ハラミ串さんが投稿したわさ(東京/都立大学)の口コミ詳細

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ハラミ串のレストランガイド

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移転わさ都立大学/中華料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.3
      • |酒・ドリンク 3.7
1回目

2014/10 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.3
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

超異質な中華料理。超旨いです(T_T)

都立大学駅から徒歩で15分ほど。自由通り沿いにある中華料理屋です。
この店を利用したことのある方からのお誘いで、休日の夜に男4名で利用しました。

建物はそっけないくらいシンプルで、ファサードに中華料理屋であることを知らせるようなものはありません。
通りに控えめな看板がぽつんと出ているだけなので、知らなければ通り過ぎてしまいます(^_^;)

店内は細長くてちょっと窮屈な作りです。厨房を囲むカウンター席と奥にテーブル席が少々。
この日は満席でした。恐らく全員予約客です。こじんまりしたお店ですが対する調理人は3人と多いです。

以前はアラカルトもやっていたようですが、現在はコースのみ(※ランチは別)となります。
料理だけで大体8000円以上するようですが、仕入れた食材次第なのでいくらになるのか食べ終わるまで分かりません(^_^;)
全員そろったところで料理を始めてもらいます。出足はビールで乾杯。その後は紹興酒に切り替えました。
ちなみにビールグラスが薄はりだったり紹興酒は大きなワイングラスで飲むようになっていたりと、中々凝っています。

揚げ餃子
帆立と雲丹の贅沢な揚げ餃子。とはいえ、この餃子の味のコアはバターです。マジでドバっとバターが溢れてきます。
雲丹が入っているのにそれがメインじゃなくバターの引き立て役みたいな存在になってます。これにはビックリ。
物凄く旨いですが沢山食べられるものじゃないので、最初に一個だけっていうのも良いですね。いきなり会心の一撃です^m^

酔っ払い海老
高級なサイマキ海老を使った酔っ払い海老。1人一尾なのでおつまみって感じです。もちろん美味しい^m^
焼いた頭も出てきましたが、ミソのコクと焦げて香ばしくなった部分が合わさって、本体よりむしろこっちの方が旨いです。

叉焼
薄く削ぎ切りにした後炙って提供されます。普通の叉焼より肉の食感を残したかなりの変化球叉焼。
豚肉のソテーのような歯触りとサラッとした脂の食感。やや強めの甘口ですが炙った荒々しい感じと歯触りが堪りません(T_T)
この叉焼には唸りました。こんなスタンダードな食い物にここまで美味しくなる要素があったとは!

〆鯖
たまたま良い鯖が入ったので〆鯖にしてみたとのこと。流石に鯖はこの食い方が一番なのか(^_^;)
何気に添えられている水菜と茗荷のサラダがかなり旨いです。こっちは中華のサラダですね。
この〆鯖は酢加減も食感も好みです。これが中華かと言われれば全然違いますが。

揚げた目光
要するに揚げ物なんですが、これがめっちゃ繊細な食感。ハラハラほどける感じ。
ブロック状にカットされた根菜類との相性も良いです。

ピータン豆腐
みじん切りにした白身と黄身がペースト状の豆腐に乗っかっています。ラー油を掛けた胡麻ペーストもついてきました。
ピータンをいったん分解して再構成した面白い一品。成る程、確かにこの構成はピータン豆腐です(^_^;)
捻り過ぎな気がしますし普通のピータン豆腐の方が玉子の食感が自然で好きですが、これはこれで中々美味しいです。

コーンスープ
メチャメチャ濃厚なコーンスープ。サラっとしているのにトウモロコシの味が強烈です(^_^)
クリームで濃厚にしている洋風なコーンスープとは一線を画すキレのある逸品です。
基本の出汁がよほど良くないとこうはならないと思います。

よだれ鶏
山椒の利いたラー油のピリピリ加減も程良く、鶏のしっとり仕上げも申し分なし。これは酒が進みます^m^
この日頂いた料理の中でこれが一番普通の中華料理でした。

ビーフンと紹興酒漬けイクラ
紹興酒に漬けたイクラと海苔をビーフンにかけた一品。これ、超旨いです(T_T)
イクラはご飯で食うのが一番と思っていましたが、この食べ方は勝るとも劣らない旨さ。酒にはこっちの方が良いかも。
紹興酒の味をさほど感じませんが、イクラがサラッとした感じになっているのは紹興酒の効果なんでしょうか。
海苔も山葵も絶対にあった方が良いです。最小にして最適な組み合わせ。和テイストも取り込んだ凄い料理です。

蒸した鱸のブロッコリー添え
この鱸はブランドものらしくなかなか味わいが濃いです。みじん切りにしてたっぷりの油で炒めたブロッコリーとも好相性。
鱸はギリギリ火の入った状態で軽い塩味があるだけ。ブロッコリーとの組み合わせで食わせるようになっています。
鱸の繊細な持ち味を生かしつつ、ややもすれば淡白な味わいで終始してしまう鱸を上手に美味しくしています。
こういう発想はイタリアンとかでありそうですね。見た目にも女子受けしそうです^m^

松茸の春巻
まさかの松茸。鯖もそうですがこの店は季節の食材を使うようにしているみたいです。
齧ると封じ込められていた松茸の良い香りがボシュッと解放されます^m^
春巻をこういう具合に香りを楽しむために利用するっていうのは中々良い着眼点です。
とはいえ、身も蓋もない言い方をすれば春巻は挽肉や海老がメインの方が美味しいです(^_^;)

酢豚
豚肉はフレンチを思わせる火入れ。豚のソテーに酸味の利いた野菜を添えてブリブリ咬み砕く感じです。
味つけや食材の組み合わせこそ酢豚ですが、豚肉は揚げてありませんしこれは何だか別物です。
豚肉が凄く美味しいので、酸味の利いた野菜はむしろ邪魔です(^_^;)
面白い試みですが、これは無理やり中華にしなくても良かったんじゃないでしょうか。

フォアグラ
少量ですが何とフォアグラまで出てきました。鴨のフォアグラとのこと。
軽く塩が振ってありますが、更に先程の酢豚のタレを付けて食べるよう勧められました。
このフォアグラはスープのように口の中でサラッと溶けてしまいます。なんだこれ、凄い(^_^;)
油っぽさが微塵もない非常に上品なフォアグラなので酢は邪魔です。塩だけで頂く方が美味しかったかも。

焼餃子
見た目のB級加減と裏腹な肉汁たっぷりのジューシーさ。この店にはいろいろと意表を突かれます。
普通の定食屋でこの餃子が出てきたらビックリすると思います(^_^)

〆:炒飯
〆は炒飯やら坦々麺やらといろいろ選べますが、ここは基本の炒飯にしました。
最初は玉子と葱のシンプルな炒飯で、ご飯のしっとりさが自然なふんわりとした仕上げです。
刻んだザーサイを途中で混ぜ込んで食べると、優しい味わいの炒飯にシャープな輪郭が出来る感じ。
単純な料理ですが、こういうのをきっちり美味しく食べさせてくれるのは流石です(^_^)

杏仁豆腐とお茶
生クリームを使わない杏仁粉の風味が自然なタイプ。コースにボリュームがあるので、こういう方が落ちつけます。
最後にプーアル茶と番茶のブレンド!?を頂き食事の〆としました。プーアル茶のやや癖のある味が番茶で緩和される感じです。
お茶まで凝ってますね、この店(^_^;)

◆総評◆
料理のことだけずらずらと記載しましたがこの店にははっきりとした特徴があります。

・大きめの器にちょこんと盛りつけられた料理。大皿を大人数でシェアする従来のイメージとは真逆の発想
・肉や魚は食材の力を生かしてシンプルに。添える野菜やソースの方に一工夫
・食材はかなり吟味されたものが使われています。だから高い(T_T)
・中華の枠にとらわれない、良い意味での何でもありな感じ。和食やイタリアンの発想も垣間見られます
・アラカルト注文だとここまでの満足感は得られない(多分)

この店のコースは定番料理も含まれているみたいですが、何が出てくるのかは仕入れによります。
でも、上述の特徴は多分毎回のことじゃないでしょうか。全体に酒の進む味なのも酒呑みの私にはドンピシャです。
「アラカルトで1・2品+〆」でもそこそこ満足できるとは思いますが、コースの多彩な展開も満足感に繋がっています。
良くも悪くもアグレッシブなので、あれこれ食べた方がリスクヘッジにもなる気がします(^_^;)

自分にはここの料理が合いそうだと感じる方は是非食べに行ってください。私はめちゃくちゃ気にいりました。
ちなみに今回のお勘定は〆て14700円です。高級食材をふんだんに使っているので流石に高い(T_T)
松茸やフォアグラなんか使わなくても十分美味しいと思うので、そういうのを排除して総額1万円くらいに納めてほしいです。
とはいえ、美味しいだけじゃなく色んな発見もあって非常に唸らされた凄いお店でした。ここは再訪確実です。
ご馳走様でした(^_^)

  • 揚げ餃子

  • 酔っ払い海老(サイマキ海老使用)

  • 叉焼

  • 〆鯖

  • 揚げた目光

  • ピータン豆腐

  • ラー油を掛けた胡麻ペースト(ピータン豆腐用)

  • 濃厚コーンスープ

  • よだれ鶏

  • 焼いた酔っ払い海老の頭

  • 紹興酒に漬けこみ中のイクラ

  • ビーフンに紹興酒に漬けたイクラをかけて海苔を添えたもの

  • 松茸の春巻

  • ジャコにラー油を掛けたもの(春巻用)

  • 蒸した鱸のブロッコリー添え

  • 酢豚用の肉

  • 酢豚用の野菜餡かけ

  • 酢豚完成

  • 鴨のフォアグラは酢豚のタレで

  • 焼餃子

  • 炒飯

  • 炒飯UP

  • 炒飯(ザーサイ投入後)

  • 杏仁豆腐

  • 生ビール♪

  • 紹興酒♪

  • プーアル茶と番茶のミックス

  • 超地味な外観です

  • これが入口(^_^;)

2014/10/13 更新

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