ICHIKOさんが投稿した炭火焼き鳥と自然派ワインのお店 Gallo 四谷(東京/四谷三丁目)の口コミ詳細

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苺子の薔薇ごこち

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炭火焼き鳥と自然派ワインのお店 Gallo 四谷四谷三丁目、曙橋、信濃町/焼き鳥、居酒屋、イタリアン

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2015/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

【四ツ谷】 恋に落ちるカウンター「Gallo」 サプライズ好きのシェフが作る焼き鳥&創作伊料理!|苺子の薔薇ごこち

四谷三丁目駅に、オープンして一年半の、鹿児島知覧産の鶏肉など素材にこだわったという焼き鳥屋さん「Gallo」。
おいしいもの通・ワイン通のお友だちに素敵なお店があると薦めてもらって、食べ歩き友だちと行ってみました。
「とにかく驚くよ!」とだけ聞いて来店・・・
でも四ツ谷の焼鳥屋さん・・・
あれ?? レストランと聞いていたような?? 焼き鳥じゃなにも驚かないよ??

店頭も少しおしゃれではあるけど、焼鳥屋さんにありがちな赤ちょうちんでお出迎え。

予約名を伝えて階段をのぼっていくと、あれ? 何やら細い通路を曲がって、奥へ奥へと案内されます。

なななんと! 隠れ家カウンターが出現! 
そこはイタリアで修業をされたシェフが立つ、貸し切り4席のみの秘密のカウンターでした!

ちょっと!! 山田孝之じゃね?!っていうくらいかっこいいシェフにつがれるスプマンテ・・・
プライスレス!

そんなわけでご機嫌よく始まった今夜は、
4800円のおまかせコースに、ソムリエさんおまかせで4500円のワインペアリングコースをつけてみました。

アミューズは小川フェニックスという、神奈川県相模原産の卵と、鳥のエキスのブロウドというだしを使った洋風の茶碗蒸し。
ご縁のある相模原の卵っていうだけでもうれしいけど、この卵、モール泉と同じ古代樹から溶け出す地下水を与え、漢方などを与えたフェニックスというだけあって何やらすごい卵なのである。

いい香りがすると思ったら、トリュフが。
トリュフと卵が合わないわけがない、出だしからなんともおとなの茶碗蒸しです。

FONGAROCouvee BRUT

合わせたワインはイタリア・ヴェネト州のスプマンテで、発酵したパンのような香りが特徴だそう。
ビオワインらしいみずみずしさはじけるフルーティーなワインで食前酒にぴったり。

続くお料理は、トスカーナの塩を使わない自家製パンのクロスティーニ。
「畑仕事をしながらもぎたてのトマトを味わうような、そんな風景がトスカーナにはあるんですよ」

シェフの言葉に目を閉じると、ミレーの「落穂ひろい」のような構図が浮かぶわ…(ぽわーん)

クロスティーニは、トーストしたパンの上に、具材をトッピングしたものですが、それをバラバラにしてまた組み変えちゃうなんて考えもしない独創的なレシピ。
ナポリ風のローリエを効かせたトマトソースはくたっと煮込まれてなめらか。
そこになんとペースト状でのっているものは、冷たい白にんにくのジェラート!

じぇらーとぉ?! うん、舐めると確かににんにくの味の中に甘さもあるの、これは不思議!
不思議だけどにんにくジェラートの甘さとしょっぱいトマトソース、マリアージュしないわけがない~
バジリコも自家製とこだわりきってます。

EliseoBiancoGualdodelReこれに合わせたのが、同じトスカーナのピノビアンコ種100%で造られる清涼感たっぷりなピノブランコ。 
ピーカンの日だまりを思わせる正統派ワインです。

お次は、穴子ちらし寿司・・・と呼んでいいの?
ご飯は国産米を炊くのではなく、茹でて塩とワインビネガー、バージンオイルを回しがけ、きゅうりを和えたサラダ仕立てに。

お酢ではなくワインビネガーなので、つん!とした際立つ酸味はないものの、ふわりと香る香味がなんとも上品!
見た目は和。その実イタリアン。
いい意味での裏切りが心憎い一品です。

穴子寿司だけど、クロスティーニと同じくバラバラに組み立て直す方式で、穴子は別添え。

その穴子はというと江戸前の穴子をタイム、バージンオイル、にんにくでマリネしてから低温で蒸し、そのあと炭火焼きにするという焼き鳥屋さんで出されるメニューとは思えない手間のかけように、ここはやっぱりイタリアン割烹カウンターなのだとひしひしと!!
 

アクセントとして上に置かれているものは葉わさびの漬け物、アクセントの黒い香の物は、バルサミコビネガーと玉ねぎのジャムです。(ジャムかー!)

MonteTondoSoaveClassico

ペアリングは軽やかな果実味とミネラル感でシュッとした辛口。
淡白な穴子に合うということでお薦めされました。

茄子のグラタンをまたもガッロ風に。
朝獲れ直送の大きな茄子を素揚げし、鶏やさんなので鶏ひき肉のボロネーゼをたっぷりとパルメザンチーズをレース状にかけてありました。

この日は小平産の茄子でしたが、鶏肉はもちろん野菜にもこだわり、各地の有機野菜を契約農家から仕入れているそうです。
 

肉厚の茄子! 出来たてふんわりボロネーゼに香ばしいチーズ、ワインが進まないわけがない!

GiovanniniOps

ボロネーゼだけど、意外と鶏肉にこのシャルドネが合うのだとか。

こっくりとした味でバナナや南国フルーツを思わせる豊満さがあります。確かにお肉に合いますね。

そしてどどん!
フランス南西部アキテーヌ地方のフォアグラを使ったソテー。
上にかかった橋は、ブルーシュリンプ。ニュージーランドの銘柄「天使の海老」です。
身はぷるるんぷるるん!な生のとろける状態で、そして頭部はからりとフリットに。

私たちとカウンター越しにお話ししながら、ずっと手は動いていたシェフ。
会話しながらも、一皿で二倍も三倍もおいしい料理に仕上がっていました。

フォアグラは壺に入った焼き鳥用秘伝のたれがしっかりと沁み込んだ状態。
鳥もつのきんかんを思わせるあの濃ゆい旨だれですよ

焼き鳥屋さんの枠を超えて、イタリアで落穂ひろいをしていたけど、やっぱりここは四ツ谷。←酔っ払い?
赤ちょうちんがゆらめく素敵な焼き鳥やさんなのね。

Moscatod`Asti"PoderiGallina

小鳥の絵がラベルに描かれた、微発泡のモスカート・ダスティが出てきました。
甘くたわわなマスカットの旨み。
フォアグラにさっぱとした口当たりをプラスしてくれます。

素材がとにかくおいしいとか、調理がとにかくうまいとか、
いろんなお料理、いろんなお店があると思う中で、やっぱり作ってくださる方と向き合って食べる時間の喜びは、こうしてどういう気持ちで出してくれたかが伝わる瞬間。
こういう思いで出来上がり、自分の口に運ばれるために生まれた一皿を、ありがとうと思いながら箸で運ぶ。
もちろん美味しい。
まちがいなく美味しいのです。
そしてこういう情熱があるお店が私は好き。
お値段以上、ヤキトリ!なのです。

こんなにプレミアム感たっぷりなかぶりつきカウンターですが、なんと席料はなし。
ただ、ワインが好きな人しか座れません、とのこと(笑)。
ワインペアリングでかぶりつき創作イタリアン、夢のひとときでした。

炭火焼き鳥とワインのお店「Gallo 四ツ谷」
東京都新宿区3-9-18
03-5341-4550

2015/09/07 更新

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