レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2012/10訪問 2012/10/23
2012/10 BARTIME
松戸に素晴らしいBARができた。いや正確にいうと2年前に開店していたのである。普段 西口には
あまりいかないのと 旧水戸街道を渡った地域には 基本的にあまり飲食店がなく、フリで見つける
には難しい立地にあったことなどが障害となっていた。
松戸で数多くのレビューを書かれている シモ007さんの 数度にわたるレヴューを拝見させていた
だき写真のボトルのレア感や ラガブーリンのレアチョコなど 随所にバーテンダーのこだわりが見え
隠れするのを感じ取った。
こだわりのBARならば 酒好きの自分としても1回 うかがわねばと思いながら だいぶ月日が経って
しまっていた。
今回は 松戸 あほうどりで焼鳥を食べてから妻と二人で2次会で訪問。土曜日の19:30
くらいの訪問であったが先客は無し。BARとしては開店直後の時間帯になるので宵の口であったろう。
まず、最初に頼んだのが 妻はモヒート、自分はマルティニークのラム。マスターはやはりモヒートにも
こだわりをもっていた。
日本のモヒートは概して さっぱりとしたものが多いのだが、もともとラム(さとうきび)ベースのカクテル
で 甘くなる要素があるところにきちんと天然糖液を加え ライム、ミントの葉を入れることにをより 酸っぱさ、
清涼感がきちんと後を追うという本格的なものであった。
自分が飲んだマルティニークのラムはRHUM VIEUX AGRICOLE MARTINIQUE DILLON X.O HORS
D'AGE で 初のご対面。熱い南国に行くとついつい、ラムを探す癖がついているが いちばん好きな
ラムは宗主国が フランスの マルティニーク産のもの。
飲み口がブランデーに近く非常に スムースで気持ちの良い 酔い方ができるお酒なのである。
セカンドオーダーは、妻は 酢橘のカクテル 季節のカクテルはフルーツを使ったものを用意している
らしい。
自分のオーダーは もう一つの好物である カルヴァドスである。以前、ペニンシュラのpeterで
Lemorton Rarete Vieux Calvadosを飲んだことがあるが その時の美味しさも秀逸で この蔵
には良い思い出がある。 今回は1966 の 年号が入ったものでマスターの情報によると Lemortonの
蔵はリンゴのほかにポワール(洋ナシ)を多く使い カルヴァドス・ドンフロンテ地区で自家蒸留、自家熟成
させている少量生産のカルヴァドスとのこと。それゆえに口当たりにも柔らか味を感じる。
自分と同じ年に作られたカルヴァドス。自分もこのお酒のように粋で優しい人格でいられればなあ・・・。
ラストオーダーは 妻は、『自分のイメージで。』という 困ったオーダーを マスターが無理苦理作って
くれた。(ご無理を言ってすいませんでした。) ⇒ラスティーネイル
ロングカクテルでも 甘くて強いカクテル。 普通はスコッチのブレンディッドウィスキーでつくるところを
ウィスキーをピートのスモーク香が効いているボウモアかラフロイグ(うるおぼえ)をベースにしたよう。
自分のオーダーは ラストは チェリーブランデーをストレートで。 甘いリキュールの熟成味は葉巻に
合わせるのも一考とか。自分は煙草も葉巻もやらないので純粋に この イタリア STOCK社のリキュール
をお酒本位であじわってみた。 ヴィンテージポートにも通じるような味わいでこれまた美味しい。
妻と自分で計6杯をいただいたが どれもこれもお酒の味わいを知り尽くした マスターによる素晴らしい
レコメンドであった。
お会計もタコのカルパッチョを1皿いただたのに 9900円と とんでもなくコストパフォーマンスの高い
BARである。聞けば、1杯 2000円以上のものを置かないという方針でやられているとのことで、ちょっと
良いものを楽しみたい時には絶対のおススメ店であることは間違いない。
内装も素晴らしく、大き目のBARカウンターにどんと鎮座した黒い革張りの一人用のソファーが6台。
また4人用のテーブル席があり ここではお酒を真に楽しむ紳士淑女がひっそりと会話を楽しむのに
うってつけである。
最後に、情報源となったシモ007さんにお礼をしながら この駄文を〆たいと思う。
2位
1回
2012/01訪問 2012/01/03
2011/12/30
“蟹のグラタン バスク風” 本当はこれが目当てで訪問したが シェフから 『今日はお任せでいいですか?』
と聞かれ、先客に2組のお客さんがいたので 流れを考え(シェフは一人で厨房をまわしているのである・・・。)
首を縦にうごかした。
なにしろ、子供が4歳以上になるまでは、とてもじゃないけど このお店に行けないと思い自粛をしていたのだ。
(このお店は基本、大人のための大人な店であり 食に関してもケチなことを言わない 楽しんで食事をできる
人たちのためのお店であると感じている。)
娘も6歳になりだいぶ分別もついてきたので 今回は大盤振る舞いで 美味しい料理を年の終わりに食べよう
ということで 家族で忘年会としておじゃました。
以前にも氷見のブリを すすめられるままに食したことがあるが、素材の新鮮さ 的確な料理技術。スペイン以上
に盛りが多くびっくりした思い出がある。
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本日の お任せ料理 をライブ中継したい。
■スタートのお酒 CAVA CODRNIU SELECCION RAVENTOS
①野菜とパンの乾いたスープ (MAJORCA)
普通、スペイン料理屋でこの色・形状であるとトルティージャ(卵とじゃがいも)がでてきたかと思ったのだが
マヨルカの名物料理 であった。野菜はトマト、ズッキーニ、パプリカなどの地中海でよくとれるもの と
パンを使い固めたもの。 名前は洒落ているのだが固くなったパンの再利用料理。まさにローカルな一品。
②青森産 真ツブ貝
粒選りの真ツブ貝をハーブ・塩の入った湯で茹でたもの。シンプルで素朴なタパス
③白サメと津田カブのサラダ
サメは通常、日持ちがしなく少し時間がたつとアンモニア臭がしてきて とてもじゃないけど生は食べられない。
この白サメの刺身はまったく臭くなく、逆に鮮度管理が徹底してしていたのか クセが無く美味い。
津田かぶ: 島根県松江の津田町で古くから栽培。牛の角のようで”牛角”ともいわれる。 こちらもはじめて
食べた野菜。レモンとオリーブオイルのシンプルなドレッシングが心地よい。
④自家製コンビーフ
これは、目が点・・・なほど美味しいコンビーフ。国産の和牛の良いところを使用して塩漬け、もしくはピックル
液に漬けて繊維がほぐれるまでに蒸して 最終的に繊維を固めたもの。コンビーフの相方はやっぱり
ジャガイモですね。 この料理はほとんど娘に食べられた。
⑤オマール海老 2尾 塩茹
驚きの30cmオーバー オマールの丸を2尾。尾の身の部分はすっぽりと殻から外れる。ここが一番プリプリ
としている。ハサミの部分は ペンチのような蟹バサミで殻をバリバリと割っていく ここも運動量が多いので
プリプリ。また、頭の殻を外すと そこには濃厚なカニ味噌が・・・。
■2本目のワイン RAMON BILBAO (RIOJA)
⑥カキのシェリーソース
カキをムニエルにする。ソースにはにケイパーとシェリーを投入。 レモンで酸味をつけつつソースを乳化させる。
くすんだシェリーの独特な酒感がソースを比類なきものにしている。ケイパーとレモンの酸味も牡蠣には好都合
である。
⑦仔牛のシチュー仕立て
仔牛という高級食材を使いシチュー仕立てとしている。シンプルな塩焼きでもうまいと思うが それは
シュラスコに譲るとして 骨周りの肉を少しグズグズになるまで煮込みシチューとしてトロトロになるように
良く煮込む。 骨の中心にモアルがちゃんとあったので、久しぶりに賞味してみた。
⑧オマールのパエージャ
ここのパエージャはめちゃくちゃ美味しい。それもそのはず、出汁が複雑系であるのだ。今回は先ほども
2尾オマールを食したのに、もう2尾 半身に切ったものを 新しくパエージャの中に投入。甲殻類の出汁に
加え 生ハムからとったフォンも加えられているような感じ。40cmくらいあるパエージャパンにのって登場。
とても最後までたどり着かない量で残りはおみやげにしてもらった。
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とにかく、今回もオマール 計4尾の 大盤ふるまい。
年の瀬に 美味しいものにありつけた喜びでいっぱいの年末であった。
3位
1回
2012/07訪問 2012/08/12
2012/07 ディナー
早い夏休みをとらせてもらった。明日からはベトナムホーチミンで雑貨と食のワンダーランドを旅する予定である。
いつも国外へはJALを使って飛ぶことが多いのだが、その際には第2ターミナル4階の一番端のうどんやさん
讃兵衛へ行き、しばし日本食との別れをおしむように うどんを食べることとしている。
今回は、久しぶりにANAを利用してホーチミンに飛ぶことにしていたので第2ターミナルは使わない。
そのため あらかじめ出発前日に地元でお寿司を食べることとした。
地元の北松戸は最近 松戸市内の魚介最強トライアングルが形成されつつあり 居酒屋の千歳、松戸から
移転してきた 友食人酒 、ここ いらぶ がしのぎを削りはじめた。
いらぶ だけには行ったことがなく今回初めての訪問となった。間口は狭く店内も狭いかと思っていたが
意に反して広い店内。 さらに2階もあり多くのお客さんでごったがえしていた。
カウンターに座ったが大将のつかずはなれずの独特な間合いの接客にホスピタリティーを感じられた。
単品で頼むのとセットで食べるのとではセットのほうが断然お得!。 大人2名分のセットで焼き魚と煮魚を組み
あわせてくれたり、ちょこちょこと つまみを挟んでくれたり、わがままな飲兵衛夫婦にも気を使い、一緒に座った
子供には抹茶アイスのサービスをだしてくれたり 子供が飽きない工夫もしてくれて感謝。
3000円のコースを2名分と ワインを2本あけ、子供のお寿司やら何やらで鱈腹堪能して12000円強 ものすごい
コストパフォーマンス!!!
味もなかなか乙なものであるので再訪は必至。
4位
1回
2012/03訪問 2013/04/30
2013/04/28 ディナー 再訪
義父の喜寿のお祝いがえしとして行われた食事会
いつもシェフの料理は丁寧だなぁ。トラットリアの意味するイメージとは少しかけ離れているが今日も納得の味。
ごちそうさまでした。
店内の貼り紙に 火曜日と金曜日のディナーを当分の間 見合わせるとの貼り紙がしてあった。
一人ですべてをやることの大変さは推して知るべし。
(※新しい写真14枚追加)
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【丁寧で繊細で美味な皿たち】
2012/06/23 ディナー 再訪
家の近くで 少しだけつまみながら軽く飲もうということになり 妻のリクエストで訪問。
カペッタ バレリーナ ブリュット スプマンテ(娘はオレンジジュース)で乾杯。泡が細かく微発砲のようなスプマンテ。
・カプレーゼ
ブッファラをつかったカプレーゼがメニューにあったので値段は少し張ったがこれをチョイス。さすがにミルクの香りが
芳醇で ちまたで売られている無香のモッツアレラとは次元が違った。トマトは群馬県産の糖度が高いもの。
・ハマグリのオーブン焼き
ミネラル分が感じられる美味いハマグリを香草(+パン粉?)で焼き上げたもの。6ピースの内訳は(妻3、娘2、
自分1)と圧倒的大差で女性陣に占食されてしまった。
・カレイのフリット
日本産(漁場 失念) カレイの厚みのある肉質部分を長方形に切り出して、卵白と小麦粉で“白”を意識した衣で
サックサクに揚げてある。カレイにある硬い小骨もまったくなく丁寧に調理されている。下に敷いてあるルッコラは
地元 松戸産。
ここでスプマンテが無くなったので2本目に突入。
ソアヴェで2種類あったが ピエロパン ソアヴェ・クラッシコ 2010 がオンリストされていたので迷わずチョイス。
樽香や好ましい焦げた香り 葡萄汁の濃度など どれをとっても次元が違って文句なし。
・イサキのカルパッチョ サラダ仕立て
たっぷりの野菜たちと新鮮なピンク色のイサキ、ワインを飲む速度が加速。
・牛の赤ワイン煮
思っていたよりもサラサラサラとした印象のスープ状の赤ワイン煮。残りのスープもパンに浸して完食。
他にも娘にはトマトソースのスパゲッティー、デザートで苺のアイス、サービスでいただいたカタラン風
セミフレッド、チーズの盛合せなど
今回 少しだけつまんで軽く飲むつもりが 2人で2本空け、たくさんの料理をいただくこととなった。
シェフの料理はトラットリアの剛毅さよりも リストランテの繊細さが前面にでた料理である。
丁寧で繊細で美味な皿もまた 人の理性を狂わせお酒を進ませるのに 深く関与したことは
間違いがないだろう・・・。
トゥット ボーノ!
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【前回:タイトル:坂の途中のイタリアン】
2012/03/20 春分の日 ランチ
休日のランチに地元のイタリアンに行ってみようかということで家族(妻、娘と自分)で訪問。 初めての利用で
あったがお店の居心地の良さとあいまって シェフの料理に対する真摯さが伝わる内容であった。
外の貼り紙には3/14~3/31 卒業フェアとあったので、娘が先日 幼稚園を卒園したのでサービスの女性の
方(奥様か・・・?)に聞いてみることにした。 娘にはキッズセットを頼んだのだが 基本 デザートにはアイスが
ついているのだが チーズケーキも足してくれるということで 娘も大喜び。
本日の注文
自分:今月のランチコース ①地鶏のサラダ ②選択パスタ:自家製手打ラザニア ③ドルチェ:ベイクドチーズ
ケーキとバナナのパルフェ ④アイスコーヒー
妻:①本日のパスタ:青森のホタテと松戸のルッコラ ②ホットコーヒー
娘:キッズセット トマトソーススパゲッティ、オレンジジュース、アイス 卒園記念のベイクドチーズケーキ
すべての料理にシェフの神経が行き届いている。地鶏のサラダがサーブされた時には(地鶏を)低温で茹であげて
いることで身のしっとり感がうまれていることをサービスの方から説明された。たしかに地鶏の身のしっとり感は
表現されていて 良いオリーブオイルを使っているだろうドレッシングの味と共に丁寧さが感じられる。
自家製ラザニアは手打ちパスタの滑らかさと、ベシャメルソース と トマトソースが合わさったクリームトマト
ソース的 味わいが美味しい。上部にかかったバジルソースがアクセントになっている。
ドルチェのベイクドチーズケーキはしっとりと焼き上げられ適度なさっぱり感があり美味しい。 バナナのパルフェも
パルフェらしいセミフレッド(半冷凍)の硬さの中からバナナが香りたち美味。
夜のメニューの黒板の中に アワビのソテー 岩海苔のリゾット添えなど 意欲的なメニューも見られたので
今度は、夜にでもディナーで訪問して見ようと思う。
5位
1回
2012/02訪問 2012/02/10
2012/2 喫茶
八柱駅のすぐ近く 雑居ビルの1階だけど 通りから奥まったところに入口があるのでひっそりとした佇まい。
通りに面したところに、これまた小さく目だたない立看板が置いてあり、店主の篤実な性格が垣間見える。
喫茶で立ち寄ったのだが、店内はほとんどが焙煎機に占有されていて喫茶の席としては2人用テーブル
が3卓あるのみ。BGMにはJAZZがかかっており、コーヒーの香りとともにコージーな雰囲気をつくっている。
他にお客さんがいなかったので豆を入れている冷蔵ケースをながめながら
オ:『アイスコーヒーを頼みたいけれども適している豆はどれですか?』と問うと、
店主:『どんな感じがお好みですか?』と逆に質問をされた。
オ:『深煎りで豆の油がこってりと出ている感じ・・・』 と なんとなく好みの感じを伝えると、
店主:『ブレンド・ブランが良いと思います。』
オ:『それではそれをお願いします。』
メニューをみて分かったことだが ここのアイスコーヒー、1杯あたり30g以上の豆を濃いめにドリップし、
氷屋さんのかちわり氷の上から注いで急冷でつくる。
ゆっくりと落とされたアイスコーヒーは適度なネリ感の中にスッキリとした香りとコクが感じられバランスの
とれた美味しさであった。
ドリップの仕方も (後で質問してわかったのだが、) KONO式で落としていて こだわりを見せている。
(KONO式の紙フィルターが売られていたので質問してみた・・・。)この方法で落とすとドリップして落ちる
部分が大きな一つの穴になっており、お湯の通し加減で、自在に味の調整ができるということである。
KONO式はコーヒー業界では一般的だけど、なぜ一般人の自分が知ったかは、要町のかえる食堂の
山野君からこの方式でコーヒーを淹れる良さについて前に説明を受けていたからである。
いただいたコーヒーがあまりにも美味しかったので 帰りに家で飲むためのコーヒーを買って帰ろうと
おススメを聞いてみると、 ケニアコーヒーの世界市場動向を語ってくれた。
なんでも、ケニア産はもともと品質に比べて値ごろ感があったらしいのだが 世界的に品質への注目率が
上がってくることにより近年、市場価格の高騰が始まっているらしいのだ。特にヨーロッパ市場へ流れている
とのこと。
・ケニア・キリマラ農園 フレンチロースト。 こちらをお持ち帰りした。
ここの店主 SCAA (Specialty Coffee Asociates of America)の Cupping Judgeの資格も保有していて
プロ中のプロということである。
お店や人柄は 主張していないし控え目だけどその実力は推して測るべし・・・。
6位
1回
2012/02訪問 2012/02/27
2012/02 夕ごはん
江戸時代の海岸線でも この場所は陸地であったはずである。それでもあえて秋葉原を漁港という
名にするほど店で提供する魚に自信を持っているのである。
Eちゃんは松戸に在住している男前。秋葉原でお店の店長をやっていることを聞いていたので1回
顔を出そうと思っていた。 平日の20:30くらい 仕事終わりに寄ってみようと直接 店にいってみた。
すると、楽しそうに食事をする 人 また 人・・・。 満席。 認識があまかった・・・。
昭和通り沿いの少し御徒町寄りのロケーション。それで ここまで人が入っているとは思わなかった。
上記のようにフリで行ったときに入れなかったので今度は平日の21:30仕事終わりで電話で席の確保
ができるか確認をして訪問。 一人飲みにはカウンターが無く ちと厳しいのだが2人席のテーブルを
確保してもらった。
とにかく、お刺身が食べたくて まずは①刺身盛合せと ②名物の生サバを注文。
生本マグロ、江戸前 地たこ、真鯛 昆布〆、生うに 、ハタ 昆布〆を 美味しいところを一切れづつ
のせていて どれもこれも 素晴らしくクオリティーが高い。
生サバだけは 刺し盛りにいれられないことを聞いていたので単品で注文。通常〆鯖として提供
されることの多い鯖を生で食べさせる。相当 鮮度管理ができていないと生で提供ができないので
あれば、食べることをお勧めする。 一緒についてくる たまり醤油(甘口)もこの鯖に良く合う。
③小ナスの含め煮(カラシ)
甘辛の出汁を良く含んだ小茄子にときガラシをつけて食べる。これも美味しい。なんとなく京っぽい味。
④名物! 塩牛筋煮込
塩味の牛筋煮込みだが、味的には珍しく美味しいのだが、もう一工夫ほしいかな・・・。
⑤ポテトサラダ
居酒屋の定番。 特筆すべきこと無し。
⑥里芋の唐揚
京都の割烹で食べたのは美味しかった。できたてで出汁が煮含まっていないために味が安定して
いなかった。それでも ねっとりホクホクして一工夫の美味しさが滋味深い・・。
とにかく量でなく質で勝負している当店。秋葉原の漁港によなよな通ってしまう人がいるのは致し方ない。
7位
1回
2012/08訪問 2012/09/18
2012/08 ディナー
神田のガード下。 シレッとした一見うだつのあがらない外観だが入ってビックリ。満員御礼。
今年も、S先輩の命日に集うために、面白いお店を探していた。(S先輩は面白い物好きで
スーツの奥にはいつもネタをしこんでいた。)
店の外観のそっけなさが 先輩を偲ぶには充分で、注文してビックリ美味しいものいっぱいの
サプライズ感も 手品みたいで先輩みたいである。
ビオのワイン群も2500円均一で 銀座のグレープ・ガンボや 六本木の祥瑞を経営する
勝山さんの目利きでいれているのだからワイン好きにも嬉しい。
基本は中国東北料理の店なので(口水鶏など四川、他 地方料理もやっているが・・・、)
羊肉のクミン炒めや、羊肉の串もの、じゃがいも細切りのシャキシャキ炒めなどが中心。もちろん
煙突が立った中国羊肉しゃぶしゃぶも楽しめる。
才女のUちゃんは中国 東北地方の 長春出身で ここの味は現地に近い味だという。美味しいものは
国境はなく 食のワンダーランドは近くにあることを実感。
ビオワインを飲みながらの本場中国東北料理をいただけるのはうれしい限りで これからもこのお店に
通うことは必然である。
このお店 あらゆる意味で 新 東京いい店 やれる店に のっても良さそうな お店なのだが どこかに
キューピッドのお気に召さないところがあるのか まだ掲出にいたっていない。
8位
1回
2012/02訪問 2012/03/07
2012/2/28 ディナー2件目
相当飲んでいたにもかかわらず、ハシゴ酒の誘惑には勝てず2件目にアンディアーモ!
人形町の交差点近く ビルの2階にある当店。エレベータから降りると 深紅のビロードが映える濃厚な店内。
にんにくの匂いや 美味しそうな匂いが店内にギュッと充満していていかにも美味しそうなものをだしそうな気配。
頼んだ料理は2種類
①当店自慢!特選生ハム、サラミ、モルタデッラの全種盛合せ
(サンダニエレプロシュットセコロ(20ヶ月以上熟成)、サンダニエレプロシュット(14ヵ月熟成)、クラテッロハム
ミラノサラミ、サラメロマーナ、ナポリサラミピッカンテ、フィノキオーナ、トリュフコット、モルタデッラ、)
②けっこう高級なボローニャの豚カツ!?
最高級ベジョータ豚とモルタデッラハム、チーズの挟み揚げ
このお店 ブラーボ!
生ハム・サラミの全部盛りは驚異的なコストパフォーマンス。八丁堀 MARUを超えている。
9種類をすべて堪能できるし。金額も¥2480
帰ってからHPで確認したのだが イタリア・サンダニエーレ地方の生ハムメーカー「プリンチペ社」と、
イタリアに12箇所のワイナリーを所有するワインメーカー「ゾーニン社」の共同出資によるお店。
なぜに、人形町にあるのかは非常に謎である。 再訪は必至・・・。
9位
1回
2012/09訪問 2013/05/20
2012/09/15
ドイツパン
一般的にはライ麦粉を中心に小麦粉やその他穀物(カラス麦、大麦、とうもろこし、米、きび)を混ぜて
生地をつくり、発酵にはザワータイクというライ麦サワー種を用い作られる。
ライ麦粉のもつ粉の特性としてパン生地をつくるのに欠かせないグルテンの形成がされにくいところに
難しさがある。
さらに、ライ麦澱粉が固まる温度が55~70度、一方でデンプン分解酵素アミラーゼの活動に適した温度も
60~70度と固める要素と分解させる要素が ほぼ同じ温度範囲の中で同居しなければならないところに
ドイツパン作りの難しさがあるという。
発酵にザワータイクが使われるのは、それがもつ酸が前述したデンプン分解酵素アミラーゼの活動をおさえ
ライ麦粉を固まらせるアシストをするためである。自然、ライ麦粉を使ったパンが酸っぱくなるのは必然
なのである。
ここワンネスブロートのドイツパンは塊として大きく直径が4~50cmほどもあり重さもきちっと量ったわけ
ではないが1~2kgはあるのではないか?ずしりと重い。結局大人4名、子供1名の2日ぶんの朝食として
余るほどの量があった。
味の方もみっちりと詰まった穀物の純朴な味に、天然酵母からくる酸味がきちりと効いていて1cmくらいの
薄切りにしても手には相応の重量感がありトースターで焼き直して食べるとめちゃくちゃ美味しい。
とろけるチーズをのせて焼いたりスプレッドタイプのチーズを塗って食べたのだがパンの酸味とチーズの酸味
が同じ発酵からくるものであるので合わないわけはない。
究極に目立たない というか 隠れ過ぎの窯焼パン屋。金曜日、土曜日しかやっていないこともあり、すでに
その存在じたいが幻のようでもあるが、少し遠くても、探しづらくても 宝物探しにいく気分で足を運ぶ
ことをお薦めする。
苦労したみかえりは口中に広がる美味しさという宝物に出会うことだから。
PS:赤城山 南面道路 関交差点 近くに工房をもうけたとの情報を得た。これまた土曜日のみの営業で
行きづらいのだが 別荘からは現在の店にいくのを考えると格段に近くなった。そちらも機会があれば、
レビューしたいと思う。
10位
1回
2012/04訪問 2012/06/24
2012/04/13 夜
昭和天皇が1989年に崩御してから20年以上が経過した。 正月明け、まだ世の中もおとそ気分がぬけない
フワフワした気分の中 そのニュースがまいこんだ。 バイトから帰る途中に ここ忠八でそのニュースを見た。
世の中のあかりが消され 大喪の礼で国民も喪に服した。 同時に実体のない経済も終焉をむかえていた。
加速度的にふくれあがった虚像は なにごともなかったようにしぼみ始め 失われた10年といわれた過去を
はるかにK点越えする20年以上の規模で現在まで続いている。
シリアスな話しはここまで・・・。
当時、バブルの恩恵を受けることも無く、ただただ生活費を稼ぐべく バイトに励んでいた。学生なので
高級なレストランにいくこともなく、たまの贅沢といえばバイトの給料日に居酒屋に行って飲むことだった。
当時からこのお店の価格は 学生の自分にも安く思えるほど良心的で、ねじり鉢巻きの大将の気持ちの良い
接客と どこで利益取ってんだろうと心配になるくらい美味しいメニューの数々が心もお腹もを満たしてくれた。
20数年がたち、たまたま再訪の機会を得た。
大将が変わらず元気だったこと、 お店の設いや メニューの元気の良さ (凄い品数の短冊が壁一面に
はられている。)、そして その価格までもが 変わらなかったこと すべてが 忠八ワールドを形作っていた。
そして、凄みをもってパワーアップしていた。
刺身の3種盛 が380円だったり、枝豆、冷やっこ、しめ鯖が100円だったり 本当にすごい。そして
でてくるものは値段と比べるとはるかに美味しいものがでてくるのだから頭がさがります。
お店はものすごく混んでいて、今回はフリで行って たまたま入れたけれども、多分、今は予約しないと
入れないくらい人気が高い。
鶴瀬のレジェンドの炎は輝き続ける。
了
2012年もありがとうございました。
1~5位は 地元 松戸市の個性的な 美味しいお店。
1位は 凄腕 こだわりバーテンダーのいるお店。
2位は 都内にあってもおかしくない素材、料理ともこだわりのスペイン料理。
3位は 大将の人柄が にぎりにも店内の雰囲気にも反映している良店。
4位は シェフの実直さがお皿にのっているイタリアン。
5位は 寡黙で 凄腕な焙煎人。
6位からは各地域でがんばっている個人店
6位は 秋葉原のイケメン店長がいる海鮮が美味しいお店。
7位は 自然派ワインがいただける中国東北料理店。
8位は 良い値ごろ感の生ハム屋。
9位は 群馬の個性的なパン屋。
10位は埼玉のレジェンド居酒屋