ミシュランガイドが、ワイン愛好家に信頼される新たな指標として、ミシュラングレープ1、2、3の評価とともにワイナリー選定の新たな基準を提供すると
発表しています。
新たな称号「ミシュラングレープ」は、5つの評価基準で世界の優れたワイナリーを紹介します。
ミシュランガイド・インターナショナルディレクター、グウェンダル・プレネックは次のように述べています。
「ミシュランガイドは世界70以上の国や地域で最も洗練されたレストランと特別な滞在を提供するホテルを紹介してきました。このたびワインの世界に新たな章を開き、みなさまにご報告ができることを大変うれしく思います。「ミシュラングレープ」は、好奇心旺盛なワイン愛好家から熱心な専門家まで信頼いただける新たな指標であり、世界の優れたワイナリーと業界に携わる人々を称えるものです」
※1 N「興味深いワイン」:このピクトグラムは現在書籍版のみ掲載されていますが、「興味深いワインリスト」として公式ウェブサイト及びアプリでも検索可能です。
※2 ミシュランソムリエアワードは日本では東京のみで2024年に開始しました。
「ミシュラングレープ」の定義:
3グレープ:ヴィンテージを問わず、ワイン愛好家からの深い信頼を得ている、卓越した
生産者。
2グレープ:品質と一貫性において、その地域や生産者の中で際立つ、素晴らしい生産者。
1グレープ:良質なヴィンテージにおいて、個性とスタイルを備えたワインを造り出す、優れた生産者。
セレクテッド:定期的なレビューの対象に選ばれ、価値のある良質なワインを造り出す、信頼のおける生産者。
5つの評価基準
ミシュランガイドは、卓越性と独立性の基本理念に沿って、一貫した5つの基準で評価します。
アグロノミーの質
ワインの品質に直結する重要な要素として、ブドウの樹、土壌の健全性のバランス、徹底した手入れ、丁寧さを評価します。
テクニカルマスタリー
ワイン醸造における技術力に焦点を当てます。テロワールや品種を映し出し、緻密で厳格な醸造プロセスによって生み出された完成度の高いワインが求められます。
アイデンティティ
個性、土地の特徴、文化的背景を反映したワインを造り出す生産者に焦点を当てます。
バランス
酸味、タンニン、樽香、アルコール度数、甘味とのバランスを重視します。
一貫性
ワインは、困難な年であっても品質が保たれているかを確認するため、複数のヴィンテージで評価されます。ミシュランガイドは、時を重ねるほど深みと優れた味わいを増すワインを称えます。
評価の根幹を支える専門知識
ワインセレクションは、ミシュラン専任のワインインスペクターによる専門知識に支えられています。このチームは、独立性を持って総合的にセレクションを行い、経験豊富なワイン専門家と、新たに採用されたインスペクターの高度な知見を結集しています。メンバーは資格だけでなく、厳密かつ誠実にワイナリーを評価する能力を備えています。彼らは、元ソムリエ、ワイン評論家、生産者など、業界のプロフェッショナルであり、ワインづくりにおける深い知識と経験をチームにもたらしています。
評価は、審査プロセスと編集の監修を含む厳格な調査手順に従って行われます。
2026年、「ミシュラングレープ」の旅は、フランスの伝説的な二つのワイン生産地、ブルゴーニュとボルドーから、最初の章が始まります
「ミシュラングレープ」のプロジェクトは、世界のワイン生産地の中でも象徴的な二つの地域、ブルゴーニュとボルドー周辺の地域から始まります。多様性、歴史的背景、そしてフランス産ワインの文化的豊かさを誇る両地域のワインにご期待ください 。
ボルドーは何世紀にもわたる長い歴史において、ワイン界での確固たる存在感を築いてきました。名高いブドウ畑とその評判は国境を超えて広がり、その伝統と革新は世界的に知られています。
一方、ブルゴーニュは、地元のレガシーに深く根ざし、その独自性を発揮しています。家族経営のブドウ畑は、生産の各過程で厳格な伝統と細やかな手入れが施されています。世代から世代へと受け継がれてきた製法が地域の個性を形成し、ブルゴーニュの世界的な名声を築いています。