ハラミ串さんのマイ★ベストレストラン 2015

レビュアーのカバー画像

ハラミ串のレストランガイド

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

ベストレストランを選ぶに当たり基準にしているのは毎年以下の点です。

1.飲み食いして大体3000円くらいの予算。多くても5000円まで。
2.ランチメニューのみ飲み食いしたお店は不可。
3.予約困難・大人気につき常に行列等、使い勝手の悪いお店は不可。
4.ラーメンは別ジャンル扱い。
5.過去のベストレストランとは重複させない。

この内「3」の条件に関しては、極端な事例でない限り条件から外すことにします。
というのも大阪は行列=美味しいが割と正しく成り立っているのです(^_^;)
止むをえませんが事実は事実ですね。

結果、ベストレストラン2015はこのように決定いたしました。

1位 大甚
100年以上続く名古屋の大衆酒場にして100席を超える大箱です。
いつ訪問しても満席の人気ぶり。全ての居酒屋好きはこの店を目指します。多分。

2位 花くじら
おでんが大好きであちこちで食べ歩いていますが、中でもここは安くて旨い名店です。
UFO・葱ぶくろ・さえずりは特にお気に入り。今年も何度かお邪魔させて頂きました。

3位 あらた
ここの御主人は色んな種類のホルモンを色んな食べさせ方で楽しませてくれます。
ホルモンの質はかなり良くしかも値段はリーズナブル。
関西の牛肉文化はホルモンにも及んでいることを証明してくれる凄いお店です。

4位 上川商店
天神橋筋商店街からちょこっと外れた路地にある家族経営の居酒屋です。
名物の湯豆腐は勿論、刺身に焼鳥に鰻まで揃う多彩なラインナップ。
どの料理も手頃な値段で提供してくれます。

5位 さぶちゃん
豚骨ラーメン発祥の久留米はラーメンだけじゃ無く焼鳥も名物。
この店の焼鳥には唸りました。
豚バラやダルム(いわゆるシロ)の旨さや、手頃な値段設定も嬉しい限り。

6位 きくや
定食屋みたいな感じのおでん屋。肉吸いも旨い。
大阪の庶民派グルメの底力を感じるパワフルなお店。

7位 ゴメンネJIRO
天満市場の近くにある硬派な洋食屋。寡黙なJIROさんの繰り出す料理はどれも絶品。
一品の値段が信じられないくらい安いので、好きなものを好きなだけ食べられます。

8位 ぢどり屋
博多・中洲にある鶏肉料理のお店。ここのもも焼きは本当に旨い。
フランチャイズ展開していますが本店はこちらです。

9位 ドノスティア
奈良県の食材を多用するスペインバル。何を食っても旨いです。
姉妹店のアバロッツもよかったですが私はこちらの方が好みでした。

10位 金生
魚介類を美味しく手ごろに楽しめる割烹的な居酒屋。
鄙びた味わいの建物と美味しい料理に心まで和んできます。

マイ★ベストレストラン

1位

大甚 本店 (伏見、丸の内、国際センター / 居酒屋)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2025/08訪問 2025/09/17

オフィス街にあって変わらない雰囲気

【2025年8月 再訪】

名古屋入りしたからにはやっぱり外せない大甚。通い始めている内に気づけば創業100年越えの超老舗になりました(^_^)
2階席も含めると100席を超える大箱酒場ですが、平日でも大人気なので万全を期して開店時間の30分前に訪問です。
思った通りこの猛暑の中でも開店前から行列です。とはいえざっと10名超。難なく1巡目に入店出来ました。

外観は焼きの入った黒の板張りの渋い佇まい。並んでいる際に建物脇に爆裂を発見しましたがやっぱ古いのね(^_^;)
何気に町全体の開発が進行していて向かいの土地は工事の囲いがある更地になっていました。時の流れを感じます。

とまぁ、個人的な感情に浸りつつも店内は開店と同時にヒートアップ。大箱なのに即満席になるのも凄い!
1人でささっと酌を始める人。カンパーイと声高らかに始まる数人。開店30分でもう退店する人まで様々。

ボンボン時計や酒樽に使い込まれたテーブルと椅子。ズラリと並ぶ小皿料理の迫力。何もかも素晴らしい(^_^)
席の呼び方が奥座敷・階段下・テレ下・2階等あって店主が客をキビキビ捌く様もお馴染みの風景です。
何回通ってもこの雰囲気には毎回痺れます。古くて活気のある酒場って、元気を貰える気がしますね〜

今回酒はハイボール(580円)→賀茂鶴樽酒二合大徳利(900円)と堪能。料理は直接見て小皿5品をチョイス。
小皿は値段が分かりませんが多分どれも500円前後。刺身や焼き魚はボードに値段表記されています。
総じて和食寄りですがメンチカツや串カツなんかもあってガッツリ食うことも可能。何でも自由です。

ちなみにこの店ではメニューを見ずにキリンビール頼む人が多いです。単にビールではなくキリンがお約束。
お店の人が開栓してくれますががシュポッていう音が鳴り響くのも酒場らしい臨場感があって良し(^_^)

・煮穴子
・鰯の梅煮
・イカぬた
・三つ葉のおひたし
・小芋煮
一品の量は控えめなので1人でもこれくらい難なく食べられます。あれこれ食べられるのが嬉しい(^_^)
味付けは総じて上品で穏やかですが家庭料理ってわけじゃなくしっかり居酒屋の料理。酒に合います。
こぞん的にはこの店の煮物がお気に入りです。今回は煮穴子・鰯の梅煮・小芋煮を頂きましたがどれも実に旨い。
酒のグラスは下げないので誰がどれだけ飲んだのか一目瞭然。私は軽く2杯で失礼しましょう(^_^)

-----------------------------------------

【最後に】
健全な活気と鄙びた雰囲気。大箱が次々と客で埋まるダイナミズム。ささっと食えるのもお気に入り(^_^)
ここには酒場に求める要素が全て揃っています。街並みはだいぶ変わりましたがいつまでも残って欲しいですね。
本日のお勘定は〆て3530円。ご馳走様でした。
伏見駅から徒歩で直ぐ。全国の居酒屋マニア垂涎の1907年から続く老舗大衆酒場です。

老舗ですが建物自体は比較的新しい普通のビルです。とはいえ黒地に白文字の暖簾・焼き目の入った木材・鉢植等が趣を添えます。
店内は石張りの床に木のテーブル。入口近くに大皿料理が並び酒樽がドンと置かれた圧巻の風景で正に大衆酒場と言った感じ(^_^)
使い込まれてあちこちくすんだ店内は、テーブルはおろか床にまでもここで呑んだ人の楽しい想いが染み付いているかのようです。

正確な客席数は不明ですが100席はゆうに超える大箱です。開店時間の16時から30分程過ぎた頃に到着すると既にほぼ満席でした。
たまたま空いた奥の席に通されましたが、ここは入口に向かってお店の様子が見渡せる何気に結構いい席だったりします(^_^)

酒はお店の常備酒・賀茂鶴の常温にして肴になる小鉢を自分で取りにいきます。この瞬間がなんともウキウキです^m^
沢山ある料理の中から慎重に選ぼう…と思っていましたが、どれも一品の量は少なめなので好きなように取り分けました。
結果、〆鯖・煮穴子・茄子の煮びたし・ナマコ酢・筍煮の5品をチョイスです。我ながら欲張ったものです(^_^;)

普通、大皿に盛られた料理って言うのは造り置きでそんなに味は期待できるもんじゃないことが多いですが、この店は違います。
凄い客数なのでどんどん料理が無くなりますが、どんどん新しく補充されます。人気店ならではのダイナミックな循環。
元々料理のクオリティはかなり高いお店ですが、刺身でも煮物でもずっと美味しい状態で提供され続けるのです(^_^)

ふと、お向いさんに目をやると肴にタラコと烏賊煮を選んでいました。成る程、そう来ますか。それも良いですなぁ(^_^)
作業着の一団は仕事が終わった社長と従業員って感じかな? 皆さんにこやかに酒を酌み交わしています。
年配の男性は〆鯖とおひたしを肴に独り静かにゆるゆる呑んでいます。呑み終わってサッと席を立つ様は多分常連ですね。

以前こちらにお邪魔したのはかれこれ10年近く前。その時見た景色も今日見た景色も大体こんな感じ。ここは変わらないなあ。
私は人が自然と集うような活気ある古い居酒屋が大好きです。こういう空気にはそれこそ毎日でも触れていたい。
寛げる空気とそこに集まる飲兵衛達。料理は程々美味しければそれで良し。お店の醸す空気こそがご馳走なんです(^_^)
大甚はそう思える数少ないお店の一つです。久々ですが変わりはなくて安心しました。

今日のお勘定は〆て2370円。相変わらず安いですね。ご馳走様でした。また来ます。


『居酒屋は ほんのちょっと イイ処
      それ以上でも それ以外でも』 詠み人 ハラミ串

  • 煮穴子
  • 鰯の梅煮
  • イカぬた

もっと見る

2位

花くじら 本店 (新福島、福島(阪神)、福島(JR西日本) / おでん)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2022/09訪問 2022/10/19

やっぱり最高のおでん屋

【2022年9月 再訪】

東京に戻る時間ですが無理やり花くじらに訪問。ここは少しだけ早い時間からやってるのが有難いです(^_^)
近くに支店もありますが、私は福島天満宮脇の極省スペースでやってる屋台みたいな本店の方が圧倒的に好みです。

お店到着は開店時間の16時ちょっと過ぎ。こんな時間でもカウンターはほぼ埋まっていましたが何とかセーフ。
結果的に目の前がおでん鍋というベストポジションに座れました。おでんがぐつぐつ煮出つライブ感が最高です(^_^)
いつ見てもこのおでん鍋は迫力あります。白濁した出汁に練り物や鯨の旨味なんかも溶け出してる気がします。
とりあえずビール中瓶(500円)今まで食べた中のお気に入りネタをサクッと注文。勿論、さえずりは外せません^m^

・おでん ※多分各200円
定番ネタからUFO・ねぎ袋・春菊の3品を。平皿に練りガラシ。そしておでん提供の都度ツユを回しかけてくれます。
この豚骨みたいな白濁のツユが抜群に旨いです。多分魚介・野菜・練り物の旨味が超濃厚に抽出されています(^_^)
毎回頼むUFOはこの店オリジナルの練り物です。豆腐とがんもどきの掛け合わせのような素晴らしく上品な練り物。
ネギ袋の中身はどっさりのネギと生姜。旨味の強いツユに生姜がガツっと効いてくる感じがたまりません^m^
春菊はツユでさっと湯がいた後とろろ掛けにします。シンプルな一品ですが組み合わせが素晴らしいです。

・さえずり 500円
鯨の舌のおでん。コラーゲンと脂身を合体させたようなクニクニ食感。甘口でほんの少し乾物っぽい癖も感じます。
こう書くと癖が強くてちょっと食べにくいように感じるかもしれませんがさにあらず。これが超絶旨いのです(T_T)
さえずりに近い食べ物って他に全然思いつきません。脂とも違う独特なコクと中毒性のある香り。素晴らしすぎます。
花くじらに立ち寄る目的の半分はこのさえずりを食うためと言ってしまっても過言ではない、超お好みの一品です。

-----------------------------------------

【最後に】
時間がないので軽めの利用で切り上げました。滞在時間は20分程⁉ですが今回も大満足。やっぱりイイお店ですね~
本日のお勘定は〆て1600円。旨くて安くてササっと食える、ある種究極のグルメだと思います。ご馳走様でした。
新福島駅から徒歩3分程。天満宮の鳥居のすぐ脇にある大人気のおでん屋です。
花くじらの本店はこちらですが、この界隈で支店も出していてそちらも大人気です。

訪問は休日の夕方。開店時間を狙って10分前にお店に到着すると一番乗りでした(^_^)
狭小の三角形の土地に立っているのでお店はかなり手狭。とはいえこの肩寄せ合う雰囲気は嫌いじゃないです。
1階は大きな鍋に面したカウンター席とテーブル席も少々。二階の様子は不明です。お店は2人で切り盛りしています。

おでんメニューに値段が書かれていないので一瞬ビビりますが、この店は何を頼んでも高くないです。
鯨系のメニューは流石にそこそこしますが、普通のおでんダネなら多分100~200円くらいなんじゃないでしょうか。
なので、日本酒を頼んだ後は好き放題気になったものを注文しました^m^

おでん鍋でグツグツ煮たっている出汁は白濁していてとんこつみたいにな感じ。この出汁がこの店の命です。
練りガラシを添えた皿に注文のおでんを盛る際、出汁もさっとまわしかけてくれます。
この出汁の味わいは何とも表現が難しい。多分魚介系の出汁ですが野菜の甘味も加味されているような…
コッテリ濃厚ってわけじゃないのに旨味はしっかり舌に乗っかってくる感じ。凄いなコレ^m^

おでんはいろんな種類がありますが私のお気に入りはUFO・春菊・葱ぶくろ・さえずり(鯨の舌)あたり。
練りものはなんでも旨いですが、迷ったら名物のUFOが一番お勧め。名前が怪しいですが味は一級品です(^_^)
魚のすり身と豆腐を合体させたような感じの練り物で、舌触りの良さと優しい味わいが最高なんです。
関西のおでんには鯨を使うことが多いですが、鯨って物凄くいい出汁が出ます。脂身と出汁のハーモニーが堪らん(T_T)
今や高級品ですが毎回必ず頼んでしまいます。

私はこの店が物凄く大好きですが、贔屓目じゃ無く本当に大阪の宝のようなお店だと思います。
普通の出汁とはちょっと違うオリジナルな味わいですが、この味を生み出したのは間違いなく大阪という土地柄ですね。
今回のお勘定は2人で3800円。なんと1人2000円を切りました。この安さも大きな魅力です(^_^)
今までも何回か訪問していますが、その度に旨さとお得さに唸ります。多分またすぐ来ることでしょう。
ご馳走様でした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

3位

和風もつ料理 あらた (西中島南方、南方、新大阪 / 牛料理)

2回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2019/03訪問 2019/04/20

何度通ってもやっぱり感動のもつ

【再訪2回目】

いつ様子を伺っても行列のあらた。ここの行列は並ぶ人が1人いれば後から仲間が合流できてしまいます。
めっちゃ旨い大繁盛店ですが、実際の待ち人が何人いるのか分かりにくいのはチョイと問題です(^_^;)
なので毎回訪問の際はかなり気合を入れて開店30分以上前から並ぶのが常でした。
…なんですが、今回は20時過ぎにたまたま通りかかったらなんと行列なし!即入店です(^m^)

店内に入ると一番奥の席が1席だけ空いています。着座するなり注文するのは勿論特製ハイボール(250円)。
前はご夫婦お二人だった記憶なんですが今日はもう1人男性が厨房にいました。増員したんですかね?
調理の大半は相変わらずご主人が担っていますが、提供がスムーズになることはいいことです(^_^)

・和風煮込み 400円
この店に来たら絶対に外せません。ハイボール注文時に合わせて頼みました。これはすぐにでてきます。
ホルモンはシロ中心に色々が入っています。やや甘口でコッテリした脂に出汁が効いた独特の味わい。
なんとも上品な仕上がりでコレは何回食っても絶品です。コレばっか食い続けられそうな旨さ(^_^)

・ミノ湯引き 400円
湯引きっていうかなんというか。そういうツッコミはもはや野暮ってもんですね(^_^;)
貝類みたいな食感ですが味はきっちり肉・ホルモン。ポン酢でさっぱり食わせるやり方も最高。
この店でコレが一番好きって人も多いんじゃないでしょうか(^_^)

・生せんまい 400円
最初からゴマだれ?がかかってます。センマイ自体がブリブリ食感の上物ですがこのタレも旨い(^_^)
焼肉屋とかでよくあるコチュジャンベースのタレで食っても旨いけど、私は断然こっちが好き。

・心のたたき 400円
これもモノの良さが光る一品。脂肪分の全くない部位なので醤油でさっぱり頂くこの食べ方がベスト。
この店は仕入れの良さに加え素材に対しての味付けのチョイスがじつにハイセンスです(^_^)

・タンとテール合い盛り 400円(多分)
これはレギュラーメニューではないです。どっちもくいたそうにしてたら両方盛り合わせてくれました(^m^)
洋風なシチュー仕立てなんですが、コッテリ濃厚って感じの味じゃなくどこかサラッとした和風テイスト。
柔らかに仕上がっていて酒にもご飯にも最高に合うんです(^_^)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はたまたまのラッキーですんなり入れました。毎回こういう感じで利用できると本当に最高なんですが(^_^;)
料理は相変わらず何食っても旨いし酒と合わせるとさらに楽しめる味付けなのも超絶好みドストライクです。
訪問ハードルが高いお店ですが、ここは今後も間違いなく通います。本日のお勘定は〆て2900円。ご馳走様でした。
西中島南方駅から徒歩2分程。ビルの半地下フロアで営業する牛もつ料理のお店です。

人気と聞いていたので代休した平日に訪問しました。到着は開店時間15分前位ですが既に8人並んでいます。
結局開店までに10人を超す行列になりました。やはり凄い人気です(^_^;)
店内は厨房を囲むL字のカウンター席が10人分程。ご主人と手伝いの女性(奥様でしょうか)の2人で切り盛りしています。

壁のメニュー短冊には煮込み・刺身・串焼きといった旨そうなもつ料理がズラリ。コールタンやテールシチューまであります(^_^)
どれにしようか非常に迷いますが、どうやらこの店ではお任せにする方が多い様子。今回は私もそれに乗っかりました。
酒はビールとハイボールがよく出ているようなので私もハイボールを。初めてのお店ではこういう柔軟な姿勢?が大切です。

ちなみにハイボールはコップ一杯サイズですが日本酒並のアルコール度数がある中々の気前良さです。
ウィルキンソン(ジンジャーエール)で割るっていうのも何気に贅沢。このハイボールはお勧め&危険です^m^

料理の前に刻み葱が小皿でどっさり盛られてきます。この葱はこの後出てくる料理と相性が良いので大切に使いましょう。
ご主人はこちらの食べる様子を伺いながら料理を提供してくれます。結構凝った料理が多いのにこの手際良さはお見事。
このテンポの良さと料理の旨さでハイボールはどんどん進んでしまいました(^_^;)
今回かなり色々と食べたのでレビューは出てきた順番と関係なく多少整理して記載します。※写真は提供順に並んでいます

和風煮込み
塩ベースの煮込みでシロを中心に色んな部位が使われています。煮汁も凄く良い味してます^m^
もつはしっかり煮込まれて柔らかですが、部位ごとの持ち味を崩さす適度に歯ごたえも残されている感じ。
この煮込みは牛もつの旨味ギッシリで見た目のあっさりした印象をイイ感じで裏切ってくれます。

刺し系
刺し系はチレ刺身・ミノ湯引き・生センマイ・心のたたきの4種類出て来ました。ここの刺し系はどれも圧巻です。
タレを甘辛ネースと胡麻ダレで使い分けてたり、油や鶉の生卵を噛ませてあったりとどれも一工夫あって唸るばかり。
もつ自体相当良質ですが、それがお店の手間暇で数段上の美味しさになっています。こりゃ凄い^m^
どれも甲乙つけがたい旨さですが、私はミノ湯引きが特に気に入りました。この歯触りと旨味はクセになります。

コールタン・ネックスモーク
コールタンは煮込んでからいったん冷ましてタンを落ち着かせてあります。結構分厚いのにしっとり柔らかで上質なハムの様(^_^)
ネックスモークはローストビーフみたいな一品。燻製は極浅めで生っぽい仕上げのネックの風味を損ねない絶妙な加減。
タンは固いタン元だしネックも上等とは言えない部位ですが、食感の弱点や旨味の弱さを創意工夫で美味しく仕立てています。
この2品はこの店がタダモンじゃないのを教えてくれる素晴らしい逸品ですね(^_^)

シチュー
テールシチューとタンシチューの2種類。デミグラスソースは同じです。1人分に取り分けてくれました(^_^)
どちらもゴロっとした大ぶりのカットでテールシチューは骨付きの大迫力。これは食べ応えがあります。
筋繊維がほろりと崩れる柔らかな仕上げで、肉の旨味がソース全体に行き渡っています。普通の洋食屋より旨いかも。

焼き物
タン焼き・串焼き・ふく照り焼きの3種。串焼きはハツでしょうか。ふく=肺です。これは所謂「フワ」ですね。
タンとハツは予めボイルしてあるような? 表面だけ強めに焼き上げている感じで、しっとりと香ばしさが両立しています(^_^)
ふくはふかふか・グニグニした食感。ふく自体に味が無いので醤油で強めの味つけが施されています。これも中々面白い。
ちなみにご主人は「ふくは余り好きじゃ無い」と言っていました。ええ!そうなの(^_^;)

テール雑炊
〆はスープか雑炊かを選べます。ご飯ものが欲しかったので雑炊にしました。テールの出汁がじんわり利いた優しい雑炊です(^_^)
焼肉屋みたいに強めの味つけのテールスープも好きですが、こういう優しい味わいもまた〆に良いですね。
今回は試していませんが、ここの漬物(お口直し)は京都の有名店のヤツらしくオススメだそうです。

質・量ともに充実した素晴らしいおまかせでした。というか、お店のメニューはほぼ全部喰わせてもらいました。
この店の料理は良質なもつを創意工夫でさらに美味しく喰わせるようになっています。いやー、素晴らしい!
一品が比較的少量なので種類を楽しめますし、一人客でもボリュームに融通をきかせてくれるのも嬉しい限り。
本日のお勘定は〆て5050円。この内容なら十分過ぎる程お得です。ご主人の腕前に気持ち良くお金を支払える名店ですね(^_^)
ご馳走様でした。

  • ミノ湯引き
  • 心のたたき
  • 生せんまい

もっと見る

4位

上川南店 (天神橋筋六丁目、天満、扇町 / 日本料理、寿司、豆腐料理)

3回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2022/12訪問 2023/01/18

3階にまさかの使える座敷!

【2022年12月 再訪】

本日の忘年会本チャン会場がコチラ。少人数でしっぽり呑む小料理屋と思っていましたが何と座敷もあった模様です。
お店のメインフロアはビル2階ですが、店内に入った左手奥に3階へ上がる細い階段があります。知らんかった(^_^;)

3階はかなり立派なテーブル座敷です。この小規模な雑居ビルにこんな立派な座敷があったとは驚きです。
2部屋分ありますが本日は真ん中の仕切りを取り払って長テーブル2卓をゆったり広く使わせて頂きます(^_^)

いつもなら酒に合わせて都度料理を頼みますが、今回は人数が揃ったところで一斉にコース開始となります。
各自、ドリンクだけは好きなように頼みます。私は最初ビール。途中から何やら色々呑んで忘れました(^_^;)

・とこぶし煮と野菜炊き合わせ
中サイズのとこぶし煮と野菜の炊き合わせ。酒飲みの心をガッチリ掴む素晴らしいスターター。とこぶし大好き^m^
とこぶしはブリブリした食感で旨味豊富。煮汁にも旨味を放出しまくってる感じです。おっさんはこういうのが好み。

・お造り
鮪とイカと鯛の盛り合わせ。この店はお造りも美しいです。切り口や添え物がきっちり和食の仕事です(^_^)
関西で私が好んで頂くのが鯛。色んな料理になって登場しますが、なんやかんやでお造りは王道ですね~

・蛸の酢味噌和え
蛸がえらいことプリップリしてます!酢味噌は酸味がしっかりしてて味が強めですが蛸の旨味が全く負けません。
こういうプリプリしてて旨味の強い蛸を食うとなんか関西って感じがします。コレって私だけでしょうか(^_^)

・海老フライ、カキフライ
中々立派な方の海老と書きを使ったフライ。和食のお店だと思っていたのでこういう洋食系はちょっと意外かも。
調理場から離れているので流石に熱々ってわけにはいきませんが、サックリした衣が食材の旨さをキープ(^_^)
粒の大きい牡蠣はミルキーなコクに溢れています。プリプリの海老も文句なしの旨さ。フライもかなり旨い!

・鯖寿司
カウンターで軽めに一杯やるときも〆は大体この鯖寿司でした。冬のこの時期、鯖は最高に旨くなってます^m^
脂の乗った肉厚の鯖に上品な白板昆布と優しい酢加減。シャリとしっかり馴染んでいて食べ応えも満点です。

・湯豆腐
〆はやはりお店名物の湯豆腐。普段は半丁で頼んでいますがコースだとまともに豆腐一丁出てきました(^_^;)
この出汁は多分昆布の旨味です。くっきり強めの旨味に温まった豆腐。シンプルなですが最高の逸品。

-----------------------------------------

【最後に】
基本は1人2人でしっぽり呑むお店ですが、宴会利用もかなり使える事が分かったのは収穫でした(^_^)
カウンターで呑み飲み食いする要領とは全く別なので単純比較できませんが、座敷も利用価値は高いです。
本日のお勘定は飲んだ自覚のある人は10000円丁度。料理も美味しく楽し過ぎてついつい呑み過ぎました(^_^;)
ご馳走様でした。
【2019年10月 再訪】

開店時間丁度位のころ合いにたまたまこの辺りでの仕事が終了。もちろん真っすぐお店に向かいます(^_^)
やや早めの時間でも満席になることもしばしば。恐る恐る覗き込むと・・・お!カウンターが空いてますね。

やや久々の訪問ですが、割烹すぎず居酒屋すぎないこの適度にアットホームな雰囲気が落ち着きます(^_^)
毎回満席ですが、これは料理が美味くてお得なことに加えて、お店の人のほんわかした雰囲気も一因ですね。

とりあえずハイボール(その後おかわりで都合2杯)を頼んで、最初の一品に海老芋煮をチョイス。
今年もこの芋が出回る時期になりました。これ、里芋より食感も味も格段上なんだよな~^m^
この店の煮物はどれもハイレベルなので、季節ものから子持ち鮎山椒煮ってヤツも頼んでみました。

・海老芋煮
普通の芋より密度が高い感じで面取りした角がピシッと立っています。何とも端正な佇まい(^_^)
里芋と違って粘りはないけど甘さはこちらが格段に上です。滑らかな舌触りといい超旨い!
芋全般が好きですがやっぱりこの海老芋が一段上手の旨さですね。

・子持ち鮎山椒煮
練り物系の和菓子でも食ってるようなしっとりした食感。どうやってこんな風に仕上げるんだろ?
骨まで柔らかでたっぷりの卵にもしっかり味が染みています。甘口ですが鮎の風味も損なわない絶妙な加減。
この店の煮物は総じてハイレベルですがコレも凄い出来栄え。季節ものなので見かけたら是非どうぞ(^_^)

・焼きとり、砂ずり、とりきも
まだまだ食べられるので定番の焼鳥を注文。味付けはお店お任せになります。ちなみに串打ちは金属の串。
焼きとりは所謂ネギマ。葱までしっかりタレに漬かっています。ネギの味が濃くて山椒も効いたイイ味付け。
きもはふんわり食感で少しクセもあります。砂ずりはザリザリくにくにした食感。こっちもまあまあイケる(^_^)

-----------------------------------------

【最後に】
もう何回も来ていますが毎回大満足です。なんというかイイもん食ったって感じが凄いんですよね~(^_^)
加え食材レベルも高く調理技術の確か。加えてお店の雰囲気が何ともいえず寛げます。やっぱりお気に入り。
本日のお勘定は〆て4050円。ご馳走様でした。
【2016年4月 再訪】

古き良き大阪を堪能したいという東京からの来客をお迎えすべく、大阪のレビュアー仲間を誘って計4人で訪問しました。
こちらは結構な人気店なので一人でフラリと立ち寄るような場合以外は予約しておいた方が無難です。

予約は開店時間丁度ですがお店に到着すると思った通り満席です。3階もあるみたいですが我々は奥のテーブル席に案内されました。

湯豆腐(半丁)
だし巻き玉子
湯豆腐は各自1つ、出汁巻は1つを皆でシェアしました。この2つは前回もいただきましたがやはり旨いです(^_^)
今回は色々料理を楽しみたかったでの湯豆腐は半分サイズにしましたが、もとがデカイ豆腐なのでそれでも十分な量です。

筍の木の芽和え
2人前をシェア。旬の筍にペースト状の木の芽(山椒の葉)の鮮やかな緑がよく映えた、なんとも春を感じさせる一品(^_^)
木の芽のさわやかな風味が筍の甘さを旨く引き立てています。この料理は香りも大変よろしいですね。

鰻の肝焼き
2人前をシェア。焼きは強めでかなり甘みの強いタレを使ったこってり濃厚な味付け。肝のほろ苦さが程よく利いて酒が進みます^m^
蒲焼だとそれなりの値段になりますが、こちらだと少量でも鰻の風味を楽しめます。早いもの勝ちの品だと思うのでお早めにどうぞ。

鯛のアラ煮
頼んだのは一人前ですが鯛のサイズがかなり立派なのでアラだけでもすごい量があります。これはテンションあがりますね^m^
醤油ベースの上品な甘口で鯛にしっかり味が入っていますが煮くずれもなくきれいに仕上がっています。木の芽のワンポイントも鮮やか。
頬肉やヒレ周りにへばりついた身の旨さがしっかり味わえますし、一緒に煮つけた牛蒡が鯛の旨味を吸いこんでいてまた旨い(^_^)

鯵の松前寿司
1人1貫づつ注文。松前寿司は鯖のイメージが強かったんですが鯖の脂乗りが落ちるこの時期は鯵になります。
鯵は2枚重ねにして厚みを持たせてあります。これからが旬の鯵は脂乗りも良く思わず笑みがこぼれる旨さ(^_^)
シャリとのなじみも良いしこの松前寿司は独り占めしたくなる逸品でした。湯豆腐と松前寿司はこの店のマスト注文品です。

お店の方々の気配りが行き届いているので店内は終始心地よい活気にあふれています。なんとも良い雰囲気の居酒屋ですね(^_^)
本日のお勘定は一人3500円くらいです。これだけしっかり飲んで食べてこの値段に収まるのは本当にお得だと思います。
前回も感動しましたが今回も大満足の飲み食いとなりました。ご馳走様でした。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

天神橋筋六丁目駅の12番出口から徒歩で直ぐ。天神橋筋商店街と並行する路地にある居酒屋です。
お店は1階に鮮魚店があるビルの2階にあります。目立たない入口ですが「湯どうふ・二合銚子」という看板が目印です。

店内はネタケースのあるカウンター席とテーブル席を合わせて20人分程でしょうか。ご家族で切り盛りしているようです。
訪問は代休した平日の開店17時丁度。特に予約せずフラッと立ち寄りましたが、開店とほぼ同時に即満席となりました。
予約客もかなりいたようなので結構ギリギリで滑り込めた感じです。何気に凄い人気ですね。危なかった(^_^;)

この店のメニューはお造りや焼き魚といった魚介系が豊富です。鰻や松前寿司に巻物もいろいろ揃うみたいです。
季節ものだと松茸や蟹も扱う豪華なラインナップですが、炊き合わせや出汁巻き等の普通の一品料理も一通り揃います。
どれもこれも旨そうで目移りしますが、看板にもあった湯豆腐は皆が注文する名物料理のようなので外せません。
湯豆腐をメインに気になった料理を適当に注文。日本酒を二合銚子で頂くのも忘れちゃいけませんね^m^

湯豆腐
割り箸も一緒に撮影したので大きさはお分かり頂けると思いますが、かなり気前の良いサイズで登場です。
たっぷりの出汁におぼろ昆布と山椒と刻んだ葱が散らされています。何とも呑み心をくすぐるビジュアル^m^
湯豆腐は普通ポン酢なんかであっさり食べるイメージですが、ここのは出汁は旨味がギュッと濃厚です。
山椒のピリッとした刺激も強い旨味にがっちりハマっています。流石名物だけあってこれは旨い。

鯖のきずし
ぶつ切りに近い厚みを持たせた切り方でもちもちした食感が気持ち良いです(^_^)
脂乗りはそこそこですが〆加減がごく浅めで生食感が残っているのはかなり好み。

出汁巻き
醤油ベースのタレが敷かれています。キャベツの千切りが添えられているのもちょっと珍しいですね。
ほわほわ・トロトロの出汁巻きの中には刻み葱がどっさり。この出汁巻きはいろいろ意表をつかれます。
卵だけでもかなり旨いですがタレと葱の風味が加わるとグッと酒の肴って感じになります(^_^)

こいも
煮崩れもなく綺麗な煮上がり。ねっとりした舌触りにほんのり香る柚子が何とも上品(^_^)
芋の優しい甘味が出汁で上手に引き出されています。こういう素朴な料理がキッチリ旨いと嬉しくなりますね。

店内は終始適度な賑わいがあって、客の『旨いもんが食えるぞ』という笑顔が常に絶えません。女性客が多いのも特徴かな。
お店の方々は忙しく動き回っていますが、皆さん腰が低く接客が丁寧です。うーん、いい雰囲気だなあ(^_^)
本当はもっと長居してあれこれ試してみたかったんですが、本日はこれで〆ます。お勘定は2900円でした。
この内容で3000円以内に収まったのはかなり嬉しいです。いいもん喰わせてもらった感が高いだけに満足度も相当です。
焼鳥や鰻も美味しそうだし松前寿司も凄い肉厚の鯖を使っていました。これは再訪必至ですね^m^
ご馳走様でした。

  • とこぶし煮と野菜炊き合わせ
  • お造りUP
  • 蛸の酢味噌和え

もっと見る

5位

俺の串 さぶちゃん (西鉄久留米、花畑、櫛原 / 焼き鳥)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2015/06訪問 2015/06/13

味つけや焼き加減がモロ好み。鶏も豚も全部旨いです

西鉄久留米駅西口から明治通りを徒歩3分程。通りと並行するアーケード商店街を繋ぐ細い路地にある焼鳥屋です。
実際にはJR久留米駅からホテルに荷物を置いた後訪問したのですが、JRと西鉄は全然別の駅なんですね(^_^;)

この辺りは小さな飲食店がひしめき合っていて、良さそうな飲み屋やラーメン屋なんかが沢山あります。
さぶちゃんもそういった一軒で店頭にはテラス席?もあります。人目が気になるものの夏場は良いかも(^_^;)

店内はちょっと手狭で調理場に沿ったカウンター席とテーブル席が少々。2階もあるっぽいですが様子は不明です。
焼き担当がさぶちゃんですね。手伝いの男性がもう一人。「俺の串」ですが例のチェーン店とは無関係みたいです。
さぶちゃんは客と明るく喋りつつもテキパキ調理をこなしています。気さくな人気者の大将です(^_^)

メニューは串焼きメインで鶏・豚・野菜と一通り並びます。一品料理も多少あって日替わりのお勧めもあります。
ドリンクはそんなに種類がありませんが抑えるところは抑えている感じで、梅酒やノンアルコールビールもあります。
どの料理も手頃な価格設定なので、気になった料理を適当に選んで酒はビール→芋焼酎(三岳)と楽しみました(^_^)

お通し
普通の生キャベツですが、かかっているのは出汁醤油かな?柚子胡椒も添えられています。
で、こんな単純な食い物がこの出汁醤油と柚子胡椒があるだけで結構美味しくいただけてしまいます。
キャベツもこういう喰い方をすると立派な酒の肴ですね。家呑みでもパクらせてもらおう^m^

焼鳥
せせり・かしわ・ハツ・レバー・砂ずりと注文しました。一部メニューを除き味つけは基本お店にお任せです。
肉系のせせり・かしわ・ハツは瑞々しい弾力が合って物凄いジューシーさ。なんだこの強い旨味。凄いよ(T_T)
レバーはミディアムレアな感じの火入れで、ゆるゆると口の中でとろけてゆきます。ん~、めっちゃ好みの味。
砂ずりは歯を跳ね返すムッチムチな弾力。ザリザリした歯触りと噛み締めるごとに溢れる旨味が堪らん。
気持ちやや小振りですがどの串も鶏の味が物凄く濃いです。今思うと皮やぼんじりも食っとけばよかった…
ちなみにこの店はレギュラーメニューにささみやももがありません。串焼きのお店ではちょっと珍しいかも。

焼きとん
焼きとんはダルムと豚バラの2種類だけ。ダルムっていうのは所謂シロですね。なんとドイツ語です。
で、そのダルムですが表面がパリパリで中は豚足みたいなトロトロ。なんじゃこりゃ、相当旨いぞ^m^
安っちいシロだとゴムみたいなひどい食感だったりしますが、これは物凄く食べやすいです。
豚バラは叉焼くらいの厚みを持たせてあって表面がカリッとしっかり焼かれています。
味は大体想像した通りですがやっぱり豚肉は旨いです。玉ねぎは豚の脂とよく合いますね(^_^)

さがり
日替わりのお勧めにさがり(多分、牛の横隔膜です)があったので頼んでみました。味つけはタレです。
ステーキをそのまま串に刺した感じのゴージャスな一品で肉質は柔らか。脂も適度にのっています^m^
鶏・豚とレベルが高い串が続きましたが、このさがりもかなり旨いです。

とりわさ
串焼きにささみが無いなあと思っていたら、日替わりのお勧めの方にとりわさがあったので注文しました。
軽く湯がいたささみが濃い目の鶏出汁?にスライス玉ねぎと一緒に浸っています。こういうのは初めてみました。
この出汁は物凄い旨味が強いです。玉ねぎの甘味もこの出汁とガッチリハマっています。うはは、こりゃ旨い^m^
レアなささみのしっとりした舌触りとこの出汁は物凄く良い組み合わせです。このとりわさには唸りました。

久留米は焼鳥が盛んだと聞いてはいましたが、まさかこれほどのレベルだとはただただ驚くばかりです。
シロ=ダルムとか豚バラが標準であったりとかご当地性も感じられてかなり楽しいです。
本日のお勘定は〆て2650円。こんなに美味しいのに物凄くお手頃な価格に収まりました。凄いな久留米(^_^;)
今度来たらどっしり腰を据えて絶対全種類制覇しようと思います。ご馳走様でした。

  • せせり
  • かしわ(確か)
  • レバー・タレ

もっと見る

6位

関東煮 きくや (玉造(JR)、玉造(大阪メトロ)、森ノ宮 / おでん、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/08訪問 2017/09/25

迫力のカウンターおでん

玉造駅から徒歩で直ぐ。大人気のおでん屋です。代休を取得した平日の昼時に訪問しました。
人気と聞いていたので回転とほぼ同時間に訪問しましたが、実際に開店直後にほぼ満席となりました。
回転は速いみたいですが、その後も客足は途絶えません。可能なら早めの時間を狙った方が無難ですね(^_^;)

外観は紫の暖簾と赤提灯がかかっただけのシンプルさ。建物自体も簡素な造りです。
「関東煮」と書かれていますが、これは関東でいうところのおでんです。加えてこの店はうどんもやってます。
店内はカウンター席のみで20人分くらいのキャパシティ。内装らしい内装もなく外観同様シンプルな作りです。
店員は皆めまぐるしく動き回っています。おでん鍋からもうもうと立ち込める湯気に飛び交う注文。絶対旨いよ、この店^m^

メニューには普通のおでんダネ以外にうどんや肉吸いや味噌汁もあります。おでんに汁ものやご飯を合わせて頼む人が結構多いです。
東京から来た私からすると違和感のある食べ方ですが、こういう感じで定食っぽく利用するのが大阪では普通なんでしょうか(^_^;)
仕込みの関係なのか夜しか食べられないメニューも結構あります。そっちにも気になるおでんタネが結構あったりしてちょいと残念。
まあ、何にせよこういう普段使いが根付いているお店は私的にポイント高いです。
今回はおでんを適当に数種類と瓶ビールを注文。〆に肉吸いを頂きました。どの品もすぐに出て来ます(^_^)

おでん
大根・牛すじ・がんもどき・ごぼ天・つくねの5品を注文。多分この店の一番人気は牛すじです。
出汁はじんわり優しいい味わいの中にもしっかり旨味を主張する芯の強さがあります。この出汁旨いなあ(^_^)
牛すじは柔らかで肉の風味が濃厚。すこぶる旨いです。出汁の染みた柔らかな大根も最高^m^
つくねもまあまあ旨いですがちょっと旨味を出汁に取られてしまっている感じかな。多少パサつきもあります。
練りもの2品は舌触りも良く出汁が染みて旨いです。油っこい感じが出汁で上手く緩和されていますね。

肉吸い・卵入り
さっきの牛すじもそうですが、ここの出汁は牛肉の風味と物凄く良く合います。この肉吸いは超良い味してます。
肉も汁も物凄く旨いですが、玉子の黄身をつき崩して牛肉に絡めて食べると更なる最高の味わいに(T_T)
卓上にある天かすも汁にコクを加味してくれます。玉子と天かすは絶対入れた方が旨いですね。

おでんだけだけでも相当良かったですが、〆の肉吸いが引けを取らない美味しさ。〆が充実していると満足度は跳ね上がります。
お腹も十分満たされました。お店も混みあっていますしここはサクッと切り上げましょう。本日のお勘定は〆て1600円です。
飲んで食ってこの値段に収まるのはかなり安いですね。これなら毎日でも通えます。流石は人気店だけありますね(^_^)
次回はメニューが豊富になる夜に訪問しようと思います。ご馳走様でした。


  • 牛すじ
  • 大根
  • がんもどき

もっと見る

7位

ゴメンネJIRO (天満、天神橋筋六丁目、扇町 / 洋食、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2016/02訪問 2016/03/30

調理の腕前で食わせるJIROさんの絶品洋食

【2016年2月 再訪】

一富士を後にした2人は、まだあと少し食べられるとコチラを目指します。本当は2軒目訪問じゃ勿体ない店ですけど。
大人気につき毎回行列の同店ですが、この日は幸いにして待ち客は2名だけでした(^_^)

カウンターの端にササっと着席しますが、お店から注文を切りだされるまでは慌てず騒がす静かに待ちましょう(^_^)
少人数で回している忙しいお店なので、調理の様子を伺いつつ2品位に区切って注文するとこの店との呼吸が合う気がします。
2軒目なので酒は白ワインのグラスだけにして料理に重点を置くことにしました。前回目星をつけていた料理を中心に注文します。

ぽてとサラダ
生ハムサラダの上にパプリカパウダーで彩られたポテトが乗った、さりげなくお洒落な一品。おお~流石ですな(^_^)
この盛り付けだけでもだいぶ満足ですが、サラダとの取り合わせもじゃがいもの滑らかさも申し分なし。これで350円は破格。

スモークサーモンとオニオン
スライスオニオンの上に載せて高さを出したスモークサーモンに鮮やかな緑のソース。こんなのもまで出てくるとは少々驚きです。
サーモンのスモーク具合はやや深目。緑のソースはバジルじゃない(少し入ってるかも)みたいですが、枝豆とかかな?
ほんのり甘味があってスモーク香と強めの塩気に良く合います。玉ねぎをたっぷり絡めて食べるものオツです(^_^)

ビフカツ
使われているのは多分ヒレかももあたりの赤身主体の部位。カリッとした衣を薄切りの肉にぴっちり纏わせてあります。
牛肉の質はそこそこでも衣のコクと香ばしさに濃厚なデミグラスソースを加味することで素晴らしいご馳走に仕上がっています^m^
牛肉は叩いてあるのか繊維がほぐれて柔らか。揚げ物としてどういう具合に仕上げるのかという哲学が随所に感じられる逸品ですね。

牛タンシチュ
デミグラスソースに牛タンから出たと思しき極上の旨みが染みわたりまくっていています。それがギュッと濃縮されていてもう…(T_T)
使っているのは固いタン先だと思いますが、繊維が柔らかくほどけて舌の上で滑らかに蕩けます。一体どれほどの手間がかかっているのやら。
今のところゴメンネJIROで一番のお勧めはこの牛タンシチュです^m^

今回も美味しい洋食の数々に大満足でした。濃い目の味付けといい盛り付け方といい実に私好みのお店です(^_^)
更に驚くべきは本日のお勘定が2人で4000円を切ったこと。これだけ飲み食いして1人2000円しないんだ…。
味も好みですがこの店のコストパフォーマンスは本当に凄いです。こんなことされたらまた来てしまうじゃないですか。困ったな~^m^
ご馳走さまでした。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

天満駅から徒歩3分程。卸売市場近辺のごちゃついた雰囲気の中にある洋食屋です。
大人気なので予め予約して休日の夜に知り合いと2人で訪問しました。

外観は簡素というかなんというか何ともそっけない造り。この辺りのお店はこういうのが多いです(^_^;)
店内はかなり窮屈で厨房に沿ったカウンター席と奥にある8人掛けのテーブル席で15人位のキャパシティ。
調理担当のJIROさんと手伝っている男性の2人で切り盛りしています。二人とも寡黙で職人肌な感じです。

壁掛けの黒板には揚げ物を中心にハンバーグやオムレツと言った洋食メニューがズラリと並んでいます。
こんな小さなお店なのによくぞこんなに色々出せるものです。しかもどれも500円前後の価格設定^m^
すっかり気持ちが大きくなってしまい、気になったものを片っ端から注文しまくりました。
最初はビールで乾杯。その後は白ワインのボトルに切り替えました。ちなみに酒も安いです。

前菜盛合せ
この日はサーモンマリネ・海老のマヨネーズ和え・鰹のカルパッチョ・ガーリックトーストの盛合せでした。
素材は普通ですが山葵を使ったり玉子でコクを加えたりと手数豊富な盛合せ。これは手間暇を評価したい(^_^)

茄子のミンチ詰めフライ
このフライのメインは茄子の方です。かなり大ぶりにカットされた茄子が使われていて挽肉の量は程々。
しっとり瑞々しい茄子に挽肉の肉汁が染みわたっていて何ともジューシーな仕上がり^m^
茄子との相乗効果で少なめの挽肉が最大限生かされています。これは普通のメンチより美味しいかも。

ハンバーグステーキ
丁寧に挽いて滑らかにした肉を外側だけカリッと焼き切った感じ。一瞬衣が付いているのかと思いました。
カリカリとふんわりした食感の対比が気持ち良いことに加えて、濃厚なデミグラスソースもモロ好み^m^
肉質は普通ですが食感とソースで食わせる技ありの一品ですね。

帆立の包み揚げ
デカイ春巻きみたいな衣に包まれた迫力の揚げ物。少量のベシャメルソースに大葉もアクセントで使われています。
パリパリの衣の食感とベシャメルソースのコクが帆立の旨味を引き立てています。大葉の風味もいい感じ。
これは帆立だけフライにするより数段旨いですね。成る程、今度はこう来たか(^_^)

玉子のクリームコロッケ
かなりでかいサイズで登場。たっぷりのベシャメルソースに玉子のコクが加わったガツンとパンチのある一品。
ソースは茄子のミンチフライと同じですね。サイズがでかいので食いでがあります。これも旨い。

白身魚の雲丹ソース焼き
使っている白身魚は鱈です。ホロホロに崩れる瑞々しい食感でオランデーズソースが目一杯使われています。
酸味のあるソースに雲丹が更にコクを添えていて、何とも贅沢な焼き魚ですね(^_^)

ちょこっと海老フライ
この店はハーフ対応も充実しています。なのでついついちょこっと頼んでしまいます(^_^;)
嬉しいことに中サイズの海老が3匹付いて来ました。ボリューム的には十分以上ですね。
揚げ物全般に旨いですが、基本の海老フライもキッチリ旨いです。

チーズオムレツ
シンプルな一品を予想していましたがサラッとしたトマトソースがかかっていました。
玉子がホコホコでチーズたっぷり。トマトの酸味とも良く合います。何気に手間がかかってますね(^_^)

この店の料理はどれも一工夫あって旨いです。普通の食材をアイディアと技術でご馳走に仕立てる腕前には唸るばかり。
いろいろ食べられるように一品が500円程度の設定なのも有難い…、というか驚異的ですらあります。
本日のお勘定は1人当たり約3300円です。マジか!? こんなに食べてこんなに安いなんて信じられません(^_^;)
他にもビフカツやカレーも美味しいらしいですし、これは再訪必至です。いやー、凄いお店があったもんだ。
ご馳走様でした。

  • 【NEW】牛タンシチュUP
  • 【NEW】牛タンシチュ
  • 【NEW】ビフカツUP

もっと見る

8位

ぢどり屋 (中洲川端、櫛田神社前、天神南 / 焼き鳥、鳥料理、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2015/12訪問 2016/01/14

鶏肉が美味い。ただそれだけなのに凄い

中洲川端駅から徒歩で2分程。中洲中央通りから一歩入った路地にある鶏肉料理のお店です。
年末の半月ほど博多に滞在していましたが、この店の鶏料理に衝撃を受け2回訪問してしまいました(^_^;)

外観は赤い暖簾と赤提灯のある普通の居酒屋。そっけない位のシンプルな佇まいです。
店内は厨房に沿ったカウンター席と小上がりで20人分ほどでしょうか。席間は少々手狭。

メニューは「ぢどり屋」というだけあって、一品料理の類は少なく鶏肉を使った料理がメインです。
もも焼き・たたき・唐揚といった定番はもちろん、水炊きやすき焼きまであります。目移りしますね(^_^)
逆に酒は種類を絞り込んでいます。どうやらこの店は鶏肉をシンプルに楽しむのが正解みたいです。
今回は2回分の飲み食いをまとめてレビューします。2回とも酒は芋焼酎でお通しに枝豆が付いていました。

~1回目~
もも焼き
この店の一押しメニュー。大きな塊のまま炭火で焼いたらぶつ切りにしてドカッと皿に盛られます。野菜等は一切無し。
焼き加減はミディアムレアですが脂身と皮にはしっかり火が入っています。この汁気たっぷりな感じが何とも美しい^m^
噛み締めると赤身部分に締まった歯応えを感じます。そのあと直ぐに濃厚な鶏の旨味と脂身の重厚なコクが口中に広がります。
赤身部分は流石に熱々とはいかず多少ぬるいんですが、そんなことが全然気にならない圧倒的な旨さに押し切られます。
炭火が直に当たって焦げになったところの微妙な苦みがまた旨いです。おおお~、このもも肉めっちゃウメーよ!!!
なんじゃこりゃ(T_T)

たたき
使っているのは皮付きの胸肉でしょうか。味つけは酸味が穏やかなポン酢で磨った胡麻と刻み葱がどっさり。
もも肉も締まった食感でしたがこちらは更に歯触りが強めで、皮にギシュギシュした強めの弾力があります。
噛み締めると鶏肉の旨みがじわじわ湧いてきます。このワシワシ食べる感じが快感ですね。こちらも旨い^m^

~2回目~
唐揚
結構大ぶりで衣はやや厚め。しっかり揚げてあります。つかっているのは多分もも肉あたりでしょうか。
この店の鶏肉は焼きだけじゃ無く唐揚でも旨いです。強めの揚げ具合ですがジューシー感が凄い(^_^)

にらとじ
玉子が超プルプルで韮は長めに切ってあります。黄身の色が物凄く濃くて見るからに良い卵を使っているのが分かります。
玉子と韮の組み合わせは居酒屋の定番ですが、これは過去最高の旨さです。何気なく頼んだ一品ですが驚きました^m^
物凄いプルプル感ですがこれは玉子だけじゃ無く片栗粉も多少使っているっぽいですね。何となく粉モンみたいに感じます。

とりめし スープ付き
ご飯ものも試してみました。鶏出汁で炊いた具なしのシンプルなとりめしです。葱どっさりの鶏スープが付いて来ます。
ご飯はやや固めで鶏の旨味をしっかり含んでいます。スープは更に鶏の旨味がパンパン。スープの方が旨いかも^m^
ご飯とスープを交互に食べると相当幸せな気持になることが出来ます。この〆はかなりお勧め。


こちらは昭和50年創業の古いお店ですが、2000年以降かなり大規模にフランチャイズ展開を始めたようです。
大阪や東京でも同じロゴのぢどり屋を見かけましたが、このクオリティをフランチャイズ店舗でキープするのは相当難しいと思います。
やはり本店は別格なんでしょうね。あまり手広く商売を広げられて味が落ちるようなことが無いことを祈ります(^_^;)

ちなみに最初の訪問が3400円で2回目が3700円です。品数は少ないですが一品の量が多いので1人だとこれ位で丁度です。
料理はどれも良かったですが、やはり名物のもも焼きが他を圧倒して旨いです。あれは本当に凄かった(T_T)
もも焼きだけ3人前とか食べる猛者もいるそうですが、今ならその気持ちが痛いほどわかります。旨いよね、アレ。
こちらは博多に来たら是非再訪したいお店の筆頭になりました。ご馳走様でした。

  • もも焼き
  • たたき
  • 唐揚

もっと見る

9位

ドノスティア (渡辺橋、肥後橋、福島(阪神) / スペイン料理、バル、ワインバー)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2020/12訪問 2021/01/06

映える料理が更に多くなってました

【2020年12月 再訪】

昼からカフェも交えつつ4軒のはしご。本日の〆を飾るのは大衆路線から一転。中之島・ドノスティアです。
奈良のアコルドゥが手掛けるカジュアルなスペイン料理屋で、奈良の食材にこだわっているのも特徴です。
お店があるのは名店ひしめくダイビルの1階。全面ガラス張りのスタイリッシュ&オシャレ~な空間です。
以前コチラに来た時にちょこっとした料理でも大変美味しく感動したので、今回再訪しました(^_^)

予約してあったので我々は奥のテーブル席へ。相変わらずお洒落な雰囲気は健在。ダイビルすげーな(^_^;)
料理が沢山あって迷いますが単品の量はおつまみ程度。4人いる勢いで気になった料理を片っ端から注文です。
酒はカヴァやマンサニージャといったスペインの酒に各種ワイン・ビール・奈良の地酒と、かなり豊富に揃います。
料理の感じからしてワインが良かろうと最初は白ワインをボトルで注文。途中から赤ワインに切り替えました。
ちなみに白はムールヴィエドロ(3500円)、赤はアルタノボ (3500円)。ボトルでも手頃な値付けです(^_^)

※料金表示は1人前。写真は人数分に調整してもらっています

~Tapas(前菜)~
・スペイン産アーモンド 450円(お通し?)
・鶏レバー低温コンフィ 590円
アーモンドは注文してませんがお通し的に登場。香りと脂肪分の絶妙なバランスとコクの余韻。
シンプルですがクセになる味わいです(^_^)
レバーペーストはレバーのコクと甘みがオイルと一体になっていてメチャ旨!ワインが進みます^m^

~Pintxos(パンに乗せた前菜)~
・赤海老のプランチャとポテトサラダ 380円
シンプルな取り合わせですが盛り付けが素晴らしいです。この立体感と色合い。正にインスタ映え(^_^)
そしてこの料理は美しいだけでなくきっちり旨いです。パンとポテトと海老。この組み合わせに間違いなし!

~Finger Food(串に刺した料理)~
・炭火焼き仔羊と酒粕 つくね 810円
酒粕はほんのり風味を感じる程度。香り系スパイスがたっぷりで一口サイズのシークカバブみたいです。
スパイスと羊ってそもそも相性抜群ですが、そこに炭火の香ばしさと酒粕が加わるとまた一段と旨い(^_^)
特徴的な味わいと香りなので好き嫌いが分かれそうですが、私はかなり好みでした。

~Tapas~ ※上述のTapasと同じですが魚介系のカテゴリー。理由不明(^_^;)
・炙りシマアジとチョリソー蓮根餅 酢橘ソース 890円
かなり良質のシマアジを使用…っていうか、これはシマアジ単品だけでもめっちゃ旨いです(^_^;)
ぶっちゃけ他の食材は蛇足に感じる程でした。

~Carne(肉料理)~
・葛城産倭鴨のアサード ニョッキ 980円
・大和ポークのプランチャ 玉葱ロースト 1080円
肉料理は共に奈良の食材を使用。流石の火入れで付け合わせに至るまで非常に手がかかっています(^_^)
鴨もポークも滋味深くて大変に旨いんですが、女性陣に人気だったのは何気にニョッキでした。

~Arros(おじや)~
・魚介のアロスメロッソ小 900円
スペイン料理でおじやは意外にも定番です。魚介たっぷりで米を使った潮汁みたいな濃厚なおじや(^_^)
〆的に頼んだ品ですがこれ自体の旨味が強烈なので猛烈にワインを誘発してしまいます。

~Postre(スイーツ)~
・キウイとジュニパーベリー パルフェ 550円
意表を突く波打つ形。デコレーションもそうですがよくぞこんな手の込んだものを作るものです(^_^;)
一口だけ頂きましたがキウイの酸味が程よく効いていてさっぱり頂けるスイーツでした。

-----------------------------------------

【最後に】
シンプルな料理と手の込みまくった料理と伝統的な一皿まで、相変わらず美味しく楽しい料理が満載です(^_^)
味の良さは勿論、盛り付けの斬新さと美しさに至ってはちょっと他で類を見ないレベルで凄いかもしれません。
どの料理も旨かったですが、前回訪問と比べると若干ムラも感じました。なので評価は少しだけダウン。
とはいえ、トータルで美味しくお洒落なお店であることに変わりなし。かなり使えるお店です(^_^)
さんざん好き放題飲み食いした本日のお勘定は1人約7000円程。ご馳走様でした。
最寄駅は京阪線・渡邊橋駅ですが私は四つ橋線・肥後橋駅から歩きました。そちらからだと大体徒歩4分程です。
奈良・富雄のアコルドゥというお店が出店している中之島のダイビル本館1階にあるスペインバルです。休日の夜に2人で訪問しました。

この辺りは街並みが整備されていて綺麗ですが、この店もそういう雰囲気を受け継いでいて大変スタイリッシュな造りです。
店内はガラス張りで天井が非常に高いです。外構の控えめな間接照明と相まって店内のくっきりした明るさが強調されています。
実はカウンターや椅子は簡素な造りだったりしますが、このシンプルで開放的な空間は意外と居心地が良いです(^_^)
お店はサービス担当の男性1人と厨房の2人で切り盛りしているみたいです。

メニューはピンチョスなんかの定番以外はその日仕入れた食材で色々と変わるみたいです。流石に奈良由来の食材が多いです。
どれも手頃な価格設定なので、赤ワインのボトルに気になった料理をどんどん注文しました(^_^)

鰯の酢漬け
バルの定番料理。予め大皿に仕込んであった鰯を取り分けて目の前で仕上げてくれます。
脂乗りはそこそこで結構強めの酢加減ですが、鰯の生食感を損なうようなこともなく美味(^_^)

ピンチョス3種
串に刺すのがピンチョスの決まりごとだと思っていましたが、パンに載せるタイプもあるんですね。知りませんでした(^_^;)
ベースになるペースト3種類に乗っける具3種類を自分で指定して組み合わせるスタイルです。へぇ~面白い。
結果、海老プランチャ×ポテトサラダ・アンチョビ×茸のペースト・生ハム×鱈のブランダードの3種類にしました。
具は普通にスーパーとかでも買えるようなありふれた食材ですが、ベースになっているペーストが目茶目茶旨いです^m^
滑らかなポテト、茸の豊潤な香り、旨味ぎっしりの鱈。其々の個性が存分に引き出された最高のペーストです。
味つけはシンプルににんにく・オリーブ油・塩なんかだと思いますが、何でこんなに旨いんだ?(T_T)

カネロニのグラタン
平たいパスタのグラタン。具は鴨のラグーと牛蒡です。鴨の野趣あふれる味わいに滑らかなクリームが絡んでこれもかなりの旨さ^m^
アクセントの牛蒡も良い仕事しています。牛蒡の野暮ったい味わいは鴨の血の味とかなり相性が良いですね。

魚介のアロスメロッソ(小)
アロスメロッソは「魚介出汁のおじや」とでもいうのでしょうか。あさり出汁に恐らく白身魚の味も加わっていると思います。
旨味濃厚な魚介スープにトマトとバターもたっぷり使われていて、こんなことされたら絶対旨いに決まっています(T_T)
つぶつぶ感をいい感じに残したサラッとした米と合わさるとまた最高です。これだと〆じゃなく肴になってしまいます。

鴨のアサード
可も大好きなのでストレートに焼き物(アサード)も追加しました。使われているのは奈良産倭鴨です。
オレンジソースみたいな甘口のソースと合わせるのが定番ですが、こちらでは林檎のピュレでした。
ミディアムレアな火入れで赤身の滑らかな舌触りを残しつつ、脂身の甘味もしっかりと引き出しています(^_^)
この店は焼きの技術も大変しっかりしていますね。

あれこれ食べて結構お腹がいっぱいになりました。本日はこれで〆る事にしましょう。お勘定は2人で9140円です。
スペインバルは小分けに色々楽しめるのが何とも嬉しいですね。しかもここの料理はどれも物凄くレベルが高いです。
料理をガッツリ食べたい人にも、ワインメインであれこれ摘まみたい人にもしっかり対応した素晴らしいお店ですね(^_^)
手頃な価格設定といい入りやすい雰囲気といい大変気に入りました。多分また来ると思います。ご馳走様でした。

  • 赤海老のプランチャとポテトサラダUP
  • 炙りシマアジとチョリソー蓮根餅 酢橘ソースUP
  • 大和ポークのプランチャ 玉葱ロースト

もっと見る

10位

酒仙房 金生 (千鳥橋、伝法、西九条 / 居酒屋、日本料理、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2015/10訪問 2015/11/09

魚介系が手頃で旨い渋い居酒屋

千鳥橋駅から徒歩5分程。北港通沿いにある海鮮系の料理が評判の渋い居酒屋です。

お店は古民家の様なしつらえで設楽焼の狸や石の鉢植等が置かれたなんとも味わい深い外観(^_^)
店内は厨房に沿ったカウンター席と奥が小上がりになっています。大体30人位入れるでしょうか。
訪問は平日の夜で先客は10名程。調理のご主人と奥様(多分)のお二人で切り盛りしていました。

メニューには魚介系の品を中心にどれも手頃な価格設定。料理のラインナップからすると居酒屋と言うより割烹ですね。
気になった料理とこの日たまたま入荷のあったミンク鯨(刺し)を注文。酒は芋焼酎にしました。

鯖のきずし
酢加減は浅めで厚切り。何気に結構なボリュームです(^_^)
脂乗りはまあまあ位ですが、生食感を残したねっとり加減がかなりツボ。旨いです。

ミンク鯨刺し
きずしも多かったですが、こちらは更に大ボリューム。ミンク鯨をこんなにたっぷり頂けるとは何とも贅沢^m^
見た目からして旨そうですが、この日のミンク鯨は「このレベルは中々お目にかかれない」そうで、ラッキーでした。
赤身でここまで舌触りがよくもっちり食感なのは相当上物ですね(^_^)

穴子天ぷら
穴子は大きめのぶつ切り。衣はふんわり仕上げで齧るとムチムチした弾力があります。
サイズといい食感といいフワッと立ち上がる穴子の香りといい、この穴子も中々の上物なのが伺えます。
かなり塩気が強めなのが気になりますが、酒のアテとしてはこれもアリです(^_^)

小松菜
強めの肴が続いたので野菜も一品。この小松菜はおひたしです。
上品な出汁が染み渡った美味しいおひたしでした。なんか落ち着きますね(^_^)

銀鱈の西京焼き
これまでの料理がどれも良かったので、ついでに焼きものも一品注文しました。
身がしっとり甘く皮がジュワっとジューシー。鱈自体が良質ですが焼き加減も申し分なし(^_^)
西京味噌の味つけもビシッと決まっていますし、これは酒が進みます。

調子に乗ってかなり飲み食いしてしまいました。酒も当然足りるはずが無く一回おかわりしています(^_^;)
本日のお勘定は〆て3590です。この内容からしたら相当なお得感ですね。いや~イイモン喰わせてもらいました。
料理も旨いし寛げる雰囲気も素晴らしい。この店はかなり気に入りました(^_^)
ご馳走様でした。

  • 鯖のきずし
  • ミンク鯨刺し
  • 穴子天ぷら

もっと見る

ページの先頭へ