imosaさんが投稿したクスム本場家庭料理(兵庫/三宮)の口コミ詳細

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クスム本場家庭料理三宮(神戸市営)、三ノ宮(JR)、神戸三宮(阪急)/インド料理、インドカレー

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

驚愕の北インド家庭料理との出会い

昼にショナルパでバッタリお会いしたレビュアー様に教えていただきました。
三宮駅から北野方面に坂をどんどん進んでいくと、住宅街の中にあるタイル張りの古い建物。
その2階の目立たない場所にこのお店がありました。

中に入ってみると、インド人の方が3~4人いますが、どうみてもインド食材を売る食材店。
ここで食べられるのかな?と思って店内をよく見ると、入り口を入った両脇にそれぞれ小さなスペースがあり、テーブルが2つずつ置かれています。
あまり日本語は通じず、辛うじて30代くらいの男性が早口で聞き取り辛いながらもどうやら日本語を話しているようです。

特にメニューも出てこず、お母さんがおしぼり、お水、やけに濃いマンゴージュースを出してくれてからはホッタラカシ。
お母さんもそのまま奥に引っ込んでしまったようで、何か注文する術は無いかな~と思って後ろのテーブルを見ると、ランチメニューとディナーメニューを書いたパウチを発見。
なるほど、昼夜メニューがそれぞれ一種類しか無いんですね。

そうこうしていると、先にサモサが出てきました。
どうやらおしぼりを出した後、お母さんは厨房に入って料理を作ってくれていたようです。
サモサはグリーンチリ(?)のチャトニか、タマリンドベースの甘いソースで食べます。
カリカリの生地を割ってホクホクの中身を見ると、カレーで和えられたジャガイモとたっぷりのグリーンピースです。

早速頂いてみますが、普通に旨い。
グリーンチリのチャトニはさほど辛くなく、サモサの味を非常に引き立てます。
チャトニはグリーンチリだけじゃないかもしれませんが、もうサモサに気を取られてよく分かりませんでした(笑)。
甘いソースも悪くないですが、グリーンの方が美味しいですね。
そんなに食べた経験も無いサモサですが、当たり前のように美味しいものという印象です。
サモサが全てこんなレベルで出てくるなら、インド料理店に訪問したら絶対に毎回注文するでしょうね。
お母さんが作っているので文字通り家庭料理なんでしょうが、そこいらの店で出てくるようなものとは全然レベルが違うように思います。

次に出てきたターリー皿。
3つのカトリには、奥からジャガイモとひよこ豆のカレー、グリーンピースとパニールのカレー、ダル。
そしてチャパティとキチュリという内容。

まずカレーを一口ずつ食べてみますが、これが驚き。
違います、今まで食べてきたものと。
何が違うのかと聞かれても答えに困るんですが、美味しさとか旨みが全然違います。
それにちゃんと手間を惜しまず作った料理というのがよく分かるんです。

ダルは食べる瞬間、バターのようなギーと思われる風味を強く感じました。
ギーを後から加えている様子は無く、スパイスをテンパリングする段階でギーを入れているのだろうか?
今まで食べたことが無いタイプのダルでしたが、いきなり衝撃的なダルに出会ってしまいました。これ、旨いです。

グリーンピースとパニールのカレーは、パニールが良質。
スプーンで押すと豆腐のようにねっとりと崩れていきます。
これまでパニールは好んで食べるものでは無かったので、良質なものに出会ったのも少ないんですがこれは良いです。
グリーンピースも柔らかく煮込まれていて美味。
潰しながら食べるとまたグリーンピースの味がカレーと馴染んで美味しく食べられます。
実はこのカレー、味付けがどういうものかよく分からなかったんですが、薄味ながらも素材を引き立てる味でした。
むしろ今回のようにパニールやグリーンピースを潰しながら、素材と混ざった味こそがこのカレーの本質なのかもしれません。

じゃがいもとひよこ豆のカレーは、食べた瞬間の旨みが秀逸。
最初肉のように見えるものが入ってたのでチキンでも入ってるんだろうと思ってたんですが、どうやらひよこ豆の皮だったようです。
豆とじゃがいもでこんな旨みを感じるとは驚きです。
普段はいくら美味しくてもどうやって作ってるのか、まであまり興味の無い私ですが今回ばかりは気になってしまいました。
でも聞こうと思ってもお母さん、日本語ほとんど分からないんですよね。

夢中で食べていましたが、今回のカレーは全て豆のカレー。
それにすら気付かせないくらい、豆を使っても全く違う料理に仕上げているのは素晴らしいの一言に尽きます。

そしてキチュリがまた出色の出来栄え。
豆などをスパイスとともに炊き込んだご飯ですが、これが旨い。
口に入れた瞬間、いくらでも食べられそうな錯覚を覚えます。
手間のかかる料理だと思いますが、決して手を抜いてませんね。

キチュリだけで食べても旨いのに、これにカレーを混ぜるともっと旨くなります。
更にそこにチャトニを混ぜると旨味も増して深い味わいになります。
これはたまらん。

ちなみにお替りもできるようですが、残念ながらお腹いっぱいになってしまいました。
ダルだけはお替りをお願いしたものの、これだけはもう無かったようです。
でも後で思えばキチュリはちょっと多めにお替りしてでも持って帰りたかったなぁ。

デザートも出てきましたが、これは初めて見ました。
砂糖が原料のようですが、わたあめのような繊維状になった砂糖を固めた感じの軽いお菓子。
これもインド仕様らしく、かなり甘みが強いですが、これも文化なんですね。良い勉強になります。

帰りがけ、缶のマンゴージュースをお土産にくれました。
こういうところも何だかアットホームで良いですね。
そういえば、メニューにはサラダとあったけど出てこなかったなぁ。
でもあのクオリティなら全くサラダなんて気になりませんけど。

家庭料理ということであまり大きな期待をしていなかったのですが、かなり衝撃的な料理に出会うことができました。
当然家庭によっても味は様々でしょうし、これをもって北インドの家庭料理だと言いきることも出来ませんが、少なくともこのお店の料理は素晴らしいと思います。
もちろん基本食材店という飲食店としては恵まれた環境であるとは言え、この料理の腕前は間違い無く本物です。

この料理を毎日本当の家庭料理として食べられるあのおじいちゃん達が羨ましいです(笑)。
昼にいただいたショナルパも素晴らしかったのですが、使っている素材は素朴ながらそれに並ぶ程の感動を覚えました。

インド料理が好きな方は神戸に来たら外せないお店だと思います。
是非私も再び神戸に来たら絶対に再訪させていただきます。
ごちそうさまでした。

  • ディナーセット(1,200円)

  • ディナーセットのサモサ

  • ディナーセットのデザート

2014/01/26 更新

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