H.M.スカイさんが投稿したビストロ ハマイフ(東京/新富町)の口コミ詳細

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ビストロ ハマイフ新富町、八丁堀、宝町/ビストロ、ワインバー、ジビエ料理

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク -
1回目

2023/03 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク-
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

至福の記念日ランチを、隠れ家的なビストロで。

前日のうららかな陽気から一転、朝から強まる雨の中、結婚記念日を祝うべく銀座エリアへと繰り出す。
目指すは、新富町駅から徒歩数分という好立地に見つけた「BISTRO HAMAIF(ビストロ ハマイフ)」。

開店時刻の11時半に予約したものの、慣れない路線での乗り換えに手こずり、10分ほど遅刻するという失態。

急ぎ足で地階まで降りて入店すると、洗練された隠れ家といった雰囲気にすぐさま心を奪われる。

先客はカウンターに1人。
名前を告げると、奥の4人がけテーブルに案内される。

あらかじめセットされたカトラリーに、期待感が掻き立てられる。
到着の遅れを取り戻そうと、さっそくメニューに目を通し、予約した「ランチプリフィクスコース」の前菜とメインを検討する。

多彩なラインナップに悩みつつも、前菜は「猪肉のパテドカンパーニュ」、メインは「仔豚の炭焼き180g」(+200円)に決める。
妻は「彩り野菜と生ハムのサラダ」と、店員さんおすすめの「南信州の鹿肉ロースト120g」(+400円)にする。

まずはコースに含まれるスパークリングワインで乾杯。
グラスにたっぷりと注がれたのは、オーストラリア産の「ロリマー」。
品種はシャルドネを主体にピノノワールをブレンド。
口を潤す泡と、りんごを思わせるさわやかな酸味が心地いい。
油断するとすぐに飲みきってしまいそうな、おいしいスパークリング。

コースの先陣を切るアミューズは、芋のコロッケ。
小石の上に供され、凛とした佇まい。
贅沢にも、すりつぶした芋に鹿肉が混ぜ込まれてるとのこと。
表面にキャベツのパウダーがまぶされ、焦がしバターを和えた味噌がちょこんとのってる。
口に入れると、衣の香ばしさと、コクのある芋のほっこり感が一体となって上品な和風コロッケになる。
ひと口サイズで頬が緩む逸品。

次はサラダが配膳。
1人前とは思えないほど、野菜が惜しげもなくたっぷりと盛られてる。
パテドカンパーニュも、予想してたよりも3倍くらい大きい。
それぞれを2人でシェアしながら食べることにする。

サラダは、紫キャベツや紫玉ねぎ、はつか大根など、紫の野菜を中心にして色鮮やか。
ほどよく酸味の利いたドレッシングが新鮮な野菜をまとめ上げる。
レンズ豆のマスタード添えがさらに酸味をプラスし、そこに甘みのあるキャロットラペが加わると、言うことなし。

パテドカンパーニュの猪肉は、クセも臭みもなくて食べやすい。
厚みはあるものの、軽やかな口当たりで、そのまま食べても、粒マスタードや黒胡椒を付けてもおいしい。

アミューズに続くようにして、自家製のライ麦パンも運ばれてくる。
表面がこんがりと焼かれたライ麦の風味と内側のもっちりとした食感がたまらない。
これはおいしい。
コースに含まれるパンとしては、1切れが大きめ。
しかもこれがおかわり自由というのはうれしい限り。

当然のようにパンをおかわりして、メインに向けてグラスワインも注文する。

ワインリストをもらうと、全部で10種類が並ぶ。
豚のローストには白も合いそうな気がしたけど、赤が飲みたくて、赤の中から「ルナリア モンテプルチアーノ ダブルッツォ」(900円)を選択。
妻は、黒板にもピックアップされてるオレンジワインの「ファビュラス」(900円)にする。

満を持して運ばれてきたメインは、すごいの一言。
厚切り肉のボリューム感に心が浮き立つ。

調理担当の店員さんが、肉や野菜、ソース、調理法などについて丁寧に説明してくれる。
フォークとナイフもメイン用に新しいものに替えてくれた。

炭火で焼かれた仔豚肉は焼き色からしていい感じ。
肉質が柔らかく、すっとナイフが通る。
下味の塩胡椒の加減が絶妙で、何も付けなくてもおいしいし、コクと酸味のある赤ワインソースとももちろん合う。

妻から鹿肉を少し切り分けてもらう。
臭みがなく、柔らかな赤身がしっとりとしておいしい。
添えられたソースは、赤ワインにカシスやジュニパーベリーを合わせ、深みのある味わいに。
このソースもさることながら、上品な甘みのあるセロリラブという野菜のピューレが秀逸。
繊細なマッシュポテトのような感覚で肉のお供にぴったりだ。

付け合わせの野菜も手抜かりない。
春らしい菜の花炒めのほかに、キャベツとカブがそれぞれ肉を盛り立てる。

キャベツは、ブレゼという調理法で肉のだしで蒸し煮にしたもので、アンチョビの風味とあいまっておいしい。

カブは白と黄色の2種盛り。
どちらもグリルされてておいしいけど、黄色いほうは黄金カブというらしく、筋がなくて歯触りがいい。

上質な肉と合わせて飲むワインもまた格別。
「ファビュラス」は、ほどよい酸味に甘みを伴い、渋味はほぼなく、すっきりとした味わい。
「ルナリア」は、丸みを帯びた輪郭に豊かな果実味とを感じる。
それでいてタンニンもしっかりあってバランスがいい。

普段は口にすることのない肉とワインとともに、至福の時が流れる。

コースを締めくくるデザートは、「苺のミルフィーユ」。
妻のほうの皿にはアニバーサリープレートとして「Anniversary」の文字をチョコレートソースで入れてもらった。

次の予定があるから、そのすばらしい出来栄えを堪能するのもそこそこに口に運ぶ。

ミルフィーユのパリパリした食感と柔らかな口当たりのクリームは言うまでもなく、スライスされたイチゴのスライスが際立っておいしい。
旬のイチゴを今まさに収穫したような食感と鮮やかな酸味は主役級。

添えられたアールグレイ風味の紅茶アイスも、なめらかな口当たりでおいしい。

コーヒーをゆっくり飲みながらデザートを味わいたいところだけど、駆け足気味に食べ終える。
後ろ髪を引かれながら、滞在時間2時間足らずで会計へ。

ご主人に外まで送り出され、「おめでとうございます」と何度も声をかけてもらう。

これほど満足度の高いランチもなかなかない。
大切な記念日に、至福の時を過ごせたことに感謝したい。

[2023.3.23訪問]

  • 仔豚の炭焼き180g

  • 仔豚の炭焼き、カブ2種、キャベツ

  • 南信州の鹿肉ロースト120g

  • 彩り野菜と生ハムのサラダ

  • 猪肉のパテドカンパーニュ

  • ライ麦パン

  • アミューズ(芋のコロッケ)

  • アミューズ(芋のコロッケ、寄り)

  • ロリマー

  • ファビュラス

  • ルナリア モンテプルチアーノ ダブルッツォ

  • 苺のミルフィーユ(アニバーサリープレート)

  • 苺のミルフィーユ

  • テーブル席

  • 店内の様子1

  • 店内の様子2

  • 黒板の品書き(フード)

  • 黒板の品書き(ワイン)

  • 入口

  • 外観

  • 店頭のランチメニュー

  • 店頭のメニュー(本日のおすすめ)

  • 店頭のメニュー(おすすめランチプレート)

  • メニュー(グラスワイン)

  • メニュー(ドリンク)

2023/07/02 更新

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