2回
2018/10 訪問
塩で引き立つ生粉打ち蕎麦、香ばしい須賀川ピッツア
晴れた日のお昼時、雲海が見られないかと、SORA terraceの今シーズン最終日に登りました。
しばらく待ったのですが、雲海は見られず、カフェも多くの方々が利用していて時間がかかりそうだったので、あきらめてロープウェイとシャトルバスで麓の駐車場まで戻ることにして、このお店の前を通りました。
志賀高原と高社山に挟まれた北志賀高原のこのあたりは、おいしい蕎麦の産地でありながらなかなか訪れることがなく、いつかは訪れたかったこのお店。
電話してお聞きすると、まだ大丈夫だそうです。
山の上のカフェが混んでいて諦めて下山して、むしろラッキーでした。
お店はお蕎麦屋さんという雰囲気はなく、ホテル併設のレストランで、お店の周りは冬になるとスキー場のゲレンデになるという場所にあります。
階段を数段上ってお店の中に入ると、正面に窯があります。
電話した2人ということを告げるとベンチシートに座って待つように言われました。
その間に、テーブルのセッティングをしてくださいました。
少しして、中央に近いテーブルに案内されました。
メニューを拝見すると、蕎麦、そばがきなどと、石窯焼きそばピッツアがこのお店の中心です。
セットになったお値打ちなメニューもありますが、あまり食べられないので、生粉打ち蕎麦を2人前と須賀川そばピッツアをシェアしていただくことにしました。
間もなく一つ目の料理、お通しとして蕎麦の実の御粥をもってきてくださいました。
蕎麦を実の状態で食べるのは初めてです。
薄い味付けで、ほんのり甘く感じる味に、プリプリした実の食感です。
その後、食べたかった蕎麦粉と水だけ蕎麦。
ざるに盛られた蕎麦は、少し緑がっていて透き通るような美しさです。
それに、蕎麦の薫りが立ち昇ってきます。
まずは、何もつけずにそのまま。
細めでつるつるしていてなめらかで均一で、のど越しがとてもいいです。
口の中に入れようとするときの、蕎麦の薫りが本当にいいです。
次はおすすめのとおり、箸に塩を付けていただきました。
すると、蕎麦の甘さが引き立ち、さらにおいしくなり、この蕎麦のこの食べ方は、そのおいしさを純粋に味わうのに、とてもいいです。
こんなにおいしい蕎麦には、少々ショックを受けました。
次はつゆでいただきました。
薬味は山葵のみです。
山葵を使わず、まず、つゆだけでいただいてみました。
穏やかなつゆで、好みとは違うのですが、この蕎麦の場合は蕎麦がおいしいだけに、好みのつゆだと蕎麦の良さを引き立てないかもしれません。
このようなつゆの方がいいのでしょうね。
その後山葵も使い食べてみましたが、最後はまた塩に戻しました。
蕎麦湯を持ってきていただいてあったので、つゆに入れて飲んでみました。
ここでも驚きが!
濃厚で、蕎麦の御粥といった口当たりと風味で、びっくりです。
これだけれも満足できるおいしさです。
2人ですべて飲み終えました。
その後タイミングよくピッツアです。
薄い生地にえのき茸とチーズがのっているのがわかりますが、ほかは何でしょう。
食べてみると、蕎麦の風味に加えパリパリの香ばしい生地で、カリっとしたところが特においしく、蕎麦のピッツアの特長でしょうか。
チーズのほか味噌も使われているのかもしれませんが、生地のおいしさを引き立たせるほどよい塩加減と味になっています。
蕎麦湯でお腹がほぼいっぱいになっていた気がしていたのですが、ピッツアもおいしく2人で1枚をあっという間でした。
蕎麦もピッツアも、蕎麦そのもののおいしさ全開でした。
この辺りを訪ねた時には必ず立ち寄りたいですし、場合によってはこのお店を目的にしてもよいおいしいお店です。
生粉打ち蕎麦
須賀川そばピッツア
蕎麦の実の御粥
生粉打ち蕎麦
蕎麦湯
蕎麦湯
山の実
須賀川そばピッツア
蕎麦の実の御粥
山の実
山の実
山の実
山の実
山の実
山の実
山の実
山の実山の実
山の実
2019/04/14 更新
蕎麦どころの信州の中でも、一番のお気に入りのお店です。
前回は SORA terrace へ上った帰りに立ち寄りましたが、今回は予約をしてこのお店のためだけに向かいました。
車を駐車場に入れようとすると、「本日は休業日」との表示があって不安になりましたが、お店の中に入ると温かく迎えてくださいました。
店内は空間にゆとりがあって、もともとお客様の座席の間隔が空いているところに、さらに1テーブルおきに使用するようにしてあり、広々していてとても安心です。
メニューを拝見しました。
前回はいただくことのなかったそばがきもいただきたかったので、山の実をお願いしました。
直後にお通しを出してくださり、根曲り竹、ウワバミ草にくらかけ豆です。
これらを見た瞬間、お酒をいただきたくなりましたが、今回は車なので残念ながら諦めました。
コリコリした食感の根曲り竹、独特の風味のあるウワバミ草、それにほんのり醤油味のくらかけ豆はどれだけ食べても飽きのこない大好物です。
そのうちに蕎麦がきが届きました。
丸くどっしりとした餅に見えますが、しっかりした蕎麦の薫りがします。
食べてみるとつぶつぶ感ともちもちしています。
次はお待ちかねの生粉打ち蕎麦です。
すーっと鼻を抜けていく蕎麦らしい薫りがよいです。
細い蕎麦をまず塩で食べてみると、蕎麦の風味に加え塩で引き立てられた甘さを感じます。
つゆは蕎麦のよさを引き立てる控えめの味、それにのど越しがとても軽快です。
山葵も使いながらつゆで食べた後、やはりこの蕎麦の良さを一番感じる塩に戻して食べ終えました。
とろとろの蕎麦湯は蕎麦の風味が豊かで、お腹を満足させてくれます。
その後、根曲り竹がトッピングでアンチョビのトマトソースのピッツアをいただいて退店しました。
蕎麦づくりの丁寧さがわかりますし、そのおいしさがまた格別です。
今回もとてもおいしい蕎麦をいただきました。
次のシーズンも必ず訪れたいと思います。