2回
2022/09 訪問
誰も真似できない、新たな江戸前鮨の領域
2022/10/08 更新
2021/09 訪問
唯一無二の奥ゆかしいシャリ
†††すきやばし次郎史上最強の弟子†††
誰がそういったかわからんが、
度々メディアではそれが囁かれており
気になってはいたが予約難易度の高さ、
そして価格の高さが障壁となり訪問出来ずにいた当店、
今は亡き「鮨水谷」の水谷八郎氏をはじめとして、
銀座の「青空」の高橋青空氏
そして、店舗オーナーとの食い違いにより、
突如閉店となってしまった「ます田」の増田励氏などの鮨職人の中でもレジェンド級の方々よりも資性は高いとの事で、
イラマチ男タコ蔵は
2，3か月前よりOMAKASEにて席争奪戦を勝ち取りやっとこさ当店に辿り着く事が出来たのでありんす。
外観は非常におしゃれ。
キディランドに繋がるかと思うくらいのファンシーなエレベーター。
2Fを押すとそこには全く異なった鮨屋独特のあのひんやりとした木製のカウンターと、
板前による張りつめた世界観が出現する。
この空気感、イラマチ男は大好きだ。
すぐに女将さんがエスコートしてくださり席へ、
カウンターは漆塗りの為に
携帯電話の直置きは禁止でシャッター音もNG。
さてさて
前置きはこの辺にして
頂いた御料理は以下の通り。
【摘み】
・鮑
千葉。水と酒、鮑自身の旨味がびっちり。
汁までごっくん。
むっちむちの食感が良い鮑
往年の酒井若菜さんよりもムチムチ。
素晴らしい素材と手当。
・牡丹海老、北寄貝、雲丹
どれも素晴らしい品。
牡丹海老は濃厚で卵と。貝も赤雲丹も文句なし。
札幌一幸を彷彿とさせるお造り
・蛸
茹でたて。
佐島、最高の火入れ。
・いくら、塩辛
いくらには白だしかな？
漬けではないのでほぼジュース。
スルメイカの塩辛もよき、ここで日本酒に切り替えた
・カマス
銀杏と茗荷の酢漬けを添えて
素晴らしく脂の乗ったカマスも良く、
茗荷も素晴らしかった、てかめっちゃうまい。
二番手の方の
「これから握りに入ります」の言葉と共に本番開始。
シャリは米酢のみで他の次郎の系譜とは異なる独自のブレンドを行っているとの事で、
他の次郎系に比べたらマイルドに感じると共に、
柔らかめ、そして水分量多めの米だが
非常に香りがよく奥ゆかしくかんじる酸味は芸術的塩梅といっても大袈裟じゃない。
米がジワリと酢を吸ってる感じ？とにかくヤバイんよ、癖になる、昨日食ったのに今日も食いたいもんな。
そして捨てシャリは多いが
滅茶苦茶に美しい、ネタに指の痕が全くついてない。
【握り】
・マコガレイ
すげえいいモッチリした食感
・新烏賊
美しすぎる烏賊ちゃん
こんな綺麗なシルエットおっぱいでもみたことない笑
墨烏賊よりも柔らかくしっとりした新烏賊。
この新烏賊には驚いた。
・シマアジ
新烏賊からの脂のりのりのシマアジ
これはわかりやすく旨い
・鮪
藤田水産の鮪
水分量が多く柔らかくジューシーであるが
しっかりとした味の濃さと鉄感を感じる事が出来る。
赤身＆中トロ＆手巻き
・小肌
白眉。佐賀。
シャリとのバランスを考え〆具合をマイルドにしてると
おっしゃっていたが最高、絶妙な塩梅
鮨はやっぱり小肌
・赤貝
閖上の赤貝
これからこれから
・海老
水榮→亀福
・鰹
脂のってるなあ
藁の香りがいいい
・蛤
ジューシーでギュッと旨味を凝縮した旨味爆弾
ツメはマイルドめ。
・小柱
青柳
いい香り♪
・雲丹
北海道
・椀
シンプルイズベスト
・穴子
鮨竹のような温度低めの穴子
ばっちりシャリとの温度のギャップ
旨味がなが～い
【追加】
・鮃
・しめ鯖
・マコガレイ
・河童巻き
以上。
終始シャリの香りの良さに圧倒されてしまった。
唯一無二のシャリ
当店を表すのはこれで充分！
これから更に岡崎親方独自の円熟に期待したい。
2022/03/15 更新
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数寄屋橋次郎で10年間
伝統的江戸前寿司を完全に踏襲しつつ
すきやばし次郎とは全く異なった酢飯
酢をかなり利かせてはいるが酸っぱいわけではない、
妙妙たる塩梅はいつ何時でもイラマチ男タコ蔵を魅了する。
そして握りの美しさは世界一。
この一貫に辿り着くまでどれほどの時間をかけ、覚悟を預けたのだろう。
1人の人間の過去未来全ての人生が詰まった制作物には、
値段が高いとか安いとか無粋なことを言うことは俺にはできない。
新たな江戸前鮨の領域へ、
まだ36歳の岡崎親方の愚直な姿勢は他の追随を許さない。
そしてそれは何よりも
同じ職場で、しかも世界で最も厳しい環境下で10年間誰よりもハードに研鑽された岡崎親方の他人では想像出来ない努力の賜物であろう。
さて、
今回いただいたお料理は以下の通り。
【摘み】
・鮑と銀杏
小さめではあるが香りがいい鮑。
銀杏もうれしい。
・蛸の柔らか煮
かなり軟らかめに炊いたタコ。
わがらしをつけて。
・青柳とイワシ
軽く酢味噌で香りを和らげ。
青柳、本当は俺は握りで食べたいくらい好き。
大星よりも全然好き。
・いくらご飯
このいくらは素晴らしい選り抜き。
一粒一粒の皮の硬さも絶妙で旨み濃厚。追加で握りでも頂いてしまうほど。最高。
・鰆のしゃぶしゃぶ
走りの鰆。
大根おろしで。これは文句の付け所がない最高。
幼稚園児から黒ギャルから近所のくそジジイまで万人が好きなやつ。
・アナゴの白焼き
握りの穴子とは個体が違う大きめなサイズなもの。
焼いてるだけではあるが、穴子の野性味と油のノリが素晴らしい。山葵もつけないで食べるのがおすすめ。
【握り】
・鰈
すきやばし次郎を継承、
初貫は鮃か鰈。
もうね、一貫目から完全に心が持ってかれる。
それほどここの酢飯は暴力的、悪魔的にうまい。
・墨烏賊
ぶっちゃけエロ画像よりもじーっとこの烏賊の写真はジロジロと見返してしまった。
陳腐な表現しか出来ないが100パーセント均整のとれたフォルムにぐうの音も出ない。
そして咀嚼するごとに烏賊のうま味が口いっぱいにあふれ、さくさくとした歯を返す触感も新烏賊にはない強さ。
感動する烏賊、なかなかないビフね
・鮪
扱いが難しいといわれる
藤田水産の鮪。
カギは解凍の手筈だと言う。
今回も3種とても素晴らしかった。
今は石を投げればやま幸に当たるという寡占状態の中で、
東麻布天本とここ鮨あおの鮪はやま幸のピン扱いのものを超える時が多々ある。
ただそれは全て酢飯と鮪のバランスでありシャリとの塩梅が全てなのであろう。
・小肌
締め方、皮の硬さ、脂
文句のつけようがない。青空にます田にあお、すきやばしの系譜は圧倒的に小肌が旨い。
・北寄貝
この火入れも驚いた。
北寄貝本来のうま味を引き出す仕事とレア目な火入れは秀逸。
・鰹
鮪に負けない主役級のホームランバッター。
抜群に鼻を抜ける香りと旨味、そしてシャリも負けてない、唸る一品。
・ハマグリ
ツメがうますぎる。
ツメとのバランスもこのシャリはいい。不思議。
・小柱
丸友の海苔とのバランスがとんでもない。
さわやかな磯の香。
・車エビ
非常に高価な大きな車海老
こんなの今じゃ全然食えないよ。
カットなしにしてもらい口にほうばる。
・ウニ
紫ウニ。三陸のほうだったけな。
・椀
泣けるほど出汁がおいしいお味噌汁
こんなうまい椀もない。
・穴子
最高にうまいツメとバチバチに脂ののった対馬の大きな穴子。
以上、生きる上で生涯通いたい店である。
連日お伺いしたが、あまりにも感動したため記事を上げさせていただいた。