ハラミ串さんが投稿した御料理 光安(京都/北野白梅町)の口コミ詳細

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御料理 光安二条、二条城前/日本料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2015/08 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

内に秘めた色香

二条城駅から徒歩5分程。閑静なエリアの一角でひっそりと営業する会席料理のお店です。
光安は昼夜それぞれ2組だけの完全予約制です。平日の夜の予約を確保して2人で訪問しました。

外観は古い町屋を改装した旅館の様な造り。わずかに表札が出ているだけなので正に隠れ家と言った感じ。
店内は個室が2つのみ。我々は厨房のすぐ脇にある中庭を眺めることが出来る部屋に案内されました。
この空間を2人だけで利用できるとは何とも贅沢です(^_^)

料理は予め15000円のコースをお願いしてあるので、あとは酒をどうするかだけです。
酒のリストを見せてもらうと、品数こそ少ないですが流石に良い日本酒酒を揃えてます。
鍋島があったので冷でお願いしました(^_^)

賀茂茄子の煮びたし
1mm間隔で細かな包丁が入った賀茂茄子に茗荷と削り節があしらわれています。油もちょっと使ってますね。
賀茂茄子の甘味が出汁と油でグンと高められています。ねっとりした果肉の舌触りも絶妙(^_^)

おこぜのお造り
薄く削ぎ切りしたおこぜにポン酢のジュレと細い葱。軽く湯がいた肝も付いてます。
おこぜは淡い味わいで結構しっかりした歯ごたえがあります。咬むとじわじわ旨味が湧いてくる感じ。
一方、肝の方は同じ魚の部位とは思えない濃厚な味わい。それでいながらサラッと溶ける心地よい舌触り。
おこぜは身も旨いですが肝の方が旨いかもしれません^m^

焼き鱧
炙った鱧に出汁の葛餡?がかかっています。骨切りした普通の落としとは見た目も大分違います。
この鱧は身のしっとり加減が凄いです。こんな滑らかな鱧は初めて食べました。そこに炙った香ばしさが加わって超旨い(T_T)
鱧って淡い風味を楽しむ魚だと思っていましたが、これは強烈な旨さと香りを湛えています。何とも唸る逸品。

夏野菜の白和え
トマトやささげといった夏野菜をクリーミーな胡麻ペーストで合わせてあります。
生野菜の味わいや食感をストレートに活かした料理ですが、ペーストのコクが全体を上手くまとめています。
蓮の葉に盛られた演出も涼やかで見た目に大変美しい。こういう色遣いは流石です(^_^)

鮑のお椀
鮑とその肝に柚子を添えただけのシンプルなお椀。中々立派なサイズの鮑を使っています。
この吸い地の旨味は恐らく鮑そのものから出ています。お椀全体が鮑そのものといった感じ。
鮑本体は程良くシコシコした歯触りで旨味の塊です。ねっとりした濃厚な肝の旨さも完璧^m^

黄身の味噌漬け
琥珀色に透き通った黄身に出汁のジュレがかかってます。こちらは季節に関係の無い定番だそうです。
一見シンプルな料理ですが、味噌と出汁の旨味を纏った黄身はそれだけで凄まじいご馳走に大変身です。
舌に絡みつくねっとり加減と濃厚なコクが酒呑みには堪らん(T_T)

鮎の塩焼き
焼き目はほとんど無く表明が乾燥したような不思議な仕上げ。見た感じは燻製みたいです。
頭から丸ごと齧ると皮がパツンと弾けた後にホコホコに仕上がった身が飛び出してきます(^_^)
身はホコホコなのにヒレや頭はサクサク仕上がり。ワタのほろ苦さもフレッシュなままです。
料理名はただ単に『塩焼き』なんですが、この店の焼きの技術は凄いですね。

蛸のオクラすり流し
皮をはいだ蛸のぶつ切りと吸盤を出汁で割ったオクラであえてあります。この料理も色合が見事です。
ネバネバのオクラは蛸にしっかり絡んでくれます。吸盤のプチプチした食感も楽しい(^_^)
単品で美味しい蛸だと思いますが、この食べ方はアイディアが光ります。

蕎麦がき
黄身の味噌漬け同様、こちらも定番。蕎麦屋の蕎麦がきと違って濃厚でクリーミーな白味噌に浸っています。
この蕎麦がきはもちもちした弾力がありつつ、とろりと口の中で溶けてゆきます。おお~、ナニコレ^m^
こんなに舌触りの優しい蕎麦がきは初めて食べました。蕎麦の甘味と白味噌との取り合わせも抜群です。

ぐじの炊き込みご飯
食事の〆はぐじ(アマダイ)を使った炊き込みご飯です。こりゃ贅沢だ^m^
土鍋で炊いたご飯は米つぶがしっかり立ってえもいわれぬ旨さ。おこげの部分がまた旨い。
多分昆布で下味がついていますが、ぐじからも良い出汁が出ていて米の甘味が引き立ちます。
ぐじもたっぷり入っていてホコホコ。薬味もどっさりで何とも満足感の高い炊き込みご飯ですね。

葛切り
最後に甘味も。この日は黒蜜で頂く葛切りでした。この葛切りも流石のレベルです。
ここまでも美味い物の連続でしたが、最後にこういうさっぱりした甘味が出てくると嬉しいですね(^_^)

この店の料理には華やかさと素朴さが巧みに織り込まれています。季節感の演出もお見事。
実際にはどれも物凄い手間のかかった料理だと思いますが、それをあえてシンプルに見せようとしている感じ。
食材の組み合わせ・盛り付け・コースの変化のつけ方・器との取り合わせも含めて練りに練られています。
こういうのは『静かな迫力』とでもいうのでしょうか。最初から最後まで心地よく圧倒されました(^_^)

本日のお勘定は2人で35350円。1人18000円弱の出費ですが満足感が勝るので全然惜しくはありません。
お店の方のサービスも素晴らしいし終始寛いで食事を楽しめました。こちらには季節を変えて再訪したいです(^_^)
ご馳走様でした。

  • 賀茂茄子の煮びたし

  • おこぜのお造り

  • 焼き鱧

  • 夏野菜の白和え

  • 鮑のお椀

  • 黄身の味噌漬け

  • 鮎の塩焼き

  • 蛸のオクラすり流し

  • 蕎麦がき

  • ぐじの炊き込みご飯

  • ぐじの炊き込みご飯(取分け後)

  • 漬物

  • 葛切り

  • 葛切りUP

  • 日本酒♪

  • お茶

  • 抹茶

  • 蕎麦がきの器

  • 吸い物の器

  • お茶碗

  • 日本酒の徳利(九谷焼)

  • 日本酒の徳利(半合用)

  • お猪口

  • 抹茶の器

  • 素敵な中庭(^_^)

2015/08/29 更新

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