レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2013/09訪問 2014/07/02
4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
2013.08
長嶋茂雄は引退の時に「我が巨人軍は永久に不滅です」と言ったらしい。でも、もしかしたら世の中に永久に不滅なものなどないのかもしれない。自分が当たり前と思っていた日常に馴染んだ幸せが消えてしまうのは寂しい。
おおはまさんから閉店する事を聞いた時のショックを今でも忘れない。自分にとって日本酒を愉しむという意味で一番の店が閉店してしまうことのショック。日常が日常で無くなること。それはある意味恐怖に近いものがある。
でもまたどこかでパワーアップしたおおはまさんに会えるような気がする。いや、そのときまでに自分自身も成長していなければいけない。日本酒の素晴らしさを教えてくれた店。出会いに本当に感謝。満点。
2012.04
「おススメの店はどこですか?」と聞かれることがある。最近は酒が飲める人には阿佐ヶ谷のおおはまと答える事が多い。反応はふたつに分かれる。興味を持つ人と、阿佐ヶ谷は遠いなあという人と。
基本的には界隈に住む人達の店だとは思う。気合を入れて訪問するというよりも、仕事を終えてリラックスした状態で訪問するのが合っている。定期的に訪問できる環境の人が本当に羨ましい。
料理が素晴らしい。和酒メインの小料理屋として考えると、これ以上を望む必要なんてないと思う。支払う対価に対する満足度はかなり高い。基本がしっかりしている料理人は、何を作っても大きく外すことが少ない。
日本酒はたくさんの品揃えをしているわけではない。でも、店主のセレクトで意思のある提案がある。それが何より一番大切な気がする。レアなものも含めてたくさん置いている店だけがいい店だとは思わない。
料理と酒と接客と空間。全てが心地よく馴染んでいる。満席で料理の注文が重なっても、テンぱる事もない安心感もある。だからとにかく居心地がいい。自然体というのは、他の人は知らない強い努力から産まれるものだ。
「阿佐ヶ谷三大女将」という、ある意味下世話なキーワードが訪問するきっかけだった。何回か訪問して気が付いた。私はおそらく同じ業態の店でおおはまを超える店に出会うことはないだろうと。出会った奇蹟。満点。
2011.11
阿佐ヶ谷駅から歩いて10分弱。食べログのようなツールがなければ、近隣住民しか存在を知り得ない類の店。日本酒にこだわりを持った女将さんがひとりで切り盛りするカウンター8席のみの和食店。
阿佐ヶ谷は縁もゆかりもない場所。でも、原秀則の『部屋においでよ』という漫画が好きで、その舞台になった阿佐ヶ谷にも勝手に親近感を持っていた。西東京での仕事の帰りに途中下車しての訪問。
おまかせちょっと盛りは酒の肴にぴったりな8種の盛り合せでこれはおおはまに訪問したら必ず頼むべきメニュー。その日によって内容はいろいろ変わるが、これで1,200円というのは本当に素晴らしい。
普段はおまかせちょっと盛りに刺身は入らないようで、「刺身入ってもいいですか?」と聞かれた。偶然食べた刺身の質もよかった。刺身ははっきりと食材の仕入れの質が分かるので、そういう意味で好印象。
店主が日本酒が好きっていうのが分かる料理というか。それでいてちゃんと野菜も食べられる感じで。店にとっては食材のロスを最小限に出来るメリットがあるし、客にとっても何が出てくるかの楽しみがある。
日本酒は定期的に品揃えを変えるとのことで、半合でも一合でも頼めるのが魅力。半合で400円くらいからあったかな。写真に載っているのは全て半合で、この日に飲んだのは、生ビール+3合という計算になる。
ちなみに生ビールの入れ方も完璧だった。その瞬間におおはまが素晴らしい店だって分かったんだけど。日本酒以外に焼酎もいろいろと取り揃えてはいるけれど、店主はやっぱり日本酒が好きとのこと。
店主の接客や立ち振る舞いは「凛」という単語がまさに当てはまる印象で魅力的。自然体で客に媚びずに一見でも常連でも真摯に接するから心地よい。一見でもひとりでも大丈夫。こういう店にはいい常連が集まる。
わりと遅めの時間の訪問で、私の後にひとりの客が何人か来たのが面白かった。おそらく近くに住んでいる方なんだろうな。都心のどこかで飲んできて、飲み足りないから、家の近くの店で軽く飲む。そんな感じ。
阿佐ヶ谷はあまり派手な街ではない。でも、派手ではないからこそ、おおはまのような奇蹟の良店が存在する。例えば、この店が新宿や池袋の駅近だったら、いろいろな意味でこの空気感は無理なんじゃないかと思う。
新宿から電車で11分。案外近い。都心に近い割りに地価もそれほど高くない、という理由で何となく単身赴任の家に選んだお父さんがおおはまと出会って常連になる。そんな姿が想像できてしまうのだ。
2010年9月に居抜きでオープンした。店に入って思い出したのだけど、実は居抜き前の同じ場所の飲食店に私は来たことがあるのだ。もう何年も前。店内の特殊な形状で気がついた。すごい偶然というか何というか。
私が最近大好きな初台のマチルダも2010年9月1日のオープン。何か偶然という名の縁って面白いね。たまたまこのタイミングで西東京での仕事が入らなければ、一生訪問していなかったかもしれないわけだし。
もっと阿佐ヶ谷が好きになる。そんな感じの店。凛とした真心に触れるのが楽しくて、今日も誰かがおおはまを訪れるのだろう。日本酒を飲みたいなあと思ったときに、真っ先に思いつく店。大好き。
そして伝説へ・・・。