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食材トロリー
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海老
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海老その2
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エンジェルヘアーパスタ
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エンジェルヘアーパスタ
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ホワイトアスパラ
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仔羊
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アップルタルト
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プティフール
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フォアグラのラヴィオリ フォレスティエール風
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サーディン
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豚スペアリブのロースト
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ティラミス
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プティフール
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[2016年5月 再訪]
妻が先に帰国し、一人になった日のディナーは、7年前にもランチに来たフレンチ『Gunther's』で。えぇ、どこでも、たとえ一人でも、フレンチ食べますよ(笑)
あの時はウォークインで入ったのですが、とても良かったので、今回もコチラへ。3か月ほど前に予約していたのですが、この日は個室まで満席でした。客層は西洋人が多く、後は地元のいかにもお金持ちって感じのパーティーが個室で。
そして、こちらの名物であるトロリーによる食材プレゼンテーションは今も変わっていないのですね。ホワイトアスパラや牡蠣、ホタテfrom北海道にウニ、鳩など。これらとメニューを眺めつつ料理を考えます。
アミューズに海老の天婦羅。そして何故かアミューズに海老の天婦羅その2(笑) 「さっき食べたよ?」って言ったら「Never mind!」って言われた。いやいや、「気にしないで」ってアナタ(笑)っていうか、明らかに2回めの方が揚げたてなんですけど。
さて、料理へ。こちらの料理の特徴というか、いまどき珍しいというか。何とアラカルトがあるんですね。最近のファインダイニングはどこも「最高の素材を提供する」という錦の御旗の元、1コースのみになっているところが多い。もちろん、それはそれで一理あるとは思っていますが、やっぱり好きなもの食べたいじゃあないですか。
シャンパーニュはボランジェでした。さすがにシンガポールは高い…。
1皿目にこちらのシグネチャーディッシュ、「エンジェル・ヘアー・パスタ(天使の髪)」と名付けられた冷製カッペリーニ。キャビア・オシェトラと共に。トロリーからウニを追加すると、taste(味)をimprove(進歩)できるらしいのですが、今回はノーマルバージョン食べてみたかったのでナシで。トリュフオイルの香りも、下品でない程よさで使われ、そのオイリーさに何か(聞き忘れた)の爽やかさが良くマッチしています。なるほど、これは看板料理にふさわしいですね。
続いてはトロリーからホワイトアスパラをオランデーズソースで。生ハムや空豆と一緒に。ソースはもう1種類、酸味と甘みのあるものが添えられているのですが、何となくお好み焼きソースっぽく感じられました(笑)そして、これをサーヴしてくれたのは、何と日本人の方でした。突然の日本語に驚いて、言葉が一瞬出てこなかった。
メインディッシュもトロリーから、ラムラック(仔羊)。チェリートマトと一緒に。結構な本数は、さすがシンガポールですね。焼き加減も良く、香りも素晴らしい。また、下に敷かれている薄いポテトのグラタンがとても美味。やっぱ仔羊にはドフィノアですよね!って感じです。
デザートにアップルタルト。ちょっと予想と違って、ピザかと思った(笑)本来はラムレーズンのアイスが添えられているらしいのですが、この日は何と電気関係の不調により、アイスものがナシとのこと。というわけで仕方ないのですけれども、やっぱりこの大きさはちょっと辛かった…。
プティフールも美味でした。
料理は良い素材をしっかり調理しているという感じ。モダンでもクラシックでもなく、もっと本質的な美味しさというものを追究して出来上がった料理。サービスについても、日本人の方ははもちろんですが他の方も質が良かった。また、人数も卓数より多くいて、丸テーブルと共にフレンチらしい雰囲気が満点。もし再度シンガポールに来ることがあれば、こちらを再々訪問したいと思います。
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[2009年8月]
せっかくシンガポールに来たんですから、当然フレンチです。え? だって、その国に行ったらその国のフレンチを食べるって言ったじゃない(笑)僕は、フランス料理という文化を通して、その国の食文化を見てるんですってば!(嘘)
さて、そんな訳で事前に調べておいたいくつかのお店の中から、場所が近かった『Gunther’s(グンターズ)』でランチです。
アジアのレストランランキング本、「ミーレガイド」で7位だったり、有名店だったことは帰国してから知りました。シンガポールで有名な高級イタリアン、『ガリバルディ』グループらしいです。言ってみれば『ひらまつ』の中の『ASO』みたいな感じ? そんなお店だとはつゆ知らず、フツーにウォークイン。時間が早かったためか、ちょっと待っててね、ってことで、バーカウンターもあるウェイティングでアペリティフ。ってもさすがにノンアルコールですけどね。
何せ夏の東南アジアは暑い。シンガポールも例に漏れず。なので、氷が欲しくなるのです。後の予定もあるので我慢我慢。しばらくの間、こちらで一息。バーカウンターの模様がなかなか綺麗で、気分が高揚しますね。
やがて案内されたホールはやや暗めですが、グレーを基調にした、モダンでとても落ち着いた空間。一気にここがアジアだということを忘れ、フランス気分に。
席に着くと、最初に本日おすすめの食材をトレーに乗せて持ってきて「いかがですか?」とメートルがやってくれます。松茸や和牛(Wa-Gyu)など、日本の食材が意外なほど多かった(笑)でも、けっきょく料理はランチのS$38(約2,500円)のコースで。前菜とメインを3種類ずつから選び、デザートまでついてます。うーん、この雰囲気にしては安い。
・前菜:フォアグラのラヴィオリ フォレスティエール風
量はちょっとですが、フォアグラの入ったラヴィオリはもちろん、ソースがとってもおいしい!しっかりと旨みをきかせており、アルコールなしを悔やむほど。あまりのおいしさに、メートルの方を呼び、「今からもう1品追加できる?」って聞いちゃったほど。もちろん返事は笑顔で「Sure,sir」。それくらい、後の料理に期待が持てる味わいだった訳です。で、もう一度メニューを見せてもらい、最初の結局おすすめ食材トレーに乗ってたサーディンをいただくことに。
このサーディンが何といっても素晴らしかった。フレンチで、これほど「素材をいかした」サーディンを食べられることは、この先だってそうそうチャンスはないでしょう。甘いリンゴのソースや香草の香り、すべてが最高にマッチしていて、わざわざアラカルトで頼んだかいがあったというものです。
・豚スペアリブのロースト
ランチコースに戻り、豚肉のロースト。野菜のピュレを添えてあるあたりはモダンな料理ですが、量的にはしっかりとクラシックを踏まえた、ボリューム感あるメイン料理。焼き方、ソースの濃厚さ(軽いけど旨い)、とても2,500円のコースとは思えない素晴らしい一皿です。
・デザート
さすがにデザートはややスケールダウン。とはいえ、このティラミスもきっちりした甘さと苦味。ああ、幸せ♪
・プティフール
むしろ小菓子まで出てくるなんて。しかも4つも。
デザートをおろそかにしない当たりが、よりフランスっぽいというか、サービスも全員アジア人なんだけど、その笑顔やホスピタリティが、どこかフランス的。料理もモダンでおいしく、サービスや雰囲気も(客層が中国人ばかりであることを除けば)、本当に素晴らしい。フランス基準のミシュランでも、二つ星以上の実力だと思います。シンガポールに行ったなら、ぜひ訪れるべきと言っていいでしょう。