yasukawaさんが投稿した辨松(静岡/第一通り)の口コミ詳細

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辨松遠州病院、第一通り、新浜松/ふぐ、すっぽん、日本料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2014/02 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

新和食=(フレンチ+和食)+アート

2月3日は、節分です!
つまり。このお料理、よーく見ると、海老で「鬼の顔」が作ってある・・・!
海老のむき身を折り曲げて尻尾が角になった、赤鬼さんですね。
吊り目ぎみの黒胡麻の目も、なんだか表情があって可愛いです。
ちゃんと豆も乗ってます。
鬼は外。

じゃぁ、「福は内」の部分は・・・と探したら。

まさかの「富久娘」。
「ふく」が、ここにあったとは・・・!
芸が細かくて、あなどれないですね。

ということで、街中にある「辨松(べんまつ)」さんに行ってきました!
店名の「辨松」が読めなかったのですが、「べんまつ」です。簡単に「弁松」と表記されていることもありますね。

このお店は、50余年続く割烹・仕出しのお店です。
長くバリバリの職人が作る京和食のお店だったのですが、新しいことにチャレンジするのが大好きな3代目の店主が「新和食」を掲げ、洋の食材を取り入れた「和食+フレンチ」の新しいスタイルを構築しています。

そんな和と洋の融合した「新和食」という芸術を、一度、感じてみたいなぁと常々思っていたわけです。

街から大通りを挟んで少しだけ離れていることもあり、車で店の前まで直接行けます。
店の前に数台、車を停めることのできるスペースがあるのですが、乗り合わせていった方が無難です。

場所は、「もろ川」の前。市役所前の通りから、東側に2本入ったくらいの場所になります。
2階以上は、宴会場になっているのでしょうか。

玄関は、シンプルモダンな作りで、木+ガラスという和の雰囲気ながらも洋の雰囲気もあるイメージ。
お店の概念を具現しているかのようですね。
このドアは2重の扉になっていて、すごいです。

お店の前にはメニューや値段があるので、入る前に確認できます。
店構えからちょっと入るづらい雰囲気なのですが、こうしてくれると親切ですね。

中は、広いカウンター。奥に個室が並んでいます。
カウンターの奥に厨房があって、そこに数人料理人がいるみたいです。
僕は店主さんの話がきけたりするほうがいいなぁと思ってカウンター席にしました。

カウンター席から前を見ると、こんな感じに。
最近の建築業界では、こういうモダンな雰囲気の内装が流行なんですかね。
ルーバー+間接照明で、木の感じに陰影ができて雰囲気が楽しめられます。

そして料理スタート。
この日はコースにしてみようかなと考えていたのですが、急だと用意できないということでアラカルトで一通り注文してみました。
コースの時は、数日前に予約したほうがいいそうです。

この前菜の写真は冒頭の通りです。

いつもどおりのウーロン茶。

お刺身の盛り合わせ。
お皿かわいい。そして盛り付け方がお洒落!
女子が喜びそうですね。

洋食のお皿にお刺身がのってくるというのも珍しいと思います。
でも綺麗で、これはまた新時代の和食という感じです。見た目って大事だなぁ。

天ぷらの盛り合わせ。
塩か天つゆを選べるのですが、塩にしてみました。

スペアリブ。
これはガチガチの和食だったらまず無いかもですね。
少し和風ダレになってると思うのですが、いい感じ。
ほろほろと柔らかく、骨がするっと抜けます。

地野菜チーズ焼き。
チーズを塗った野菜を、かりっと焼いたもの。
注目すべきは、その盛り付け方なんですけど。

写真撮る時って、アングルに悩む人も多いと思うのですが、何気ない盛り付け方の一皿がきれいで「肉眼で正面から」見た時がとにかくカッコイイのです。
カメラのファインダーを通すと、なんだか違和感があるんですね。
スマホで撮影してるやつがなんだと言われれば返す言葉も無いですけど。

とにかく、写真ではなく、肉眼で確かめてほしい。

イノシシ肉の岩塩焼き。
このお店ではジビエも豊富で、イノシシと鹿があったのですが、イノシシ被害も記憶に新しいイノシシにしてみました。
癖があるとは思いますが、僕は好きです。
ちょっとレバーっぽいというか、独特の臭みもあるのですが、脂の少ないお肉が好きな人にはきっと好きだと思います。
かなりの低カロリーで、お肉のくせに、血液がサラサラになるらしいですね。

っていうか、この赤いお皿が綺麗で、すごい欲しいんだけど。
でも高そう。
東京のどっかで食べた時に似たような透明のお皿で、下に花弁がはさんであったのを見たけど、あのイメージを自宅でもやりたい。そういえばあおの時のお皿、ショープレートだったなぁ。このお皿で食べられるのってなかなか良い体験だ。

お酒関係。生、ミードル、ルクロシュ、プレモンペール等。
ワイン系も充実していて、ボトルラベルもお洒落なのが多かったです。
和食に合うお酒を教えてくれます。
和食と合う洋物ワインを飲みながら食べるという雰囲気もなかなか。

麩のガーリックトースト。
トーストの代わりに「焼き麩」を使ったものです。
これはなかなか良いアイデアですね!

トーストのように胃袋にたまるものを食べたくないという時など、お酒を飲みながら軽くつまむ時など最適です。
軽くサクサクで、お菓子よりももっとライトな感覚でガーリックの香りを楽しめます。

メニューには「麩のピザ」もあったので、こっちも食べてみたい。

あと、見逃しがちですが、上に乗ってるパセリ。
写真をよく見てもらえれば分かるのですが、これ乾燥パセリじゃなく、フレッシュパセリなのです!

このいくらでも手が抜けるというか、普通はレシピ的にも乾燥パセリで当たり前だというところを、コストや在庫の問題のある生パセリをわざわざ用意するという仕事の仕方に、お店の本気度が伺えます。
こういう本気の仕事を見たら、僕も刺激受けちゃって仕事を頑張らなくちゃなって思っちゃいますね。
こういうレベルの仕事したい。

アボガド・マグロのサラダ。
この組み合わせ最初に考えたの誰なんだろう、すごいクリエイティブ。
少しワサビの香りがするマヨネーズであえられていて、だけど薄味で上品でした。

ちなみに今頃サラダで順番がおかしいのですが、それは僕が適当にアラカルトで適当なタイミングで注文しているので、既に順番が無いせいです。
基本的に注文した順番で出てくるみたいですね。

地鶏の唐揚げ。
このお店の唐揚げが食べてみたかったので、注文してみた。
少ししっとり系で、柔らかい唐揚げでした。
地鶏なのでしっかりした味なのですが、上品です。

というか、この盛り付け、どうですか。
草木の豊かな庭園で数匹の鶏が遊んでいるかのようなイメージにも見えます。
ここまでくるとアートでしょ。

豚肉のナンプラー蒸し。
塩ポン酢で食べるのですが、これもまた新しい経験で、美味しかった。
白菜なんかも塩ポン酢で食べるとマジ美味しい。
これ自分でも作って、鍋料理で食べてみたい。
「塩ポン酢」。料亭を中心に最近流行らしいのですが、これさっぱりしていて素材の味を引き立立てて、これブームがくるんじゃないかなぁ、って思ってます。

三ヶ日コロッケ。
メニュー表を見てたらあるのに気づいて注文。
ほくほくでお芋の味が楽しめます。

白子のリゾット。
これも上品で、薄味で美味しい。
白子が苦手な僕でも、言われなければそのまま食べちゃうレベルの美味しさ。

和食なので脂が多くならないようにとか、洋食の要素と和食のバランスにすごく気をつかってメニュー開発しているようでした。

親子丼。
他にも牛丼とかいろいろあって、メニューが大衆的なものもあって面白い。
僕のように飲まないでガッツリ食べたい人のニーズにも合っていますね。

あおさのお味噌汁なんかもついてきて、お得です。

最後にデザートのつもりのブルーベリー。目が良くなりますね。

ラム酒風の大学芋。
名前だけで注文してしまった。名前だけで美味しそう。

ラム酒の香りのする大学芋で、芋の美味しさもそうなんだけど適度な甘みと、お酒の香りでぱくぱくと食べられます。
お皿の上に乗ってるのはハーブ茶っぽいシャーベットと、ドライフルーツに和菓子の白い粉みたいなのをかけたもの。
このバランスで食べるのがいいですね。

最終的に喉が渇く気がするので、最後のお茶でホッとします。

全体的な感想なのですが。
敷居の高いお店を想像していたのですが、杞憂でした。
お店の人はみんなカフェみたいなユニフォームを着ていて馴染み深いです。
料理は手早く出されますので、待ち時間もそんなにありません。

和食と洋食のいいとこどりの「新和食」というテーマの部分ですが。
僕は和食より洋食が好きなのですが、自分に合っていると思いました。
和食だと、必ず「焼き魚」みたいなイメージもあるのですが、このお店はそういう伝統や固定概念みたいなのに固執しないので、食べたい料理を食べられる「自由」があります。

店主さんはデザイン学校の出身で、それで盛り付けなんかにデザインセンスを感じるのですね。
お父さんが和食の職人なのに、なぜ3代目である店主さんがフレンチを取り入れることになったかですが、学生時代にフレンチのお店でバイトを始めたら、フレンチが面白くなってしまったからだそうです。
がちがちの和食ではなく、フレンチの要素を取り入れることによって今の時代に合った料理にもなっていると思うので、結果的に面白いですね。

カジュアルな雰囲気の洋食はあっても、カジュアルな雰囲気の和食はなかったきがするので。
高級すぎず、フレンチのカジュアルな雰囲気を取り入れることで、他店との差別化もできてますね。
きれいな内装は、女子にはうけると思います。店主さんもイケメンだし。

料理の質や技術は高級割烹ですが、価格は良心的。
値段もメニューに明記されているので安心です。
あと、アラカルトが多くメニューが頻繁に変わるので、無限ループで通えます。

「和食があんまり好きじゃなくて」とか「魚より肉が好き」みたいな考えを持っている人には、一度食べてみてほしいです。
たぶん和食が好きになる前進になるのではないでしょうか。

(詳細は下記ブログ記事で)

2014/02/03 更新

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