『終戦の月、しょうがないを考える。』食道者さんの日記

今年も８月がきて終戦の日を迎えました。
政治家が靖国神社へ慰霊の為に参拝するのかしないのかと騒ぎ立てる人たちがいます。
何故に参拝しないのか？何故に参拝しなければならないのか？
今日の日本があるのもいろいろな経緯がある事は誰もが分る事と思いますが、
今の憲法、即ち今の日本が誕生したのは戦争を境に出来上がったと言っても過言ではないと
思います。その戦争で多くの方が国を思い亡くなり、多くの方が犠牲になりました。
若くして亡くなった方も多いと聞きます。言わば国の犠牲になった方々へ
慰霊の参拝をする事は国民として普通の事だと私は思います。
ただ、慰霊の気持ちを持ち、それを表すのは人それぞれで良いと思います。
参拝がどうしたとか、参拝しないから愛国者ではない的な言論は実に耳障りです。

私は小学校の頃に靖国神社の近くに住んでいました。
なので靖国神社へは何回も行った事があります。夏には御霊まつりがあり
子供の頃はその祭りに出る屋台で買い物をするのが毎年楽しみでした。
因みに”踊る大捜査線”で主人公の青島刑事が持っていたお守りは
靖国神社で売っていました。※今はわかりません。

最近、しょうがないという言葉について考える時が増えました。
日常で、仕事で、友人・知人との交友等でです。

私は今迄に忙しいという言葉を出来るだけ使わない様にしてきました。
それは読んで字のごとしで、忙しいは心を亡くすと書きます。
この事をTwitterで相互フォローをしている方に教えてもらったのですが、
その際に私は心を打たれました。今は大学に通っている子供達が、
小さい頃に「遊んで」と私のところに来て、私は仕事に感けて忙しいと
応える事が多くありました。その度に寂しそうな目をした子供達の顔を
今でも思い出します。そうか、その一言で応えた私に子供達は
心寂しく思ったんだろうと今になって思いました。

今ではこの忙しいという言葉を使わない様に心がけています。
最近ではしょうがないという言葉も気になる様になりました。

”しょうがない”駄目になった事を肯定する様な気がして嫌です。
何々がこうなってこういう結果になった。だからしょうがない。
出来れば駄目にならない様に心がける事が一番だと思うのです。

長引く不景気の中、日本は以前には考えられない様な事が起きています。
私が一番に驚いているのは領土問題です。北方領土や竹島や尖閣諸島に
他国の元首が上陸をする等は今迄に想像も出来ませんでした。
これはまさしく民主党政権誕生で、鳩山首相が日米間で決められていた
沖縄の基地問題を混乱させて日米安保に傷を入れたからだと思います。
アメリカは中国が行う必要以上とも思える軍備拡大を注視しています。
今迄はそのアメリカとの日米安保が蜜月関係にあったので、中国も韓国も
ロシアも日米安保を気にして挑発をする様な行動を控えていましたが、
鳩山問題で日米間に不協和音が出るや三国の行動は変わりました。
多少の挑発行動を起こしてもアメリカは黙っているだろうと思えるからだと思います。
これは長引く不況で国民の生活が苦しい中、母親から子供手当てを
数億円貰っていたお坊ちゃんの鳩山がした事だからしょうがないになるのでしょうか？

沖縄県で米軍基地を反対している方々が、一度は已む無く基地存続を承認し、
その後に日本の首相が少なくても沖縄県外に米軍基地を移転させると公言すれば
已む無く存続を承認した方々は一挙に燻りかけていた気持ちが再燃すると思います。
しかし結果は日米安保や外交、貿易などで移設不可でしょうがないになったのです。

アメリカから見れば、民主党前の政権で約10年近く協議を重ねて決めた
基地問題が、政権が変われば御破算になるのは如何な事かと思ったでしょう。
例えが適当ではないかもしれませんが、会社の社長が交代し、
今迄に友好関係を保った取引先との契約交渉を根底から変更しようとしたら
どう思われるのでしょうか？仮に鳩山が米軍基地問題を移転する事で解決が
出来ていれば話は変わったかもしれませんが、元のままなので性質が悪いと
思います。一体何だったのか日本元首が行った一連の基地問題への行動は？と
当時不思議に思った国が多くあったと思います。日本は発展途上国ではありません。
先進国です。あまりにも情けない事だと私は思いました。

続いては管首相です。徐々に見えてきた福島の原発問題で、
対応を遅らせたのは紛れもなくこの人なのではないでしょうか？
上空からヘリで視察して何が分るのでしょうか？その行動により
原発への対応が遅れて爆発を起こしました。悲劇的な大震災が起こり
的確な指示を出せといっても難しいとは思います。でも日本の首相はそれを
行わなければならない立場だと思うのです。しかし悲惨な結果になってしまいました。
この先何十年を経れば放射能被害を受けた土地は元に戻る事が出来るのでしょうか？
放射能測定装置で出ていた放射能拡散地域を知らせずに被爆をしてしまった方たちの
今後はどうなるのでしょうか？もしも生まれてくる子供達に何らかの影響が出たなら、
農作物や魚介類や家畜を食べて何らかの影響がでたら誰が責任を取るのでしょうか？
誰が納得の出来る解決策を生み出してくれるのでしょうか？爆発から起きた誘爆は
意味の無い上空視察が無ければ、被害の度合いを下げれたのではないでしょうか？
これも管総理だったからしょうがないになるのでしょうか？

野田内閣もそうです。碌な経済政策もせずに消費税導入を決める。
その為には早期解散を約束した自公も今では裏切る。いろいろと山積された
問題があるのは分ります。未だにドル/円で操作をしていると思われる
アメリカの貿易外交で、外需に望みが持てないのは鳩山が怒らせたから
しょうがないになるのでしょうか。

民主党は政権を取る前にいろいろと国民にマニフェストと称して約束をしました。
米軍基地問題、八ツ場ダムの工事中止、高速道路の無料化、高校の授業料、
子供手当て等など、実現出来なかった事についてどんなしょうがないを言うのでしょうか。

こんな情けない人たちが日本の政を行っているのですから良い社会が出来る訳が
ないと思ってしまいます。これは民主党に騙されたから、政権未熟の民主党だから
しょうがないでは済まない問題だと思います。

政治は自分の生活に直接関係しませんが、様々なところで間接的に
深く広く関係しています。仮にしょうがないと言わざる負えない事が
あったとしても、その代わりにが必要だと思います。

耳を疑う事も起きる様になりました。
親が亡くなっても年金が入るから死亡届を提出しない。
生活苦だからしょうがないになるのでしょうか？

私は離婚をしました。子供が二人居ます。
二人は男の子で、大学と専門学校に通っています。
離婚をし二人の息子は別れた妻について行きました。
私は別れる時に息子達に別れる理由や今後息子達が
どの様な生活になるのか話をしてやれませんでした。
今思えば逃げていたのだと思います。
二人で同意して結婚し、別れる時は散々でした。
お互いそのままの状態ではいられないので離婚する。
これはしょうがない事だと本当に言えたのか。
当時子供達は中学生と小学生でした。二人には
多大な不安と悲しみを与えてしまったと思います。
別れるに至って子供達がどちらかの親に引き取られるのは
法令で定められていて、それにより悲しみや寂しさがあっても
親が離婚をしたのだからしょうがない。
しょうがないでは済まされない事だと思います。

私はスタッフ達にしょうがないと言う状況を創らない様にしようと
言っています。仮にしょうがないと言うしかない状況が起きたとしたら
代わりにこうなったが聞きたいとも言っています。

人生半世紀を迎えて、しょうがないと言う負けを認める様な言葉を、
自分から出来るだけ言わない様に心がける毎日です。