idanboさんが投稿した雙(愛知/犬山)の口コミ詳細

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iDANBOのレストランガイド

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善師野、西可児/オーガニック

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.7
1回目

2025/05 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

全てが素晴らしい天然素材ヴィーガンレストラン

犬山市で10年以上営業していたヴィーガンレストラン「星月夜」が、犬山市の今井インターチェンジ近くの古民家を改装したお店に、屋号を変えて移転オープン。

加藤オーナーシェフは、穀物菜食料理家の岡田桂織さんが経営していた「平和食堂・月の庭」(閉店)で研鑽した方。

主食となるお米の生産を学び、その田んぼを直ぐ側で手入れしながら営業出来る場所として移転したそう。

土壁を使った山の中に建つお店は、その存在だけでも特別に感じます。

おまかせコース(6,000円)のみで、一斉スタートとなります。

第1室の前半と第2室の後半合わせて2時間半程度かかります。

ミシュランガイドには、ベジタリアン料理、ビーガン料理、オーガニック料理というジャンルがあり、NYのEleven Madison Park、オランダのDe Nieuwe Winkel、北京のKing's Joy、上海のFu He Hui、韓国のLégumeなど名店が選ばれてる中で、日本では、メニューとして選べるお店はあるけど、ジャンルとして選ばれたお店はない。

クオリティの高さから、世界中のヴィーガン/ベジタリアンが利用するレストラン情報サイト「Happycow」に掲載されるのは間違いない。

前半の第1室は、最初にお茶として、かぶせ茶と山でとれたハーブのクロモジを使ったティースパークリングが提供され、リラックス効果や胃腸を整える。この最初の1杯で、お店の方向性が分かる。

前菜の一皿目は本葛胡麻豆腐蕨ソースで、本葛を30分強火で練って作った本葛胡麻豆腐に、山で採れたワラビを使ったソースを添えた料理。

前菜の二皿目はアーモンド、甘夏、Veganクリームチーズ、山椒クラッカーとクランベリー、胡桃、人参のラペで、山椒クラッカーは昨年収穫された葉山椒と実山椒を乾燥させて粉末にし、練り込んだ物。Veganクリームチーズは豆乳ヨーグルトと無臭ココナッツオイルを混ぜて作られていて、言われなければ普通のクリームチーズとしか思えない1品。

クランベリー、胡桃、人参のラペは、クランベリーとくるみを加えてあり、自家製養蜂で収穫した蜂蜜も少量加えられていた。

季節野菜のサラダは、自家製栽培したものや山で採れた野菜として、ごぼう、人参、枝豆、たけのこ、カリフラワー、わらび、赤玉ねぎ、アスパラ、こごみを、お米でつくったレースの器に盛り付けられていて、焦がしニンニクを少し加えたのらぼう菜ソースを添え、フレンチドレッシング ライムの香りを加えた一皿。

1部の野菜は炭火で焼かれていて、香りと味がとても良かった。加えて器が、食感と味の両方共に美味しかった。

新玉ねぎのスープは、煮る、焼く、蒸すの3種類の調理法でスープを作り、全てを合わせてスープに仕立てていて、生新玉ねぎ、乾燥させた葉玉ねぎの素揚げ、ブロッコリーの花、イタリアンパセリのオイルをトッピングした料理。

蒸す行程では、下に落ちる滴も余すことなく使っていて、新玉ねぎと少量の塩だけで味付けした新玉ねぎの旨味を極限まで引き出したスープでとても美味しかった。

ブロッコリーは、本来花が咲く前に収穫する野菜だけど、花も食べられるそうで、本体部分の栄養が花に取られて食べごろは過ぎてしまうため、ほとんど出回ることはない。

メインは車麩のハーブカツレツで、衣にフレッシュなハーブを練り込んであり、車麩自体は醤油、みりんで甘辛く煮てあり、八角を少量加えて香り付けしてある。添えられている焦がし葱のブラウンソースは、白葱を真っ黒になるまで焼き、中の部分を取り出し、椎茸、味噌と合わせてある。もう一つパセリとディル、ナッツを使ったハーブソースも添えられていた。

かまど炊きご飯は、盛岡 岩鋳の南部鐵器「ごはん鍋」を使った、土と漆喰の天然素材でハンドメイドの工芸品「おうちかまど」を使って炊いた自家製ササニシキのご飯。このご飯がとても美味しかった・

後半の第2室に移動し、独学で菜食菓子作りを学んだ奥様の加藤シェフパティシエのステージとなる。

一品目は、外に見える藤の景色を食べるというコンセプトで、藤の花のシロップを使ったデザート。藤の花のゼリーとシロップ、野生杏仁の杏仁豆腐、ライチと酢橘のマリネ、藤の花のシロップで漬けたタピオカやナタデココ、野生杏仁の香りを移した豆乳泡がデコレーションされていた。

お店の外にある風景をデザートで表現していて、素朴でありながらも、ここでしか食べられない唯一無二のデザートで美味しかった。

二品目は、黄金柑のズブリチョラータ、豆乳とレモンを使ったVeganリコッタクリームのソース、黄金柑とレモングラスのポシェ、有機ココナッツミルクのアイス、パッションフルーツのソースと豆乳の泡のチュイルが添えられていた。

ズブリチョラータはシチリアの家庭のお菓子で、クランブル生地を敷き詰めて焼いた焼き菓子。

添えられているソースは、マンゴーのような甘みがあるソースで、てんさい糖などを使っているみたいだったけど、マンゴーのような甘さだったので、本当のマンゴーを使うか、ラカンカの甘みでも良いのでは?と感じた。

加藤夫妻は、使用するカンボジア産クラタペッパーの胡椒、平戸鹿島浜産釜炊き塩「海の子」、島根県産醤油など、使用する調味料は生産者に合にって確かめるほど拘りをもっている。

とにかく素晴らしい時間だった。

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  • ティースパークリング

  • 本葛胡麻豆腐蕨ソース

  • 山椒クラッカーとクランベリー,人参のラペ

  • 季節野菜のサラダ

  • 新玉ねぎのスープ

  • 車麩のハーブカツレツ

  • かまど炊きご飯

  • 季節の自家製シロップのソーダ

  • 第1部屋メニュー

  • 第1部屋メニュー

  • 外観

  • 第1部屋の内観

  • おうちかまど

  • 藤の花のシロップを使ったデザート

  • 黄金柑

  • 茉莉春毫

  • 第2部屋メニュー

  • 第2部屋メニュー

  • 第2部屋の内観

  • 看板

2025/05/08 更新

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