H.M.スカイさんが投稿したラ・ロシェル 南青山(東京/表参道)の口コミ詳細

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ラ・ロシェル 南青山表参道、外苑前、明治神宮前/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

至れり尽くせりのランチコース。

8月末、「フレンチの鉄人」として知られる坂井宏行氏の「ラ・ロシェル 南青山」が閉店するとのニュースに触れ、即日、妻の誕生日祝いも兼ねてコースランチを予約する。

2か月近く待って迎えた当日はあいにくの雨。
それでも表参道駅に着いたころにはほぼ雨が上がり、傘をさすことなく店にたどり着く。

結婚式にも使われるという教会の裏の奥まったところに入口がある。
店員さんに丁寧に迎えられ、クロークに上着を預けると、この時点で格式の違いを感じる。

同じく12時半に予約した時思われる客と一緒に入店。
広々とした客席スペースに高級感のあるしつらえが目に入り、第一印象から上々。

椅子を引いてもらいながらテーブル席につく。
コースメニュー、ナプキン、カトラリーが一式そろい、準備は万端。

ドリンクは当然、ワインリストから選ぶ。
とりあえず白が飲みたいと思い、「マコンヴィラージュ」(2,200円)と「アンセルミ」(1,650円)をそれぞれ選ぶ。

香りの特徴に合わせてグラスを使い分けてるのがうれしい。

「マコンヴィラージュ」は熟成感のシャルドネで、引き込まれるようなおいしさ。
「アンセルミ」は華やかな印象で、桃のようなフルーツを感じる。
こっちもおいしい。

コースの先陣を切るアミューズブーシュは、メニューに記載された「ワカモレトースト」、「秋の味覚のベニエ」、「からすみのカッペリーニ」の3種に水タコをのせたキャロットラペを加え、計4種。

一品一品がひと口サイズながら細部まで作り込まれ、口に運ぶたびに楽しい。
小麦粉とビールを使った衣で揚げたエンガワのベニエがサクサクで、特においしいと思った。

ここでなんと、客席スペースに坂井宏行氏が現れる。
テーブル席をゆっくりと回り、すべての客に声をかける流れで、こちらの席にも来てくれた。
こんなに気さくに会話を交わしてくれるオーナーシェフっていないんじゃないだろうか。
そんな感激とともに記念撮影もできて、この上ない高揚感を覚える。

続いて出てきたスープは、「成嶋農園のバターナッツカボチャのポタージュとリコッタチーズ」。
コクのあるポタージュだけでもおいしいのに、かぼちゃのキャラメリーゼを中央に配したり、かぼちゃの種で作ったオイルをかけたりと、素材を余すことなく活かす技に魅了される。
リコッタチーズはまさにダメ押し。

続く前菜は、「秋鰆の燻製とキヌア 無花果と大根のヴィネグレット」。
盛り付けからして芸術点が高い一品。
燻したサワラと食感のいいキヌアを、いちじくと大根のドレッシングで食べる。
これがおいしくないわけがない。
カットされた3色の大根といちじくが彩りを添え、さらに大根ソースがアクセントを加える。
皮を剥いたトマトが、脇役とは思えないほどおいしい。

ここでバターとともにパンが提供される。
米粉を使ったパンはもちもちでおいしく、思わずおかわりしてしまう。

白ワインのグラスを空けると、次は赤ワイン。
「ブルネッロ」(2,200円)と「ムーラン ナ ヴァン」(1,650円)を選ぶ。
「ムーラン ナ ヴァン」に使われてるガメイは、ボジョレーで親しんだ品種だけど、これはクセが和らいだ感じで飲みやすい。
「ブルネッロ」は、サンジョベーゼらしい渋味があるものの、飲み口としては軽やか。

メインの肉料理は、「群馬県加藤ポークのスパイスロースト(グランキャラバン) パセリバターを添えて」。
食材が曲線を描いて配置されてるのが特徴的で、これも美しい盛り付けの目を引く。

カレーを思わせるスパイシーな豚肉が柔らかくて絶品。
ローストしたアスパラとパイナップルにマッシュポテトといった面々も侮れない。
その中でも、香ばしく火が通ったアスパラが秀逸。
再度おかわりしたパンにソースをつけて食べるのもまたいい。

テーブルの上をささっと掃除してもらった後、1つ目のデザートが出てくる。
杏仁をベースに、柿のスープに柚子のシャーベットをあしらうという贅沢な一品。
さっぱりとして絶好の口直しになる。

メインのデザートはモンブラン。
内側にラムが香るサヴァランを忍ばせ、ざくろのソースにコーヒーのメレンゲをトッピングした独創性のある一品。
エスプレッソに近い、渋めのコーヒーとともにコースを締めくくる。

これで終わりかと思ったら、妻の誕生日ケーキが運ばれてくる。
予約時に誕生日祝いと伝えてたものの、事前には知らされてなかったから、うれしいサプライズ。
「Happy Birthday」の文字と草花の紋様が美しい。
ただ、お腹いっぱいだから、持ち帰らせてもらう。

最後にレモンバーベナ仕立てのハーブティーが出てくる。
コースの余韻に浸るには最適。

コースの会計を済ませた後、手土産としてプリンとカレーも購入。
両手を重ねて頭を下げる店員さんに送り出され、気持ちよく店を後にする。

おいしい料理もさることながら、スタッフの細やかな気づかないが印象に残った「ラ・ロシェル 南青山」。
閉店は惜しまれるけど、最後の勇姿を見届けられてよかった。

[2025.10.22訪問]

2025/10/24 更新

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