この口コミは、くうのむわらうさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:4.6
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料理・味 5.0
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|サービス 4.6
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|雰囲気 4.6
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|CP 4.6
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|酒・ドリンク 3.8
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[ 料理・味5.0
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| サービス4.6
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| 雰囲気4.6
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| CP4.6
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| 酒・ドリンク3.8 ]
鮨さいとうが鮨さいとうである限り
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鮪
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雲丹
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玉
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外観
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2012/12/04 更新
予約電話を何回か断られていた。ただ、電話応対してくれるお弟子さんの対応が気持ちよく、嫌な気分にはならなかった。また電話しようという気分にさせてくれた。
海外に行く用事があった。日本食が恋しくなるだろうと出発日の前日の夜の予約が出来るかどうか電話をしてみた。数日前に。運よく、21時からで大丈夫だった。運と縁は類義語だと考えているが、そういう意味ではこの店に縁があった。
21時ちょうどに訪問したら先客がまだいたため、同じビルの中の近くのバーに案内された。このバーの代金は店持ち。これは面白い仕組み。ビールを飲んで待つこと10分程度。お弟子さんが呼びに来た。
カウンター7席の空間。大将との距離が近く感じる。一見での訪問も、予約時に言った名前を覚えていて呼びかけるときは名前で読んでくれる。お弟子さんへの指示出しも的確。皿にヅケが残っていたらふき取ってくれる。素晴らしいホスピタリティの持ち主。人気がある理由が頷ける。
確かに、これだけ客と大将との距離が近いと自分以外の客の雰囲気が大事になってくる。気さくでノリがいい接客の大将だけに、その部分は運も必要になる。この日のこの空間は運がよかった。ご機嫌な時間を過ごすことが出来た。
食べたもの一覧。もしかしたら抜けているものがあるかもしれない。ネタについて産地などいろいろ質問すると丁寧に答えてくれる。雲丹があまりに美味しくて、「これ最高に美味しいです!」って言ったら嬉しそうにしていた。少年の笑顔だった。
<つまみ>
白魚
鮑・蝦蛄・蛸 ◎
鰹 ○
鮟鱇肝 ○
喉黒 ○
生牡蠣 ○
子持ちの槍烏賊
白子焼き
<にぎり>
鮃 ○
鰤 ○
小肌 ○
鮪赤味 ◎
鮪中トロ ◎
鮪大トロ ○
墨烏賊
車海老
赤貝 ○
鯵 ◎
紫雲丹 ◎
蛤 ◎
穴子塩 ○
穴子ツメ ○
鉄火巻
玉
お椀 ○
<にぎりのおかわり>
鮪赤味 ◎
鮪中トロ ◎
鮪大トロ ○
<酒>
生ビール1杯(銘柄不明)
景虎2合
ばくれん2合
で、3万円強。鮪三連発のおかわりと酒をちょっと飲みすぎなのでこの値段だけど、普通に飲んで食べたら2万5千円弱ってところかな。真っ当な値段。
つまみの鮟鱇肝、焼喉黒、生牡蠣あたりの連続攻撃はすごかった。焼喉も抜群に脂がのっていたし。日本酒が進む進む。鰹ヅケも時期がちょっと違うはずなのに抜群だった。時期ピークのときはどれだけすごいんだろう。
鮪は壱岐。熟成させた鮪。特に赤味に衝撃を受けた。中トロと大トロももちろん美味しかったけど、赤味が一番素材の可能性を引き出しているように感じた。我慢できずにおかわりをしてしまった。
紫雲丹が最高。間違いなく人生最高レベル。もともと馬糞雲丹よりも紫雲丹のほうが好きだったけど、この店のはすごい。トロける感覚とともに本物のうまみが口の中で暴れる。
ネタによって舎利のサイズ、握り加減を若干変えている。それぞれのネタに適応した仕事。ネタと舎利のバランスがいい。舎利の酢はあまり主張してこないけど、塩がうまく効いている。個人的には若干舎利自体が固いのかなと感じた。これは好みの問題。ネタと舎利の温度が一緒だから、口に入れてからの解け具合がいい。
ガリは普通。ちょっとしょっぱいかなあ。私の好きなガリではない。砂糖が入っているガリに舌が慣れすぎてるのかもしれない。
日本酒は4種類。品揃え的には厳しい。でもなんとなくこの店はお酒をたくさん飲むような店ではないような気がする。そういう意味では昼に行くのも面白いのかな。
トイレが外にあることは個人的にはあまり気にはならない。それほど遠いわけでもないし。ミシュランに最初に載ったときは一つ星だった。空間を評価して最高レベルではない、と最初は判断したのだと思う。ただ、この店の料理は抜群に優れている。最終的に三つ星になったのは料理の部分を最大限評価されたからだと思う。それはそれで間違っていない。
今のCPでやってほしいから、「銀座とかに移転しないで下さいね」と私は言った。大将は「(鮨かねさかの)大将がいる場所には行きませんよ!」と笑っていた。本当に多くの人から愛されている方なんだろうと思う。お弟子さんとの信頼関係も厚い感じ。体育会系のいい部分が凝縮された接客。
「慢心」とは真逆の接客。5年後、10年後にはさらにもう一段上にいく雰囲気を持っている。
大満足の2時間。特ににぎりはほぼ全てのネタがかなり高い次元で安定している。昼のにぎり18貫コース(15,750円税込)というのもいいかもしれない。季節ごとに訪れよう。鮨さいとうが鮨さいとうである限り、私は通い続ける。