Less Is Moreさんが投稿したarkua(宮城/勾当台公園)の口コミ詳細

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陰翳礼讃の食べ歩き

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arkua勾当台公園、北四番丁、広瀬通/フレンチ、ワインバー

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/12 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

2024年のベストフレンチ。厨房の手元も見ていてとにかく楽しい。文句無しにオススメ。

ずっと気になっていた仙台、arkuaさん。リザベーションはWEBからなのですがカウンターのリクエストで伺いました。

さて、この日は「menu arkua」のコースでアルコールのフルペアリングです。2人でまぁ結構なお値段ですがお祝いだしね!
古典的ではなくイノベーティブなフレンチで、盛り付け、食材の質、料理としての構成、ワンポーションのボリューム、アルコールとのペアリング、インテリアの雰囲気と居心地の良さ、スタッフさんサービス。全てが満足できるもので素晴らしい。決して安いお店でないのだけど、全然余裕でそれ以上のクオリティ。ワインも美味しいものが実にずらり。
そして私は評論家でもないんだけど、さらに何に惹かれたかといえば、カウンターで調理の様子が見ていて「ワクワク」すること。私がカウンター好きなのは料理を作り提供するまでの経過が見られるからなのですが、料理に携わるチーム感があり手元を追いかけていてとても好ましかった。もちろん分担はあるのだけどチームで料理してお店を回している感じがよく分かる。厨房の見えない落ち着いた雰囲気も悪くないのだけど、圧倒的にカウンター推奨。

前菜は3品、
白子卵黄のソース/グリュイエールチーズ
黒と白のコントラストに黄色が華やか。白子×卵黄×チーズと濃厚な三重奏。濃さにそれぞれタイミングがあって、好みは分かれるが私はとても好き。

氷見鰤 馬鈴薯のソース 木の子
これぞ旬の鰤と言わんばかりの脂ノリのいい鰤を表面だけ火を通して。馬鈴薯と木の子のソース。鰤はちょっと特有のクセがあるのだけどソースが見事にリカバー。

アオリイカ 蕪 柑橘のソース
さくさくとしこしと美味しいイカに柑橘とフェンネルが優しく香る。飾り切りも超緻密で手間暇を感じる。爽やかな一皿。
※写真がありません!撮り逃した!

上から濃い順だったので下から順に行くべきだったなと食べて反省(笑)

トマト 鮪と鯨のタルタル ホースラディッシュ
トマトは真空調理とのこと、シェリービネガーで整えたタルタルに紫蘇のエスプーマ。鮪と鯨という力強い濃さにトマトが軽やかさを、オクラがみんなの仲人を務める。野菜がまずありきで、その軽やかさの後に赤みの力強さをそっと添えたバランス感。

菊芋のソテー 葱のピューレとゴルゴンゾーラのソース
まず菊芋に驚かされる。野菜とは思えないねっとりとしたコクと旨味。舌がこれは肉?魚?と言ってる。これは驚いた。そこに酸味と甘さを称えた葱のピューレにフレッシュな芹の清涼感、ブルー系チーズのクセと塩感。これは感動的な一皿。
この日のベストペアリングでした。

ボタン海老 玉葱 りんごとカリフラワーのピューレ
エスプーマは海老の頭のフォン。ボタン海老と玉葱の甘さの二重奏。表面だけ薪で加熱と香り付けしたボタンエビのねっとりとした甘さ、くったりとした玉ねぎの甘さの滋味深さ。質の異なる甘さをりんごとカリフラワーがそっと寄り添う。

東北クエ 島にんじん 発酵バターのソース
クエといえば西の魚だけど最近は東北でも穫れてしまうそう。海水温の温暖化を感じる一皿(笑)クエは皮目を音が聞こえるくらいにカリッカリに仕上げて、中はじんわり温かい程度の加熱具合。クエのおいしさをそのままストレートに伝える海の一皿。

甲州鹿 ほうれん草黒米リゾット オランデーズとワインのソース
この日のメイン。見た目もさることながら香りの大切さを再認識する薪の薫香がたまらない。鼻がこれは美味いぞと言っている。スペアリブもあり、とにかく香ばしく、鹿の野趣をさらに引き立てる料理設計。黒米のリゾットもただのお米にはない野生的な強さがあり補完しあってる。ワインとも素敵なペアリング。本日のベストディッシュ。

柿 柚子 フロマージュ
オレンジと柿のジャムに近いもの
フロマージュ単体がまず美味い!そこに順序の違うフルーツの香りたちが後追いしてくる。

朴葉とブランデー 栗のプティング ポルチーニ ラズベリーのソース
北イタリアやフレンチではお馴染みの秋冬の定番「栗」を和食的に仕上げた見た目にも驚きのあるヒトサラ。栗のこっくりとした食感と甘さを引き締めて寄り添うソース。モンブラン好きなら絶対好き。

さつまいものモンブラン
洋梨にパイナップルのアイス
あれデザート三皿目?(笑)先ほどは栗のプティング、今度はサツマイモのモンブラン。ラストは洋梨とパイナップルというありそうでなさそうなマリアージュのアイス。共にさっぱりとした印象を残して消えていく。

大変満足です。
仙台で特別な夜、絶対また来ると思います。
ご馳走様でした。

2025/05/03 更新

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