harudannjiさんのマイ★ベストレストラン 2015

　芝税務署近くの路地裏（ファミマの裏手）にある女性店主様が一人で切り盛りしているコーヒー専門店です。
お店に入ると左手に豆の販売スペース、右手に焙煎器があり、奥には小さな２人用テーブルが4つほどの喫茶コーナーがあります。
喫茶コーナーは食べログではカフェのカテゴリーにも登録されていますが、あくまでここは豆売りがメインのお店でコーヒー以外の提供はなく、どちらかというと試飲的な意味合いの強いものなので、お洒落なカフェをイメージして行くとギャップを感じるかもしれません。喫茶のメニューは（たぶん）ないので売っている豆から飲んでみたい銘柄を選びます（値段は一律５００円だったかな）。抽出はネルドリップです。

　コーヒー豆は300ｇ以上買うと単価が安くなりますのでまとめ買いがお得。お値段はそれなりにしますがこの品質（コーヒー豆をそのまま食べてみればよく分ります）を考えれば高くはありません。
　旨味のある後味の綺麗なコーヒーで、ここのコーヒー豆を知ってしまうとなかなか他のお店では満足できなくなります。下手くそな私が家で淹れても最高のコーヒーが味わえるのが嬉しいですね。
　最近は深煎りコーヒーも充実してきており同じ銘柄でも以前よりも焙煎度が深めにシフトしてきているようです。イエメンモカやマンデリン、サンイルガチェフモカなどは本当唸らされるような味わい。
７０歳を越えてもさらに進化し続ける店主様の探究心には驚かされるばかりです。

　城山三郎先生の『指揮官たちの特攻』にも登場する中津の老舗料亭です。国の登録文化財にもなっている歴史ある建物で中津名物の鱧がいただくことができます。
　わたしは鱧の旬は夏と思い込んでいましたが、ここ中津では通年上質の鱧があがるのだそうです。
　関西でも鱧料理は何度も食べたことがありますが、中津の鱧の旨さは格別です。やはり中津湾に流れ込む山国川の綺麗で栄養豊富な水によるところが大きいのでしょう。こうして美味しい鱧がいただけるのも耶馬渓を私財を投じて買い取り、環境破壊から守った福澤先生のおかげですね…。
　今回はお昼の利用で、鱧のしゃぶしゃぶが付いたコース（5000円）に鱧のにぎり寿司（二貫）（1000円）をつけてもらいました。
　手入れの行き届いた庭や建物、調度品や掛け物などを眺めるだけでもここに来た価値があると思います（お料理のお盆なんてまるで鏡のよう…）。京都の料亭に来たような気分になりますね。接客も非常に丁寧で大変心のこもったものでした。
　お料理はこのお値段では申し訳なく感じるほど、味もはもちろん器や盛り付けも素晴らしいものです。
　化学調味料や添加物などを使わない、素材への強いこだわりを感じますね。
　全体的に味付けは上品で、薄味ですがしっかりとお出汁がとってあるのでとても美味しいです。
　最初に出てくる胡麻豆腐などはお客さんが到着してから練りあげているそうで、濃厚で鮮烈な風味が素晴らしかったです。私が今まで食べた胡麻豆腐の中で間違いなく一番です。
　いいだこやカニなど前菜も盛りだくさん。吸い物なども上品な味付けで美味しかったです。
追加でつけてもらった鱧のにぎり寿司は塩の塩梅が絶妙で鱧の旨味を巧みに引き出していました。
鱧しゃぶしゃぶは紙鍋での提供。鱧の身にしっかりとした甘味があり大変な美味です。
　しゃぶしゃぶの後、鱧の出汁がでたスープにポン酢を入れて飲むと、滋味深く最高に美味しいです。ご飯（これがまたお替りが欲しいぐらい美味しい）が進みますよ。
　
　お酒は兼八とか珍しい耶馬美人あたりがおすすめかな。ビールは生のエビスがありますよ。

　最後はデザートで〆。果物の他に郷土菓子の巻蒸（けんちん）が出てきます。葛粉を蒸して固めた羊かんのような和菓子ですが、お醤油風味の上品な味付けでかなり美味しいです。木耳などが入っているのが少し中華風でしょうか？この巻蒸は販売もしていて、日持ちもするのでお土産におすすめです。

　　　

　昭和三十年代のレトロな街並みを再現し町おこしに成功した豊後高田「昭和の町http://www.showanomachi.com/」。商店街にはお茶屋さんとかお魚屋さんなどいろいろなお店があってぶらぶら見て歩くだけでもでもなかなか楽しいです。この杵屋さんは新町通りにあり、お店の向いに駐車場もあります。

　店頭で焼きたてのあたたかいそばせんべいを試食させていただいたのですが、香ばしくてとても美味しかったですよ。

　お店の奥にはテーブル席もあって散策の休憩にも利用できます。

　搗き立ての手作りのお餅はやっぱり美味しいですね。
　特に今回わたしが感動したのが近隣で収穫されたいちごを丸々１個使った苺大福です。いちご自体が信じられないほど香り高く美味しくて、程よい甘さの餡とのバランスといい人生で最高の苺大福でした。

　名物のピーナッツ餅も香ばしくて、甘さもほどよいやさしい味で美味しいです。たくさん買って帰っても冷凍がきくのでしばらく楽しめますよ。

　お店の方の接客もとても親切で温かく、旅の良い思い出となりました。是非また再訪したいお店です。

　有明海に沿って走る国道207号線。このあたりは名物の牡蠣を食べさせてくれるカキ焼き小屋が道路の左右に何件もあってとても魅力的なんです。
しっかりカキモードになってどこかへ入ってみようか迷っているうちに見つけたのがこの道の駅です。
休憩も兼ねて寄ってみる事にしました。

　ここは道の駅としてはなかなかの規模で右側は食堂などが入っていて、左のたらふく館の方では野菜や海産物、お弁当などを売っていました。
名物の竹崎カニなどにも大いに魅かれるものがありましたが、お値段もそれなりなので、とりあえずたらふく館で売っていたカキ炊き込み飯と福だごというだんごを購入。

　さっそく車の中で食べてみたら…………もっと買っておけば良かった…！！！！美味しいです竹崎カキ！炊き込みご飯の味付けも薄味で上品に作られていて好みど真ん中。本当に美味しいよお…。これきっとカニも美味しかったパターンだなぁ…。バーベキューの店に行くんだったと後悔することしきり…。しかもこれ350円とかありえな～い。

　そしてこれまた美味しい福だご。甘さ控えめで滅茶苦茶おいしいよ！？この道の駅レベル高すぎるわ…。

　さらに…試食して美味しかったので買った数千円分大人買いしたみかん。これ宇宙一美味しいですｗ
いろいろな生産者さんのがたくさんあってすべて試食が出来るのでとても楽しいですよん♪

　大分県は日田へやって参りました。日田といえば鮎料理やウナギが有名ですが、最近はＢ級グルメのやきそばが熱い！と聞いていたので本場で一度食べてみたいと思っておりました。
　事前の調査と現地の人の評判を参考にこちらへうかがってみました。日田の駅から5分ぐらい歩いたでしょうか、税務署のすぐ横にあります。

　注文はもちろん名物の椎茸やきそば！このメニューは店内のみの提供で1日40食限定とのことです。

　やきそばは鉄板にじっくり焼き付けるので、けっこう出来上がるまで時間がかかるようです。待っている間に聞こえてくる麺が焼けるジューッという音が心地よく空腹のお腹に響きます。

　やきそばの上に生卵を囲むように肉厚の椎茸がたっぷりのっていて、なんとも美味しそうです。麺はかなりハードで香ばしく仕上がっていて、歯ごたえがとても良いです。これはクセになりそう！甘く煮込まれた椎茸は旨味たっぷりで、生卵を絡めるととっても美味しいです。麺の味付けも濃すぎず私好み。後半は卓上の紅生姜なども混ぜたりして最後まで飽きずに楽しめました。ボリューム的にも大満足。
お店の方もとっても感じが良かったので、また機会があったら再訪したいです！

　築地市場の食堂街にあるカレー屋さんです。
お店の中で食べることもありますが、私はもっぱらこちらへ寄ると持ち帰り用のビン詰めカレーを買って帰ることが多いです。
無添加なので日持ちは３～４日程度だけれど、これが抜群に旨いんです。
自分でスパイス等こだわって数時間かかけて作るようなカレーの味が、これを使うと実に手軽に一瞬で出来上がってしまうのです。
これを鍋に入れて、お肉や野菜を炒めたものでも入れてしてちょいとアレンジすれば家庭で最高のカレーを食べることが出来ます（お水はお店推奨の作り方よりも少な目が私的なおすすめ）。適度な辛さと適度なスパイス感がたまりません。なかなかこういう味はありそうでないんです。
失礼かもしれませんが店内で食べるカレー（それだけを評価するなら味は3.0～3.5といったところでしょうか。千切りキャベツが意外と合いますね。）よりも数段美味しく感じます。
ビン詰めの種類は辛口の印度（ポーク）と甘口のビーフ、ハヤシの三種。値段は1瓶５食分ぐらいが入って１４００円。HPの割引チケットで２００円引きになります。正直日持ちがするものなら家に何個あっても良いくらいです。本当大好き！

　言問団子のお店から墨堤通りを数分北へ歩いていきますと左側にお店があります。
草もちは餡入りと餡なしがあって、私は餡なしでえくぼのようなくぼみに蜜を少しつけてきな粉をかけて食べるのが好きです。
どちらも生のヨモギの素晴らしい芳香があり、とても美味しいです。「自慢」の草もちという名は伊達ではありません！
　頑張ればお店の中のイスでその場で食べることも出来ますが、この草もちだけは出来立てよりも、少し時間を置いた方が固さがほどほどで好みです。出来立ては柔らかすぎて手に付いちゃうんですよね（苦笑）
　素朴ですが余計なものが入っていない、手作りの本物の味だと思います。

　なんとなく昔ながらの商店街の雰囲気を残している地蔵坂通り商店街。魅力的な食べ物のお店がけっこう多くてついつい立ち寄ってしまいます。
このお店もそんなうちの一つ。
　メニューはいなり寿司と太巻き、海苔巻きです。いなり寿司は1個110円。太巻きは一本680円。海苔巻きはかんぴょう・かっぱ・うめ・おしんこ・納豆の5種類で1本220円でした。あらかじめいなり寿司と海苔巻きを組み合わせたパックも店頭に置かれていますが、希望により好きなものをその場で詰めてくれます。
　今回は手土産にいなり寿司を購入。
　しっかり味のしみた甘めのお揚げがとてもジューシーで美味しいです。やや濃い目の味付けにもかかわらず後味がとても良いのが特徴ですね。
酢飯も中に具がたくさん入った混ぜご飯で、具の食感がとてもよいアクセントとなっています。
じっくり手間暇かけて作られていてとても110円とは思えないクオリティだと思います。

ちなみにいなり寿司は夏は混ぜご飯から白飯に芥子の実をふりかけたさっぱりバーションに変わります。

　横浜の人気のイタリアンです。中華街から山下町のバーニーズニューヨークの地下に移転して広くなって予約も取りやすくなりました。ランチコースは3000円ぐらいのコースがなくなり5000円のコースのみになりましたが、むしろもっと高いランチコースがあってもいいのかなと個人的には思います。

　お料理は品数も多く、食材の組み合わせも多様で、随所にシェフの工夫が凝らされていて最初から最後までどんな料理が出てくるのかというワクワク感がありますね。
接客も程よい感じで、ランチでもゆっくり時間をかけて食事を楽しむことができるのが嬉しいです。
　最後にその日食べたお料理のイラストをもらえるのは記念になるし良いサービスですね。
　この日食べたもので印象に残っているのは…

　・最初の定番のＡ５ランクサーロインでポテトとトリュフを巻いたお料理（序章）
　中のメークインが案外だったのだけれどお肉の味は最高でした。

　・二番目に出てきたイカとカキとフォアグラの料理（巡り合わせ）
　イカにはウニとかフォアグラのようなこってりしたものがよく合うけれど、そこに柿の甘味が加わることでまた一段と美味しさが引き立っていました。竹炭の塩（？）のジャリっとした食感がまた楽しい。

　・軍鶏とイチジクとグラナパダーノが小さなスプーンみたいなのにのっている料理（濃縮）
　最初に出てきた時どうやって食べたらいいのか戸惑ってしまった一品。そのまま一口ですべて一緒に食べるように作っているそうなのですが、私には一口で食べるにはちょっと量が多かったかも？

　・スパッツェレという手打ちのパスタの料理（郷土）
　どこかつかみ所のないすいとんのような食感が大変興味深かったです。

　・お魚の料理（再構築）
　私の大好きなタラゴンがふんだんに使われていて好印象。ただ塩味は私にはやや強めでした。

　・パスタ　ポモドーロ
　御馴染みの量を好きなだけ指定できるパスタ。　500ｇとか言っても作ってくれるんでしょうか…。
　わりと味は普通です。

　・ドルチェとお茶菓子
　お茶菓子は少し食べづらいかな。他のお料理に比べてデザートは少し落ちる印象ですね。

　
　5000円でこれだけ平均点の高い内容のお料理を食べさせてくれるというのは驚異的ですが、やはり値段が安い分、どうしても一つ一つの素材に物足りなさを感じる部分もありそこが弱点といえば弱点かもしれませんね。

　豊後高田あたりまで足を伸ばしてお昼をどこにしようかと迷っていた時に、新鮮なお魚が食べたいのならと地元の方に教えてもらったお店です。
お昼はとても人気があるそうで、材料がなくなって早く終わってしまうこともあるようです。私はお昼の営業が終わる寸前になんとか滑り込むことが出来ました。
注文したのは刺身定食１３００円（一緒に行った人はあら煮定食８８０円）。それでは足りないかなとアナゴ寿司も2貫頼みましたが…必要なかったですね（苦笑）
出てきた刺身定食はお値段からは信じられない分量…。多分地物でないマグロなど以外はとれたての新鮮なものなのでプリプリしていて美味しいです。
タイのあら煮も味見させてもらいましたが、上品な味付けであっさりしていてかなり美味しいです。しかし、さすがに量が多かったので食べ切れなかった分はテイクアウトにさせてもらいました。
食後にはコーヒーまで付く圧倒的なコストパフォーマンス。信じられませんね。
もう大分に永住しても良い気がしてきました（笑）

大変な人気店ですのでお昼は予約して行った方が無難です。