2回
2026/02 訪問
総合的な満足度の高い湯河原のイタリアンオーベルジュ
ピノクラーレ
アルベルゴ湯楽のレストラン
オーベルジュなのでこのレストランがメインのお宿。
2024年にリニューアルしてアルベルゴとしたが、フレンチではなくイタリアンだからという意味合いで、食事メインということは変わらないと思う。
宿自体は古く増築しているので入り組んだ構造。
階段も急なので高めのお部屋だと辿り着くのも一苦労。
温泉付きの内風呂がある部屋にしたが、部屋自体は古さを感じる。
歴史を感じると言うよりは古いお宿といった趣き。
広さに不満はないがコンセントの口数を増やして欲しい。
自由に使えるのが1つではとても足りない。
温泉は加温加水なしの紛うことなき源泉100%かけ流し
泉質は良かった。
施設自体に多少残念なところはあるにせよ、それを補ってあまりあるというよりは食事こそがこの宿のメイン
ということで今回は湯楽特選コースを頂いた。
飲み物は当日ドリンクメニューから選択
ペアリング3種 ¥4500
スパークリング、白ワイン、赤ワインの3杯
●前菜:百合根と蕪のパンナコッタ仕立てキャビア添え
めちゃくちゃ美味しい
とろける蕪にシャキッとした百合根
百合根のジュレソースとの相性も素晴らしい
キャビアのアクセントも良い
●菜の花と人参のラペ桜海老フリット金柑添え
爽やかな箸休め的なメニュー
桜海老のフリットは小さいながら存在感ある。
人参のラペも仕事が繊細
ちょっと居酒屋っぽさもある不思議な雰囲気
●お造り:金目鯛、尾長鯛、太刀魚
太刀魚の鮮度は凄い、ぷりっぷりの歯応え
金目は熟成感あり、程良い弾力と旨味が出ている
尾長鯛は珍しい深海魚系、これももっちりと美味しい
●合鴨と白菜、長ネギのソース、蓮根チップス春菊添え
合鴨柔らかくて美味しい、白菜の味染み具合も良い、そして何より長ネギのソースが素晴らしい
●魚:鰆のグリル、大根と若芽のソース、蕗の薹とプチベール
鰆自体はシンプルな塩胡椒
そこに暖かい大根のソースが優しい
若芽が入ることで海を感じる
この絶妙な調和で口の中が幸せに
写真が食べかけになってしまったのが申し訳ない
●肉
リブロースのステーキ
牛蒡を赤ワインで煮込んでソースに
黒キャベツとちぢみほうれん草の付け合せ
至福の時
お肉の火入れはもちろん、ソースとの調和も素晴らしい
そしてこれに合わせた赤ワインがまた更に引き立てる
付け合せも良い仕事してる
●ご飯
蛤の炊き込みご飯
なめこの味噌汁
香の物、モッツァレラチーズの味噌漬け
ご飯と味噌汁はお代り可
あー、旨い
この炊き込みご飯と味噌汁飲んだ瞬間、やっぱ日本人だなーっと思ってしまった。
ご飯は薄味にも関わらず、蛤の出汁が効いたほっとする滋味深さ
味噌汁は赤出汁でその分濃いめ
あー、旨いとしみじみ声が出てしまう。
付け合せの漬物やモッツァレラの味噌漬けも旨かったが、ご飯と味噌汁のコンボが強すぎた。
これ夜食に食べたいなーと思っておにぎりとかできないか聞いてみたがダメだった・・・無念。
代わりに少なめでお代わりしといた。
●デザート&コーヒー
マスカルポーネムース仕立て、苺のソースと苺添え、西京味噌のフレーク
珍しい組み合わせだが、西京味噌感はあまり感じず、上手く周りの引き立て役になってる。
飲み物は、コーヒー、紅茶、ハーブティーを選べるがコーヒーを選択
普段は甘味を食べないが、コーヒーでリセットされるのが良い。
全体的に大満足の内容
一品一品量は少ないがトータルでは充分な構成
ご飯をお代りしたのもあるお腹いっぱい
ホスピタリティも良く、きちんと席ごとに担当スタッフさんが付いてくれるので気持ち良く過ごせる。
何よりこのちゃんとしたコースにも関わらず、カジュアル通り越して浴衣で良いのが楽。
部屋に帰ってすぐ温泉に入れるのも幸せ
オーベルジュとはやはりこの全体の幸福感が1番の売りだよなーとしみじみ。
2026/02/03 更新
※施設内については1回目のレビュー参照
今回は+¥5000でアップグレード出来るシェフ特選コース
ドリンクは平日限定、ワイン白、赤&日本酒セット ¥3500
●前菜
大山地鶏、胡桃とアーモンドのムース、紅玉チップ
大山地鶏は好きだが、これはあまり鶏の存在を感じず
胡桃とアーモンドが全面に出ちゃってたかな
アーモンドムース系はあまり好みに合わないかも
●前菜2品目
長芋のコンフィ蕪ソース、富士サーモン燻製、生ハム和え
あー、これは美味しい
蕪の優しいソースが全体の調和を見事にとってる
前回もそうだったが、蕪の使い方上手いなー
サーモンの燻した香ばしさもこのソースで優しく仕上がってる。
●前菜3品目
白子のフリット黒大蒜ソース
おー、なんだこれは
真鱈の白子をフリットにするとこんな感じになるんか
良くあるタチの天ぷらとも違う
カリッと香ばしくクリーミー
ちょっと苦味のある黒にんにくのソースが良いアクセント
●お造り
金目鯛、平目、カマス、尾長鯛、本鮪
今回は金目鯛特に良かった。
カマスは炙り、本鮪は熟成と少しずつ変化があるのも良い
●温菜
和牛ほぐし、牛蒡と人参、小松菜のフリカッセ、菊芋ソース
和牛はコンビーフのようにほぐされて、牛蒡と人参が食感を与え、菊芋のソースが全体をまとめている
パンとかに合いそう
●箸休め
ノーザンルビーのすり流し、フリット梅パウダー
うん、美味しい
やっぱじゃがいも好きだなー
●魚
金目鯛のグリル、黒キャベツと芽キャベツのコンソメ仕立て、芽キャベツとプチベールのグリル
ちゃんと金目鯛主役で素材の良さがありながら、それを邪魔しないキャベツ達の共演
魚の活かし方は和っぽい
●口直し
百合根とレモンのグラニテ
まさに口直し、口が軽くリセットされる
甘くないので変な後味も残らず
●肉
牛フィレステーキ、カリフラワーソース、菜花とカリフラワーグリル
やはりフィレ肉は旨い
柔らかさと赤身の旨さ、脂がないのでくどさもない。
●ご飯
トリュフご飯、花咲ガニの味噌汁
トリュフご飯は、炊きあげた土鍋にシェフ自らが贅沢にも丸々1個のトリュフを削ってくれるご飯
1年で1番香りが良い時期らしく、凄いトリュフの香りが立ってる
口に含むと鼻に抜けるトリュフの香りで幸福感を味わえる。
んーーー、これだけでシェフ特選にする価値があると思わせる逸品
今回は品数が多かったのでもうお腹いっぱい
土鍋の残りはおにぎりにしてもらって部屋で夜食に
部屋でトリュフおにぎり食べられるなんて幸せ
●デザート
トリュフとココナッツのジェラート
ジェラートにまでトリュフが
うーー、蕩けるー
最高です。
金柑とみかん、カルダモンのババロアとジュレ
デザート2品目は珍しくカルダモンのデザート
これが口の中を爽やかにリセットしてくれる。
今回はシェフ特選だからか、かなり品数も多かった。
ふんだんにトリュフが使われていたことで満足度も高い。
シェフ特選だと翌日の朝食の干物を数種類から選ぶことが出来たり、温泉卵や茶碗蒸しにトリュフがのせたれてたりと楽しみが増える。
うん、次回もこれで来たいな。