レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2010/02訪問 2014/01/02
久々の北海道シリーズ、旭川市の「独酌三四郎」。太田和彦氏が「北海道ナンバーワン」と書いた老舗の居酒屋で、5年前に旭山動物園と組もうとしたが、どうしても定休日にぶちあたり断念。宿願叶っての訪問です。
稚内13:45発の特急「サロベツ」で南下。特急で一気に!と書きたいところだが、鹿並みのスピードしか出ないので4時間近くもかかり、17:33旭川着。すっかり陽も落ちた2月の旭川、極寒の雪道をそろそろ行き、旧い居酒屋にもぐりこむのは気分がいいです。
食べたもの(写真は半分くらい掲載)。
お通しは、開店以来一貫して出している「酢大豆」。地元の西神楽(市内南東部)でとれた国産大豆で、シンプルに旨い。これは土産用の瓶詰めも売ってます(勿論買いました!)。次いで冬のお薦め「にしん漬け」に「くじら刺し」。湯葉、玉子焼き、万願寺などを挟みながら、お待ちかねの肉チーム。鶏もつ(レバー)は素晴らしい状態で、豚もうめぇうめぇ。
そして意外にも最高だったのが、締めの鰻丼。なぜ鰻?と思い聞いてみると、なんと昭和21年の創業以来受け継がれているタレだとか。同じく創業以来の竈でじっくり焼かれた鰻との60年コラボ。迷わず食べましょう!
肴に魅力がありすぎて悩むので、月替わりの「おかみ旬の盆」(¥1,500)ではじめるのも良さそうです。酒は旭川産(男山が有名)に力を入れつつ、全国の銘酒が揃う。ちなみに「風のささやき」は西神楽の地元米を仕込んで、女将である西岡美子さんが命名した新酒だ。
この店の真価は、場としての熟成感だと思う。建物の雰囲気、旨い酒肴に加えて、竈に向かって立つ店主、女将の鮮やかな接客。得も言われぬ、未体験の不思議なテンションに引き込まれていきます(うまく表現できん……)。まさに北の聖地。全国から客が集まるのも道理で、謀ってできる店ではない。絶妙!2010.2訪問。再訪したいなあ。
独酌三四郎
0166-22-6751|北海道旭川市2条通5丁目左7号
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/298/
3位
1回
2010/04訪問 2014/01/02
にく処 やっちゃん|牛料理(もつ焼き)|中野区|chapter.2
中野区江古田の住宅街にある牛料理(もつ焼き)、にく処やっちゃん。
新井薬師前、落合南長崎、新江古田などの各駅から徒歩十数分。31年目にしてネットで大ブレイクして予約で満席状態が続く。常連が入れないという緊急事態は継続中。6人で2度目の訪問(4人席)。
食べたもの。写真上から順に。
○煮物の盛合せ(牛のテールと野菜いろいろ)¥1500(下ごしらえ中のようにも見える?ミステリアスなビジュアル。最高のテールと野菜の純朴なコラボ。家で作りたいぞ!最後に食べるとボリュームに圧倒されるので、早めのオーダーがおすすめ。出る順番は誰にも分からんのだが、必食)
○やっちゃんのおまかせカルビ¥1500(脂と赤身のバランスが抜群で、ステーキのような完成度。これはお店からも自信作!の声が聞こえました)
○ごはん価格不明(炊けたらお願いできるようで?満を持してカルビをのせてみました。このあとハンバーグやつくねのタレでも食べてみた。白飯があるとハッピーが増しますな!)
○煮込みハンバーグ¥700(想像していたドミグラスではなく、調味控えめで中は半生。白飯よりガーリックトーストによく合いました。インパクトで他に押され気味も、分かっていれば素敵な脇役)
○生コブクロ串焼¥210(初訪時は深遠な世界の拡がり、2度目の今回は内臓の神秘に触れた気がします。宗教的な旨さだなー。感じ方は自由ですが、素晴らしい香りと歯ざわりをぜひ!)
○つくね¥250(見ての通りボリューミィ。ワモンアザラシの子どもみたいなフォルムで、中は超ふわふわ。つくね好きでなくても必食!同じく2度目訪問の男子チームはこれを感動No.1に推す)
○地鶏串焼¥210(満腹に近い状態で食べましたが、ぶりぶりで旨い!)
さて。だらしないあたしは30分ほど遅刻したので、写真を撮れなかった2品を以下に(前回の写真です)。
○刺身盛合せ¥1500(写真は3人前で¥4500。レバー、ガツ、センマイ、タン、牛刺3種。今回も似た構成ですが、タンは売り切れでした。土曜はないことが多いみたいなので要注意です)
○煮込み¥650(皿に出したもの。ホルモンと豆腐、パンチのある出汁でパーフェクトな旨さ。米を喰えたら何杯でもイケるってやつですなー。と前回書きながら、生かされていない……残念だ。読み直してから訪問しよう)
今回は、肉しか食べないA嬢に肉ライターM、両者を操る編集M(3人とも女子)が並び、肉々しい編隊でした。話題になった「焼肉手帳」を食事中に3人も買ってたし。テールスープ¥500を食べ損なったけれど、バゲット(持ち込むと、軽くガーリックトーストにしてくれます)と白飯を並べて最高の肉を喰いまくるパラダイス。焼き名人が奥に控えているし、大将はあれだけ混んでいても感じが良い。素晴らしいっす!
2009.12訪問。2月にまた予約しちゃいました。意地汚いことです。次回への覚え書きは、豚ガツの酢漬け、テールスープ、煮込みにごはん。
やっちゃんの凄さ、併せて下記をご覧ください。
chapter.1|2009.6訪問
にく処やっちゃん
03-3954-4997|東京都中野区江古田1-9-9
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/259/
4位
1回
2010/05訪問 2014/08/23
ANTICA OSTERIA CARNEYA(カルネヤ)|イタリア料理(肉食堂)|新宿区|chapter.2
新宿区南山伏町(牛込神楽坂)のイタリア料理「ANTICAOSTERIACARNEYA」(カルネヤ)」。3度目の“肉屋”訪問は、ミステリアスな乙女座の会(後述)。
食べたもの。写真上から順に。
○和牛レバーのカルパッチョ香草風味(「状態イイデスヨ〜」と推薦入っただけあってめちゃめちゃ旨い。内臓は当日の状態聞くのが一番ですね)
○カルネヤサラダ(10種類ほどのアンティパスト。こんなに充実した“前菜盛り合わせ”を喰ったことがあるだろうか。サラダと聞くだけでオーダーしないあなた!入れときましょう)
○ホワイトアスパラのサヴァイヨン焼き(最初現れたとき、海亀の顔に似ててぎょっとした……済みません。アスパラの旨みをとじこめる焼きの技術!)
○ホルモンだらけのパッパルデッレ(やっぱ肉モノ食べんとな)
○サマーポルチーニ茸のタリオリーニ(サマートリュフと迷ったが、肉厚のポルチーニは絶品で正解)
○肉人の為のスパゲッティカルボナーラ(これ、実は前回も食べていたことが自分のブログで判明。カーボ好きとしては外せない最高の巨大化推奨メニュー。次回も喰いそうで危険。「危」とか「巨」とかマークつけてほしい)
○スーパーカルネヤオールスターズ!(カットの前後で写真2点。当店の真打ち。牛豚羊鴨……その日集まった最高のメンバーを一気喰い。総計600g程度なので、4人いればさほど構えなくても楽しめる。ここに向けてどの程度の腹具合で進めるかがオーダーの鍵でしょう)
さてさて、今回はTwitterがいろいろ絡んでおりまして。まずは、店主高山いさ巳氏とTwitterオフ会(幡ヶ谷「Kinasse@kogataku」でのジャパニーズワイン試飲会)でぐだぐだ呑んだのがきっかけ。
その数日後、「乙女座はグルメに散財して吉」みたいな占いを発見、これ幸いとつぶやいたところ、乙女座食楽?の賛同者がぞろぞろ現れました。で、「カルネヤで肉!」と相成りまして。そもそもが適当な流れだと説明難しいですな……。しかしTwitterの行動喚起力は凄いっす。
店主いさみん(@pinkymoussy)は肉を溺愛してる。惚れました(初見で女子かと思った!が、それが理由ではないよ)。理由を並べてまた伺います。いつか最高級の揚げた肉を喰いたいです(笑)。4人以上の肉好きで、歩調を合わせての訪問推奨。2010.5訪問。
ANTICAOSTERIACARNEYA(カルネヤ)
03-5228-3611|東京都新宿区南山伏町3-6
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/314/
5位
1回
2010/04訪問 2010/06/05
豊島区高田、都電荒川線・学習院下駅そばのタイ料理、プリックタイ。
東京一旨いタイ料理!と10年にわたって人々に紹介し続けている店です。もともとは年に一度はタイに行くというカメラマンの推薦。彼は「東京で一番、現地と同じ旨さを味わえる」ともう少し正確に薦めていた。某有名Barのマスターもハマってくれました。ふふふ。
辺鄙な裏通り、タクシーで通っても店の存在に気づかぬほどひっそりと。店主でサービス担当のノンさんとシェフのエークさん、二人でさばく。
以下、食べたもの(写真上から順に)。
○自家製ソーセージ¥?(これが最高!一応「裏メニュー」として紹介されるが、ほぼいつもある。生っぽくてスパイシー。必食です)
○トート・マン・クンエビのすり身揚げ¥1250(大好物の揚げ物。春巻類も良いですが、揚げ物好きにはこちらを。ぷりぷりでジューシー、スイートチリソースとの相性が素晴らしい。ちなみにスーパーの冷凍食品売場でよくみかけるやつを、スイートチリで食べても旨いです)
○ラープ・ガイ鶏の田舎風サラダ¥1150(春雨やパパイヤも捨てがたいが、辛さと肉感のバランスがたいへん良い)
○トムヤムクン・ナムサイ¥1250(トムヤムクンは2種類。ナムサイはよく見かける辛いもの。「ナムコン」は辛さ控えめで酸味が強い)
○パット・タイタイ式焼きそば¥1050(カレー類やご飯ものも充実していますが、麺気分だったので素直に)
店のつくりも含めて家庭料理の印象が強いが、丁寧に時間をかけて洗練されてきた旨さは、辛いだけのインスタント・タイメシとは一線を画す。酒はシンハー、チャーンのビール組と、ラオスの焼酎、ラオ・ラーオ。適当に呑んで、2人だと¥6000〜7000くらい。安いっす。
料理は、20回以上食べていますが、文句ないです。
サービスも、イヤな思いをしたことは一度もありません。
個人的には、(タイ料理に限らず、CP含めて)
東京最高のレストランのひとつです!
プリックタイ(Prikthai)
03-3987-5689|東京都豊島区高田3-36-2
6位
1回
2010/05訪問 2014/01/03
鎌倉市のイタリア料理、オステリアジョイア(OsteriaGioia)。
2009年オープンの新店にランチ訪問。自家製にこだわり、畑と一体化したメニューを食べながらワインを楽しめる。店内には「昼からワインを呑みましょう!」と素敵なメッセージあり。イタリアの田舎気分ですかね。
食べたもの(写真上から順に)。
○前菜|自家製ローストポークハム(上品な脂でパンもワインもすすみます)、当畑の野菜サラダ(シンプルでも西麻布「Bingo」を思い出す旨さ)
○スープ|食べる野菜スープ(ユーロスターも作ってるようです)
○パスタ|自家製ソーセージとキャベツのスパゲッティ、ルッコラと松の実のペンネ(いずれも緑を感じる優しさ。陽のある時間向きかも)
○メイン|メダイのポワレ、富士鶏のハーブ煮(魚はもちろん相模湾の地物。鎌倉の駅前でもいろいろ売ってるくらいですから)
酒。ワインリストは作っていないようですが充実、安めの価格帯でも相談するといろいろ出てきます。下はグラッパ。これが草っぽくて素晴らしい!種類はたまたま多くなかったですが、これはめちゃめちゃ欲しい1本です。
で、価格。プリフィックスのランチコースは2種類。
A|前菜、パスタ(スープ)、パン、デザート、コーヒー¥1,800
B|Aにメイン(魚料理or肉料理)を加えて¥2,300
安い!この価格でランチをやっている店はありますが、畑をやり、地物を入れて、地産地消が気持ち良く体現できている。良い意味で家族的なサービスに徹し、ダメな若者を使っていないのもよい。ランチなのに3時間くらいお邪魔していました(笑)。近いうちに混んで入れなくなるでしょう。
2010.2訪問。連休中、夜に伺う予定!
オステリアジョイア(OsteriaGioia)
0467-24-6623|神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-3-42F
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/291/
7位
1回
2010/04訪問 2014/01/03
港区白金の鯨料理・ふぐ料理、「うずら」。
2008年7月に、麻布十番から自宅近隣に移転。広くなったはずなのに、テーブルや奥の個室の配置がそっくり相似形で驚いた。
でも、ほかは何も変わらない。表の札は常に「準備中」、かなり適当な内装で、マスコミ中心と思われる微妙な客層(自分もそうですけどね)。おやじさんは典型的な頑固無口風、おかあさんも前半戦は怖い(笑)。そんなプレッシャーを意に介さず喰えば、幸せは鯨が運んでくる。
食べたもの(写真上から順に)。
○くじらベーコン(からし醤油+ねぎでいただく。ベーコンは安いものだと脂がくどくべたっとした獣臭が立つが、これは無縁。いくらでも喰える!鯨の下部、筋の入った白い部分を“畝須”と呼ぶが、ベーコンは畝須の加工品)
○くじらさえずり(酢味噌で。舌のふっくらした脂肪分は絶妙の甘さ。すっぽんなどと同様に、鯨の脂は不飽和脂肪酸です)
○烏賊と里芋煮(野菜や魚貝の一品料理も旨い。黒板に材料だけ書いてあったりするのでお薦めに従いながら)
○ふぐ白子焼(勿論、幸せの一端を担う)
○くじら竜田揚げ(スパイシーで肉はやわらかい)
○ハリハリ鍋(写真は下に。鯨の皮でとった出汁に、目一杯生姜を効かせてある。最初は油揚げで埋め尽くされているところに、胡椒と片栗粉で味つけされた鯨の赤身を入れ、最後に大量の水菜。本当に、際限なく喰い続けられるんじゃないかと思う完成度だ。締めは、うどん→雑炊と制覇するのが毎度のパターン。残念なくらい素早く完食……)
○キウイフルーツ(いつもフルーツをいただくのだが、このキウイは人生最高でした。あまり好まないのによく食べた)
奥の座敷を8人で陣取って、久々に堪能しました。ベーコンやさえずりは今までで一番旨かった気がする。定番のハリハリは後を引く旨さ。妙な胃もたれもない。ぜひ一度、めくるめく鯨体験をお薦めします。
酒の銘柄云々はナシ。日本酒を頼んで、ひたすら食べることに専念する店。頻繁に行くにはちょっと高いが、鯨自体も最高の仕入れ、CPは適正だろう。後半戦はおかあさんもみるみる優しくなり、フルーツをお土産にいただいてステージクリア。2010.4訪問。早くも行きたくなってきた。
うずら
03-3473-0386|東京都港区白金3-1-4
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/299/
8位
1回
2010/06訪問 2014/01/02
大阪の南方、泉南郡熊取町の「素朴料理日本酒あらまつ」。
2010年6月13日。オリックスの交流戦優勝を神戸の友人Tらと見届けた後、球場の興奮とは無縁の阪和線で地味に南下、熊取駅からタクシーで住宅街に向かう。18:00に到着したのに終電を気にするような遠出。木の香りが満ちた一軒家に上がり込み、メニューと向き合う。
目的は日本酒と料理の集団結婚。
つまみの果てるまで、夢破れて満腹するまで何種類呑み倒せるかが勝負である!(そんなこと考えてたのはあたしだけだろうが)
料理は写真の通り、店名通りに素材を活かしたシンプルな和もの(コース¥3,000−)。地元泉州の野菜や魚を中心に、ブランド豚(イベリコ、TOKYOX、千代幻豚、沖縄紅豚など多数)にも気持ちをこめて展開する。内臓が喜ぶたべものを丁寧に時間をかけて。酒のお相手として。
ご主人が厨房と日本酒の冷蔵庫を往復しながら、マリアージュを推奨してくれる。注目の1本目は、青森県十和田市の「八甲田おろし純米酒リンゴ酸酵母仕込み」。スターターとして、と薦められたのだが、爽快な口当たり、華やかなリンゴの香り。ブラインドなら白ワイン(もしくはシードル)としか思わないでしょう(すぐ欲しくなって買いました。twitterで触れまわったので何本か売れたんじゃないかな? ▽詳しくはこちら)。
個別にはもう1本。茨城県水戸市の「一品純米吟醸短稈渡船」(吉久保酒造)は良かった。山田錦の親米である短稈渡船もあまり意識して来なかったが、やわらかさの中に独特の深み、風味。旨い旨いとこれも即購入(笑)。南部杜氏・佐々木勝雄さんは凄い人と絶賛。
ご主人は2ヵ月に一度「日本酒の会」を開催している。全国有名蔵の若手杜氏らと親交も深い。伺ったところ、酒選びの基本スタンスは「食中酒」として旨いもの。派手な香りや旨みは料理の邪魔をすると考えられている。
しかし、素人玄人を問わず、日本酒好きが喜んで呑むのはほとんど派手な酒だ(自分もそうです)。少し前に、人気の「而今」(派手旨系)を倍以上に吊り上がった値段で買った自分としては、いろいろ考えなきゃなりません。久々のディープインパクト。かなり感化されて帰りました。この場を借りて勝手に感謝します!2010.6訪問。
素朴料理日本酒あらまつ
072-486-6077|大阪府泉南郡熊取町新野田2-11-7
※ブログの記事URLが変更になっています。
→ http://www.haramap.jp/Entry/323/
9位
1回
2010/07訪問 2010/07/14
CORVIERA(コルヴィエラ)|イタリア料理(リグーリア+コルシカ)|中央区
中央区日本橋兜町のイタリア料理(リグーリア州+フランス領のコルシカ島をミックス)、「CORVIERA」(コルヴィエラ)。日本橋三越前の「フェア・ドマ」を閉め、2009年に移転オープンしている。
食べたもの。写真上から順に。
○トゥレネッテのバジリコペースト和え¥1,800(スペシャリテ。バジルを大量に使った濃厚なペーストが抜群の絡みと粘り、最高に旨い!本当に大盛りをオーダーしたくなるですよ)
○庄内産羽黒仔羊のカルパッチョ¥1,700(すっかり有名になった庄内の奥田政行シェフ「アル・ケッチァーノ」と同じ仔羊です。好きな羊のにおいがキレイになりすぎてちょっと拍子抜けも、貴重な生羊を初体験)
○ほやキュイジーヌ2010Ver.1「ほやと帆立のムースを詰めたズッキーニの花のロースト」¥1,400(東北出身のシェフが偏愛するほや。アイデアを昇華した今年版は、酒呑みには最高の塩気。次も楽しみ!)
○自家製サルシッチャとハンガリー産フレッシュフォアグラのパヴィア風リゾット¥2,500(ビジュアル通りの超好みカーボ。サルシッチャの塩気で締めてあり、ワインをがぶがぶと)
○志津川産鰹のローストサルビア風味¥2,400(通常は手を出さない皿。「鰹をバターで焼くと、これが驚くほどね……」というシェフの囁きで注文。豪快なカットにとろみを残した繊細な焼き具合、いいですねー)
○御前崎産しらすのカラブリア風スパゲッティ¥1,800(仕上げに追加注文。ピリッと辛みと塩の効いた海っぽいソース。満足っす)
○黒オリーブペースト(フォカッチャとともに)
オーナーシェフの、松橋ひらくさん。twitter(@Hirakusankakkei)で知り合いました。三陸の志津川に母方の実家があり、ほやをはじめ魚貝への愛が深く、このあとは無添加生ムラサキウニを推薦された。イタリアでもリグーリア州ジェノバ周辺〜コルシカ島の限られた地域に、やや偏執とも言える素敵なこだわりを見せている。
全体に塩は強めで海を感じ、酒好きはたまらんでしょう。ほやをはじめ、島っぽいモルト(カリラとかブナハーブンとか)で食べてみたいと思ったですよ。勿論ふつうはワインを呑むわけで、お薦めされた5本はどれにも捨てがたい魅力があった(料理もワインとの相性を強めに意識しているし、充実は当然かと!)。どの皿も、料理のゴールが直球で伝わってくるのは好みです。シェフの性格が出ていると思われます(よく知らんけど)。
バーカウンターもあり、グラッパは東京一ではないかと推定。ミケーレ・キャルロのバローロ、メンテのアルザス・ゲヴェルツ、ウーゴ・キアラのバローロ、ロナーのラグレイン、最後にアスパラガス風味のグラッパ。合間にはSIBONAのグラッパ・チョコレートまでと至れり尽くせり。阿房のように喜んで、貪欲にいかせていただきました。再訪しますよ!2010.7訪問。
CORVIERA(コルヴィエラ)
03-6206-2306|東京都中央区日本橋兜町1-4
10位
1回
2010/03訪問 2010/06/11
kamoshiya Kusumoto|dining(創作料理)|大阪市|chapter.2
大阪・福島の創作系dining「kamoshiyaKusumoto」。
ワイン、シャンパーニュ、日本酒などに徹底的なこだわりをみせるダイニング・バーだ。なので、“醸し屋”を名乗っている。
料理ごとに自由に酒を合わせるスタイルは大好物で、赤坂「燻」を(個人的な)頂点とする多国籍マリアージュができる店は素晴らしいと思う。こちらではシャンパーニュでスタートし、日本酒、ワイン、ラストは古酒へ。蒸留酒がないのは物足りないが、醸造酒好きは文句なく楽しめる。
本来なら食べたものを並べるのだが、おまかせコースのみでメニューなし、時間があいて記憶曖昧なので諦めます……。写真の通りでコースは6品+デザート。“創作”の完成度は相当に高く、凝っている!香草やエスニックなソースを和に合わせるのが上手で、鮎に*カダイフを巻くのも定番(前回も出た)。目にも鮮やかで楽しく飽きずにいただけるが、料理の方向性を考えると半歩強めに押してくれればという皿もあった(好みだが)。
*kadaif|アラブ諸国などでお菓子などに使われる麺状の小麦
写真に残した酒は2つ。上は地元の秋鹿から、「結真1997醸造品」(大阪府能勢町)。3000本限定で古酒としては軽やかな部類。下は早くから古酒に取り組んでいる「木戸泉」(千葉県いすみ市)の1975年もの。見た目通りの紹興酒テイストで、古酒の楽しさが伝わる名品です。
最も好ましいコンセプトで、料理も酒もサービスも雰囲気も完成度が高い。紛れもなく名店候補。予約がとりにくいのも当然だが、あえて注文をつけるなら、炭水化物を入れて7品にして欲しい。呑みたい酒が際限なくあるだけに、現コースの量ではちょっと物足りん。麺でも米でも、エスニック系のアレンジでも楽しいし、ぜひ考えて欲しいっす!2010.3、二度目の訪問。
kamoshiya Kusumoto
06-6455-8827|大阪市福島区福島5-17-14
四谷の「鮨三谷」さんの予約が近づいてきました。2009年の初訪以来5年間(×年3回平均)、毎度キレキレで進化し続けるのは凄いことです。相変わらず予約は一年先のようですが、当分やめられませんな!ってことで、2013年秋のステージ回想録。
ここ数年、ずっと土曜昼の貸し切り。8人前後の知人や親族(大食いで大酒呑み)と饗宴、祝宴! 鮨屋ですが「大酒呑み」は重要なポイント。完全お任せで繰り出されるハイエンドな銘酒とのマリアージュを、「感動」しつつ「余裕」でこなす。舞台に参加する客に課せられたミッションなのです、たぶん(かなりぐいぐい出てきますから注意! 酒好きにはたまらんがw)。
今回は酒のあとに肴を置く写真構成にしてみたが、実際の三谷マリアージュとは微妙にズレてるのでごめんなさい(そもそも全部じゃないし、流れの雰囲気だけでもお伝えできれば)。
シャンパーニュから日本酒、ワインを挟んでまた日本酒、みたいな流れが多い。酒との相性を極めねばならんわけだから、三谷さん、よく呑んで研究してるなあと思う。凄いわほんと!
キター!!! 数年ぶりに再会した「究極のたまごかけごはん」(突然ですが、これ大好きなんです)。オレンジ色の汁、筋子なんですよ、筋子のスープ。ちなみに一つ上の穴子に唐墨もかなりの大好物です。オレンジうまい。
三谷の土瓶蒸しには松茸以外入っていない。胞子の育ってきた土壌をそのまま運んできたような、滋味。土うまい。
このあたりまでで、出そうと思われていたものは一通りじゃないかと(にぎり以外は概ね掲載しました。要はこれ以外に、にぎりがたくさんあるのです)。ここからは喰い意地とアドリブのステージ。鮑の肝のにぎりとか、うまいうまいw
仲間と楽しく貸し切って、大食、大酒にて@35,000円。このところ酒のレベルが明らかに上がっているのに、勘定据え置きはうれしい限りです。酒呑みにはCP半端ない。
「三谷は鮨屋じゃない」という評価もありますが、鮨屋だからできる芸当。素材と技をストイックに磨かれた江戸前も好きですが、こうしてエンタメ方向に極めてくれると客は楽しいという絶対的なお手本。器やグラスも素敵だし、食べるのも呑むのも好きなひとは、一度は体験すべき舞台です。2009年から訪問中(´Θ` )
鮨三谷
03-5366-0132|東京都新宿区四谷1-22-1
※ブログの記事URL → http://www.haramap.jp/Entry/345/