普段は美術館と名のつくようなところに興味は持たないんですが、ここは変わったアート作品が多くて一般的な美術館とは趣向が異なるようです。
円柱状で単層、ガラス張りの美術館は、まるびぃ(多分、丸い美術館の略)の愛称で地元の方達に親しまれているようです。
多くの展示物は写真NGなので、撮影可能な展示物や廊下などの共用部分に限って掲載しました。
昨今は『美しい』という価値観が人によって大きく変化してきている表れかもしれませんが、個人的にはとても面白く見させてもらいました。
展示物も様々なテーマを持って作っているようで、広い部屋の天井だけが大きくポッカリと穴が空いている『タレルの部屋』、暗い展示室に実験で使うようなフラスコ類や植物の標本などを並べた部屋、滅びをテーマにした展示室では劣化して使い物にならなくなってしまったような動物、昆虫の標本などを集めただけのスペース、プールの下に人が入れるスペースを作ったエルリッヒの『スイミング・プール』など普段は目にする機会の無いようなものばかりが展示されていて、好奇心を刺激されます。
そして美術館の外にはライブが行われていたり、多くの店が出店してバザーを行っていたり、これまでの美術館のように芸術に興味のある人達だけではなくて、家族連れや若いカップルなどが多くて非常に活気があります。
ちなみにここもミシュランの観光ガイドで二つ星を獲得しているようですが、それも納得。
金沢に来るなら足を運ぶべきところのひとつだと思います。
来るたびに違った刺激が感じられそうなユニークな美術館でした。