8回
2024/05 訪問
東京の店・東京の味
【2024年5月 再訪】
関西からの客人をつれての小笹寿し。2度目の彼もしっかりとファンになってくれたようです(^_^)
予約できないお店なので開店前から並びましたがこの日は幸にして混み合わず普通に入れました。
常連が多いこともあって皆さんご主人との呼吸はバッチリ。店と客の双方で良い空気感を醸しています。
この日も握りの前に数品を酒のアテで出してもらいました。そしてまたしても日本酒呑みまくりです(^_^;)
・鮑の肝和え
特にメニュー表記のない料理ですが、どうやら鮑の肝和えというみたいです。生の鮑頼むとコレになります。
この時は一人前を2人用に半分に分けてくれました。ゴリゴリした歯触りの鮑に肝と雲丹とイカ。旨みの塊です^m^
・穴子のきじ焼き
コチラは定番中の定番。炙った穴子に京都の七味を振って塩揉み胡瓜が添えられています。素晴らしく旨い(T_T)
香ばしさとギュッと凝縮された旨み。塩揉み胡瓜と一緒に食べるとまた最高!小笹寿しを代表する一品です。
・煮イカ、赤貝ヒモ
常連さんが頼んでいたのを真似て注文。煮イカもヒモも握りや巻物で食べたことありますが単品はお初です。
煮イカは小分けに切ってあって別添えのツメに柚子がたっぷり。パキパキした食感と甘口のツメがとても合う(^_^)
赤貝のヒモは部位別に3種類出てきました。なるほど、こっちはこう来たか。なんかホルモンみたいですね。
ザリザリした歯切れの良さと赤貝の旨みが味わえてコレも実に美味い。それぞれ微妙に食感が違うのも楽しい(^_^)
・握り
春子・鯛2・スミイカ・鯵・白魚・シマアジ・鮪赤身ヅケ・小肌・車海老・平目・青柳・煮蛤・鯛・穴子の計15貫。
合間に多分シマアジのアラを使った濃厚潮汁と山葵を効かせた干瓢巻きも頂いています。〆はもちろん玉子。
ネタでシャリを覆い尽くす感じに握られていて、どのネタにも一工夫施されています。これぞ江戸前寿司!
毎回旨い鯛ですがこの時は特に素晴らしかったです。皮目の旨さとブリブリした強めの歯触りが最高(T_T)
この時期は白魚が登場してました。こちらは軍艦巻きで。白魚としてはかなりデカく風味も強いです。
小肌は二枚重ねで登場。季節により魚体のサイズが変わりますが、私はこれくらいのサイズ感が好み。
他に薬味使いが光る鯵、コッテリ濃厚な煮穴子、ジュワッと旨い汁が滲みまくる煮蛤等、どれも最高です(T_T)
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【最後に】
毎度のことですが今回もよく食べてよく呑みました。写真を撮り忘れてますが日本酒を相当呑んでおります(^_^;)
どのネタも江戸前の仕事が施されていますが、握りとアテで出し方を変えて来たりと楽しみは尽きません(^_^)
本日のお勘定は〆て17500円。今回相当飲み食いしたので2万超えも覚悟しましたが、やっぱりお得です。
ご馳走様でした。
春子
鯛
スミイカ
鰺
白魚
シマアジ
鮪赤身
小肌
車海老
平目
青柳
煮蛤
鯛
穴子
穴子
干瓢巻き
玉子
車海老の頭
潮汁
鮑の肝和え
鮑の肝和え
穴子のきじ焼き
穴子のきじ焼き
赤貝ヒモ
赤外ヒモ
赤外ヒモ
煮イカ
煮イカ用の柚子入りツメ
山葵とガリ
外観
2024/06/17 更新
2023/03 訪問
東京の店・東京の味
【2023年3月 再訪】
全く勉強をしている素振りのなかった甥っ子が大学に現役合格!合格祝いで小笹寿しに連れて行きました(^_^)
訪問は唯一昼営業をやっている日曜日。予約できないので念のため開店45分前にお店に伺うと2番手でした。
元々席数が少ない割に人気の同店。日曜日はネタも少なく売り切り仕舞いなので早めに並ぶことを推奨します。
これまでいろんな人をこの店に連れてきましたが甥っ子は生憎の未成年。酒は飲めないので握り中心に頼みます。
前半は私が様子見的にオススメネタをいくつか注文。後半からは甥っ子の意見も取り入れつつ食いまくりです^m^
ちなみに甥っ子が呑めないことと私が呑まないことは無関係です。なので私はがっつり日本酒を吞んでおります。
・穴子の生地焼き
名物が沢山ある小笹寿しですがやはりこれは外せません。2月は穴子の仕入れが厳しいらしいですがこの時は問題なし。
穴子はやや小ぶりで表面は水分が飛んでカリッと仕上がっています。そこに京都の一味と極薄スライスの塩もみ胡瓜。
もう何度も食ってますが食べる度に最高に旨いです。穴子の素晴らしい香ばしさが一味と胡瓜で更にパワーアップ!
穴子の質により味わいが微妙に変わるのも面白いところです。私はこういうやや小ぶりな穴子の方が好みですね(^_^)
・握り お好み
鰺・ヅケ鮪・小肌・真鯛・蝦蛄・車海老(最後の1尾を半分こ)・煮イカ・スミイカ・赤貝・雲丹軍艦巻き・平目・
トロ・煮イカ(おかわり)・穴子・シマアジ・煮蛤と16カン頂いて、〆は勿論玉子焼きと超熱々の緑茶です(^_^)
小笹寿しの握りはやや大き目で味わいのインパクトが強め。肴の量にもよりますが普通13カン前後で満腹だと思います。
薬味遣いが絶妙な鰺からスタートするのが私のお決まり。脂ギッシュな高級ネタより庶民派ネタの方がオススメです。
皮目の旨味が最強な真鯛にパキッとした瑞々しい歯触りの煮イカ。小肌や煮蛤といった仕事を施したネタが最強です!
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【最後に】
高級店にも多少行ったことがありますが、私はやっぱりこの店のスタイルと味わいがダントツ好みと再認識しました。
甥っ子は煮イカ・鰺・赤貝あたりがどうやら気に入ったようです。お前まだ若いのに中々渋い味覚しとるな(^_^;)
本日のお勘定は〆て2人で28300円。ご馳走様でした。
2023/04/19 更新
2022/03 訪問
東京の店・東京の味
【2022年3月 再訪】
大阪から友人が仕事で上京。折角なので土曜日に一緒に飯を食うことにしました(^_^)
彼の希望は私が常々良さを喧伝しまくっている小笹寿し。予約不可なので開店40分前から並びます。
当日はあいにくの小雨。当然一番乗りと思っていましたが、なんと既に1人並んでいました⁈
10席にも満たないこじんまりしたお店なので、早めに並ぶのが間違いないのを再確認です(^_^;)
まずはあなごのきじ焼きとアワビ(この日は酒蒸しではなく生でした)と日本酒をささっと注文(^_^)
待つ間にこの日の仕入れをネタケースと壁にかけられている札でチェック。もはやルーティンです。
握りの注文は大体いつも同じで、外せないのが鯵と鯛と煮穴子。とはいえ多少変化は持たせています。
毎回13カン前後食べてますが、今日は昼から食べ歩いているので気持ち少な目です(^_^;)
・鮑とイカの肝・雲丹和え
・あなごきじ焼き
生の鮑は単なる刺身ではなく肝の雲丹和えに烏賊の刺身も付くウルトラ贅沢な一品。
コレは組み合わせの時点で旨いことが200%保証された最強の肴です。酒がめっさ進む(T_T)
穴子はやや小ぶりで皮目を含めてカリッと香ばしい焼き上がり。毎回食ってますがコレまた最高!
七味の風味と塩揉み胡瓜のパリパリ食感が加わると穴子が更に数段旨くなります。
・握り・巻物 11カン
鯵・春子・鯛・ヅケ鮪・小肌・青柳・鯖・煮蛤・ヒモキュウ巻き・車海老と来て〆は煮穴子(^_^)
徹底的に叩いたネギと生姜を添えた鯵はやはりインパクト絶大。毎回スターターにしています。
春子・ヅケ鮪・小肌といった江戸前の仕事が光るネタもそつなくきっちり旨い。流石の一言(^_^)
友人が関西では珍しいといって青柳を注文。江戸前寿司では定番ですが、他所じゃ珍しいのね(^_^;)
〆はこつてり濃厚な煮穴子。焼穴子とは全く違っていますが、是非食べ比べて欲しいです!
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【最後に】
何度も訪問してますがやはり素晴らしいです。お店を知れば知るほどハマってしまいます(^_^)
友人も気に入ってくれた様子で一安心。都内は勿論、関西にもこういうお店はまず無いですからね〜
本日のお勘定は1人約15000円。ご馳走様でした。
2022/04/18 更新
2021/12 訪問
東京の店・東京の味
【2021年12月 再訪】
大阪の友人が仕事で東京入り。私が常々美味しさを説いている小笹寿しで一緒に飯を食うことにします(^_^)
予約は出来ないので開店30分前に到着したのですが、既に2人並んでいました。とはいえこれなら余裕で安全圏。
開店と同時にカウンター席に案内されました。前回はテーブル席でしたがやっぱり寿司屋はカウンターですね~
こちらはお任せとか松・竹・梅みたいなお決まりはありません。完全にお好みで注文するスタイル。
カウンター脇の壁面にその日仕入れのあるネタが書かれた短冊があるので、それを見て都度注文を決めます。
そのまま切っても炙ってもらってもらうのもよし。握りでも巻物でもなんでも好みに応じてくれます(^_^)
ドリンクメニューはありませんが、多分日本酒・ビール・焼酎あたりは普通に用意があると思います。
とりあえず最初の一杯はビールからスタート。その後は日本酒に切り替え各自手酌で楽しみます。
注文は酒の肴になりそうなものを2品注文。早々に握りに切り替えて目一杯好きなように頼みまくりです^m^
・生鮑と烏賊の肝・雲丹和え
鮑の酒蒸しを頼もうとしたら生憎本日の仕込みは無し。生鮑なら出せるとのことなので頼んでみました。
鮑だけでなくイカも一緒に鮑の肝と雲丹で和えてあります。ナニコレ⁉半端なく贅沢なんですけど^m^
生鮑のコリコリ食感に肝のコクと磯の風味。そこに雲丹の旨味と甘みまで加わって滅茶滅茶旨いです!
鮑だけでなく烏賊も一緒っていうのがまた嬉しいですね。いきなりテンションの揚がる逸品でした。
・穴子の生地焼き
こちらは定番の肴。京都の一味をパラリと振りかけた白焼きの穴子にを塩もみ胡瓜と一緒に頂きます(^_^)
普段頂く穴子は表面がカリっとドライな質感ですが、今回の穴子は少し大きめで気持ちしっとりしていました。
時期により穴子の状態に差はありますが、この料理はいつ食べても安定の旨さ。穴子料理の傑作です。
ちなみに2月は生地焼きにつかえる穴子の仕入れがかなり厳しいそうです。穴子好きの方はご注意を。
・潮汁
握りに移行するタイミングで登場。特に頼まなくても出てきますが、たまに出てこないこともあります。
使ってるのはシマアジとか平目とかのアラだと思いますが、これが実に良い味を出しまくっています(^_^)
雑味のないクリアな出汁は魚介類の旨味に溢れていてメチャ旨!いつもおかわりしたくなってしまいます。
・握り
鯵・春子・鯛・赤身ヅケ・青柳・煮烏賊・サヨリ・小肌・平目・鯖・シマアジ・煮穴子・煮蛤と13カン注文。
小笹寿しで握りのスタートは鯵と決めています。生姜と芽葱を細かく叩いた薬味と肉厚の鯵が最強に旨い(T_T)
春子は前回頂いた皮目プルプルの奴と比較すると少し型が小振りですが、このサイズでも皮目の旨さは十分。
皮目の美味しさでいえば鯛も毎回安定の旨さ。鯛って身の本体も旨いですがこの皮目が最高なんです(^_^)
煮烏賊は火入れ加減が絶妙でしっとりしつつもパキッとはじける食感もキープ。生よりこっちの方が好きかも。
鯖は今回初めて頂きました。鯵と同じ薬味ですが脂がのった魚と合わさると風味が全然違います。これも旨い!
煮烏賊・煮穴子・煮蛤と煮物系を3カン頂いていますがどれも絶品。相変わらず小笹寿しの仕事は素晴らしいです。
・干瓢巻き、トロたく巻き
巻物も2種類頂きました。「○○巻き」みたいなメニュー表記はなく、巻いてもらうネタは自分で好きに頼みます。
今までかっぱ巻き・干瓢巻き・鉄火巻き・ひもキュウ巻きと頂いていますが、トロたく巻きもアタリです(^_^)
私はトロも好きですがそれよりも白身・青魚・貝類等の方が好み。でも沢庵と合わさったトロは中々にオツですね。
・玉子
小笹寿しの〆はこの玉子と決めています。多分海老のおぼろなんかも混ぜたカステラみたいな甘口の玉子。
普通の玉子焼きよりも密度が高くてずっしり重いです。これを熱々のお茶で流し込んだら本当の最後(^_^)
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【最後に】
仕事は毎回丁寧ですが恐らく値段との兼ね合いで厳選しているであろうネタの質には多少ブレがあります。
今回は小肌とシマアジが相当良かったです。一方で穴子はまあまあ位。煮物系は毎回安定してますね(^_^)
過去最高食べて相当呑みまくった今回のお勘定は〆て18000円。この内容なら納得以上のお値段です。
やっぱり小笹寿しは最高です。また時期を変えて訪問することにしましょう。ご馳走様でした。
鯵
春子
鯛
赤身ヅケ
青柳
煮イカ
サヨリ
小肌
平目
鯖
シマアジ
煮穴子
煮蛤
干瓢巻き
トロたく巻き
玉子
穴子の生地焼き
生鮑とイカの雲丹・肝和え
潮汁
瓶ビール♪
日本酒♪
お茶 熱いです(^_^;)
2022/01/26 更新
2021/10 訪問
東京の店・東京の味
【2021年10月 再訪】
緊急事態宣言が明けたのですかさず訪問。基本は夜営業の店ですが日曜祝日は昼営業してます。※ネタ切れ次第閉店
で、11時35分位にお店に到着すると既に8人の並び⁈コレは下手すると入れません。俺やっちまったかも(^_^;)
かなり焦りましたが行列の様子を確認しに来たお店の方から1人用テーブルならギリ入れると言われて一安心です。
やっぱり予約受付をしていないお店は早めに来ないと危ないということを痛いほど痛感したのでありました。
ちなみにその後も数人並びが出来ましたが前日大繁盛だったみたいでネタがないとのこと。正に私が最後でした。
…とまあ色々ありましたが無事開店と同時に入店。今回はいつものカウンターではなく初めてのテーブル席です。
とはいえそこは勝手知ったる小笹寿し。ささっと日本酒(最終的に2合)とアワビの酒蒸しと穴子の雉焼きを注文。
これらをつまみつつ握りの構成はゆっくり考える算段です。まあ、大体いつも同じ流れなんですけどね(^_^;)
・あなごきじ焼き
・あわびの酒蒸し
相変わらず素晴らしく旨いです。いつもなら穴子の圧勝なんですが、今回はあわびも相当良かったです。
柔らかでプリプリで旨みの塊。サイズも心なしか一回り大きく肉厚のような?スゲーよこのアワビ!^m^
そしてやっぱり極上なのが穴子の雉焼き。こちらは多分小ぶりな穴子を選んで使っていると思います。
身に厚みがそんなにないので逆に炙った香ばしさが全体に満遍なく行き渡る感じ。この香ばしさ堪らん(T_T)
・握り12カン、巻物1、玉子1
鯵・春子・赤身漬け・真鯛・平目・かつお・小肌・煮いか・赤貝・はまぐり・生うに・赤貝ひもと胡瓜の海苔巻き・穴子。
握りを堪能した後は勿論玉子。売り切れそうな気がする春子は早々に注文です。でも今回の品薄は小柱と鯵でした(^_^;)
テーブル席だと握りは小皿で出てきて醤油は自分でつけます。カウンターとは印象が変わりますが味わいは同じ。
春子は海老のおぼろとかを噛ませているのか少し甘味を感じます。皮目の旨さとほんのり上品な甘みが実に旨い。
鯛は毎回旨いですが今回は特に凄まじかったです。なんじゃこの皮目の旨さ⁈インパクトのある白身って中々ないです。
鰹には鯵と同じ薬味が使われています。私はここの鯵が大好きですがこの取り合わせも鯵に負けず劣らず最高(T_T)
鯵とは違うねっとりした身質と血の香り。同じ薬味なのに高知で食った土佐ぬたに近いニュアンスを感じます。
小肌は持った瞬間に旨いのを確信。皮が柔らかで蕩けます。このしっとりさと解れる身の柔らかさは本当にお見事。
煮いかはパキパキ砕ける食感と濃厚なツメ、ミディアムな火入れが最高です。計算されつくした仕事ぶりが光る1カン。
今回の巻物は赤貝のヒモを使ったヒモキュウにしてもらいました。握りだけじゃなく巻物もきっちり旨いです(^_^)
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【最後に】
いや~今回も大満足です。出てくる料理の全てが宝物のようで、真鯛・小肌・煮いかは過去最高だったかも^m^
そういえば今回は潮汁が出ませんでした。あれは板さんの気まぐれなのかネタの仕入れ状況によるのか…。謎です。
味わいはテーブル席でも遜色ないですが、やっぱり握る様子を眺められるカウンターの方がより楽しめますね。
次はもう少し早めに並んできっちりカウンターをキープすることにします。今度はいつ来ようかな~(^_^)
本日のお勘定は〆て14600円。ご馳走様でした。
鯵と春子
鯛と鮪赤身漬け
平目と鰹
小肌と煮烏賊
赤貝と蛤
雲丹の軍艦巻き
穴子
玉子とヒモキュウ巻
あわびの酒蒸し
あなごの雉焼き
ガリ
鯵UP
春子UP
鯛UP
鮪赤身漬けUP
平目UP
鰹UP
小肌UP
煮烏賊UP
赤貝UP
蛤UP
穴子UP
穴子UP
ヒモキュウ巻きUP
玉子UP
日本酒♪
2021/10/27 更新
2020/11 訪問
東京の店・東京の味
【2020年11月 再訪】
大阪から友人が上京。私が繰り返し旨さを布教していた寿司屋・小笹寿しで一緒に寿司を摘まみます(^_^)
飯は関西のレベルがとにかく高いので、関西からの客人を東京でおもてなしって実は中々にハードルが高いです。
この店は基本夜営業ですが日曜・祝日は昼営業をしています。今回は諸々あって日曜の昼時に訪問です。
予約を受け付けていないので開店30分前に並びます。幸いこの日はポールポジションをゲットでございます^m^
結果的には開店直後15分程は我々2人だけでしたが、ポールポジションを譲れないのには訳があります。
お決まりが無い影響もあると思いますが、唐突に狙っていたネタが終了するという悲劇?が発生するのです(T_T)
前回訪問の時は車海老でこの憂き目に合いました。そのような悲劇は断じて繰り返してはなりません。
小笹寿しのネタは季節感もありつつ割とオーソドックスなラインナップ。そして札には仕入れた魚が書いてあるだけ。
これは握りでも巻物でも肴でも客が好きに食べ方を選んでくれっていう意味です。実際、肴重視の人も結構います。
一品料理と呼べるのはあわびの酒蒸しと穴子のきじ焼きくらい。他は頼めば何でも肴用に切ってくれます(^_^)
私は穴子とあわびを肴にするのが毎度ですが、炙りホタテや季節によっては小肌を切ってもらってもオツです。
ちなみに別の客が「オススメは何ですか?」とお店に聞いたら「何って全部だよ」との回答。多分マジです(^_^;)
やっぱりいくつかのネタは直ぐに売り切れました。まあ休み前の寿司屋だと高い確率でこうなるよね(^_^;)
とはいえポールポジションの我々は前回売り切れた車海老も含め好き放題頼むことに成功しております。
最初はあわびの酒蒸し・穴子のきじ焼きでゆるゆると日本酒。ほどなく握りに移行。巻物含めて計13カン頂きました。
小笹寿しの握りはやや大き目でネタも相応に大きいので、成人男性だと13カン前後でお腹一杯だと思います。
そのあたりも考慮して注文の組み立てを考えましょう(^_^)
・あわびの酒蒸し
・穴子のきじ焼き
どのネタも頼めば切ったり炙ったりしてくれますが、ネタそのものではなく料理名がついている定番はこの2つ。
あわびの酒蒸しは旨味がギュッと凝縮されていて噛みしめるほどにあわびのエキスが滲み出てきます^m^
柔らかに仕上がっていて舌触りも滑らか。添えられた肝は程よい磯の香りを纏っていてこれまた最高です。
穴子のきじ焼きは一寸小さめサイズの穴子を使用。でも、穴子はこれ位が一番旨いような気がします。
汁気があってしっとりホクホクな焼き加減。パラリと振りかけられている京都の七味の風味がまた泣かせます。
何度も頂いている料理ですが何回食っても旨いです。この旨味と香りの強さはマジで最強!キィヤァ旨い(T_T)
ちなみに穴子は1月2月は出すのがちょっと厳しいそうです。ご参考まで。
・握り・巻物
鯵・鮪赤身ヅケ・小肌・鯛・コウイカ・煮蛤・蛸・車海老・シマアジ・赤貝・干ぴょう巻き・穴子・鯵(2回目)。
好きなように色々頂きましたが共通するのはサイズ感。口に入れた時に丁度イイ感じに口一杯になるサイズ。
シマアジや鯛は一見無骨な切り口ですが、口に含んだ時の噛み砕く感じが絶妙。マジでめっちゃ旨いです(T_T)
鯵も青魚の風味が口中に充満する最適なサイズ。蛸が半分なのも蛸の強い食感だとこのサイズが丁度だからですね。
切りこみが細かく入るのは多分シャリの形にネタを馴染ませるためです。どの握りもネタがシャリ全面を覆ってます。
白身やイカやタコに山葵をパシッと効かせるのもこの店流。どの握りもハッと印象に残るインパクトがあります。
干ぴょう巻きも味がしっかり決まっているので、結局終始醤油は使わず。リズムよく食えるもの嬉しい(^_^)
ちなみにイカは前回スミイカですが今回はコウイカ。頼んでいませんが前回無かったサヨリなんかもありました。
・潮汁
握りに移行した序盤でお店が出してきました。魚のアラや蛤等、使われる材料はその時々で今回は鯛のカマ。
昆布は使っていると思いますが基本的には鯛そのもので旨さが成立しています。コレ相当旨いです(T_T)
口直し的な意味もあって出してると思いますが、こればっかり沢山飲みたくなる超絶旨い潮汁です。
・玉子
食事の最後は飛び切り熱いお茶と一緒に玉子を頂きます。多分海老のおぼろ等も入っている身がパンパンの玉子。
カステラみたいなしっとりさと強めの甘さ。コレも江戸前寿司の定番ですね。寿司屋に来たって感じします(^_^)
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【最後に】
やっぱり何度来ても大満足です。大阪からの友人も絶賛していました。1カン1カンのインパクトが本当に凄い!
食感と握りサイズのバランスがメチャメチャ好みだし、煮物系ネタや伝統的な干ぴょう巻き等も素晴らしい出来栄え。
どのタイミングとサイズ感で美味しいネタなのかという、味との関連性がしっかり確立されていて全くブレません(^_^)
最近はお任せオンリー・酒の肴たっぷり・産地もアピールみたいな寿司屋が多いですが、小笹寿しは全く違います。
賛否あるお店かもしれませんが私はメチャメチャ大好き。寿司本体の旨さがダントツです。勿論今後も通います^m^
日本酒も結構呑んだ本日のお勘定は1人15000円弱。相変わらず素晴らしいお得さですね。ご馳走様でした。
2020/12/20 更新
2019/07 訪問
東京の店・東京の味
【総評】
下北沢駅(東京)から徒歩15分ほど。森厳寺近くの樹々が鬱蒼と茂る閑静な住宅街にある江戸前寿司のお店です。
この店は寿司がどうのこうの語るお店ではありません。寿司屋とは何なのか?という根本が全く違います(^_^)
予約は受け付けてなくお任せも無し。全てはその場でのアラカルト注文。そして結構アレコレ何でもやってくれます。
寿司の流れを自分で自由に組み立てる楽しさ。最近の寿司屋はこのスタイルがどんどん少なくなってる気がします。
私は江戸前寿司に全く詳しくありませんが、寿司職人の矜持ってやつをこの店からは強烈に感じます。
寿司屋ってどういう存在なのか?という根っこの部分で魂を揺さぶる名店です。
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久々の東京出張。で、ずっと行くと心に決めていたお店がコチラ。多分8年ぶり(もっとかも)の訪問です。
この店は日曜・祝日だけは昼営業をやっています。開店時間ちょっと前に合わせてお店に訪問しました。
予約を受け付けていないので開店時に入れないとかなり待たされます。なので開店前に並びました。
15分ほど前に到着しましたがその時点で4人行列。最終的には開店と同時に満席です。危なかった(^_^;)
店内はカウンターとテーブル席で10人ちょっと入れば満席のキャパシティ。凛とした良い空気感です(^_^)
握るのは御主人だけで手伝う奥さんと女性がもう一人。客層は地元の方と遠方からの客が入り混じる感じです。
ご主人はぎょろっとした目で紅白のねじり鉢巻を江戸風に締める、如何にも職人って感じの出で立ちです。
一見とっつきにくいですが、実際は常連と軽口を叩きながら場をほぐしつつ初見の客にも気さくに接してくれます。
「○○ちゃん、どーすんの?とりあえず小肌握っとこうか?」みたいな軽い感じのやりとり。
妙に敷居ばかり高い寿司屋とはだいぶ雰囲気が違います。まあ、知らない人は多分最初緊張しますが(^_^;)
この店にお任せとかお決まりはありません。札を見てその日のネタから好きなように注文します。
とはいえご主人1人で握るので注文の呼吸は大事。いきなりアレコレ頼み過ぎるのは禁物です。
流れとしては最初に肴を2品くらい確保しつつ、頃合いを見て2・3品づつ握りを都度頼む感じ。
呼吸が合ってくると、ご主人から目配せで「決まってる?」とこちらに注文を促してきます(^_^)
私の注文と言えば、毎回流れは同じ。最初に穴子の雉焼きと鮑の酒蒸しを注文。酒は勿論日本酒です^m^
頃合いを見て握りに切り替えます。最初は赤身か鯵。この店は何でも旨いですが特に鯵は出足に最高です。
青魚・白身→鮪→蛸・烏賊→海老・蝦蛄→貝類→穴子って感じの流れで、お腹に余裕があれば巻物も。
最後は江戸前の甘口で密度の高いカステラみたいな玉子を熱いお茶と共に頂きます(^_^)
今回はあいにく玉子が売り切れでした。そういえばいつもなら出てくる魚のアラを使ったうしお汁も無し。
昼営業だとちょっと勝手が違うのかもしれませんね。
ちなみにネタはどんどんなくなるので必ずしも毎回上記のような流れになるわけではありません。
実際にこれから車海老!って時に札がひっくり返されてしまいました。痛恨の売り切れです(T_T)
でもまあ、そんなことも寿司屋の楽しみだとむしろ私は思っています。痛いは痛いですけど。
前置きが長くなりましたが頼んだのは以下の通り。酒は冷酒を二合頂きました。
・あなごのきじ焼き
小笹の魚といえばコレ!っていう大名物。蒸さずに直焼きした穴子にお店特製のスパイス?をパラリ。
穴子自体はやや小ぶりですが旨味と風味がギュッと凝縮されています。ぬぅう、何度食っても最高かよ(T_T)
添えられた塩揉みキュウリのパリパリさと程よい塩気もこの穴子とよく合います。やっぱりめっちゃ旨い!
・あわび酒むし
下準備ができているので割とすぐ出てくるクイックメニュー。表面に波上の起伏をつけた切り出しで肝添え。
しっとりした舌触りでスッと噛み切れる柔らかさ。噛むたびにアワビの上品な旨味が口中に溢れます(T_T)
肝の濃厚な風味もたまりません。 昔から毎度食べてますが、やっぱり何度食っても旨いです。
・握り
赤身・鯵・春子・こはだ・しまあじ・真鯛・ひらめ・鮪ヅケ・たこ・はまぐり・やりいか・あなごを注文。
最後は鯵をおかわりしています。最初に書いた通り、私は大体こんな感じの流れで2カンづつくらい頼みます。
鯵は生姜の絞り汁をかませたあさつきが乗っかっています。これが鯵の風味をグンと高めてくれるんです(^m^)
海老でんぶをネタとシャリの間にかませた春子も〆加減が程よくしっとり。皮とその周りがまた旨いです。
ネタそのものの良さに唸ったのはしまあじ。ブリブリの歯ざわりを存分に生かした切りつけ。流石分かってます。
白身系は全体にバシッと山葵が効いてネタが気持ち大きめ。繊細な白身を豪快に食わせるこのスタイルが私は好み。
私は寿司屋でトロや大トロをあまり頼まないんですが、そういえば周りでトロを頼んだ人はいませんでした。
これはここにくる客全体に言える嗜好性かもしれません。皆さん、それぞれに頼み方の型を持ってますね(^_^)
柚子香る煮蛤にこってり濃厚な穴子を後半に頂くのも毎度の流れ。穴子は生地焼きでも握りでも最高です。
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【最後に】
予約は取らない。おまかせは無くどこから食べ始めても客の自由。いろんな我儘も聞いてくれる柔軟性・・・
相当良い魚を仕入れていると思いますが産地表示等は特になし。そういう部分は逆にお店お任せです。
この店は昔ながらの『寿司屋のルール』が今もバリバリ現役です。寿司屋というより寿司職人の店って感じ。
阿吽の呼吸と気さくな空気。そして空気感を知らない初めての人は恐らく総じて感じるであろう緊張感(^_^;)
頼み方の呼吸等はあるけど基本的に制約は無し。「何でも頼んで。お好きにどうぞ」っていう自由な空気。
何を売りにしているかという立ち位置や「腕を買ってくれよ」という矜持。この店は本当に特別な一軒です。
この店の売り物はネタや完成品としての握りではなく、職人の腕前と人柄そのものです。素晴らしい(^_^)
この店では『寿司屋』という空間そのものを楽しんで欲しいです。五感全部で美味しさを感じましょう。
本日のお勘定は〆て12400円。好き放題飲み食いしてこの値段は相当良心的です。絶対絶対また来ます(T_T)
ご馳走様でした。
2023/06/02 更新
【2024年12月 再訪】
明けましておめでとうございます。元旦は寿司レビューでスタートする事が多いです。となればやはり小笹寿し!
この店は予約不可なので平日休みだったこの日、開店30分前に到着。案の定、既に5人並んでいました。
代表待ちがいたとしてもこれなら多分一巡目確保です。実際、開店と同時にカウンターに陣取れました^m^
注文はお好みだけで値段不明。その日のネタを握り・巻物・おつまみと順番含めて自分で選ぶスタイルです。
お任せに慣れてしまった人には少々とっつきにくいかもしれませんが、私にとってはこれぞ寿司屋(^_^)
酒はビールと日本酒しか頼んだことがないので他があるかは今も不明。私は最初から日本酒です。
私のパターンで言うと最初につまみ2・3品。そこから握りを13貫前後。男性であればこれでかなり満腹です。
ネタは25種類位あるので頑張っても半分程しか食べられません。なので何を選ばないかも非常に重要。
一方で通えば通うほど次も絶対喰いたい!ってなるネタが増える一方です。全く持って困ったもんだ(^_^;)
…とまあ色々と書きましたが、そんな風にあれこれ悩むのも寿司屋の醍醐味。毎回楽しくて仕方ありません。
注文の流れは大体決まっていますが毎回ちょっとづつ変化も加えています。逆に酒は今回も最初から日本酒です。
・お通し
小さな肝煮が3つ。今までの経験上これは多分穴子の肝だと思います。少し甘口で小粒でも濃い旨味。
何回も来てますがこんなお通しって今まであったっけ?こんなのシレっと出されたら惚れてまうやろ~(T_T)
・あわび酒むし
・あなご生地焼き
鮑は生で鮑肝・雲丹・イカと和えた鮑肝醤油が人気ですが私はクラシカルな酒蒸しが好み。これも酒がススム。
ほんの一欠けなのに噛み締めるたびに磯の風味と豊潤な旨味がジワジワと口中に広がります。マジで最高(T_T)
そしてこれまでの訪問で一度たりとも欠かしたことがないのがあなご生地焼き。客のほぼ全員が頼む大名物です。
蒸さずに生から焼くので生地焼き。味付けは醤油と七味。塩揉み胡瓜といただくとスーパー旨いです(T_T)
穴子の風味が凝縮されていて味わいも食感も最高。私の知る限り最強・最高の穴子料理がコレです。
・お吸い物
お通しもそうですがこのお吸い物も出現はアトランダム。この時は魚のアラ(鯛かシマアジ?)を使った潮汁でした。
で、これもねぇ…めっちゃ酒が進むんです!魚の旨味がギュっと詰まったシンプルで素晴らしく旨いスープ(^_^)
・握り12貫、巻物2種(1人前ハーフ&ハーフ)
鯵・鮪赤身ヅケ・細魚・真鯛・シマアジ・春子・車海老・煮いか・蛤・小柱・穴子・小肌・ひもきゅう巻き・干瓢巻き。
今回は鯛がヤヴァかったです。皮とその下のゼラチン質。ゴリゴリの食感と噛み締めるほどにほとばしる旨味がもう(T_T)
叩いた葱と生姜の薬味が素晴らしい仕事をしている鯵も毎回外せません。この組み合わせ、マジで大発明だと思います。
火を入れたネタの素晴らしさも小笹寿しを語る上で外せない大きな特徴。煮いかのパツンと弾ける食感とか凄すぎです。
柚子がほんのり効いた煮蛤も大好きなネタです。安定の旨さですがやっぱり旬の春先の方が身が太いような気が?
小柱は久々だったけどこれ旨いな~。次からはあったら絶対頼むことにしよう。そんなネタばっか増えるな(^_^;)
・玉子、奈良漬け
〆はカステラみたいな身の詰まった玉子焼き。しっとりしていて甘みがあります。この〆も昔から続けてます。
今回は奈良漬けも加わりました。常連がポリポリやってるのが何か気になってたんですが奈良漬けだったのか(^_^;)
使ってるのは多分瓜。厚切りで食物繊維のパリパリした食感に程よく効いた酒の風味。かなりオツな〆です。
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【最後に】
小笹寿しのレビューは毎回料理より食べ方指南みたいになってしまいます。あとは実際に体感してください(^_^)
この店は細かく語れば語るほどダサい気がしております。職人との対峙。寿司への向き合い方。唯一無二のお店です。
本日のお勘定は〆て15600円。ご馳走様でした。