ハラミ串さんのマイ★ベストレストラン 2018

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ハラミ串のレストランガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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ベストレストラン選定では2015年まで「予算5000円以内」という基準を設けていました。
とはいえこの基準はおすすめのレストランとほぼ同じでチョイスもかぶりがちです。
このため2016年からベストレストランは純粋に「その年美味しかったお店」を選ぶことにしました。
レギュラーのおすすめレストランとは一線を課す、文字通り「味のベストレストラン」です。

【2018年度の選考基準】
1.予算は考慮しない。純粋に美味しかったお店。
2.ランチメニューのみ飲み食いしたお店は不可。
3.ラーメンは別ジャンル扱い。
4.過去のベストレストランとは重複させない。

結果、2018年度のベストレストランは以下の通りとなりました。

1位 ゆうじ
長年通い続けているホルモンの名店。ゆうじさんが繰り出すホルモンは本当に旨いです(^_^)
名物は色々ありますが、私的にはハラミとテールとハツ刺しがトップ3です。

2位 チーロ
明石にある魚介系に定評のあるピッツェリア。この店はただ美味しいだけでなく雰囲気も素晴らしいです。
メインのピザの旨さに加え、明石の魚介をふんだんに使ったペスカトーレやアクアパッツァも絶品(^_^)

3位 原点
沖縄にあるカフェ。コーヒーのホットとアイスしかありません。ケーキは何とサービス。
銀座の名店・ランブルに薫陶を受けたという拘りの珈琲は、豆の香りも味わいも格別。
別天地のような立地と拘りの内装の店内も必見。ここに立ち寄るためだけに沖縄へ行きたくなります。

4位 寿司処しん
シャリのほぐれ方・温度・ネタとの合わせ方等、そのすべてが好みにドンピシャでした(^_^)
アテもきっちり旨いですが、この店は肝心の握りの旨さが際立っています。

5位 瞬
静岡の駅からかなり遠い住宅街で営業している鰻屋。中庭のある立派な屋敷を改装して営業しています。
鰻は関西スタイルの地焼きですが、焼き加減が素晴らしくふっくら瑞々しいのに香ばしさも両立(^_^)
夜はコース仕立てになりますが、この店ではやっぱりハイレベルな鰻メインで楽しみたいです。

6位 清水港みなみ
静岡駅南口にある鮪卸商直営の居酒屋。鮪を使った昼の海鮮丼が人気です。
この手のお店ってたまに見かけますが、ここは扱う鮪のレベルが異次元&スーパーお得^m^
凄い行列になりますが、それも苦にならない絶品の鮪丼が頂けます。

7位 料理ふじ味
高知にある割烹のお店。地元食材に拘っていて、美味しく楽しく高知を堪能できます(^_^)
高知は食材レベルがとても高い土地ですが、ここは調理技術の良さも加わって最高に旨いです。

8位 Spice&Dinig KALA
北九州にあるインド料理屋…ですが、もはやジャンル分け不能なくらいオリジナルな料理になっています。
かなり訪問が難しい場所ですが、ここの料理を求めて日本中から客が殺到する奇跡のお店です。

9位 寿司割烹もり
寿司は高い・安いの二極化が激しく、旨い寿司は1・2万円越えはザラ…といった様相です(^_^;)
そんな中、こちらはリーズナブルな価格帯ながら真っ当な江戸前寿司を堪能できる稀有なお店です。
呑んで食って6~7千円位でおさまるのは本当に凄い。

10位 おでんと肴 さかもと
梅田の色街ど真ん中にあるおでん屋。出汁の取り方が巧みで創作系のおでんも相当旨いです(^_^)
女性一人で切り盛りするお店ですが、手際が良くサービスも行き届いていて本当に感心します。

マイ★ベストレストラン

1位

炭火焼 ゆうじ (渋谷、神泉、代々木公園 / ホルモン、焼肉)

3回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2025/10訪問 2025/11/22

レジェンドは今もパイオニア

【2025年10月 再訪】

その昔、相当通いこんで今も頻度は減ったけど通い続けている数少ないお店。今回は仲間5人と訪問しました。
厨房と客席の配置が変わって2階まで拡張されたり、コースもやってたりカレーまで扱ったり今も変化し続けています。
で、一方の私の注文は昔からそんなに変わっていません。私的定番が7割位で残りを新規開拓するサイクルです(^_^)

この店は一応メニューがありますがほぼ「無い」と同じです。仕入れによる部分が大きいので、これもまた止む無し。
メニューには定番として安定供給できる品だけしか記載されていません。後は全部お店と客のアドリブで決まります。
逆に言えば制約の中で自分の好みの軸を確認していくのがこの店に通う醍醐味です…って、偉そうにスミマセン(^_^;)

なんか前段で色々書きましたが、今回は目一杯私の好みで注文しています。結果、物凄い種類を頼みました^m^
最初は精肉系は全却下でホルモンに振り切る予定でしたが、お店の人のオススメで精肉盛りも追加しています。
酒は最初レモンサワー(580円)。その後はマッコルリやかん(2550円)・芋焼酎(660円)と呑みまくっております。
なお、レビュー上は料理が出た順番ではなく、ある程度カテゴリーに寄せている事をご了解ください。

・もやしナムル
ゆうじで摂取できる数少ない野菜。単品で旨いですがホルモンの合間の箸休めとして重宝すること必死です。

・ハツ刺し
・センマイ刺し
・煮込み
私のスターターは大体この刺し系2品&煮込みです。特にハツ刺し!カットの巧みさと美しさも相まってめちゃ旨^m^
センマイ刺しは土佐酢でキュッと〆たオツな味わい。一方で煮込みは煮汁に脂がキレイに馴染んでモツがトロトロです。

・レバー 900円
・ホルモン 780円
・上ミノ
・ヤン
・ノドシビレ
・コプチャン
純然たるホルモン系の注文がコチラ。どれも最高なんですが今回はレバーが頭一つ以上抜けていました。マジ最高(T_T)
レバーってちょっと苦みみたいなニュアンスがあったりしますがこれはそういうのが皆無。血のコクがめちゃクリアー。
削ぎ切りの上ミノも最高です。薄くてカットの断面が多く丁度の歯応え。塩ダレの味付けも素晴らしい。
ヤンとノドシビレはコラーゲンも含まれているのか脂の中に物凄いミルキーなコクがあります。これもめちゃ好み。
ホルモンとコプチャンは脂たっぷりですが、サラッとして全く嫌味がありません。本当に全部旨い^m^

・上タン
・ハラミ 1600円
・テール
・ハツ脂
・ハツモト
肉というか内臓肉というか。一般的には「肉」扱いなのがコチラですが、ハツ関連はだいぶマニアック。
この中ではハラミとテールがマスト注文のお気に入り。何でこんなに旨みが濃いんでしょうか(T_T)
上タンは薄いカットなのでしっかり火が通ります。弾力の中にサクサクした香ばしさが同居する逸品。
ハツ脂は意外なほど柔らかでふんわりした不思議な食感。そこにこってり濃厚な脂。たまりません(^_^)
ハツモトは心臓の付け根の大動脈。コリコリしてて硬めですが、細切りで網目状の切れ目が入って食べやすくなってます。

・精肉盛り合わせ(サーロイン・イチボ・シンタマ・ミスジ…だったっけ?)
こちらは純然たる精肉です。普段あまり頼まないんですが、今回は店員に勧められて思わず追加注文(^_^)
ゆうじはホルモンの素晴らしさだけでなく精肉も相当クオリティが高いです。タレも絶妙なんだよな〜
赤身系とサシ多めの部位がバランスよく入り混じっていて、この一皿だけでも相当焼き肉を楽しめます^m^

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【最後に】
調子に乗って目一杯頼みましたがあっという間に食べ尽くしてしまいました。やっぱり最高です(T_T)
今回はオール牛ですが豚タンやコブクロといった豚系もあります。っていうか何種類あるんでしょうか。謎です(^_^;)
本日のお勘定は1人約9000円。アホみたいに飲み食いしたのに10000円を切りました。マジスゲー⁈
今後も定期的に通わせていただきます。ご馳走様でした。
【2022年9月 再訪】

大阪から東京入りしている友人よりゆうじのリクエスト。ゆうじは相当通ってます。お任せあれ(^_^)
3週間前位に事前予約すると、昔よりキャパが増えたおかげなのか意外とすんなり予約が通りました。

訪問は金曜日の開店時間。我々と同じように開店を今か今かと待つ客で店頭がザワついて来ました(^_^)
で、ほぼ時間通りに開店。予約名を順次呼ばれます。我々2人は一番奥のテーブル席に案内されました。

20年位前から知ってるお店ですが、場所こそ変わりませんがお店の間取りやスタッフ数はすっかり様変わりしました。
とはいえ、今も厨房で主に腕を振るうのはゆうじさんであることに変わりなし。今日も旨いもん食わせてもらいましょう^m^

注文は私がお気に入りの品中心に注文。精肉も旨いですが今回は目一杯ホルモンメインです。
ちなみにメニュー表記・価格明記している料理以外の品が恐らく3倍くらいあると思います(^_^;)
コースなんかもやってるみたいですが今回は普通にアラカルト注文。酒は終始レモンサワー(520円×沢山)です。
※レビューは料理内容を理解してもらうため提供の順番と多少違います。ご了承ください。

・ハツ刺し ※値段不明
・センマイ刺し・土佐酢(多分) ※値段不明
私のスターターは大体この2品。特にハツ刺しは絶対に欠かせません。勝手に京都の江畑インスパイアと思ってます。
ホルモンは個体差もあるので今日がたまたまかもしれませんが、ハツ刺しは知ってる頃より薄切りになってました。
濃い目の醤油ダレが淡白なハツと殊の外よく合います。これはガサッと沢山箸にとって頂くのがオススメ^m^
胡麻たっぷりの土佐酢(多分)で頂くセンマイ刺しも最高です。脂身のない部位を酸味と出汁で合わせるセンスが最高!

・煮込み ※値段不明
関東風のコッテリ仕上げじゃない繊細な煮込み。脂が徹底的に掃除されていて旨味が実にクリアです(^_^)
割烹のお椀にありそう(こんなのないですが)な素材の活かし方。この煮込みも上位に好みな逸品です。

・ハラミ 1490円
・テール ※値段不明
一応肉系な2品。生姜醤油で頂くハラミは昔と比べるとカットがやや厚くなった気がします。
しっかり焙って生姜醤油をどっぷりつけて頂くと口中で旨味が爆発!これは白飯無しに食うのは不可能です(T_T)
テールの方もハラミに負けない旨味の塊です。というかこっちの方が旨味の濃さは上かもしれません。
普通は骨付きですがこれは骨から外してあります。コラーゲン部分にも凄い旨味があって驚き!(^_^)

・レバー 880円
・上ミノ 980円
・ホルモン 750円
塩ダレ・塩味系ホルモンがコチラ。味付けを特に指定しない場合、ゆうじでは脂身の少ない部位は塩系が多いです。
ちなみに私は圧倒的に塩ダレ系が好みです。今回頼んでいませんがコブクロ(卵管と根本)もオススメです(^_^)
レバーは注文すると大体最初の方で出てきます。これは塩とごま油の味付け。鮮度抜群なので焼き過ぎ厳禁です。
塩系で一番と思うのが上ミノです。薄くそぎ切りしたような独特カットでザリザリした繊維質感が最高です^m^
ホルモンはどちらかといえば脂ノリの多い部位ですが、しっかりした処理されたホルモンは塩ダレがよく合います。

・ヤン ※値段不明
・シビレ ※値段不明
・ギアラ ※値段不明
・コプチャン ※値段不明
脂たっぷりのコッテリ系ホルモンはタレで頂きます。驚くべきことにこれらのタレは全て個別の味付けです。
味噌・辛味入り・醤油ベースと色々でしっかり揉み込まれています。焼けたときの香ばしさもひとしお(^_^)
この中だとコプチャン>ギアラ>ヤン>シビレの順でコッテリ味です。私は食感と味わいでギアラが一番好み。
ちなみにヤンは今回タレで提供されてきましたが私はジューシーさがストレートな塩ダレの方が好みかな~

・ナムル 440円
キムチも好きなんですがホルモンに合わせるなら私は断然ナムル派。ゆうじはナムルもきっちり旨いです(^_^)
定番のもやしに舞茸とほうれん草という食材チョイスも秀逸です。それぞれの持ち味がナムルで俄然活きてきます。

・小ライス
ハラミとテール用のライス。昔はお店で炊いた米を全部喰らいつくすくらいおかわりしまくってました(^_^;)
今は流石にそんな無茶は出来ませんが、それでも米を欲してしまうのは止められません。

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【最後に】
最近は頻度が下がりましたがゆうじは昔から通っています。今も変化し続けているのが感じられて本当に凄い(^_^)
本日のお勘定は〆て2人で18510円。相当な量の飲み食いですが1人約9000円で仕上がりました。ご馳走様でした。
【総評】
渋谷駅から徒歩15分以上。東急ハンズを超えた先のちょっと雑多な一角にある有名なホルモン焼き屋です。
ゆうじはホルモン自体のクオリティが高いのは勿論、下処理・味付け・カットに至るまで全てが完璧(^_^)
私は今でこそ焼肉やホルモンを食いまくっていますが、全てはこの店で受けた衝撃から始まりました。
パイオニアにして今も最先端。今後も日本一のホルモン焼き屋であり続けるに違いありません。

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久々の東京出張で楽しみにしていたことが一つ。それは渋谷のゆうじに行くことです。
私が一番通っていた頃とは調理場の位置が左右入れ替わっていました。スタッフも増えて席もビル2階まで拡張。
厨房が以前より奥まってしまったのでゆうじさんの様子は不明でしたが、店内を取り仕切る奥さんは健在(^_^)
ついでに空調と換気の悪さも健在です。煙モクモクの強烈な環境の中で食べる様子まで変わっていませんでした。

私がこの店を知ったのは今から15年程前。当時はまだホルモンをそれほど好んで食べてはいませんでした。
ところがゆうじのホルモンはこれまで食べていたホルモンとまるで別物。物凄い衝撃でした(^_^;)
レバーの甘み・コブクロのコリコリした食感・ミルキーなシビレ…。種類の多さにも驚きました。

提供方法も様々で訪問するたびに新しい発見があるので、楽しくて楽しくて仕方ありません。
厚みの持たせ方・包丁の入れ方、タレの甘みは砂糖ではなく和三盆糖や果物を使うこだわりよう。
ゆうじさんは職人肌で求道者的な部分が非常に強い人です。常にアイディアを練り続けています。
色々と仕入れ先を試して、福島から仕入れたハラミが大アタリだったと当時嬉しそうに話していました。
熟成がキマッて柔らかなハラミはシンプルに生姜醤油で食べます。この喰い方が最高に旨いです(^_^)

今は無くなりましたが、当時生で喰っていたコブクロは卵管部分と根元の固い部分を分けて提供。
通常であれば一緒にされる部位の中でも食感や味わいの違いで細分化できることを知りました。
ミノを旨いと感じたのもこの店が初めてです。繊維質をあえて残したカットと塩ダレの味付けが堪りません。

メニューは定番だけ書かれているので一見少ないですが、実際には物凄い数のホルモンがあります。
最近は常連向けにコース設定もあるみたいですが、普通にあるメニューでも十分楽しめます(^_^)
裏メニューだらけで中々上手く注文できませんが、私のオススメはハラミ・ハツ刺し・テール・煮込み・ミノ等々。
まずはこのあたりから試して、自分の好み(ホルモン・精肉系・脂の多さ等)はどの辺なのか試すのが良いと思います。
お店のクセと自分の好みがはっきり認識できたら、ゆうじでの飲み食いはドンドン楽しいものになってゆきます。

何回か通い詰めるうち、『○○さん(本名)は好みがはっきりしてるよね』と言われたことがあります。
私はゆうじさんの調理の様子をよく観察していましたが、ゆうじさんもこちらの様子を伺っていたんですね。
食材と向き合い客と向き合う。ぶっきらぼうでストイックな姿勢に痺れてすっかり虜になったのでありました。

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【最後に】
久々の訪問でしたが、過去の名声にとらわれることなく変わり続けるゆうじの『今』を体感出来て大満足。
この店の良さは今も変わっていません。中々訪問することが難しくなりましたが、きっとまたここを訪れます。
こんな店があるからこそ、私の焼肉・ホルモンをめぐる旅もまだまだ続きそうです。ご馳走様でした(^_^)

 『ホルモンを 炙る炎の向こう側
        弾む会話と はじける笑顔』 詠み人 ハラミ串

※本件のレビューが訪問したお店のちょうど2000件目。我ながらよくぞここまで続きました。

  • ハラミ
  • レバー
  • ハツ刺し

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2位

チーロ (山陽明石、明石、人丸前 / イタリアン、ピザ、パスタ)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2018/03訪問 2023/04/11

港町明石が誇る魚介系の扱いが抜群のピッツェリア

【総評】
明石駅(兵庫)から徒歩7分ほど。海辺にある魚介類が最高にうまいピッツェリアです。
こちらのピザはムッチリした弾力のある極上品。加えて明石の魚をふんだんに使った料理の数々がまた最高です(^_^)
目の前で魚を選べるアクアパッツァや魚介出汁のきいたペスカトーレ等、地の利を生かした魚介系料理が大炸裂します。
旨いもんを食いに来た客とそれに応えるお店が織りなす熱気が充満していて、店内の雰囲気にも最高にシビれます。
明石が誇る名店ですね。

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明石駅からフェリー乗場を通過して護岸沿いに歩くとお店があります。港町って感じのいい雰囲気(^_^)
外観は海辺の店を印象付ける青と白を基調にしたすっきりしていて、シンプルかつお洒落な佇まいです。

店内は仕切りの無い広いホールになっていて、テーブル席40人分ほどがゆったり配置されています。
大人気と効いていたので予め4人で予約(2週間前から受付)してありましたが、実際に予約だけでほぼ満席の様子でした。

メニューは各種ピザ・パスタにフリットやアクアパッツァといった魚介類をつかった一品料理が豊富に揃います。
ドリンクは手頃な価格帯のワインやビールがアレコレ。値段はあまり気にせず選べるのが嬉しいですね(^_^)
今回は4人で訪問しているので、気になったものを好きなように注文しました。酒はワインをボトルで頂きます。

・前菜盛合せ
グリーンピース・小玉葱・パプリカ・人参・キノコ・ロマネスク・茹で玉子・マッシュポテトと盛り盛りです。
野菜主体の盛合せで、塩味・マリネ・チーズ・出汁と調理法や味付けもバラエティに富んでいます(^_^)
どれもしっかりつくりこまれていて、出足に丁度な盛合せですね。4人でもかなり多く感じました。

・ブルスケッタ
トマトどっさりでバジルは乾燥させたものを軽く散らした程度。にんにくはかなりしっかり感じます。
見た目は実にシンプルですがこのブルスケッタはすこぶる旨い。ほぼパンとトマトだけでこの味は驚き^m^
其々の素材が力強いのは勿論、パンの出来栄えが抜群に素晴らしいです。これ、かなりオススメ。

・烏賊と小海老のフリット
烏賊は一匹全部使っているみたいでゲソやミミも混じってます。海老は小振りで芝海老とかかな?
フリットの衣は極薄で口あたりがサックリ軽いです。烏賊や海老の風味を上手く引き立てていますね(^_^)
烏賊も海老もかなり良い物を使っているので、こういうシンプルな食わせ方が最高に合っています。

・ピッツァハーフ&ハーフ:マルゲリータ、春キャベツとシラスのピッツァ
1枚がかなり大きいらしいので、日替わりのお勧めピッツァとマルゲリータをハーフ&ハーフにしてもらいました。
このピッツァは生地がめちゃ旨です。香り高く瑞々しくて弾力があります。口の中でむっちり粘る感じ^m^
トマトソースやオリーブオイルの風味をどっしり受け止めつつ、生地自体の旨さもしっかり主張。これ旨いな~
私的には過去食べ歩いたお店の中でも5本の指に入る美味さです。定番も日替わり品も甲乙つけがたい逸品でした。

・ペスカトーレ
港町明石でイタリアンといえばやはりコレ! 平たいパスタに手長海老・アサリ・ムール貝等を合せてあります。
味付けはトマトと塩とにんにくだけですが、海老と貝から良い出汁がにじみ出まくっていて超美味です^m^
コシのあるパスタも出汁をイイ感じに纏っていて何処をどう食べても旨い。この店はパスタも極上ですね。

・アクアパッツァ
ピッツァと並ぶお店の名物。テーブルまで仕入れた魚を全部持ってきてくれます。今回はホシガレイとガシラをチョイス。
ホシガレイは身がホロホロで隅から隅まで旨味が活性化しています。逆にガシラは旨味をスープに放出している感じ。
そして何と言ってもこのアクアパッツァで秀逸なのがスープ!旨味の塊で黄金色に輝くビジュアルも素晴らしい(^_^)
パンを追加注文してスープに浸して全部頂きましたが、何気に自家製だというこのパンもムッチムチで超旨いです。

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【最後に】
ピッツァにパスタにアクアパッツァと目一杯堪能させてもらいました。明石の魚介盛り盛りなのにも大満足です。
明石は寿司屋を中心に魚介類を扱うお店が沢山ありますが、イタリアンでも大いに明石の良さが発揮されますね(^_^)
お店の雰囲気も最高だしサービスも行き届いていて飲み食いしていて最高に楽しいです。素晴らしいお店だな~
本日のお勘定は1人約4700円。この内容で5000円以内とは素晴らしいコストパフォーマンスです。こりゃ流行るわけだ。
この店のためだけにわざわざ明石にたちよる価値のある名店ですね。ここはまた絶対訪問したいです。ご馳走様でした。
タイムラインから排除されてしまったので再掲します。
…っていうのがこのレビーのオススメポイント?です(^_^;)
写真はオリジナルのレビューからご確認ください。
まさかこんな形で2回目以降の蘭を使用するとは思いませんでした。

  • 左:マルゲリータ、右:春キャベツとシラスのピッツァ
  • ペスカトーレ
  • アクアパッツァ

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3位

珈琲専門店 原点 (沖縄市 / 喫茶店)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/05訪問 2018/08/13

原点

【総評】
沖縄市山里にあるホット珈琲とアイス珈琲の2種類のみを提供している珈琲専門の喫茶店です。
与那国島出身のご主人が造る珈琲は香りも味わいも格別。満足感で胸まで一杯になります(^_^)
壺や絵画が飾られた店内は喫茶店というよりサロンに近く、ゆったり寛げる贅沢な空間になっています。
別天地のような素晴らしい空間で頂く絶品の珈琲。ここは正に桃源郷です。

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お店は市街地から少し離れた住宅街にひっそりと佇んでいます。通りからも離れていて隠れ家感満載。
一応小さな案内看板が出ていますがそれ以外の露出が全くないので、知らないと絶対気付けないです。
元々はゴザで営業していたお店ですが、道路拡張に伴って立ち退いて9年前にこちらへ移転しました。
以前のお店からの通算だと40年営業しているそうなので、実は相当年季の入ったお店です。

お店の入口付近にはガラス張りの焙煎室があります。喫茶だけでなく珈琲豆の販売もやっています。
建物の屋根もそうでしたが、全体に珈琲豆のような小豆色で色調が統一されています(^_^)
店内には壺や絵画が飾られていて椅子やテーブルも骨董品のよう。なんとも贅沢な空間ですね~
一際目を引く変わった形の凧は与那国島の凧でご主人自らの作品です。珈琲豆の袋で造られています。
ちなみに絵画はご主人の姪御さんの作品で、焼物は次期人間国宝と目される名人の作品らしいです。

この店にはメニューはありません。ホット珈琲とアイス珈琲の2種類だけでケーキはサービス!?で付いてきます。
外はうだるような暑さなのでアイス珈琲を頂きましたが、後から考えたらホットも頼めばよかったです(^_^;)

・アイス珈琲 500円
ペルーの珈琲豆を中心とした5種類のブレンドで、数時間かけて珈琲を抽出した後は更に数日寝かせます。
そんななんとも凄い手間をかけたアイス珈琲からは、うっとりする素晴らしい香りが漂っています。
氷はクラッシュアイスでその上からミルクがかけられています。混ぜずにそのまま飲んで下さいとのこと。
そっと口を付けてみるとミルク自体がとても美味しいです。確かにこれはそのまま味わった方が良いですね。
そして珈琲は深入りで濃厚です。でも刺激になるような要素は全く無いまろやかな味わい。これ凄いな~
これは今まで飲んだアイス珈琲の中で一番旨いです。こんな一杯飲んだことありません。

・バナナケーキ ※サービス
生地の密度が高くしっとりした舌触りです。甘みが素朴な感じで濃厚な珈琲とピッタリ。
・・・っていうか、こんなちゃんとしたケーキをサービスで頂いて良いんでしょうか(^_^;)

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【最後に】
ここの一杯は過去最高の体験でした。この店に来ることを目的に沖縄に来たくなる。そんな魅力に溢れています。
珈琲にも内装にも相当こだわっているお店ですが、それでいて一杯500円とは本当に恐れ入りました(^_^;)
ご主人は東京の名店ランブルに薫陶を受けたそうです。それを沖縄で独自に発展させた感性は素晴らしいの一言。
こんな素晴らしい喫茶店は沖縄以外では中々成立しないと思います。忘れられない一軒となりました(^_^)
ご馳走様でした。

  • アイス珈琲
  • サービスのケーキ
  • 焙煎機

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4位

寿司処 しん (天神橋筋六丁目、中崎町、天満 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2018/07訪問 2018/07/26

シャリがネタを包み込む ほどけるような自然な食感

【総評】
天神橋筋六丁目駅(大阪)から徒歩7分ほど。天神橋筋商店街の通り向かい側の小道にある寿司屋です。
元は西屋グループが展開する小規模カウンター寿司店の一軒だったようですが、独立してこの地に移転。
江戸前なのは以前からですが、現在はお任せコースに路線変更。人気店が更に大人気店になりました。
ネタは熟成させてあって握りは小ぶり。シャリの粒々感が高くネタとの一体感が素晴らしいです(^_^)
寿司の前のアテも豊富でしかもどれも気が効いたものばかり。酒が止まらなくなること必至です。

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天神橋筋六丁目駅から有名なアーケード商店街の逆側の小道へ。こちら側は静かで落ち着いたエリアです。
1階に飲食店が数軒立ち並ぶ建物の一角が今回訪問の寿司処しんですが、露出が少なく全然目立ちません(^_^;)
控えめな暖簾とよくよく覗き込むと表札みたいな看板が出ているので、見逃さないよう注意しましょう。
ちなみにこの建物にある他のお店は天神橋青木蕎麦たかま。凄いのばっか集まってます。

店内はL字の立派なカウンターのみで8席分ほど。この日は直前の予約ですが上手い事潜り込めました(^_^)
開店時間は満席だったので指定されたのは20時30分。それでも予約満席だったみたいです。流石だなあ。
お店はご主人と手伝う女性2人(9時から1人)で切り盛りしています。ネタケースは蓋をしてあって中が見えません。
シャリは小さな木桶にはいっています。この店は蓋を閉めた桶や重箱みたいな器がなんか多い気がします。
超年季が入った金箔の箱や継いでる器もありました。器は使いこまれた骨董品みたいなのが多いみたいです。
ご主人は私と会話を交わしつつも鱧の骨切りをしたりネタを常温に戻す作業をしたりとキビキビと動いています。
ちなみに仕込んでいたタコの切れ端を結構ガチで食ってました。それ、こっちにもくれよな~(^_^;)

この店はお任せ一本で握り寿司の前にアテがいくつか出てきます。今回は予約時に12000円でお願いしました。
酒は日本酒・ビール・焼酎等が一通りある感じ。最初はビールからスタートして途中日本酒に切りかえました。

・岩もずく、じゅんさい、塩もみ胡瓜の酢の物
もずくはコシがあってしっかりした歯ごたえがあります。酢の塩梅も丁度で口の中がさっぱりします。
じゅんさいのプチプチした食感と塩もみ胡瓜のサクサク食感がもずくのと良い組み合わせですね(^_^)

・澄まし汁
鯛・平目・アワビ・ハマグリなんかでとった出汁の澄まし汁。出汁の内容はその日で変わるみたいです。
白身魚と貝類の旨味が複雑に絡み合っていて繊細かつ濃厚な味わい。これだけで酒が飲めてしまいます^m^

・毛ガニの棒寿司
これは手渡しされました。一般的にイメージする押し寿司とちがってかなりふんわりしています。
毛ガニの風味をストレートに押し出した寿司でパリッとした海苔も毛ガニの旨味と好相性(^_^)

・淡路島生鯖の醤油漬け
薄めに切ってありますが身が締まっていてコリコリと心地よい歯触り。脂乗りも申し分なし(^_^)
これは薬味の茗荷と大葉が相当いい仕事してます。青魚特有の強めな風味とベストマッチ。

・明石のタコ
タレでしっかり煮てあるんですがブリブリの歯ざわりは健在。これは文句なしの旨さです^m^
固すぎず柔らかすぎずの絶妙な歯触りで、タコの旨味がマックスに引き出されています。
継ぎ足して育てているというお店秘伝のタレもこのタコの旨味を倍増させてくれますね(^_^)

で、ここからいよいよ握りです。

・握り:小鯵、平目、鱧、クエ、剣先イカ、鰹、鮪のカマトロ、煮蛤、車海老、煮穴子、ネギトロ巻き
握りは総じてかなり小ぶりです。粘りを断ち切ったシャリで米のプチプチとほぐれ方がかなり気持ちいいです。
ネタは産地にも拘っていますがそれ以上に拘っているのが熟成。どのネタも最高の状態で出てきます(^_^)
切り分けた後常温に戻したりしていましたが、ネタとシャリの一体感や温度を大切にしているみたいです。
握りそのもののレベルも高いですが、ネタの一品一品にかけている手間や工夫も相当なものです。
小鯵は淡路島産で万願寺とうがらしを仕込んだ醤油が塗られていました。このひと手間が鯵をグッと引き立たせます。
平目は昆布締めです。塩を振って三日間寝かせたそうで適度に締まっています。水分が抜けて旨味も凝縮(^_^)
鱧は骨から取った出汁が細かく刻まれた身に染みていて汁気たっぷり。おお~この鱧かなり旨いよ!
クエは天草の天然ものです。藁の風味を纏わせていて一週間寝かせる手間の掛けよう。勿論コレも旨い。
剣先イカは贅沢にも外側は使わず身の中央部分のみ切り出して使用。このトロトロ加減は凄すぎます(T_T)
カツオは塩を振って3日間熟成。生姜の絞り汁と醤油でヅケにしてあって血のコクを高めています。
鮪のカマトロは手渡しでした。シャリが温かで脂がイイ感じにゆるく溶けだします。これも旨味が凄いな~
北海道産のイワシは酢漬け(五日間)です。凄い脂乗りですが脂が酢で分解されて上品な味わいに昇華してます。

合間に雲丹ご飯が出てきました。刻んだ山芋と海苔の佃煮に甘エビまで入った贅沢なプチ丼です(^_^)
ハラハラの酢メシはここでも健在です。これは間違いなくご飯ものですが一品料理みたいな完成度ですね。
他にも鰹節の風味が効いたウリの酢漬けや、大ぶりでほのかに温かな蒸し鮑なんかもでてきました。
しかも鮑はコース後半で肝の酢味噌和えまで登場。濃厚な味わいでサラッと溶けます。素晴らしすぎ(T_T)
オクラ・とうもろこし・枝豆・プチトマト・茄子等の夏野菜茶碗蒸しも何気に秀逸な逸品でした。
ガリがスライスしたタイプじゃなくぶつ切りってのも面白いです。新生姜だけじゃなく蓮根も使うんですねぇ。

合間に色々咬ませつつ、握り後半は煮物類と玉子(握りじゃないですが)です。この流れかなり好きかも(^_^)
ぷっくり大ぶりの蛤は甘口のタレと柚子があしらわれています。ほのかに暖かでゆずの風味が引き立ちます。
車海老は塩で頂きました。山葵が思いの外しっかり利いていますが、このメリハリの付け方はかなり良いです。
煮穴子は鼻先に持ってきたときの香りが素晴らしいです。ふわふわトロトロで口中に穴子の風味が広がります(T_T)
ネギトロ巻きには卵黄が入っています。シャキシャキのネギと海苔に卵黄のコク。卵黄って鮪とめっちゃ合います。
味噌汁も出てきました。具はネギだけとシンプルこの上ないですが、魚介の風味が濃厚で潮汁みたいです。
〆の玉子は芝海老と大和海老を使っているとのこと。泡みたいにフワンフワンで良い口直しになりました(^_^)
最後にミント風味のシャインマスカットを頂いてコレにてコース終了ですが、鯵と剣先イカはおかわりしました。
先ほどの剣先イカとは切り方を変えて出してくれました。へえ~切り方で味わいはかなり変わりますね。面白!
鯛もリクエストしたんですがまだ出せる状態ではないとのこと。最近ずっと天気が荒れてたからなぁ。残念(^_^;)

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【最後に】
結構しっかり呑んで食いました。この店はアテも握りも最高に旨いです。大満足(^_^)
仕込みがきっちりしていること以上に、この店は温度やネタとの調和といった握りの基本部分が大変優れています。
シャリの温度や質感がモロに私好みで、上質なネタを綺麗に包み込んで一体化してくれる感じが堪りません(^_^)
口に含んだときの一体感がここまで完璧な寿司って中々みあたりません。最初から最後まで唸りっぱなしでした。
本日のお勘定は〆て17000円。内容が素晴らしかったのでこの値段でも全く高いとは感じません。いや~旨かった!
ご馳走様でした。

  • 子鯵
  • カツオのヅケ
  • 剣先イカ

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5位

(静岡 / うなぎ、丼)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2018/11訪問 2018/11/24

削ぎ落としてシンプルになった直球の鰻

【総評】
静岡駅から山側に10kmほど。およそ飲食店が成立しそうもない住宅街に忽然とある鰻屋です。
元々別の場所で評判を博していたお店ですが、どっしり腰を据えてやるために閑静な一軒家に移転。
絶品地焼き鰻を広い庭園を眺めながらいただくシチュエーション。何とも特別感に溢れます(^_^)
昼は鰻屋そのものですが、夜は〆が鰻のコース料理になります。昼夜で全く別のお店なので注意。

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静岡駅北口からちょっと離れた16番バス乗り場・大浜麻機線(麻機・麻機北行き)から有永上バス停で下車。
この辺りはすぐ近くが山になる閑散とした住宅街です。何の目印も無い中、地図を頼りに更に徒歩5分ほど。
こんなところに飲食店なんか絶対無い!っていうような場所の一軒家が今回目指す『瞬』です(^_^;)
ちなみにこのルートだと静岡駅から40分位の所要時間です。バスは日中だと4~6本程の運行があります。

お店は閑静な住宅街の一番奥にある築50年の改装した立派な庭園付きの一軒家で、駐車場も完備されています。
門をくぐって庭園を横切り玄関へ。ここは元の形状のままだそうで靴で上がり込むスタイルもそのままです。
ちなみに店名は食材の『旬』とお父さんの名前の一文字を掛けたそうです。思い入れが詰まった店名なんですね。

店内は調理場に面したカウンターとテーブルが6席分。素晴らしい中庭を見渡せる見事なロケーション(^_^)
昼は11時30分と13時の二部制です。既に人気になりつつあるみたいなので念のため予約してから訪問しました。
お店はご主人と奥様のお二人で切り盛りしています。静寂の中に炭の爆ぜる音が時折響く凛とした空気感。

夜はコース1本ですが昼は普通に鰻屋メニューで、蒲焼と弁当のテイクアウトもやっています。
この日はたまたま天然鰻の仕入れがありました。ご主人いわく『今日のはかなりイイ』とのこと。
遠路はるばるここまで来てそんなこと言われたら・・・、やっぱり天然ものを頼んでしまいます(^_^;)
ついでに肝焼きと日本酒も頼んで鰻重が仕上がる前に軽く一杯ひっかけることにしました。
日本酒は静岡の地酒中心のラインナップです。それじゃ伯楽星を頂きましょうかね~

・肝焼き 500円
串から外されて皿に盛られています。ぷっくりしていてイイ感じの焦げ目が付いております(^_^)
この肝はコクも苦味もかなりしっかりしていて味が強いです。呼応するようにタレも強めのアタリ。
肝好きには何ともたまらない味わいですが、更に焼き加減も絶妙で肝部分がとろけます^m^
食道部分のプリッとした弾力も堪りません。ここ最近で喰った肝で一番旨いです。

・尾ビレ ※サービス
遠方からの訪問&天然物を注文してくれたので、ということで尾ビレをサービスして頂きました(^_^)
これは皮と脂の旨味が凄いです!香ばしく焼き上がった皮からジュワッと旨味豊富な脂が溢れてきます。
先程の肝焼きもかなり良かったんですが旨さはこっちが数段上です。なんじゃコラ、スゲーよ(T_T)
そんなに量が取れる部位じゃないんでしょうが、もしあったら絶対喰っといた方がいいです。

・うな重(天然物) 時価 ※この日は6500円くらいとの事
こちらの蒲焼は蒸さない地焼です。炭火であぶった後はサッとタレにくぐらせてさらに一炙り。
焼き色はやや強めで焦げ目がわずかにつくワイルドな感じの仕上がり。これは見るからに旨そうです(^_^)
鰻は肉厚でムチムチした弾力があります。脂は程々ですが鰻の風味が強烈で口一杯に旨さが広がる感じ。
タレは少なめですが醤油の風味も甘みも強め。このタレが力強い鰻の味わいをグッと高めてくれます。
肉厚の真ん中らへんも絶品ですが尾っぽ近くのカリッと仕上がった方が更に旨さが濃いです。ぬぅう旨い(T_T)

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【最後に】
今回頂いた鰻は鰻重も肝の尾ビレも全部最高に旨いです。焼きが絶妙でタレの塩梅もかなり好み(^_^)
野趣溢れる仕上げ方が鰻の力強い風味とがっちりかみ合っていて、終始唸るばかりの美味しさでした。
まだ移転してそんなに経っていませんが、これほどの鰻ならすぐに評判になるのは間違いないですね。
本日のお勘定は〆て8361円。ご馳走様でした。

  • 蒲焼UP
  • 肝焼き
  • 尾びれ

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6位

清水港 みなみ (静岡、新静岡、日吉町 / 海鮮丼、海鮮)

2回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2020/10訪問 2020/11/15

ランチ日記@本日の日替わり(鮪三昧丼)

【2020年10月 再訪】

静岡駅近くで飯を喰うならここかまるしまは外せません。行列するのは覚悟の上、またしても訪問です。
到着は平日11時30分頃。既にビルの非常階段に20人以上は行列しています。まあ、これ位は想定内(^_^;)
とはいえ長居する店ではないので回転は速いです。30分も待たずに入店できました。

早くも一部売り切れの丼がありますが大体はまだ残っていました。どれも滅茶滅茶旨そうだよな~(^_^)
日替わりもまだ残っていて今日は鮪三昧丼です。色んな種類と部位の鮪が盛り盛りとのこと。おお!じゃあそれで。

・本日の日替わり(鮪三昧丼) 1380円
・ご飯大盛り 50円
本鮪中トロ・本鮪赤身・キハダ鮪ハラモ・鮪タタキ・鮪漬け炙り・鮪すき身と正に鮪三昧でボリューム満点。
どれも最高に旨いですがやっぱり抜けた旨さなのが本鮪。個人的には中トロよりも赤身が好みです。
状態の良い鮪って脂も旨いですが赤身部分から感じる血のコクと滑らかな舌触りが最高過ぎます(T_T)
すき身の旨味の濃さも素晴らしいです。トロっとした舌ざわりの中に充満しまくる濃厚な旨味。これも最高だな~
前回食べた時も夢中でかき込みましたが、今回の丼もヤヴァいです。ご飯は大盛で丁度鮪と釣り合いますね。

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【最後に】
静岡には鮪丼を食わせるお店が沢山ありますがこの店を知ってしまうと他のお店の開拓が全く進みません(^_^;)
素晴らしい状態の鮪を豪快なボリュームでリーズナブルに頂けるこちらは、鮪丼のお店の中でも横綱ですね。
本日のお勘定は〆て1430円。次はいつ来れる事やら。ご馳走様でした。
【総評】
静岡駅南口から徒歩2分ほど。ランチの鮪丼が超人気で昼時は毎日長蛇の行列ができる海鮮系居酒屋です。
私も利用もご多分に漏れずランチの丼ですが、鮪のクオリティがあまりにも高く驚きました(^_^;)
静岡は清水港や焼津港が近いことも関係してか海鮮丼のお店が沢山ありますが、恐らくはここが最強です。
最初の衝撃を忘れられず、後日の静岡出張でもまた訪問してしまいました。この店の鮪丼凄すぎます。

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静岡駅南口から徒歩2分ほど。基本は海鮮系居酒屋ですがランチの鮪丼が旨いと行列の絶えない人気店があります。
評判を聞いて行列覚悟で訪問しましたが、結果大満足。貴重な出張先でのランチを2回ここで費やしました(^_^;)
今回のレビューは2回分をまとめています。

新幹線の関係でお店の到着は2回とも11時45分程。お店はビルの2階なので鉄骨階段に行列が出来ていました(^_^;)
駅の南側は北側の繁華街に比べるとやや閑散とした感じなんですが、ここだけは物凄い熱気です。
2階の訪問共に30人くらいの行列でしたが、大体30分ほどで入店できました。回転は速い方だと思います。

店内は変則的な間取りで壁付けカウンターとテーブル席で30人弱のキャパシティ。店員は四人で皆さん女性です。
内装というほどの内装も無く簡素な造りでBGMはスキマスイッチ。なんとういうかごくフツーです。

メニューは鮪の赤味を使った鮪丼・鮪漬け炙り丼等の定番に、日替わりで本鮪や色んな盛り合わせの鮪丼もいくつか。
定番だと1000円を切る値付けで本鮪等を使った丼でも1380円。価格設定は相当良心的なんじゃないでしょうか(^_^)
出張先だと気持ちも大きくなります。初回は日替わり品、2回目は限定品の本鮪丼をいっときました。

・鮪三昧丼(本日の日替わり) 1380円
本鮪中トロ・本鮪赤身・キハダ鮪中トロ・鮪たたき・鮪漬け炙り・鮪すき身をてんこ盛りにした丼。
ご飯の上にみっしり鮪が盛り込まれていて何とも圧巻のビジュアル。鮪の色艶も相当ヤヴァいです(T_T)
鮪はどれもなまめかしい舌触りで血のコクを感じさせる赤身といいサラッと蕩ける脂といい完璧。
どこをどう食っても旨いとしか言いようがないですが、本鮪の赤身とすき身は特にヤヴァい。旨いよ旨いよ(T_T)
合間にアオサの味噌汁や卓上にあるガリを交えつつ、気付けばあっという間に完食。こりゃスゲェ。

・特選本鮪丼 1380円
こちらは赤身・中トロ・すき身までオール本鮪の丼。これは舌触りがフツーの鮪とまるで違います(T_T)
旨みの濃厚さもヤヴァいんですが、舌に吸いつくような滑らかさと官能的な口どけは本当に凄いですね。
おまけっぽく盛られている炙った端っこまで相当な旨さです。改めて本鮪の凄さに痺れました。

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【最後に】
静岡の海鮮丼はここが極め付けですね。駅からも近いし、この店は静岡出張での定番訪問先になりそうです(^_^)
毎回絶対に並ばなければならないのが難点ですが、そんなの吹き飛ばすほどの圧倒的な旨さ。イヤハヤ参りました。
今回は昼利用ですが夜やってる居酒屋の部も評判がいいみたいです。機会があったらそっちも利用したいな~
ご馳走様でした。

  • 鮪三昧丼
  • 鮪三昧丼UP
  • 本鮪赤身(多分)UP

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7位

料理ふじ味 (高知橋、蓮池町通、高知駅前 / 日本料理、郷土料理、創作料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2018/08訪問 2018/08/23

高知の和食は繊細かつ豪快

【総評】
高知橋駅(高知)から川沿いに徒歩5分ほど。地元食材をふんだんに使う和食のお店です。
雰囲気はよくある家族経営の小料理屋な感じですが、出てくる料理はどれも素晴らしいものばかり。
鰹のタタキや酒盗といった定番もでてきますが、それらが想像以上に旨くて驚きました(^_^)
高知県はどこも飯が旨いですが、この店は恐らく高知でも屈指の名店だと思います。

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最寄駅は高知橋駅ですがJR高知駅からも徒歩圏です。高知橋から江の口川沿いに西へ歩いた先にお店はあります。
ふじ味は格式高い料亭ではなく、どこの街にもありそうなちょっと良さ気な小料理屋って感じのお店です(^_^)

店内はカウンター3席と小上がりが三卓。魚を炙ったときに発生したであろう良い香りが漂っております(^_^)
予約時間は開店時間丁度ですが先客はなく私一人。ご主人と割烹着の女将さんにもう手伝いの女性がいました。

壁面のメニュー短冊には天ぷらや鯖棒寿司といった料理名と併記して、食材名がそのまま書かれています。
どれも値段表記がありませんが、鱧・雲丹・アワビ・オコゼ・スッポン・鯨といった高級食材が並びます(^_^;)
何も知らずに入店したらまあまあビビったと思いますが、今回は予約してからの訪問です。予算も相談済み。
高知の食材をアレコレ使ったコース仕立てでお願いしてあるので、あとは出てくるものをひたすら食べるのみ。
合わせる酒は最初ビールからスタート。途中から高知の地酒に切りかえました(^_^)

・先付
酒盗・白ずいき・鱧の卵とじ・鴨ロース・ナガレコ(トコブシ)の5点盛り。酒盗も出すのは高知ならでは。
酒盗って今までそこまで旨いと思ったことはなかったですがこれは別物!本場だと酸味もあるんですね(^_^)
鱧は鱧の卵も合わせたダブル卵。少し甘口で鱧の身も卵もしっとり仕上がっています。これも良い酒のアテ。
ズイキのシャキシャキした繊維質の歯触りは良いアクセントですね。出汁を程良く吸い込んでいます。
ナガレコはこれも地モノかな? ナガレコ自体から旨味が沸き上がってくる力強さがあります(^_^)
鴨ロースも同じくシンプルな調理ですが、しっとり仕上がっていてコレも旨い。

・鰹のタタキ
厚みはフツー で炙った感じもそんなに強くないです。薬味は生ニンニクも含めどっさり添えられています。
パッと見た感じはフツーのタタキだったんですが、舌触りが滑らかで脂も思いの外しっかり乗ってます^m^
脂の旨さに加え赤身部分も旨味濃厚です。もちもちっていうのとも少々違った何とも独特な歯触りがあります。
ポン酢は出汁が効いてマイルド…とかじゃないスパッと酸味がキレるタイプ。タタキにはこういうのが良いですね。
何気にツマの大根の繊維質が強いのに驚きました。このタタキに使っている鰹と野菜はどれも非常に力強いです。

・お椀:抹茶鱧とじゅん菜と山芋
抹茶を纏わせた肉厚の鱧とじゅんさいに山芋のお椀。鱧はかなりの肉厚ですがふんわり柔らかな食感(^_^)
かなりいい出汁がていますが鰹節と昆布でとった普通の出汁とのこと。それが何でこんなに旨いんでしょうか。
プルプルのじゅん菜も少々添えられたゆずも良いアクセントです。

・甘鯛の味噌漬けと鮎の塩焼き
甘鯛はしっかり味噌が浸透した濃い味付けですが身の瑞々しさは保たれています。プリッとした身でご飯にも合いそう。
鮎は頭から丸ごと食べられます。ワタの苦味が穏やかで皮とヒレまで旨いです。鮎の風味を存分に味わえます(^_^)

・オコゼの煮付け
まだ内側から熱が放出し続けている熱々な煮つけ。しっかり甘口でゴボウの野趣溢れる風味も強めに出ています。
オコゼはややしっとり繊細な身質でプルプルの皮まで旨いです。タレに浸かった柚子もいい仕事してます(^_^)

・無花果の天ぷら
最初は里芋なんかのイモ類かと思いましたが無花果でした。甘み控えめでねっとりした芋みたいな舌触りです。
衣はサクサク香ばしく強目なあたりのツユが無花果と殊の外良く合います。この天ぷら面白い(^_^)

・そうめん
極細でシャッキリ切れる歯触りの美味しいそうめんに、雲丹とネギと白胡麻があしらわれています。
そうめんとツユだけでかなり旨いですが、そこに甘みのある雲丹がからむと更に旨さ倍増^m^
清涼感のある軽めな〆…みたいなものを想像していましたが、かなり満足感の高い一杯でした。

・パイナポー
このパイナポーは砂糖でもかかってるのかと思うくらい甘い。これももしかしたら高知産なんでしょうか。
なんというか『蜜の塊』って感じですね。美味しいです(^_^)

・甘味
抹茶と共に割れ氷という寒天を砂糖でコーティングした和菓子が登場。食後を軽めの甘味でさっぱり〆ます。

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【最後に】
こちらの料理は地元食材をふんだんに交えた郷土料理であると共に、個性豊かな素晴らしい和食でもあります(^_^)
繊細さもありながらメリハリをしっかり利かせてくる味付けには、食べていて随所でハッとさせられました。
酒盗のイメージをガラリと覆させられたのも発見です。ただの珍味だと思っていましたが、本物は激旨でした。
本日のお勘定は〆て9558円。これだけ美味しいものを食べさせてもらって1万円を割ったのはかなりお得です。
ご馳走様でした。

  • お椀UP:抹茶鱧とじゅんさいと山芋
  • 無花果の天ぷら
  • そうめん

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8位

Spice&Dining KALA (筑豊中間、東中間 / イノベーティブ、インド料理、フレンチ)

2回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2019/11訪問 2019/12/05

酸味とスパイスが効いた刺激的なミールス

【2019年11月 再訪】

前回訪問ではスパイスを活用した創作料理の数々をコースで頂きました。で、今回のお目当てはミールスです。
ミールスの前にも色々料理を出してもらったので、今回も相当ボリューム満点の構成となりました(^_^;)
酒は最初シャンパンからスタート。その後は赤ワインに切り替えです。

・本鮪中トロのタルタル キャビアと九条ネギ
本鮪だけでも贅沢ですが更にキャビアも使われたタルタル。九条ネギはかなり細かく刻まれています。
口に含むとホロッと崩れながら鮪の旨味が一気に広がります。鮪に纏わせてある味つけも絶妙(^_^)
九条ネギの食感と風味も鮪と相性抜群。鮪・九条ネギ・キャビアが口の中で混然一体となる感じが堪りません。
メインで味わってもおかしくないキャビアはこの料理では脇役。それがとても上手く行ってるのが凄い。

・車海老のマラバール
ココナッツミルクがベースのスープにかなり型の良い車海老が丸々一匹。これがめっちゃ良い味してます^m^
何がベースなのか全然分かりませんが、このスープはプリプリの車海老と一緒に頂くと更に旨さがUPします。
ココナッツミルクってちょっとクセを感じることがありますが、そういうことも一切無し。何とも上品な一杯。

・鹿児島県産 黒毛和牛の生ピックル レモンセヴァイと
こちらは一転してしっかりスパイシーな料理。塊で焼いた牛肉の中心のレアな部分を使っています。
食感的にはほぼ生肉。そこに荒々しさも感じる良い意味での尖った味付け。これは滅茶滅茶旨いです^m^
普通のインド料理店ではまず出てこない、実にKALAらしい肉料理です。

・ミールス ノンベジ ラムキーマ、本アラのモイリー
全体に淡い色使い。そして今まで見たミールスの中で多分一番手が混んでます。
個別に味見した後、
ライスの上で全部混ぜ合わせ。スパイスも効いていますが、同じくらい「おっ⁈」と声の出るインパクトを感じるのが酸味です。
色んな野菜の食感・バシバシ効いたスパイス・時折顔を覗かせるスパッと切れる酸味。これらがライスを介して渾然一体の旨さになります(^_^)
見た目の上品さに反比例するかのような荒々しいミールスで驚きました。ミールスが好きっていう人ほどハマるんじゃないでしょうか。これは相当旨いです。
本来であればこのプレートだけで成立している料理ですが、今回は贅沢にもさらに2種類付けてくれました。そしてこの2品がミールスと張り合う旨さです。
ラムキーマはかなりスパイシーですが主役はあくまでもラム。素材が埋没しないギリギリを見切っているんでしょうね〜
本アラのモイリーは車海老に続くクリーミーな1品。これは本アラの出汁が効いてるんでしょうか? めっちゃ良い味してます。こっちも絶品ですね〜
途中でワイルドライスって言うプチプチ食感の木の実?をライスに混ぜ込んで食べてみましたが、食感が変わると味もグッと変化したように感じます。コレ面白いね(^_^)

・ラープムー
豚挽肉とハーブを使ったスパイシーなサラダ。これはタイ料理です。ボスは最近タイ料理の研究にも余念がない模様。
今まで何度となく食べてるサラダですが、ここまで熱々で汁気が多いラープは初めてです。そしてそれがめっちゃ旨い^m^
鶏出汁で味を出してるそうですが、ハーブのフレッシュな刺激と鶏出汁って思いの外良い組み合わせです。ジャンクさなど微塵もない実に上品なラープ。

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【最後に】
今回も相当堪能させていただきました。常連と一緒だったこともありますが、盛り盛りな内容で大満足。もう何もお腹に入りません(^_^;)
ここまで何でもアリでしかもそれが全部うまくハマってるお店はそうはありません。この多様性とアレンジの素晴らしさがこのお店の大きな魅力ですね。
相当食って良い酒も飲んだ本日のお勘定は1人2万円オーバー。うーん、良い食材を使っているのは分かりますが、私には絶対額としてコレだと大分高いかなぁ。料理は文句無しなので前回と評価はほぼ変わらずですが、コストパフォーマンスはちょっと割り引いています。とはいえ素晴らしいお店であることに変わり無し(^_^)
ご馳走様でした。
【総評】
筑豊電鉄中間駅から徒歩2分ほど。一般的な認識ではインド料理店ですが、良い意味で逸脱した凄いお店です。
「不慣れな人には不味い店」と店頭に書かれていますが、これはある意味で本当にそうかもしれません(^_^;)
今回はコース仕立てでいただきましたが、一度の体験だけでは解釈の難しい料理も実際にあったりします。
とはいえその創作性は凄まじく、多彩なジャンルの料理を取り込みながら唯一無二の存在に昇華しています。
スパイス使い・香りの演出・ギリギリの塩気等、ちょっと他では体験できない料理のオンパレード(^_^)
お世辞にも便利とは言い難い立地ですが、虜になった客で常に満席という、色々と超越した信じられないお店です。

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滞在していた小倉から電車を乗り継ぎ中間駅へ。時折畑も入り混じる郊外の住宅街って感じの場所です。
なんでここまで来たのかといえば、この街にはKALAといういろんな意味で超絶なお店があるのです(^_^)

お店は色んなお店が立ち並ぶショッピングモールの一角。店頭にはカレーリーフの鉢植えが置かれています。
入口には「不慣れな人には不味い店」という、なんとも挑発的な張り紙が貼ってあります(^_^;)

店内はバーカウンターとテーブル席で10人程のキャパシティ。ボス(←店主)と愉快な仲間達?で切り盛りしています。
エスニックのお店というより洒落たダイニングって感じの雰囲気で、随所にボスの遊び心も(^_^)
この日手伝っていたのは別のお店(結構な繁盛店)を経営している方でした。どうやら勉強に来ていた模様です。
ボスは厳しくもおおらかに後進へ熱い思いを伝えつつ、何気に丁寧で愛情たっぷりな指導をしていました。

本来はミールスメインですがこの日は常連と一緒だったのでコース仕立ての特別料理が振舞われました。
コース15000円で酒は別途料金。最初ビールからスタートして、途中からワインに切りかえです。

・メヒカリのワルワルと柚子のピックル、雉のチェティナード 食べ比べ
この一皿にはいきなり度肝を抜かれました。火入れ加減・ギリギリの塩気・立ち上るスパイスの香り…。凄いです!
メヒカリはカリッと焼かれていて雉はミディアムレア。火入れと食感の対比が面白く味付けも秀逸。ナニコレ(^_^)
これ以上の引き算が成立しない絶妙なバランスで味付けされています。それでいて物凄く鮮烈なインパクト。

・ラムとフォアグラの燃えるパテカン ハートブラザーズ24年の香り
フォアグラ入りってだけでも贅沢ですが、更に年代物のウイスキーを振りかけて点火して温めます。
先程の一皿より更にこちらは塩気がありません。で、脂肪分の高いパテだと旨みはかなり感じにくいです(^_^;)
ナッツ類の甘みとウイスキーの香りがパテを引き立てますが、私的には塩がもう少し欲しかったです。
これがボスのいう不慣れな人には不味いってヤツなんでしょうか。私には解釈が難しい料理でした。

・地ダコとエビとハマグリのマラバール
ココナッツベースの魚介スープみたいな料理で具材はレア仕上げ。これは相当旨いです!^m^
スープに魚介出汁が染みわたっていて海老や蛤との凄く馴染みます。ココナッツの甘みも思いの外魚介と合いますね〜

・乳飲み仔牛のリードヴォー レモン・セヴァイとともに
むっちりした歯触りのリードヴォーは噛みしめるとミルキーな脂がじわじわ湧き出てきます(^_^)
下のパリパリしたビーフンみたいなやつがレモン・セヴァイ?この取り合わせも素晴らしい。

・アンディーブ 2種のサラダ
ザク切り野菜にドレッシングを仕込んでアンティーブに乗せた大変美しいサラダ。所謂カチュンバルですね。
ヨーグルトやヴィネガーの酸味とシャクシャク心地よい野菜の歯触りが口の中を心地よく刺激してくれます。
このタイミングで口直し的にサラダっていうのも、コースの流れ的に良し(^_^)

・カボチャとミントのポタージュ
一転して普通のポタージュですがカボチャの甘みが凄いです。そのまんまカボチャ喰ってる感じ。
ミントと散らしたクミンでカボチャの野暮ったさを上品に引き上げるのがボスのセンスですね(^_^)

・インド創作寿司 ヒラメとシマアジ
ボス自らがポーズを決めつつ提供。びっくりするくらいまんま照寿司のパクリポーズです(^_^;)
見た目こそ寿司そのものですが、シャリはレモンライスで唐辛子のチャトニやフィンガーライムなんかを仕込んであります。
生魚とシャリに辛味や酸味の要素を持ち込んだ今まで食べたことのない寿司。これは斬新過ぎます(^_^)
遊び心が先行した感じの料理ですが、それでいてちゃんと美味しさが成立しているのが凄い。

・ソルトブッシュラムのタンドール ミントソース
レアな火入れの骨付きラムをミントソースに合わせて頂きます。これは火入れも味付けも最高です(T_T)
肉本体の味付けはあまり無い(全く無しかも)ので、ソースをたっぷりつけて良く噛みしめて頂きます。
赤身部分のコクとレアな舌触り。そこにフレッシュな風味のソースが加わるとスーパー旨い^m^
もともと羊肉が大好きなんですが、これは食べさせ方も含め最強ですね。

・甘鯛のポワレ ノパルソース
鱗をパリパリに仕上げた甘鯛に合わせるのはサボテンのソースと酸味の利いたヨーグルトベース?のソース。
香ばしい鱗と甘鯛本体だけでかなり美味しいですが、このソースをつけて食べると更に美味しさUP(^_^)
こういうのって下手するとソースばっかの味になりがちですが、魚の持ち味を壊さない絶妙なバランス。
見た目は華やかですが味付けの構成はかなり繊細です。

・麻婆豆腐カレー(本来のコース外品)
余興的に造っていただきました。まさか中華まで食べられるとは驚きです。しかも何気にかなりの本格派(^_^)
痺れも辛さもバシッと決まっていて、汁気の少ないドライな仕上げ方もかなり好み。たっぷりなネギも嬉しい。
これはそこらの中華料理屋より上の味わいかもしれません(^_^;)

・ふるの牛のカツレツ スリランカソース
最後はスタンダードな洋食。とはいえそこはボス。ソースの方できっちりエスニックを演出してきます。
・・・なんですが、これはちょっと揚げ過ぎで固くなってました。どうやら弟子に練習させた模様(^_^;)
まあ、沢山出てきたしこんなのもあるよね。

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【最後に】
上記の他、常連さん手土産のサーロイン生ハムを使った生ハム寿司まで頂きました。超腹いっぱいです。
昼スタートの会食でしたが気付けば夕方。美味しく楽しい時間はあっという間ですね(^_^)
ここの料理は下地になった料理が色々あると思いますが、ボスのアレンジが加わってもはや唯一無二のレベル。
全部が全部どハマりしたわけではありませんが、繰り出される多彩な世界観に終始痺れっぱなし。いやはや、すごいお店があったものです。
今回は通常メニューじゃないヤツばっかりいただきましたが、逆にこの店のフツーのミールスも是非食ってみたいです(^_^)
酒を飲みまくった関係でお勘定は2万を超えましたが、満足度はかなり高いです。ご馳走様でした。

  • メヒカリのワルワルと柚子のピックル、雉のチェティナード 食べ比べ
  • ソルトブッシュラムのタンドール ミントソース
  • 地ダコとエビとハマグリのマラバール

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9位

寿司割烹 もり (海老江、野田阪神、野田(阪神) / 寿司、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2018/11訪問 2018/12/13

大衆路線の価格帯ながらも本格派の江戸前寿司

【総評】
野田阪神駅(大阪)から徒歩3分ほど。アテと一通りの握りをリーズナブルに頂ける江戸前寿司のお店です。
寿司は価格が極端に2極化していて、本当に旨い寿司を食うには1・2万は当たり前…みたいになっています。
そんな中、このお店のように手頃な価格できっちり美味しいお店は本当に貴重(^_^)
飲んで食って1万円に全然届かない値段でありながら、アテも充実していてメインの握りも素晴らしいレベル。
大阪の寿司屋の中でも抜きんでてお値打なお店です。

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野田阪神駅前の交差点から商店街を入って徒歩3分ほど。途中の路地を右に入った少し先にお店はあります。
看板と暖簾が出ていますがどちらかといえば露出は控えめで、ひっそり佇んでる感じのイイ雰囲気です(^_^)

店内はL字カウンター8席のみのこじんまりした規模で、ご主人お一人で切り盛りしています。
席数が少なく人気と聞いていたので訪問直前に電話したところ、この日はまだ空きがありました(^_^)
ちなみに訪問は日曜。平日だとフラリと訪問するのは厳しいかもしれません。

この店にメニューはなくアテと握り一通りのお任せのみ。大体5000円前後となる模様でこの日は5000円でした。
酒はビールや焼酎が一通りありますが、中でも日本酒は寿司に合うとご主人が目利きしたラインナップになっています。
となればやはり酒は日本酒です。最初は手取川からスタートして途中から通に切りかえました(^_^)

・アテ4種
子持ヤリイカ・鰹・蛸・鯖と出てきました。捻ったものはなくネタの良さをシンプルに味わう感じですね(^_^)
鯖と鰹は脂乗りが良く中々旨いです。ご主人も鯖はある程度高いものを仕入れていると仰っていました。
蛸には深めの包丁が入っています。ブリブリした食感を残しつつ食べ易さも演出。これも旨いな~

・握り12カン
かすご・カマス・剣先イカ・鮪赤身・小肌・アカサエビ・いくら・雲丹・シャコ・蛤・穴子・干瓢巻きの計12カン。
途中で鰻入りの茶碗蒸しと握りで出てきたアカサエビの炙った頭も出てきました。なかなかの充実ぶりです(^_^)
握りは総じて小ぶりでシュッとした美しいフォルム。シャリには赤酢を使う江戸前スタイルの握りです。
ここの握りは口の中でシャリがハラリとほぐれながらネタと一体化します。ネタとシャリの馴染みがかなり良好。
厚みのもたせ方・包丁の入れ方も素晴らしく、生姜・ゆず・塩等で時折アクセントが入るのも好みです(^_^)
軽くつまめる感じの握りですが、それでいてしっかりとした存在感があります。これぞ握り寿司って感じ。
比較的ありふれたネタを使いつつも、握りの完成度と丁寧な仕事ぶりで実に美味しく仕上がっています(^_^)

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【最後に】
大阪の大衆路線の寿司屋はネタが大きめでシャリも多めっていう、食べ応えや腹もち重視のお店が多いです。
そういうのも悪くはないんですが、はやり1つ1つの握りが繊細で丁寧なこういう握りは格別(^_^)
アテも握りも十分な量が出てきて酒もまあまあ飲んだ今回の支払は〆て6400円。おお~これはお得!
握り自体の旨さでしっかり喰わせる寿司屋って、この価格帯では中々有りません。良いお店を知りました。
こちらには季節を変えてまた再訪したいですね。ご馳走様でした。

  • 小肌
  • 蛤
  • かすご

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10位

おでんと肴 さかもと (東梅田、大阪梅田(阪神)、梅田 / おでん、居酒屋、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2018/09訪問 2018/10/03

関西風でオリジナリティ溢れる絶品おでん

【総評】
梅田各駅(大阪)から徒歩10分ほど。夜の街・兎我野町のど真ん中にあるおでんのお店です。
女性1人で切り盛りする小さなお店で、丁寧に仕込まれたおでんと一品料理はどれも美味しい(^_^)
きびきび動く女将さんの対応も素晴らしく値段も手ごろ。かなり使える一軒です。

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梅田駅から兎我野町へ。ホテルやホストクラブが立ち並ぶ街の真ん中あたりの雑居ビルを目指します。
この辺りは所謂「色街」と呼ばれる場所ですが、結構飲食店も多くてどこも夜遅くまでやってます。
場所柄、呑み屋とか焼肉屋が多い中、さかもとはこの辺りでは珍しくおでん専門です。

店内は仄暗い照明でカウンターのみ。元気な女将さんがお一人で切り盛りしています。
この女将さんは程よく絡むのが上手で客のことをよく見ています。帰り際には丁寧にお見送りされました。
1人で切り盛りしながらこの対応は見事です。常連が多いみたいですがこの人のファンって人も多そうですね(^_^)

メニューはおでんが定番ネタに加えて創作系もかなり色々。一品料理や日替わりのお造りもいくつかあります。
酒はビール・焼酎・ハイボールなんかが一通りある感じ。料理も酒も値段は抑えられている印象です(^_^)
お造りとおでん数品を頼んで最初はレモンチューハイ(400円)からスタート。途中、さつま寿(500円)に切りかえです。

・本日のお造り 時価(580円〜)
この日はカンパチと生カツオの2種盛りでした。これが思いの外上モノでびっくりです(^_^)
最近静岡でかなり旨いカツオを喰ったんですが、ここのカツオも舌触りが良くかなり旨い。
カンパチも脂乗りが程良く食感が気持ちの良いコリコリ。この店のお造りは侮れないです。

・おでんおまかせ三種盛り 480円
盛合せ内容は日によって変わるみたいです。今回は味しみ大根・絹厚揚げ・黒豚しゅーまいの3品。
まず基本の大根から。繊維質が柔らかでめっちゃトロトロな仕上がり。一体どうなってるの?超旨い^m^
厚揚げは『絹』というだけあって舌触りが本当に滑らか。焼売もおでん出汁と良い組み合わせですね~
この3品はどれも定番ネタだと思いますが造り込みが丁寧で相当旨いです。出汁の加減が上品なのも好み。
昆布ベースの出汁におでんダネの出汁も絡んでいて、口当たりはソフトですが旨味はパシッと効いています(^_^)

・おでん追加 ※値段失念
今度は創作系中心にネギ袋・鶏つくね・お肉屋さんのコロッケ・湯葉とろろの4品を追加してみました。
コロッケは芋が甘くサクサク・厚めの衣が出汁をイイ感じに吸いこんでくれます。出汁に油が加わると旨いな~
つくねは粗引きで軟骨も入っています。張りのあるプリッとした食感と濃厚な鶏の旨味。これは酒が進みます(^_^)
ネギ袋は巾着を食いちぎるとネギの風味がぶわっと立ち上がります。ネギ好きにはたまらない一品。
湯葉は少しコシがあるタイプです。ストレートに湯葉を食わせる感じの素朴な仕上がりでした。

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【最後に】
おでんネタは定番・地方・創作と色々あってバリエーション豊か。ここのおでんは相当楽しいです。
保温と加熱で鍋を使い分けたりと細やかさも随所に感じます。どの料理もかなり良くできていますね。
本日のお勘定は〆て2800円。ご馳走様でした。

  • 味しみ大根UP
  • 大根断面
  • 鶏つくね

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