1回
2016/03 訪問
山本シェフの一種独特な世界観 ”龍吟ワールド” に惚れました
冬の ”海の幸” 七皿の仕立て 2015.1.x
新春の ”お雑煮” 仕立て 山陰からの ”松葉蟹” 2015.1.x
讃岐オリーブ牛陶板 ”すき焼き” 仕立て ”フォアグラ” を織り交ぜて 2015.1.x
冬の贅沢 ”ふぐ雑炊” 白トリュフをのせて 2015.1.x
北海道産 ”きんき” の焼き茄子包み ”蕗の薹醤油焼き” 炊き込んで煮崩したとろける ”海老芋” 2015.1.x
”うに”の小茶碗 2015.1.x
”雲子焼”(向かって左)と ”龍吟カラスミ” ”ばちこ” 2015.1.x
青リンゴのピクルス 2015.1.x
”冷凍みかん” 2015.1.x
苺一笑 2015.1.x
気品溢れるエントランス 2015.1.x
正月飾り2015.1.x
”うに”の小茶碗 2015.1.x
”うに”の小茶碗 2015.1.x
”雲子焼”(向かって左)と ”龍吟カラスミ” ”ばちこ” 2015.1.x
”雲子焼” 2015.1.x
”龍吟カラスミ” ”ばちこ” 2015.1.x
新春の ”お雑煮” 仕立て 山陰からの ”松葉蟹” 2015.1.x
新春の ”お雑煮” 仕立て 山陰からの ”松葉蟹” 2015.1.x
冬の ”海の幸” 七皿の仕立て 2015.1.x
冬の ”海の幸” 七皿の仕立て 2015.1.x
北海道産 ”きんき” の焼き茄子包み ”蕗の薹醤油焼き” 炊き込んで煮崩したとろける ”海老芋” 2015.1.x
北海道産 ”きんき” の焼き茄子包み ”蕗の薹醤油焼き” 炊き込んで煮崩したとろける ”海老芋” 2015.1.x
青リンゴのピクルス 2015.1.x
讃岐オリーブ牛陶板 ”すき焼き” 仕立て ”フォアグラ” を織り交ぜて 2015.1.x
讃岐オリーブ牛陶板 ”すき焼き” 仕立て ”フォアグラ” を織り交ぜて 2015.1.x
冬の贅沢 ”ふぐ雑炊” 白トリュフをのせて 2015.1.x
冬の贅沢 ”ふぐ雑炊” 白トリュフをのせて 2015.1.x
香の物 2015.1.x
”冷凍みかん” 2015.1.x
”冷凍みかん” 2015.1.x
苺一笑 2015.1.x
苺一笑 2015.1.x
而今 純米吟醸 3,000円/1合 2015.1.x
お造り ”海の幸” 七皿の盛り合わせ 龍吟仕立て
讃岐オリーブ牛 陶板 ”すき焼き” 仕立て 葱と水芥
備長炭焼き 秋刀魚 秋茄子 銀杏 栗の粉
煮鮑&揚豆腐 鮑の肝ソースがけ
玉子豆腐の菊花椀
十万分の一の奇跡 琵琶湖産 ”天然大鰻” の蒲焼
しゃぶしゃぶ用の鱧
鱧と松茸のしゃぶしゃぶ
お食事 ご飯 天然大鰻蒲焼き 菊花椀 香の物
裏路地に佇みながらも圧倒的オーラを放つ外観
テーブル・セッティング 素晴らしい絵皿
メニューは茶目っ気のある封筒の中に
本日のメニュー
毛蟹&とんぶり
毛蟹&とんぶり
生うに&だだ茶豆
煮鮑&揚豆腐 鮑の肝ソースがけ
煮鮑&揚豆腐 鮑の肝ソースがけ
しゃぶしゃぶ用の鱧
鱧と松茸のしゃぶしゃぶ
鱧と松茸のしゃぶしゃぶ
お造り ”海の幸” 七皿の盛り合わせ 龍吟仕立て
お造り ”海の幸” 七皿の盛り合わせ 龍吟仕立て
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
備長炭焼き 秋刀魚 秋茄子 銀杏 栗の粉
備長炭焼き 秋刀魚 秋茄子 銀杏 栗の粉
讃岐オリーブ牛 陶板 ”すき焼き” 仕立て 葱と水芥
讃岐オリーブ牛 陶板 ”すき焼き” 仕立て 葱と水芥
口直し リンゴのピクルス
お食事
玉子豆腐の菊花椀
香の物
十万分の一の奇跡 琵琶湖産 ”天然大鰻” の蒲焼
十万分の一の奇跡 琵琶湖産 ”天然大鰻” の蒲焼
新潟からの白いご飯
生八つ橋風アイス 蜜柑と金木犀
”熱燗” と ”冷酒”
”熱燗”
”冷酒”
お抹茶
存在感のある外観
ロゴ看板
龍吟雲起(龍、吟ずれば雲起きる)龍が空で高く吟ずると雲が起こり、霧が起こって来る。力量のある大人がものを言えば、この無心な自然界も自ずからそれに沿って動いて来る。
店内奥の装飾棚 龍いろいろ
2016/06/01 更新
【夜】[料理・味]6.0*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]5.5*10%+[CP]4.0*30%+[酒・ドリンク]5.0*5%=5.15(5.0)
※「料理・味」を特例中の特例で6.0pt、「雰囲気」を特例で5.5ptで採点しています。ご了承下さい。
■2016.3.1x再訪
この日は待ちに待った『龍吟』の天然トラふぐコース。
なんとお一人様50,000円(サ・税別)~という強烈なお値段ですが、久しぶりにホームページを見ていたら様々なこだわりや蘊蓄が書かれていたので迷わず予約しました。
これを是非食べてみたい!と思わせる魅力を感じた訳です。
テーブルに案内されると、まず卓上にふぐの箸置きやかわいい置物のふぐちゃんが並んでいます(笑)
他の卓と違うセッティングで期待感が高まると共にちょっとした優越感に浸れますね。
早速いつもの封筒に入ったメニューを開封。
絶妙のタイミングで今宵のコースの説明が始まります。最初の前菜を除くとぜ~んぶ ”ふぐ尽くし” ですね。
今日はなんと下関産9.0kgの天然トラふぐだそうです!ふぐってそんなにデカいの?と思いますが、こちら『龍吟』の山本シェフは敢えて大きいふぐにこだわっているとのこと。
この日の献立はざっと次の内容でした。
1.龍吟カラスミ と 温かな小前菜
2.皮三種 烏骨鶏 の和え物
3.てっさ 厚引き と ふぐ白子(塩・あん肝ポン酢・ポン酢・*Poison Saltで) *ふぐの為に山本シェフが調合した特別な塩
4.ふぐ白子焼き(岩塩焼き or 醤油焼き)
5.厚切り温しゃぶ サラダ仕立て
6.炭火焼ふぐ 2種
7.ふぐ唐揚げ クリスピー仕立て
8.てっちり鍋
9.白子雑炊(ノーマル or トリュフ)
10.ふぐお菓子 お抹茶
凄いですね!めちゃくちゃスゴイです!
私の中で、ふぐに対する認識が変わりました。
今迄ふぐと言えば『福治』と決めていましたが、今日は明らかにそれを凌駕する驚きと感動を得ることができました。
もちろんオーソドックスなふぐ料理の中では『福治』が群を抜いていると思いますが、山本シェフはここまでオリジナリティに溢れバリエーションに富んだ他では絶対に食べられないふぐコースを創り上げていました。
今宵は山本シェフの ”挑戦” に感服です。
確かに普段から創作性の強い日本料理を提供する『龍吟』ですし、それに対し賛否両論があることも百も承知ですが、山本シェフはただ枠にとらわれない奇抜で斬新な料理を提供している訳ではありません。
より美味しく、より美しく、より世界中に愛される新しい日本料理の境地を切り拓いているのだと、私なりに解釈しています。
生意気なようですが、今宵はあらためて最高の賛辞を贈りたいと思います。
山本シェフの大きな温もりのある手を力強く握り返してお店をあとにしました。。。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
■2015.12.2x再訪
年内最後の訪問となります。
お邪魔する度にその魅力に惹き込まれてまた来てしまう、今や完璧にそのローテーションに入ってしまった『龍吟』です。
カウンター席がないので、山本シェフとの会話がないのが玉に瑕。
でも帰りにはどんなに忙しくても見送りに来てくれますし、その日のお料理の話などを必ずしてお別れします。
この日は、前回「人生で一番美味しい "鰹” をいただきました。」と私が伝えたことを覚えていてくれて、「この時期にしては珍しくいい鰹があったので、もう一度お出ししてみました。」とのこと。
食道楽にとっては、そんな些細なことがとても嬉しいものです。
ちなみにその鰹は、皮目の焦げの香ばしさと食感が良く、程よい燻製の香りが嗅覚を刺激し、少し強めの塩加減が絶妙で、脂が乗っていて口解けの良さが半端ない…そんな鰹です。
鰹の概念が変わるくらいの衝撃を受けました。
正直、これだけ色々なところで日本料理を食べていると、自分で言うのもナンですが経験値が高いのは必然ですから、「人生で一番美味しい…」なんて言葉が出ることなんて滅多にありませんから。。。
次は天然トラフグのコースを食べにお邪魔する予定。
ふぐと言ったらいつも迷わず『福治』でしたが、@50,000円と高価ではありますが、山本シェフの龍吟流ふぐを堪能してみたいものです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
■2015.10.3x再訪
プライベートなアニバーサリーで利用。
わざわざ鯛のお頭付きなぞ焼いていただき、これを丁寧にほぐして〆は鯛飯を。
釜には紅白の水引まで飾ってあり、また縁起物の ”鯛の鯛” までご用意いただき、色々とお気遣いありがとうございました。
『龍吟』が醸し出す幻想的な雰囲気と、凛とした空気感、そして丁寧でいてどこかアットホームな接客が記念日に華を添えてくれました。
もちろん盛り付け、器も含めたお料理は文句の付けようがありません。
帰りは山本シェフを交えて家族で記念撮影。
素晴らしい想い出をありがとうございます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
■2015.7.2x再訪
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■2015.5.2x再訪
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■2015.1.x再訪
ある後輩との再会を祝しての素晴らしい会食の舞台に『龍吟』を選びました。
年末のミシュランガイドでも三ツ星をキープされ、今や脂が乗りきった感のある山本シェフ。
カウンターのない日本料理店でありながら、三ツ星を獲り続けるというのは、あまり類を見ないことだと思います。
やはり『龍吟』には、他の日本料理店にない ”何か” があるのですね。
今宵もその ”何か” を探したり、感じたりしながら ”龍吟ワールド” を楽しみたいと思います。
まずは定番の柚子茶で身体を温めます。
それでは、はじまり、はじまりぃ~笑
~ 始まりは様々な ”感覚” から… ~
季節・香り・温度・食感・そして組み合わせ
【温】”うに”の小茶碗
【温】”雲子焼”
【冷】”龍吟カラスミ” ”ばちこ”
~ 引き立て ”一番出汁” への想い ~
”時” をとらえた ”風” の味
【温】新春の ”お雑煮” 仕立て 山陰からの ”松葉蟹”
~ 日本近海からの便り ~
海の豊かさ 潮の流れ
【冷】冬の ”海の幸” 七皿の仕立て
~ ”備長炭” ~
焼き立て香りし 炭火のちから…
【温】北海道産 ”きんき” の焼き茄子包み
”蕗の薹醤油焼き”
炊き込んで煮崩したとろける ”海老芋”
~ 故郷の恵み ~
香川県『観光アンバサダー』として…
【熱】讃岐オリーブ牛陶板 ”すき焼き” 仕立て ”フォアグラ” を織り交ぜて
~ 瑞穂の国 ~
同釜食仲 下関から…
【温】冬の贅沢 ”ふぐ雑炊”
~ 甘美 ~
冷涼・温もり・遊び心・懐かしさ そして誘惑
【冷】”冷凍みかん”
【温】苺一笑
~ ひとときの ”想い” を… ~
薄茶
これに合わせた日本酒は、「磯自慢」純米大吟醸@4,500円×2合と「而今」純米吟醸@3,000円×2合。
どちらも澄み切った透明感の高い味わいのお酒です。
料理の邪魔は一切しませんが、さすがの存在感といったところ。
ちなみにお会計は77,000円余りでした。
帰りは担当スタッフの方と山本シェフがお見送り。
ガッチリ握手を交わし、エントランスで記念撮影を(笑)
今宵も素晴らしい夜をありがとうございました。
この後ふたりで歩きながら『ネプラスウルトラ』へ新年のご挨拶も兼ねて。
楽しい夜は続きます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ミシュラン3年連続三ツ星獲得、数々のレストラン・アワードの受賞およびランクイン、香港と台湾に海外支店を持つ…褒め言葉を探したら枚挙にいとまがない。
それが『龍吟』であり、山本征治というシェフである。
日本料理大好きの私が、何となく伺うきっかけを見つけられなかったこちらのお店。
それがある女の子とのふとした会話から、じゃあ一緒に行ってみようとなるのだから不思議なものです。
手帳をめくりながら即電話。
なかなか予約は取れないと覚悟はしていましたが、1ヵ月強先の日で予約ができました。
”思い立ったが吉日” とは正にこのことですね(笑)
当日、そのコと銀座で待ち合わせ、車で六本木へ。
近くの100円パーキングに車を停め、お店に向かいます。
狭い道ではありませんが、六本木という街の喧騒から考えれば完全に裏路地。
その角に一見してそれと分かる ”凛” とした佇まい。
それが『龍吟』
やはり、このクラスのお店特有の ”オーラ” という名の存在感が異彩を放っています。
石段を数段上がり、扉を開けると、すぐ正面に「龍吟雲起」(龍、吟ずれば雲起きる)の四文字が目に入って来ます。
龍が空で高く吟ずると雲が起こり、霧が起こって来る。
力量のある大人がものを言えば、この無心な自然界も自ずからそれに沿って動いて来る。
そんな意味の言葉のようです。
推測でものを言うのは失礼ですが、山本シェフはこんなことを夢見て店名に『龍吟』という名を託し、そして今や彼もお店も ”龍” の域に達したのかも知れません。
仮にそのポジションに到達しても、決してそこで立ち止まったり、胡坐(あぐら)をかいたりする方には見えませんでしたし、更なる進化を遂げて行くに違いありません。
店内は4名用の個室が一つ、あとはテーブル席が20ほど。
カウンターが一切ない、ある意味珍しい日本料理店です。
一般的には白基調の日本料理店が大半ですが、こちらはパッと見ダーク・トーンの落ち着いた印象。
伝統的な和の伝統を継承しつつも、モダン&スタイリッシュという言葉がぴったりの店内でしょうか。
そして店内のあちこちに、モチーフの ”龍” が私たちを守ってくれています。
敢えて一言で言わせてもらうなら「カッコいい」お店ですね。気に入りました。
またテーブルクロスもナプキンもブラック。
素敵な織や刺繍が入っていたりします。
こちらも相当珍しいですが、これが浮かないのですからドン小西もビックリのトータル・コーディネートですね(笑)
冗談はさておき、この日のお料理の方へ。
先ずは温かい柚子茶がふるまわれます。
次に担当の着物女性が、大き目のえんじ色の封筒を渡してくれます。
これがメニューですが、封筒の裏には「日本龍吟 10year」と書かれた日の丸風の切手が貼られています。
更には、ご丁寧に当日の日付と「TOKYO ROPPONGI ,JAPAN RYUGIN」の消印付きです。
茶目っ気というか、ユーモアのセンスというか、しかもそれが本格的で中途半端でないところが一流の一流たる所以でしょうか。
そう言えば、10周年なんですね。
おめでとうございます。
というより今年の12月23日には、もう11周年ですね(笑)
『龍吟』がスタートした2003年は、私にとっても仕事面とプライベートの両方でそれぞれ大事で重大な出来事があった年。
私の中で恐らく一生忘れることのない年です。
山本シェフにとっても2003年はそんな年なんでしょうね、きっと。
この日のコース内容は次のとおり。
コースは27,000円(消費税込み)のおまかせ一本のみ。
サービス料10%(個室は15%)が付くと、料理だけで約3万円となります。
1.~始まりは様々な感覚から…~
①<温>生うに&だだ茶豆
②<冷>毛蟹&とんぶり
③<温>煮鮑&揚豆腐 肝醤油
2.~湯浴み~
<熱>鱧と松茸のしゃぶしゃぶ
3.~日本近海からの 便り~
<冷>お造り ”海の幸” 七皿の盛り合わせ 龍吟仕立て
4.~”備長炭”~
<温>秋の彩りを 一皿に… 秋刀魚 秋茄子 銀杏 栗の粉がけ
5.~故郷の恵み~ ※山本シェフは1970年、香川県(=讃岐)の生まれです。
<熱>讃岐オリーブ牛 陶板 ”すき焼き” 仕立て 葱と水芥
(口直し リンゴのピクルス)
6.~1/100,000の奇跡 琵琶湖産”天然大鰻”~
<温>”蒲焼”
7.~瑞穂の国~
<温>新潟からの白いご飯 玉子豆腐の菊花椀 香の物
8.~甘美~
①<冷>生八つ橋風アイス 蜜柑と金木犀
②<温><冷>”熱燗”と”冷酒”
私がまず最初に強く感じたのは、「料理の美しさ」「盛り付けの美しさ」「配置の美しさ」です。
そして器や皿も含めた「トータル的な美しさ」そして「卓上の美しさ」に一番感動しました。
玉子豆腐の菊花椀なんて食べてしまうのが申し訳ないくらいの美しさ。
お食事に付く味噌汁みたいなものですから、その仕事に対する本気度、情熱はやはりホンモノですね。
次に、メニューにもわざわざ一品一品書いてありますが、「温かい」「熱い」「冷たい」即ち客への提供温度にこだわっていること。
オープンキッチンでない、カウンターのないお店であることをハンデキャップにしないよう徹底した管理、スタッフ同士の意志の疎通が図られているのでしょう。
山本シェフがメニューに記した通り、即ち彼が意図した通りに、私の口に料理が届けられていました。
個別の料理では、あたかも前菜盛り合わせのように大皿の上に七つの小皿が飾り付けられたお造りが秀逸でした。
さすが ”龍吟仕立て” と名付けることだけのことはあります。
しかも7種類もの鮮魚を、それぞれの素材を生かした違った切り方、魅せ方、他の食材との合わせ方を駆使して、ただ美しいだけでなく、美味しく、しかも飽きさせない…素晴らしいですね。
帰り際、お店の外に出ると、担当の女性と何と山本征治シェフがお見送り。
彼から「これからも新作をどんどん生み出します!」との意気込みを伺いました。
もちろん、その言葉の裏側には「また是非お越しください」という意味合いが含まれているのだと思いますが、言われるまでもなくまたお邪魔することになるはずです(笑)
初めて来たお店で、これだけの気持ちの高ぶりを感じたのはいつ以来でしょう。
いきなり山本シェフの一種独特な世界観 ”龍吟ワールド” に惚れてしまいました。
次がホント楽しみですね。
通えば通う程、新しい料理が見えてくる…そんな噂は良く聞きますから。