なんてエラそうなタイトルをつけてみましたが、別に写真に詳しい訳では
全然ありません。ただ何百枚も撮ってると少し美味しそうに撮るコツが
分かってきたり、特集記事を読んだりしてそれなりに知識も身について
きたんで忘れてしまわないようにここにまとめておこうかな、と。
備忘録です。
ちなみに食べログに載せている写真はコンパクトデジタルカメラ、
いわゆるコンデジで撮ったもの。デジカメ忘れたときはスマホ。
以下はほぼ時系列で。
<席選び>
・窓際の明るい席で他のお客さんの邪魔にならない端っこの席を選ぶ。
半逆光(斜め後ろから光)にするとジューシーでみずみずしい写真に。
光の方向や強さは料理にできる影で判断。薄い影ができる程度がベスト。
窓際が明るすぎると感じたら少し窓から離れた席を選ぶのもあり。
<フラッシュ>
・フラッシュは発光禁止にする。
<モード>
・A(絞り優先)モードにする。オートでもいいんだけど
ぼかし具合やホワイトバランスを調整したくなってくると
オートではものたりないのでここではAを推奨。
<露出>
・暗いときは露出をプラスにする。Aモードだとカメラが自動で
シャッタースピードを遅くして明るくしてくれます。
<ISO感度>
・露出で補正するとシャッタースピードが遅くなりすぎて手振れ
してしまうほど暗い時はISO感度を上げる。ただし上げ過ぎると
ノイズでざらつくので注意。
<シャッタースピード>
・Aモードのときは自動で調整してくれる。
<ホワイトバランス>
・雰囲気のいいお店は電球色のことが多くて、普通に撮ると
オレンジ色になるのでホワイトバランスを電球モードにして
電球の影響を消す。白いものは白く。ホワイトバランスは
オートでOKのときも多いかも。
<絞り>
・ぼかす範囲を広くするときは絞りを開ける(F値を下げる)。
・ぼかす範囲を狭くするときは絞りを絞る(F値を上げる)。
・F値を上げるとピントが合う範囲が広がると覚えると覚えやすい。
<準備>
・おしぼりとか灰皿とかが映りこまないように片づける。
・お皿で不用意に飛び散ったソースとかは拭いておく。
<構図>
・料理のチャームポイントを探す。肉料理の肉汁、トーストのバター、
サンドイッチの具、サラダのトマト、スタミナラーメンの麺、丼ものの
ごはん、にぎり寿司のネタから覗くシャリ、スープのパセリ、ピザの
トッピングの立体感、etc...
・お皿を回していい角度を探る。
・料理が主役なのでお皿は一部だけが写る様にする。
・料理を中央に配置せず三分割線と対角線の交点に配置すると楽。
・料理をアップで撮ると力強さが出る。
・逆に引きで背景を入れると空気感が出る。
・丼は右下か左下を残すと立体感がでる。
・広いお皿に乗った料理は視点を低くすると奥行き感がでる。
・長い食材は上から撮った方が全体感がよく分かる。
・長いお皿は対角線に入る様にすると余白が少なくて済む。
・あざやかな色の食材を手前にした方が遠近感がでる。
・瓶や縦に長いコップは斜め上から撮ると立体感がでる。
・斜めにして撮ると動きがでるし、余計なものを避けることも可能。
・右に余白を空けたら被写体を右に傾ける(カメラを左に傾ける)と
画が安定する。逆もしかり。
・模様に見えるような料理やお弁当は敢えて俯瞰で。
・ビン詰のものは中身をスプーンに入れて添える。わざとらしさを
消すためにスプーンにフォーカスをあててビンの方をぼかす。
・クロスがきれいなときは思い切って余白を入れる。
・ワインと料理をいっしょに撮るときはグラスを手前に置いて
グラスをぼかして料理にフォーカスをあてる。
・複数のお皿を同時に撮るときはメインを手前に置いてごはんや
汁物を後ろにする。お皿の間隔も寄せ気味に。
・端や終わりを写さないことでいっぱいあることを表現する。
・スープやコーヒーなど光が反射するものは光を3分の1程度に。
・自分の影が入ったり、ガラスに自分が映ったりしないようにする。
<背景>
・料理だけでなくその背景の映り方も確認する。
・背景がきれいなときはグッとレンズを下げて背景を入れる。
・背景が明るいと爽やかに、背景が薄暗いとシックな印象になる。
・テイクアウトものは目の前にかざして背景と撮ると雰囲気がでる。
・料理から少し離れてズームを望遠にすると背景がぼかしやすくなる。
・冷たい料理は青い小物を加えてクールな印象にする。
・温かい料理は赤い小物を加えてホットな印象にする。
・温かい料理を湯気が映りやすい角度(背景が暗い場所)を探す。
<手ぶれ防止>
・両肘をテーブルについてカメラを包み込むように固定する。
<シャッター>
・シャッター半押しでピントを合わせる。
・撮りたいものが中央にないときは半押しのままずらす。
<気持ち>
・「うわっ、この料理美味しそう」って思う気持ちが一番大事かも。
初稿'11/06/16