この口コミは、ほぬー。さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:4.8
-
¥1,000~¥1,999 / 1人
-
-
料理・味 4.8
-
|サービス 4.5
-
|雰囲気 4.5
-
|CP 3.0
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味4.8
-
| サービス4.5
-
| 雰囲気4.5
-
| CP3.0
-
| 酒・ドリンク- ]
狭隘な入り口をくぐれば、ガンジスの大河の流れが見えます。忘我のランチタイム。
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-154592052 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-154592052","content_type":"ReviewImage","content_id":154592052,"voted_flag":false,"count":2,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-154592054 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-154592054","content_type":"ReviewImage","content_id":154592054,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-154592056 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-154592056","content_type":"ReviewImage","content_id":154592056,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
2021/07/13 更新
昨年度はコロナ対応で、ほとんど店舗営業をなさっていなかったビリヤニの銘店。久しぶりに営業再開をされたことを聞き、駆けつけた次第です。
風俗店などが立ち並ぶわい雑な神田西口エリアの裏路地を進みます。あたかもバングラデシュのスラム街のような雰囲気。こんなところに百名店があるのかというような空気の中に、赤い質素な看板が一際目を引きます。
コロナの影響で席数を減らされた結果、雨がふれば閉ざしてしまうテラス席を除くと、店内は僅か4席と狭小なお店。しかし、まるで茶室のにじり口のような狭隘な入り口から足を踏み入れますと、目の前をガンジスの大河がたゆたゆと流れているような、悠久の時間を感じます。
料理はバングラデシュ風ビリヤニ一本(1300円)のみ。瓶コーラをつけると(1500円)です。せっかく南アジアに来たのですから、コーラをつけていただき、ビリヤニとコーラのジャンクな世界を愉しみます。
天下の絶品ビリヤニをいただきます。ライタ(ヨーグルトソース)の類は全くかかっておらず、マトンとインディカ米の純粋で、ふくよかな味わいです。米は文字通りのパラパラ。一粒一粒がダイヤモンドのような、独立した世界を持っています。炊き込みご飯であるビリヤニで、この食感を作るのは素直に素晴らしい技術です。さらにマトン。骨ごと米と一緒に炊き込まれた肉の、深〜〜い滋味。手を使って骨の周りの腱の部分をせせりながら、瓶入りのコーラを飲めば、鼻先をオートリクシャーが横切っていくように錯覚するほど、リアルな南アジアの香りがします。
バングラはお恥ずかしながら訪問経験はありませんが、インドのベンガル地方であるコルカタには旅行経験があります。生と死が混在し、輪廻を繰り返し、万物が流転していく。この米とマトンをいただくと、ガンジスの流れに抱かれたベンガルの大地から生まれる恵みに生かされているような、悠久の流れを感じざるをえません。忘我のランチタイム。
敢えて付け加えさせていただきますが、ご店主の気さくな雰囲気も素敵です。バングラ風のビリヤニの美味さを訥々と語りながら、来店客をエンターテインしてくれる居心地のよさ。少々リベラルな志向の方ですが、南アジア料理を出すお店はそんなもの。私は大好きです。