ハヤブサ77さんが投稿したFujiya 1935(大阪/堺筋本町)の口コミ詳細

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はやぶさ見聞録

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Fujiya 1935谷町四丁目、堺筋本町、松屋町/イノベーティブ、スペイン料理

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2012/06 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

恋に落ちました

今年、是非一度お邪魔させて頂きたい…でも混んでいるし…色々気後れして随分長い時間が過ぎました
ある日突然予約を取ろう!と決心勢いでお邪魔する事に

それでも何かプレッシャーがあり、前日にプレッシャー最高潮だったのですが
いよいよ当日 お洒落して出かけました。ハジメさんのときも緊張しました
ミシュラン3つのお店です どんどん出かけている人の心臓が羨ましい…

まず席に通される前に通された一階のフロアの待合室?の
シックな雰囲気と水のオブジェに感動しました
人を連れて来るのに当日迷ってはいけないと事前に場所を一人で調査(笑)に来ていましたが、
この小さなビル(ここが1935年から4代続いたお店の場所で、洋食fujiyaさんはここをゆずって別の場所に移られたのだそうです)の中に こんな空間を作り上げたというのが第一の驚きです

時間になると席に通していただきました 階段をあがる途中に厨房が見えます
わざと丸見えになる大きな厨房で、オーナーさんでなく女性スタッフにそれぞれ作らせて、
自分の作った皿を持って本人がお客様の所へ運んで来て説明をするのだそうです
その方が気持がこもるから、でもそうすると、デザインにばらつきが出ないか
味に統一が取れないのではないかと思いましたが
杞憂に終りました…

ワインも美味しかったです…グラス900円…
もっと良いのはボトルだそうですが まぁ 5万以上の物もあれば、
数千円の物もあるので 次回はボトルかなと思います…
連れはシャンパンを取りましたが、シャンパングラスはリーデル、ワイングラスはシュピーゲラウ
ライトで照らされた赤い色に見とれながら全部で2時間のランチです

ここの以前のお料理の写真を 食べログで拝見しましたが、
実際に見ていない為どうとも言えませんが 確実に進化なさっていると思います

色んな物が詰め込まれた小さな一皿は、表に向かって何を訴えるでもなく
存在感だけが全てと言った感じで、今まで凄いと思っていたナリサワさんやハジメさんより
ずっとずっと気に入りました 先の2店は思いの丈の表現法が言うなればちょっとハデです
こちらは控えめですが それが一層コンセプトのようなものを強く感じさせて
38才?の若さでどうしてここまで渋い表現が出来るのか 感動に近い物がありました


素晴らしかったのは最初の泡の乗った一皿で
「蛤 エンドウのフラン」というお料理 ガラスのお皿も素晴らしかったのですが、
こんな小さいポーションに 蛤のうまみ 最高でした
泡にあしらった小さな花々も胸を打つ可愛らしさで そして実際に食べても美味しいという
芸術品の様な一皿です

その次のアナゴも 上に載せられたホオズキがぷつぷつと爽やかで
他も沢山いろんな事をしている筈なのです とても複雑な味でしかも美味しい
とにかく小さい世界に沢山の物語がつめこまれており どれもスキなくよく考えられています

次の甘鯛のディル添えですが、これは本当にこのシェフが考えたのかと思う程
可愛らしく女性的な一品で、イギリスのカントリーサイドの古い物語を読んでいる様な
牧歌的な一皿 ディルの個性的な味を心配しましたが アクセントになり楽しく頂けました

アイナメとスナップエンドウのパスタも本当に出来が良かった
パスタの食感も良く スナップエンドウの弾ける食感と
柔らかなアイナメ 完全に調和していました

けれど、子牛は唯一おかしいと思った一皿です
ジューシーさも無く お肉の風味も感じません
運んでくれた 調理した女性スタッフの顔を思い浮かべながらいただきました
ソースの飾りがとても良かっただけに疑問
いいシステムですね 作った本人が運んで説明する
本人とお料理がシンクロします ショートヘアのボーイッシュな女性でした

最後にデザートが二つ
ハッサクを細かくしたつぶつぶとクリームなのですが、下の部分の氷がハチミツを凍らせた物で、
様々な味が調和している感じ
こんな繊細なコラボのデザートは食べた事がありません

最後の春イチゴとよもぎのデザートが最後の締めくくりにふさわしく 最強に心を打たれた一品で
写真参照ですが(笑)一目で森の中をイメージさせる 何かシックですが媚びない非常な愛らしさを感じます
お味も凄かったです キャラメルの様な風味のクリームが間に隠れており、それと白いクリーム
そしてまた大変憎い事に
飴の板がガラスのかけらの様に散らしてあって、
今までどこでも感じた事の無い愛らしさに溢れていました

食事中ちゃんとシェフさんが挨拶をしに来て下さるので
感動を伝えようと 何か必死で笑顔で喋ったのですが
凄く素朴な方で 何も自分からべらべら喋らず お料理の説明とお礼をしていただきましたが
感動感動言いまくってしまったせいか お顔がちょっと赤くなっている様でした


更に最後お化粧室をお借りしましたが 
素晴らしい空間でした 素晴らし過ぎて使って散らかしたく無い気持

この 全体的な非常に渋いのに生き生きした感覚を感じる、空間、お料理、全体のバランス
今までいいお料理と言うとホテルだとか高い所だとか思い込んでいた自分から
脱却するきっかけになったと思います

もちろん、どんな価格帯のどんなお店だってそれぞれプライドを持って一生懸命経営されていると思います

しかしここは胸を打たれました。

ミシュランにも色々あると思います 自分とは縁遠いと思い敬遠していましたが
何でも見てみなければ分からない物だと痛感しました
私も大阪人なので、あまり派手に主張する所ではなく
静かに自分の存在感を醸し出す様な表現方法に お料理という物を通じていろんな事を
教えてもらった様に思います

現時点で、ここが一番気に入りました 気に入ったと言うとなんかおこがましい
尊敬したという方が合っています
ここと、今の所つちやさんです

ミシュランって凄い。知らない世界を開いてくれたこの場に感謝します。

  • 赤のグラスはシュピーゲラウ

  • シャンパングラスはリーデル

  • バターとラード

2013/11/17 更新

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