1回
2016/04 訪問
”人間到る処『晴山』あり”
香箱蟹 甲羅で出汁をとったジェル掛け 紫蘇の花
鱈の白子の揚げ出し 椎茸 葱 もみじおろし
越前蟹と芹の土鍋炊きご飯 ほんのり柚子の香り
甘鯛と自家製からすみのお椀
鰆の炭火焼き 海老芋と銀杏の素揚げ
鮃のお造り 岩海苔を添えて
越前蟹のクリームコロッケ 玉ねぎのソース
お食事 越前蟹と芹のご飯 味噌椀 香の物
入口扉脇の看板
テーブル・セッティング
晴山 純米酒 島根県 1,400円/1合
梅酒 800円
梅酒ソーダ割り
香箱蟹 甲羅で出汁をとったジェル掛け
香箱蟹 甲羅で出汁をとったジェル掛け
甘鯛と自家製からすみのお椀
甘鯛と自家製からすみのお椀
鮃のお造り 岩海苔を添えて
鮃のお造り 岩海苔を添えて
越前蟹のクリームコロッケ 玉ねぎのソース
越前蟹のクリームコロッケ 玉ねぎのソース
鰆の炭火焼き 海老芋と銀杏の素揚げ
鰆の炭火焼き 海老芋と銀杏の素揚げ
鱈の白子の揚げ出し 椎茸 葱 もみじおろし
鱈の白子の揚げ出し 椎茸 葱 もみじおろし
ご飯はこんな素敵な土鍋で炊き上がります
越前蟹と芹の土鍋炊きご飯
越前蟹と芹の土鍋炊きご飯
お食事
越前蟹と芹のご飯
味噌椀
香の物
林檎のすり流し 苺 柿 蜂蜜のゼリー掛け
林檎のすり流し 苺 柿 蜂蜜のゼリー掛け
1階の行燈
地下1階 入口周り
入口扉
4名用のセッティング
一番奥のブース
一番奥のブース
一番奥のブース 絵画
置き物
真ん中付近にある半個室4名席
ドリンク・メニュー(ビール他)
ドリンク・メニュー(日本酒・焼酎)
ドリンク・メニュー(シャンパーニュ)
ドリンク・メニュー(白ワイン・赤ワイン)
ドリンク・メニュー(ソフトドリンク)
2016/07/22 更新
【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]3.5*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]5.0*30%+[酒・ドリンク]3.5*5%=4.65(4.7)
■2016.4.1x再訪
相変わらずの安定感が心地よい『晴山』
ばちこ、サクラマス、稚鮎、山菜、花山椒、鯛子…などなど、この夜も季節感満載、春爛漫の料理が並びます。
オーソドックスですし、奇を衒った(てらった)料理はありませんが、それで勝負できることがある意味素晴らしいことです。
童顔の山本さんですが、きっと芯の強い料理人なんですね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
■2016.2.1x再訪
こちら『晴山』には、昨年の初夏から2カ月に1回は必ずお邪魔して、一年のサイクル(=四季の変化)を肌で感じてみたいと思って通い続けています。
驚きは決して多くはないのですが、基本に忠実で安定した料理内容と15,000円という限られた金額(私が伺う日本料理のコース料金としては安い方です。)の中での納得感が高いお店だと思いますね。平たく言うとコスパがいい、ということですが。
あと1回か2回でサイクルが完成しますので、あらためて写真を見直して日本料理の四季折々を振り返ってみたいですね。。。
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■2015.12.1x再訪
年内最後の『晴山』
今やミシュラン二つ星の常連で食べログも4.3点台を長らくキープしています。
もちろん、私が定期的に通う、大好きなお店のひとつ。
この日一番良かったのは越前蟹の真丈を使ったお椀。
蟹の旨みを知り尽くしているからこその逸品。
形はしっかりしているのに、口解けは絶妙。そしてお椀の中で微妙にくずれた蟹の身が舞っている汁がこれまた絶妙。計算づくなのでしょうね。
また昨年に引き続き二度目の蟹クリームコロッケは、おそらくここでしか味わえない一品でしょう。
高級割烹でコロッケ。。。多少なりとも違和感はありますが、自信がなくては決して出せない料理だと思いますね。
更にデザートがいつも秀逸。
和食好きの私ですが、最後のデザートが楽しみで仕方がないお店はここと『虎白』しかありません。
『虎白』は毎回大きくは変化しませんが、安定して滅茶苦茶美味しいデザートを出してくれます。逆に『晴山』は毎回毎回「今日はなんだろう?」とワクワクするような違った形の新しいデザートを提供してくれます。
帰り際、山本シェフにお見送りを受けながら、手土産まで頂戴してしまいました。
来る2016年も宜しくお願いします。
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■2015.10.1x再訪
初夏、初秋、晩秋と2カ月弱のサイクルで3連続の訪問となります。
毎回お邪魔した時に次の予約をお願いしています。
ちなみに次回は12月。『晴山』山本晴彦シェフの ”冬” に期待が膨らみますね。
このところ続けてお邪魔している最大の要因は「日曜日に営業している」ことです。
日曜日に美味しい日本料理が食べられる幸せ!って素晴らしいことですね。
なんと言っても、一流どころで日曜日にやっている和食店はほとんどないですから。
コースは15,000円で割と基本に忠実なオーソドックスな料理ですが、安心感と割安感は抜群です。
ここ2回は、フカヒレを使った意欲作も見せてくれました。提供の仕方は違いましたが。
7月、8月と連続で食べた鮑素麺(ここでは少し太い稲庭饂飩でしたっけ?)をもう一度食べたかったなぁ…笑
これはホント絶品中の絶品ですよ。
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■2015.8.3x再訪
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■2015.7.x再訪
ある記念日が日曜日に当たったので、再訪したいお店リストの中から迷わず『晴山』をチョイスしました。
もちろん余裕をもって電話をし、予約しましたよ。何と言っても超人気店ですからね。
和食大好き人間の私にとって、日曜営業の日本料理店はホント貴重です(笑)
この日がまだ2回目の訪問でしたが、すっかり気に入りました。
派手さはありませんが、本当に丁寧な仕事をされており、玄人好みのお店かも知れませんね。
コストパフォーマンスも素晴らしいですし。
お店や料理人に対する最高の褒め言葉は「帰りに次の予約を取る」ことだと思っている私は、当然の如く来月末の予約をいただいてお店を後にしました。
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三田の慶應キャンパス近くに店を構える日本料理『晴山』
ミシュラン☆☆にして、食べログでも常に4.3点前後の高評価を維持する、私的にはかなり期待のお店です。
すぐ隣のビルには、やはりミシュラン☆付き中華の『御田町 桃の木』があります。
今年のゴールデンウィーク頃でしたか、車を100円パーキングに停めて歩いて『御田町 桃の木』に向かっている時に『晴山』の看板を見つけて、こんなところにあるんだぁ…と思った記憶がありますね。
以来、何度か電話をしてみるものの思った日にちで予約が取れず、なかなか伺えませんでした。
和食は基本2名でカウンター主義ですが、こちらのお店は日曜日も営業しているとのことなので、家族4人での会食にと思い立って余裕を持って予約しました。
家族の予定を確認し、受話器を手に取ります。
1月半ほど先の日程を告げると、一発合格となりました。
コースは10,000円と15,000円のみとのこと。お安いですねぇ~
迷わず15,000円をお願いし、受話器を置きました。
そしてやっと当日を迎えました。
普段は家族と一緒の時は酒を飲まない私ですが、この日は連休の中日だったので、少しくらい飲もうかなぁ…とタクシーで向かいます。
赤坂の我が家からですと、飯倉片町、新一の橋を通過し、三の橋で左折、桜田通りにぶつかるちょっと手前という案内になります。
お店は地下一階。
表に行燈風の看板があり、外階段を下りてゆきます。
エントランスホールが思いの外広く、ちょっとした坪庭も造られていて、なかなか良い雰囲気です。
扉を開けると、何と正面がガラス張りの厨房。
炭火の焼き場で魚が焼かれています。
私達に向け、中から威勢のいい声が掛けられます。
オーナーシェフの山本晴彦さんは、調理学校卒業後、岐阜の名店『たか田八祥』(食べログ4.22点)で十年余り修業してから、三年前31歳の若さで独立されたとのこと。
現在34、5歳のはずですが、童顔なので幾分若く見えますね。
店名『晴山』の由来は、恐らくご自身の漢字イニシャルなのでしょう(笑)
店内は、日本料理店としてはモダンでスタイリッシュな印象。
入口から見て左側にL字カウンターが8席ほど、右の通路の途中に4名用の半個室席、更に左に曲がった奥に4名テーブル席が3卓といった造りになります。
この日は奥のテーブル席に案内されました。
こちらのブースは、全部を使って12名から詰めて14名くらいの個室空間としても使えるとのこと。
知っておくと、何かの時には役に立つかも知れませんね。
ただこのくらいの店の広さや席数になると、いくら日本料理店とは言っても専任のサービススタッフがいた方がいいと思いますね。
店長とか、女将とか…ね。
スタッフ全員が厨房兼務といった格好なので、少し落ち着かないというか、余裕がないというか。
この日は厨房から一番離れたテーブル席だったので、余計そう感じたのかも知れませんけどね。
まずは飲み物。
日本酒メニューの中に店名と同じ『晴山』(島根県 純米酒 一合1,400円)が目に付いたのでスタッフに聞いてみると、もともとある銘柄ではなく、蔵に頼んで作ってもらっているとのことでした。
それはそれで楽しみなので、とりあえず純米酒『晴山』をいただくことに(笑)
料理は先述のとおり@15,000円のおまかせコース。
この日は ”蟹” 中心の豪華な料理でした。
1.香箱蟹・・・香箱蟹は北陸地方で獲れるメスのズワイガニの総称。オスに比べると体が小さいため、味わいが濃厚で旨味がたっぷり。これを丁寧に剥き、身と外子(茶色のつぶつぶ卵)、内子(オレンジ色の味噌の部分)を甲羅に詰め直したものに、甲羅でとった出汁のジェルが掛けられています。紫蘇の花が見た目にも味的にもアクセントとして効いていますね。
2.甘鯛と自家製からすみのお椀・・・自慢の炭火焼きを使ったお椀。焼いた甘鯛があまりに香ばしすぎて、お椀を口元に近づけた瞬間からグッと引き込まれる一品です。甘鯛は香りだけではなく、弾力のある食感もすばらしく美味しいですねぇ~。
3.鮃のお造り・・・鮃の切り身が立体的に5枚積まれています。岩海苔、酢橘、塩、山葵、そして刺し猪口に醤油が添えられます。色々な味、食べ方でいただけるので、これはこれでアリかも知れませんが、5切れが全て鮃である必要もない気がします。そういった意味ではお造りとしては幾分寂しいでしょうか。
4.越前蟹のクリームコロッケ・・・写真を見ていただけば分かりますが、蟹肉が溢れんばかりの蟹クリームコロッケです。普通はクリームの中から蟹を探すのが大変ですが、これはクリームコロッケというより完璧に蟹コロッケです。旨いに決まっています。皿の手前には薄紫色の玉ねぎのソースがフレンチ風に。これと一緒に食べるとコクが増して更に旨い!通常はコロッケの中に入れる玉ねぎを、中には使わずに敢えてソースにするあたりが憎いですねぇ~笑
5.鰆の炭火焼き・・・脂の乗ったサワラ。うっすらと西京味噌の香りがするような、しないような…繊細な味付け。私の舌もアテにならないかも(笑) 添え物はこの時期定番の海老芋と銀杏の素揚げ。ともに大好きな食材です。
6.鱈の白子の揚げ出し・・・白子はもう少しレアな方が美味しいと思います。白子に載ったもみじおろしが溶け込んだピリ辛の出汁は、揚げ物の油がしみ出しているにもかかわらず、さっぱりしていてとても美味しい。完飲です(笑) 丁寧に切り刻まれた極細の葱、この香りと食感もかなり効いています。若い方が一生懸命仕込まれたと思うと、旨さ倍増ですね!
7.越前蟹と芹の土鍋炊きご飯・・・テーブルの脇まで運ばれて来て、土鍋の蓋が開けられる瞬間はいつもテンションMAXです。何が出るかな、何が出るかな♪ 思わず口ずさんでしまうくらい楽しみなんですね(笑) 具材だけでなく、一気に広がる香りも湯気も…好きなんです。この日は越前蟹と芹がたっぷり!一品目が香箱蟹、四品目が越前蟹のクリームコロッケ、そして七品目が越前蟹と芹の土鍋炊きご飯。最初と最後とド真ん中と…計算され配置されたこの日の主役 ”蟹” さんたち。麻雀だと一四七(イースーチー)の三面待ちですね。ほんのり柚子の香りが効いていて、嗚呼、美味しい~
8.林檎のすり流し 苺 柿 蜂蜜のゼリー掛け・・・三種類の果物と三パターンの食材の形状を組み合わせて、美味しいデザートが生まれました。最近のお気に入りの日本料理店は、皆デザートが素晴らしいです。最後のデザートまで力を入れる…ひとつのトレンドなのかも知れませんね。
この日は、正直、二品目までで勝負あった!でした。
もう後は「時の流れに身を任せ」てさえいれば、山本シェフがゴールまで送り届けてくれること請け合い(笑)
初めて伺ったお店で、そんな気分にさせてもらえるのはとても珍しいことです。
お会計は4名で75,000円あまり。
家族4人での外食としては、かなりリーズナブルに収まりました。
一般的な和食店のコースに比べると品数が2品前後少ないのは気に掛かりますが、一品一品のポーションはしっかりとしているので、量的な不満は全くありませんでした。
ただ、これだけの料理を出すのですから、あと一品でも二品でも見てみたい…そんな未練というか名残惜しさはありますけどね(笑)
まだまだお若いご主人なので、これからの活躍に益々期待します。
季節を変えて、またお邪魔したいと思います。
今度は是非カウンター席で。