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川蝉宇都宮、宇都宮駅東口/うなぎ、日本料理、居酒屋
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夜の点数:4.1
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¥8,000~¥9,999 / 1人
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料理・味 4.1
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|サービス 4.3
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.1
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|酒・ドリンク 3.5
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[ 料理・味4.1
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| サービス4.3
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| 雰囲気4.0
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| CP4.1
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| 酒・ドリンク3.5 ]
ご主人の謙虚な姿勢が料理に出ている気がする
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鰻重(松、3,465円)
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白焼
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肝焼
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2013/11/26 更新
JR宇都宮駅から歩いて5分ほど。
繁華街からは距離を置いたやや寂しい場所にこのお店はありました。
営業を始めてから40年近くなるそうで、店内は鰻の脂でやや煤けた感じです。
竹の皮を使ったお品書きを渡されますが、鰻重以外は何故か値段が書いてません。
飲み物はどうしましょうと聞かれるものの、値段はおろかお品書きにも載ってない。
仕方ないので無難にビール(エビス中瓶)をお願いしました。
お品書きには刺身類も多く載っていますが、近年の保冷技術は進歩しているとは言え、さすがに内陸でお刺身というのもどうかと思ってパス。
鰻肝焼、白焼、鰻重の松をお願いしました。
鰻重には松と竹の2種類があり、大きさの違いか聞いたところ松はまるまる一匹使っている上に厚みがあると言われたので、さすがにそこまで言われて竹を頼む訳にもいかず、松を注文しました。
最初に出てきたのは鰻肝焼き。
苦味もさほど感じず、逆に肝の甘さを感じます。
一般的な鰻屋さんでは肝焼きというと、消化器官の胃などを中心とした苦味のある部位で提供されることが多いですが、ここは苦味を感じませんでした。
聞かなかったのですが、ひょっとすると本当の肝の部分で肝焼きを作っておられるのかもしれません。
タレは本来の作り方に従って醤油と味醂だけで作るそうですが、長年にわたり鰻を漬け込んできたせいかとても美味しいタレでした。
店によっては粗目などを加えて甘みを出すそうですが、やっぱりそれは本来のタレの作り方ではないそうです。
この肝焼を食べて、このお店のタレは自分に合うと感じました。
続いて出てきた白焼き。
本来はもう少し小ぶりな鰻を使うようですが、それが用意できなかったのか蒲焼用の大き目の鰻で出てきました。
そのためか多少大味な感じもしましたが、脂も乗っている鰻でした。
ちなみにこちらでは静岡の養鰻業者から仕入れた養殖ものを使っているそうです。
昨年は天然ものをあちこちから仕入れたりもしたそうで、実際香りは素晴らしかったらしいのですが、大きさが不揃いな上、餌をきちんと食べられていないものもあったりして身がぼそぼそだったそうです。
私も天然ものを盲目的に信奉する一人でしたが、客自身が見分ける目を持たないといけないですね。
お客さんに安定した商品提供をするためにはやっぱり養殖ものが良いのでしょう。
そして鰻重。
確かに厚みのあって脂ものっている良い鰻です。
タレも私の好みに合いましたので、とても満足のいくものでした。
ちなみに鰻の旬は脂ののるちょうど今頃。
土用の鰻が有名なので夏だと思っている方も多いようですが、そうではありません。
ご主人ともいろいろ話をさせていただきましたが、タレの濃さなどいろいろ悩んでいるところもあるようです。
でもその探究心というか、良いものを追い求める気持ちが今の味につながっているんじゃないかと思いました。
鰻屋さんと言えば苦戦しているお店も多い中、やっていけていることに感謝されておられるようでした。
ご主人はじめ奥様や従業員の方も裏表の無い方のようで、非常に心地よい接客でした。
また訪問する機会あればお伺いしたいと思います。
ごちそうさまでした。