銀座の夜の物語さんのマイ★ベストレストラン 2016

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夜な夜な都心部を徘徊するチョイ悪オヤジの”食物語”

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銀座の夜の物語 (男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2016年に訪れたアドレス ”銀座” のお店のマイ・ベストテン!

今年もいろいろありましたねぇ。。。
いつもの如くルーティンで通ったお店、新規開拓して直ぐにリピートしたお店、話題のニューオープンのお店…などなど。
たくさんの想い出が走馬灯のように蘇ってきますね。

食べログ上では『銀座の夜の物語』を名乗る私ですので、今年は本拠地 ”GINZA” にスポットを当ててみました。
星の数ほどレストランがあり、有名店がひしめく銀座。
多くの料理人や企業が夢を見て、日本一の商業地銀座にお店を構えます。
地価も日本一、家賃も日本一、自ずと金額の張る高級店が多いのも銀座の特徴です。

今年訪れたお店しかランクインさせられないので、トップテンに入れたいお店がいくつも漏れてしまっていますが、ご参考にしていただけたら幸いです。
皆さま、本年もご愛読ありがとうございました。
来る2017年もどうぞよろしくお願い致します。

マイ★ベストレストラン

1位

フルタ (新富町、宝町、銀座一丁目 / 中華料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/09訪問 2016/09/20

岐阜のモンスターが銀座に進出! 注意報発令!!!

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]4.0*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]4.5*5%=5.03(5.0)
※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.9.1x再訪

昨年末以来、2度目の訪問となります。
今年に入ってその名声は広く知れ渡り、何度もチャレンジしましたが予約が取れませんでした。致し方なく電話で取れる日をお願いして、この日は4名でお邪魔することになりました。

ご主人はすっかり東京暮らしに慣れたとのこと。
またご長男に任せた岐阜の『開化亭』も順調だそうです。
更には、フレンチの世界で修業されていた次男もめでたく独立されて、間もなく『フルタ』のすぐ近くにフレンチ・レストランをオープンさせる予定だとか。。。

今回は人数が多かったのと、前回の5万円コースとの違いを感じてみたかったので3万円のベーシックコースをオーダーしました。
この日のコース内容は次のとおりです。

 1.帆立と雲丹の揚げ餃子
 アツアツに注意しながらも、一口で食べないと大事なエキスがこぼれ出てしまいます。海鮮とバターの何とも言えない味のハーモニーに揚げた餃子の皮の絶妙な食感。この定番の一品で客のハートを鷲掴みにできる…そんな逸品ですね。

 2.前菜盛り とこぶしの紹興酒煮 クラゲ ミルクチキン 他

 3.スッポン フカヒレ 冬瓜の上湯スープ
 どこまでも奥深く、複雑な旨みを感じる上品なスープです。絶品ですね。

 4.キャビアの冷製ビーフン 太白胡麻油和え
 こちらの看板商品です。旨い以外の言葉は見つかりません。3万円コースでもキャビアの量はたっぷりが嬉しいです。5万円コースの時は最高級とされるベルーガキャビアとの表記がありましたから、ランクの使い分けはあるのかも知れませんね。

 5.昆布森(北海道釧路町)の牡蠣の四川風

 6.トウモロコシとトリュフの春巻き or 信州産松茸の春巻き
 夏から秋への季節の変わり目だからでしょうか、春巻きは上記2種類からのチョイスでした。4人だったこともあり2人ずつ別なものを頼むことでハーフ&ハーフにしてもらい、結果両方を楽しむことに(笑)

 7.フカヒレのステーキ or 煮込み
 フカヒレは調理法をチョイスできます。一人一人対応可能です。古田さんのスペシャリテは煮込まずに揚げ焼きするフカヒレステーキとのことなので、迷わずそちらを選びました。カリッとした食感と香ばしい焼き目が新鮮で、一般的な姿煮とは全く違う料理だと感じました。美味しかったです!

 8.房州産 鮑の肝ソース
 とにかくソースが旨い。2色ソースの黄緑色が青梗菜と生クリーム、プラスバターかな。高級フレンチのレベルですね。もう一つは鮑の肝とオイスターソースを使った黒いソース。色合いのコントラストもいいですね。

 9.仔羊の生キャラメル風味オイスターソース

10.お食事
 〆の別メニューから好きなものを好きなだけ選べます。メニュー外でも、この日は毛蟹があるとのことで、つゆそばでも餡かけ焼きそばでも炒飯でも何でもOKとのこと。みんなバラバラでも手際よく次から次へと提供されるのには驚かされます。3万円コースでもしっかり量はありますので、好きなだけ…と言われても実際のところそんなには食べられません(笑)

11.デザート 杏仁豆腐 海燕の巣 凍頂烏龍茶のシャーベット フルーツ

5万円コースより3万円コースが素晴らしいなんて言ったら怒られますが、微妙な食材の差はあるとは言え、内容もボリュームも見劣りしませんし、コスパも含めた満足感は今日の方が良かったですね。
逆にこの店のベースとなる3万円コースの出来栄えがとても良いと言えますし、数としては一番出るであろう3万円コースに古田さんがチカラを入れて作っている証ですね。素晴らしいことです。

ちなみに年内は予約いっぱい。
年明けも1月はほぼ入っていました。
スムーズに希望日が取れそうなのは2月以降といった感じ。。。人気店は困りものです(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


岐阜の『開化亭』で修業をされた『わさ』の山下シェフから「親父さん(=古田さん)が銀座に店を出す」と伺って久しい。
その後、銀座の外れに店がオープンしたことは確認していたものの、2、3度自分のタイミングで予約が取れなかったため先送りになっていました。
そんなことをしているうちに食べログの点数もあっという間に4.4前後に。
早期に伺うチャンスを狙っていました。

この日はお世話になっている方々とのプチ忘年会。
お店と相手と自分の予定を事前調整して、万全を期して3名でお邪魔しました。

コースは3万円、5万円、7万円とのこと。
基本的に食材の違いで、コース構成は一緒との説明を電話口で受けました。
初訪問なので、珍しく遠慮して真ん中の5万円コースをお願いしておきました。

お店は銀座1丁目の昭和通り越え。
割と近くに『うち山』がありますが、私にとってはそれよりまだ先なので、当日はタクシーに乗って伺いました。

住居表示のプレートの上に、それとほぼ同じ大きさの『Furuta』の文字。余りに遠慮がちではありませんか。。。笑
それらしいオーラに気づかなければ、間違いなく素通りしてしまいそうな感じです。

店内は、奥に向けて一直線に伸びるカウンター。
シンプルで清潔感があります。
そしてそのカウンター席のみの空間。たった8席です。
これでは中々予約が取れない訳です。

席に着くと目の前が火口。古田シェフが目の前に立っています。
柔和な表情が印象的なご主人ですが、やはり長年の経験と自信に裏打ちされた ”凛” とした雰囲気を醸し出していました。
ふと、『わさ』の山下シェフが「親父さんには絶対かなわないから、自分は東京を離れて京都に行こう」と言っていたのが頭をよぎりましたね。

なんでも岐阜の『開化亭』は息子さんに任せて東京に出てきたとのこと。
やはり東京、そして銀座には ”一流” を惹きつける何かがあるんでしょうね。
年齢とともに身体がきつくなってきたら、席を減らして営業するなんてこともおっしゃっていました。

この日の5万円コースの内容は次のとおり。

 1.帆立と雲丹の揚げ餃子

 2.前菜盛り とこぶしの紹興酒煮 味女(アジメ)どじょう クラゲ 猪スペアリブ

 3.天然トラフグ 天然トラフグ白子の上湯スープ

 4.ベルーガキャビアの冷製ビーフン 太白胡麻油和え

 5.三十一頭 乾燥鮑の煮込み

 6.鳥取産 松葉蟹の春巻き

 7.金びれの上湯あんかけ

 8.三陸産 黒鮑の肝ソース

 9.お好みのお肉料理(牛と羊とあと何だったかな。。。)

10.お食事(別メニューで10種類から好きなだけ。プラスでこの日は季節ものの上海蟹を使ったものが数種類ありました。)

11.デザート

こんな感じですから、あらためてメニューを見るだけでも涎が出てしまいますよね(笑)

この日特に良かったのは、、、
 ①前菜のどじょう あんまり食べる食材ではありませんが、さすが最上級の味女どじょうだけあって泥臭さもなくすんなり。素材の良さを痛感しました。
 ②前菜の猪スペアリブ これまた滅多に食べない食材ですが、臭みもなく、脂身の旨味が強く、食人生最高のスペアリブをいただきました。
 ③キャビアのビーフン 非常にシンプルな料理ですが、味のバランスが絶妙過ぎです。この日一番印象に残った料理です。

あとは3品目と7品目に種類も手法(最初はトラフグとその白子の脇役)も違うフカヒレを使っていること。
更に5品目と8品目に乾燥鮑と生の黒鮑を使い分けていること。
当然、意識的にされていることでしょうが、食材の特性を巧みに使い分け、そして食べる者に分かりやすくその違いを感じさせる。。。どっちがいいとか、悪いとかではなく、自分の舌でしっかり感じ取ってほしいというメッセージだったように思います。

ワインボトル1本と数杯ずつのアルコールで締めて22万円あまり。
@75,000円は確かに高いですが、やはり噂に違わぬモンスターでした。
腕のある料理人が、金に糸目をつけずに本気で作ればこうなるんだ…と思い知らされた夜。

せっかくなので、また機会を見つけて3万円コースも7万円コースも是非食べてみたいと思います。
そして、その違いもしっかり感じてみたいと思いますね。

  • (説明なし)
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2位

銀座おかもと (新橋、内幸町、銀座 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2016/05訪問 2016/09/12

銀座コリドー街の ”究極の日本料理”

【夜/昼】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]3.5*5%=5.00(5.0)
 ※「料理・味」「サービス」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.5.2x再訪

なんとラッキーなことに今年2度目の『銀座おかもと』の花山椒です。
このクラスのお店に失礼覚悟ダメもとで連絡した時のOKは、なんともテンションが上がるものです(笑)
元銀座の舌の肥えた女性との訪問でしたが、岡本さんにお任せすれば安心です。

数ある日本料理店でもコース3万円は多くはないですが、ちゃんと納得させてくれる腕はさすがです。
2万円のコースと何が違うのかなぁ…なんて考えながら、厨房内の作業や器の中身をチラ見するのも楽しいです(笑)

夏場少々ご無沙汰してしまいましたが、ボチボチお邪魔しなくてはなりませんね。


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■2016.4.1x再訪

銀座おかもと』の名物のひとつ ”花山椒” の季節がやってきました。
ざっくり4月中旬から5月下旬までの期間限定商品です。
昨年は私が失念していたため、岡本さんから直接お電話をいただき予約をさせていただきましたが、今年は計画的に予定を立てての訪問となりました(笑)

今回は豚肉と牛肉のしゃぶしゃぶに合わせての登場。
独特の舌触りも良し、たっぷりと出汁を吸い込んで噛めば噛むほど味わい深い花山椒。そしてツンと鼻に抜ける香りが堪りませんね。

これを楽しめるのもまた一年後。
名残惜しいですが、だからこそ価値があるってもんですね(笑)


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■2016.1.1x再訪

昨夏より火・木・土曜日に限りランチ営業を始めた『銀座おかもと』に、初めてランチでお邪魔しました。
ランチと言っても@20,000円のコースですから、昼に夜ご飯を食べる感覚でしょうか?笑

と言うのも、年末に懇意にしているある有名店の料理長とたまには飯でもご一緒しましょう!という話になり、やはり日曜休みのお店なので夜はなかなか調整が難しいため、いつもお世話になっている『銀座おかもと』さんのランチに白羽の矢が立った訳です。

岡本さんとその料理人の方も旧知の関係。
当日はたまたまなのか、気を利かせてもらったのかは定かではありませんが、我々ふたりで貸切り状態でした。
お陰様で岡本さんを含め、忌憚なくいろいろな話ができ、とても有意義な時間となりました。


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■2015.12.1x再訪

年内最後の『銀座おかもと』へ
一年間の感謝を込めてお邪魔しました。

この日は一年の〆に相応しい緑タグ=間人蟹(タイザガニ)がお出迎え。
テンション上がりますね。

夏ぐらいからですかね、夜のコースは20,000円のみから30,000円が新たに追加されました。
より一層、岡本さんが伸び伸びと腕を振るうことができるようになり、1万円の差以上に大きな満足感を得られるようになった気がします。
以来、ずっと30,000円のコースをお願いしています。

更に火木土限定でランチもスタート。
コースのみで1万数千円と20,000円の二本立て。
昼の12時一斉スタートなのでお気を付け下さい。


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■2015.11.x再訪

我が家の大切な記念日。しかも節目の年でした。
その日が日曜日だったので、恐縮しつつ図々しく岡本さんに相談。
家族4人のために定休日にお店を開けていただきました。

当然、他のお客さんも取ったのだと思いきや、当日伺うと私の家族4人のために貸し切りでした。
しかもいつものスタッフ全員総出でしたので、申し訳なさと感謝の気持ちで胸いっぱいです。

この日はいつもと全く違う料理やスタイルでおもてなしをしていただきました。
せっかくなので、いつもやらないことを自由にやらせてもらいましたと岡本さん。

お陰様で、一生忘れることのできない素敵な記念日となりました。


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■2015.10.1x再訪


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■2015.8.1x再訪


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■2015.4.2x再訪

岡本さんから「せっかくの花山椒の時季なので、予約が埋まる前にお電話しました…」と直接携帯にお電話いただきました。
本当に申し訳ありません。
いつもお気遣い感謝しております。


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■2015.2.2x再訪


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■2015.2.x再訪

約半年ぶりに『銀座おかもと』さんへお邪魔しました。
その間、電話で予約を断られること4~5回。
今やなかなか予約が取れないお店となってしまいました。
ファンとしては嬉しいような寂しいような…微妙な気持ちになります。

この日は喉の渇きを癒すため、梅酒のソーダ割りからスタート。
すぐに日本酒に切り替え、先ずは岡本さんお勧めの「底ぬけ 」(新潟 河忠酒造/ 築地 小田原屋が総発売元)を。
何でも年間500本限定生産で飲食店直卸のみの日本酒とか。東京ではまだ二軒目らしいですよ。
その後は初めて飲む日本酒縛りで「黒松白鹿」千年壽 純米大吟醸をいただきました。

岡本さんから「今日のメインは間人蟹(たいざがに)をしゃぶしゃぶで」「京都丹波からすばらしい鹿肉が入っています」と聞いて、久しぶりに岡本さんの料理をいただくことも手伝い、最初からテンション高く、お酒もクイクイ入っていきます(笑)
いやぁ~ホント、今宵も楽しみです。

おまかせのコース内容は下記のとおり。

 1.堀川牛蒡と鮑を炊いてから揚げたもの とろ~りふぐ白子のソース掛け 焼いた蕗の薹

 2.定番!鯖寿司の海苔巻きを手渡しで

 3.名物!からすみ蕎麦 タラの芽の天ぷら添え

 4.海老芋と甘鯛のおかき揚げを蒸したもの 白味噌仕立てのお椀

 5.天然縞鯵の焼き霜 京都の黒い辛味大根掛け 塩昆布

 6.鰆の味噌漬け炭火焼き 白髪ねぎと一緒に

 7.京都丹波の鹿肉の刺身 生姜醤油
   モロコの甘露煮 炙りばちこ
   香箱蟹と絹さや ぷちぷちフィンガーライム
   わさび菜と大根のお浸し

 8.間人蟹のしゃぶしゃぶ
   間人蟹の出汁スープ 水菜 湯葉 蕪をきしめんに見立てて

 9.鯛と菜の花のご飯
   胡桃のお麩の赤出汁
   香の物

10.ヨーグルトのシャーベット 苺のソース あんこと一緒に
   さっぱり生姜入りわらび餅

今日も良かったですねぇ!
どれも甲乙付け難い料理の数々。外れが皆無です。
品数も内容もバリエーションも量も満足度がとても高いですね。
お会計も二人でジャスト6万円。納得です。

日本酒「底ぬけ」も然りですが、やはり市場には出回らない京都の黒い辛味大根や和食では珍しい鹿肉(しかも刺身で)、ぷちぷちとした食感とはじける爽快感が印象的なフィンガーライムなど、腕だけではなく素材に対するこだわりも個性も際立っていました。

もちろんメインの間人蟹も ”幻のズワイ蟹” の呼び名に相応しい逸品。
ブランドの証は緑色のタグ。
よく見ると先日『銀座 座屋』でいただいた間人蟹のタグと同じ船名。
岡本さん曰く、京都丹後半島の間人港には小型の底引き網船が5隻しかないそうで、故に貴重な蟹であると同時にタグに記された船名も5つしかないので被ることもありうるようです。

その蟹を目の前の板場で岡本さん自らが「豪快」かつ「手際良く」捌きます。
この日も大きなまな板の前の席にご案内いただきましたので、その一部始終が私たちの数十センチ先で丸見えです。
コツのようなものがあるのは分かりますが、会話を中断して思わず魅入ってしまう ”包丁捌き” ですねぇ。
岡本さんは『京都和久傳』の時代から、地元京都の間人蟹は扱い慣れているそうです。

お手すきで次回の予約を相談してみると、テーブル席なら2週間と待たず空いている日があるとのこと。
すかさず家族4人で来ることにして予約しました。
またすぐに伺えるなんて本当に楽しみですね。
   

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■2014.8.9 皆さん "500いいね!" ありがとうございます♡
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■2014.8.x再訪

今日は岡本さんに無理を言ってお願いしました。

真夏の夜の『銀座おかもと
殻付の生雲丹に炊いた伊勢海老のジュレ…いきなり涼しげな一皿からのスタートです。

肉を一切使わない、魚と野菜だけの全10品。
しゃべりながら、飲みながら、自然の流れに身を任せ…
結果、何もメモっていないので、写真の説明もあやふやなところがあります。すみません。

今宵も「獺祭 二割三分」の4合瓶を空け、その後岡本さんのセレクトで「きりんざん 純米大吟醸 ブルーボトル」「呉春 特吟」「菊姫 大吟醸」を少しずつ。

このあとはいつもの『ネ プラス ウルトラ 銀座』へ
楽しい夜になりましたねぇ~笑


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■2014.6.1x再訪

こちら『銀座おかもと』は私の大好きなお店。
コンスタントに通いたいと思う日本料理店の代表格です。

今宵はハタチの子とのデート。
彼女は日本酒が好きなようで、メニューを一見すると「獺祭がいい!」なんて生意気言いました(笑)
四合瓶があるか?と聞くと、獺祭 磨き二割三分(DASSAI 23)が黙って出てきました。

相手を見て、状況を見て、本当にスマートな接客ですね。
仕入れるのも簡単な酒ではありませんし、その貴重な酒をいつ誰に飲ますのか…まさに腕の見せ所です。

この日は、こちらの定番「からすみ」がいつもの蕎麦ではなくご飯(おこわ)だったのですが、その時はただこれもアリだな!って思っただけでした。
その後…何ともう終わったはずの花山椒がつけ蕎麦で出てきました。

岡本さん曰く「早めに予約をいただいていたので、茹でて冷凍保存しておきました。今年最後の花山椒を温かいつけ蕎麦にしてみました…。」
うん~唸りますね。
だから皆さんはからすみ蕎麦だったのに、私はご飯(おこわ)だったんだ!と気付いてしまいました。

前回あんなに小さかった琵琶湖の稚鮎(5尾付けでした)が、ずいぶん大きくなり若鮎(2尾付け)に成長していました。
花山椒だって ”はしり” でいただいたのに、冷凍保存で特別に、ですからね。

和食ならではの季節の変化、時間の経過を感じつつ、
何かとても居心地のいい時間を過ごさせてもらいました。

腕とハートが超一流の和食人「岡本英嗣」に感謝です。

※メモを取っていないので、多少おぼつかないこともあります。ご了承下さい。


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■2014.4.x再訪

2ヵ月振りの訪問となりました。

前回、前々回とメインに松葉ガニが続いたので、今日は何を食べさせてくれるのか…とても楽しみに伺いました。

とにかくコースの端から端まで春、春、春… ”春満載!” そして ”春爛漫!”

山椒の花、名実ともに痺れました。
メインの琵琶湖産稚鮎は旨すぎて言葉もありません。
鯛の白子、初めていただきました。

今日は岡本さん渾身の料理の数々と連れとの会話を全力でエンジョイしに行ったので、写真のみでメモは取りませんでした。
詳しいことは食べに行って下さい(笑)

お酒は…黒龍 大吟醸 ”龍”を3合か4合と日本酒スパーク”澪” をいただきました。

やっぱり『銀座おかもと』さんは最高ですね!

そして今宵も気付いたら『ネ プラス ウルトラ 銀座』の個室で酔っ払っていました(苦笑)


※ご主人 岡本英嗣さん

  岡山出身 中学卒業後料理の世界へ 岡山で9年半修業
  京都和久傳☆☆へ 1年目は玄関掃きからのリスタート 最終的に料理長に
  麻布幸村☆☆☆ 料理長
  3店舗計22年のキャリア
  満を持して 銀座おかもと を開店 今年(平成26年)41歳になります

  実直で謙虚な懐の深い料理人です!(おこがましいですが、私の人物評です) 


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■2014.1.2x再訪

1ヶ月ちょいでの再来店となりました。
2013年、最終的に最高得点をつけさせていただいたお店ですからね。
私もワクワク、連れもワクワク、とても楽しみに伺いました。

今日は板場の目の前の特等席に案内してもらいました。
岡本さんの包丁さばき、盛り付け、繊細な手先の動きが目と鼻の先に見ることができます!
まな板の上は照明の具合もとてもよく、松葉ガニをさばいたり、ふぐ白子に串打ちをしているところなど、かなり格好いい写真も撮れました。
もちろん写真映えするためではなく、作業がし易いよう手元を照らすスポット・ライトが設置されているだけだとは思いますが(笑)

いきなり驚かされたのは…

ドリンク・メニューを広げながら「メニュー増やしました!」と言われたこと。
お互い野暮なのでその件についてそれ以上の会話はしませんでしたが、前回の来店後の口コミに、強いて言えばの注釈付きで「小さな店ですから致し方ないのかも知れませんが、ドリンクがもう少し豊富だといいですね。」とコメントしたことを受けてとの一言と察しました。

あらためて前回のドリンク・メニューと見比べてみると、久保田千寿や純米大吟醸2種、燗酒3種、焼酎は村尾、ミネラルウォーターなどなどがプラスされて随分充実しているではありませんか!

にもかかわらず、食後に車で行く先があったため、最初から最後までオールフリーを飲む私…本当に申し訳ございませんでした。

さて、この日の料理内容は、

 1.前菜4点盛り…水引が敷かれています。1月中はお正月の雰囲気を残しつつ(月初に比べるとフェードアウトさせつつあるそうです)の素敵な盛り付け、盛りだくさんの内容です。

 2.焼き鯖寿司(海苔巻きスタイルにて)

 3.ふぐ白子焼き…目の前でさばかれたプリップリのふぐ白子。串打ちされて炭火の上へ。アツアツ&トロトロ、当たり前に旨いです。タラの芽(季節感的に自信ないのですが、たぶん)の天ぷらが添えられています。

 4.香箱ガニ(松葉ガニの雌) …メスはオスに比べてかなり小さいサイズです。細い足も1本1本剥いて、お腹の身も骨を抜きほぐして食べやすく&美しく盛り付けて、最後に卵を載せた逸品。いい仕事しています。ちなみにチーム岡本は毎日午前9時から仕込みを始めるそうですよ。集中力と緊張感を維持するために、途中1時間半ほどの休憩を挟むそうですが。

 5.海老芋と焼餅の白味噌椀…甘味のある白味噌を、こんなに上品で美味しく仕上げるのはさすがです。

 6.天然しまあじ刺身…お造りは物凄い大判のしまあじの刺身です。8kgクラスの大物だそうです。これに付け合せのセリ・山芋・塩昆布と一緒に巻いてやさしめの生姜酢で、味・食感も含めた交響曲の完成です。

 7.焼き松葉ガニ…足・腹・爪と次々に焼き上がる松葉ガニ。本物は甘味が違います。身を取り易いように、箸を入れる向きまで親切に教えてくれます。この日は兵庫県浜坂産の松葉ガニ。第十八永晃丸が水揚げしたというタグを見せてもらいました。

 8.蟹味噌甲羅焼き…ただひたすら旨いです。これで松葉ガニの全てを食べつくした感じです。満足!食感にクワイ煎餅が添えられています。

 9.手打ち蕎麦 辛味大根のせ…パンチの効いた口直し

10.鱈白子のスープ…とてもマイルドで甘味もある白子のスープの具材は、何ときしめんに見立てたカブです。泡が飛び散るかと思うほどグツグツに煮立てられた、オープンキッチンならではの逸品です。とても美味しかったです。

11.鯛と百合根のご飯…百合根は通常食感のアクセントに使うことが多いので、柔らかく炊き込まれているのが果たしてどうなのかなぁとは思いました。今回はホタテ・フライ付きです。揚げ物好きとしては、〆にちょこっとが嬉しく幸せな気分になります。美味しいので完食してしまいますが、結構ボリュームのあるコースです。残ったご飯は持ち帰りOKです。

12.デザート…さっぱりとしたヨーグルトのシャーベット、小豆、苺のソース&みじん切りの柚子の食感とそれを噛んだ時の口の中に広がる香りがたまらない柚子の葛餅です。

今回も素晴らしい料理の数々を楽しませていただいた岡本さんに感謝です。

1月ぎりぎりに滑り込んだ恩恵でしょうか、帰り際に京都・嘉楽本舗の干支飴をお土産に頂戴し、今回もエレベータの扉が閉まるまでお見送りを受けながら店を後にしました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


銀座おかもと』は銀座のコリドー街の新橋寄り、2Fに『俺のフレンチ Table Taku』が入っているビルの5Fにあります。
同ビルは2年ほど前に”俺の”シリーズを展開する俺の株式会社が買い取った自社ビルと聞いています。
またこの『おかもと』は”俺の”シリーズとは一線を画した形であまり表にはでてきませんが、俺の株式会社が経営する「ミシュランの星を獲りに行ったお店」と言われています。

と言うのも、店主岡本英嗣さんは京都のミシュラン☆☆『京都和久傳』や東京の☆☆☆常連の麻布『幸村』で料理長を務め上げた名料理人で、その彼が自らの名を冠したお店を出店したのですからそのインパクトは強烈です。
そしてオープン後半年も経たないうちに、ある意味当然のように2013年版ミシュラン☆☆を獲得し、最新の2014年版でも同じく☆☆をキープしているのです。

ちなみにやはり俺の株式会社が経営していて『銀座おかもと』から100m程度のところの裏路地に位置する立ち飲み割烹『銀座しまだ』の島田さん(現『俺の割烹 銀座本店』料理長)とは、岡本さんによると『京都和久傳』でほぼ同期の間柄だそうです。

先週、私がわざわざ『銀座しまだ』に行ったのもこういった背景があるので、『銀座おかもと』に行く前に是非『銀座しまだ』を再確認しておきたかったからなのです。
海老芋の煮付けを出された時に「向こうでは唐揚げでしたね」とニヤニヤ笑いながら、そんな話を岡本さんに振ってみると、一瞬止まった後「しまだ、ですか?」「あんなに安くやられたらかなわないですよ」なんて苦笑いしいました。

さて「僭越ながら日本料理の究極の姿をお客様と共有させていただきたい」とまで言い切る岡本さんの料理とは…
こちらのお店は月替わりの20,000円(別別?)コースのみの提供です。

1.素材へのこだわり、探究心がスゴイ。ありきたりのものは使わない主義ですね。
2.食材を生かすことに長けている。食材の種類・状態によってシンプルに提供するものと物凄い手間を掛けた料理のメリハリが効いている。
3.品数が極端に多い。出し惜しみをせず、自慢の料理をいろいろ味わってもらいたいという店主の心意気が伝わってくる。
4.意識されているのかは分かりませんが、品はあるが上品すぎない、肩の凝らない料理が嬉しいですね。
5.味付けの妙。偏らない、飽きさせない、濃すぎない…この繊細なバランス感覚は褒めるしかないですね。

ちなみにこの日のメインは松葉ガニ。こんな3品をいただきました。

1.小ぶりのメスを丁寧に剥いて、美しく甲羅に盛り付け、その上に溢れんばかりの卵を掛けた一品。
2.目の前の板場で岡本さん自らによって豪快に捌かれたオスの炭火焼き(足・爪・腹)。香ばしさ、火の入り具合が絶妙な一品。
3.カニみそとほぐし身を合わせてくわいチップを添えた、濃厚すぎず味わい深い、おつまみ的な一品。

尚、来年の2月まではメインの松葉ガニを使い続け、その他の料理は月毎に替えるとのことでした。

これだけの選りすぐりの食材を使い、最高峰の”腕”をライブで見ることができ、食べきれない程の品数のコース価格が2万円(飲み物・税サ込で2名58,000円でした)というのは、私の経験上、コストパフォーマンスにもかなり優れていると思います。

強いて悪いところを探せば、カウンター8席と4名テーブル席×1の小さな店ですから致し方ないのかも知れませんが、ドリンクがもう少し豊富だといいですね。
種類が少ないのだったら、この料理にはこれを飲め!的な有無を言わせないこだわりの日本酒なんかを用意するといいかも知れません。このクラスの店ならそれもアリだと思いますよ。

これだけのキャリアがありながら、全く偉ぶらず、とても丁寧に受答えをしてくれる岡本さんは素晴らしい料理人だと感じました。
キリっとした鋭い眼光で包丁を振るいつつ、客に向ける眼差しはとても優しいものでした。
敢えて全面オープン・キッチンのお店にしたことも頷けます。
若いお弟子さんも、こんな師匠の元で修業をしているからでしょうか、とても生き生きと仕事をしており、何かほのぼのとした気分になりました。

最後はエレベータの扉が閉まるまで、店主岡本さん自身が腰を90度に曲げてお見送りをしてくれました。

年の瀬に、本当に素晴らしいお店と料理人に出会うことができました。
”感謝”

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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3位

銀座 座屋 (銀座一丁目、東銀座、宝町 / 日本料理、日本酒バー、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/03訪問 2016/06/10

”謙虚な自信家” 中野さんは ”魚の魔術師” です

【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]4.0*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=5.00(5.0)
 ※「料理・味」を特例中の特例で6.0ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.3.2x再訪

東京ドームでの開幕シリーズを観戦し、銀座でお買い物をした後、3カ月ぶりに『銀座 座屋』へ伺いました。
私にとって、旨い魚を食べたい時に真っ先に頭に浮かぶお店。
中野料理長との付き合いも長くなり、完璧にホーム感覚で利用できるお店になっています(笑)

いつもの席に案内され、阿吽の呼吸で料理が提供されます。
この時期は貝類がいいとのことで、貝尽くしの逸品から始まり、終わりに近くなったふぐの白子も。ところどころに季節の山菜が脇役として登場します。
気張ることも、着飾る必要もない揺るぎない信頼関係。。。いいですね。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.12.2x再訪

今年最後の『銀座 座屋
お店も年内最終営業日でした。

中野さんも普段にも増して腕によりをかけて、この日は料理だけで12品。
香箱蟹から始まり、天然トラフグ、氷見の寒ブリ、あん肝、間人蟹、のどぐろ…などなど。
肉は一切なしで、オール魚介です。
私の好みを知り尽くしていますね(笑)

心の底から堪能し、今年最後の客として店をあとにしました。
この一年に感謝です!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.11.3x再訪

プチ同窓会4名で利用。
4名でも普段はカウンター席なので、この日初めて個室を使いました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.9.1x再訪

相変わらずの「魚の魔術師」ぶりに感嘆の嵐!
このところ、いつも中野さんにおまかせ。コースの値段もよく分かりません。

他の席と違うものが食べられる喜びは優越感以外の何ものでもありません。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

■2015.5.3x再訪

家族の記念日に。
本人からのリクエストが、こちら『銀座 座屋』でした。
生意気だな…と思いつつも、我が息子よく分かってるなと褒めてやりたい気分です!笑


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.2.1x再訪

昨年末に久しぶりにお邪魔して、あらためて『銀座 座屋』の素晴らしさを実感して以来、3ヵ月連続の訪問となりました。

料理長の中野さんと「娘の受験が無事終わったら家族そろってお邪魔します」と約束していましたので、その約束を果たした形になりました。
親としては、約束が守れる結果となり、本当に嬉しい限りです。

中野さんもいつにも増して気合を入れて、素敵な料理の数々を振る舞ってくれました。
クールな中野さんのことですから、ホントはいつもと変わらぬ全力投球だと思いますが、そんな風に感じてしまうところは所詮私も人の親といったところでしょうか(笑)

お祝いの紅白椀として出された、キンキ(紅)とフグの白子(白)を紅白に見立てた霙(みぞれ)椀には大量の金箔が。
祝い八寸にはわざわざ赤飯を炊いていただいたり、紅白の敷紙や水引でデコレーションも。
デザートにもお祝いプレートを娘の名入りで用意してくれたり、普段使わない白いイチゴまで仕入れてとちおとめと合わせて紅白イチゴを表現してくれたり…。
処々に中野さんの気遣いと優しさが伝わってくるコース構成で、嬉しくもあり、ありがたくもあり…感謝感激でした。

初めて行った家族も、私の前パブでかなりハードルが上がっていたにもかかわらず、とても感動し喜んでくれました。
やはり中野さんの ”魚懐石” はスゴイですね。
家内も子供達も、随分いろいろな所に連れていっているので、私が言うのもナンですが相当舌が肥えていますから(笑)

中野さん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
お蔭で父親の面目躍如です!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.1.2x再訪

年末に続いての訪問となった『銀座 座屋
今回も中野料理長に完全おまかせでお願いしました。
魚が旨すぎて、すっかり病み付きですね(笑)

以前、私が中野料理長に付けたニックネームは ”謙虚な自信家” ですが、今やこれにプラスして ”魚の魔術師” と呼ばせてもらいましょう。
毎回毎回、色々な旬の魚を様々な料理にして私を喜ばせてくれます。
これだけ魚づくしの日本料理店もホント珍しいと思います。

この日のコース内容はこんな感じです。

 1.鼈(すっぽん)と下仁田葱 百合根の柚子釜蒸し

 2.”緑タグ” 間人蟹 蟹酢で

 3.トラフグのたたき

 4.お造り サヨリ 金目鯛昆布〆 鮃 ノドグロの炙り

 5.定番! 鰹の藁焼き

 6.白味噌仕立てのお椀 トラフグの白子 鯨のコロ 海老芋 千葉県大浦牛蒡

 7.赤座海老 炭火でさっと炙って

 8.仙台牛の酒粕焼き 寒鰤の酒盗焼き 金柑蜜煮 姫大根 チシャトウ他野菜類

 9.冬野菜の揚げ出し 九条葱 ほぐした伊勢海老 紫ブロッコリー 人参 蓮根 蕪

10.釜炊きご飯 高知県四万十川の清流で作られたヒノヒカリ 鰹の藁焼きの粕漬け 鰹の佃煮 香の物 味噌汁 土佐ジローの卵

11.デザート

豪華なお椀が今日のナンバーワンですね。
白味噌が鯨のコロの旨みを最大限引き出している感じがします。

焼き物の寒鰤も最高に旨い!

また、お造りの華やかさと、素材の良さ、バリエーションには毎回驚かされます。
間人蟹、トラフグの叩き、サヨリ、金目鯛昆布〆、鮃、ノドグロの炙り、鰹の藁焼きがいわゆる刺身ですからね。
ホント凄いです。

余りの旨さに、連れもすっかりノックアウト。
ご飯の美味しさに感動した!だって。エッ?そこかい(笑)
でも白いご飯で提供するのは、それはそれで勇気のいることですし、ある意味自信の表れでもありますよね。
二人して「白飯 → 土佐ジローの卵かけご飯 → 塩ご飯 → おこげ」の黄金のカルテットを最後まで堪能しました。

4~5杯ずつ飲んでお会計は約54,000円。
思わず「安っ!」と声が出掛りました。
   

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.12.1x再訪

年末にご挨拶も兼ねてお邪魔したかった『銀座 座屋
希望日に予約が取れず、電話対応の女性から電話を代わった中野料理長に「今年はお会いできそうにありません。」とご挨拶をしたものの心残りになっていたところ、あるうら若き女性とのデートが舞い込んできました。
月曜日だったので「もしや…」と思い、それでも本心はダメ元で電話をしてみたら、何と滑り込みセーフ(笑)

いつもは事前予約の2万円のコースをお願いしているのですが、今年の冬は蟹のコース25,000円も準備しているとのこと。
蟹も食べたいですが、蟹ばかりよりいつも通り色々な美味しい魚を食べたくもあったので、その辺を率直に伝えました。
「中野さん、何を食べさせてくれるのかなぁ…」と期待に胸を膨らませながら、予約の電話を切りました。

さて当日。
事務所の前で待ち合わせた彼女とタクシーに。
同じ銀座ですが、対角線上にある『銀座 座屋』は歩くには遠く、タクシーに乗るには近すぎ(笑)
寒かったので、結局タクシーに乗り込みました。
最近は、ワンメーターでも露骨に嫌な顔をする運転手が少なくなったので、こんな時は助かりますね。

二人で連れ立って階段を下り、店内へ。
いつものカウンター手前から2席だけが空いているのが目に入り、思わずホッとします。
なんと言っても中野さんの目の前の特等席ですからね。

久しぶりだったので、無駄話もしながら…この日の料理が始まりました。
ざっとこんな内容です。

 1.香箱蟹 酢橘 蟹酢で
    この時期、日本料理では定番の香箱蟹。北陸地方で獲れるメスのズワイガニの呼称です。鋏を使った盛り付けが粋ですね。

 2.アンコウと海老芋の唐揚げ
    鮟鱇、海老芋ともに季節の食材。ちょうどこの日、年明けの新年会で新橋の『鮎正』に ”あんこう鍋” の予約を十数名で入れたところ。何か縁がありますね(笑)

 3.お造り5点盛り 鯨の赤身 ウツボたたき 天然とらふぐ 鰤 アオリイカ
    いつにも増して豪華なお造り。種類も食べさせ方もバリエーションに富んでいて、食べ応えがあります。とらふぐは皇室献上ものクラスとか。早くも中野ワールドにグイッと引き込まれてしまいました。

 4.鰹の藁焼き 山葵 ニンニク 塩で
    この店定番の鰹藁焼き。中野さんがこれを誰かにやらせているのを見たことがありません。東京では生姜醤油で食べることが多い鰹のタタキですが、本場高知では山葵、にんにくスライスを乗せ、塩でいただきます。初めて来た連れコのために、中野さんが目の前でデモンストレーションをしてくれました。

 5.クエ鍋 肝 胃袋 紫白菜 人参 葱 厚揚げ ポン酢
    32キロもの巨大クエを使った小鍋。クエの皮と身の境目の脂身の旨みが濃くてめちゃくちゃ美味しい。”鍋はクエが一番” と思っている私ですが、その中でも最高ランクでしたね。また肝や胃袋も、記憶の限りでは初めていただいたと思います。クエの上質な脂が溶け出した出汁は、上品さに濃厚な旨みと香りが加わっており何とも言えない旨さ。アツアツを完飲しました。

 6.焼き物
   (1)仙台牛のサーロイン 大浦ごぼう 芽くわい
   (2)雲子と帆立の柚子釜焼き ブロッコリー 百合根
    焼き物は肉と魚がそれぞれ。この日唯一の肉でしたが、仙台牛サーロインは肉の味が濃くしっかりとしていて、脂もしつこくないので、私のような中年のオッサンが少量を美味しくいただくのにピッタリですね。幻の大浦牛蒡が付け合わせとは驚きです。

 7.京丹後市 間人港 間人蟹(たいざがに)
   (1)蟹足のレアしゃぶしゃぶ 蟹味噌のディップで
   (2)蟹足の炭火焼き 蟹味噌のディップで
   (3)甲羅酒
   (4)蟹足の天ぷら 塩で
    この日のメインは何と!何と!!何と!!!日本海で獲れるブランド・ズワイガニの最高峰 ”間人蟹” でした。二人で丸々一杯ですよぉ~テンションが上がるじゃないですか。ホント最高潮です。あの噂には聞く、通称 ”緑タグ” ってやつです。これを足からカットして見せてもらいましたよ。「協進丸」が獲ってくれたそうです、ありがとうございます(笑) 半分冗談だとは思いますが、私のために逆算して買い付けたと中野さんが言ってました。築地にすら入らない、本当に特別な蟹なのですよ。実際食べてみると、味噌の深みが違いすぎですね。中野さんもディップと甲羅酒で、ある意味ベタですが、味噌の旨さを前面に押し出した形です。

 8.お食事 炊き上がりの土鍋ご飯 味噌汁
   ご飯のおかず 鰹のたたきの粕漬け 鰹のフレーク 2年物の沢庵など
   (1)まずは白いお米そのままで、米本来の味を楽しみます。本当にびっくりするほどつやつやで雑味がありません。
   (2)二膳目は土佐ジローの卵かけご飯。混ぜすぎない、醤油はご飯の方に掛けるなど、美味しく食べるためにかなりきめ細かい指導が入ります(笑)
   (3)三膳目は塩を一つまみ掛けて。米の甘みが引き立ちます。ホント美味しいですねぇ~。
   (4)最後は強火で仕上げた「おこげ」です。どこか懐かしい、いい香りです。

 9.甘味 柿の戻しシャーベット 紅茶のババロアとアイス
    デザートまで旨いっス(笑) 熟れた柿を凍らせてから程よくもどしたもの…とろける食感と中の方はシャリシャリとシャーベット状でいい塩梅です。最後はハブ茶でほっこりと。

いやぁ~とんでもなく良かったですね。
とにかく魚が旨い!感服しました。
無理してお邪魔した甲斐がありました。あり過ぎです(笑)
もう少し、モノの分かる女性を連れて行けば良かったと、今になって反省しているくらいです。

お会計は二人で6万数千円。
お酒もその他ドリンクも結構飲みましたので、この内容なら申し分なしです。

「普通はね、美味しいと褒められてからドヤ顔するものなんだけど、ここの中野さんは料理を出す前からドヤ顔するんだよね…」
なんて連れのコと話していたら、
「自信のないものは出せませんから。」
とキッパリ!
”謙虚な自信家” 中野さんに益々期待です。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.4.1x再訪

早く再訪したいと思っていた、こちら『銀座 座屋』にやっとお伺いできました。
前回から2ヶ月半ほど経っていますが、季節も冬から春へと大きく様変わり。

前回は2万円の特別コースで下関のフグがスペシャリテでしたが、さあ今回は何を食べさせてくれるのでしょうか?
期待に胸が膨らみます。
もちろん予約時に同じ2万円コースを2名でお願いしました。

この日も二つの個室とカウンターは満席。
でも中野料理長の目の前の二席にご案内してもらい、しかも私のことをちゃんと覚えていてくれるのですから、ホント嬉しいですよね。
何といっても、中野さんと話しもし易いですし、仕事ぶりも手先の動きもよぉ~く見える特等席ですから。

そして、この日はどんな感じだったかと言うと…
今回は「これ!」という食材に特化したものではなく、コース全体に旬の魚の数々を散りばめた、魚好きには堪らない凄いコースでした。

〆を除く12品で山形牛のしゃぶしゃぶと筍の炭火焼とトマト以外の9品は、主役と言うかほぼ魚しか使っていない料理でした。
色々な魚を色々な調理法を駆使して、素晴らしいお皿に素敵な盛り付け、私を全く飽きさせないパーフェクトな構成ですね。
非の打ちどころがありません。
感激です!

再訪ですし、楽しいデートでしたので、写真は撮りましたがメモは一切取らず。
それにしても…この歳になると、記憶力なんて全くアテになりませんね(笑)
せっかく中野料理長がこと細かく説明してくれたのに、今この口コミを書きながら、あらためてちゃんとメモればよかったなぁ…と反省したりもします。
詳細は写真を見て下さい。

今回は自分の中で、こちらが素晴らしいお店であることを再確認できたことが最大の収穫です。
更に”和食大好き!”な連れの子がとても喜んでくれて、それがまたポイント高かったりもします。

今宵も中野さんの握手と見送りを受けながら、二人肩を寄せ合って夜の銀座の街に消えてゆきました…(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


銀座2丁目、すぐそこが昭和通りといった雑居ビルの地下に入っています。
ホテルモントレ銀座から目と鼻の先ですね。

こちら高知の本店(座屋)も食べログで4点を超すお店。
神戸にも支店(座屋)があります。

銀座店は2008年10月1日にオープンしたそうで、丸5年を越え6年目に入ったところだそうです。
ちなみに高知も神戸も10月1日オープンで、ちょっとしたこだわりがあるようです(笑)
今年の10月1日には、何とスペインに海外初出店を果たすとのこと。こちらにはオーナー(料理人だそうです)自らが行って腕を振るうみたいですね。

そんなことも含めいろいろな話が聞けたのも、料理長の目の前のカウンター席に案内されたから。
入って左側がL字カウンターで7~8席、その中がオープンキッチン、右側が素敵な障子風の引戸が付いた個室(連結可能な4名席×2)となっています。
カウンター席はかなりゆったりめ、開放感のある洒落た空間で、デートにもピッタリな落ち着いた雰囲気です。

料理長の中野寿孝さん、若い(たぶん30代)ですが職人気質で一見取っ付き難そうなタイプでもありますが、打ち解けてくるといろいろ話もしてくれます。
料理人は”年数ではなく中身”と言い切る彼ですが、料理人歴は18年、こちらに来る前は歩いて1分の『うち山』で修業されていたとのこと。そちらの親方の紹介でオープン1年後の『銀座 座屋』に移られたそうです。
汐留のソフトバンクの上のホテルにもいた…というような話も出た気がするので、『うち山』の前はコンラッドにもいたのですかね。

そんな中野料理長曰く、高知の食材やお酒にはこだわっているが、土佐料理のお店ではないとのこと。
ちなみに店名は「ゆっくりしていって下さい。」の意の方言だとか。

ホール・スタッフはいないお店で、厨房に料理長ほか若い弟子が3~4名がいて、料理やドリンクの上げ下げも対応します。
料理長のいない隙に若い子にちょっと聞いてみたら「滅茶苦茶厳しい方です…」との返事。でも顔は生き生きとして目は輝いていました。

まずはビールで乾杯しましたが、こちらは高知の全18酒蔵の日本酒を取り揃えているのが”ウリ”ということもあり、料理長に料理に合わせてセレクトしていただくようお願いしました。
この日は、安芸虎1,100円 → 豊の梅1,400円 → 美丈夫1,500円 → 文佳人1,200円 といった流れで提供されました。
豊の梅は、高知では一升瓶の早飲み大会に使われるお酒なんですって(笑)
酒の弱い私は、日本酒にもあった美丈夫ポンカン800円や仙頭の梅酒800円をチビチビと。

さて料理のコースの方は10,000円・13,000円・15,000円・20,000円(各税込・おそらくサービス料はなし)の4種類。
いつものように予約時に一番高い20,000円至高のコースをお願いしました。
こちらは料理長おまかせの季節の特別コースで、当日のスペシャル食材は下関の”とらふぐ”でした。

具体的な内容は、

 1.焼き胡麻豆腐

 2.前菜盛り

 3.お造り~平目塩昆布和え・アオリイカ・伊勢海老の炙り…3種3様の素晴らしいお造り。塩昆布で和えた平目は甘味も引き立ってグッド。伊勢海老の食欲をそそる香ばしさ、微妙な火の入れ具合も最高ですね。

 4.鰹の藁焼き2種…席に座った瞬間から気になっていた厨房奥の藁の束。これを使って目の前で料理長自ら鰹の藁焼きをライブで!わさび+にんにくスライス+塩で温かいうちにと…ビックリする旨さ。口どけ。モノが違います。歯鰹(歯が鋭いのでそう呼ばれる)という種類で、腹の一番いい部分を使っているとのことですが、美味しいのは個体差とのこと、即ちいいものは旨い!ということですね。もう一種は事前に藁焼きしたものを味噌漬けしたもの。アクセントにはいいですが、やっぱり目の前で仕上げたものにはかないません。

 5.鮑と雲子の酒粕椀…冬場らしく体が温まる酒粕椀。優しい味を黒七味で締めます。鮑がやわらか~い。

 6.金目鯛の蒸し物と海老芋

 7.下関とらふぐ肝和え…絶品です!何の肝で和えているのですかねぇ…不覚にも聞きそびれました。このようなふぐの食べ方は初めてです。食材をよく知っている方の料理だと感心しました。

 8.山形牛 下仁田葱ソース&とらふぐの醤油麹焼…山形牛もとらふぐも目の前の炭火の上でじっくりと時間を掛けて焼かれたもの。醤油麹でまったりとした味に仕上がったふぐは絶妙ですねぇ~

 9.お食事~ヒノヒカリ土鍋炊きご飯・伊勢海老の味噌汁・香の物…こちらのお店自慢の土鍋炊きご飯。敢えて白飯で炊いて、そこから4種類の美味しい食べ方を提案してくれます。
  ①まずはそのまま。87歳のお婆さんが、この店のために四万十川の清水を使って作る無農薬米ヒノヒカリをいただきます。
  ②四万十川の上流で放し飼いにされた土佐ジローの卵かけご飯。小ぶり(40.g)で殻の硬い卵です。軽く5回ほど混ぜて、先にご飯に醤油をかけ、卵を流してこれまた軽~く、ザックリと混ぜて食べます。その間、料理長にジッと監視されています。物凄いこだわりを感じますね。
  ③塩ひとつまみで。米本来の甘味が引き立ち、日本人で良かったなぁ…と幸せを感じる瞬間です。
  ④醤油を垂らした”おこげ”です。苦味もなく、とても香ばしいですよ。

10.フルーツの黒豆カスタードがけ

このような素晴らしい料理の数々をいただきました。
”料理長おまかせの至高のコース”の名に恥じない、納得の構成・内容でした。

素材への追求とこだわり、これからもこの姿勢を貫いて欲しいと思います。

お会計の方は@20,000円のコース3名と前記ドリンクで69,000円でした。
おそらく金額からするとコースは税込、サービス料はないのだと思います。
一人あたり23,000円はとてもお得感がありますね。率直にそう思いました。

エレベータに乗る私たちを見送った後、必死に階段を駆け上がり、一人一人握手をしながら再び見送ってくれた料理長。
そんな彼の武骨な手の温もりが、寒風の中、いつまでも私の掌から消えませんでした。

  • お造り5点盛り 鯨の赤身 ウツボたたき 天然とらふぐ 鰤 アオリイカ 2014.12.1x
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

ロオジエ (銀座、新橋、内幸町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/07訪問 2016/07/27

自分で自分を祝うサイコーの夜

【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]5.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.5*5%=4.93(4.9)
 ※「料理・味」「雰囲気」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


フレンチをあまり食さない私ですが、銀座を本拠地にして銀座を名乗っている限り、この店に足を踏み入れない訳にはいきません。
そう、誰もが憧れるグラン・メゾン『ロオジエ』です。

今日から遡ること43年、1973年に創業したフレンチの草分け的存在であり、2008年からは3年連続ミシュランガイドの三ツ星を獲得した歴史のある名店です。
その後、資生堂ビルの建て替えに伴い2年半休業し、2013年にパリの高級ブティックのような重厚かつハイセンスなファサードでリニューアルオープンしました。そんな新生『ロオジエ』は、現在もミシュラン二ツ星、食べログでも4.34点(本日現在)と高評価を維持し続けています。

場所は銀座7丁目の並木通り沿い。
名だたる名店や煌びやかな夜のお店が居並ぶこのエリアにおいても、その輝きといいますかエグゼクティブな雰囲気は異彩を放っていますね。

店名は、フランス語で「柳」を意味する “Osier” が由来とのこと。
もともと銀座は柳の名所だったのでしょうか。確かに今でも通りの名前や祭りの名前にも名残がありますし、現在も街路樹として歩道に植えられたりもしています。そういえば、私が月極で利用している西銀座駐車場の休憩サロンにも柳の名前が付けられていますね。。。

フレンチ好きでもない私が、そんな素敵なお店にお邪魔するタイミングはこれまで中々なかったのですが、今般、自分自身の記念日をここで過ごしてみようと思い立って受話器を取りました。
日にちが動かせない日の予約はとにかく早めに…のポリシー通り3カ月ほど前に電話をしたところ、運よく一つしかない個室も空いているとのこと。個室には10名まで入れるというので、仲間内を招待して利用することにし予約をしました。

ディナーコースは通常の@22,000円、28,000円とシェフのスペシャルコース38,000円(いずれも消費税込み・サービス料12%別途)の3段階と説明があったので、自分の記念日をケチっても仕方がありませんから勧められるがままに38,000円のコースをお願いしました。
ちなみに個室利用の場合は、別途ルームチャージとして21,600円(消費税込み・サービス料なし)が掛かります。
余談になりますが、『ロオジエ』ではダイニング利用の場合は席での写真撮影が禁止されており(スタッフにカメラを預けると厨房で撮影をしてくれるようです。)、個室のみ撮影可のため、個室料を払う価値はグッと高まりますね(笑)

さて、待ちに待った当日。
ドレスコードを遵守して、男性陣は皆スーツもしくはジャケットを着用して集合。
正装したドアマンが恭しく重厚な扉を開けてくれます。

中に広がる吹き抜けのロビーは金色に輝く光のシャワーといった雰囲気。。。
円筒形の吹き抜けを回るように右側から螺旋階段を下りて、店内へと誘導されました。
右奥が個室。個室といっても入口の扉などありませんが、通路も含めて専用のスペースとなっているので、他のお客さんと完全に隔離された空間です。
上座の背には大きなタペストリー。改装前から使用しているものだそうです。

ピンと張り詰めた上質な空気感。。。
大袈裟かも知れませんが、着席して10分くらいは誰も言葉を発せない…そんな緊張感が漂いましたね(笑)
普段図太い私ですが、久しぶりに「雰囲気にのまれた」と言っても過言ではない気持ちにさせられました。勿論、いい意味でですが。

まず一通り今日の料理の説明があり、その余りの流暢さにいきなりガツンと驚かされた後、シェフソムリエの中本聡文さんが登場しました。
店舗のホームページによると「2012年東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞・2013年フランス共和国農事功労章シュバリエ受勲・平成26年度(2014年)卓越した技能者(現代の名工)受賞」という何とも煌びやかな経歴の持ち主。
さすがこのクラスのフレンチには凄腕のソムリエがいるものですね。

しかし、それだけのキャリアがありながらも、物腰はとても柔らかく、高飛車な雰囲気など一切なく、客のワイン知識のレベルや集まりの趣旨、懐具合までも瞬時に察知して、とてもスマートに且つ紳士的にワインを勧めたりセレクトする様には感動すら覚えました。

前置きはその位にして、お料理の方に話を進めましょう。
先ずはメニューに記載されていないアミューズから。4色4種類の小さなフィンガーフードがきれいに並べられて登場しました。
その後は、、、

 1.クルスタッセのクリームで和えた毛蟹
   アカシア蜂蜜のヴィネグレットでマリネした紅芯大根のペタル
   蕪のムースと蕪の葉のクーリィ

 2.黒鮑のバターポッシェ 花紫蘇添え
   岩海苔入りブルグールのリゾット
   生雲丹のブイヨンソース

 3.クルスタッセのジュをまとったオマール・ブルーとミニポワロー
   サリエットとシトロンコンフィを効かせたシャンピニオンのラヴィオル
   オマールコンソメのエミュルション

 4.キャビア・オシェトラと魚のムースをまとったすずきのヴァプール
   貝類を詰めたジャガイモの小箱
   フヌイユのソース

 5.熊本産あか牛フィレ肉のロティ
   甘酸っぱいプティ・オニオンのペタルとグリーンアスパラガス
   そうめんかぼちゃの黒トリュフサンド
   ブラックオリーブ入りのジュ タイムの香り

 6.スリーズのヴァリエーション
   様々の味と食感で

 7.白桃のコンポート ペーシュ・ヴィーニュのクーリィ
   桃と白ビールのジュレ ミント香るパッションフルーツのソルベ

 8.フリヤンディーズのワゴン

 9.カフェ

といった塩梅でした。
改めてこの日いただいた私の名前とオリヴィエ・シェニョン総料理長(エグゼクティブシェフ)の直筆サイン入りのメニューを見ながら書き写していますが、恥ずかしいくらい分からな単語のオンパレードですね(笑)
一皿一皿写真と見比べながら再確認をしつつ記入している有様です。

少なくともフレンチに関してはそんなレベルの私が『ロオジエ』の料理をどうのこうの言うのはホントおこがましいのですが…

 1.どこまでも繊細で美しく華やかで、色彩と盛り付けのセンスが溢れる料理ばかりである。
   全ての料理を真っ白い皿で統一していることが、その自信の表れでもあるし、実際のところ皿に色や柄は一切必要としていなかった。。。

 2.普段は ”素材の新鮮さや素材そのものが持つ美味しさ” をそのまま引き出す日本料理が大好きな私ですが、ある意味その対極とも言える ”素材に手を加え変化させたりミキシングする” という全く別の手法で素材の美味しさを引き出すこと、更には引き立てることができるのだという純粋な驚き。

 3.アミューズとデザートを除くと「たった5皿」でこの金額を納得させられる凄さ。
   5人のサービスマンが揃って、各々が両手で全員の皿の上のクロッシュを一斉に持ち上げる瞬間の「何が出てくるのだろう…?」というワクワク感とドキドキ感が堪りませんでしたね!

 4.やっぱり本当に良い飲食店は「料理」だけではなく、素晴らしい「ハード」、店の格に見合った「サービス」、それらが複合的に絡み合って生まれる上質な「空気感」や醸し出す「雰囲気」が凄いんだなぁ…と、しみじみ。。。

先述の通りフレンチの経験値が低い私ですからあまり具体的なことやテクニカルな感想は述べられませんが、ただ場数だけは踏んでいますので、トータルとしての客観的な評価はできる自負はあります。

最後は、お見送りに来てくれたオリヴィエ・シェニョン総料理長と固い握手を交わしながらの記念撮影。
スタッフの方が何枚も撮り直してくれたおかげで、バックから黄金の後光が差したような素敵な写真が撮れました(笑)

お陰様で今日の記念日は、本当に素敵な思い出になりました。

最後の最後に、、、やっぱり食わず嫌いはいけないな。
この日の『ロオジエ』をいいきっかけに、フレンチのお店にも色々足を運んでみようと、固く心に誓った夜となりました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

銀座うかい亭 (東銀座、築地市場、築地 / 鉄板焼き、ステーキ)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/07訪問 2016/07/13

鉄板焼きの殿堂で肉尽くしを堪能

【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]5.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.70(4.7)
 ※「雰囲気」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


うかい亭グループでは最初に伺った『表参道うかい亭』がお気に入りすぎて、その後オープンした毛色の違う『銀座 kappou ukai』以外は中々足を運ぶ機会がありませんでした。
今回、記念日で集まる機会を利用して、こちら『銀座うかい亭』に予約を入れ、お邪魔してみることにしました。

場所は銀座5丁目。
とはいえ昭和通りを越えてワンブロック築地寄りになります。首都高速の環状線沿いの通りです。
その昔、銀座東急ホテルがあった場所ですね。今の若い人には無縁の話かもしれませんが。。。笑
今は時事通信社のビルとなっており、その1階部分に『銀座うかい亭』がテナントとして入っています。

顔がスプーンとフォークの銅像が両脇を固める独特のエントランス。
もちろん高級感はたっぷりですが、一方でユーモアも溢れんばかり。。。笑
写真を1枚撮るか撮らないかのうちに当然のようにお出迎えがあります。

名前を告げ店内に通されると、まずはロビーのソファで一旦ウェイティング。
クラシカルでモダンな素晴らしい設え。調度品も目で見て分かる高級品ばかりですね。
程なく個室の方に案内されました。

中央の鉄板を半円状に取り囲む「うかいスタイル」の個室。4名から詰めて6名くらいのサイズでしょうか。
鉄板の上にはきれいな銅板で装飾された換気扇があり、『表参道うかい亭』と寸分変わらぬ雰囲気で気に入りました。
店内及び個室内の梁や柱は新潟県十日町の古民家を移築したものとのこと。内装だけでなく、ビル建築時の躯体に係る柱もあるそうで、開業前からのその壮大なプランはさすが ”うかい亭” と思わせるに十分なエピソードですね。

こちら『銀座うかい亭』のディナーコースは3種類。
銀座うかい亭コース@19,440円、鮑とうかい特選牛コース24,840円、スペシャルコース29,160円(いずれも消費税込み・サービス料10%別途)となっています。
うかい亭オリジナルで名物の「鮑の岩塩蒸し」が入るのは真ん中のコースからで、スペシャルコースは完全にシェフにおまかせのためホームページにもその詳細は記載されていません。
せっかくなので、電話予約時に ”お楽しみ” スペシャルコースをお願いしました。

当日のコース内容は次のとおりです。
担当シェフから冒頭に、この日は料理長が特別に ”肉づくし” のコースに仕立てたとの説明があり、普段のうかい亭スタイルとどう違うのかワクワクしながらのスタートなりました。

 1.ほぐした毛蟹 コンソメのジュレがけ キャビアのせ
 見るも鮮やかで涼しげな切子の器に盛られた贅沢な冷前菜。季節の枝豆が食感のアクセントになっています。

 2.牛タンの厚切り 実山椒と塩レモン添え 万願寺唐辛子
 タン元からでないとこの厚みは切り出せないという ”ごっつい” 牛タンをいただきました。初めて食べた「塩レモン」との相性が抜群でとてもサッパリと美味しくいただきました。

 3.藁で燻した初鰹のたたき グリーンマスタードソースと燻製塩
 いい鰹が入ったのでシンプルに藁焼きにしたそうです。江戸時代に旦那衆が鰹に辛子を付けて食べていたことにインスピレーションを得たというグリーンマスタードソースが色も鮮やかで、更にはとても爽やかな味でよかったですね。

 4.牛肩ロースと本三つ葉が入ったコンソメスープ
 牛のコンソメを作るには5日~1週間くらいは掛かるそうで、非常に手間が掛かる割には(ネーミング的に?)ポピュラーになりすぎて一般ウケしないそうです。それで最近は一流ホテルでもコンソメを作っているところは減っているとか。この日は、しゃぶしゃぶした肩ロースと香り付けにシェリー酒を加えた本格的で豪華なコンソメスープの繊細で複雑な味と香りを堪能することができました。

 5.青森産鮑の岩塩蒸し 白ワインとバターのソース グリーンアスパラガス
 北で獲れる鮑は小ぶりで肉厚なものが多いそうです。硬いというイメージが強い鮑をどうにか柔らかく美味しく提供できないか、という創業者の思いから生まれた鮑の岩塩蒸しは、34年経った今も色褪せることなくうかい亭のオリジナル名物料理として君臨しています。
 ケッパーと塩漬けのハーブ、レモン、昆布を被せ、塩で覆って水を掛けて鮑を蒸し上げます。白ワインと白ワインビネガーを煮詰めてバターで乳化させたという濃厚かつくどくない絶妙なソースが柔らかく仕上がった鮑によく絡みますね。最後に肝も楽しめます。

 6.田村牛の特上サーロイン クレソンと松の実のサラダ
 うかい亭が指定牧場として30年以上の付き合いとなる田村牧場。鳥取県との県境に近い兵庫県美方郡新温泉町にあり、いわゆる但馬牛(神戸牛)を生産しています。
 キメの細かいサシが入った最高級のサーロインを油を使わずそのまま鉄板の上に。このレベルの肉にはあまり言葉は必要ありませんね。ステーキを楽しんだ後には、脂身をじっくりとカリカリに焼き上げてタイミング良く提供してくれます。一粒で二度美味しい!笑

 7.牛ミスジのすき焼き風御飯
 通常は季節の炊込みご飯が一般的なうかい亭ですが、この日は ”肉づくし” に相応しくミスジを使ったすき焼き風のミニ丼が〆に。パティシエがデザートに使う色の濃い卵黄をすき焼きの割したと出汁に漬け込んで、お肉のお供に添えられています。最高級の牛丼ですね(笑) ミョウガのお味噌汁が〆にぴったりの爽快感でした。

デザートは別室のお洒落なサロンでいただくのもうかい亭スタイル。食事が終わったら、別室に移動となります。
この日は5種類の変化に富んだリストからのチョイスでした。
デザートの後はコーヒー・紅茶に合わせてかわいらしい焼き菓子もさりげなくテーブルの上に登場します。

当日担当していただいたサービススタッフはもとより経験豊富なベテランシェフが付きっ切りで対応してくれ、口調も物腰も柔らかく懐が深いですし、程良い距離感のとても上質なサービスでしたね。
シェフはとにかく話題が豊富な方で、料理の説明や各種エピソードなども巧みな話術でみんなを楽しませてくれました。
お陰様で、本当に素敵な記念日になりました。

コース料理は内容からするとすこぶる妥当な金額。
正直ドリンクはかなり高めの設定だと思いますが、このテのお店では致し方ないかと。

帰りは笑顔でお見送り。
昭和通りまで100メートルはありますが、そこでタクシーを拾うまでずっと手を振り続けていただきました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

レストランエール (銀座、東銀座、有楽町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/05訪問 2016/06/24

カジュアル・フレンチの ”極み”

【夜】[料理・味]4.5*40%+[サービス]4.5*15%+[雰囲気]4.0*10%+[CP]5.0*30%+[酒・ドリンク]4.5*5%=4.60(4.6)


■2016.5.2x再訪

1カ月ほど前に初めてお邪魔した時、強烈なインパクト受けた『レストラン エール』にメンバーを替えて早くも再訪です。
勢い込みすぎて、まだコースメニューが変わっていなかったようで、確認の電話の際にお店側から説明があったので可能な限りの配慮をお願いしました。
写真を見比べてみると、半分以上入れ替えてくれているので、お気遣いに感謝です。

この日のコース内容は次のとおりです。
もちろん6,800円(サ・税別)となります。

 1.アミューズ タルトタタン・フォアグラのソフトクリーム・カプレーゼのマカロン仕立て

 2.スペシャリテ 野菜のパフェ or エール(+500円)

 3.前菜 ポーピエット コンソメジュレで巻いたずわい蟹と富士山麓マス バルサミコとフランボワーズとライムのソース

 4.魚料理 ヒメダイのムニエル バターとアンチョビとカラスミのソース ラタトゥイユと燻製卵添え

 5.肉料理 鴨のキャラメリゼ 鴨の出汁のソース or 鹿児島産ブランド豚のソテー 豚の出汁のソース フォアグラのポワレ(+500円)

 6.カクテル 食べるピニャコラーダ 炭酸を注入したチェリー マイナス195度の液体窒素

 7.デセール 薔薇の雫 ジャスミン茶のムース フランボワーズのソースとパウダー ライチのソルベ 薔薇のエキス

 8.お茶菓子 コーヒー 紅茶 ハーブティー

前回にも増して美しく、エレガントな料理の数々。
このお値段でこれだけ ”魅せる” 料理を手抜きなく提供してくれるのは本当に感動ものです。
シェフの美的センスと手間を惜しまない料理に対する姿勢は称賛に値すると思いますね。
またチェンジしていただいた料理の完成度も非常に高く、ある意味前回を凌ぐ出来栄え。懐の深さも感じます。

次回はメニューがガラッと変わった時期を狙ってお邪魔したいと思います。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


銀座5丁目の中央通り沿いにある「ニューメルサ」がリニューアルし新たに「EXIT MELSA(イグジットメルサ)」として生まれ変わったのが昨秋のこと。
そこの8階に誕生したのがこちら『レストラン エール』です。

以前はただの食堂街のイメージでしたが、久しぶりにメルサに足を踏み入れてみてビックリ!
8階のフロアは中々オシャレに生まれ変わっていました。
そして目指すお店はエレベータを下りてすぐ左手にありました。

すぐにスタッフがお出迎え。
店内は白基調のシンプルな内装ですが、好感が持てます。
色鮮やかな数々の料理の引き立て役に徹しているのでしょうか。。。?

ディナーコースは、何とおまかせの6,800円(サ・税別)のみ。
銀座4丁目の交差点から程近い中央通り沿いで、これは破格の金額と思います。
食べる前から金額だけでモノを申すのはNGかも知れませんが、銀座を本拠に食べ歩く私としてはそれだけでかなりの衝撃ですね。

ドリンクも秀逸。
特にソムリエが料理に合わせてシャンパーニュ・赤・白からチョイスしてくれる5杯で4,500円のコースは、お得にいろいろ飲めて素晴らしいと思います。
また同じ卓でも、たとえば肉が仔牛と鴨のように選んだ料理が違うと、ソムリエらしい蘊蓄(うんちく)と共に違ったワインが提供されたりもします。
一方、ソフトドリンクもフルーツ系を中心に満足できる品揃えでした。

この日のコース内容は次のとおりです。

 1.アミューズ タルトタタン・チョコバナナ・カプレーゼ

 2.スペシャリテ 野菜のパフェ or エール(+500円)

 3.前菜 ミニチュア 稚鮎

 4.魚料理 真鯛のパプール 白ワインソースとイカスミソース

 5.肉料理 鴨のキャラメリゼ or 仔牛のソテー 旬野菜と共に フォアグラのポワレ(+500円)

 6.アバンデセール ホルシュタイナー 苺

 7.お茶菓子 コーヒー 紅茶

まずもって、どの料理もフェミニンでどこまでも美しい!
この金額でこの料理を見せつけられては、女性を中心に人気が沸騰する訳ですよね。当然のことです。
もちろん商売ですから、利益を出すために食材原価そのものはかなり抑えているのでしょうが、そんな下衆の勘繰りなんて吹き飛んでしまうほど入念な下ごしらえと丁寧な仕事をされています。それは提供された料理を見れば一目瞭然です。

オープンキッチンなので、中の様子が垣間見れますが、厨房内に常に7~8名。
1回転30名の客のために、数多くの料理人が手を動かし続けています。
ホールスタッフもオーナーソムリエを含め4~5名います。オーナーがサービスマンだからか、サービスレベルもかなりのクオリティです。
これで商売が成り立つのか、、、とこちらが余計な心配をしてしまうほどの圧倒的な商品力とコストパフォーマンスを実現しており、ただただ感動!

銀座には星の数ほどフレンチレストランが存在します。
名前が通っている店はコース料理だけで軒並み2万~3万円が相場です。
そんな中、銀座の中でも超が付く一等地で異彩を放つこちらのお店。
この場所で、このお値段で、これだけの料理とサービスを提供することは、並大抵の努力ではできないことだと思います。
是非、これからもポリシーを貫き、このスタイルを維持、進化させていただきたいと願うばかりですね。

カジュアル・フレンチの ”極み” ここにあり!
『銀座の夜の物語』に新しい1ページが加わった、そんなステキな夜となりました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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7位

Shin Harada (銀座一丁目、銀座、有楽町 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/05訪問 2016/06/09

さすが「美味しい!」と言わせる術(すべ)を心得ていますね

【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]4.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.53(4.5)


今回は、とりあえずひとつの節目となる300件目のレビューです。途中ヘタれた時期もありましたが、皆様のお陰で何とかここまで来ることができました。
日頃のご声援にあらためて御礼申し上げます。
私『銀座の夜の物語』としましては、やはり ”銀座” らしい ”銀座” を代表するお店をチョイスさせていただきました。
以下、お読みいただければ幸いです。


もともと余り縁のなかったイタリアンですが、最近意識をして足を運ぶようにしています。
食の幅を広げてみようか…という動機は聞こえがいいですが、和食ばかりだとモテない…なんて下心もゼロではありません(笑)

そんな中、『銀座』を名乗っている私としては是非一度早めにお邪魔してみたいと思っていたのが『アロマフレスカ』です。
イタリアンが日本に定着し、あちこちにイタリアンのお店を見掛けるようになって久しいですが、ミシュランガイドを見ると星の付いているお店って思ったほどないのですね。最新版で数えてみると10店舗のみ。二つ星以上のお店はありません。ビブグルマンはたくさんありますが…。
その中で銀座にあるお店は『レストラン ファロ 資生堂』と『ブルガリ イル リストランテ』とこちら『アロマフレスカ』の3店舗のみです。

場所は銀座2丁目の中央通り沿い、松屋の先のティファニーの斜向かいあたりになります。
飲食店が数多く入るエレガントなビルの12階。
エレベータを降りると右側(中央通り側)が『アロマフレスカ』で左側がそのカジュアルバージョン『サーラ アマービレ』となっています。

店内は白色基調で、明るく天井も高く開放的な空間。壁面のところどころにあるウォーター・ウォールから泡がブクブク浮き上がっていて、それを眺めているとなんとなくリラックスできる気がします。
ダイニングの中央にシャンデリアが下がり、その真下には植物の大きなオブジェが飾られています。
客席と客席の間は、銀座ではありえないくらい離れていて、ゆったりと快適に過ごすことができました。
また中央通り側はガラス面が広く、より一層開放感が得られますし、ビルの12階ということもあり銀座の街の夜景も眺めることができますね。
でも想像していたよりははるかにカジュアルな印象で、全然堅苦しくない雰囲気なので、とりあえず安心しました(笑)

ホールスタッフは比較的若い方が多く、高級店にありがちなガチガチのサービスというよりはフレンドリーと言ったら言い過ぎかも知れませんがとても親しみやすい空気を醸し出していてくれていて、自然と緊張感もほぐれました。
もちろん冒頭のコースの流れの説明も、料理を運んできた時の一品一品の詳細な説明も、その他合間のちょっとした言動も…さすがと思わせるスマートさでした。

ディナーコースは定番コース14,800円とシェフおまかせコース Menu Speciale17,800円(いずれもサービス料10%・消費税別)の2種類。これと別にパン・ミネラルウォーター代として@500円が掛かるとのことです。
この日はお祝い事での利用だったので、電話予約時に17,800円のコースをお願いしておきました。

当日のシェフおまかせコースの内容は次のとおりです。

 1.最初の一皿 鰻の燻製キャビア添え
 ふっくらとした鰻にほのかに香る薫香。鰻の上にはキャビアとジャガイモのフィルムが。全体が白っぽ過ぎる色合いが少々残念に感じました。

 2.赤座海老のクルード
 片面(殻側)のみをサッと炙った赤座海老。半生というかもはや刺身に近い食感で、海老のとろける甘みと味噌のコクとフレッシュトマトの程よい酸味が三位一体となった逸品。今日イチと言えるほどの印象に残る素晴らしいお料理でした。

 3.フォアグラのコトレッタ ポーチドエッグとレンズ豆添え
 フォアグラのカツレツ仕立てと色は違えどほぼ同じ大きさ同じ形に仕上げたポーチドエッグ。いわゆる揚げ物ですが、見た目もステキです。黒胡椒が掛かった卵を崩して、ブドウを濃縮させたソースを付けて食べると「なるほど」と納得させられました。

 4.冷たいパスタを少し 生雲丹とトロトロ赤茄子の冷製カッペリーニ

 5.空豆とミモレットのスパゲッティ
 基本ペペロンチーノ風のスパゲッティですが、時にあっさりにも感じたりこってりにも感じたりする空豆の存在感が際立つ料理。大きなニンニク1片がオレンジ色が鮮やかなミモレットの下に隠れています。

 6.ホワイトアスパラガスのシンプルリゾット
 太く立派なホワイトアスパラはとても口解けの良い状態に仕上がっています。シンプルリゾットとはいっても味はとても複雑に感じます。絶妙の火入れで米の仕上がり具合はパーフェクトでした。

 7.甘鯛の片面焼きとグリーンアスパラガス オレガノと白ワイン風味
 皮目だけをパリッと焼き上げ、身の部分はふわっと仕上げた魚料理には、甘鯛のカマも添えられておりダブルで楽しめます。フィンガーボウルが用意されたので、カマは手掴みでしゃぶり付きます。敢えてビネガーの酸味を効かせた白ワインのソースは、くどくはありませんが後味がクリーミーで絶妙でした。残りは全てパンのお供に…笑

 8.柑橘のシャーベット レモンとパッションフルーツの酸っぱいシャーベット

 9.乳飲み仔鳩の炙り焼き 花ニラと夏トリュフ風味
 しっかりとした弾力のある鳩肉がとてもジューシーに焼きあがっています。胸肉と骨付きのモモ肉にプラスして砂肝やレバーも散らしてあるのがオツですね。たっぷりの花ニラとサマートリュフの香りが食欲をそそる豪華なメイン料理でした。

10.季節の野菜 イタリア産ニンジンのソテー
 たかが人参、されど人参。目をつぶって食べたらカボチャかサツマイモと間違えてしまうくらいめちゃくちゃ甘くて美味しい人参でした。こんな人参初めてです!

11.お楽しみの皿
 (1)ジェノベーゼのミニパスタ
 (2)4種のチーズ盛り合わせ
 (3)ミルクプリン
 献立を見た時「お楽しみの皿」ってなんなんだろう?と思ったのですが、全くカテゴリーの違う3皿からのチョイスでした。おそらく、お腹の具合やその時の気分でパスタ・おつまみ・デザートの中からお好きなものを…という配慮なのでしょうね。ホント気が利いています。

12.デザート
 (1)黒糖のスフレ
 (2)コーヒーゼリー バニラジェラートのせ
 (3)パイナップルのコンポート
 (4)コーヒージェラートのカフェモカ仕立て
 (5)マンゴープリン
 (6)メロンづくし

13.食後のお飲み物 コーヒー or 紅茶 or ハーブティー お茶菓子

コースを通しての印象は、まず第一に味付けが抜群!ということ。
原田シェフは、客に美味しいと言わせる、美味しいと思わせる、美味しいと感じさせる術やツボを心得ているのでしょう。
さすがと言うか、ある意味ずる賢いと言うか。。。笑
もちろん最上級の褒め言葉ですよ。

更に品数もポーションもしっかりしていて、ボリュームもしっかり。
その上、先述の「お楽しみの皿」のようなアイディアというか気配りで、お腹の具合に対する個人差を ”微調整” してくれたりも。ホント素敵です。

この夜、イタリアンってこんなに美味しいんだ!と、今更ながらに教えていただいたと言っても過言ではありません。
連れもみんな感動していました。
お陰様で想い出に残る素晴らしいお祝いの会となりました。ありがとうございます。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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8位

加藤牛肉店 銀座 (銀座、日比谷、有楽町 / ステーキ、ハンバーグ、牛料理)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/08訪問 2016/09/04

山形牛の四変化を堪能すべし!

【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]3.0*10%+[CP]4.5*30%+[酒・ドリンク]3.5*5%=4.35(4.4)


■2016.8.2x再訪

東京ドームでの野球観戦の帰り、銀座に車を停めたままでもあったので、とりあえずタクシーで銀座へ向かいました。
連れに「なにがいい?」って聞くと、即座に「美味しいお肉!」との答えが。。。
銀座と言えども、夜も10時近くなってから美味しい肉を食べさせてくれるお店はそうはありません。

ということで数少ない選択肢の中から、まずはこちら『加藤牛肉店』に電話してみました。
すると運良くオッケー。というか、お盆休み明けで結構ヒマだったようです(笑)

こちらはおまかせの ”山形牛づくし” コースのみ。
お蔭でいつも写真は変わり映えしませんが…笑
でも最高級の山形牛が「コンビーフ」「たたき」「ステーキ」「ハンバーグ」と4つの姿に変化して登場。他のステーキハウスや鉄板焼き店にはない魅力があります。

またステーキも基本3種類の部位が楽しめ、肉好きにはホントお勧めのお店ですね。
ちなみにこの日は「サーロイン」「シャトーブリアン」「イチボ」でした。
何度もお邪魔しているこちらのお店ですが、この日のお肉は今迄で一番柔らかくジューシーで、素晴らしい肉質でした。そう、思わず唸るくらい。。。

加藤牛肉店』で、山形牛の四変化を堪能すべし!


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2016.4.x再訪

今まで5~6回は利用していますが、2年半ぶりの訪問となりました。

銀座で若いチャーミングな女子と買い物をした後、「何食べたい?」の問いかけに「お肉ぅ~!」という返答。
ダメもとで電話をしてみると、カウンターなら大丈夫とのこと。
テーブル席が4+4+2席とあとはカウンター数席という小さなお店ですから、当日予約で入れるだけでも幸せというもの。。。

料理はおまかせの山形牛コースのみ。
遅い時間はワインを飲みながらのアラカルトもOKのようです。

まず最初は、山形牛のコンビーフ・ブルスケッタ風。
子供の頃に缶詰で食べたコンビーフとは全くの別物です。
いいお肉をコンビーフにするなんて…という思いもゼロではありませんが、こちらのネット販売等でも大人気商品とのことです。
肉を多く扱っていると端切れなども出るでしょうから、効率よく作っているのかも知れませんね。

続いて山形牛のたたき。
さすが肉のプロフェッショナルだけあって、見た目もとても美しく仕上がっています。

次に出てきたのは新玉ねぎの冷製スープ。
とてもなめらかで、さっぱりしつつもどこか濃厚。旨いです。
口直しには最適ですね。

メインのお肉は山形牛のサーロイン・フィレ・イチボの3種類を少しずつ。
こちらではフライパンで時間を掛けて丁寧に焼いています。
カウンターだったので厨房の作業が丸見えでしたが、じっくり焼いている割にはしっかりミディアムレアに仕上がっていて驚き!
部位の違いもはっきりと感じられ、とろけるお肉を堪能しました。

この後ハンバーグ。
個人的にはもう少し粗挽き感がある方が好みなので、食感が少々物足りないと感じてしまいます。
付け合わせのポテトサラダを、甘みのある濃厚なソースと一緒に食べるととても美味しいですね。

〆は3種類からチョイスとなります。
真っ黒のビーフカレーとコンビーフを載せた卵掛けご飯をお願いしました。

久しぶりにお邪魔しましたが、以前より好印象。
肉、肉、肉で満足度の高いコースを提供できるのは、やはり肉を知り尽くしているからでしょう。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


電通通りとコリドー通りの間にある新橋に向けての一方通行の道(数寄屋通り)沿いにあります。
泰明小学校の前から行くと100mくらいの右手に、遠慮がちにぼや~っと光る縦に細長い看板が目印です。
「牛」の字が○で囲まれたデザインが特徴的ですね。

向かいの路地には『天冨良 いわ井』、正面のビルの上には『BAR 保志』、その隣に『喰切り 江ぐち』『銀座寿司幸本店』、並びに『むとう』や『三亀』、すぐ裏には『あさぎ』などなど…ミシュラン☆が付くような有名店が密集するエリアです。

もともと横浜(京急富岡)で山形牛専門の精肉店をやっていて、その後精肉・加工肉の通販で業容を広げ、更にはこの銀座に直営店を出店したようです。

私の知る限り、あの ”肉通タレント” 寺門ジモンが絶賛したことで、広く世間に知れ渡った感じですね。

店内はカウンター4、5席(と言っても背中が狭い通路で、正直あまり座りたくありません。)と2名テーブル席がひとつ、4名テーブル席がふたつの小さなお店です。
店はこぎれいにまとまっていますが、前述のカウンターばかりでなく、すべての動線、座席、トイレもかなり狭めです。

あと親父さんは堅気には見えないほどのド迫力だし、いつもいる女性店員は(ほぼ)笑顔ひとつなく、その辺はもう少し改善されてもいいのかなぁ…と正直に思います。

結局この店は、もともと精肉販売を主としている会社ですから、独自の仕入れルートや目利きによる肉の良さ、旨さに尽きるのかと。
特に私が感心するのは、他のステーキや鉄板焼き店ではありえない、「コンビーフ」「刺身」「ハンバーグ」「ステーキ」の山形牛の”四変化”です。

コンビーフというと我々世代は、鍵型の金具でぐるぐる巻いて開ける、あの牛の絵の付いた缶詰を思い起こしますが、自社ネットで「特製手ほぐしビーフ」として販売している名物だけあって、あの安っぽい臭みや身体に悪そうな脂感は全くなく、肉の繊維質の食感と独特の味付け(香辛料)がやみつきになります。

牛刺しは今時提供していいのですか??という疑念もありノーコメント。

小ぶりのハンバーグは旨味と肉汁がギュッと凝縮されており、さらにしっかりとした粗挽き感がグッドです。

ステーキはそんなに特別感はありませんが、だいたい2か所の部位を焼いてくれます。

基本的に通常の時間帯は16,800円のコースのみの対応。
ちょっとした鉄板焼きに行って20,000円以下で収まることなんてまずないので、肉の変化をいろいろ楽しめてこの価格はコストパフォーマンスもいいと思いますよ。

ただ遅めの時間に行くと、あれがないこれがない…と言われることが多いです。
肉は売るほどあるだろっ!と思いますが(笑)
そんな時は、ちょっと残念な気分になります。

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9位

銀座みやま (新橋、銀座、内幸町 / ステーキ、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/03訪問 2016/05/31

銀座内で移転。更にグレードアップ!

【夜】[料理・味]4.5*40%+[サービス]4.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]4.0*5%=4.33(4.3)


■2016.3.1x再訪

後輩からのお誘いがあり、就職も決まり卒業式も終わって暇している女子大生を紹介したいとのこと。
ちょっと美味しい肉を食べさせてあげて欲しいと言うので、『銀座みやま』に予約を入れました。
個室はいっぱいとのことでしたが、カウンターの角角で用意できると言われたのでお願いしました。

ここは、和食好きの私と肉好きの女の子がご一緒するにはもってこいのお店(笑)

4人揃ったところで、先ずはビールで乾杯!
この日の献立はこんな感じでした。

 1.お通し 平目の蕪蒸し

 2.御椀 新たまねぎのポタージュスープ

 3.刺身 アオナ ヒラマサ サザエ

 4.逸品 壱岐産アスパラ 小長井産牡蠣 こごみ の天麩羅

 5.肉料理 壱岐牛の炭火焼ステーキ ランプ・イチボ・サーロイン

 6.お食事 五島うどん あごだし

 7.甘味 長崎さちのかのゼリー寄せ

雰囲気もいいし、お料理も総じて美味しい。
若い女子は当然に美味しい!美味しい!を連発して大満足のご様子。
お酒もそこそこ入り、会話も弾み、少々騒ぎ過ぎたかも知れません。。。

必然の流れで二次会へGO!
『銀座の夜の物語』は今宵もまだまだ続きます(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.12.1x再訪

前回は個室だったので、今回はカウンター席で利用。
個室は手前にあって、カウンターがどんなつくりか全く見られなかったので。。。
裏を返せば、カウンターも見てみたいお店だと感じた訳です。

この日は@20,000円のスペシャル・コースを。
15,000円と比べると、伊勢海老が付くことが最大の違い。あとは肉も含め微妙にグレードアップといった感じでしょうか。
ちなみに当日のコース内容は次のとおりです。

 1.お通し 小長井産牡蠣 焼き&フライ

 2.御椀 根菜のポタージュスープ

 3.刺身 赤ハタ サバ サワラ

 4.逸品 五島産炙り鯖鮨

 5.魚料理 活伊勢海老の鉄板焼き

 6.肉料理 壱岐牛の炭火焼きステーキ サーロイン ヒレ

 7.お食事 五島うどん あごだし

 8.甘味 りんごの蜜煮 そのぎ茶のシフォン

移転前は鉄板焼きでしたが、こちらは炭火焼き。
目の前に炭火の焼き台があります。

サービススタッフは丁寧で感じがいいですが、厨房の方は無愛想というか、特段会話がありませんでした。
オープンなカウンターなので、そこは少々残念。個室利用の時は感じようがありませんでしたが…。

でも改めて和風のステーキ屋さんていいな!と。
お肉好きの女子が多いですし、和食好きの私にとってはこれからも使い勝手の良いお店となると思います。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


何度かお邪魔したことのある『銀座みやま』が移転しました。
以前は余りに古いビルの地下に入っていましたが、今回は銀座8丁目の金春通り。
1階に燻製で有名な『煙事』が入っているビルの8階になります。
すぐ上には『鮨 水谷』、他にも『銀座一期』や『Le蔵』などの有名店が目白押し。

店内はシックで落ち着く良い雰囲気ですね。
オープンしたてなので、もちろん内装、調度品もきれいです。

エントランスで全員靴を脱いであがるので、臭い等気になる方は注意が必要ですが、足元がリラックスできるのもグッドですね。
左側が個室、奥が鉄板カウンターとなっており、2つの並び個室を繋げると10名用になります。
銀座でアッパーなお店で10名入れる個室はかなり重宝しますね。私のように銀座で生きている者にとって、知ってて損はありません。

実際、今回は8名での利用。
その人数が入れる個室で探している時に『銀座みやま』がヒットしましたし、その時に移転したのも初めて知った次第です。

この日は15,000円(サ・税別)のコースをいただきました。
炙り鯖鮨、あかかぼちゃのポタージュスープ、刺身(かんぱち・ごんあじ・真鯛)、五島鯖の西京味噌煮、壱岐牛炭火焼ステーキ(サーロイン・イチボ・ランプ)、五島うどん、栗の和風プリン
といった流れ。
鉄板焼き(炭火焼き)としては珍しい部類の和食寄りのメニューとなります。
個人的には和食・日本料理が大好きですから、なかなか嬉しいラインナップと言えますね。

最初の名物「炙り鯖鮨」がかなりの絶品。
これでハートをわしづかみにする作戦にまんまと乗せられた感じです!笑
ステーキは3種類の部位が食べられるのが素晴らしい。そして食べていて楽しいですね。

そんな感じで、当日はとても良い会食となりました。
移転前よりすべてがワンランクアップした好印象を受け、またお邪魔したいなぁ…と思いましたね。

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10位

たんや又兵衛 銀座店 (内幸町、銀座、新橋 / 牛タン)

2回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2016/09訪問 2017/01/27

元祖 ”熟成タン” は歯応えとやわらかさが共存共栄!

【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]4.0*15%+[雰囲気]3.5*10%+[CP]2.5*30%+[酒・ドリンク]5.0*5%=4.15(4.2)
 ※「料理・味」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


博多発祥の高級串焼き店。
六本木のお店(旧防衛庁の近くにあったそうです。)で修業したご主人が銀座で暖簾分け。とは言っても、もう20年以上前の話です。
ご主人もそこそこ高齢になり、身体も少し壊されたりもし、今は息子さんが中心になって営業しています。

串焼きの種類は豚や野菜も含め結構豊富ですね。
でもこの店は、何と言っても ”タン” が絶品です。まぁ店名でもありますし、当然と言えば当然。
40日ほど熟成させたタンは驚くほど旨みが凝縮し、タン特有の歯応えをしっかり残しつつ、超厚切りにもかかわらずやわらかさが共存共栄している傑作です!

肉の脂が大丈夫な方には「霜降り」もおすすめ。
とろける肉、ほとばしる肉汁…最高です。サーロインステーキを手軽に一枚食べた感覚ですね。
中年以上の方は二人で1本でもいいかも。結果、もう1本追加してしまう…なんてことになるかもです(笑)

そして「サガリ」
いわゆるハラミに相当します。
肉肉しい食感(ハラミは、厳密にいうと肉ではなく内臓=ホルモンではありますが)とたっぷりのポン酢で口の中がさっぱりとリセットされます。

これが黄金の3串ですね。
あとはお好みで野菜でもいくつか追加して、余裕があればタンに戻るか焼きおにぎりあたりで〆るのが私的 ”王道” です。
いつもこんな感じでオーダーしますが、概ね飲まずに@1.5~2万円、飲めばプラス@1万円くらいでしょうか。

メニューお値段がないバブル時代の銀座を彷彿とさせるお店ではありますが、間違いなく旨い肉を食わしてくれますよ。
ちなみにプレミアム日本酒、焼酎の品揃えは半端ありません。


【夜】[料理・味]5.5*40%+[サービス]4.0*15%+[雰囲気]3.5*10%+[CP]2.5*30%+[酒・ドリンク]5.0*5%=4.15(4.2)
 ※「料理・味」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。


■2016.3.1x再訪

親しい女子から12月頃に「シルク・ドゥ・ソレイユの最新作『トーテム』が観たい!」とおねだりされ、黒いカードのコンシェルジュ・デスクにお願いして取ってもらった公演を観にお台場まで。さすが真正面の最高の席でした。
ショーの興奮冷めやらぬ中、さてご飯はどうしようか…?と食べログ検索を試みたものの、お台場周辺にはあんまりたいしたお店がないという結論に至り、まだまだ冷たい海風に吹かれながら駐車場に向かいました。

首都高速に乗って車を走らせながら都心に向かっていると、「美味しい肉が食べたい」とその子が言うので『たんや又兵衛 銀座店』に電話をしました。もちろん予約OK!
ちょっと失礼な言い方かも知れませんが、私の中では、当日予約で美味しい肉が食べられるお店の筆頭格がこちら『たんや又兵衛 銀座店』なのです。なんでなのでしょうね、、、こんなに美味しいのに基本いつでも入れるなんて(笑)

私の頭の中では、当日取れる確率の高いお店を始め1週間前、1カ月前…といった感じで各カテゴリー別に予約の取りやすい順に常にお店を整理してあります。勿論、誰を連れて行っても恥ずかしくないお店ばかりです。
予定が入ると、その日が何日先かと人数、男女、好み、私の中のローテーションを勘案して直ぐに電話を掛ける順番を決め、その順番どおりに電話をし、予約を取れたお店でセッティングを完了させます。
長年の経験に基づく習慣ですかね(笑)

そんな訳で、今日も素敵なデートを楽しむことができました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2016.1.2x再訪

口コミの履歴だけ見ると5カ月も空いているようですが、写真を撮っていないのでアップしていないだけで、ご無沙汰が2カ月と続くことはない『たんや又兵衛 銀座店』です。

この日は結構昔ネタのあの子と超久しぶりにデートすることになりまして、肉が好きで日本酒をよく飲むという記憶を辿ってこちらのお店へ。
とりあえず乾杯はビールでしたが、すぐに「磯自慢 愛山純米大吟醸」を四合瓶でいただくことに。。。
その後は村尾のロックが何杯ずつか、でしたかね。

美容健康にうるさい彼女なので、いつものタン・サガリばかりでなく、野菜もいくつか織り交ぜ、更にはテールの酒蒸しなどバランス重視のオーダーを心掛けました(笑)
何となく物足りなかったので、〆に焼きおにぎりを二つ。食べたのは私だけですが。

さぁ、そろそろ二軒目へ参りましょうか。
今宵の「銀座の夜の物語」は、まだまだ序章に過ぎません。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.8.2x再訪

相変わらずちょくちょくお邪魔しています。

とにかく、最近 ”肉好き女子” が多いのも、その理由のひとつ。
何食べたい!って若い女の子に聞くと、必ずと言っていいほど「美味しいお肉!」と返事が返ってきます。

急なデートの時などは、ここは本当に便利。
基本、当日予約で席が取れますので。一昔前は同伴客でいつもカウンターがいっぱいだったのですが…。
なのに「何これ?? ホント美味しぃ~!」と喜んでもらえます(笑)

更には、行きつけのBar『ネ プラス ウルトラ 銀座』が目の前という好立地!
二軒目への展開がスムーズというのは、デートにはかなり重要なファクターとなります(少なくとも私はそう思っています。)。

今では銀座ですら見なくなったレベルのレアもの日本酒、焼酎の品ぞろえ。
値段のないメニュー。
和牛のタンを30日熟成させ、色が黒くなった約半分を切り落としてしまう豪快さ。。。

それでなくても希少な和牛タンの歩留まりが50%ですから、おのずとお値段も高くなります。これは必然です。
だけど、それに負けないだけ旨い!
他では真似のできない旨さがあります。

だからついつい行ってしまうのだろうな(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2015.7.3x再訪


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■2015.6.1x再訪


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■2015.5.x再訪


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■2015.1.1x再訪

ここも新年早目にお邪魔したくなるお店。
最高級の和牛タンを30日程熟成させて、最高の状態で串焼きにして提供してくれます。

ここ数年、熟成肉(エイジングビーフ)がブームですが、何でも博多の本店は40年以上も前からタンを熟成させていたとのこと。
六本木店で修業してから独立されたご主人のこちら銀座店も今年20周年を迎えるそうです。

この日も、「タン→霜降り→サガリ→タン」とタンで始まりタンで終わるというゴールデン・コースです。
霜降りも必ず食べたいし、サガリ(ハラミ)の食感も堪らないのですが、やはりタンの歯応え、食べ応えと熟成肉特有の凝縮された旨みは、是非食べてみて下さい!としか言いようがありませんね。

いい歳をして肉をガッツリ食べる罪悪感から、少しは野菜も…とサラダとアスパラ(ホイル焼き)を追加。
これだけ食べて更に焼きおにぎりを二つ(笑)
アツアツの焼きおにぎりを食べながら、ふとここのタンが大好きな娘の顔が目に浮かび、再び罪悪感からテイクアウトでタンを3本お願いする始末…苦笑

お土産を手に店を出ながら、結局真っ直ぐ家に帰れずに目の前の『ネ プラス ウルトラ 銀座』に寄ってしまう ”どうしようもない父親” な自分に自己嫌悪な夜となりました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.12.2x再訪

クリスマスも過ぎた年の瀬に、年末のご挨拶を兼ねて。
さすがに12月はそれなりに忙しかったようで、ご主人は疲労が蓄積しているのか少し疲れた表情でした。
あと数日ですから、頑張って下さい。

この日は、タン→霜降り→サガリ→タンの順に堪能。
やはり今年の締めは ”タン” でなけゃ!笑

久しぶりに一緒に行った連れは、美味しぃ~を連発。
日本酒と濁酒(どぶろく)でホロ酔いで外に出ました。

二軒目は目の前の『ネ プラス ウルトラ 銀座』へ。
いつものお決まりコースです(笑)


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.11.2x再訪

一週間ほど前に行ったばかりなのですが…

実はその時に、まだ飲んだことのない『十四代 七垂二十貫』の四合瓶が置いてあり、息子さんにお願いしたのですが「ご主人がいないので…」と交渉不成立に終わりました。
それが心残りで、ついつい寄ってしまったんです(笑)

ご主人はシャキ!っとしていて肌艶も良く、かなり若く見えますが、年明けには74歳とのこと。
深夜まではさすがに厳しいそうで、お客さんが引けてくると、あとは息子さんに任せて程良い時間に上がっているようです。

それにしても『十四代』はホント見なくなりました。
人気なのはわかりますが、いったい何処に行ってしまったのでしょう…??

思えば、あの『十四代 龍泉』を飲んだのもこのお店。
この日は『十四代 七垂二十貫』もなんとかゲットできないかと、下心いっぱいでお邪魔したのでした(笑)

霜降りが切れてしまったとのことなので、串焼きはタンを2本とサガリ(ハラミに近い部分、横隔膜の一部)、それに豚肉しそ巻きをお願いしました。
あとは身体が温まるテールスープを追加。
サラダはオートマチックに出て来る感じですね。

とりあえず、こちらから ”例の話題” に触れずにご主人と談笑。
最近腰を痛めて、大好きなゴルフができないと嘆いていましたが…笑
あと少し前に、『七厘』を閉めてこの度市ヶ谷に『炭火焼肉なかはら』を開店した中原さんが偵察に訪れたそうです。

そんなことをダラダラと話しているうちに…ご主人の方から『十四代 七垂二十貫』を飲みたかったらどうぞっ!と。
息子さん、ちゃんとご主人に伝えてくれていたんですね。

ご馳走様ぁ~♪


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.11.1x再訪

日米野球の第二戦(東京ドームの初戦)をメジャー側フィールドシート(通常エキサイトシートと呼ばれているファールグランドに設置されたネットのない席)で観戦後、タクシーで銀座へ。

とりあえず葉巻が吸いたくて『ネ プラス ウルトラ 銀座』へ直行。

その後、もう24時近かったですが、外に出る階段を上りながらどちらからともなく「腹が減ったよねぇ…」(笑)
金曜日と言えどもこの時間ですし、目の前の『たんや又兵衛 銀座店』へ飛び込みました。

店内はノーゲストで、オヤジさんも既に上がってしまったとのこと。
それでも息子さんに丁寧に対応してもらいました。

時間が時間なので、自分自身は肉はタンのみ、あとは椎茸、銀杏、アスパラガスと野菜をチョイス。
これにおきまりの美味しい胡麻ドレッシングのサラダまで食べちゃいました。
ここに来た割には、何ともヘルシーな夜となりました。

連れはその限りではありませんが…完全な ”肉食系” ですから(笑)
ちなみに「タン→霜降り→タン→レバー」な感じでしたね。
一応、サラダはお替わりしていましたが。

この時間にやっている気の利いたお店、大事ですね。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.5.2x再訪

ここのところよく来ますね、こちら『たんや又兵衛 銀座店』に。

この日は、当日しかも直前の電話でしたが、最後のカウンター2席に滑り込みセーフ。

久しぶりに会った自称「タン好き」のコも大満足の美味しさ~
喜んでもらえると、ご馳走する方も嬉しいですね。

ご主人にお勧めの日本酒をリクエストしたところ『梵 超吟』が出てきました!
ざっとこんなお酒です。

 福井県鯖江市 加藤吉平商店
 兵庫県特A地区産契約栽培山田錦 精米歩合20%
 マイナス20℃以下で5年間熟成
 皇室献上品

前回の『十四代 龍泉』ほどではないでしょうが、やはり超レアなヤバい日本酒ですね。
ブルーの綺麗なボトルですので、写真を是非見て下さい。

ご主人から一声掛けてもらったので、次の入荷予定の『十四代 龍泉』も予約してきました。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.5.x再訪

今宵は、前回前払いでボトルキープした日本酒の最高峰『十四代 龍泉』を飲む会でした。
ネットで買っても四合瓶で十数万~二十数万円もするシロモノです。
お値段も ”日本酒の最高峰” に相応しいですね。

その時、あの子と一緒にこれを飲みたいなぁ…と思った相手と二人っきりで龍泉を堪能しました。
まさに ”最高峰の女性” です(照)

芳醇でふくよかな甘みとまろやかな喉ごし。
そして春風のような香り。

やはり素晴らしい日本酒ですね。
お値段とのバランスはさておき、ですが(笑)

稀有な一本を楽しく飲めたのが嬉しいです、ねっ!

食べログの自分のアイコンを『十四代 龍泉』に変更しました。
宜しくお願いします。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


■2014.3.2x再訪

約半年ぶりにお邪魔しました。

年度末の最後の金曜日ですから、銀座はどこに行っても混雑は必至。
そこで頭に浮かんだのがここ『たんや又兵衛 銀座店』です。
昨晩来たばかりの『すし おおの』の角を曲がり、またまた昨日の2軒目で午前3時まで飲んでいた『ネ プラス ウルトラ 銀座』の数寄屋通りを挟んで真正面にあります。

宴会型のお店ではありませんし、基本的に高い(高すぎる)ので満席になることはまず見たことがないので、こんな日は狙い目ではないかと目星を付けたのです。
案の定、電話もしないで行きましたが、直ぐにどうぞとカウンター半ばに案内されました。
18時過ぎということもありますが、奥に年輩カップルと唯一の4名テーブル席が埋まっているくらいです。

食欲旺盛な部下と二人で並んで座り、今日は休肝日と決めていたので緑茶をお願いしました。
食べ物はお通し2種類のあと、サラダと串を次の4種類6本ずつオーダーしました。

 たん×2 霜ふり×2 レバー さがり

値段が張るだけあって1本1本はボリュームがありますので、炭水化物は食べていませんがこれで超お腹いっぱいです。

やはりここのタンは絶品ですね。
それから霜降りも半端じゃありません。
レバーは火が入りすぎ、さがりは旨いけど少し硬め。これも結局焼き過ぎなのかな?

冷蔵ショーケースに並んだ、相変わらずバブリーな日本酒・焼酎達を話題にしていると、大将が『十四代 龍泉』を売り込んできました。もちろん最初は冗談だと受け流していましたが…(笑)
そのうち大将に言われるがままに携帯でネット検索をしてみると、何と四合瓶で十数万~二十万円もする代物ではありませんか。
長年これだけの仕入れをしているから年に数本割り当てがあるそうで、今回は4本入り既に2本がなくなり、1本がお代済みのキープなので、残りは1本だと真顔で焚付けられました。

結局見栄っ張りな私は誘惑に負けて、このラスト1本をボトル・キープするハメに…(苦笑)
とは言え、いつ誰と飲むか、考えるだけでワクワクしてきます。

お会計は『十四代 龍泉』を除くと約50,000円、一人あたり25,000円になります。
ここで酒を飲まなかった時のアベレージといった感じですね。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


博多発祥のタン専門店。

六本木にもありますが、経営そのものは全く関係ないそうです。
というより、こちらのご主人は六本木のお店(当時は旧防衛庁近くにあったそうです。)で3年ほど修業した後、独立して銀座にお店を開いたみたいですね。
もう開業して18、9年経っているそうですが。

お店は、銀座7丁目のコリドー街と電通通りの間のさほど広くない一方通行の通り(数寄屋通り)沿いにこじんまりとあります。
隣に『東京やきとり亭 銀座本店』があるので、一応目印にして下さい。

うなぎの寝床のような奥に細長い店内で、カウンター10席余りと4人テーブル席が一つだけ。
行き止まりにトイレがありますが、一段上がっているのでよくつまずきます(笑)

基本的に親父さんがホール接客、1年くらい前からは全く違う世界(確か自衛隊だったかな?)から呼び戻した息子さんが焼き場をやっています。
頑固一徹っぽい職人気質の親父さんですが、話せば結構おしゃべりです。
娘さんまで紹介してもらったこともあるくらいです。

まず何と言ってもショーケースに吊るされた数十本のタン(40cmくらいの長さでしょうか)に度肝を抜かれます!
ここのタンはこうやって熟成をさせたものを使っているそうです。
概ね30日熟成させるようですね。
最近はエイジング・ビーフ(熟成肉)を扱っている焼肉屋も見聞きしますが、この店は昔からタンをこのように最高の状態にして提供しているようです。

また冷蔵ケースとボトル棚には、いまどき銀座でもなかなかお目にかかれないほどのバブリーな焼酎と日本酒が勢ぞろい!

そして本題の牛タンの串焼きは、歯ごたえがありながらも柔らかくジューシーで間違いなく最高の牛タンですね。
弾力ある噛みごたえと柔らかさを両立させることは、並大抵のことではないと思います。
それがここ『たんや又兵衛 銀座店』の絶品タン串なのです!

霜降りの串もとろける旨さで、私はいつもタン→霜降りを2周もしくはプラス3本目のタンでだいたい満腹になります。
あとはお通しとサラダくらいしか食べたことがありません。

これだけ旨いと、値段やコスパのことなんか言ったら正直野暮ってやつだと思います。
が、高いのは高いです。それ相応に(笑)

メニューに値段が書いていないので、5年くらい通っていますが未だに串1本の値段がよく分かりません。
タンと霜降りは他の串よりもかなり高いはずなので、それしか食べない私はあまり参考になりませんが、飲まないで@20,000円~25,000円、 飲んだら@30,000円超くらいは覚悟して行って下さい。

もう完全に旨いもの食いたかったら&飲みたかったら、とにかく金持ってウチに来い!的なお店ですね。
そのくらい割り切ってると、それはそれでアリでしょう。

最後に一言「ここのタンを食べずにタンを旨いと言うなかれ!」

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