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昼の点数:4.7
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 4.7
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|サービス 4.6
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|雰囲気 4.6
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|CP 4.7
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.7
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| サービス4.6
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| 雰囲気4.6
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| CP4.7
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| 酒・ドリンク- ]
私の中では和食版世界一の朝食
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朝食のうずら粥(4,500円)
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朝食のうずら粥(4,500円)
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瓢亭別館
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隣の瓢亭本店
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2014/02/01 更新
かつて読んでいた「美味しんぼ」で唯一そのシーンを鮮明に覚えていたのがこの瓢亭でした。
瓢亭の朝粥について書かれた件(くだり)でしたが、粥に載せる鰹節で作ったとろみのある餡を作るシーンです。
それは鰹節を贅沢に驚くほどたくさん煮出した出汁で餡を作るというもので、当時まだ20歳くらいだった私はいつか行って見たいなぁと思ったものでした。
残念ながらこの時期は朝粥はやっておられないようで、代わりにうずら粥をいただきました。
こちらは本店とその隣に別館というのがありますが、本店の営業は11時から。
別館は9時から営業されているので、朝の営業というと必然的にこちらの別館になります。
二日前に電話で予約の上、伺いました。
本店でもうずら粥という名称の料理はありますが、11時からという時間、また値段も全く違うことを考えると昼食仕様の内容なんだろうと思います。
本店はもうしばらくお預けですが、いつか訪問してみたいと思わせる風格です。
個人的に京都にやってきた際には、山県有朋の旧別宅である無鄰菴(むりんあん)を見学してから南禅寺、そして野村財閥の創始者である野村徳七の旧別宅である碧雲荘(へきうんそう)の前の通りが大好きで、いつもこのルートを通っています。
だから無鄰菴の隣にあるこのお店はいつも通りかかっては入ってみたいと思っていたものでした。
9時前に入ると奥のテーブル席ばかり何卓かある客席に通されますが、既にいくらかのお客さんが着席されています。
皆さんあまり会話もされないので場に緊張感が漂ってます。
しばらくするとおかずの載ったお皿と瓢箪型のお重、粕汁が運ばれてきました。
この時点ではうずら粥はまだ出てきません。
和食については上手く表現する言葉を持たないのが残念なところですが、どれも非常に手間のかかった美味しいものです。
魚の身をほぐしたものをどういう手法を使ったのか、適度な固さで固められたもの。
ほうれん草らしきものと油揚げを軽く炙ったものを仄かな辛子風味のもので和えたもの。
ホッとするような味わいの粕汁や野菜などの焚き合わせ。
そして色んな手間をかけて作られたであろう、小皿に添えられた彩豊かなお惣菜の数々。
その後に出てきたうずら粥。
粥をよそう茶碗の下にお漬物が入っています。
粥もところどころうずらの肉が散りばめられていますが、とても滋味深い味。
この寒い冬の京都ではこの適度な温かさが嬉しい。
素材の旨みをしっかりと感じさせながらも確固とした技術で丁寧に作り、より美味しく仕上げていく。
そんな料理のように感じました。
多くの料理は美味しい、美味しくないと単純に判断してさせていただくことが多いですし、それで済むことが多いようにも思います。
でもこちらの料理はそうやって車で通り過ぎてしまうだけでなく、ゆっくり歩きながら一本一本の通りを楽しんでいくように歩くことで新たな発見があるように、まさにそういう楽しみ方をするべき料理だと感じました。
食事の時間はほんの1時間弱というところでしたが、この食事を作るために経験豊かな多くの優れた職人さんたちが丁寧に一つ一つ真剣に作ったものだと思うと、いかに膨大な知識や経験、知恵が注ぎ込まれた料理であるかということに思いを至らさずにはいただけませんでした。
それはどんなお店でも程度の差こそあれ同じではあるでしょうけど、殊このお店に関しては並々ならぬものが感じられます。
常に真剣に料理に取り組んでおられる姿勢が垣間見えて安心して食事をいただく事が出来ました。
素晴らしい朝食をいただいた後の午前中はとても体調が良く、快適に過ごせました。
きっとこういったことまで考えて組み立てられている食事なんだろうと思います。
今回の一度の朝食での訪問ではこのお店の素晴らしさの半分も理解できていないと思いますが、長年の念願であったお店に訪問できて満足しました。
今後も訪問の機会を持って、更なる良さが理解できるようになりたいものです。
ごちそうさまでした。