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Oishii!!~関西グルメ食べ歩きレビュー~ tabelog版
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いさを☆ (男性・大阪府) 認証済
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1回
夜の点数:5.0
¥20,000~¥29,999/ 1人
2015/04 訪問
台湾No.1のフレンチ 『Le Moût 楽沐法式餐庁』でディナー
この日のディナーは『LeMoût(楽沐法式餐庁)』。毎年発表されている、ヴーヴ・クリコの「アジアベストレストラン50」で、2015年は26位にランクインしたフレンチレストラン。台湾からは唯一のランクインであり、今回、台中に来るなら絶対に行きたい!と思っていたのです。今回、あまり見どころが多くない町・台中に2泊したのも、ココのため。ひと晩はランタン祭り、ひと晩はこの『LeMoût』に充てるのです。実はディナーに寄る前に、この対面にあるパティスリーにも寄っているのですが、そちらはまた別の記事で。『LeMoût』の外観は、何ともスッキリした、モダンな印象。エントランスのシャンデリアがなければ、何だか学校っぽいような気がする(笑)しかし、エレベーターで2Fのダイニングへ至ると、そこはもうとても優雅な空間。「ファインダイニング」と言うと、どちらかと言うとすっきりモダン系の印象がありますが、ここはクラシックファインダイニング、って感じ。テーブルの白いロングクロス、置いてある家具など、要所要所にクラシックなデザインを取り入れながら、全体としてはシンプルに。料理の趣向も想像させ、期待させてくれます。ハウスシャンパンは、レストランブランドの「BaugetJouette」。うん、美味しい(適当w)ちなみに、期間限定の3杯・2万円くらいのグラスワインセットがありました。ラフィットとかのスゴいワインだったけど。どうやら、「Coravin」を使っているらしいけど、どうなんですかね?アレ。ディナーコースは3,500/4,500/6,500元の3コース。一番最初に書いてあったし、「MenuClassic」という名前に惹かれて4,500に。・アミューズアミューズって、「開胃菜」って書くのね。いいなこの表記。漢字って、やっぱ凄いわ。味わいもしっかりしたコロッケと、もう1個は忘れたけど、美味しかった思い出。そもそも、この手のものにしちゃ、すごく形が綺麗なんですよね。シェフは細かい人なんだろうなぁ(笑)もう1品、アミューズ。これも何だったかな...。奥のスープが、とてもスッキリとしていて美味しかったような記憶が。しかし、食器の使い方一つとっても優雅ですなぁ。・ヒラメ、キャビアと人参、カレー風味ここから前菜。見た目にも黄色が美しいソース。カレー風味のハズですが、あくまで控えめに。じゃないと、味全体がカレーに染まってしまいますしね。その辺のいい按配がたまりません。・オマール海老「青色は食欲を減退させる」と、よく言いますけど、少なくともここではそんなことはありません。きっと貴方も、この素晴らしい香りにさらされれば、食欲を抑えこむことなどできないでしょう。旨味の凝縮した、ブイヤベースのようでありながら澄んだ茶色のスープ。そこに浮かぶオマール海老に、テーブルで白いソースがかけられます。ウチを担当してくれたのは、マネージャークラスっぽい感じの女性だったのですが、とても素晴らしいサービスでした。海老の質感、ソースの濃厚さ、そして海をイメージさせる青色の美しさ。必要なすべての要素がきっちりと揃った、これこそフランス料理!と言いたく成る一皿です。・リー・ド・ヴォーあまり好きではない食材のリー・ド・ヴォー。でも、この日のは美味しかった。やっぱり、ソース次第なんでしょうね。食感もバラエティに富んでいて、むっちりとしたリー・ド・ヴォー、パリっとしたチュイールに、少しもさっとした、とうもろこしのヒゲ。とうもろこしはソースにも使われていて、ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)とも相性が良くて美味。次はメインディッシュなのですが、最近流行りの(笑)お好きなナイフをお選びくださいってやつ。選択肢は、ビロレイでもキュティポルでも、あるいは9.47みたいなモダンなものではなく、どちらかというとクラシックなデザイン、素材使いのもの。そもそも、このゴテっとしたフレームで持ってくるあたりからも、フランス好きなところが見えてて好き♪選んだのは、初めて見たコルシカのものだというナイフ。このダマスカス鋼のような、美しい文様に惹かれまして。ちょっと短めなのですが、料理を食べるには十分。切れ味、手なじみも意外なほど良かった。・鳩豚?レバーのソースと、台湾のお茶、ラプサンスーチョンを使った、2種のソースで。肝のソースは、やっぱり鳩に合います。そして、お茶を使ったものも、その独特の風味が鳩の心地よいクセと上手く絡み合う。素材の味との組み合わせをよくよく把握した料理。奇をてらう訳でもなく、華やかにするわけでもない。でも土地のものとフランス料理という、二つの文化をちゃんと一皿にまとめ上げているところは、クラシックとモダンの、両方の良さを持っています。・ゴルゴンゾーラチーズの一皿は、ラディッキオという野菜と一緒に。サービスの女性は「すごく酸味が強くて、韓国の...何てったっけ、そう!キムチに近い味。私は苦手(笑)」と説明してくれました。ついでに、「英語のSourやacid、中国語のSuanは、日本語で何て言うの?」って聞かれたので、「すっぱい」って教えておきました。きっと、これから活用してくれるでしょう(笑)でも、確かにこれは好みが分かれるだろうなぁ。少なくとも、このラディッキオだけで食べると、ものすごく酸っぱくて無理。でも、濃厚なチーズ(ムースだったかな)と一緒に食べるとアラ不思議。上手く中和というか、融和して美味しいんです。・冬のティラミス英語の料理名のところには「Nostalia」って書いてあったけど、どういう意味だろう?クラシックメニューでティラミスだし、Nostalgic+Italiaなのかな?ポーション的にちょい少なめですが、これは普通に美味しかったです。・プティフール夜だし、コーヒーを避けたかったので、ハーブティーもあるか聞いたらあるとのことで。「infusion」では通じなかった(笑)料理について、多少温度が温い気がするものもあったけど(でも、これは僕がサービスの人と喋りすぎてたせいかも?)、すべて素晴らしいものばかりでした。関西で近い料理なのは『コシモ・プリュス』とか『祇園MAVO』とかかな。現代的洗練性と、クラシカルな芯の強さを持った料理。そして、もう一つ素晴らしかったのはサービス。テーブル担当の女性は、英語があまり堪能とは言えない僕を、台湾語と混じらせながら楽しませてくれましたし、話題も豊富。スタッフ全員の振る舞いも美しく、見ていてとても気持ち良い。特に、前日の日月潭『ラ・ルー』ホテルではできていなかった、6名のゲストに料理を出す際、料理をテーブルに置く・クローシュを取る、を全員がしっかりタイミングを合わせて実行する。その粛々とした様には、厳格さと共に美しさを覚えました。ああ、やっぱフレンチっていいなぁ...って思った瞬間。ちなみに、こちらのシェフは、昨年の「アジアのベスト女性シェフ」に選ばれたChenLanshu氏。ルレエシャトーやアジアベスト50レストランのページだと、すっごいツンとしてそうな感じですが、実際はとてもチャーミングというか、柔らかい物腰の方。まあ台湾人だし、絶対キツいと思うけど(だが、それがいいw)。日本ではすぐ「美しすぎる○○」みたいなのが出てきますけど、容姿だけでなく職人としての実績を考えても、この人に敵わないと思う。それにしても、ちょうどこの訪問日は、前日にシンガポールで「アジアベストレストラン50」の2015年版発表があって、それをニュースで見てたから、てっきりシェフは不在だと思っていたんですけどね。台湾の人は真面目というか、几帳面ですねぇ。フランス人なら、絶対2週間は遊び呆けてるわ(笑)瀟洒なエントランスには、ワインなどと一緒に日本酒もディスプレイされてました。サービスの方の話では、大阪の三つ星和食『柏屋』とコラボディナーしてたりとかで、日本とは縁があるらしい。でも、この建物、しかも海外で酒樽を見ると不思議(笑)今回、このためにわざわざ台中に1泊したのですが、それが後悔ない、素晴らしいディナーでした。中華もいいけど、ぜひ台中へ行く機会がありましたら、このフレンチにも訪問を。台中は、台北・高雄、両方から新幹線でほんの1時間ほどですよ♪
記事URL:http://oishiikansai.com/2015/04/taiwan2015-14.html
2015/04/16 更新
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日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
この日のディナーは『LeMoût(楽沐法式餐庁)』。毎年発表されている、ヴーヴ・クリコの「アジアベストレストラン50」で、2015年は26位にランクインしたフレンチレストラン。台湾からは唯一のランクインであり、今回、台中に来るなら絶対に行きたい!と思っていたのです。今回、あまり見どころが多くない町・台中に2泊したのも、ココのため。ひと晩はランタン祭り、ひと晩はこの『LeMoût』に充てるのです。
実はディナーに寄る前に、この対面にあるパティスリーにも寄っているのですが、そちらはまた別の記事で。『LeMoût』の外観は、何ともスッキリした、モダンな印象。エントランスのシャンデリアがなければ、何だか学校っぽいような気がする(笑)
しかし、エレベーターで2Fのダイニングへ至ると、そこはもうとても優雅な空間。「ファインダイニング」と言うと、どちらかと言うとすっきりモダン系の印象がありますが、ここはクラシックファインダイニング、って感じ。テーブルの白いロングクロス、置いてある家具など、要所要所にクラシックなデザインを取り入れながら、全体としてはシンプルに。料理の趣向も想像させ、期待させてくれます。
ハウスシャンパンは、レストランブランドの「BaugetJouette」。うん、美味しい(適当w)ちなみに、期間限定の3杯・2万円くらいのグラスワインセットがありました。ラフィットとかのスゴいワインだったけど。どうやら、「Coravin」を使っているらしいけど、どうなんですかね?アレ。
ディナーコースは3,500/4,500/6,500元の3コース。一番最初に書いてあったし、「MenuClassic」という名前に惹かれて4,500に。
・アミューズ
アミューズって、「開胃菜」って書くのね。いいなこの表記。漢字って、やっぱ凄いわ。味わいもしっかりしたコロッケと、もう1個は忘れたけど、美味しかった思い出。そもそも、この手のものにしちゃ、すごく形が綺麗なんですよね。シェフは細かい人なんだろうなぁ(笑)
もう1品、アミューズ。これも何だったかな...。奥のスープが、とてもスッキリとしていて美味しかったような記憶が。しかし、食器の使い方一つとっても優雅ですなぁ。
・ヒラメ、キャビアと人参、カレー風味
ここから前菜。見た目にも黄色が美しいソース。カレー風味のハズですが、あくまで控えめに。じゃないと、味全体がカレーに染まってしまいますしね。その辺のいい按配がたまりません。
・オマール海老
「青色は食欲を減退させる」と、よく言いますけど、少なくともここではそんなことはありません。きっと貴方も、この素晴らしい香りにさらされれば、食欲を抑えこむことなどできないでしょう。
旨味の凝縮した、ブイヤベースのようでありながら澄んだ茶色のスープ。そこに浮かぶオマール海老に、テーブルで白いソースがかけられます。ウチを担当してくれたのは、マネージャークラスっぽい感じの女性だったのですが、とても素晴らしいサービスでした。海老の質感、ソースの濃厚さ、そして海をイメージさせる青色の美しさ。必要なすべての要素がきっちりと揃った、これこそフランス料理!と言いたく成る一皿です。
・リー・ド・ヴォー
あまり好きではない食材のリー・ド・ヴォー。でも、この日のは美味しかった。やっぱり、ソース次第なんでしょうね。食感もバラエティに富んでいて、むっちりとしたリー・ド・ヴォー、パリっとしたチュイールに、少しもさっとした、とうもろこしのヒゲ。とうもろこしはソースにも使われていて、ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)とも相性が良くて美味。
次はメインディッシュなのですが、最近流行りの(笑)お好きなナイフをお選びくださいってやつ。選択肢は、ビロレイでもキュティポルでも、あるいは9.47みたいなモダンなものではなく、どちらかというとクラシックなデザイン、素材使いのもの。そもそも、このゴテっとしたフレームで持ってくるあたりからも、フランス好きなところが見えてて好き♪
選んだのは、初めて見たコルシカのものだというナイフ。このダマスカス鋼のような、美しい文様に惹かれまして。ちょっと短めなのですが、料理を食べるには十分。切れ味、手なじみも意外なほど良かった。
・鳩
豚?レバーのソースと、台湾のお茶、ラプサンスーチョンを使った、2種のソースで。肝のソースは、やっぱり鳩に合います。そして、お茶を使ったものも、その独特の風味が鳩の心地よいクセと上手く絡み合う。素材の味との組み合わせをよくよく把握した料理。奇をてらう訳でもなく、華やかにするわけでもない。でも土地のものとフランス料理という、二つの文化をちゃんと一皿にまとめ上げているところは、クラシックとモダンの、両方の良さを持っています。
・ゴルゴンゾーラ
チーズの一皿は、ラディッキオという野菜と一緒に。サービスの女性は「すごく酸味が強くて、韓国の...何てったっけ、そう!キムチに近い味。私は苦手(笑)」と説明してくれました。ついでに、「英語のSourやacid、中国語のSuanは、日本語で何て言うの?」って聞かれたので、「すっぱい」って教えておきました。きっと、これから活用してくれるでしょう(笑)
でも、確かにこれは好みが分かれるだろうなぁ。少なくとも、このラディッキオだけで食べると、ものすごく酸っぱくて無理。でも、濃厚なチーズ(ムースだったかな)と一緒に食べるとアラ不思議。上手く中和というか、融和して美味しいんです。
・冬のティラミス
英語の料理名のところには「Nostalia」って書いてあったけど、どういう意味だろう?クラシックメニューでティラミスだし、Nostalgic+Italiaなのかな?
ポーション的にちょい少なめですが、これは普通に美味しかったです。
・プティフール
夜だし、コーヒーを避けたかったので、ハーブティーもあるか聞いたらあるとのことで。「infusion」では通じなかった(笑)
料理について、多少温度が温い気がするものもあったけど(でも、これは僕がサービスの人と喋りすぎてたせいかも?)、すべて素晴らしいものばかりでした。関西で近い料理なのは『コシモ・プリュス』とか『祇園MAVO』とかかな。現代的洗練性と、クラシカルな芯の強さを持った料理。
そして、もう一つ素晴らしかったのはサービス。テーブル担当の女性は、英語があまり堪能とは言えない僕を、台湾語と混じらせながら楽しませてくれましたし、話題も豊富。スタッフ全員の振る舞いも美しく、見ていてとても気持ち良い。特に、前日の日月潭『ラ・ルー』ホテルではできていなかった、6名のゲストに料理を出す際、料理をテーブルに置く・クローシュを取る、を全員がしっかりタイミングを合わせて実行する。その粛々とした様には、厳格さと共に美しさを覚えました。ああ、やっぱフレンチっていいなぁ...って思った瞬間。
ちなみに、こちらのシェフは、昨年の「アジアのベスト女性シェフ」に選ばれたChenLanshu氏。ルレエシャトーやアジアベスト50レストランのページだと、すっごいツンとしてそうな感じですが、実際はとてもチャーミングというか、柔らかい物腰の方。まあ台湾人だし、絶対キツいと思うけど(だが、それがいいw)。日本ではすぐ「美しすぎる○○」みたいなのが出てきますけど、容姿だけでなく職人としての実績を考えても、この人に敵わないと思う。
それにしても、ちょうどこの訪問日は、前日にシンガポールで「アジアベストレストラン50」の2015年版発表があって、それをニュースで見てたから、てっきりシェフは不在だと思っていたんですけどね。台湾の人は真面目というか、几帳面ですねぇ。フランス人なら、絶対2週間は遊び呆けてるわ(笑)
瀟洒なエントランスには、ワインなどと一緒に日本酒もディスプレイされてました。サービスの方の話では、大阪の三つ星和食『柏屋』とコラボディナーしてたりとかで、日本とは縁があるらしい。でも、この建物、しかも海外で酒樽を見ると不思議(笑)
今回、このためにわざわざ台中に1泊したのですが、それが後悔ない、素晴らしいディナーでした。中華もいいけど、ぜひ台中へ行く機会がありましたら、このフレンチにも訪問を。台中は、台北・高雄、両方から新幹線でほんの1時間ほどですよ♪