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夜の点数:4.7
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料理・味 4.6
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|サービス 4.9
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|雰囲気 5.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.3
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[ 料理・味4.6
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| サービス4.9
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| 雰囲気5.0
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.3 ]
王者の風格
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2016/08/15 更新
嵯峨嵐山駅に降り立ち、タクシーに行き先を告げる。
「吉兆へ」
今にも雨が降り出しそうな曇り空だが、嵐山は静かに佇み、桂川を見下ろしている。
渡月橋を横目に過ぎ間も無く、京都最後の夜の舞台へ。
苔生した数奇屋門をくぐり、小砂利を踏みしめ母屋へ進む。
通された部屋は、玄関にほど近い中広間。
陽は傾き夕暮れ時、静寂に包まれた石庭を眺めながら暫し寛ぐ。
まずは桃の節句の白酒で口を濡らし、いざ料理へ。
(御料理)¥52,500コース
・向付:いさざ玉〆、春菜、このこ
・お椀:笠子
・お造り:淡路産 オコゼ、鮟肝醤油
紋甲イカ
熊本産 トロ
・茶碗蒸し 唐墨麩
・八寸:雲子、牛タン、厚焼き卵 .etc
・タラの芽白和え
・焼物:石川産 鱒の木の芽焼き
・粕汁、春野菜、
・お食事:河豚飯、白米、香の物
・水菓子:三宝柑ゼリー、苺(白雪小町、章姫)
・菓子:菜の花きんとん
・抹茶
(その他失念)
(日本酒)
・吉兆貞翁(岐阜 白扇酒造)
・松の翠(京都伏見 山本本家)
大変失礼ながら、過去の「吉兆」(西洋銀座・グランヴィア)の印象から、さほど料理に期待はしていなかった。
しかし嵐山吉兆は料理・接遇・風情など全てにおいて、今までの「吉兆」の印象を払拭してくれた。
雰囲気に気後れして、味を過大評価していないかと自問もした。
しかしカウンター席不在の不利点を物ともせず、
特筆すべき椀物の深き味わいは、先日訪れた「草喰なかひがし」「御料理 はやし」に勝るとも劣らない。
いつの間にか降り出した雨は、夜の吉兆を一際幻想的に際立たせる。
露地行灯の灯りを受けた番傘は朱に染まり、濡れ砂利を踏みつつ帰途につく。
また再び訪れよう、嵐山を。
ここでしか得られないものは、確かにあった。