Jackie_mさんが投稿したレストラン桂(東京/三越前)の口コミ詳細

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東十条無頼/ランチ編

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レストラン桂三越前、新日本橋、日本橋/洋食

3

  • 昼の点数:4.5

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
3回目

2023/03 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

レストラン 桂/特製に釣られて

ふだんあまり足を向けないお客さんへの届け物。
マップを見ると新日本橋駅が一番最寄りなんだけど、そこまでどう行って良いのか分からず、しかし神田駅から歩くのもちょっと …… と思いつつ経路検索をかけたら盲点を突かれ、三越前からという方法が見つかった ! となると、会社から銀座線/上野広小路もすぐなので、とりあえず客先訪問への抵抗感は消滅したものの、三越前界隈ご飯というのも些か、「TOHOシネマズ日本橋」絡みで休日散々やり尽くしてしまっている感あり。
とすれば、土日を休むRestaurantを狙っていこうか ……

お客さんへの階段を上がり、御担当者殿へと届け物を渡そうとした瞬間、「ちょっとほかの者も相談事がありまして、お時間大丈夫ですか ?」となる。
「いえ、ぼくはこれからお昼ご飯処探しの旅に出なければならないのでヤです。あとでメールを展開しておいていただけますか ?」とも言えずその案件を伺って、それでも未だたっぷりと時間的余裕があったことは、初めての経路で思いのほか客先にスムースにアプローチ出来てしまったからで、最初っからサボる気満々で無駄に職場を早く離脱して来たということでは、断じてない

<R5.3.16>

「レストラン 桂」

結論的に少なくとも土曜日は営業しているこちらへ、しかし土曜日の混雑をいつも目の当たりにして最近足が遠のいていたものだから、本日、昼の部11時きっかり営業の開店直後、という時間的優位を活かして突っ込んでみた。
こちらは普段使い出来る洋食屋さんとして最高峰に近いお店で、とりわけレトロチックなスパゲッティが味わい深いという認識を持っていたが、差し出されたのはランチメニュウのみで、その中にスパゲッティ系は見当たらず。
でも私得意のやつをおもての看板から既に見つけていたので、今日のところはスパゲッティはあきらめて、ご飯ものでいくことに

注文を滞りなく終えて店内を観察し始めると、ホール係りとして尋常じゃないほど鮮やかな客捌きを見せつけてくれていたお母さんたちの姿がなく、その娘さんたち世代へと交代されているよう。
そんな中すべてテーブル席の店内、まだ早い時間、あれよあれよという間に続く客足は何故かすべてお一人様で、瞬く間にもう10人ほどが、それぞれテーブルを独り占めて悠々。
場所柄からか、松島直送というカキフライなどを真っ昼間っからbeerと一緒に、ふられたpriceなどものともせずに軽々と注文していく御方もちらほらあるが、それを捌く世代交代なされた女性たちの仕事も洗練されたもので、安心感のある、見ていてたいへん清々しいものであった

“特製メンチカツレツ” @1,200也。

そしてぼくの黄金色の塊りが厳かに舞い降りた !
値段を見て注文したわけではないが、このあたりが、こちらのお昼最安価のラインだったと思う。さっそく料理同様に美しいknife & folkを左右の指でチャッキングし、岡田茉莉子先生の教えを忠実に守って、大ブリテン及び北アイルランド連合王国方式のテーブルマナーでやっていく !
野生を押さえ繊細さ漂うどこまでも洋食屋さんのメンチカットレットは、添えられたキャベツ千切りまでもが上品に思える。またこのようにご飯を皿で出した場合、食べ始めた時点からすでに粗方、すべからく炊き立てのご飯が持っているべき“熱々”が損なわれているお店の多く見受けられる昨今、ふつうにあたたかいということも、「端的に言って、しあわせすぎる ♥」

決して一人客を差別しない昔ながらの接客に、止まらぬお客さん。そろそろテーブルも飽和してきつつあり、明らかに支払い以上のrich感を得て満足しきり、たとえこの手に三越の買い物袋などなくとも、人間として何一つ恥ずかしいことなどないのだ ! と自分を奮い立たせつつ立ち上がる。
そして壁に掲げられた、先日お亡くなりになった陳健一さんのサインに、「ほんとうに嘆かわしいことですが、今の四川の若者たちは麻婆豆腐も担々麺も食べません。彼らはジャガイモ千切り炒めをただひたすら辛くして、それがうまいと思ってるのです ……」などとよけいな現状報告をしてみちゃったりしてね ……

  • 黄金色の塊りには

  • 輝くツールを用いて

  • 呼応するように街のgreenも映える !

2023/03/23 更新

2回目

2020/02 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

レストラン 桂/奔流と、そうでないものと

いつもの居酒屋には、紛らわしいがYとY~ちゃん。
今夜はやけにストレスを感じずに快適だなぁと思ったら、同グループ他店から焼き場に助っ人を招いて店長が休みをとっているからだと気付く。
線路の向こうの「チュウカ」は十条駅再開発の区画整理にかかり、今夜で閉店だったろうか。昨日もそこで、ヘルプに入ったY~ちゃんのバイトが引けたあとに一緒に飲んだのだが、私の隣に着いていた小学校低学年くらいの子供連れの二家族の佇まいが、兎も角酷かった。
私は、子供は小さいうちは親のレプリカでしかあり得ないと思っているのだが、それがもうクレヨンしんちゃんどころの騒ぎではなく、非常に深刻な屈折の仕方をみせていたのだ。
それを思い出し、堪らずに目の前のY~ちゃんに漏らしてしまう

「昨日俺の横にいた家族すごかったね。あれもう「万引き家族」か「パラサイト」か、どっちかだよ ……」
(無論Y~ちゃんは映画のことなど分からぬままに)「ソ~、ママモコマッテルオキャクサン。ハヤクカラヨヤクシテ、モウヒトツノカゾクガゼンゼンコナクテ」

<R2.2.29>

「レストラン 桂」

「TOHOシネマズ日本橋」のエントランスの人出もさすがに落ち着いているよう。
話題の韓国映画「パラサイト」の切符を握りしめ(なんだかんだ言って「パラサイト」を今まで観てなかった私である)、直下の一方通行の洋食屋からちょうど女性二人連れが出てくるところを見付けてしまったならば、もうしめしめとその流れでの入店を試みるしかないだろう。
店内は盛況ながらも数卓の空きがあり(いつもはそれが無さそうだから入店が叶わない)、どこもテーブル席なことが気が引けるが、より罪悪感を軽減する為、末席である一番入口近くに陣取ることにした。

フロアには往年のお姉さん3名。
その中でもお背のフックなされた最年長のお姉さんがお客さんからのご指名No.1のようで、テーブルのそこかしこから声が掛かっている。私も神田小川町のお店含め、こちらにはこれまで数度、計10回は訪れていないと思うが、このお姉さんとはまだ仲良しにはなれていない。
その昔高倉健さんが、スーパーのレジ係をしている倍賞千恵子さんに最初に出逢ったとき、心の中では一瞬で“俺にはこの女しかいない !”と決めたにも拘わらず、初めて声を掛けるまでに半年も掛かったのと同じく、私たちのドラマもまた、何も始まっていないのである

“スパゲティーミートソース” @850
“コーンポタージュ” @300
“トースト” @200
〆て1,350円の超明朗会計 !!

昨日のミートソースの借りを返す為。
先ず舞い下りたコーンポタージュは、これで300円はあり得ない !! フルサイズの大きなお皿で極端に浅くもなく、ものすげ~割安感がある。塩っ気も私にとってさえ適切なものであったが、助平心で粉チーズをかけて弄(もてあそ)び、男のサディズムを満たす。

そして禁断のグレービーボートは舞い下りた。
私はこちらのミートソースが美味いことは元々知っていたのだが、あらためて、その色艶を見て間違いないことを再認識。正々堂々と草臥れ果てたスパゲッティらしきものに(おいおいおい !)、全部いっぺんにかけたら田舎者と思われるかも知れないので恰好つけて何分割かにしてそれを補給しつつ、早鐘を打つ心に引っ張られないようテンポに注意し、フォウクを正確に80min-1でCW(時計回り)させる。

そうすればこれぞ洋食屋さんのミートソース !
スパゲッティの質(たち)が、もうちょっと小麦の粒状感のあるものをオーヴァボイルさせた上、同じようにエイジングさせてみてはどうなのかとも思うんだけど、それだとこのチープ感(笑)が出せないのかも知れない

何気なく何十年ぶりか分からないけど食べた素のトーストも、小麦の風味が鼻腔に抜ければもうべらぼうに美味い !!

途轍もない充足感に包まれつつ席を立ち上がろうとすると、一足先にお会計を済ませた幼い女の子連れの家族の女の子に、指名No.1のお母さんがbye-byeをしたくてしたくて仕方がないようで、しきりにちょっかい出していくのだが、それを小気味よく無視する女の子がやけに凜々しく映えてみえる。

ほんとに、お母さんに代わる代わる声を掛ける大人の客たちの行動原理は、客としてお店から認められたい、或いは、自分はお母さんを知っているのだと周囲のお客に自身のステイタスを誇示したいという、そんな媚び、またはエゴイズムだけだが、その女の子の態度にはそれらの滑稽を真正面から嘲り笑う風刺、またespritがあった !

―― 兎も角お母さんのミートソースは、俺の中での現時点での最高峰決定 ! まだ、もうしばらくは口聞かないけどね


【以下映画の話】

「パラサイト 半地下の家族」

トランプさんがアカデミー賞を獲った本作について、皆が観たがっているのは「風と共に去りぬ」なのだと言ったとか言わないとか。ほんとに言ったんだろうけど、私は今回、だとしたらトランプさんは真っ当なことを言ったと感心した。
観賞前のいつだったか、そのことをいつものママのところで話していた。私は「風と共に去りぬ」を観ていないが、別段映画に興味のない齢67のママは、しかしその作品を語るとき、毎度二十代の夢見る少女に還る。
(ママの観たのも既にリバイバルだって言ってたかな ……)

そのママに、「トランプさんは今回まともなこと言ったよね。みんな観たいのはそんなんじゃなくって「風と共に去りぬ」なんだってって」と私は言った。
奥で用心棒のTさんが、「エリザベス・テーラーだったっけ ?」と。私も連られ、「エリザベス・テーラーですよ」と返したら、マスターと一緒にどれだけ映画を観ても嫌々だから、監督、俳優の名前をまるで覚えられないはずの(笑)ママが突如、淀川長治さんのような熱いレスポンスをみせる !

「ヴィヴィアン・リーに決まってんでしょ !」

俺はなんか、妙に感動した。
「風と共に去りぬ」という映画を私は観ていないが、要は女性の自立をテーマとした作品なのだということを、私は知っている。何故ならば、ママにそれをもう何度も何度も聞かされていたから。よそ行きの衣装がなくて困ったとき、機転を利かせてカーテンを裁断し、きらびやかなドレスに仕立て直すところを生き生きと、そしてつい昨日観てきたかのように瑞々しく語るママに、一瞬この人ほんとうに(ゴールデンハーフの)シェリーだったんじゃないかと錯覚しちゃうほど !
そして続きママの口から出てきた言葉に、私は為す術なく畳み掛けられる !

「「万引き家族」もそう。みんな「砂の器」が観たいんだから !」

―― もう何も言えね~ ! なんだこの映画知らね~おばちゃんの鋭いキレ !

結論的にこのカンヌと米アカデミー賞を制した韓国映画、「パラサイト」の出来映えは、当たり前のことだが私の感想としても、素晴らしいの一言に尽きた。
ただこの作品が、今若くして観賞した若者達を40年後に一瞬にして青春に還せるかといったら、それは無理だと思う。
同様に、「万匹き家族」だって ……

―― 何故かというと、それらの作品は映画として王道ではないということだろうが、もっと具体的にいうと、それらは貧乏くさいからだろう。映画のメインストリームに美男美女がミラノ大聖堂で抱擁し、ただそれだけで観客を黙らせる映画があるからこそ、こういった映画も映えるというもの。賞を総なめにすることに異存はないが、そこには本流の王道映画がいてくれてのことでなければ困る ……

私は韓国映画については日頃からかなりの本数を観ており、且つこの電子日記でももはや邦画を凌駕して久しいと評価しているので、そんな韓国映画の、しかもカンヌと米アカデミー賞を同時に制した作品なんか、もう掛け値なく素晴らしいに決まっているとは予想していたが、でもその想像を越えてくるほどに良かったと思う。

それだけ言わなければ嘘になるのでそれだけ言っておいて、なんか力尽きたので、しかし前述の、でも“貧乏くさい”との宣言をもちまして、私のこの素晴らしい韓国映画の感想に代えさせていただきたいと存じます

「それでは皆さん、サヨナラ ! サヨナラ ! サヨナラ !」

Fine

  • “スパゲティーミートソース”

  • “コーンポタージュ”

  • とあるrestaurant

  • 桜咲く

  • 昭和通りの向こう側、ピアニカ依然現役。エレアコもあるらしい

  • ボクのベスパ、直してくれてありがとう

2021/09/18 更新

1回目

2016/07 訪問

  • 昼の点数:3.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.3
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

レストラン 桂/日本橋に灼けて

「あっ !!」

グラスが滑り、ウィスキィの水割りを残り1/3ほどひっくり返してしまった。
とりあえず扇子を除けた。セルフォーンは、水に浸かっても大丈夫なやつだったので気にしなくていい。それはいいが、私の酒人生の中でまずあり得ないことだったので、些か心が動揺する。未だ気づかずに横に立っている男の子に救助を求めつつ、言った。というか、エクスキューズしてしまった。

「ハンドクリーム塗っちゃって ……」

それはほんとうだったが、今までそんなことでグラスをひっくり返したことなんかなかった。これが年を食うということか。しかし申し訳ないが、私はまだそれを認めるわけにはいかない ……

<H28.7.1>

梅雨の合間の晴れ間、些か強烈。
まず、日本橋の集合映画館で切符をとらなければならない。こないだ自動販売機のやり方を覚えた私だが、ずらり並んだ機械のどれもが埋まっていたし、もうやり方も朧気であったので、ここはヒューマンの力に頼ろうとあっさり観念した

「レストラン 桂」

神田にある店には何度か行ったことがあって、日本橋のこちらは二度目か。
格式ばっているといったら嘘になるが、大衆的というには些か目映いテーブルクロス。それでもテーブルクロスに聖闘士星矢のように、もしもブロンズクロスとシルバークロスとゴールドクロスがあったとしたなら、まだこちらのそれは良い意味でブロンズだが

“特製メンチカツレツ” @1,050
“ポタージュスープ” @300

神田のお店のスパゲッティ系も非常にボリウムがあるが、今日のこちらのメンチカツも、迫力の質量を誇っていた。女性客の姿が目立つが、大丈夫なのかなと思ってしまうほどに。
お店の佇まい、客層含め、決して気後れさせられるほどではないにしろ、これから日本橋で洋食を存分に教授出来るのだなという雰囲気クレッシェンドされつつある中、満を持して、シンプルながらも、質量的にはデコラティヴの領域に達しているそれに入刀した。

パティに強力な結束力は無く、ぽろぽろとほぐれてしまう仕上がりだったが、ナツメッグの香りもフレッシュな、そしてどこか懐かしさに溢れた温もりのあるメンチ。
お腹がいっぱいになるということの幸せを、存分に享受させていただいた

止まらない客足。八つ墓村の双子の大叔母たちのように、赤子の手を捻るように、お客たちを次から次に鮮やかにアンダーコントロールしてみせる給仕のお母さんたち ……

  • “特製メンチカツレツ”

2016/07/16 更新

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