くうのむわらうさんが投稿した鮨 しゅん輔 阿佐ヶ谷(東京/阿佐ヶ谷)の口コミ詳細

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鮨 しゅん輔 阿佐ヶ谷阿佐ケ谷、南阿佐ケ谷/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2012/10 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

阿佐ヶ谷住人が羨ましくなる江戸前鮨屋

阿佐ヶ谷に移転してから初めての訪問。今まで1回しか訪問していないのも関わらず、予約電話の際に私の事を覚えていた。今までの経験則で言うと、記憶力のいい料理人は概して優れた料理人であることが多い。

以前の庶民的な雰囲気の空間も嫌いではなかった。でも、この劇的な空間の変化は肯定的に受け止めた。高級感を持ちながら過度な内装は無くシンプルに統一感を持って纏め上げられている。

空間が変わっただけではない。難波氏の握る鮨もいろいろと変化していた。正直、全てが自分好みの進化ではなかった。例えば、舎利の握り加減は最近の若手で流行っているフワフワ系。

ちょっとフワフワ過ぎた。必ずしも、江戸前鮨は沈む鮨じゃなくてもいいと私は考える。でも、それはある頂点へ進む過程を切り取ったもの、と考えれば前向きに受け取れたし、若干の調整もしてくれた。

特に穴子と玉は青空とまではいかないにしても、かなりレベルアップした感覚。これはなんばの目玉ともいうべきものか。試行錯誤の成長が垣間見える逸品。特に玉は超絶。

〆は全般的に弱めなのは今までと同様。確認してないけど、仕入先を変えたタネもあるんだろうな。全般的には大きな進化とは言わないまでも、個々のレベル感は上がっている印象を受けた。海苔も替えたのかな。

値段とかスタイルとかで考えると、浦和のよし佳あたりが比較対象になるんだろうけど、似て非なるものというか、比べるまでも無くなんばのほうが満足度は高い。

よし佳がコストの中での妥協を感じるのに対し、なんばはコストの中で最良のものを出すという、江戸前鮨の原点を感じることが出来る。もちろん、タネそのものは頂上店と同じレベルではない。

相変わらず酒の値付けが高くないのも嬉しい。酒も込みでひとり15,000円を切る価格。感覚的には荻窪時代から1,000~2,000円を上乗せする感じか。値上げ分を上回る満足感があった。

酒をしっかり飲んでアンダー15,000円の江戸前鮨屋としては東京では知る限りではベスト。これからの成長が楽しみ。それがもし私の望む方向と違う成長だったとしても、ご主人の志の高さを応援したい店。

※写真撮影不可
※カード不可


++++以下は荻窪時代のレビュー。


荻窪駅北口徒歩5分の江戸前鮨屋。CPが高いと評判の店だったので以前から行きたかった。当日予約で遅い時間の訪問。大将の難波氏は36歳なので鮨さいとうの斎藤さんや青空の高橋さんと比較して1歳下ということになるのかな。

いつものように抜けているものがあるかもしれない。

<つきだし>
水茄子とげそ

<つまみ>
煮蛸
眞子鰈
締鯖
蒸鮑
鮑の肝

穴子

<にぎり>
眞子鰈
縁側

鮪赤身ヅケ ○
鮪中トロ
鮪炙り
石鰈
海松貝
紫雲丹 ○
喉黒
穴子塩 ○
穴子ツメ ○
鮑肝と雲丹のオコゲ
玉 ◎

かんぴょう巻き

瓶ビール1本と日本酒5杯(5合ではない)

で、13,000円。大将曰く「うちはめったに15,000円を超えませんよ」と。ネタはいいネタとそうでないネタに結構差がある感じも、この支払いを考えると荻窪という立地を考えても安いなあと感じる。

つまみはまあまあ。よかったと思うのは締鯖、蒸鮑、穴子あたり。ただ味付けが全般的に濃い感じかなあ。これは好みが分かれると思う。酒を飲む、という視点からしたら悪くないかもしれないけど。

1回転目の客が相当食べたらしく、「今日はあまりネタがありません」と。車海老とか鉄火巻とか食べたかったものが食べられなかったのは残念だけど、これは遅い時間に訪問するリスクだからしょうがない。

にぎりは凡庸なものと魅力的なものがはっきり分かれる感じ。印象に残らずに平均的なネタが続くよりはこれはこれでいいと思う。よかったのは鰹、鮪ヅケ、紫雲丹、穴子、玉あたりかな。

鮪のヅケはちょっと濃いかなあと思うけど、旨みが感じられて好ましい。紫雲丹と穴子は時期がいいということもあるんだろうけど、少なくてもおまかせ1万円未満の店で出てくるレベル感ではない。

紫雲丹は旨みをしっかり感じられて切れ味がいいし、穴子は私の好きなふっくら包み込むタイプ。玉はキッチリ仕事をしているカステラタイプでこれも私の好きなもの。このあたりがこちらの店の売りになるネタなのかな。

舎利は固めの炊き上がりで握り加減も若干固め。塩や酢はあまり主張してこないけど、甘さも感じないのでこれはこれでいい。舎利は癖の無い万人受けするタイプだと思う。私は嫌いではない。

客層が時間帯によって全然違うのが面白い。1回転目は軽い接待や若い層を含むデート需要で、2回転目は近くに住んでいるであろうおひとり様の常連の男性が中心だった。

大将の記憶力がいいんだなあ。常連の客が以前いつに来たかとか何が嫌いかとか普通に覚えてる。料理人は記憶力がかなり大事な要素だと思っているので、そういう意味でも魅力的な大将。

所謂「江戸前鮨屋の大将」というイメージではないけど、私は独特の雰囲気を持ちながらもてなしの心も感じられる大将の所作が結構好きだな。一見にも優しいし、常連も居心地がいい。

個人的には、日本橋橘町都寿司がおまかせ9,000円を11,000円に上げてかなりネタのレベルが上がって評判が高まったように、若干値段を上げてさらに上を目指してほしい感じはする。

ただ、今の価格とのバランスが受けている側面もあるから、そこらへんの判断は難しいのかも。

自分の生活圏から近い場所にあるわけではないので、そんなに頻繁に通うことが出来る店ではないけど、もし自分が荻窪住民だったら月1回くらい通っちゃうだろうな。遠方からでも通う価値のあるCP優れた江戸前鮨の名店。

2012/12/04 更新

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