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ぶはら摂津本山、岡本/アジア・エスニック、カレー、中東料理
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昼の点数:4.5
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク- ]
スパイスの殿堂
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チョコレートと印度アイスクリーム
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サラダ
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サモサ
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ピタパン
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ピクルス
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サフランライス
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ぶはらのカレー(仔羊のカレーを選択)
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シナモンロイヤルミルクティ
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2014/08/07 更新
阪急線の岡本駅とJRの摂津本山駅の程近く。
兵庫県にあっては屈指の高級住宅街で、東京の自由が丘に例えられることも多いこの地域。
営業年数が長めであるのか年季の入った看板が1階に置かれていて、そのビルの2階にこのお店はあります。
店頭にはホールのカルダモン、ターメリックなどいろんなスパイスが飾ってありますが、これは写真NG。
ちなみに食事については写真OKなんだそうです。
店内は高級感のある内装で、一見同じ神戸のショナルパにも似ているように思いますが、スパイス入れの棚があったりスパイス関連の道具などが飾られていたりと、やはり独特。
雑誌などではシルクロード料理というカテゴリー付けされていたものもあったのでお店自体もインド料理などとは一線を画しているという意識があるんでしょう。
オープンして間も無く予約客含めて6つのテーブル席が全て埋まってしまいました。
ホールはご主人と思しき40代半ばくらいの男性ですが、料理についての細かい説明などはなく、淡々と仕事をするという印象です。
でも決して無愛想というわけでもなく聞けば笑顔で答えてくれますし、感じは悪くない方です。
休日のランチは店名を冠したぶはらランチ(2818円)とホリデーランチの2種類。
メニューを見る限りではデザートのアイスクリームの有無だけのようですが、せっかくなのでそれも入ったぶはらランチを注文。
最初はサラダとサモサが一緒に出てきます。
サラダはメニューには日替わりとあって、中東ナスのサラダもしくはシルクロードサラダなど、とあったんですが、提供される際に説明が無かったので今回のサラダがどういうものかは不明です。
サラダはナスとトマト、玉ねぎが見受けられますが、ナスは煮浸しのように柔らかくトマトはフレッシュなんですが適度に熟していて甘いトマトです。
下には玉ねぎのスライスが敷かれ横にはスイートバジルが添えられております。
味付けなんですが、オイルに淡い味付けがされていて美味しく食べられます。
あまり強いスパイスの存在は感じないようなものでむしろ素材の良さを前面に持ってきたような美味しいものでした。
一方のサモサにはオープンパセリが添えられ2種類のソースが別に付いてきますが、ひとつはケチャップ、もうひとつはコリアンダーリーフを刻んだものにすりおろしたジンジャーみたいなものを加えた感じのもの。
カラッと揚がった皮の中身はそれぞれ異なるようで、ひとつは鶏挽肉と玉ねぎなどをスパイスで炒めたもの。
これは鶏肉と玉ねぎの旨味がよく生きていてとても美味しい。
もうひとつはジャガイモ、グリーンピースなどをスパイスで味付けしたものですが、こちらは八角らしき味を感じました。
サモサで八角は個人的に初めてだったんでその意外性に呆気に取られながら食べたんですが、サモサにマッチしていてかなり美味しいですよ。
そしてピタパン。
ご存知中東辺りの薄皮のパンのような食べ物ですが、紙風船のようにプクッと膨らんだピタパンは皮がかなり薄くてカレーなどに付けて食べてもいいですけど、サモサのソースなどに付けて食べても美味しいです。
ここまで食べただけでも今までのどのカテゴリーとも傾向が違っていて、◯◯料理を食べに来た、◯◯料理を食べるんだ、という硬い頭では臨まない方が良さそう。
シルクロード料理なんて言っておられるようにこれまでのカテゴリーには収まらないお店です。
柔軟な頭で臨んでこそ楽しめるような気がします。
カレーに先立ってピクルスの登場。
人参の酢漬けのようなものにカルダモンが載っていますが、人参のポリポリとした食感を残して程よい甘酢のような味。
唐辛子が添えられたのは胡瓜。
特別辛くはしてありませんが、浅漬けのような味が良かったです。
そしてもう一つが外見ではよく分からなかったんですけど、食べてみるとなんと搾菜。
醤油みたいなものに漬け込まれたような感じですが、やや甘い味付けになってます。
この味付けが搾菜に合っていて美味しい。
これはペッパーの実のようなものが添えられていました。
そしていよいよカレーの登場。
先に出てきたのはサフランライス。
やや硬めに炊かれた日本米が見事なサフランの香りをまとっています。
黄色いライスと言えば久しくターメリックライスしか食べていなかった私としては、ちょっと感激。
冷めにくいよう下から火をつけて提供されるカレーは、スパイスの香りが豊かでトロッとしています。
上からスパイスミックスを振って香りをだしているようです。
一口食べてみると高級なスパイスをふんだんに使って作ったというのがよく分かります。
スパイスの芸術的な複合体。
ラムも程よく煮込まれていてスプーンでほろっと崩れます。
かなりコクがあってリッチなテイストに仕上がってはいるものの、こちらは個々のスパイスの輪郭がはっきり感じられます。
スパイスのひとつひとつがそこに理由あって存在しているという感じ。
インドというよりムガール料理に近い要素も感じなくは無いですが、そもそもムガール料理もあんまり多くのお店を訪問したわけじゃなく、本質的にどういうものかはあまり詳しく知らないのが本音。
シターラ青山、ショナルパ、ナーガルジュナ辺りがカテゴリー的に近いのかなぁとも思いましたが、スパイスの個性がより活きているという意味ではナーガルジュナに近いという程度で、やっぱり個性的かな。
でもシルクロード料理と言うだけあって、かつて北インド一帯を支配していたムガール帝国の宮廷料理にも通じるものがあるように思うのもまた事実です。
ま、深くは考えずに、かつてのムガールの王侯貴族もひょっとしたらこういうカレーを食べていたのかもしれないなぁなんて妄想しながら食べるのが良いのかもしれませんね。
いや、これはかなり好きなカレーですよ。
ぶはらランチにはあってホリデーランチには無いアイスクリーム。
大きなミントが添えられています。
チョコレートアイスはあまり特別なものを感じなかったんですが、白い方はマンゴーソースもかけられていて、尚且つ国内の生乳で作ったアイスとは何だか違います。
インドのアイスであるクルフィはあまり食べないのでこれもクルフィなのかもしれませんけど、濃厚でしっとりしていて、かつアイスクリームだけではない何か繊維的な食感も感じたりして実に美味しいアイスクリームでした。
添えられたミントも葉を一枚一枚ちぎりながらアイスと一緒に食べました。
これが入っているかどうかでホリデーランチとは500円前後の差が出るようてすけどこれはオススメ。
そして食後のチャイ。
一人3杯程度入っているようなポットで提供されます。
普通の砂糖以外に氷砂糖もあって、好きな方を使えと言うことかも。
氷砂糖は粉のものより表面積が少ないので少しずつ溶けるんです。
メニューにはシナモンロイヤルミルクティとある通りシンプルながら良いものを使っていると容易に想像がつくようなミルクティです。
シナモンの良さを十二分に生かした味わい深いミルクティです。
かなり満足のいく内容で、関西でこれまで訪問させてもらった中では個人的に一番好きな内容でした。
スパイスやハーブも贅沢な使い方をしているようでいて、実はそれぞれの個性をよく理解しておられてとても大切に使っているという印象なんです。
スパイスを決して雑に扱っていなくて、本当にスパイスの価値を知っている人が作っておられる料理という感じ。
スパイスもかなり高価なものが多いので、この内容でこの値段なら私は全く高いとは思いませんし、むしろこの料理から得られる満足感こそ優先したいですね。
こちらのお店も再訪必至。
神戸はこういうお店が多くて困ります(笑)。
ごちそうさまでした。