3回
2020/09 訪問
うまいそば、うれしいそば。商いの姿勢も含めて尊敬する。
浅草のおでん屋さんで飲んでいたら、「日暮里の一由そばって知ってますか」と相方。大好きだよと答えると、「佐藤栞里がテレビで食べてて、めちゃ旨そうでした」「こっから近いんですか?今から行きません?」。
シメの一由そば。その誘惑と減量を一致させるため、歩いて行くことにした。45分後、3.4km歩いた先の一由そばは、夜20:30ということもあり、大盛況。列に並ぶ常連客が何人かおきに注文しながら「佐藤栞里、食べにきてたね」とご主人に声をかける。ここのそばを、店ごと丸ごと丼ごと愛している人たちだ。
「小盛りのあったかいそば、紅生姜天とげそ天をハーフ&ハーフで」
ここは、減量の味方となる「小盛り」があるのがうれしい(味方だと思うのだが、どうだろう?)。いくつかの天ぷらを「半分」だけトッピングできるのがうれしい。しかもげそ天はその対象じゃないのに、頼んだら嫌な顔ひとつせずにやってくれました…。(ふたりで同じものを注文したからかもしれないが)
小盛りのあったかいかけそばが、110円。紅生姜天120円とげそ天130円のハーフ&ハーフが、足して割って切り上げて130円。合計で240円。ほとんど商売の足しにならないだろうに、敢えてこの値段で食べさせる度量の広さにいつも感心する。
いろんなお客さんがいて、いろんな事情がある。この小盛りに救われたお客さんは少なくないはずだ。今夜のぼくもその一人。ホントにホントにありがたい。
七味ではなく、刻み唐辛子と辛味をたっぷりまとった唐辛子のタネをふりかける。どこか甘い香りがして、天ぷらの油が溶け出したつゆとの相性は抜群だ。
ああああ、うめえええええ。
幸せが高密度に詰まった瞬間。ホントにホントにありがとね。今度はちゃんと普通盛りを注文します。また来ます。ごちそうさまでした。
2020/12/20 更新
2020/08 訪問
お客の願いを叶え続けると、ここまで流行るんだな。
ニュースで「危険な暑さ」を警告していた土曜日の午後2時半。無性に一由の太蕎麦が食べたくなって、来てしまった。
店内は猛烈な熱気にもかかわらず、この店のそば常習者たち(特にこの日は太蕎麦率が高かった)でいっぱいだ。さらに店の外にも数人が並んでいる。
熱い太蕎麦に、ジャンボゲソ天。まるで服を着てサウナで食べているような気分だが、やはり旨い。この太蕎麦は素晴らしい。このゲソ天も素晴らしい。
ここの熱い太蕎麦は、服を着てサウナで食べても、間違いなく旨いと思う。