりか、一つ目の路地を右に行かなくてはならないのに、酔っ払いの勢いで直進しかけたところ、小泉さんが猛ダッシュで追いかけてきてくれ正しい方向に誘導してもらいました(汗)
そんなこともあるから、必ず客の姿が見えなくなるまでお見送りしてくれるのでしょうか(笑)

次の予約は10月後半。
思いっきり「秋」を感じられるコースとなるでしょう。
今からワクワク&ドキドキです(笑)


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やっと希望日に予約が取れて、神楽坂『虎白』(食べログ今日現在4.35点)に行ってきました。
電話したのは約1ヶ月前、5月の末でした。
やはり大変な人気店のようです。

それもそのはず。
あのミシュラン☆☆☆の『神楽坂 石かわ』(食べログ今日現在4.43点)の弟分的系列店で、やはりミシュラン☆☆なのですから。
そしてやはり同じ神楽坂にある、もう一つの系列店『』(食べログ今日現在3.94点)もまた☆☆なんです!
神楽坂にある3店舗で計☆×7ですから、これはもう笑うしかありません(笑)

実はこちら『虎白』の予約が取れたので、あわててフラッグシップ『神楽坂 石かわ』にも電話をしてみました。
予約が取れたのは2ヶ月以上先の8月前半。
受答えの感じからすると、遅い時間なら多少余裕がある日もある雰囲気でしたが、ゴールデンタイムはなかなか難しいようです。

ちなみにこの日『虎白』の利用は3名での会食でしたから、4名掛けテーブル席に案内されましたが、次回は是非カウンター席を希望したところ、予約できたのは2ヶ月先の8月後半でしたね。

普段は面倒臭がり屋で、待つのが苦手で、行きたい時に行けない店なんか…って思ったりする私ですが、さすがにこのクラスは多少の我慢は致し方ないと思う分別くらいは持ち合わせています(笑)
誰と行こうかなぁ…なんてニヤニヤしながら思案するのも悪くありませんね。
もちろん、たまには!ですけどね。

この日は好業績のもとに決算申告が無事終わった「一区切りの会」でした。
担当役員を一人連れて、もう15年以上の付き合いになる顧問税理士と3人で銀座からタクシーで神楽坂へ。
靖国通りの九段下から早稲田通りに入って、メーターは1,500円ほど。
普段あまり足を踏み入れないエリアなのですが、へぇ~銀座からこんなに近いんだ!とびっくりです。

お店は神楽坂のメインストリートの坂を上り始めて100メートルくらいでしょうか。
細い路地を左に曲がると、数十メートル先右側にすぐそれと分かるオーラのある外観が見えてきます。
一見料亭風な感じもありますが、どこかスマートでスタイリッシュな雰囲気ですね。
外から見ても ”タダモノではない感” を漂わせているのですから大したものです。

引き戸を開けて店内に入ると、すぐに立派な虎の絵が…
白と黒で描かれているので、さながらホワイトタイガーといったところですが、漢字に直すと『虎白』ですからね(笑)

ちなみにこちらの絵や、店内の書、また壁の上部周りの壁画?絵巻物?のようなもの、更には器の一部まで陶芸家(兼画家・書道家)の髙仲健一氏の作品だそうです。
この方が飼っていた猫の名前が「こはく」
『石かわ』が ”龍” をモチーフにしているので、対(つい)として ”虎” がインスピレーションされ、琥珀色の琥珀ではなく、王偏のない珍しい「こはく」即ち『虎白』が誕生したと伺いました。

店内は天井も高く、ゆったりとした作り。
入って左側が厨房とカウンター6席、右側に4名テーブル×3と2名テーブル×3となっています。
それぞれの席が程よい距離感があり、また圧迫感や閉塞感のない適度な目隠しがあって上手い配置だな、と思いました。

予約時にコースは15,000円・17,000円・19,000円の3種類との説明があり、お値段だけ聞いて19,000円のコースをお願いしておきました。

この日は先付からデザートまで下記10品。
”新日本料理” と評される、既存の日本料理の手法に様々な工夫を凝らした料理の数々、そして斬新な盛り付けを堪能しました。

 先付 殻付きの生雲丹 ホワイトアスパラガスすり流しと出汁、すだちを少々

 揚物 活け鮎 トリュフソース

 凌ぎ 鰻 飯蒸し 手巻き寿司のように

 お椀 すっぽんの炭火焼き 甲羅、骨でとった出汁 素麺

 お造り 皮目を炙った金目鯛 刻んだネギでとろみのある出汁

 焼物 七味醤油を塗って焼いたのど黒 椎茸には木の芽味噌ソース

 冷し物 柔らかく煮た鮑 白芋茎 肝と柚子の餡かけ

 煮物 和牛 玉葱 蕗 スナップエンドウ 白味噌仕立て

 お食事 ときしらずの炊込みご飯 裏ごしした梅を使った梅味噌が隠し味
     えのきだけの味噌汁
     香の物 昆布 小松菜 白菜

 デザート 黒糖アイス 焦がし砂糖ゼリー シェリー酒スープ 揚げ湯葉 松の実

特に良かった料理は、

 ①逆立ちしている鮎!まずこの姿に度肝を抜かれました。そして洋食のソースとしか思えないクリーミーなホワイトソースにふんだんに入ったトリュフ。今日は何屋に来たのか?と錯覚するほど。

 ②ほどよく炙られ香ばしい金目鯛の皮目と、口の中で絶妙にとろける甘みのある身の部分。これに葱ベースのとろみのある出汁が掛かっており、やはり「お造り」の概念を覆させられました。

 ③煮物美味しかったですねぇ。唯一の肉料理というか、肉の入った料理ですが、それより肉の下にいる野菜たちと白味噌ベースのほのかに甘みのある出汁のマッチングの妙!

 ④ときしらずの炊込みご飯は絶品でした。一般的な鮭の旬は秋で、川を遡上するものを捕獲しますが、5~7月頃に海で捕獲される鮭が「時期外れ」ということで ”時知らず” と名付けられています。産卵期から離れているため、最も脂ののった鮭として人気がある高級魚なんですよ。たかが鮭とあなどるなかれ!です。裏ごしした梅を使った梅味噌が効いていて、抜群の旨さです。残ったご飯はおにぎりにして持たせてくれますが、冷めても美味しいとは言いつつも、その場でアツアツのうちに頑張って食べ切れば良かったかな、と反省です(笑)

 ⑤デザートも手抜きなし。色々なものが混ざり合っていて和食ではかなり珍しいタイプのデザートですが、それぞれの存在意義がきちんと主張され、それでいて足を引っ張り合うこともなく、和のデザートとしては最高ランクのものでした。

ただ食材の「産地」の説明が一切なかったのは残念ですね。
個人的にものすごくこだわりがある訳ではありませんが、日本料理店では割と一般的ですからね。

一方、接客・サービスも秀逸。
二人の若い着物女性が交互に担当していましたが、お互いの受け渡しも良く、柔らかい笑顔や物腰、丁寧な料理説明、お酒を注ぐタイミング、トイレのご案内に至るまで、本当に素晴らしいもので正直驚かされました。
どこからこんな素敵なお嬢さん達を見つけてくるのだろうか…と(笑)

最後は料理長(名刺は統括総料理長・虎白店長とかなり厳めしい肩書きですが)の小泉功二さんからご挨拶をいただき、外までお見送りをいただきました。
まだ35歳になったばかりという、本当に前途洋洋とした、この先がとても楽しみな料理人だと思います。
更なる進化に期待しつつ、予約取りは大変でも、やはり時々は料理を食べに来なくてはならないですね。

飲み物はビール小瓶が3~4本、日本酒が鄙願(ひがん)他1合1,000円台のものを3合、その後4合瓶で菊姫 B.Y.大吟醸 10,800円をいただきました。
結果的に〆て8万数千円、一人あたり27,000円あまりとなりましたが、とても気分よくお会計ができました。

神楽坂『虎白
新規開拓で久しぶりにシビレた夜となりました…

  • (説明なし)
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5位

神楽坂 石かわ (牛込神楽坂、飯田橋、神楽坂 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2015/06訪問 2015/11/04

納得、満足、至福 そして一言 ”流石” です

【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]5.0*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=5.00(5.0)
 ※「料理・味」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2015.6.x再訪

初めて家族揃ってお邪魔しました。
4人なので個室です。

今年の正月にこちらのお節が抜群に美味しかったとの家族の評で、一度連れて行け!というプレッシャーを受け続けていたので、ちょっとホッとしました。
次は『虎白』だと皆が言うので、帰りがけにお願いして予約を取りました(笑)


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■2015.4.1x再訪

前年10月から12月、今年の2月、4月と、きっちり2カ月刻みで再訪を重ねています。
盛夏にお邪魔した初回を合わせ、これで四季折々の『神楽坂 石かわ』を一通り堪能することができました。


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■2015.2.x再訪

この日は池袋の超有名店のオヤジさんとサシでの利用。
カウンター越しではなく、横並びでどんな話ができるのかワクワクしての訪問です。
そしてカウンター内には石川さんがいるわけですから、なんとも緊張感溢れるシチュエーションですね(笑)

実際に席に着いてみると、仕事場でのいつものオヤジさんとは違って、かなりリラックスムード。
あの ”毒舌” もありません(笑)

やはり日本酒が好きなようで、日高見(宮城) 弥助 純米大吟醸 ”ひょうたんボトル” を飲み交わしながら楽しい時間が流れます。
時に石川さんも交えて、いろいろ話が盛り上がりました。

相変わらず安定感抜群の『神楽坂 石かわ』の料理。
初めて来たオヤジさんもとても喜んでくれて、ご案内した私も鼻が高いですね。
何せ、次回ご自身の誕生日に奥さんを連れて来たいと予約していましたから。

それに触発された訳ではありませんが、私も次は家族揃って来てみようと4月に個室で予約して帰りました。

お見送りの時に撮った石川さんとオヤジさんと三人並んだ記念写真は宝物ですね。


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■2014.12.3x再訪

大晦日の昼前、宅配便で『神楽坂 石かわ』のお節が届きました。
ご主人の石川さんはもとより、普段は『虎白』にいる統括総料理長の小泉さん以下、グループ総力を挙げてお節の準備にあたるそうです。

前々回10月半ばに『神楽坂 石かわ』にお邪魔した時に注文し、その時の飲食と一緒にお会計をしたので正確な金額は分かりませんが、逆算してみると5~6万円くらいでしょうか。

ちなみにお重の中身はこんな感じです。

<一の重>
 車海老塩茹で 数の子醤油漬 かに袱紗焼 牡蠣の黄味焼 烏賊すり身磯辺焼 慈姑カステラ 鯛南蛮漬け いくら粕漬 酢蓮根燻製鮭挟み 干し柿胡麻酢和え 合鴨ロース 双身椎茸 伊達巻玉子 もって菊酢漬 蕪甘酢玉 はじかみ チーズ玉子 マイクロトマト

<二の重>
 伊勢海老旨煮 鮑酒煮 穴子柔らか煮 松茸旨煮 銀鱈の漬焼 鰊の旨煮 海老芋白煮 昆布旨煮 筍土佐煮 子持ち鮎甘露煮 梅人参 粟麩旨煮 くるみ胡麻和え 鶏松風 絹さや 黒豆蜜たき 菜の花 赤こんにゃく

通常は家族で旅行に出掛けますが、諸事情で久しぶりに自宅でゆっくり過ごす今年の正月。
他に『うち山』、『メゾン・ド・ユーロン』のお節もお願いしているので、食道楽としては、これはこれで楽しみな正月休みとなります。


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■2014.12.1x再訪

年末につき、大好きなお店にはご挨拶を兼ねての訪問が多くなります。
それ故、最近は再訪のお店が多くなっています。

この日は『神楽坂 石かわ』さんへ3名でお邪魔しました。
プチ忘年会みたいなものです。
こちらは先日発売の「ミシュランガイド2015東京」でも、見事に三ツ星をキープされている名店です。

前回来た時に、年内はカウンター席が取れなかったので、個室へご案内いただきます。
先ずはカウンターの方へ二、三歩足を向けてご主人にご挨拶を。
今日も店内は満席で活気がありますね。

カウンターはたったの7席ですが、個室はなんと4部屋もあります。
内訳は4名用が3室、6名用が1室。
シンプルですが、上質で、清楚な空間。
そしてゆったりとした間取りとなっています。

この日の献立は、冬の季節感が満載!

特に良かったのは、心も身体も温まる「白味噌椀」ですね。
炭火で焼いたふぐの白子と鯨のころ、白子の下には冬瓜が顔を出します。
甘みと深み、そしてコクのある白味噌に、鯨ころの香りと旨味の強い脂が効いています。
そしてほんのり柚子の香りが、その脂っぽさをスッと洗い流してくれるのです。
文句なし、この日のナンバーワンの逸品ですね。

その他、先付の「ふぐの細引き」、いきなり皆のハートを鷲掴みでした。
ふぐと同じように切り揃えられたつくね芋との食感の妙、その下から現れるとろける鮟肝。
幸せな気分にさせてくれますねぇ。

また唯一肉(肉と言っても鴨肉ですが)が使われている「鴨と椎茸双身揚げ 霙掛け」は、一枚肉の鴨と、挽いた鴨肉を椎茸に詰めて揚げたものの二種類が楽しめる手の込んだ一品。

お造り二品目の「伊勢海老の焼霜」は、甘みが凝縮された伊勢海老の身と雲丹と見間違う味噌がたっぷり。
久しぶりに本当に旨いと感じる刺身をいただいた気がします。

煮物は津合蟹の身と味噌で作ったつみれ(真丈?)の小鍋仕立て。
ひとつでは寂しすぎる最高に贅沢なつみれですが、脇役の白菜の芯も甘くて美味しいですね。
命の出汁は言うに及ばずです(笑)

そしてツヤツヤの白いご飯を更に引き立てる「鯛の身」は激ウマ!
天然の鯛のほぐし身とすり胡麻、そして醤油だけのシンプルなもののようですが、特に胡麻の風味とマイルドさが半端なく効いていて、そのまま食べても、ご飯に乗せても、出汁茶漬けにしても…ホント美味しいですね。
残りのご飯をおにぎりにしてくれると言うので、おにぎりの中に鯛の身を入れてもらえるよう、ずうずうしくもお願いしてしまったくらいです(笑)

そんなこんなでこの日も美味しく、楽しく、盛り上がりました。
個室でしたが、ポイント、ポイントで石川さんが顔を出してお話をしてくれるのも嬉しかったですね。
また、なかなか見ることのない「田酒 純米大吟醸(青森)」も透き通った喉越しで、バランスが良く、何杯でも飲めちゃう旨さでした。

お会計は3名で8万円余り。
非常に満足度の高い内容と言えます。
神楽坂 石かわ』が初めてだった同席者二人もとても喜んでいて、主催者としては鼻が高い思いです。

帰りにカウンターのご主人に声を掛けようと思ったら生憎見当たらず、もしや!?と外に出てみたら、お忙しいのに既にお待ちいただいていました。
思わず一緒に記念撮影(笑)
曲がり角で振り向くと、いつもと変わらず最後の最後まで見送ってくれていました。

大晦日には、前回お邪魔した時にお願いしたお節が届きますから、これまた楽しみですね。
ご主人、来年もひとつ宜しくお願いします。

二次会はこの日も『歯車』へ。
”神楽坂の夜の物語” は、まだまだ続きます…笑


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■2014.10.1x再訪

カウンター席にこだわったので2ヵ月待つことになりました。
お蔭で、前回は夏、今回は秋。
楽しみは広がります。

この日も、食材、手法のバリエーションを堪能。
バランスがいいと言うか、流れが素晴らしいと言うか…
次の料理がホント楽しみ。そして期待を裏切りません。

年内、忘年会を兼ねてお邪魔したいと、無理を言って予約をいただきました。
次は冬の『神楽坂 石かわ』を楽しむことができます。

そうそう、何で石は感じで川はひらがなか知ってますか?
実は書いてみた感じ、バランスが一番良かったからだそう(笑)
もちろんご主人談ですよ。


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今宵は『神楽坂 石かわ』にお邪魔しました。
ミシュラン☆☆☆にして、食べログも今日現在4.40点という高評価です。
最高峰の日本料理店のひとつであろうことは、全く疑いの余地はありません。

もとはと言えば、系列店の『虎白』の予約が取れた(6月末に利用)ので、それならばご本尊『石かわ』の予約もチャレンジしてみよう!と思ったのがきっかけです。
約2ヵ月待ちで、念願のカウンター席をお願いすることができました。

飯田橋駅、外堀通り方面から早稲田通りを来ると結構坂を上ります。
私はいつもと変わらず銀座から客人と一緒にタクシーで来ましたので、善国寺(神楽坂 毘沙門天)の角で車を停めました。
お寺の脇の路地を入って、お寺のすぐ裏にあるビル1階が『石かわ』となります。

真っ黒い板張りの外観。
一見クラシカルのようで、モダンな雰囲気を醸し出しています。
神楽坂という街にシックにとけ込んでいるにもかかわらず、オーラがあるというのでしょうか、「ああ、ここだ!」とすぐに気付かせてくれる感じでしょうか。

入口脇には番傘。
奥には広くはありませんが坪庭があり、池に金魚の姿もチラホラ。
何かとても良い雰囲気です…。

店内に入ると、美しい着物女性に出迎えられ、カウンターに案内されます。
カウンター、厨房周りの白木の美しさが目を引きます。
透けるような白さですね。とっても素敵です。

連れの先生は、先ずはビール、特に瓶好きなのでサッポロ黒ラベル<小瓶>650円 から。
私は日本酒のリストから〆張鶴 大吟醸 金ラベル 四合瓶12,800円をお願いしました。
もちろんビールの後は手伝ってもらう前提ですが(笑)

ちなみにメニュー上、日本酒、焼酎は各1ページずつで日本料理店としてはそこそこ悪くない品揃え、ワインは見開きで3枚(6ページ)ビッシリありましたのでかなりのストックだと思います。

ご主人石川秀樹さん(新潟出身の49歳巳年)と「よろしくお願いします」のご挨拶を交わし、料理のスタートです。
電話予約時に15,000円と19,000円の2種類のコースがある旨説明があって、この日は19,000円のコースをお願いしています。

 1.先付 岩手の生雲丹 毛蟹 焼茄子 ・・・保存料、型崩れ防止に使われるミョウバンを使っていない岩手の手詰め雲丹。その裏返しでドロッと溶けているそうです。とても香ばしい焼茄子と雲丹、毛蟹(蟹味噌も)がそれぞれ主張し合いながらも全体として一つにまとまっている感がスゴイですね。

 2.温物 牛みすじ 茨城の新蓮根 ・・・炭火で焼いた蓮根は甘めのタレ、和牛のみすじはシンプルにたたき風。やはり一緒に食べたり、交互に食べたりすると口の中で味に広がりが出る感じがします。牛肉の上部に薄くパン粉の衣が使われており、食感のアクセントになっています。

 3.椀物 すっぽん沢煮 ・・・沢煮の「沢」は沢山の沢で、具いっぱいの煮物のことです。餅で包んだすっぽんがメインで、丁寧に極細に切られた野菜たちがお椀を埋め尽くします。すっぽん出汁のスープはしっかりめの味です。柚子が少々。

 4.造り 玄界灘の鯛 ・・・身の引き締まった鯛。ただ個人的にはお造りは鯛でなくても…と思ったりもします。非日常的な感じを期待して、という意味ですが。添えられている青海苔が秀逸。大葉と茗荷の超千切り、山葵。

 5.焼物 鮎の炭焼 ・・・活でサイズを指定し、一日100匹そろえるので、産地の特定までは難しいとのこと。ほどほどの大きさですが、頭から尻尾まで骨など全く気にならず2匹完食。パサつきもないので、火の入れ具合が絶妙ということでしょう。

 6.造り 南房総千倉の蒸し鮑 ・・・鮑の出汁の煮凝り的なものが掛かっており、より一層鮑の風味を楽しめましたね。柔らかさと歯応えが共存する、美味しい鮑です。

 7.中皿 茹で鱧 梅肉 ・・・いやぁ~美味しかったですね。オーソドックスに鱧と梅肉なんですけどね。一口サイズの湯引き鱧にたっぷりの梅肉と茗荷と大葉の千切りを混ぜたもの、山葵がのっています。ただ出された通りに食べる。そのまま食べる。そして旨い。よくよく研究された絶妙のバランスなのでしょうね。

 8.煮物 鯨ころ玉〆 冬瓜 豆腐 三つ葉 ・・・あまり見掛けない鯨を使った小鍋ですが、この日の最高傑作でしょうか。鯨の「ころ」は部位の名前。背中から皮にかけての脂身の多いところです。「玉〆」は簡単に言うと卵とじですね。とにかく脂身の溶け出し具合が素晴らしい!これを豆腐や冬瓜といった淡泊めな食材と合わせることで、旨味はあっても決してしつこくは感じない料理に仕上げています。旨い!

 9.食事 ますのすけ釜炊きご飯 香の物 味噌椀 ・・・ マスノスケとはキングサーモンの和名で、日本近海では北海道の太平洋沿岸で少数しか漁獲されないため、高級魚として高値で取引されています。何といっても脂がのった身が美味しいですね。生姜が効いていて、そんなに脂っぽさは感じません。お替りをして、更に残りはおにぎりでお土産に。

10.デザート 西瓜 洋酒のゼリー 椰子の実スープ ・・・甘い種無し西瓜にジェルが掛かり、更にココナッツミルクのいい香りが…西瓜がこんなに美味しいと思ったのは初めてかも知れません。デザートまで手抜きなし。幸せな気分になりましたね。”終わり良ければ全て良し” 先人はいいことを言うものです。

全体として目を引いたのは「繊細さ」と「美しさ」
とにかく作業が細かく、手を抜かない、徹底したプロ意識、美意識が根底にあるのでしょう。
美しさには、もちろん盛り付けも器も含みます。

あとは「バランス感覚」ですね。
その一品の主役を引き立てる脇役のキャスティング、主役との相性を考え抜いて、時には主役を最大限ヒーローに祭り上げ、時には助演男優賞、助演女優賞を獲ってしまうような料理も…脱帽ですね。

お会計は2人で6万円余り。
ここに滞在した数時間への対価としては、正直とても安く感じます。

納得、満足、至福の時。こんな言葉がリフレイン(笑)
そして最後に一言 ”流石” です…。

何度かお邪魔すれば、おそらく私の中で最高のお店になるであろう ”予感” を感じつつ、石川さんと女将さんに見送られながら店をあとにしたのでした。

もちろん、次の予約はいただきましたよ(笑)

  • 焼物 鮎の炭焼
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

銀座おかもと (新橋、内幸町、銀座 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2016/05訪問 2016/09/12

銀座コリドー街の ”究極の日本料理”

【夜/昼】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]3.5*5%=5.00(5.0)
 ※「料理・味」「サービス」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.5.2x再訪

なんとラッキーなことに今年2度目の『銀座おかもと』の花山椒です。
このクラスのお店に失礼覚悟ダメもとで連絡した時のOKは、なんともテンションが上がるものです(笑)
元銀座の舌の肥えた女性との訪問でしたが、岡本さんにお任せすれば安心です。

数ある日本料理店でもコース3万円は多くはないですが、ちゃんと納得させてくれる腕はさすがです。
2万円のコースと何が違うのかなぁ…なんて考えながら、厨房内の作業や器の中身をチラ見するのも楽しいです(笑)

夏場少々ご無沙汰してしまいましたが、ボチボチお邪魔しなくてはなりませんね。


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■2016.4.1x再訪

銀座おかもと』の名物のひとつ ”花山椒” の季節がやってきました。
ざっくり4月中旬から5月下旬までの期間限定商品です。
昨年は私が失念していたため、岡本さんから直接お電話をいただき予約をさせていただきましたが、今年は計画的に予定を立てての訪問となりました(笑)

今回は豚肉と牛肉のしゃぶしゃぶに合わせての登場。
独特の舌触りも良し、たっぷりと出汁を吸い込んで噛めば噛むほど味わい深い花山椒。そしてツンと鼻に抜ける香りが堪りませんね。

これを楽しめるのもまた一年後。
名残惜しいですが、だからこそ価値があるってもんですね(笑)


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■2016.1.1x再訪

昨夏より火・木・土曜日に限りランチ営業を始めた『銀座おかもと』に、初めてランチでお邪魔しました。
ランチと言っても@20,000円のコースですから、昼に夜ご飯を食べる感覚でしょうか?笑

と言うのも、年末に懇意にしているある有名店の料理長とたまには飯でもご一緒しましょう!という話になり、やはり日曜休みのお店なので夜はなかなか調整が難しいため、いつもお世話になっている『銀座おかもと』さんのランチに白羽の矢が立った訳です。

岡本さんとその料理人の方も旧知の関係。
当日はたまたまなのか、気を利かせてもらったのかは定かではありませんが、我々ふたりで貸切り状態でした。
お陰様で岡本さんを含め、忌憚なくいろいろな話ができ、とても有意義な時間となりました。


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■2015.12.1x再訪

年内最後の『銀座おかもと』へ
一年間の感謝を込めてお邪魔しました。

この日は一年の〆に相応しい緑タグ=間人蟹(タイザガニ)がお出迎え。
テンション上がりますね。

夏ぐらいからですかね、夜のコースは20,000円のみから30,000円が新たに追加されました。
より一層、岡本さんが伸び伸びと腕を振るうことができるようになり、1万円の差以上に大きな満足感を得られるようになった気がします。
以来、ずっと30,000円のコースをお願いしています。

更に火木土限定でランチもスタート。
コースのみで1万数千円と20,000円の二本立て。
昼の12時一斉スタートなのでお気を付け下さい。


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■2015.11.x再訪

我が家の大切な記念日。しかも節目の年でした。
その日が日曜日だったので、恐縮しつつ図々しく岡本さんに相談。
家族4人のために定休日にお店を開けていただきました。

当然、他のお客さんも取ったのだと思いきや、当日伺うと私の家族4人のために貸し切りでした。
しかもいつものスタッフ全員総出でしたので、申し訳なさと感謝の気持ちで胸いっぱいです。

この日はいつもと全く違う料理やスタイルでおもてなしをしていただきました。
せっかくなので、いつもやらないことを自由にやらせてもらいましたと岡本さん。

お陰様で、一生忘れることのできない素敵な記念日となりました。


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■2015.10.1x再訪


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■2015.8.1x再訪


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■2015.4.2x再訪

岡本さんから「せっかくの花山椒の時季なので、予約が埋まる前にお電話しました…」と直接携帯にお電話いただきました。
本当に申し訳ありません。
いつもお気遣い感謝しております。


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■2015.2.2x再訪


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■2015.2.x再訪

約半年ぶりに『銀座おかもと』さんへお邪魔しました。
その間、電話で予約を断られること4~5回。
今やなかなか予約が取れないお店となってしまいました。
ファンとしては嬉しいような寂しいような…微妙な気持ちになります。

この日は喉の渇きを癒すため、梅酒のソーダ割りからスタート。
すぐに日本酒に切り替え、先ずは岡本さんお勧めの「底ぬけ 」(新潟 河忠酒造/ 築地 小田原屋が総発売元)を。
何でも年間500本限定生産で飲食店直卸のみの日本酒とか。東京ではまだ二軒目らしいですよ。
その後は初めて飲む日本酒縛りで「黒松白鹿」千年壽 純米大吟醸をいただきました。

岡本さんから「今日のメインは間人蟹(たいざがに)をしゃぶしゃぶで」「京都丹波からすばらしい鹿肉が入っています」と聞いて、久しぶりに岡本さんの料理をいただくことも手伝い、最初からテンション高く、お酒もクイクイ入っていきます(笑)
いやぁ~ホント、今宵も楽しみです。

おまかせのコース内容は下記のとおり。

 1.堀川牛蒡と鮑を炊いてから揚げたもの とろ~りふぐ白子のソース掛け 焼いた蕗の薹

 2.定番!鯖寿司の海苔巻きを手渡しで

 3.名物!からすみ蕎麦 タラの芽の天ぷら添え

 4.海老芋と甘鯛のおかき揚げを蒸したもの 白味噌仕立てのお椀

 5.天然縞鯵の焼き霜 京都の黒い辛味大根掛け 塩昆布

 6.鰆の味噌漬け炭火焼き 白髪ねぎと一緒に

 7.京都丹波の鹿肉の刺身 生姜醤油
   モロコの甘露煮 炙りばちこ
   香箱蟹と絹さや ぷちぷちフィンガーライム
   わさび菜と大根のお浸し

 8.間人蟹のしゃぶしゃぶ
   間人蟹の出汁スープ 水菜 湯葉 蕪をきしめんに見立てて

 9.鯛と菜の花のご飯
   胡桃のお麩の赤出汁
   香の物

10.ヨーグルトのシャーベット 苺のソース あんこと一緒に
   さっぱり生姜入りわらび餅

今日も良かったですねぇ!
どれも甲乙付け難い料理の数々。外れが皆無です。
品数も内容もバリエーションも量も満足度がとても高いですね。
お会計も二人でジャスト6万円。納得です。

日本酒「底ぬけ」も然りですが、やはり市場には出回らない京都の黒い辛味大根や和食では珍しい鹿肉(しかも刺身で)、ぷちぷちとした食感とはじける爽快感が印象的なフィンガーライムなど、腕だけではなく素材に対するこだわりも個性も際立っていました。

もちろんメインの間人蟹も ”幻のズワイ蟹” の呼び名に相応しい逸品。
ブランドの証は緑色のタグ。
よく見ると先日『銀座 座屋』でいただいた間人蟹のタグと同じ船名。
岡本さん曰く、京都丹後半島の間人港には小型の底引き網船が5隻しかないそうで、故に貴重な蟹であると同時にタグに記された船名も5つしかないので被ることもありうるようです。

その蟹を目の前の板場で岡本さん自らが「豪快」かつ「手際良く」捌きます。
この日も大きなまな板の前の席にご案内いただきましたので、その一部始終が私たちの数十センチ先で丸見えです。
コツのようなものがあるのは分かりますが、会話を中断して思わず魅入ってしまう ”包丁捌き” ですねぇ。
岡本さんは『京都和久傳』の時代から、地元京都の間人蟹は扱い慣れているそうです。

お手すきで次回の予約を相談してみると、テーブル席なら2週間と待たず空いている日があるとのこと。
すかさず家族4人で来ることにして予約しました。
またすぐに伺えるなんて本当に楽しみですね。
   

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■2014.8.9 皆さん "500いいね!" ありがとうございます♡
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■2014.8.x再訪

今日は岡本さんに無理を言ってお願いしました。

真夏の夜の『銀座おかもと
殻付の生雲丹に炊いた伊勢海老のジュレ…いきなり涼しげな一皿からのスタートです。

肉を一切使わない、魚と野菜だけの全10品。
しゃべりながら、飲みながら、自然の流れに身を任せ…
結果、何もメモっていないので、写真の説明もあやふやなところがあります。すみません。

今宵も「獺祭 二割三分」の4合瓶を空け、その後岡本さんのセレクトで「きりんざん 純米大吟醸 ブルーボトル」「呉春 特吟」「菊姫 大吟醸」を少しずつ。

このあとはいつもの『ネ プラス ウルトラ 銀座』へ
楽しい夜になりましたねぇ~笑


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■2014.6.1x再訪

こちら『銀座おかもと』は私の大好きなお店。
コンスタントに通いたいと思う日本料理店の代表格です。

今宵はハタチの子とのデート。
彼女は日本酒が好きなようで、メニューを一見すると「獺祭がいい!」なんて生意気言いました(笑)
四合瓶があるか?と聞くと、獺祭 磨き二割三分(DASSAI 23)が黙って出てきました。

相手を見て、状況を見て、本当にスマートな接客ですね。
仕入れるのも簡単な酒ではありませんし、その貴重な酒をいつ誰に飲ますのか…まさに腕の見せ所です。

この日は、こちらの定番「からすみ」がいつもの蕎麦ではなくご飯(おこわ)だったのですが、その時はただこれもアリだな!って思っただけでした。
その後…何ともう終わったはずの花山椒がつけ蕎麦で出てきました。

岡本さん曰く「早めに予約をいただいていたので、茹でて冷凍保存しておきました。今年最後の花山椒を温かいつけ蕎麦にしてみました…。」
うん~唸りますね。
だから皆さんはからすみ蕎麦だったのに、私はご飯(おこわ)だったんだ!と気付いてしまいました。

前回あんなに小さかった琵琶湖の稚鮎(5尾付けでした)が、ずいぶん大きくなり若鮎(2尾付け)に成長していました。
花山椒だって ”はしり” でいただいたのに、冷凍保存で特別に、ですからね。

和食ならではの季節の変化、時間の経過を感じつつ、
何かとても居心地のいい時間を過ごさせてもらいました。

腕とハートが超一流の和食人「岡本英嗣」に感謝です。

※メモを取っていないので、多少おぼつかないこともあります。ご了承下さい。


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■2014.4.x再訪

2ヵ月振りの訪問となりました。

前回、前々回とメインに松葉ガニが続いたので、今日は何を食べさせてくれるのか…とても楽しみに伺いました。

とにかくコースの端から端まで春、春、春… ”春満載!” そして ”春爛漫!”

山椒の花、名実ともに痺れました。
メインの琵琶湖産稚鮎は旨すぎて言葉もありません。
鯛の白子、初めていただきました。

今日は岡本さん渾身の料理の数々と連れとの会話を全力でエンジョイしに行ったので、写真のみでメモは取りませんでした。
詳しいことは食べに行って下さい(笑)

お酒は…黒龍 大吟醸 ”龍”を3合か4合と日本酒スパーク”澪” をいただきました。

やっぱり『銀座おかもと』さんは最高ですね!

そして今宵も気付いたら『ネ プラス ウルトラ 銀座』の個室で酔っ払っていました(苦笑)


※ご主人 岡本英嗣さん

  岡山出身 中学卒業後料理の世界へ 岡山で9年半修業
  京都和久傳☆☆へ 1年目は玄関掃きからのリスタート 最終的に料理長に
  麻布幸村☆☆☆ 料理長
  3店舗計22年のキャリア
  満を持して 銀座おかもと を開店 今年(平成26年)41歳になります

  実直で謙虚な懐の深い料理人です!(おこがましいですが、私の人物評です) 


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■2014.1.2x再訪

1ヶ月ちょいでの再来店となりました。
2013年、最終的に最高得点をつけさせていただいたお店ですからね。
私もワクワク、連れもワクワク、とても楽しみに伺いました。

今日は板場の目の前の特等席に案内してもらいました。
岡本さんの包丁さばき、盛り付け、繊細な手先の動きが目と鼻の先に見ることができます!
まな板の上は照明の具合もとてもよく、松葉ガニをさばいたり、ふぐ白子に串打ちをしているところなど、かなり格好いい写真も撮れました。
もちろん写真映えするためではなく、作業がし易いよう手元を照らすスポット・ライトが設置されているだけだとは思いますが(笑)

いきなり驚かされたのは…

ドリンク・メニューを広げながら「メニュー増やしました!」と言われたこと。
お互い野暮なのでその件についてそれ以上の会話はしませんでしたが、前回の来店後の口コミに、強いて言えばの注釈付きで「小さな店ですから致し方ないのかも知れませんが、ドリンクがもう少し豊富だといいですね。」とコメントしたことを受けてとの一言と察しました。

あらためて前回のドリンク・メニューと見比べてみると、久保田千寿や純米大吟醸2種、燗酒3種、焼酎は村尾、ミネラルウォーターなどなどがプラスされて随分充実しているではありませんか!

にもかかわらず、食後に車で行く先があったため、最初から最後までオールフリーを飲む私…本当に申し訳ございませんでした。

さて、この日の料理内容は、

 1.前菜4点盛り…水引が敷かれています。1月中はお正月の雰囲気を残しつつ(月初に比べるとフェードアウトさせつつあるそうです)の素敵な盛り付け、盛りだくさんの内容です。

 2.焼き鯖寿司(海苔巻きスタイルにて)

 3.ふぐ白子焼き…目の前でさばかれたプリップリのふぐ白子。串打ちされて炭火の上へ。アツアツ&トロトロ、当たり前に旨いです。タラの芽(季節感的に自信ないのですが、たぶん)の天ぷらが添えられています。

 4.香箱ガニ(松葉ガニの雌) …メスはオスに比べてかなり小さいサイズです。細い足も1本1本剥いて、お腹の身も骨を抜きほぐして食べやすく&美しく盛り付けて、最後に卵を載せた逸品。いい仕事しています。ちなみにチーム岡本は毎日午前9時から仕込みを始めるそうですよ。集中力と緊張感を維持するために、途中1時間半ほどの休憩を挟むそうですが。

 5.海老芋と焼餅の白味噌椀…甘味のある白味噌を、こんなに上品で美味しく仕上げるのはさすがです。

 6.天然しまあじ刺身…お造りは物凄い大判のしまあじの刺身です。8kgクラスの大物だそうです。これに付け合せのセリ・山芋・塩昆布と一緒に巻いてやさしめの生姜酢で、味・食感も含めた交響曲の完成です。

 7.焼き松葉ガニ…足・腹・爪と次々に焼き上がる松葉ガニ。本物は甘味が違います。身を取り易いように、箸を入れる向きまで親切に教えてくれます。この日は兵庫県浜坂産の松葉ガニ。第十八永晃丸が水揚げしたというタグを見せてもらいました。

 8.蟹味噌甲羅焼き…ただひたすら旨いです。これで松葉ガニの全てを食べつくした感じです。満足!食感にクワイ煎餅が添えられています。

 9.手打ち蕎麦 辛味大根のせ…パンチの効いた口直し

10.鱈白子のスープ…とてもマイルドで甘味もある白子のスープの具材は、何ときしめんに見立てたカブです。泡が飛び散るかと思うほどグツグツに煮立てられた、オープンキッチンならではの逸品です。とても美味しかったです。

11.鯛と百合根のご飯…百合根は通常食感のアクセントに使うことが多いので、柔らかく炊き込まれているのが果たしてどうなのかなぁとは思いました。今回はホタテ・フライ付きです。揚げ物好きとしては、〆にちょこっとが嬉しく幸せな気分になります。美味しいので完食してしまいますが、結構ボリュームのあるコースです。残ったご飯は持ち帰りOKです。

12.デザート…さっぱりとしたヨーグルトのシャーベット、小豆、苺のソース&みじん切りの柚子の食感とそれを噛んだ時の口の中に広がる香りがたまらない柚子の葛餅です。

今回も素晴らしい料理の数々を楽しませていただいた岡本さんに感謝です。

1月ぎりぎりに滑り込んだ恩恵でしょうか、帰り際に京都・嘉楽本舗の干支飴をお土産に頂戴し、今回もエレベータの扉が閉まるまでお見送りを受けながら店を後にしました。


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銀座おかもと』は銀座のコリドー街の新橋寄り、2Fに『俺のフレンチ Table Taku』が入っているビルの5Fにあります。
同ビルは2年ほど前に”俺の”シリーズを展開する俺の株式会社が買い取った自社ビルと聞いています。
またこの『おかもと』は”俺の”シリーズとは一線を画した形であまり表にはでてきませんが、俺の株式会社が経営する「ミシュランの星を獲りに行ったお店」と言われています。

と言うのも、店主岡本英嗣さんは京都のミシュラン☆☆『京都和久傳』や東京の☆☆☆常連の麻布『幸村』で料理長を務め上げた名料理人で、その彼が自らの名を冠したお店を出店したのですからそのインパクトは強烈です。
そしてオープン後半年も経たないうちに、ある意味当然のように2013年版ミシュラン☆☆を獲得し、最新の2014年版でも同じく☆☆をキープしているのです。

ちなみにやはり俺の株式会社が経営していて『銀座おかもと』から100m程度のところの裏路地に位置する立ち飲み割烹『銀座しまだ』の島田さん(現『俺の割烹 銀座本店』料理長)とは、岡本さんによると『京都和久傳』でほぼ同期の間柄だそうです。

先週、私がわざわざ『銀座しまだ』に行ったのもこういった背景があるので、『銀座おかもと』に行く前に是非『銀座しまだ』を再確認しておきたかったからなのです。
海老芋の煮付けを出された時に「向こうでは唐揚げでしたね」とニヤニヤ笑いながら、そんな話を岡本さんに振ってみると、一瞬止まった後「しまだ、ですか?」「あんなに安くやられたらかなわないですよ」なんて苦笑いしいました。

さて「僭越ながら日本料理の究極の姿をお客様と共有させていただきたい」とまで言い切る岡本さんの料理とは…
こちらのお店は月替わりの20,000円(別別?)コースのみの提供です。

1.素材へのこだわり、探究心がスゴイ。ありきたりのものは使わない主義ですね。
2.食材を生かすことに長けている。食材の種類・状態によってシンプルに提供するものと物凄い手間を掛けた料理のメリハリが効いている。
3.品数が極端に多い。出し惜しみをせず、自慢の料理をいろいろ味わってもらいたいという店主の心意気が伝わってくる。
4.意識されているのかは分かりませんが、品はあるが上品すぎない、肩の凝らない料理が嬉しいですね。
5.味付けの妙。偏らない、飽きさせない、濃すぎない…この繊細なバランス感覚は褒めるしかないですね。

ちなみにこの日のメインは松葉ガニ。こんな3品をいただきました。

1.小ぶりのメスを丁寧に剥いて、美しく甲羅に盛り付け、その上に溢れんばかりの卵を掛けた一品。
2.目の前の板場で岡本さん自らによって豪快に捌かれたオスの炭火焼き(足・爪・腹)。香ばしさ、火の入り具合が絶妙な一品。
3.カニみそとほぐし身を合わせてくわいチップを添えた、濃厚すぎず味わい深い、おつまみ的な一品。

尚、来年の2月まではメインの松葉ガニを使い続け、その他の料理は月毎に替えるとのことでした。

これだけの選りすぐりの食材を使い、最高峰の”腕”をライブで見ることができ、食べきれない程の品数のコース価格が2万円(飲み物・税サ込で2名58,000円でした)というのは、私の経験上、コストパフォーマンスにもかなり優れていると思います。

強いて悪いところを探せば、カウンター8席と4名テーブル席×1の小さな店ですから致し方ないのかも知れませんが、ドリンクがもう少し豊富だといいですね。
種類が少ないのだったら、この料理にはこれを飲め!的な有無を言わせないこだわりの日本酒なんかを用意するといいかも知れません。このクラスの店ならそれもアリだと思いますよ。

これだけのキャリアがありながら、全く偉ぶらず、とても丁寧に受答えをしてくれる岡本さんは素晴らしい料理人だと感じました。
キリっとした鋭い眼光で包丁を振るいつつ、客に向ける眼差しはとても優しいものでした。
敢えて全面オープン・キッチンのお店にしたことも頷けます。
若いお弟子さんも、こんな師匠の元で修業をしているからでしょうか、とても生き生きと仕事をしており、何かほのぼのとした気分になりました。

最後はエレベータの扉が閉まるまで、店主岡本さん自身が腰を90度に曲げてお見送りをしてくれました。

年の瀬に、本当に素晴らしいお店と料理人に出会うことができました。
”感謝”

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

樋口 (北参道、明治神宮前、外苑前 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/06訪問 2016/07/04

初めてなのに初めてな感じがしない…素敵なご主人との楽しい会話と素晴らしい料理の数々

【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.5*15%+[雰囲気]4.0*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.98(5.0)
※「料理・味」「サービス」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.6.2x再訪

久しぶりの『樋口』です。
ミシュランは変わらず一つ星とはいえ、食べログでは常に4.4点前後をキープする高評価の割烹。

この日もご主人の人懐っこい笑顔に迎えられ、カウンター席の真ん中へ。
包丁捌きの全てが丸見えの特等席です。

季節は初夏。
鱧も鰻もいいシーズンに入ってきますが、連れの子が細長いニョロニョロ系の魚が苦手とのこと。
予約時に断りを入れましたが、色々とお手数をお掛けし申し訳ありませんでした。

連れが席を外した時に次回の予約を入れようと思ったら、何とこの6月末でしばし閉店しリニューアルするとのこと。今回なにも知らず予約をしてお邪魔しましたが、本当にタイミングがよかったですね。
工事の詰めができていないので正確な時期は未定とのことですが、概ね2~3カ月休んで再度オープンとなるようです。その間、まだ行ったことのない大阪に勉強がてら足を運んでみたいとおっしゃっていました。
ちなみに現在6席しかないカウンターを広げたいとご主人は考えているようで、もっと自分の目が行き届く状況で営業をしたいみたいですね。

また秋口にでもご連絡をして、新しくなった『樋口』を訪れてみたいと思います。
日本料理は基本カウンター席でいただく私なので、リニューアル後をとても楽しみにしています。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.7.2x再訪

盛夏。この日も暑い一日でした。
久しぶりに『樋口』を訪問することができました。

初めてお邪魔した時の印象がこんなに良かったお店は珍しい…それなのに随分と間が空いてしまいました。
その間ピンポイントの予約が二、三度取れなかったからとか、私の生活圏から少し離れている場所のせいにはしたくないのですが、四季折々をしっかり感じた方がいいお店なのは間違いありません。私の舌がそう言っていますから(笑)

久しぶりにもかかわらず、ご主人が笑顔で迎えてくれると思わずホッとするものですね。
樋口さん、人を惹きつける魅力を持った方だと思います。

この日は〆の雲丹ご飯が忘れられないくらい美味しかったですね。。。
またお邪魔します!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


前々から行ってみたかった日本料理店『樋口
食べログ4.20点、ミシュラン☆のお店です。

個人的には店選びにミシュランをさほど重視していないのですが、ミシュラン☆と食べログ4点台の両方をクリアしているお店は、かなり確率で素敵なお店に出会えると思っています。
実はミシュラン☆☆☆の中にも数店舗食べログでは3点台のお店がありますし、☆☆の中では50%超が食べログでは3点台なんですよ。
結構ビックリですよね(笑)

この日は、珍しく渋谷のとあるお店で買い物をする予定だったので、普段あまり行かないエリアですがリストの中からこちら『樋口』をチョイス。
1か月近く前に電話予約をしたので、カウンター席でお願いすることができました。

この日は結局渋谷の話は流れて、銀座の某ブティックで待ち合わせ、その後タクシーでこちらに向かいました。
実はすぐ近くの病院に2~3か月に1回定期的に通っているため、道案内はお手の物でした(笑)
一般的には、どこの駅からも遠いし、分かりやすい場所ではありません。

ビルの入口に小さな行燈とこれまた小さな盆栽が。
正面を見上げると白く長い暖簾が見えます。
外階段を上がって、いざ店内へ。

ファースト・インプレッションは…
実は、珍しく入った瞬間から ”温もり” を感じるお店だなぁと。
迎え入れられたウェルカム度、掛けられた言葉、スタッフの表情、そしてカウンターに案内された時にご挨拶をしたご主人である樋口一人さんの柔和な笑顔…
”初めてなのに初めてな感じがしない” そんな不思議な気分にさせてもらいました。

私自身、確かに色々な店に行っていますし、場数は踏んできたつもりですが、それでも初めて伺う高級店は少なからず緊張して行くものです。
リピートしてからは別として、初めて行った時にスタートからこんなにリラックスさせてもらえたのは本当にレアケースですね。

お店は、通路がとてもゆったりとして窮屈感がありません。
奥に広めの半個室(テーブルが2卓セットできる広さ)と手前に2~4名の掘り炬燵式完全個室があります。
中ほどのカウンターは6席。
こちらは素晴らしく手入れの行き届いた真っ白な白木で、時々鑢(やすり)を掛けて磨き上げるそうです。

料理は電話をした時に一番いいコースをお願いしており、@18,500円とのことでした。
内容はこんな感じでした。

 1.雲丹 ・・・ 確認しなかったのですが、見た感じ柿の葉でしょうか?これが蓋替わりです。紅葉には早すぎるし、今思えばまだ酔ってもいなかったのでちゃんと聞けばよかったですね。中にはたっぷりの生雲丹。その下には記憶が不鮮明ですが冬瓜ですかね。

 2.八寸 ・・・ 鯨ベーコンは何度も食べたことありますが、これは相当に高級なやつですね。最高に旨い!1枚じゃ物足りないですが、だからいいんですよね。ばちこ最近どこでも定番です。鱧子は珍しいものなのですかね。意識して食べたのは初めてのような気がします。鱧の身と肝のすり身を蒲鉾状に寄せたものは絶品でした。魚の肝ってホント生かすも殺すも腕次第という気がします。あとは里芋っぽい?芋に味噌でしたか。

 3.グジ(アマダイ)の握り ・・・ いやぁ美味しい!わざわざ握りを出してくるだけのことはありますね。歯応えが素晴らしく、噛むとびっくりするような甘みが…。関東ではアマダイ、関西(京都)ではグジと呼ばれるイメージでしたが、若狭湾で獲れたアマダイが「若狭グジ」とブランド化して珍重されているようです。

 4.キノコの茶碗蒸し ・・・ 丹波シメジ、ブラウンマッシュルーム、そして乾燥ポルチーニを使った茶碗蒸し。半端なくイイ香りで、思わず日本料理店に居ることを忘れてしまいそうなくらいです。連れの女性は感嘆の声をあげていました(笑)

 5.サンマとすだちのミルフィーユ ・・・ 私的には今日一番の料理でした。名前は私が勝手に付けました(笑) 出始めのサンマの皮目を炙って香ばしさと脂を引き立たせ、これに脂っぽさを中和させ爽快感すら感じるすだちを交互にミルフィーユ状に3段に重ねたもの。そんなに高い食材の組み合わせではありませんが、感動の一品。サンマの肝醤油もバッチリ決まっていましたよ。

 6.造り ・・・ 鯛・メジマグロ・鱧の3種類。豪華です。特にメジマグロは通常20kg以下のクロマグロをこう呼びますので、マグロが中々獲れないこの時代に貴重品ですね。その大トロは最高にキメの細かい、全くしつこくない脂でしたね。そしてすぐに溶けてなくなりました(笑) 鱧は京都経由で韓国産を仕入れているそうです。思い起こせば、某K氏も韓国産を賛美して使っていました。

 7.鱧と松茸のお椀 ・・・ この辺からかなり酔っぱらっていましたね(笑) 松茸の香りを楽しんだ記憶はかすかに…

 8.鮎の塩焼きと揚げ南高梅 ・・・ 鮎は今夏本当によく食べました。正直普通でした。添え物の揚げた南高梅は最高!梅を甘く蒸して、衣をごく薄くつけて揚げたそうですが、写真を撮る前に食べてしまいました。完璧なる酔っ払いです(笑)

 9.鰻の炭火焼き ・・・ 大阪産と言っていた気がしますが、もはや全く自信がありません。ご容赦下さい。鰻を巻いて、炭火でじっくり焼き上げているので外は驚くほどカリカリ、中はふっくらジューシーです。シンプルな料理なので、より一層技術が光りますね。

10.芋茎(ずいき)とシャラン鴨の炊き合わせ ・・・ 本物のシャラン鴨美味しいですね。歯応えがあるのに柔らかい、そんな矛盾したこと言ってはいけませんか?辛子と山葵が喧嘩しない、味として共存できることも新発見でしたね。

11.お食事 ・・・ 珍しく白飯。その釜炊きご飯のお供が鱧の煮凝り。もう本当に幸せです。これが付いてくるなら、白飯で十分です。いやいや、計算され尽した白飯なのでしょう、きっと。もちろん味噌椀と香の物が付きます。更に絶品の手打ち蕎麦までも。本来はご飯か蕎麦のチョイスなのですが、迷っていたら両方を少しずつお持ちします…という展開になりまして、ありがたくご相伴にあずかった次第です。今度は蕎麦屋に居るのと間違えるくらいの美味しい蕎麦を、名残惜しむ間もなくサラッといただいてしまいました。

12.デザート ・・・ 葛きり、杏仁豆富、最中アイスからの選択です。後でレビューを見ると炭火焼の最中が有名なようですが、そんなことも知らない私は大好きな葛きりを、連れは和食では珍しい杏仁豆富(豆腐でないところが和食チックですね。)をオーダーしました。食べていない最中のことを言うのはナンですが、葛きりも名物に負けていない美味しさでしたよ(笑)

とめどなく美味しかったですね。
何と言うんですかね、いわゆる ”ビンゴっ!” というヤツなのでしょう。
誰でも相性はありますからね。
人と人も、男女も、人と料理も…(笑)

いやぁ、来て良かったです、ホントに。

連れとの会話を楽しみつつも、目の前で仕事をしている素敵なご主人との会話も十分にエンジョイできました。
女将さん(樋口さんの奥様。修業時代に一緒の店にいたそうです。)も笑顔を絶やさず、外(ホール)と中(厨房)を行ったり来たり。
8月末で調理場の若手が辞めてしまったそうで、暫くは大変そうです。
若いホールの女性も、ほんわかとステキなサービスでしたよ。

ちなみにご主人は、若く見えますが今年 ”年男” で48歳になるそうです。
こちら渋谷区界隈の生まれ育ちで、修業も都内だけとか。
残念ながら、修業先は全て閉店してしまったみたいです。
元々はやはり料理人だったお父様の影響でこの世界に足を踏み入れたそうですが、独立して開業したこちら『樋口』は来月には14周年を迎えるとのことです。

帰りはタクシーを呼んでいただき、番傘を差し掛けながら車に乗せてもらい、ご夫婦でお見送りいただきました。

@4,000円の穴子棒寿司2本と@1,000円のちりめんじゃこをお土産にお願いして、お会計は65,000円余り。
約1万円がお土産で、日本酒を4.5合と連れが生ビール、焼酎梅干し割を2、3倍飲んでますから、妥当すぎる金額ですね。

本当に素晴らしい夜を過ごさせていただきました。


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8位

龍吟 (日比谷、有楽町、銀座 / 日本料理、かに、ふぐ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/03訪問 2016/06/01

山本シェフの一種独特な世界観 ”龍吟ワールド” に惚れました

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]5.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]5.0*5%=5.15(5.0)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0pt、「雰囲気」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.3.1x再訪

この日は待ちに待った『龍吟』の天然トラふぐコース。
なんとお一人様50,000円(サ・税別)~という強烈なお値段ですが、久しぶりにホームページを見ていたら様々なこだわりや蘊蓄が書かれていたので迷わず予約しました。
これを是非食べてみたい!と思わせる魅力を感じた訳です。

テーブルに案内されると、まず卓上にふぐの箸置きやかわいい置物のふぐちゃんが並んでいます(笑)
他の卓と違うセッティングで期待感が高まると共にちょっとした優越感に浸れますね。

早速いつもの封筒に入ったメニューを開封。
絶妙のタイミングで今宵のコースの説明が始まります。最初の前菜を除くとぜ~んぶ ”ふぐ尽くし” ですね。
今日はなんと下関産9.0kgの天然トラふぐだそうです!ふぐってそんなにデカいの?と思いますが、こちら『龍吟』の山本シェフは敢えて大きいふぐにこだわっているとのこと。

この日の献立はざっと次の内容でした。

 1.龍吟カラスミ と 温かな小前菜

 2.皮三種 烏骨鶏 の和え物

 3.てっさ 厚引き と ふぐ白子(塩・あん肝ポン酢・ポン酢・*Poison Saltで) *ふぐの為に山本シェフが調合した特別な塩

 4.ふぐ白子焼き(岩塩焼き or 醤油焼き)

 5.厚切り温しゃぶ サラダ仕立て

 6.炭火焼ふぐ 2種

 7.ふぐ唐揚げ クリスピー仕立て

 8.てっちり鍋

 9.白子雑炊(ノーマル or トリュフ)

10.ふぐお菓子 お抹茶

凄いですね!めちゃくちゃスゴイです!
私の中で、ふぐに対する認識が変わりました。
今迄ふぐと言えば『福治』と決めていましたが、今日は明らかにそれを凌駕する驚きと感動を得ることができました。
もちろんオーソドックスなふぐ料理の中では『福治』が群を抜いていると思いますが、山本シェフはここまでオリジナリティに溢れバリエーションに富んだ他では絶対に食べられないふぐコースを創り上げていました。

今宵は山本シェフの ”挑戦” に感服です。
確かに普段から創作性の強い日本料理を提供する『龍吟』ですし、それに対し賛否両論があることも百も承知ですが、山本シェフはただ枠にとらわれない奇抜で斬新な料理を提供している訳ではありません。
より美味しく、より美しく、より世界中に愛される新しい日本料理の境地を切り拓いているのだと、私なりに解釈しています。

生意気なようですが、今宵はあらためて最高の賛辞を贈りたいと思います。
山本シェフの大きな温もりのある手を力強く握り返してお店をあとにしました。。。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.12.2x再訪

年内最後の訪問となります。
お邪魔する度にその魅力に惹き込まれてまた来てしまう、今や完璧にそのローテーションに入ってしまった『龍吟』です。

カウンター席がないので、山本シェフとの会話がないのが玉に瑕。
でも帰りにはどんなに忙しくても見送りに来てくれますし、その日のお料理の話などを必ずしてお別れします。

この日は、前回「人生で一番美味しい "鰹” をいただきました。」と私が伝えたことを覚えていてくれて、「この時期にしては珍しくいい鰹があったので、もう一度お出ししてみました。」とのこと。
食道楽にとっては、そんな些細なことがとても嬉しいものです。

ちなみにその鰹は、皮目の焦げの香ばしさと食感が良く、程よい燻製の香りが嗅覚を刺激し、少し強めの塩加減が絶妙で、脂が乗っていて口解けの良さが半端ない…そんな鰹です。
鰹の概念が変わるくらいの衝撃を受けました。
正直、これだけ色々なところで日本料理を食べていると、自分で言うのもナンですが経験値が高いのは必然ですから、「人生で一番美味しい…」なんて言葉が出ることなんて滅多にありませんから。。。

次は天然トラフグのコースを食べにお邪魔する予定。
ふぐと言ったらいつも迷わず『福治』でしたが、@50,000円と高価ではありますが、山本シェフの龍吟流ふぐを堪能してみたいものです。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.10.3x再訪

プライベートなアニバーサリーで利用。

わざわざ鯛のお頭付きなぞ焼いていただき、これを丁寧にほぐして〆は鯛飯を。
釜には紅白の水引まで飾ってあり、また縁起物の ”鯛の鯛” までご用意いただき、色々とお気遣いありがとうございました。

龍吟』が醸し出す幻想的な雰囲気と、凛とした空気感、そして丁寧でいてどこかアットホームな接客が記念日に華を添えてくれました。
もちろん盛り付け、器も含めたお料理は文句の付けようがありません。

帰りは山本シェフを交えて家族で記念撮影。
素晴らしい想い出をありがとうございます。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.7.2x再訪


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■2015.5.2x再訪


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■2015.1.x再訪

ある後輩との再会を祝しての素晴らしい会食の舞台に『龍吟』を選びました。

年末のミシュランガイドでも三ツ星をキープされ、今や脂が乗りきった感のある山本シェフ。
カウンターのない日本料理店でありながら、三ツ星を獲り続けるというのは、あまり類を見ないことだと思います。
やはり『龍吟』には、他の日本料理店にない ”何か” があるのですね。

今宵もその ”何か” を探したり、感じたりしながら ”龍吟ワールド” を楽しみたいと思います。
まずは定番の柚子茶で身体を温めます。
それでは、はじまり、はじまりぃ~笑

~ 始まりは様々な ”感覚” から… ~
 季節・香り・温度・食感・そして組み合わせ
  【温】”うに”の小茶碗
  【温】”雲子焼”
  【冷】”龍吟カラスミ” ”ばちこ”

~ 引き立て ”一番出汁” への想い ~
 ”時” をとらえた ”風” の味
  【温】新春の ”お雑煮” 仕立て 山陰からの ”松葉蟹”

~ 日本近海からの便り ~
 海の豊かさ 潮の流れ
  【冷】冬の ”海の幸” 七皿の仕立て

~ ”備長炭” ~
 焼き立て香りし 炭火のちから…
  【温】北海道産 ”きんき” の焼き茄子包み
     ”蕗の薹醤油焼き”
     炊き込んで煮崩したとろける ”海老芋”

~ 故郷の恵み ~
 香川県『観光アンバサダー』として…
  【熱】讃岐オリーブ牛陶板 ”すき焼き” 仕立て ”フォアグラ” を織り交ぜて

~ 瑞穂の国 ~
 同釜食仲 下関から…
  【温】冬の贅沢 ”ふぐ雑炊”

~ 甘美 ~
 冷涼・温もり・遊び心・懐かしさ そして誘惑
  【冷】”冷凍みかん”
  【温】苺一笑

~ ひとときの ”想い” を… ~
     薄茶

これに合わせた日本酒は、「磯自慢」純米大吟醸@4,500円×2合と「而今」純米吟醸@3,000円×2合。
どちらも澄み切った透明感の高い味わいのお酒です。
料理の邪魔は一切しませんが、さすがの存在感といったところ。

ちなみにお会計は77,000円余りでした。

帰りは担当スタッフの方と山本シェフがお見送り。
ガッチリ握手を交わし、エントランスで記念撮影を(笑)
今宵も素晴らしい夜をありがとうございました。

この後ふたりで歩きながら『ネプラスウルトラ』へ新年のご挨拶も兼ねて。
楽しい夜は続きます。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


ミシュラン3年連続三ツ星獲得、数々のレストラン・アワードの受賞およびランクイン、香港と台湾に海外支店を持つ…褒め言葉を探したら枚挙にいとまがない。
それが『龍吟』であり、山本征治というシェフである。

日本料理大好きの私が、何となく伺うきっかけを見つけられなかったこちらのお店。
それがある女の子とのふとした会話から、じゃあ一緒に行ってみようとなるのだから不思議なものです。

手帳をめくりながら即電話。
なかなか予約は取れないと覚悟はしていましたが、1ヵ月強先の日で予約ができました。
”思い立ったが吉日” とは正にこのことですね(笑)

当日、そのコと銀座で待ち合わせ、車で六本木へ。
近くの100円パーキングに車を停め、お店に向かいます。
狭い道ではありませんが、六本木という街の喧騒から考えれば完全に裏路地。

その角に一見してそれと分かる ”凛” とした佇まい。
それが『龍吟
やはり、このクラスのお店特有の ”オーラ” という名の存在感が異彩を放っています。

石段を数段上がり、扉を開けると、すぐ正面に「龍吟雲起」(龍、吟ずれば雲起きる)の四文字が目に入って来ます。

  龍が空で高く吟ずると雲が起こり、霧が起こって来る。
  力量のある大人がものを言えば、この無心な自然界も自ずからそれに沿って動いて来る。

そんな意味の言葉のようです。

推測でものを言うのは失礼ですが、山本シェフはこんなことを夢見て店名に『龍吟』という名を託し、そして今や彼もお店も ”龍” の域に達したのかも知れません。
仮にそのポジションに到達しても、決してそこで立ち止まったり、胡坐(あぐら)をかいたりする方には見えませんでしたし、更なる進化を遂げて行くに違いありません。

店内は4名用の個室が一つ、あとはテーブル席が20ほど。
カウンターが一切ない、ある意味珍しい日本料理店です。

一般的には白基調の日本料理店が大半ですが、こちらはパッと見ダーク・トーンの落ち着いた印象。
伝統的な和の伝統を継承しつつも、モダン&スタイリッシュという言葉がぴったりの店内でしょうか。
そして店内のあちこちに、モチーフの ”龍” が私たちを守ってくれています。
敢えて一言で言わせてもらうなら「カッコいい」お店ですね。気に入りました。

またテーブルクロスもナプキンもブラック。
素敵な織や刺繍が入っていたりします。
こちらも相当珍しいですが、これが浮かないのですからドン小西もビックリのトータル・コーディネートですね(笑)

冗談はさておき、この日のお料理の方へ。

先ずは温かい柚子茶がふるまわれます。
次に担当の着物女性が、大き目のえんじ色の封筒を渡してくれます。

これがメニューですが、封筒の裏には「日本龍吟 10year」と書かれた日の丸風の切手が貼られています。
更には、ご丁寧に当日の日付と「TOKYO ROPPONGI ,JAPAN RYUGIN」の消印付きです。
茶目っ気というか、ユーモアのセンスというか、しかもそれが本格的で中途半端でないところが一流の一流たる所以でしょうか。

そう言えば、10周年なんですね。
おめでとうございます。

というより今年の12月23日には、もう11周年ですね(笑)
龍吟』がスタートした2003年は、私にとっても仕事面とプライベートの両方でそれぞれ大事で重大な出来事があった年。
私の中で恐らく一生忘れることのない年です。
山本シェフにとっても2003年はそんな年なんでしょうね、きっと。

この日のコース内容は次のとおり。
コースは27,000円(消費税込み)のおまかせ一本のみ。
サービス料10%(個室は15%)が付くと、料理だけで約3万円となります。

 1.~始まりは様々な感覚から…~
   
    ①<温>生うに&だだ茶豆

    ②<冷>毛蟹&とんぶり

    ③<温>煮鮑&揚豆腐 肝醤油

 2.~湯浴み~

    <熱>鱧と松茸のしゃぶしゃぶ

 3.~日本近海からの 便り~

    <冷>お造り ”海の幸” 七皿の盛り合わせ 龍吟仕立て

 4.~”備長炭”~

    <温>秋の彩りを 一皿に… 秋刀魚 秋茄子 銀杏 栗の粉がけ

 5.~故郷の恵み~  ※山本シェフは1970年、香川県(=讃岐)の生まれです。

    <熱>讃岐オリーブ牛 陶板 ”すき焼き” 仕立て 葱と水芥

(口直し リンゴのピクルス)

 6.~1/100,000の奇跡 琵琶湖産”天然大鰻”~

    <温>”蒲焼”

 7.~瑞穂の国~

    <温>新潟からの白いご飯 玉子豆腐の菊花椀 香の物

 8.~甘美~

    ①<冷>生八つ橋風アイス 蜜柑と金木犀

    ②<温><冷>”熱燗”と”冷酒”

私がまず最初に強く感じたのは、「料理の美しさ」「盛り付けの美しさ」「配置の美しさ」です。
そして器や皿も含めた「トータル的な美しさ」そして「卓上の美しさ」に一番感動しました。
玉子豆腐の菊花椀なんて食べてしまうのが申し訳ないくらいの美しさ。
お食事に付く味噌汁みたいなものですから、その仕事に対する本気度、情熱はやはりホンモノですね。

次に、メニューにもわざわざ一品一品書いてありますが、「温かい」「熱い」「冷たい」即ち客への提供温度にこだわっていること。
オープンキッチンでない、カウンターのないお店であることをハンデキャップにしないよう徹底した管理、スタッフ同士の意志の疎通が図られているのでしょう。
山本シェフがメニューに記した通り、即ち彼が意図した通りに、私の口に料理が届けられていました。

個別の料理では、あたかも前菜盛り合わせのように大皿の上に七つの小皿が飾り付けられたお造りが秀逸でした。
さすが ”龍吟仕立て” と名付けることだけのことはあります。
しかも7種類もの鮮魚を、それぞれの素材を生かした違った切り方、魅せ方、他の食材との合わせ方を駆使して、ただ美しいだけでなく、美味しく、しかも飽きさせない…素晴らしいですね。

帰り際、お店の外に出ると、担当の女性と何と山本征治シェフがお見送り。
彼から「これからも新作をどんどん生み出します!」との意気込みを伺いました。

もちろん、その言葉の裏側には「また是非お越しください」という意味合いが含まれているのだと思いますが、言われるまでもなくまたお邪魔することになるはずです(笑)
初めて来たお店で、これだけの気持ちの高ぶりを感じたのはいつ以来でしょう。
いきなり山本シェフの一種独特な世界観 ”龍吟ワールド” に惚れてしまいました。

次がホント楽しみですね。
通えば通う程、新しい料理が見えてくる…そんな噂は良く聞きますから。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

炭焼 金竜山 (白金高輪、白金台、広尾 / 焼肉)

2回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 2.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 2.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/09訪問 2017/01/07

日曜日夜の家族団欒

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]2.5*10%+[CP]5.5*30%+[酒・ドリンク]2.0*5%=4.93(4.9)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで、「CP」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


投稿システムが新しくなったので早速チャレンジしてみます。
以前からこうだったら、いったい『金竜山』は何回目のアップになっていたのでしょうか?笑
思えば新たに投稿するために、古い写真も随分消しました(1投稿200枚制限のため)。。。

本当に大好きな焼肉屋です。
昔ながらの焼肉屋さんですが、肉の旨さは群を抜いていますね。昔ながら…そんなお店だからこそ、より一層肉の旨さが際立つ訳でもあるのですが(笑)
ウチの家族も、色々なお店に連れて行きましたが、ココが間違いなく ”焼肉No.1” だと全員揃って断言します。

今宵もタン、ヒレ(残念ながらシャトーブリアンは終わってました…)、ロース、ハラミ、レバーといつものローテーション!
特にタンとハラミはとんでもないレベルでした。
日曜日の20時予約なのに(翌日はお休みですからねぇ~)イイところを残しておいてもらって申し訳ありません。いつもお母さんには「感謝、感謝」です。
【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]2.5*10%+[CP]5.5*30%+[酒・ドリンク]2.0*5%=4.93(4.9)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで、「CP」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.7.2x再訪

前回お邪魔した時、黒板に「シャトーブリアン」と書いてあるのに初めて気付きオーダーしたところ、フィレの芯の部分(=シャトーブリアン)はもう終わっちゃった…とのことだったのですが、次回は是非に!と勢い込んでの来店です(笑)

今日は2卓8名の日。
うちの若い衆は感心するほどよく食べます(笑)
でもみんなが喜んでくれますし、私に『金竜山』に連れて来てもらうことがモチベーションになったり、社内におけるステイタスになっているので嬉しい限りです!

お母さん、いつもありがとうございます。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2016.6.1x再訪

日曜日、家族団欒のひととき。。。
でしたが、私は翌日が大腸内視鏡検査のため何も食べられず、焼き係に徹しました(笑)
という訳で少し量を抑えめに、いつもの「タン→レバー→ロース→ハラミ」のゴールデンコースを!


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■2016.5.1x再訪

今回は2卓8名なので、昇進やら出産やら身近でお祝い事のあったメンバー中心に楽しい肉会を開催しました。
大いに飲み大いに食い…あっという間の2時間でした。
今日もお会計は爆発しましたが、皆フルに充電できたようなので、明日への投資ということにしておきましょう(笑)

この後、民族大移動!
タクシーに分乗して銀座まで。そして二次会、三次会へと。。。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2016.4.2x再訪

今年に入って早くも5回目の訪問になります。
それでも『金竜山』に是非連れて行ってほしい…という知り合いが行列を作っている状況です。
誰もが知ってる『金竜山』、誰もが行きたい『金竜山』ですが、普通に予約を取ることはほぼ不可能に近いようですね。

いつもお母さんに感謝です!

ちなみに写真はだいぶ前から200枚を超え、昔の写真を消しながら新しいのをアップしている状況です。
食べるものが決まっているので、あんまり変わり映えしない写真ですが。。。笑


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■2016.3.3x再訪


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■2016.3.1x再訪

若手の部下を引き連れて8名でお邪魔しました。
相変わらず良く食べます。ですが、慰労を兼ねて来てますから、いっぱい食べてくれる方が嬉しいですね。
この日もお会計は15万円オーバーでしたが、それはご愛敬ということで。。。笑


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■2016.1.2x再訪


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■2016.1.1x再訪

年明け最初の『金竜山』は家族揃って。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。


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■2015.12.x再訪

今年最後の金竜山は、仲間内8人で忘年会を兼ねて。
数えてみると、今年はなんと10回お邪魔していますね。

月曜日に加えて火曜日も休みになったので、予約は一段と取りにくくなっています。
そんな中で、年に10回は本当にありがたいことです。
ただひたすらお母さんに感謝です。

今年は初めて連れて行ったメンバーも数多くいましたが、みんな異口同音に「美味しい!」と感嘆の声を挙げてくれます。
やはり日本一の焼肉店ですね。

食べるものはほぼ固定化されていて、写真は変わり映えしませんがご容赦下さい。

年明けは1月に2回予約が入っています。
お母さん、来年も宜しくお願いします。
そしてくれぐれも無理をなさらないで下さいね。


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■2015.10.x再訪


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■2015.9.1x再訪


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■2015.8.1x再訪


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■2015.7.x再訪


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■2015.6.2x再訪


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■2015.4.2x再訪


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■2015.3.2x再訪


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■2015.2.x再訪

この日は、部下7名を連れて『金竜山』詣で(笑)
今回は若手中心のメンバー構成で、初金竜山が5人も含まれていました。

ファーストは私が2卓分をオーダー。

(タン×5 サーロイン×1 ハラミ×3 レバー×2 ロース×4)×2卓分

もちろん一番いい肉で(笑)
その後は各自、各テーブルで好きなものを追加。

初めての連中が多かったので、遠慮したのか、まだ慣れていないからか…
お会計は14万円弱。
部下を引き連れての8名利用では最安値かも知れません。

もっと食べていいんだゾ~!!!


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■2015.1.1x再訪

2015年初『金竜山』です!

ここに来なければ1年が始まらない…そんな気分にさせてくれる焼肉店。
食べログ上も4.25点で「焼肉・ホルモン」カテゴリーで全国一位ですからね。
自分が ”別格” と言って憚らないNo.1焼肉店が、きちんと評価されていることはやはり嬉しいことです。

変わり映えしませんが、この日もいつもどおりのオーダーです。
写真も被りっぱなしで申し訳ありません。

 1.上タン塩 @3,000円×5
 2.特上ロース @3,500円×4
 3.ハラミ @1,900円×2
 4.レバー @1,000円×3
 5.白菜キムチ
 6.チャンジャ @700×2
 7.ライス 大・普通
 8.特上ロース @3,500円×2<追加>
 9.レバー @1,000円<追加>

もう何も食べられないという限界まで4人で肉を堪能!
お会計は4万円数千円。
旨さも金額もありえないレベルですね。

お母さん、今年も宜しくお願いします。


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■2014.12.x再訪

12月初旬、今年最後の『金竜山』は、忘年会を兼ねてテーブル席2卓を8名で利用しました。
約3ヵ月サイクルで各回4名と8名の予約を入れるので、食べログの履歴を確認しましたが、今年は8回お邪魔させていただきました。
席数も少ない大繁盛店、予約困難店にもかかわらず、本当にいつもありがとうございます。

今年一年の感謝を込めて、お母さんにお歳暮を持参。
肉も魚も食べず、普段は麺類ばかりのお母さんなので、出掛けに『銀座 佐藤養助』に寄って稲庭饂飩を購入しました。

いつもの100円パーキングに車を止めて、お店に入ると、ほぼオンタイムなのに一番乗り。
お母さんと無駄話をしていると、ものの数分で全員が揃いました。

瓶ビールをもらい、全員の手元にグラスが渡ったので、「今年最後の『金竜山』、心置きなく食うぞ~ぉ!」と主催者である私が乾杯の音頭を取って、この日の宴がスタートしました。

先に着いた時に、
 
 上タン塩 @3,000円×4
 特上ロース @3,500円×4
 ハラミ @1,900円×3
 レバー @1,000円×2

を、それぞれのテーブル(即ちファースト・オーダーで上記×2)にお願いしておきました。
あとは好きなものを勝手に追加してくれ!といった感じでやるのが、8名で宴会利用する時の私のルールです(笑)
私と一緒の時はランクが一番上の肉を頼むこと、次いつ来られるか分からないのだから遠慮などせず腹いっぱい食べること、これも ”金竜山の掟” みたいなものです。

結局、私のテーブルだけで、

 上タン塩 @3,000円×4
 レバー @1,000円×2
 ハラミ @1,900円×2
 上タン塩 @3,000円×2(再)

が追加オーダーとなりました。
まぁ、ホント、良く食いますね…。
お母さんも私も、呆れてものが言えません(笑)

それでもお会計は一万円札15枚を出して千円札数枚がお釣り。
年齢層が幾分高めだったこともあり、想定内には収まりましたね(笑)

来年もひとつ宜しくお願いします!
良いお年を。


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■2014.11.1x再訪

2か月ぶりの訪問です。
お母さんが「社長、社長」ってやさしく迎えてくれます。

この日は家族での利用。
皆ここが大好きで、3か月に1回来られる日を首を長くして待っています。

そしていつものお決まりをオーダー。
ですから写真が変わり映えしません(笑)
とは言え、違う写真を撮るために、安い肉とかホルモン系とか頼みたくありません。

2015年の日めくりがやっと用意されていたので、取り急ぎ来年1、2月の予約を2件いただきました。
その上、帰り際お土産までいただいてスミマセンでした。
私にとっては予約を入れて帰れることが「最大のお土産」なんですけどね。

12月、いつもの8名で今年の食べ納めにお邪魔します(笑)


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■2014.9.1x再訪

ちょうど1か月ぶりです。

ここ数日の食べログの点数見直しで、ここ『金竜山』が4.27点で ”焼肉日本一” に返り咲きました。
私の中では絶対的に揺るがない ”王者” ですが、それだけのお店の評価が下がるとさすがに一抹の寂しさを覚えるものです。

この日は8名。
初めて呼んだメンバーも二人いましたが、皆その旨さに感動!

私のテーブルは、ほぼいつも通りのローテーションです。

 上タン塩 3,000円×4
 サーロイン 6,000円
 ハラミ 1,900円×3
 レバー 1,000円×2
 特上ロース @3,500円×2
 キムチ 400円
 キムチ盛り 800円
 上タン塩<追加> 3,000円×3
 レバー<追加> 1,000円
 キムチ<追加> 400円
 
もう一卓の方が若手が多かったので、飲みも食いもハデだったと思います。
お会計は全部合わせて12万円弱。
いつもの8人の時と比べると、かなりマシでした(笑)

あと年内2回来れます!


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■2014.8.21 皆さん "500いいね!" ありがとうございます♡
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■2014.8.1x再訪

約3ヵ月ぶりの『金竜山』です。

ちょっとしたハプニングがあって、お母さんちょっと困っていましたが、そこは常連の強みで ”私の指定席” にご案内いただきました。
決して私から無理を言った訳ではありませんが、お気遣いありがとうございます。

メニューを見て頼む訳ではありませんが、メニューが新しくなっていました。
息子が気付いたので、一応写真を撮っておきました。
以前のものと比べてみると、ごく一部ですが値段の調整がされたようです。それでも安いですが…。

この日は、家族4人でこんな感じ。
頼むものはほとんど変わりません。いつも通りですね(笑)

 上タン塩 3,000円×4
 サーロイン 6,000円×2
 ハラミ 1,900円×2
 レバー 1,000円×2
 キムチ 400円×2
 チャンジャ 700円
 上タン塩<追加> 3,000円×2

日本一美味しい肉をこんなにお腹いっぱい食べて、お会計は39,800円!
一人1万円を切るなんて信じられません。

やはり『金竜山』は ”別格” という言葉が相応しい、焼肉界の絶対的「王者」ですね♡

月曜日が定休日なので、お店は明日から翌週の月曜日までお盆休み8連休だそうです。
休みの時しかできない、細々としたことが色々あるのよ!なんて言ってはいましたが…
お母さん、歳も歳なんで少しゆっくり身体を休めて下さいね。

また来月大人数でお邪魔しまーす!


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■2014.5.1x再訪

約10日ぶりの訪問です(笑)

今日は家族での利用。
みんな『金竜山』大好きです!
子供たちも、普段はそんなに肉を食べない家内も、ここだけはず~っと行き続けたいと言います。

この日はいつにも増して、究極の上タンが入ってました。
相反する歯応え&弾力と柔らかさのバランス、そしてきれいなサシの入り方、素晴らしい色艶…間違いなく ”究極” ですね。

ファースト・オーダーが、
上タン×4 ハラミ×3 レバー×2 サーロイン×1

追加が、
上タン×2 レバー×1

ノンアルコールとは言え、食べ盛りの息子も含めて全員ギブアップしての35,500円、一人当たり9,000円はありえない安さですよね。

先日来た時に取ったものですが、次は8月と9月に予約が入っています。
毎度のことですが、それまでまた暫くの我慢です(笑)


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■2014.5.x再訪

いくら肉が抜群でも、正直あの雰囲気で、荷物はゴミ袋だし、ちょっと女性にはおススメしにくい側面がある『金竜山』ですが、ある20代前半肉食系!?女子にたまたま話題に出したら「是非行きたい!」ということになり、美女軍団との4 vs 4の合コン的肉会となりました。

ふだんここに来る時はほぼ野郎で行くものですから、女性陣が少し先に着いたので、お母さんがちょっと面食らったようです(笑)
私の顔を見るなり「社長のところだと思わないから、間違って来られたのかと確認しちゃったわ。社長が若い子いっぱい連れて来るなんて珍しいから…」なんて、いきなりのご挨拶です。

約2ヶ月半ぶりの利用でしたが、最近珍しく肉が続いていることもあり、そして女性陣にもペースを合わせて少々控えめなオーダーとなりました。
今月もう一回予約が入っているのもありますしね。

それでもそれなりに飲んで、お腹いっぱいまで食べて、8名で94,000円です。
やはり若手の野郎8人に比べると、食べ方も飲み方もお会計も上品ですね(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.2.2x再訪

昨日の『焼肉問屋 牛蔵』に続いての今日『金竜山』訪問です。
共に食べログ4.3点オーバー、全国焼肉ランキング2位と3位、東京焼肉ランキング1位と2位…日本中の焼肉好きを探しても、こんな贅沢な連チャンをした人はまず居ないでしょう。

実際には4ヵ月前に取った金竜山の予約と1ヵ月前に取った牛蔵の予約が、偶然にも隣り合わせになっただけです。
どちらも行きたい日を選べるお店ではありませんから、運命のイタズラとは恐ろしいものですね。

今日もまずは、上タン、ハラミ、特上ロース、レバー、サーロインからのスタート。
これがほぼ2周した上、若手がまだまだとばかりに特上カルビやお母さんお勧めの中カルビなどを頼み続けます。
終いには「デザートにタンとレバー!」などと言い出す始末です。

2卓8名で84,000円+65,000円=149,000円也!

お母さんも呆れるというか、段々申し訳なさそうな顔をしております。
それで普段は一番上しか頼まない私に「中カルビ」とか勧めてきたのかも知れませんね。

それにしても…まあホントによく食べます(笑)
でも、ここに連れてくると、みんなが一番喜ぶのも確か!
心底幸せそうな顔をして、肉を食べ続けています。

8時前に店を出て、みんなお腹いっぱいと言いつつ、目と鼻の先のビルの地下にある『キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ』で二次会を決行しました。
一人減って7人だったのに、結局あれこれ頼んで飲んで食べて…こちらでも66,000円のお会計となりました。

ハイオク満タン!
みんな、暫くはガス欠起こさないでしょう(笑)

※写真20枚ほど追加しました。NEWカメラ「GR」で撮影したものです。


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■2014.2.x再訪

約3ヵ月ぶりの訪問です。
予約が取れないんだから仕方ありません。
電話が鳴り続けていても出ないところも、たまに電話に出ても断っている姿を数え切れないほど見ているので、正直行けるだけで幸せです(笑)

今日着いた時は、まだ1組2名しか入店していなかったので、店内の写真を何枚かアップしました。
テーブル席が4名×2、座敷(掘りごたつではありません。)6名+4名の狭いお店です。

あと、長らく見たこともないメニュー(オーダーが固定化しているため)の写真も撮りました。
ご参考までに。

店は狭いし、お世辞にもきれいなんて言えないし…
ドリンクは半セルフで瓶ビールとマッコリくらい…
おかあさんだって、常連以外の人には(たぶん)ただの愛想の悪いおばさん。

でもいつ食べても”肉の旨さ”を比較する敵はいません。
圧倒的に旨すぎです!

おかあさん肉食べられないのに、何でこんなに旨い肉を出せるのかなぁ…(笑)

今日もいつものルーティーンで。

 1.上タン塩 @2,800円×4
 2.レバー @1,000円×1
 3.サーロイン @6,000円×1
 4.ハラミ @1,800円×2
 5.特上ロース @3,500円×2
 6.レバー @1,000円×1(おかわり)

3名で31,000円也。
最高に美味しい肉を食べさせてもらって一人10,000円なんてありえない!と思います。
もちろんお腹も一杯。ライスやスープなし、肉オンリーでですよ~

前回取った予約が今月下旬にもう一つありますが、今日取った予約はやはり3ヵ月余り先の5月GW明け(2卓8名)と中旬(1卓4名)です。
ここの予約だけは途切れさす訳にはゆきません!

ちなみに今月下旬の予約日の前日は、富士見台の『焼肉問屋 牛蔵』の予約を取っています。
今日現在「東京」「焼肉」カテゴリーで1位の『金竜山』4.31点と2位の『焼肉問屋 牛蔵』4.24点が連チャンですからね、ホント贅沢です。
予約が続いたことは偶然なのですが、有名店同士の比較もできるかと。

実は今日、娘が熱を出してお留守番だったんですけど、おかあさんが心配して「これ食べて元気出してもらって」とキムチの浅漬けを瓶に入れて持たせてくれました。
おかあさん、いつもありがとうございます!


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■2013.11.1x再訪

8名で行きました。
4名テーブル席×2卓

私がいた方の卓はファーストが上タン3・特上ロース2・サーロイン1・ハラミ2、追加が上タン3・レバー1、更にレバー2・ハラミ2・上タン2とギブアップまで食べました。もう一卓もそんな感じでした。

参加メンバーに当日朝鼻血が出たという人がいたので、ものは試しと金竜山では初めてオーダーしたレバーが美味かったです。

今日も美味しくいただきました。
お母さん、ご馳走様でした。

お会計8名で122,000円也。今日も良く食べました(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


この店に行ってみたいと思ったのは4、5年前でしょうか。

部下に頼んで何度も電話してもらったが繋がらず、一度店まで行って来ます!なんてタイミングでやっと予約が取れました。確か11月に連絡して予約日が4月初旬。
そんな経験が一度もなかったので、ただただ驚きでした。
こちらが行きたい日ではなく、席が空いている日でこれですから…もう笑うしかありません。
最初に何をしたかって??
本屋に行って翌年の手帳を買って来て、その日に赤ペンで大きく”18:00~金竜山”って書きました(爆)

そして遂にその日 ”THE DAY” がやってきて、

 1.白金とは名ばかりの、最寄駅もない、あまりに不便な場所に驚かされ
 2.あまりに小汚い、煙もんもんの昔ながらの焼肉屋さんに驚かされ
 3.荷物を東京都70Lゴミ袋に入れろと言われ驚かされ
 4.おばちゃんの機嫌の悪さに驚かされ
 5.最初に出てきた上タンの大きさに驚かされ
 6.その上タンのあまりの旨さに”驚愕”させられました

ある意味、これが『金竜山』の全てかも知れません。

その後変わったことと言えば、おばちゃんと色々話をして仲良くなり、「おかあさん」と「社長」と呼び呼ばれる間柄になったことくらいで、あとは何年も前のあの日と何も変わりません。

そして今日、奇しくも昨日の『焼肉ジャンボ 本郷店』に続き連チャンで焼肉を食べ、
確実に、そして間違いのない、絶対的な結論が出ました。

 『金竜山』は横綱であり、不動の4番バッターである!

 『金竜山』は大鵬であり、王貞治である!

 『金竜山』は圧倒的に旨く、他の追従を許さない!

私がお勧めするのは、

 1.何が何でも「上タン」異常、究極、ありえない旨さです!
 2.そのデカさと歯ごたえ本物の「ハラミ」
 3.とろける旨さ「特上ロース」
 4.分厚くジューシー「サーロイン」

このローテーションで食べていれば間違いなしです。脂身の少ないタンとハラミ、脂っこいロースとサーロインとバランスも最高♪

上記のオーダーで通常利用ですと、(酒を飲まなければ)概ね@8,000円~10,000円とコスト・パフォーマンスも悪くはありません。もちろんお腹もいっぱいです!
とは言え、良く食べる若い衆を連れて8人で行くと、お会計は12万~15万円くらいになっちゃいますが…(笑)
こんなメンバーの時は、さすがのおかあさんも申し訳なさそうに「ごめんなさいねぇ~」なんて言いながら伝票を持ってきます。

私からできるアドバイスは、とにかく、どんな理由でも一度行けたら次の予約を取るべし。
取らしてくれるかはおかあさん次第だし、仮に取れても大体3~4ヵ月先ですが…

私もあの日から、常にプライベート用に1卓4名と仲間内用に2卓8名を毎回必ず予約し続けて、一度のキャンセルも変更もなしに利用し続けています。
ちなみに今日(10月20日)に取った次の予約は1卓4名が来年の2月初旬、2卓8名が2月下旬です。

みなさんの幸運をお祈りします。
グッド・ラック!

尚、金竜山は4名テーブル×2、4名座敷×1、6名座敷×1の小さいお店です。
予約は18時と20時の完全入れ替え制(日曜日はおかあさんの機嫌によって??は16時可のこともあります)です。が定休日は月曜日となります。 

  • (説明なし)
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10位

赤坂 きた福 (赤坂、溜池山王、赤坂見附 / かに)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2014/06訪問 2015/12/07

松葉ガニに続きタラバガニも食べ尽くして来ました!

【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]4.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.53(4.5)


■2014.6.x再訪

約2ヵ月ぶりの再訪です。

学校の15も後輩が、新卒のCAと食事会という名の合コンをセットしますので『きた福』に連れて行って下さい!とのリクエストがあり快諾しました(笑)
もちろん即予約です!

タラバガニのコースを予約しましたが、予約時に4月から各コース2,000円ずつ値上がりしているとの説明がありました。
HPを見ると「活たらば蟹コース(通年)」は15,000円ですね。

この日も終始日本酒。
4人で、四合瓶3本を飲み干しました。
 満寿泉 寿 12,000円
 醸し人九平次 彼の地 9,500円×2本

最近の若い子に共通しているのは、本当にお酒が強いこと。良く飲みます。
こっちの方が簡単にグロッキーです(笑)

今まで担当してくれた『京味』出の片岡さんが上がったそうです。
この日は川﨑さんが包丁を振るってくれました。
私の行きつけの『日本料理 銀座 大野』にいたそうで、私のことを知っていたのでびっくりしましたが(笑)

メインのタラバは、4人にしては大き目の3kgサイズ。
見た目も立派ですし、食べごたえもあります。

メモも取らなかったので、詳細は写真をご参考下さい。
上から26枚がこの日のものです。

今宵も素晴らしい包丁捌きに、素晴らしい蟹に、素晴らしい料理の数々…
メンバーも皆とてもテンション高く、喜んでくれたので満足です!

「牛肉しぐれ」を全員におみやげとして準備してもらい、お会計は115,000円あまり。
大雨の中、タクシーで銀座に向かいました…

二次会はやっぱり『ネ プラス ウルトラ 銀座』です(苦笑)


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■2014.3.2x再訪

先月に引き続き、早くも再訪しました。
前回は「松葉ガニ」を堪能。今回は活タラバガニのコースをお願いしました。

一番奥の個室に案内されましたが、前回の個室と瓜二つですね。落ち着いた6名用の掘りごたつ席です。
蟹の版画”蟹拓”の色が違うくらいでしょうか。前回が赤、今回が紫(青)でした。

先ずは醸し人九平次 純米大吟醸 別誂4合瓶をお願いしましたが、切らしているとのことで、代わりに同じ九平次で純米大吟醸 彼の地をいただきました。

料理がスタートします。

 先付 白魚とアサリの蒸し寿司

 刺身 貝(たいら貝 みる貝 赤貝)と春野菜(ウド ボウフウ) たいら貝の殻を器に

 前菜 つくし タンポポ 大徳寺麩 白和え
    鯛子 鯛の白子
    甘海老 海老味噌 塩辛風

 揚物 桜海老 筍 かき揚げ

いずれも春を先取りした食材のオンパレードです。
蟹専門店とは思えない、一品一品のクオリティの高さに驚かされます。
かき揚げなんて、余りの香りの良さに、写真を撮る前に思わずパクッと食べてしまいました(笑)

続いてテーブル端にまな板と包丁、IHの上に紙鍋、炭の入った七厘、醤油、すだち、1枚1枚手書きで蟹が描かれた取り皿などが次々と用意されます。

いよいよ本日の主役”タラバガニ”の登場となります。
4名用2.5kgほどとのことですが、両足を広げた姿は70~80cmはあるでしょうか。足をバタつかせて元気に動いています。
担当は前回と同じ片岡さんです。

まな板の上で手際良く足が切落されてゆき、あっという間に甲羅だけになってしまいました。
正に「手も足も出ない」憐れな姿です。
それでも足の付け根も切落された足も、まだ蠢いているのがちょっとグロテスクですが…

蟹はやはり部位によって美味しい食べ方・調理法があるそうで、こちらは師匠格の『活カニの花咲』さんに倣った提供方法のようですね。

最初は刺身。
温かいと身が流れて痩せてしまうそうで、氷水で〆てから足の付け根の一番太い部分だけをいただきます。

続いて第二関節をレアで、一番先っちょをミディアムに茹でていただきます。
火の入れ方で味も甘みも変化するので、足1本で相当楽しめるのが嬉しいですね。

そうそう、足と言えばカニは通常足8本+ハサミ2本なのですが、タラバは足6本+ハサミ2本しかありません。しかも左右のハサミの大きさも全然違います。
というのも、タラバは厳密に言えばカニの仲間ではなくヤドカリの仲間なのだそうです。
一般的常識なのかどうかは知りませんが、私は初耳でしたので結構驚きました。
実は甲羅の下に身体の中を掃除するための小さな足が2本あるのですが、この後胴体から甲羅を剥がした時にこちらを見せてもらいました。

更には殻も身も肉厚なので、一番最初から鍋で茹でていた爪と腕の部分。
そして残り2本の足を捌いて七厘の上でじっくりと焼いていた焼きガニをいただきました。
いずれもお好みで塩、醤油、すだちを使うと良いですね。私はすだち派です。

最後は姿が見えなかった胴体部分が厨房でボイルされて戻って来ます。
甲羅全体が、最初の紫がかった茶色から、美しいオレンジ色に変化しています。

先ずはお腹の下の部分、通称ふんどしと呼ばれる部位を剥がします。
新鮮でないと食べられないので、普段口にすることはまずないとのこと。活タラバならではの希少部位ですね。

次は甲羅を剥がします。
甲羅を取ると、なんとその下にも甲羅が…
蟹は脱皮して大きくなるので、次の脱皮に備えて下に新しい甲羅が準備されているそうです。
脱皮したての蟹を「ソフトシェルクラブ」と呼び、殻が柔らかいのでそのまま食用にしたりしますが、まだ脱皮していない甲羅は更に柔らかく、滑らかな食感でつるっと口の中に入っていきます。

甲羅を剥がすと左右に大きなヒダヒダのようなものが何枚もありますが、これがいわゆるガニと呼ばれるエラやフィルターのような器官で、全く美味しくないそうです。
新鮮でも食べられない訳ですから、その不味さは相当なものだと思います。
なにせ「カニを食ってもガニ食うな!」という格言まであるそうですから…(笑)

その後、これまた珍しいハツ(心臓)までいただきました。
図体の割にはその小ささに驚きましたが、ただ他の部位とは全く違った旨味というか凝縮された味の濃さを感じました。

最後は胴体側の足の付け根部分。
爪や足の付け根など、よく動くところは身が引き締まって特に美味しいとの説明がありました。
こちらは蟹酢を付けていただきます。

こちらでタラバガニは終了!
隅から隅まで、色々な部位の味と食感を堪能することができました。

 食事 会津産”氏郷”の釜炊き
    さわら味噌漬け 和牛のしぐれ煮 赤出汁 じゃこ山椒煮 香の物

 甘味 三宝柑のゼリー
    桜餅

前回の松葉ガニが30,000円ですから、このタラバガニのコース13,000円は正直かなりお得に感じます。
カニの違い=値段の違いだけで、ライブショーもその他の料理も一切の違いも手抜きもありませんからね。もちろん季節による料理内容の変化は別としてですが。

この日も片岡さんから色々教わり、楽しい会話ができてよかったです。
帰りは23時半、おそらく最後の客だったこともあるのでしょう、エレベータの下まで一緒に下りて最後まで見送っていただきました。

年に何回かはコンスタントに通うことになりますね、こちら『きた福』は!

※タラバガニの写真を追加しました。前回の松葉ガニと見比べてみて下さい。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


今回お邪魔した『きた福』は、東京で唯一お座敷で活け蟹料理を食べられるお店とのふれこみです。
部屋に活きた蟹を持ち込み、客の目の前で料理人が包丁を振るい、そして刺身、しゃぶしゃぶ、焼き、茹でなど丸ごと一匹、蟹を堪能できるとのこと。
とにかくテンションMAXです!

しかもオープン1年程度でミシュランの☆も獲得し、今日現在の食べログも4.20とハイスコアです。

当然に早くも超人気店。
冬場は蟹のシーズンですので、特に忙しいのでしょう。

しかも、たったの個室3室のみ。
一つの部屋が詰めて座って6名、卓上でライブ解体ショーがあるので、4名が適正な部屋のサイズだと思います。
3つの内2つは襖で仕切られており、連結して使用することが可能です。この場合最大12名となります。

電話は正月明けの1月6日にしました。
その時点で予約できる日が、最短で2月24日でした。
迷わずその日を4名で予約しました。

今日の帰りに次の予約を入れましたが、概ね1ヵ月後となりました。
松葉ガニはほぼ終わりに近いそうなので、次回はタラバガニをお願いすることにしました。
もう既に松葉ガニのメス(香箱蟹)は獲れないので、残っているものを使っている状況だそうで、オスも3月いっぱいが限界とのことでした。
ちなみに北海道のタラバガニと毛ガニは禁漁期がないので、通年扱うことができるそうです。

予約時に冬季限定の活松葉蟹コースをお願いしたのですが、ホームページには22,000円よりと書いてあるものの、電話の段階で今年は不漁で仕入れ価格が高めなので、一人当たり30,000円となる旨の説明がありました。
通年の活たらば蟹コースが13,000円ですので、倍以上とはかなりお高めですね。

セコイことを言うようですが、もともと松葉ガニは種類はズワイガニですから、北海道ではタラバガニが王様で、ズワイガニは比較的廉価な蟹なのです。
これが北陸地方から中国地方の日本海側の一部でブランド化して、高級ズワイガニに色々な名前が付くようになったのです。
一番いいとされるのは、『銀座おかもと』の岡本さんも言っていましたが、やはり京都の”間人ガニ”(たいざがに)だそうです。
有名なのはやはり今日の主役”松葉ガニ”と”越前ガニ”でしょうか。

本日の松葉ガニに付いているタグには、表「島根県・隠岐 松葉ガニ」、裏「JFしまね西郷支所 清幸丸」とあり、産地ばかりでなく捕獲した船名までもが徹底的に管理されていることが分かります。

こちらのお店、銀座にある『エル・セルド』や神楽坂にある『エルプルポ』などのスペインバルを経営するオーナーが、自分が惚れ込んで常連だった北海道札幌の『活カニの花咲』をモデルとして、そこの大将に頼んで指導を受けて開店したそうです。
和食の経験者と言えども、客の面前で蟹を捌くのはやはり大変だそうで、安いズワイガニなどで随分と練習をしたそうです。

乾杯のあと、お料理スタートです。

私は今日は、黒龍(福井)1合1,800円とメニュー外の銀嶺立山(富山)1合2,000円をいただきました。

まず、先付は粕汁です。まろやかで、上品な味わい。
外から入って来て、冷えた身体が温まります。

次は前菜5種盛りです。
鮎の稚魚の酢の物、胡麻豆腐と塩雲丹を包んだ湯葉揚げ、貝柱の蒲鉾、さよりと車海老の押し寿司、フキノトウの煮物、といったバランスの取れた5品です。

そして真打登場!
今日の松葉ガニは1.2kg程度のもの。ぐねぐね動いていますねぇ~。
一人1匹なので、4匹盛られた様は荘厳の一言です。

担当は片岡智亮さんです。
彼は栃木の出身、料理専門学校に1年学び、その学校の紹介で本人もことの重大性に気付かぬままラッキーにも『京味』に就職し11年近く修業したそうです。
その後、赤坂、六本木と和食一筋14年のキャリアで、『きた福』オープン後に声が掛かり移って来たようですね。

ちなみに蟹を捌く料理人は彼を含めて2名で、3つの部屋を時間差で上手く回している、とのことでした。

彼に、「そのキャリアならもっと料理を作りたいんじゃないの?」と水を向けると、年末頃から独立を前提に居抜き物件を探し始めているそうです。今年の秋くらいまでには、何とか独立したいとの決意を聞きました。
もちろん、オーナーには既に相談、報告済みだそうなので大丈夫です、との本人の弁でした。

さあ、遂に1匹目の松葉ガニがザルからまな板に移され、足の付け根に力強く包丁が入ります。
蟹用に作られた刃が分厚いやつです。
それでもすぐに刃はボロボロ、刃毀れを起こすので毎日手入れは欠かさないそうですよ。

そしてザクッ、ザクッという鈍い音と共に足が切り離され、あっという間に胴体だけの見るも無残な姿になってしまいます。
それでも足の付け根の関節の部分は、一生懸命動いているのです。
片岡さんによると、蟹には痛みを感じる神経がないそうです。だからって大丈夫というのもおかしな話しですが…(笑)

丁度その様を動画に撮っていたのですが、帰ってから見てみると、1分5秒で2匹を捌いていました。
余りの手際よさに驚かされます。
ライブ感が堪りません!
当然と言えば当然ですが、やはり関節に包丁を入れるポイントはあるようですね。

そうそう、蟹の甲羅に付着している、大き目のキャビアみたいな黒いポツポツ、気持ち悪いなぁと思ったことありませんか?
あれは「カニビル」(海に住むヒルの一種で魚類の体液を吸う、そうです。)の卵なんですって。
脱皮したての蟹は身が痩せていて美味しくないので、このカニビルの卵が多く付着していると脱皮してから相応の時間が経過している証となって、身が詰まっていて美味しい、というバロメーターに使われているようです。

蟹の捌きも終わろうとしている頃、今日最初の蟹が出て来ます。
香箱蟹(松葉ガニのメス)です。
オスに比べるとかなり小さく、だいたいどこの和食店でも丁寧に足を剥き、腹の身をほぐし、これを甲羅に綺麗に盛り付け、外子を掛ける、といったスタイルで提供されます。
この冬は『銀座おかもと』『すし おおの』『赤坂 詠月』あたりでも美味しくいただきました。
香箱蟹は、最後に頭を下に強く押すとポロッと取れて、その回りが更に美味とのこと。初めて教えてもらいました。

そのうちに卓上のIHコンロに鍋がセットされ、いよいよしゃぶしゃぶが始まります。
すだちとお塩も用意されます。
鍋は沸騰させてはいけないそうで、気泡が立たない程度に、常に首尾よくコントロールされています。

しゃぶしゃぶと言っても肉とは違い、かなりの時間湯通しされるので、待ち遠しくて仕方ありません。
特に爪はかなり肉厚なので、期間を掛けてもまだまだ中はレアとの説明あり。
火の入れ方で、甘みも味も変化するとのこと。想像以上に繊細なのですね、蟹は(笑)

そして程良いタイミングを見計らって、鍋の中で蟹の殻を上手に外します。
元々の包丁の入れ方が全てなのでしょうが、その手際よさは正に”名人芸”としか言いようがありませんね。

やっとのことで、待ちに待った”蟹ぃ~”
爪を口の中に入れた途端、

 甘~い と トロけるぅ~

以外の言葉が見つかりませんでした。
松葉ガニのしゃぶしゃぶは、本当に悶絶するする旨さ!ですね。
間違いなく、蟹史上最高です。もちろん、私のつたない経験の中での話ですが…。

その後は焼き蟹です。
部屋の隅に置かれた七厘でゆっくり焼かれた蟹足。
焼かれている時から、もう待ちきれないほどの何とも香ばしい匂いが漂って来るのが困りものです(笑)

でもしゃぶしゃぶが旨すぎて、焼き蟹が普通に感じてしまうところが罪ですね。

最大の違いは、焼くと確かに香ばしくなりますが、その分瑞々しさが失われるのかと。

それにしてもこの日の松葉ガニは一人1杯(蟹は生きている時は1匹、2匹で、食用に〆てからは1杯、2杯と数えるようです)ですから、当然足は8本と爪が2本付いてくる訳です。
贅沢と言えば贅沢ですが、とにかく次から次へと出て来ます。

このあと口直しに蟹のエキスをたくさん吸ったしゃぶしゃぶの出汁スープが出できて、最後は見た目もワイルドな胴体を焼いたもの。甲羅焼きとでも申しましょうか。
こちらは同じ”焼き”でも足とは全く違います。
ほぐし身が味噌と混ぜてあって、何とも言えない”まろやかさ”がホント絶品です!マ・イ・ル・ドぉ~!
蟹味噌は焼くことで、独特の臭みも消えて、食べやすくなるとのことでした。

ちなみに蟹味噌は蟹の臓器の一種、人間で言うと肝臓と膵臓にあたるそうですよ。

蟹と言ったら、面倒くさい食べ物の代表格ですが、こちらの魅力の一つは”食べるだけ”ということです(笑)
皿に載ったものを食べる以外、何もかもを板前さんがやってくれるのです。
ですからよく蟹を食べると黙ってしまう、なんて話もありますが、こちらではお陰様で会話も弾みます。

〆は蟹雑炊。
お替りを勧められましたが、ごめんなさい、もう何も食べられません。
お漬物の小茄子とお土産にもいただいたじゃこ山椒煮も上品でとても美味しいですね。

デザートも一切の手抜きなし!
まずは僅かな苦味が効いた玄米茶のゼリー。上に掛かった和三盆のムースも甘さスッキリで上品さこの上なし。
逆にもう一品の金柑のコンポートはすごい濃厚な蜜煮。2品の対比もいいですね。
最後まで幸せな気分にさせてくれます。

@30,000円のコースをお願いしていますから、飲み物、お土産2品など、なんだかんだでお会計は15万円ちょっと。
一人38,000円はもちろん安い訳はありませんが、『福治』のふぐを食べ終わった時と同じ、何とも言えない幸福感が私を包み込んでいました。

いやぁ~本当にありがとうございました。
1ヵ月後のタラバが、松葉とどんな違った表情を見せてくれるのか、これまたとても楽しみです。

  • 今日の主役 松葉ガニ(4匹=一人1匹)※活きている時=匹/死んだら=杯と数えるようです
  • 主役タラバガニ2.5kgが登場 2014.3.2x
  • 甲羅の下にはまた甲羅 2014.3.2x

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