imosaさんが投稿した鈴木(東京/調布)の口コミ詳細

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鈴木調布、布田/うなぎ

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2016/09 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

普段は地焼きを好む私でもこの関東風を超えるものはあまり知らない

調布駅近くの分譲マンション1階に入っているうなぎ屋さんに行ってみました。
過去にはいろいろシステムが変更になっているようですが、現在は昼夜とも7,700円のコースのみとなっており、うな重のみいただくことはできなくなっているようです。

お店のHPには事前にメールにて予約してもらうための連絡先があったのでメールで予約。確認の返信があった段階で予約確定。
電話でも構わないようですが、時間によっては出られない時もあるらしくメールの方が良いと思います。
ちなみにこちらは写真不可である旨の記載が店頭にあり、近年では他のレビュアーさま方も写真をアップされていないようなので敢えて確認もせず一切写真は撮りませんでした。

客が入ってからうなぎを捌き始めるようで、最初に時間がかかる旨の説明が店主さんからありました。
ちなみに鰻は色合いなどからして明らかに養殖もの。産地などはどこにも謳っていないようですし敢えてこちらからも聞いていません。

最初は茶碗蒸しから。
椎茸と三つ葉が散らしてありますが、中にはうに入り。ムラサキウニと思われ香りも豊かです。

続いてはうなぎの白焼き串。
蒸さずに焼いた串のようで塩が軽く振られております。
すだちを絞っていただくと、フンワリと漂ううなぎの香りも良く、皮下の脂がジュワッとほとばしるように溢れ出て美味しい。うなぎの食感を残しつつ柔らかくほどけるように無くなっていく身は絶品。
養殖のうなぎだと思われるので天然もののような力強さこそ無いものの、完成度の高さは一流店クラス。まるで質の高い白焼きを食べたような満足感を得られます。
この白焼きが上手く焼ける方というのはうなぎ料理については外さないと勝手に思っているので、この時点で期待がグッと高まりました。
ちなみに白焼き串には、口直しの味付き大根おろしが付きます。

そして銀杏串。
歯応えのしっかりした銀杏を楽しめました。

次はうなぎのタタキ。
作り方が独特で、大根の桂剥きを海苔に見立てて、海苔巻きの要領で蒸してから焼いた後のうなぎの身とトビコ、大葉、刻みネギを巻き、それを一口大の大きさに切り揃えてポン酢に浸して提供されます。
これだけ見ると想像のつかないような組み合わせではありますが、見事なほどの一体感ある味わい。大根のシャキシャキした食感も意外性を感じさせながら違和感なく美味しく、うなぎそのものの良さも決して消さない絶妙な塩梅を保っているように思います。
タタキという簡単な料理名では物足りなく思えてしまうくらい創造性溢れる料理でした。
うなぎが絡まないものはさておき、うなぎが絡む料理について言えば満足度の高いレベルが楽しめるように思います。

続いては真鯛の昆布締め。
ネットリとした口当たりの鯛が2切れ出されますが、それぞれに醤油が一滴ずつかけられていました。
鯛を語れるほどには鯛に詳しくもありませんが、一般的なうなぎ屋さんで出てくる料理の類と比べれば充分美味しいレベルだと思います。

メインのうな丼。
一般的な丼よりも大きめな丼に硬めに炊いたご飯を浅く盛り、その上に約一尾弱のうなぎの蒲焼きが載ります。これまでの流れもあってかご飯の量は少なめなので、蒲焼きにご飯が完全に隠れてしまっていて、うなぎとご飯の比率で言えば五分五分という感じ。大阪のにしはらもややご飯を少なめに設定していたように思いましたが、こちらはコースの中ということもあってかかなり冒険的とも言える比率設定。
ちなみに一尾弱というのは、途中で出てきたうなぎ串などの分の身を差し引いているため。

時間を正確に測っていなかったのですが、白焼きにした後の蒸し時間は30分くらいと長めの蒸しが入り、その後タレを付けながら念入りに焦げ目をつけておられました。入店してから捌き始め、うな丼が出てくるまでおよそ一時間前後。
焦げ目が臭くなる寸前まで炙り、中身はトロトロなのに表面にはうなぎの食感を浮き立たせているような焼き加減は、普段関東風でも長めの蒸しを入れたうなぎをあまり好まない私でもシビれるほどに感激。

ご飯の量が少なかったことによりうなぎの旨味が引き立ったことも影響しているのかもしれませんが、蒸しを入れた関東風のうなぎ(但し養殖もの限定)では、小田原の友栄や葛飾の魚政、駒込のつぐみ庵を超えるほどに好きなうな丼でした。
本来は地焼き、もしくは蒸しの短いうなぎを好むはずの私なのでこの手のうなぎに強く惹かれることは珍しいと自分でも思うのですが、美味いものは美味いとしか言いようが無いのです。

ちなみに肝吸いの肝はこれまで見たことのないくらい焦げを付けて焼いてあります。
ここまで焦がしているのを目にしたのは初めてでその意図は正確に読み取れませんでしたが、むしろ焦げによる臭みより力強い食感と香ばしさを強く印象付けられた感があり、今まで口にした肝吸いとは一味違う肝吸いが楽しめました。

全体を通してみるとうなぎを使った料理とそうでないものの格差はあるものの、うなぎ料理だけを見れば充分満足のいくレベルですし、何よりメインのうな丼が私にとっては革命的な美味しさ。このうな丼を食べるために訪問する価値のあるお店であり、他のうなぎ屋では代え難い魅力を持つうなぎ屋でした。
調布はなかなか訪問する機会のない場所ではありますが、このうな丼をたべるためにまた訪問してみたくなりました。

2016/10/11 更新

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