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完璧な仕出し弁当/ おせち料理?
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2023/05/16 更新
私が色々とレビューで申し上げている内容をご覧頂ければご理解頂けると思うのですが、どこかのお店のレビューにおいて、『究極の〜』『完璧な〜』といった表現は出来るだけ使わないようにしてます。
そういう安直容易で陳腐な言葉はレビューする側の底を簡単に露呈してしまうことに繋がるからです。
私の知的聡明性格の良いフォロワーの皆様ご存知の通り、私の場合食べログポイントは各お料理の「ジャンル」や「価格帯」の中での相対評価。
だって同じフレンチだからということで、1万円/人のフレンチと4万円/人のフレンチの味やサービスを比べること自体、アンフェアでナンセンスだと思うからです。
1万円/人には1万円/人の、4万円/人には4万円/人の満足度があるわけですからね。
なのであくまで、各ジャンルと各価格帯においての相対評価。
どうしてもコストやジャンルで限界がありますから、
それはサービスに関しても同様です。
ファストフード系のお店に一流ホテルのようなサービスやホスピタリティを求めるを求める方増えてますが、それはアンフェアでナンセンス。
ただ、こちらの仕出し弁当に関して申し上げれば私の浅い底が露呈しようが一向に構いません。
新大阪→東京
東京→京都
京都→東京
と新幹線で移動する際には、2日前までに電話して、必ず祇園本店まで受取りにいって利用する京都では知らない人はいない老舗仕出し弁当の専門店です。
ただの弁当屋?
さにあらず。
まるでお節料理のようなお弁当。
お茶会などの多い京都独自の文化の中で醸成されていった仕出し弁当という分野に特化して追求してきたお店です。
このお弁当という制限の中で、時間が経っても美味しいように、崩れないように、冷えても美味しいように、総てをとことん追求された仕出し弁当にはもはや芸術の域。
毎回お弁当の蓋を開けるたびに、まるで自然光の元、丸まったクム産のペルシャ絨毯を床いっぱいに広げたときのような、溜め息さえついてしまう美しさに魅力されます。
切り方/ 盛り付け方/ 出汁の含み方/ 調味料の纏わせ方/〆め方など全てが緻密に計算されていて、その季節毎の仕出し弁当として最適。
その証拠に、しっかりお出汁もに含まれているからでしょう、頂いたあとに喉が乾かないにも関わらず、お弁当箱には汁など何も残っていない綺麗な底。
パークハイアット京都などにゆっくり滞在して、宿泊先内で京都を体感されたい方、京都最終日に夕食までゆっくりできないという方には満を辞してこちらの仕出し弁当をお勧めします。
こちらでお弁当のイロハを学び、お料理屋では接客や対面ならではのお料理のイロハを学ぶ。
料理人を志すお若い方々も有名ながら実はない日本料理屋で修行されるよりも、こちらで修行されたほうが余程実力つくでしょうね。
私にとっては、一見ニッチであろうが、1つの分野を突き詰めるとここまで人を感動させることができるのかということを教えてくれる/再認識させてくれるお店でもあります。
鋭い味覚と感性お持ちの方限定にはなりますが、祇園『菱岩』の仕出しお弁当を頂きますと、帰りの新幹線で、もしくは自宅で、たった7,000円前後で12,000-15,000円/人の美味しい和食店に比肩する満足度。
徐々に確実に失われつつある古き良き京文化の深淵さに触れられることを確約致します。
祇園でこちらの紙袋を掲げて歩いたりタクシー拾われている方、すごく素敵です。
※予約は2日前まで、キャンセル無しで。
※女性は5,000円/人、男性は7,000円/人以上の仕出し弁当が理想です。
※クラス感は異なりますが、京都『泉仙』もお勧めです。