2回
2024/10 訪問
地域食材と和食なエッセンスが活きる麗しいフレンチ。
よくよくいろんなところで食べさせて貰いますが、ここはかなりの私好み。食べるのが好きな方は行って後悔しないはずです。オススメです。
地域の伝統食材、和食のエッセンス、フレンチベースの確かな手仕事。盛り付けのセンスも素敵。
純粋に美味しさで選んだワイン達もとても良い。下手に国産ワインでペアリングするより高満足度。
ということでこの日はシェフオススメの旬の食材のWメインのコースです。
松茸 百合根、甘エビ ブリオッシュ
洋出汁の茶碗蒸し。薫り良い松茸にホロリとした百合根の食感。両者を優しく受け止める洋出汁。
甘エビはタルタルにして自家製のブリオッシュとキャビアを添えて。
これからの期待を高めるアミューズ。
ホタテ カリフラワー
コンソメのジュレと青柚子。
青柚子の薫りに軽く炙った帆立の甘みと香ばしさ。カリフラワーはポリポリとした食感のアクセント。
コンソメのジュレが美味しい。
ズワイガニ ビーツ 蕪
蕪のムースは滑らかで後半の特有の甘さと苦味。
ズワイガニはビーツとさせて穏やかかつ爽やかに。
両者を一緒に食べるといい塩梅。
落花生のソースがアクセント。
鳴門金時 生ハム
ポタージュで。
ハモンセラーノが甘いさつま芋を引き締める。
出汁のエスプーマで軽やかさを。
塩分とまったりな甘さの鉄板な相性。
海老芋 なにわ黒牛 トリュフ
煮込み。トリュフはビーフに寄せて、思ったよりあっさり。滑らかなピューレとやや食感残しの海老芋
牛の煮込みは好物なんだけどこれは純粋にもっと食べたい!笑
鮮魚 茸 菊菜
この日は甘鯛を松笠焼き。
椎茸のロースト、菊名はソースへ。茸の香り、鱗のパリッとレアでホロリと甘さを湛えて溶けるグジ、菊菜(春菊)ほろ苦さが抑揚を整える。
メインに相応しい海の一皿。
紀州鴨 大根 金山寺味噌
ロースト。
鴨がまず美味い。
大根の煮込みには嘗め味噌とラルドを添えて。
まさに大地の一皿。
栗 フランボワーズ
チュイールにフランボワーズと栗、ナッツ、そしてマロンクリームをたっぷりと。フランボワーズのソースがほっくりとした栗の甘さに酸味とフレッシュさを与える。
オープンからまもなくの頃に伺って2回目ですが、日々地域の食材を丁寧に扱ってらっしゃるなーと分かる構成でとても素敵です。ビブグルマン選出も納得です。シーズンごとに構成を替えられると思うのだけど違う季節にもまた伺いたくなりますね。
あまり複雑にせず数種の食材の旨みや香りや食感を大切に、そこにアクセントを加えるという構成で、驚きと狙いが一皿ごとにしっかりとある。引き算で組み立てた料理達です。
これで料理10000円は安さすら感じます。全てペアリングするので2万円弱になっちゃうんですけども(飲み過ぎる笑)特別なひと時を楽しむ夜に是非オススメです。
ご馳走さまでした。
2024/11/23 更新
この前も来てたなと思いながら、やっぱりお邪魔してしまうサマッシュさん。
この日も【Dinner/シェフおまかせコース】旬の食材とWメインです。
美味しいのはもちろん、オーナーシェフのホスピタティも素敵で、地産食材を大事にされていて見た目にも美しい。
この季節は何気に初めてだなと、春らしさを感じさせる食材の構成。
和食的解釈で、料理の手法はフレンチという印象を感じる料理たち。
苦味や香りのエッセンス。いつもながら本当好みです。
さて冬のメニューとしては
□雲子 龍のたまご 春菊
牛筋 海苔
□コンソメ ズワイガニ うるい
□鰤 春香うど もものすけ
□貝 時の恵み
□TOKYO X 筍 小松菜
□鮮魚(グジ/甘鯛) 蕾菜 蛍烏賊
□本州鹿 葉玉葱 フルーツ人参
□苺 菊芋
□小菓子
という本日。
サマッシュさんの煮込みが好きだなー。
そして誕生日を覚えてくださったようで、デザート前にバースデーのプレートまで用意してもらいました。ありがたい。
今回も素敵な夜を過ごさせていただきました。
季節を変えてまた伺います。
ご馳走様でした!